5341 アサヒ衛陶 2019-08-30 16:00:00
中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]
2019 年8月 30 日
各 位
会 社 名 アサヒ衛陶株式会社
代表者名 取締役社長 町元孝二
(コード:5341、東証第二部)
問合せ先 取締役 企画管理部長 丹司恭一
06-7777-2073
中期経営計画策定に関するお知らせ
当社は第 70 期(2020 年 11 月期)を初年度とする第 72 期(2022 年 11 月期)までの中期経営計画を策定いた
しましたので、お知らせいたします。
詳細につきましては、添付資料をご参照ください。
以 上
1
中期経営計画 2020~2022年
〜新たな成長軌道に向けて〜
アサヒ衛陶株式会社
目次
はじめに
1.改訂版中期経営計画策定の背景と位置づけ
2.現中期経営計画の振り返り
3.中長期において目指す企業像と基本方針
4.数値計画
おわりに
アサヒ衛陶株式会社 2222222
はじめに 〜お詫びと反省〜
本日8月30日、アサヒ衛陶株式会社は、「中期経営計画2020年~2022年」を策定し、ここに提示させて頂きます。
第65期(2015年期)以降、5期連続赤字を計上する見込みとなった事・長期にわたる株価の低迷についても併せて深
くお詫び申し上げたく存じます。
このような状況に至った責任の根源は、経営に携わってきた私を筆頭とする現経営陣にあることを深く反省し、改め
てお詫び申し上げる次第でございます。
かかる現状を踏まえ、まずは、自らの経営責任を明確にすべく、社長である私の報酬額の大幅減額をはじめ、現取締
役の報酬減額を行うことにより、今一度、現経営陣を中心に改訂版中期経営計画に取り組みさせて頂きたいと存じます。
並行して、収益性が悪く社内的な工数を要してる事業からの撤退による大幅な人員削減、固定費の削減を断行し、収
益の確保に努めたいと考えております。
営業政策的には、大きく受注状況が好転しておりますベトナム販売子会社であるVINA ASAHIを中心とする、海外事
業の大幅な事業拡大。国内事業に於いては、低収益モデルの事業からの脱却を図ることにより、新たな成長軌道に乗せ
て行く所存でございます。
株主の皆様、ステークホルダーの皆様には多大な心配とご迷惑をおかけしている事、また従業員の皆さんへも苦労を
強いる事を、重ねてお詫び申し上げます。国内市場は引き続き非常に厳しい事業環境ではございますが、新たな事業モ
デルの構築による高成長・収益モデルの会社に生まれ変わるべく、役員一同、誠心誠意取り組んでまいる所存です。
本、「中期経営計画 2020年~2022年」へのご理解と実行へのご理解・ご協力伏してお願い申し上げます。
2019年8月30日
代表取締役社長 町元 孝二
アサヒ衛陶株式会社 3333333
はじめに 〜宣言〜
アサヒ衛陶グループとしての信頼を取り戻し、新生アサヒ衛陶グルー
プとしての再出発をお許しいただくために、現経営陣として以下を宣
言いたします。
<宣言>
経営全体として、様々な経営計画立案に際しては、予備的な施策を準
備して、実行可能・蓋然性の高い計画の立案を基本方針といたします。
計画の実行に際しては、実行計画のスケジュールを作成し、その実行
に際しては、確実に進捗管理を行い計画の実行を担保する体制を構築
いたします。
外部環境の変化などにより、計画の進捗に変化が生じた場合には、現
実を直視し、必ず株主、ステークホルダーの皆様には、遅滞なくご報
告いたします。
アサヒ衛陶株式会社 4444444
1.改訂版中期経営計画策定の背景と位置づけ
現中期経営計画は大幅未達、業績予想も毎期下方修正、5期連続赤字とい
う状況から速やかに脱し、来期以降の着実な黒字化と新たな成長を目指す。
現在(2019年11月期)
現中期経営計画
2016年11月期〜2020年11月期
すでに大幅未達 新たな成長軌道へ
今期も赤字見込
5期連続赤字 改訂版中期経営計画
2020年11月期〜2022年11月期
国内単体の ・国内単体の黒字化
構造改革 ・海外子会社の成長加速化
アサヒ衛陶株式会社 5555555
2.現中期経営計画の振り返り(連結業績)
現中期経営計画で掲げた計画は、売上・利益ともに大幅未達の状況にあり、
今期も赤字の見込みである。
(営業利益:百万円) 現中期経営計画における計画と実積の推移 (売上高:百万円)
500 5,000
4,300
400 4,100 4,500
3,800
3,450 4,000
300
