2019年12月期 決算説明資料
２０２０年２月
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１．２０１９年１２月期業績
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１. 2019年12月期業績
18/12月期 19/12月期
（単位：百万円） 前期比
売上高 41,132 36,402 ▲ 4,729 / ▲ 11.5 % ■売上高
・上期堅調も下期に入り低迷
・前期一過性案件（中国高温ガス炉向け
営業利益 7,009 5,175 ▲ 1,833 / ▲ 26.2 %
3,204百万円）剥落の影響大
(売上高営業利益率） 17.0% 14.2%
■営業利益・経常利益
経常利益 7,057 5,207 ▲ 1,849 / ▲ 26.2 % ・売上の減少により限界利益減少
・固定費増加
(売上高経常利益率） 17.2% 14.3%
親会社株主
に帰属する 4,910 2,944 ▲ 1,965 / ▲ 40.0 % ■親会社株主に帰属する当期純利益
当期純利益 ・ドイツ子会社で930百万円の減損損失
1株当たり 計上
234円52銭 140円40銭
当期純利益
110.4円／$ 109.1円／$
為替レート 130.4円／€ 122.1円／€
16.7円／人民元 15.8円／人民元
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２. 営業利益増減要因
（2018年12月期実績 vs2019年12月期実績）
✔ 設備更新に備え在庫積み増し
✔ 一過性案件剥落等あり限界利益減 人件費・退職給付費用増加で固定費増
（単位：億円）
100
在庫関連
原燃料価格
10.3
変動 減価償却費減
0.2 為替
1.3
影響額
1.7
限界利益減
50 19.5 固定費増
貸倒引当金増 その他
18/12月期 5.6
0.6 2.7
営業利益
70.0 19/12月期
営業利益
51.7
0
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３. 製品・分野別売上高 通期
（単位：百万円）
50,000 特殊黒鉛製品
【エレクトロニクス分野】
特殊黒鉛製品
41,132 【一般産業分野】
40,000
6,200 36,402
35,558 35,240 特殊黒鉛製品
34,066 【その他】
5,038
32,464
6,052 5,958
5,395 20,254
30,000 5,018 9,093 一般カーボン製品
16,417 【機械用カーボン分野】
15,551
15,700 16,093 8,726
8,765 8,505
8,790 14,219
4,959
7,719 一般カーボン製品
※
1,747 1,732 【電気用カーボン分野】
20,000 1,535
1,513 3,033 1,481 3,656
3,339 3,921
3,300 2,966
複合材その他製品
5,380 4,991
4,527 【主要３製品】
5,153 5,311
5,215
10,000
複合材その他製品
8,874 8,767 8,370 【その他製品】
7,894 7,985 8,179 10,075
9,106 10,186 9,314 9,883
9,120
1,307 1,513
1,212 1,312 1,134 1,134
0 商品
743 1,407 1,003 2,155 1,652
1,182
14/12月期 15/12月期 16/12月期 17/12月期 18/12月期 19/12月期
※ 2018年12月期の特殊黒鉛製品 その他の売上高には、中国高温ガス炉（HTR-PM）向けの売上高3,204百万円が含まれております。
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３. 製品・分野別売上高 特殊黒鉛製品
（単位：百万円） エレクトロニクス分野 一般産業分野 その他
11,769 ホットプレス用鋳型 単結晶シリコン製造装置
12,000
（カットモデル）
10,000 4,063 8,484 8,528
※ 7,889
8,000 896 963
769
6,000
4,538 4,554 4,583 4,142
4,000
2,000
3,167 3,033 2,981 2,977
0
18/1,2Ｑ 18/3,4Ｑ 19/1,2Ｑ 19/3,4Ｑ
放電加工用電極
※ 2018年12月期のその他の売上高には、中国高温ガス炉（HTR-PM）向けの
売上高3,204百万円が含まれております。
ポイント
【エレクトロニクス分野】
単結晶シリコン製造用は、一部顧客において納期調整の要請があったものの、上下通じて好調で前年同期プラスで着地。太
陽電池製造用は、中国での設備投資が再開するも、ローカル勢の価格競争力強く、大型材など収益性確保を優先した受注を
実施。
【一般産業分野】
放電加工電極・連続鋳造用・工業炉用とも上期堅調も、中国における光ファイバー向けの需要が大幅に減少し、通期では前
期を下回る結果に。アメリカにおいて工業炉をはじめとした拡販の取り組みが実を結び始めており、売上規模は小さいなが
