5331 ノリタケ 2020-05-12 14:20:00
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕 (連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月12日
上場会社名 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 上場取引所 東 名
コード番号 5331 URL https://www.noritake.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名)加藤 博
問合せ先責任者 (役職名) 経営管理本部 副本部長 兼 財務部長 (氏名)中村 吉雅 TEL 052-561-7116
定時株主総会開催予定日 2020年6月24日 配当支払開始予定日 2020年6月5日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月24日
決算補足説明資料作成の有無:有
決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 120,611 △4.1 4,207 △43.8 6,312 △35.3 3,415 △64.8
2019年3月期 125,802 6.7 7,484 46.8 9,764 39.6 9,707 △27.7
(注)包括利益 2020年3月期 △1,168百万円 (-%) 2019年3月期 5,513百万円 (△67.4%)
1株当たり 潜在株式調整後 自己資本 総資産 売上高
当期純利益 1株当たり当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2020年3月期 237.22 - 3.3 4.2 3.5
2019年3月期 675.77 - 9.5 6.3 5.9
(参考)持分法投資損益 2020年3月期 831百万円 2019年3月期 935百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 145,923 103,757 69.0 6,986.33
2019年3月期 151,773 107,349 68.4 7,219.82
(参考)自己資本 2020年3月期 100,668百万円 2019年3月期 103,747百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 8,232 △7,473 △2,210 9,939
2019年3月期 8,237 △2,408 △10,348 11,395
2.配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
(合計) (連結) 率(連結)
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年3月期 - 40.00 - 50.00 90.00 1,314 13.3 1.3
2020年3月期 - 50.00 - 50.00 100.00 1,465 42.2 1.4
2021年3月期 - - - - - -
(予想)
※ 2021年3月期(予想)の配当金は未定です。
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響を現段階において合理的に
算定することが困難なことから未定としております。業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに公表いたしま
す。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更:無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 14,842,849株 2019年3月期 14,842,849株
② 期末自己株式数 2020年3月期 433,424株 2019年3月期 473,049株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 14,399,380株 2019年3月期 14,365,181株
(参考)個別業績の概要
1.2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 66,897 △5.1 363 △85.1 3,112 △37.4 1,774 △73.4
2019年3月期 70,482 6.4 2,434 382.5 4,974 67.2 6,676 △34.7
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2020年3月期 123.27 -
2019年3月期 464.79 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 110,460 72,272 65.4 5,015.65
2019年3月期 116,576 75,610 64.9 5,261.73
(参考)自己資本 2020年3月期 72,272百万円 2019年3月期 75,610百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
2021年3月期の連結業績予想につきましては未定としております。詳細につきましては、【添付資料】4ページ「(5)
今後の見通し」をご覧ください。
㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………………… 3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………………… 3
(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ……………………………………………………………… 4
(5)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………………… 4
2.経営方針 ………………………………………………………………………………………………………………… 5
(1)会社の経営の基本方針 ……………………………………………………………………………………………… 5
