5406 神戸鋼 2020-07-13 19:00:00
ヴァーレ社、三井物産との低炭素鉄源及び低炭素製鉄ソリューションの提供に向けた共同検討について [pdf]
2020 年 7 月 13 日
各 位
上場会社名 株式会社神戸製鋼所
代表者名 代表取締役社長 山口 貢
(コード番号:5406 東証第 1 部)
問合せ先 コーポレート・コミュニケーション部長
中森 慶太郎
(TEL:03-5739-6010)
ヴァーレ社、三井物産との低炭素鉄源及び低炭素製鉄ソリューションの提供に向けた共同検討について
当社は、米国の当社グループ 100%子会社である Midrex Technologies, Inc.(ミドレックス社)とと
もに、鉄鉱石生産の世界最大手である Vale S.A.(以下、ヴァーレ社)及びグローバルに資源事業に参画
する総合商社である三井物産株式会社(以下、三井物産)と、世界の鉄鋼業界向けに低炭素鉄源及び低
炭素製鉄ソリューションの提供に向け、共同して検討を実施すること(以下、本取り組み)に合意しま
した。
鉄鋼は、資源賦存性、製造コスト、機能の多様性など、基礎素材として求められる多くの側面におい
て優れており、社会インフラや耐久消費財などを構成する主要素材として、我々の生活を支えています。
また、超ハイテンによる自動車軽量化など、様々な製品において使用段階での CO2 排出削減に貢献して
いますが、一方で鉄鋼生産に伴う CO2 排出量については気候変動対策の観点からも着目されており、世
界的に CO2 排出削減ニーズが高まっています。
MIDREX 🄬プロセスは、世界の還元鉄生産量の 60%以上を占めるリーディングプロセスで、天然ガス(も
しくは石炭由来のガス)を還元剤とするため、高炉法に比べ製鉄工程での CO2 排出量を抑制することが
可能であり、本取り組みを進める上で重要な役割を果たすと認識しております。
当社は、今後、MIDREX 🄬プロセスをはじめとする当社グループが有する多種多様な技術や製品、サービ
スと人材の総合力を発揮し、ヴァーレ社、三井物産との協働を通して世界の鉄鋼業界の CO2 排出削減と
いう社会課題の解決に貢献するべく、本取り組みを推し進めて参ります。
※1 MIDREX 🄬プロセス
MIDREX 🄬プロセスは、天然ガス(もしくは石炭由来のガス)を還元剤として、粉鉱石を加工したペレット
等をシャフト炉によって還元し、還元鉄※2 を製造します。高炉法に比べ製鉄工程での CO2 排出量を抑制
できることなどが特長で、世界で 90 基以上の納入実績があります。
※2 還元鉄(DRI: Direct Reduced Iron)
鉄鉱石を還元した鉄鋼原料。不純物の少ない清浄鉄源であり、高級スクラップや銑鉄の代替品として主
に電気炉で(近年は高炉や転炉でも)鉄源として使用されています。
以 上