3,050 3,500
200 3,080 3,000
2,803 2,874
100 2,500 2,500
60 150 210 260
0 2,000
▲ 115 1,500
▲ 100
▲ 68 1,000
▲ 200 ▲ 165 500
▲ 300 ▲ 238 ▲ 220 0
連結 連結 連結 連結 連結
(見込) (計画)
2016/11 2017/11 2018/11 2019/11 2020/11
営業利益(計画) 営業利益(実積) 売上高(計画) 売上高(実積)
アサヒ衛陶株式会社 6666666
2.現中期経営計画の振り返り(連結業績)
毎期初に、黒字になる業績予想を立てては、未達を繰り返し、業績予想の
下方修正を度々公表してきた。
(単位:百万円) 期初業績予想と実績の推移(営業利益)
500
400
300 現中期経営計画期間
200 165
116 129 149 131 125
100 70 60 75 70
23 38 30
0
▲ 100 ▲ 68
▲ 200 ▲ 116
▲ 165
▲ 300 ▲ 238 ▲ 220
単体 単体 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結
(見込)
2011/11 2012/11 2013/11 2014/11 2015/11 2016/11 2017/11 2018/11 2019/11
期初業績予想 実績
アサヒ衛陶株式会社 7777777
2.現中期経営計画の振り返り(連結業績)
売上、売上総利益の増加による黒字化を優先し、抜本的な販管費の削減を
後回しにし続けたため、結果として赤字を拡大させる結果となった。
(単位:百万円) 売上総利益と販管費(および営業利益)の推移
1,400 1,207 1,249
1,186 1,158 1,143
1,200 1,121 1,085 1,079
1,020
1,000 1,117 1,119
1,069 1,057 1,016
800 1,005
904 914
600 800
400 現中期経営計画期間
116 149 131
200 38
0
▲ 200 ▲ 116 ▲ 68
▲ 165 ▲ 220
▲ 400 ▲ 238
単体 単体 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結
(見込)
2011/11 2012/11 2013/11 2014/11 2015/11 2016/11 2017/11 2018/11 2019/11
営業利益 売上総利益 販管費
アサヒ衛陶株式会社 8888888
2.現中期経営計画の振り返り(連結業績)
一方、海外子会社は、増収増益となり、黒字化する見込みである。
(営業利益:百万円) 海外子会社の実績の推移 (売上高:百万円)
500 130 140
400 114 120
300
100
200
80
100
3 48 8 60
0
▲ 15 ▲ 16 ▲8 ▲3 ▲9 40
▲ 100
40
23 20
▲ 200
3 2
▲ 300 0
2013/11 2014/11 2015/11 2016/11 2017/11 2018/11 2019/11
(見込)
営業利益 売上高
アサヒ衛陶株式会社 9999999
2.現中期経営計画の振り返り(現状の課題)
現状を踏まえると、4つの課題がある。
特に、国内単体の黒字化が不可欠かつ急務である。
〜現状の内外環境を踏まえた課題〜
1. 国内単体の構造改革による黒字化
2. 海外子会社の成長加速化
3. 機能・品質に関する技術の維持・向上
4. 計画策定、実績管理の強化
1010101010
アサヒ衛陶株式会社 1010
3.中長期において目指す企業像と基本方針
創業以来300年、企業創立69年間の歴史を誇りに、VINA ASAHIを中心とし
た新生アサヒ衛陶グループへと生まれ変わる。
~基本方針~
国内単体は売上よりも営業利益を重視、海外子会社は売上・営業利益の成長の核とする。
1. 国内単体の黒字化
• 人員削減を含む、固定費の徹底した削減
• 低採算案件からの撤退
• 製品数・顧客数の絞り込みによる売上維持と利益拡大
2. 海外子会社の成長加速化
• ベトナムを中心とした受注見込工事案件(約24億円)の確実な取り込み
• ミャンマー、バングラディシュ等の代理店向け販売の拡大
• その他、中東湾岸諸国、ウガンダ等の新興マーケットへの進出
3. 機能・品質に関する技術の維持・向上
• 海外子会社向け商品を中心とした新商品開発、商品の品質改善活動の継続