(2)中長期的な会社の経営戦略 ………………………………………………………………………………………… 5
(3)対処すべき課題 ……………………………………………………………………………………………………… 5
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 5
4.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 6
(1)連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………………… 6
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………… 8
連結損益計算書 ……………………………………………………………………………………………………… 8
連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………………………………… 9
(3)連結株主資本等変動計算書 ………………………………………………………………………………………… 10
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………………… 12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………………… 13
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………… 13
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………………………… 13
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………………………… 15
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………………………… 15
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㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度の経済情勢は、国内は輸出が減少するなかで、製造業を中心に弱さが一段と増した状態が続き
ました。海外では、米国は個人消費が底堅く、概ね堅調に推移しました。欧州は低調に推移し、中国では米国と
の貿易摩擦の影響を受け緩やかな減速が続きました。年度終盤にかけては新型コロナウイルス感染症の拡大を受
け、経済活動に与える影響は世界全体へ広がり、長期化が懸念されています。
こうした経済環境の下、当連結会計年度は、第11次中期経営計画の初年度として、次の4つの基本戦略に全力
で取り組んで参りました。
ⅰ)競争力のある新商品・新技術開発の促進
ⅱ)海外生産拠点の増強と海外市場開拓の推進
ⅲ)国内販売体制、製造体制の再整備
ⅳ)ものづくり強化活動、環境活動、安全衛生活動、働き方改革と事業活動の一体化
新商品・新技術開発につきましては、工業機材事業では自動車の電動化に対応した新商品、セラミック・マテ
リアル事業では高速通信向け積層セラミックコンデンサ用の新商品の開発に取り組んでいます。エンジニアリン
グ事業ではリチウムイオン電池や自動車分野における新たな用途開拓による拡販を進めています。
海外生産拠点の増強と海外市場の開拓につきましては、中国蘇州工場で大型砥石を増産するための新工場の建
設に着手しましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、生産開始は予定していた2020年6月から遅れる
見込みです。タイの石膏子会社については、出資比率を高め経営の効率化を進めるとともに、東南アジアにおけ
る需要増加に対応するための製造設備の増設を完了しました。
国内販売体制、製造体制の再整備につきましては、工業機材事業においてグループ会社を含めた営業・物流拠
点の効率的な運用について検討を開始しました。また、セラミック・マテリアル事業において、5GやIoT等
の普及を背景に需要の拡大が期待される積層セラミックコンデンサ用材料の生産能力増強のため、国内工場の新
設、増床を進めました。
ものづくり強化活動、環境活動、安全衛生活動、働き方改革と事業活動の一体化を推進する取り組みについて
は、事業計画に沿った全社活動の計画を立案し、実施しています。その中で、各事業の課題抽出とその対策に取
り組みました。また、指名・報酬委員会の設置、取締役会の第三者評価の実施など、コーポレート・ガバナンス
の強化を行いました。
その結果、当連結会計年度の売上高は1,206億11百万円(前期比4.1%減少)、営業利益は42億7百万円(前期
比43.8%減少)、経常利益は63億12百万円(前期比35.3%減少)、親会社株主に帰属する当期純利益は34億15百
万円(前期比64.8%減少)となりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりであります。
(工業機材)
国内では、主要顧客である自動車、鉄鋼、ベアリング業界の生産が低調に推移し、売上げは減少しました。海
外では、北米及び東南アジアは自動車販売の落ち込みを受けた減産により、売上げは減少しました。中国は鉄鋼
分野の生産が高水準で推移し前年並みを維持したものの、海外全体では減少となりました。オフセット砥石など
の汎用砥石も、国内外共に総じて低調で、売上げが減少しました。その結果、工業機材事業の売上高は、585億
79百万円(前期比7.3%減少)、営業利益は2億58百万円(前期比88.9%減少)となりました。
(セラミック・マテリアル)
電子ペーストは、積層インダクタ用新商品が好調でしたが、海外のスマートフォン等通信機器減産の影響を受
けたため、大きく減少しました。電子部品材料は、民生機器用が減少したものの、自動車、通信インフラ用が増
加したため、微増となりました。石膏は、アジア向けが増加しましたが国内向けが減少したため微増に留まりま
した。セラミックコアは、ガスタービン用が伸長しました。蛍光表示管は、北米・欧州で減少しました。触媒担
体は、大きく減少しました。厚膜回路基板は、車載用の終息に伴う減少を新用途で補い、横ばいとなりました。
その結果、セラミック・マテリアル事業の売上高は、322億40百万円(前期比7.4%減少)、営業利益は22億18百
万円(前期比39.9%減少)となりました。