らも着実に伸長。
【その他】
前第１四半期において計上した、中国高温ガス炉（ＨＴＲ－ＰＭ）向けの売上3,204百万円が剥落し、定常どおりに。
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３. 製品・分野別売上高 一般カーボン製品
（単位：百万円）
機械用カーボン分野 電気用カーボン分野
5,000
4,353 4,293 4,228 4,220
4,000
ベアリング
3,000 2,586 2,404 2,269 2,258
2,000 すり板
カーボンブラシ
1,000 1,888 1,958 1,962
1,767
0
18/1,2Ｑ 18/3,4Ｑ 19/1,2Q 19/3,4Q
ポイント
【機械用カーボン分野】
国内の軸受・シールリングなどの主力製品が全般的に堅調に推移。パンタグラフ用すり板も、海外新規案件の引合いが順調
に増加するなど、拡販が進展しており、国内私鉄各社への積極的なＰＲ活動も継続中。老朽化設備の更新により生産能力増
強を計画。また、自動車用途の立ち上げに向けグループ一体で技術確立の取り組みを推進中。
【電気用カーボン分野】
小型モーター用は、家電用（掃除機・洗濯機）・電動工具用ともにブラシレス化の流れが一層加速し苦戦。中国ローカル
メーカーをはじめとする安価品との競合に向けた対応策として、さらなるコストダウンや価格見直しによる収益改善、また
顧客需要に対応した製販拠点の強化など、各種施策を講じてシェアの維持・拡大に注力。
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３. 製品・分野別売上高 複合材その他製品
（単位：百万円）
主要3製品 その他
6,000
5,172 5,186
4,903
4,697
5,000
562 744 796
716
4,000
黒鉛シート製品
3,000
4,340 4,427 4,389
2,000 3,981 MOCVDサセプター
（SiCコーティング黒鉛製品）
1,000
0
18/1,2Ｑ 18/3,4Ｑ 19/1,2Q 19/3,4Q
ボルト・ナット 三段トレイ
（C/Cコンポジット製品） （C/Cコンポジット製品）
ポイント
【主要３製品】
SiCコーティング黒鉛製品は、上期は半導体用の需要好調で健闘するも、下期以降LED用が減速。パワーデバイス市場や
LED市場の成長を取り込むべく、能力増強を実行中。
C/Cコンポジット製品は、半導体用と工業炉用は堅調も、太陽電池用（多結晶シリコン製造用）の落ち込み大きく、前年同
期を下回る。
黒鉛シート製品は、市況低迷の影響を受け、冶金用・自動車用・エレクトロニクス用とも総じて苦戦。
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４. 地域別売上高
✔国内は半導体用はじめ各用途健闘し前期比プラス
✔前期一過性案件剥落と中国経済減速の影響でアジア大幅ダウン
（単位：百万円） その他 北米 欧州 アジア 日本
50,000
41,132
40,000 36,402
35,558 35,240
34,066
32,464
15,198
30,000
13,713 14,029 16,458
13,561
13,396
20,000
19,048
14,663 ※
14,063 14,989 12,949
13,091
10,000
3,486 3,612 3,201 3,659 3,307
3,286
2,665 3,368 2,537 2,840 3,054 3,503
0
289 201 152 179 171 182
14/12月期 15/12月期 16/12月期 17/12月期 18/12月期 19/12月期
※ 2018年12月期のアジアの売上高には、中国高温ガス炉（HTR-PM）向けの売上高3,204百万円が含まれております。
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５. 設備投資・減価償却費・研究開発費
✔ 高付加価値分野の増強・設備更新により設備投資倍増
（単位：百万円） 設備投資（左軸） 減価償却費（左軸） 研究開発費（右軸） （単位：百万円）
10,000 2,000
1,790
1,490
1,458
1,233
1,165 1,126
5,082
5,000 1,000
3,935
3,673
3,414
3,223
2,959 2,831
2,958
2,591 2,662 2,653
2,221
1,871 1,786 1,858
1,611 1,555
2,089
1,523 1,691 （２Q累計）
1,395 1,412
（２Q累計） 1,023
（２Q累計） （２Q累計） （２Q累計） （２Q累計）
1,014
0 0
14/12月期 15/12月期 16/12月期 17/12月期 18/12月期 19/12月期
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６. 株主還元
✔ 利益水準鑑み、2019年度の配当は前期同額
１株当たり配当金額（左軸） 連結配当性向（右軸）
