5331 ノリタケ 2019-05-09 14:00:00
第11次中期経営計画に関するお知らせ [pdf]

                                             2019年5月9日


各   位


                 上場会社名      株式会社ノリタケカンパニーリミテド
                 代表者        代表取締役社長 加藤 博
                 (コード番号     5331)
                 問合せ先責任者    経営管理本部 副本部長 兼 財務部長 中村 吉雅
                 (TEL       052-561-7116)



             第11次中期経営計画に関するお知らせ

 当社は、2019年度から2021年度までの3ヵ年を対象とするノリタケグループの第11次中期経営計画
(以下、第11次計画)を策定しましたので、その概要についてお知らせします。


                        記

1. 前計画(第 10 次中期経営計画)の振り返り
 2016年度から2018年度までの第10次中期経営計画(以下、第10次計画)では、「急速に変化し、
益々競争が激化するグローバル市場において、安定した収益と成長が期待できる事業体制、経営体制
を構築する」ことを経営課題として、    「製造・販売・技術が一体となって営業活動を推進することで、
シェアを拡大するとともに、新しい市場の開拓を進める」    「新商品・新技術の開発によって市場競争
力を高め、売上げの拡大を図る」   「海外生産拠点の整備と海外市場の開拓を進め、事業の拡大を図る」
「経営インフラを整備し、経営体制の強化を図る」という4項目の基本戦略を掲げて事業を推進しま
した。
 第10次計画の期間中の経済情勢は、概ね国内・海外ともに堅調に推移し、穏やかな景気回復が継続
しました。こうした経済環境の下、基本戦略の実現に向けて取り組んだ結果として、最終年度におい
て連結業績目標を達成することができました。しかしながら、海外生産拠点の整備や海外市場の開拓
では遅れが生じており、今後も継続した取り組みが必要です。

2.第11次計画の概要
 2018年度の下期後半より、米中間の貿易摩擦や英国のEU離脱問題など、経済情勢の先行きは予断
を許さない状況です。このような状況と第10次計画の結果をふまえ、新たに第11次計画を以下の通り
策定いたしました。ノリタケグループは本計画の達成に向け、総力を上げて取り組んでまいります。

【経営課題】
  ①成長性と収益性の向上
  ②投資(M&A、設備、開発)の加速
  ③ESG(環境・社会・企業統治)への取り組み

【経営目標】
  ①売上伸長率 年5%            ②営業利益率 7%
  ③自己資本利益率(ROE)8%以上     ④海外販売比率 50%(長期的目標)


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【基本方針】
  社是である「良品・輸出・共栄」の理念のもとに、お客様第一に徹した良い製品と良いサービス
 を世界中に提供することで、全てのステークホルダー(顧客、取引先、従業員、株主・投資家、地
 域社会)から信頼され、社会から必要とされる企業であり続けること。

【基本戦略】
  ①競争力のある新商品・新技術開発の促進
  ②海外生産拠点の増強と海外市場開拓の推進
  ③国内販売体制、製造体制の再整備
  ④ものづくり強化活動、環境活動、安全衛生活動、働き方改革と事業活動の一体化

【主な事業戦略】
 工業機材   ・中国、タイ、北米などの海外生産拠点の増強と、販売拠点の新設や他社との協業
         による海外市場の開拓を進め、グローバルな事業体制を構築します。
        ・商品競争力の強化により、自動車・鉄鋼・ベアリングといった重点分野でのシェ
         ア拡大を図るとともに、自動車の電動化、IoTなどに対応した新商品開発によ
         り、新分野、拡大分野での市場獲得を進めます。
        ・グループ会社を含めた国内販売拠点の再整備を行い、効率的な販売体制を構築し
         ます。

 セラミック・マテリアル ・電子ペースト事業では、高速通信などの最先端の電子部品に対応した商品開発を
              推進し、国内外の重要顧客でのシェア拡大を図るとともに、海外での新規顧客の
              開拓を進めます。
             ・セラミックス事業では、石膏とセラミックコアの生産能力の増強と海外市場の開
              拓、触媒担体の性能改良と次世代商品の開発、中小型表示機・タッチスイッチの
              新市場開拓を推進します。
             ・共立マテリアルでは、積層セラミックコンデンサ用材料の生産能力増強による
              シェア拡大や新商品開発に取り組みます。

 エンジニアリング   ・エネルギー分野、自動車分野、エレクトロニクス分野での新商品・新技術開発と
               新用途開拓による拡販を進めます。
              ・新素材や化粧品など新しい分野への参入と新用途展開に取り組みます。

 食    器       ・国内では、流通販路の再整備、ネット販売の強化、ホテル・レストラン向けの業
               務用食器の販売強化を図ります。海外では、米国市場の収支改善と、成長が期待
               されるアジア市場の販売拡大を推進します。

 そ の 他        ・ものづくり強化活動、環境活動、安全衛生活動、働き方改革と事業活動を一体化
               することで、ESG(環境・社会・企業統治)への取り組みを進めます。


3.第11次計画の連結業績目標
 第11次計画の、最終年度(2021年度)の連結業績目標(想定為替レート USD105円)は、以下の通
りです。
     売上高   1,360億円
     営業利益     90億円
     経常利益    110億円
                                                以 上




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