(エンジニアリング)
主力の乾燥炉及び焼成炉は、リチウムイオン電池及び電子部品分野で設備投資が活発に行われたことにより好
調に推移しました。混合攪拌装置は、化学・食品業界向けが堅調で売上げは大きく増加しました。濾過装置は、
海外向けは振るいませんでしたが、国内の大型案件の受注により増加しました。超硬丸鋸切断機は、自動車業
界、工作機械業界向けが低調で、国内外共に売上げは減少しました。その結果、エンジニアリング事業の売上高
は、223億26百万円(前期比15.5%増加)、営業利益は26億16百万円(前期比17.2%増加)となりました。
(食器)
国内市場は、百貨店向けの厳しい状況が続いていることに加え、第3四半期まで堅調に推移していたホテル・
レストラン向けが年明け以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け微増に留まったことから、売上げは
減少しました。海外市場は、米国では主要顧客の販売不振に歯止めがかからず減少し、欧州・アジアではエアラ
イン向けが低迷したほか、スリランカで発生したテロ事件などの影響もあり、売上げは大きく減少しました。そ
の結果、食器事業の売上高は、74億65百万円(前期比11.9%減少)、8億85百万円の営業損失となりました。
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㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
(2)当期の財政状態の概況
(総資産)
当連結会計年度末の総資産は、受取手形及び売掛金が減少したことに加え、保有株式の株価下落に伴い投資有価
証券の時価総額が減少したことから、前連結会計年度末に比べ58億50百万円減少し、1,459億23百万円となりまし
た。
(負債)
負債は、設備関係支払手形が増加したものの、支払手形及び買掛金並びに電子記録債務が減少したことに加え、
その他有価証券評価差額金及び退職給付に係る調整累計額の減少により繰延税金負債が減少したことから、前連結
会計年度末に比べ22億58百万円減少し、421億65百万円となりました。
(純資産)
純資産は、利益剰余金が増加したものの、その他有価証券評価差額金及び退職給付に係る調整累計額が減少した
ことにより、前連結会計年度末に比べ35億91百万円減少し、1,037億57百万円となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ14億55百
万円減少し、99億39百万円となりました。また、当連結会計年度におけるフリー・キャッシュ・フローは7億59百
万円の増加となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、前連結会計年度に比べ4百万円減少し、82億32百万円となりました。これ
は主に税金等調整前当期純利益を49億73百万円計上したことに加え、売上債権が41億59百万円減少したことに
よるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
前連結会計年度において投資活動に使用した資金は24億8百万円であったのに対し、当連結会計年度におい
て投資活動に使用した資金は74億73百万円となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得により71億
18百万円支出したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は前連結会計年度に比べ81億37百万円減少し、22億10百万円となりました。これは
主に配当金の支払額が14億62百万円あったこと及び連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得により8億
58百万円支出したことによるものです。
なお、当社グループのキャッシュ・フロー指標は次のとおりであります。
2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
自己資本比率(%) 56.5 59.0 63.7 68.4 69.0
時価ベースの自己資本比率(%) 26.9 28.8 42.3 50.2 34.0
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%) 461.5 253.4 135.4 58.0 62.1
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) 36.2 120.1 161.8 200.0 394.7
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2 株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3 キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを利用してお
ります。
4 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としてお
ります。
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㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社は、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営方針として位置付け、長期にわたる安定的な配当を継続する
ことを基本とし、業績・財務体質、今後の事業展開等を総合的に判断して成果の配分を行うこととしております。
また、内部留保金につきましては、将来ノリタケグループの柱となるべき新技術・新製品を生み出す開発投資や成
長分野への継続的な事業展開のための投資に活用して参ります。当期の1株当たりの期末配当金につきましては、
50円とし、既に実施済みの中間配当金1株につき50円と合わせて、年間配当金は1株当たり100円とさせていただ
きます。
なお、次期(2021年3月期)の配当予想につきましても、原則として、上記の基本方針を踏まえて決定する予定
でありますが、現時点で新型コロナウイルス感染症拡大の影響で業績予想の合理的な算定が困難であるため、配当
予想は未定とさせていただきます。
(5)今後の見通し