70円 200%
182.4
60円
50.0 50.0 150%
50円 128.9
40円
100%
30.0
30円
25.0 25.0
22.0
20円
35.6 50%
21.3
10円
34.4
20.6
0円 0%
14/12月期 15/12月期 16/12月期 17/12月期 18/12月期 19/12月期
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７. 2019年12月期
連結貸借対照表および連結キャッシュ・フロー計算書
（単位：百万円） （単位：百万円）
連結キャッシュ・フロー
連結貸借対照表 18/12月末 19/12月末 18/12月期 19/12月期
計算書
現金及び現金同等物
資産合計 74,951 76,082 6,361 6,414
の期首残高
現金及び現金同等物
受取手形及び売掛金 15,274 14,195 53 ▲ 313
の増減額
現金及び現金同等物
たな卸資産 14,686 15,416 6,414 6,101
の期末残高
有形固定資産 23,502 24,874 営業活動によるCF 5,759 5,149
負債・純資産合計 74,951 76,082 投資活動によるCF ▲ 4,318 ▲ 4,017
有利子負債 505 296 財務活動によるCF ▲ 1,169 ▲ 1,372
資本金 7,947 7,947
純資産 64,096 65,706
自己資本比率 84.5% 85.4%
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２．今後の見通しと成長への布石
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１. 市場環境
▶ マクロ環境
米中貿易問題・中国経済減速・英国のEU離脱問題・新型コロナウイルス
などの影響により、不確実性が高まる
▶ 対面産業
改善の兆しはあるものの、当社を取り巻く環境は依然予断を許さない状況
・エレクトロニクス（５G・パワーデバイス）
・輸送機器（自動車・航空機・鉄道）
・再生可能エネルギー（太陽光発電・風力発電）
・その他
2020年12月期の業績予想および配当は、慎重に状況を見定めた上で開示予定
中計も精査の予定
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２. 資金使途の方向性
設 ●高付加価値分野の強化、自動化・AI導入など生産性向上のための
戦略投資は継続
備
投 ●ただし事業環境を勘案し、規模・優先度・実施時期再検証の上、
資 計画見直し予定
M ●案件リサーチ進行中
&
●カーボン関連事業および周辺技術がターゲット
A
株 ●戦略投資、その他資金需要とのバランスを総合的に勘案し、
還元を実施
主
還 ●2019年度は減益ながらも、前期並みの配当を維持
元 今後、利益成長に応じて増配による還元強化を検討
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３. 成長への布石 生産
１. 基盤技術・材料開発強化
基盤技術 等方性 製法改善により、引き合いの強い大型材の製造強化
機械用 日・中・独で新製法技術確立加速 自動車用途強化
SiC 品質改良した次世代MOCVD装置向けサセプターのサンプル出荷開始
アフターマーケットシェア拡大に向け始動
材料開発 C/C 工業炉用に高機能/低コスト材料を開発中
黒鉛シート 原料の安定供給と品質改善を目的とした上流工程に対する取り組みを
開始
２. 生産性向上
素材製造 等方性 省人化・製造時間短縮を見据えた自動化・機械化設備導入
検 査 全製品 機械検査による省人化
３. 生産能力増強
装 置 機械用 パンタグラフ用すり板製造設備増設 国内外での拡販推進
設 備 SiC 新建屋2020年完成予定 能力1.5倍
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３. 成長への布石 販売
１. 新規用途参入
機械用 FDA（アメリカ食品医薬品局）の規格認定取得
食品分野（製造設備・機器）への参入に向け準備開始
C/C
工業炉の炉内最適調達やメンテナンスの支援を通じたワンストップサービスを
一部地域で提供開始
２. シェア拡大
ブラシ カーボンブラシの製販拠点を中国成都に設立
現地ニーズに即したグローバル展開を推進
SiC
欧州・中国でセールスエンジニアリングリソースの配置強化
グローバル販売体制最適化し、マーケットシェア拡大を図る
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（注）本資料のうち、業績見通し等に記載されている将来の数値は、開示時点で入手可能な情報に
基づき判断した見通しであり、多分に不確定な要素を含んでいますので、実際の業績は、業
況の変化などにより異なる場合があります。
＜お問合せ先＞
東洋炭素株式会社 広報・IR担当
TEL：06-6472-5811㈹
E-mail：ir＠toyotanso.co.jp
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