• 海外協力工場と連携したものづくりの強化
4. 計画策定、実績管理の強化
• PDCAサイクルの実施強化
1111111111
アサヒ衛陶株式会社 1111
4.数値計画 連結全体
国内単体および海外子会社の合計で、営業利益の黒字化および売上成長
を目指す。
(単位:百万円)
2019/11 2020/11 2021/11 2022/11
見込 計画 計画 計画
売上高 2,500 2,400 3,080 3,750
売上原価 1,700 1,545 1,976 2,402
売上総利益 800 855 1,104 1,348
販管費 1,020 785 874 1,008
営業利益 ▲220 70 230 340
営業利益率 ▲8.8% 2.9% 7.5% 9.1%
1212121212
アサヒ衛陶株式会社 1212
4.数値計画 ①国内単体
国内単体は、売上成長よりも営業利益の着実な黒字化を目指す。
(単位:百万円)
2019/11 2020/11 2021/11 2022/11
見込 計画 計画 計画
売上高 2,370 2,000 2,080 2,150
売上原価 1,620 1,297 1,365 1,418
売上総利益 750 703 715 732
販管費 978 688 685 692
営業利益 ▲228 15 30 40
営業利益率 ▲9.6% 0.8% 1.4% 1.9%
1313131313
アサヒ衛陶株式会社 1313
4.数値計画 ①国内単体(構造改革について)
人員削減に踏み込み、徹底して販管費等の固定費を削減する。
(単位:百万円)
2019/11 2020/11
増減 主な施策
見込 計画
役員報酬 40 30 ▲10 役員報酬の減額
人件費 402 246 ▲156 人員数の削減(71人→ 45人)
運賃 148 107 ▲41 不採算案件からの撤退による削減
倉庫賃借料 21 1 ▲20 外注倉庫契約解消による削減
メンテナンス費 33 18 ▲15 有償化の徹底による削減
その他 334 286 ▲48 リース費用・旅費交通費などの削減
合計 978 688 ▲290
*上記以外に、香川工場における人員数の削減(28人→16人)も実施
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アサヒ衛陶株式会社 1414
4.数値計画 ②海外子会社
海外子会社は、ベトナムを中心に、売上成長と営業利益の拡大を目指す。
(単位:百万円)
2019/11 2020/11 2021/11 2022/11
見込 計画 計画 計画
売上高 130 400 1,000 1,600
売上原価 80 248 612 985
売上総利益 50 152 389 616
販管費 42 97 189 316
営業利益 8 55 200 300
営業利益率 6.2% 13.8% 20.0% 18.8%
1515151515
アサヒ衛陶株式会社 1515
おわりに
アサヒ衛陶株式会社の経営として、株主、ステークホルダーの皆様には、本「中期経
営計画2020年~2022年」の実行に際しては、本計画の趣旨を十分にご理解いただき計
画の実行について、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
具体的には
~国内単体~
• 大幅なリストラなど、雇用の減少に繋がる施策につき、ご理解願います。
• 一時的な売上金額の減少が予想されることに付きご理解願います。
• 低価格帯の商品の販売中止が予想されることご理解願います。
• 収益性の高い事業、商材の拡販へのご協力お願い申し上げます。
~海外子会社~
• 開発商品・広告宣伝の主体が、国内から海外へシフトする事ご理解お願いいたします。
• 販売については、日本国内とは法令、文化、業務の推進方法に違いがありスケジュー
ルの進捗にずれが生じる恐れがあることにつき、予めご理解お願いいたします。
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アサヒ衛陶株式会社 1616
本資料記載のアサヒ衛陶株式会社ならびに連結子会社の計画、
見通し、戦略及び考え方は、当社グループの将来の業績に関す
る見通しを記載したものです。
当資料は、当資料が作成された時点で入手可能な情報に依拠し
た経営者の判断や考え方であり、世界経済・競合状況・為替の
変動等の不確定要因によって、実際の業績が大きく異なる可能
性があります。
アサヒ衛陶株式会社