2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による経済活動の停滞や感染症拡
大が収束する時期を見通すことは難しく、現段階において業績への影響額を合理的に算定することが困難なことか
ら未定とさせていただきます。今後、業績への影響を慎重に見極め、業績予想の開示が可能となった段階で、速や
かに公表いたします。
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㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
2.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
社是である「良品・輸出・共栄」の理念のもとに、お客様第一に徹した良い製品と良いサービスを世界中に提
供することで、全てのステークホルダー(顧客、取引先、従業員、株主・投資家、地域社会)から信頼され、社
会から必要とされる企業であり続けて参ります。
(2)中長期的な会社の経営戦略
2019年度から2021年度までの3ヵ年を対象とする第11次中期経営計画を策定し、当社グループが取り組むべき
課題、目標、戦略を設定しました。
①経営課題
ⅰ)成長性と収益性の向上
ⅱ)投資(M&A、設備、開発)の加速
ⅲ)ESG(環境・社会・企業統治)への取り組み
②経営目標
ⅰ)売上伸長率 年5%
ⅱ)営業利益率 7%
ⅲ)自己資本利益率(ROE)8%以上
ⅳ)海外販売比率 50%(長期的目標)
③基本戦略
ⅰ)競争力のある新商品・新技術開発の促進
ⅱ)海外生産拠点の増強と海外市場開拓の推進
ⅲ)国内販売体制、製造体制の再整備
ⅳ)ものづくり強化活動、環境活動、安全衛生活動、働き方改革と事業活動の一体化
(3)対処すべき課題
当連結会計年度は、概ね国内・海外ともに緩やかな景気回復が継続しましたが、地政学リスクや通商問題をめ
ぐる動向に加え、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大を背景とした経済活動の停滞が懸念され、世界
経済は総じて先行き不透明であり、今後、当社を取り巻く経営環境は厳しい状況となることが予想されます。
こうした状況を踏まえ、当社グループといたしましては、第11次中期経営計画で掲げる次の3つの経営課題に
引き続き取り組んで参ります。
ⅰ)成長性と収益性の向上
ⅱ)投資(M&A、設備、開発)の加速
ⅲ)ESG(環境、社会、企業統治)への取り組み
セグメントごとに取り組むべき課題と対策は以下のとおりであります。
(工業機材)
国内外の製造・販売拠点の整備と、運営の現地化を進め、グローバルな事業体制を構築して参ります。また、
自動車の電動化、電子半導体などに対応した新技術・新商品開発を推進し、技術サービスの一層の強化に努めま
す。さらに、ものづくり強化活動を通じて、生産性の向上等、原価低減による採算性改善に取り組みます。
(セラミック・マテリアル)
電子ペーストは、国内外の顧客におけるシェアを拡大するとともに、新工場での高効率な生産工程の構築を図
ります。電子部品材料は、積層セラミックコンデンサ用材料の長期的な需要拡大が見込まれるため、生産能力を
増強し、厚膜回路基板は新商品の拡販とコストダウンを図り、触媒担体は性能改良と次世代商品の開発を推進し
ます。また、セラミックコアは増設した設備の早期稼働と海外顧客への拡販を図ります。
(エンジニアリング)
主力の乾燥炉や焼成炉は、電池材料分野及び電子部品分野での拡販を進めるほか、新素材用の新商品・新技術
の開発を推進します。混合攪拌装置は医薬・化粧品分野での新たな用途開拓、濾過装置は自動車分野での拡販に
取り組みます。超硬丸鋸切断機は新商品開発と北米における販売店との関係強化による販促活動に取り組みま
す。
(食器)
国内では、百貨店向けの採算向上に取り組むとともに、ネット販売、並びにホテル・レストラン向けの拡販に
注力いたします。海外では、米国販売子会社の売上げ回復、収支改善に全力を尽くすとともに、成長が期待され
る新興国市場での販売体制を見直し、拡販に取り組みます。
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日本基準で連結財務諸
表を作成する方針であります。
なお、国際会計基準の適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針であります。
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㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
4.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 14,076 12,589
受取手形及び売掛金 31,156 27,384
電子記録債権 4,325 3,952
商品及び製品 9,409 9,515
仕掛品 6,536 7,913
原材料及び貯蔵品 5,503 5,081
その他 1,684 2,149
貸倒引当金 △21 △44
流動資産合計 72,671 68,541
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 16,894 18,034
機械装置及び運搬具(純額) 8,437 9,912
土地 12,905 12,963
建設仮勘定 496 1,886
その他(純額) 2,856 3,312
有形固定資産合計 41,590 46,109
無形固定資産 1,188 1,183
投資その他の資産
投資有価証券 33,336 28,524
退職給付に係る資産 1,759 291
繰延税金資産 695 760
その他 646 630
貸倒引当金 △116 △119
投資その他の資産合計 36,323 30,088
固定資産合計 79,101 77,381
資産合計 151,773 145,923
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㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 13,250 11,476
電子記録債務 8,622 6,702
短期借入金 3,456 4,184
1年内返済予定の長期借入金 348 9
未払費用 2,911 3,290
未払法人税等 1,526 859
賞与引当金 1,619 1,626
設備関係支払手形 569 2,125
営業外電子記録債務 577 569
その他 2,137 4,000
流動負債合計 35,018 34,843
固定負債
長期借入金 975 915
繰延税金負債 5,453 3,296
役員退職慰労引当金 212 229
役員株式給付引当金 299 289
退職給付に係る負債 1,795 1,893
その他 668 696
固定負債合計 9,405 7,321
負債合計 44,424 42,165
純資産の部
株主資本
資本金 15,632 15,632
資本剰余金 18,751 18,560
利益剰余金 60,800 62,753
自己株式 △1,190 △1,217
株主資本合計 93,994 95,729
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 12,038 8,214
為替換算調整勘定 △3,198 △3,068
退職給付に係る調整累計額 913 △207
その他の包括利益累計額合計 9,753 4,939
非支配株主持分 3,602 3,089
純資産合計 107,349 103,757
負債純資産合計 151,773 145,923
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㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 125,802 120,611
売上原価 91,852 90,045
売上総利益 33,949 30,566
販売費及び一般管理費
販売費 18,043 17,984
一般管理費 8,422 8,374
販売費及び一般管理費合計 26,465 26,358
営業利益 7,484 4,207
営業外収益
受取利息 126 133
受取配当金 729 787
受取賃貸料 427 450
為替差益 98 -
持分法による投資利益 935 831
売電収入 71 81
その他 164 134
営業外収益合計 2,554 2,418
営業外費用
支払利息 33 20
為替差損 - 55
固定資産賃貸費用 148 158
売電費用 34 34
その他 56 44
営業外費用合計 273 313
経常利益 9,764 6,312
特別利益
固定資産売却益 2,789 23
投資有価証券売却益 5 39
段階取得に係る差益 49 -
PCB処理費用戻入益 - 68
特別利益合計 2,843 130
特別損失
固定資産処分損 264 138
地中埋設物処理費用 - 1,086
投資有価証券評価損 - 223
その他 17 22
特別損失合計 281 1,469
税金等調整前当期純利益 12,326 4,973
法人税、住民税及び事業税 2,405 1,486
法人税等調整額 △47 △80
法人税等合計 2,358 1,406
当期純利益 9,968 3,567
非支配株主に帰属する当期純利益 260 151
親会社株主に帰属する当期純利益 9,707 3,415
- 8-
㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
当期純利益 9,968 3,567
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △2,986 △3,826
為替換算調整勘定 △799 196
退職給付に係る調整額 △664 △1,124
持分法適用会社に対する持分相当額 △3 18
その他の包括利益合計 △4,454 △4,735
包括利益 5,513 △1,168
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 5,301 △1,398
非支配株主に係る包括利益 212 229
- 9-
㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 15,632 18,783 52,261 △1,228 85,448
当期変動額
剰余金の配当 △1,168 △1,168
親会社株主に帰属する当期
純利益
9,707 9,707
自己株式の処分 0 49 50
自己株式の取得 △11 △11
連結子会社の増資による持
分の増減
△32 △32
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
当期変動額合計 - △32 8,539 38 8,545
当期末残高 15,632 18,751 60,800 △1,190 93,994
その他の包括利益累計額
非支配株主持分 純資産合計
その他有価証券 退職給付に係る その他の包括利
評価差額金
為替換算調整勘定
調整累計額 益累計額合計
当期首残高 15,012 △2,437 1,584 14,159 3,418 103,026
当期変動額
剰余金の配当 △1,168
親会社株主に帰属する当期
純利益
9,707
自己株式の処分 50
自己株式の取得 △11
連結子会社の増資による持
分の増減
△32
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
△2,974 △760 △670 △4,405 183 △4,222
当期変動額合計 △2,974 △760 △670 △4,405 183 4,322
当期末残高 12,038 △3,198 913 9,753 3,602 107,349
- 10 -
㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 15,632 18,751 60,800 △1,190 93,994
当期変動額
剰余金の配当 △1,462 △1,462
親会社株主に帰属する当期
純利益
3,415 3,415
自己株式の処分 114 221 336
自己株式の取得 △248 △248
連結子会社株式の取得によ
る持分の増減
△288 △288
連結子会社の増資による持
分の増減
△16 △16
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
当期変動額合計 - △190 1,952 △26 1,735
当期末残高 15,632 18,560 62,753 △1,217 95,729
その他の包括利益累計額
非支配株主持分 純資産合計
その他有価証券 退職給付に係る その他の包括利
評価差額金
為替換算調整勘定
調整累計額 益累計額合計
当期首残高 12,038 △3,198 913 9,753 3,602 107,349
当期変動額
剰余金の配当 △1,462
親会社株主に帰属する当期
純利益
3,415
自己株式の処分 336
自己株式の取得 △248
連結子会社株式の取得によ
る持分の増減
△288
連結子会社の増資による持
分の増減
△16
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
△3,823 130 △1,120 △4,813 △513 △5,327
当期変動額合計 △3,823 130 △1,120 △4,813 △513 △3,591
当期末残高 8,214 △3,068 △207 4,939 3,089 103,757
- 11 -
㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 12,326 4,973
減価償却費 4,057 4,442
段階取得に係る差損益(△は益) △49 -
貸倒引当金の増減額(△は減少) △3 27
退職給付に係る負債及び資産の増減額 81 △52
役員退職慰労引当金の増減額(△は減少) △22 17
役員株式給付引当金の増減額(△は減少) 98 △9
受取利息及び受取配当金 △855 △920
支払利息 33 20
持分法による投資損益(△は益) △935 △831
有価証券及び投資有価証券売却損益(△は益) 3 △38
有価証券及び投資有価証券評価損益(△は益) - 223
有形及び無形固定資産除売却損益(△は益) △2,524 1,200
売上債権の増減額(△は増加) △200 4,159
たな卸資産の増減額(△は増加) △3,015 △1,034
仕入債務の増減額(△は減少) 1,790 △3,701
その他 △8 1,096
小計 10,776 9,571
利息及び配当金の受取額 1,125 1,187
利息の支払額 △41 △20
法人税等の支払額 △3,622 △2,504
営業活動によるキャッシュ・フロー 8,237 8,232
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形及び無形固定資産の取得による支出 △5,329 △7,118
有形及び無形固定資産の売却による収入 3,508 129
投資有価証券の取得による支出 △21 △324
投資有価証券の売却による収入 109 47
貸付けによる支出 △287 △91
貸付金の回収による収入 273 87
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による
△17 -
支出
定期預金の預入による支出 △3,273 △3,818
定期預金の払戻による収入 3,166 3,846
その他 △537 △230
投資活動によるキャッシュ・フロー △2,408 △7,473
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △754 710
長期借入れによる収入 900 -
長期借入金の返済による支出 △9,252 △398
自己株式の売却による収入 0 243
自己株式の取得による支出 △11 △248
配当金の支払額 △1,168 △1,462
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得に
- △858
よる支出
その他 △61 △197
財務活動によるキャッシュ・フロー △10,348 △2,210
現金及び現金同等物に係る換算差額 △173 △4
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △4,692 △1,455
現金及び現金同等物の期首残高 16,087 11,395
現金及び現金同等物の期末残高 11,395 9,939
- 12 -
㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
a.セグメント情報
1 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、
最高意思決定機関である取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う
対象となっているものであります。
当社グループは、製品区分別の事業部を置き、各事業部は取り扱う製品について国内及び海外の包括的な戦
略を立案し、事業活動を展開しております。
従いまして、当社グループは、事業部を基礎とした製品区分別のセグメントから構成されており、「工業機
材」、「セラミック・マテリアル」、「エンジニアリング」及び「食器」の4つを報告セグメントとしており
ます。
各報告セグメントに属する主な製品の種類は、以下のとおりです。
報告セグメント 主な製品
研削砥石、ダイヤモンド工具、CBN工具、研磨布紙、ドレッサ、研削・研
工業機材
磨関連商品(研削油剤等)
電子ペースト、厚膜回路基板、セラミックコア、触媒担体、転写紙、石膏、
セラミック・マテリアル
セラミック原料、電子部品材料、蛍光表示管及び同モジュール等
高効率焼成炉ローラーハースキルン、遠赤外線乾燥炉、混合攪拌装置(スタ
エンジニアリング
ティックミキサー等)、クーラント濾過装置、超硬丸鋸切断機等
食器 陶磁器食器、その他食器関連商品、装飾・美術品等
2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」
における記載と同一であり、報告セグメントの利益は、営業利益の数値であります。
なお、報告セグメントのセグメント利益については、報告セグメントに帰属しない営業費用を各報告セグメ
ントにそれぞれ配分しております。
またセグメント間の内部売上高又は振替高は市場実勢価格に基づいております。
3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
セラミック・ エンジニア
工業機材 食器 計
マテリアル リング
売上高
外部顧客への売上高 63,171 34,832 19,326 8,472 125,802
セグメント利益又はセグメント損
2,333 3,690 2,231 △771 7,484
失(△)
セグメント資産 51,269 37,405 10,073 7,014 105,762
その他の項目
セグメント間内部売上高又は振
10 70 465 260 807
替高
減価償却費 2,335 1,095 256 371 4,057
持分法適用会社への投資額 351 4,458 - 90 4,900
有形固定資産及び無形固定資産
1,697 2,290 154 249 4,392
の増加額
- 13 -
㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
セラミック・ エンジニア
工業機材 食器 計
マテリアル リング
売上高
外部顧客への売上高 58,579 32,240 22,326 7,465 120,611
セグメント利益又はセグメント損
258 2,218 2,616 △885 4,207
失(△)
セグメント資産 50,503 39,879 10,971 6,932 108,287
その他の項目
セグメント間内部売上高又は振
14 72 553 260 901
替高
減価償却費 2,483 1,291 288 378 4,442
持分法適用会社への投資額 361 5,048 - 74 5,484
有形固定資産及び無形固定資産
2,903 5,075 226 232 8,437
の増加額
4 報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
(単位:百万円)
資産 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 105,762 108,287
配分していない全社資産 46,010 37,636
連結財務諸表の資産合計 151,773 145,923
(注) 配分していない全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない親会社での余資運用資金、長期投資資金(投資
有価証券)及び管理部門に係る資産であります。
(単位:百万円)
報告セグメント計 調整額 連結財務諸表計上額
その他の項目 前連結 当連結 前連結 当連結 前連結 当連結
会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度
セグメント間内部売上高又は振替高 807 901 △807 △901 - -
減価償却費 4,057 4,442 - - 4,057 4,442
持分法適用会社への投資額 4,900 5,484 - - 4,900 5,484
有形固定資産及び無形固定資産の
4,392 8,437 907 528 5,299 8,965
増加額
(注)1 セグメント間内部売上高又は振替高の調整額は、セグメント間取引消去によるものであります。
2 有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、親会社管理部門に係る設備投資であります。
b.関連情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
1 製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2 地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:百万円)
日本 米州 欧州 アジア その他の地域 合計
76,374 10,921 2,158 35,079 1,269 125,802
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
- 14 -
㈱ノリタケカンパニーリミテド (5331) 2020年3月期 決算短信
(2)有形固定資産
(単位:百万円)
アジア
日本 米州 欧州 その他の地域 合計
タイ その他
35,377 776 98 4,080 1,182 73 41,590
3 主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、特定の顧客への売上高であって、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める
ものがないため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1 製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2 地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:百万円)
日本 米州 欧州 アジア その他の地域 合計
74,007 8,652 1,978 35,243 729 120,611
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2)有形固定資産
(単位:百万円)
アジア
日本 米州 欧州 その他の地域 合計
タイ その他
38,649 753 103 4,270 2,257 74 46,109
3 主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、特定の顧客への売上高であって、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める
ものがないため、記載を省略しております。
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 7,219.82円 6,986.33円
1株当たり当期純利益 675.77円 237.22円
(注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2 1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純
(百万円) 9,707 3,415
利益
普通株主に帰属しない金額 (百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に
(百万円) 9,707 3,415
帰属する当期純利益
普通株式の期中平均株式数 (千株) 14,365 14,399
3 1株当たり純資産額の算定上、役員報酬BIP信託口が所有する当社株式を、期末発行済株式数から控除する
自己株式に含めております(前連結会計年度 235千株、当連結会計年度 241千株)。
また、1株当たり当期純利益の算定上、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております
(前連結会計年度 241千株、当連結会計年度 245千株)。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
- 15 -
2020年5月12日
株式会社ノリタケカンパニーリミテド
【ご参考】 2020年3月期 決算短信 補足資料
1. 当期連結業績の概要
【業績】
売上高 1,206億円 (前期比 52億円減収)
US$1.12円の円高により、売上高 1.4億円減少
営業利益 42億円 (前期比 33億円減益) 経常利益 63億円 (前期比 35億円減益)
親会社株主に帰属する当期純利益 34億円 (前期比 63億円減益)
【連結の範囲】
連結会社 23社(増減なし) 持分法適用会社 4社(増減なし)
【特別損益】
特別利益 1.3億円:PCB処理費用戻入益 0.7億円、投資有価証券売却益 0.4億円等
特別損失 14.7億円:地中埋設物処理費用 10.9億円、投資有価証券評価損 2.2億円等
【期末配当金】
期末配当 50円/株(年間 100円/株) (前期年間 90円/株)
(1) 業績推移 (単位:億円 四捨五入)
2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 対前期比
通期実績 通期実績 通期実績 通期実績 通期実績
工業機材 572 570 594 632 586 △ 46
売 セラミック・マテリアル 288 280 317 348 322 △ 26
上 エンジニアリング 135 146 180 193 223 30
高 食器 101 92 88 85 75 △ 10
1,096 1,088 1,179 1,258 1,206 △ 52
工業機材 17.2 10.3 17.4 23.3 2.6 △ 20.7
営 セラミック・マテリアル 16.1 18.8 26.5 36.9 22.2 △ 14.7
業 エンジニアリング 4.7 9.9 15.2 22.3 26.2 3.9
利
食器 △ 3.5 △ 7.8 △ 8.2 △ 7.7 △ 8.9 △ 1.2
益
34.5 31.2 51.0 74.8 42.1 △ 32.7
(売上高営業利益率) (3.1%) (2.9%) (4.3%) (5.9%) (3.5%) -
経常利益 47.8 48.6 69.9 97.6 63.1 △ 34.5
特別利益 14.9 7.8 107.8 28.4 1.3 △ 27.1
特別損失 5.9 3.8 15.8 2.8 14.7 11.9
親会社株主に帰属する
当期純利益 44.1 41.1 134.3 97.1 34.2 △ 62.9
1株当たり当期純利益 307.32円 286.12円 935.57円 675.77円 237.22円 -
1株当たり純資産 5,345.27円 5,846.51円 6,941.38円 7,219.82円 6,986.33円 -
US$ 為替レート 121.0円 109.4円 112.0円 110.4円 109.2円 -
半期毎の売上高及び営業損益の推移(2016年3月期-2020年3月期)
単位:億円 単位:億円
40
600 売上高 食器
30 売上高 エンジニアリング
400
20 売上高 セラミック・マテリアル
200 売上高 工業機材
10
営業損益 (右軸)
0 0
上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期
2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
補足 1 / 2
(2) 設備投資及び減価償却費 (単位:億円 四捨五入)
2019年3月期 2020年3月期
設備投資 減価償却費 設備投資 減価償却費
工業機材 17 20 29 21
セラミック・マテリアル 23 9 51 11
エンジニアリング 2 1 2 1
食器 2 3 2 3
管理部門 9 6 5 7
合計 53 41 90 44
(3) 有利子負債 (単位:億円 四捨五入)
2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月 2020年3月 対前期比
有利子負債※ 282 231 131 48 51 3
現金及び預金 107 113 185 141 126 △ 15
ネット有利子負債 (右軸)
175 119 △ 54 △ 93 △ 75 18
※ 有利子負債には、リース債務は含めておりません。
2.2021年3月期の計画
(1) 重点施策
【工業機材事業】
・中国、タイ、北米などの海外生産拠点の増強と、販売拠点の新設や他社との協業による海外市場の開拓を進め、
グローバルな事業体制を構築します。
・商品競争力の強化により、自動車・鉄鋼・ベアリングといった重点分野でのシェア拡大を図るとともに、自動車
の自動運転・電動化やIoTに対応した新商品開発により、電子半導体などの新分野、拡大分野での市場獲得を
進めます。
・グループ会社を含めた国内販売拠点の再整備を行い、効率的な販売・物流体制を構築します。
【セラミック・マテリアル事業】
・電子ペースト事業では、5Gなどの最先端の電子部品に対応した商品開発を推進し、国内外の重要顧客での
シェア拡大を図るとともに、海外での新規顧客の開拓を進めます。
・セラミックス事業では、石膏とセラミックコアの生産能力の増強と海外市場の開拓、触媒担体の性能改良と
次世代商品の開発、中小型表示器の新市場開拓を推進します。
・電子部材は、積層セラミックコンデンサ用材料の生産能力増強によるシェア拡大と新商品開発に取り組みます。
【エンジニアリング事業】
・次世代電池などのエネルギー分野、自動車分野、エレクトロニクス分野での新商品・新技術開発と新用途開拓
による拡販を進めます。
・新素材や医薬・化粧品など新しい分野への参入と新用途展開に取り組みます。
【食器事業】
・国内では、百貨店や直営店の再整備、ネット販売の強化、ホテル・レストラン向けの業務用食器の販売強化を
図ります。海外では、新商品投入などによる米国市場の収支改善と、成長が期待される新興国市場の販売拡大
を推進します。
【設備投資金額】
設備投資 70億円 減価償却費 50億円
(2) 業績予想
2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響を現段階において
合理的に算定することが困難なことから未定としております。
補足 2 / 2