5310 東洋炭素 2019-08-19 10:30:00
2019年12月期第2四半期 決算説明資料 [pdf]
2019年12月期第2四半期 決算説明資料
2019年8月
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2019年12月期第2四半期 決算概要
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1. 決算のポイント
ポイント1
売上高は、単結晶シリコン製造用をはじめとするエレクトロニクス分野の着実な
需要に支えられ、前期1Q計上の中国高温ガス炉(HTR-PM)向け売上分(約32
億円)除けば、前年同期と同水準を確保。計画に対してもほぼオンライン。
ポイント2
利益面は、為替が円安に推移したことや、人件費が想定を下回ったことなどによ
り、当初想定(24億円)を上回る結果に。一部製品における値上げも奏功。
ポイント3
米中貿易摩擦の激化や日韓の輸出管理問題などの影響を勘案し、通期予想を修正。
売上高については、各用途総じてダウンの見込み。利益については、コストを上
期並みの水準に抑制し、下期の期初想定水準(26億円)を堅持。
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2. 2019年12月期第2四半期業績 および 2019年12月期予想
18/12月期 19/12月期
(単位:百万円) 2Q累計 通期 2Q累計 前年同期比 通期予想 前期比
売上高 22,056 41,132 19,141 ▲ 2,914 / ▲ 13.2 % 37,000 ▲ 4,132 / ▲ 10.0 %
営業利益 4,179 7,009 3,158 ▲ 1,020 / ▲ 24.4 % 5,800 ▲ 1,209 / ▲ 17.3 %
(売上高営業利益率) 18.9% 17.0% 16.5% 15.7%
経常利益 4,092 7,057 3,066 ▲ 1,026 / ▲ 25.1 % 5,800 ▲ 1,257 / ▲ 17.8 %
(売上高経常利益率) 18.6% 17.2% 16.0% 15.7%
親会社株主
に帰属する当期 3,055 4,910 2,303 ▲ 751 / ▲ 24.6 % 4,000 ▲ 910 / ▲ 18.5 %
(四半期)純利益
1株当たり
当期(四半期) 146円11銭 234円52銭 109円83銭 190円72銭
純利益
(下期)
108.7円/$ 110.4円/$ 110.1円/$
105円/$
為替レート 131.6円/€ 130.4円/€ 124.3円/€
125円/€
17.1円/CNY 16.7円/CNY 16.2円/CNY
15.5円/CNY
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3. 営業利益増減要因
(2018年12月期2Q累計 vs2019年12月期2Q累計)
✔中国高温ガス炉の売上剥落と固定費増(主に人件費)が主因で減益
ただし中国案件除いた売上増分は限界利益にプラスに寄与
(単位:億円)
60
為替 原燃料価格
50 影響額 変動
0.5 0.3 在庫関連
貸倒引当金減 限界利益減
40 7.7
減価償却費減 0.1 10.6
固定費増
0.9
30 6.1 その他
18/12月期
3.1
2Q 19/12月期
20
営業利益 2Q
41.7 営業利益
10 31.5
0
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3. 営業利益増減要因
(2019年12月期1、2Q vs 3、4Q)
✔ 売上減による限界利益減少と下期円高影響により利益ダウン
(単位:億円)
50
40 在庫関連
貸倒引当金減
1.2
0.1
30
その他 為替影響額
限界利益減
0.2 2.3 固定費増 減価償却費増
3.2
19/12月期 0.3 0.8
20 19/12月期
1,2Q 3,4Q
営業利益 営業利益
10 31.5 (予想)
26.4
0
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4. 製品・分野別売上高
(単位:百万円)
25,000 特殊黒鉛製品
【エレクトロニクス分野】
22,056
特殊黒鉛製品
3,167 【一般産業分野】
20,000 19,075 19,141
18,675
17,858
16,941 特殊黒鉛製品
16,564 3,033 2,981
3,423 【その他】
15,522 4,538
3,212
2,866 2,628
15,000 11,769 8,484 8,528
2,152 8,668
一般カーボン製品
4,554 4,583 8,358 【機械用カーボン分野】
7,627 7,424 4,424
4,063 4,302
3,936 4,080
3,782 ※ 一般カーボン製品
896 963
6,592 820 【電気用カーボン分野】
10,000 824 844
714 1,767 1,888 1,958
657 1,724
1,557 1,614 1,754
1,408
複合材その他製品
2,586 2,404 2,269
2,696 【主要3製品】
2,511 2,196
2,642 2,614
5,000
4,389 複合材その他製品
4,340 4,427
4,338 4,314 【その他製品】
4,123 3,862 3,840 5,172
4,903 5,186
4,719 4,933 4,925
4,400 4,380
562 744 796
596 538 540 594 610 商品
0
525 478 530 651 1,029 1,125 1,199 622
16/12月期 16/12月期 17/12月期 17/12月期 18/12月期 18/12月期 19/12月期 19/12月期
1,2Q 3,4Q 1,2Q 3,4Q 1,2Q 3,4Q 1,2Q 3,4Q予想
※2018年12月期1,2Qの特殊黒鉛製品 その他の売上高には、中国高温ガス炉(HTR-PM)向けの売上高3,204百万円が含まれております。
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4. 製品・分野別売上高のポイント①
<特殊黒鉛製品> ホットプレス用鋳型 単結晶シリコン製造装置
(単位:百万円) (カットモデル)
11,769
12,000
10,000 4,063 8,484 8,528 8,358
8,000 896 963 844
6,000
4,538 4,554 4,583 4,302
4,000
2,000
3,167 3,033 2,981 3,212
0
18/1,2Q 18/3,4Q 19/1,2Q 19/3,4Q
(予想)
エレクトロニクス分野 一般産業分野 その他 列1 放電加工用電極
ポイント
【エレクトロニクス分野】
単結晶シリコン製造用は、着実な需要と価格交渉も奏功し、上期は着地良好で、通期も前期を上回る見込み。ただし足元では、一
部顧客において納期調整の要請が出はじめるなど、徐々に市況の翳りの影響も。太陽電池製造用は、中国の政策転換等の影響によ
り前年同期比ダウンも、一時的に凍結していた設備投資が再開されるなど、下期にかけて市場は回復の兆し。ただし依然楽観視は
できず、高採算品とバランスを取りながらの受注とする当社スタンスに変わりなし。
【一般産業分野】
放電加工電極用・連続鋳造用・工業炉用とも順調。第3四半期以降は、自動車の生産・販売台数低下や米中貿易摩擦の影響による
半導体市場低迷により減速傾向に。アメリカでは工業炉をはじめとした拡販の取り組みが実を結び始めており、売上規模は小さい
ながらも着実に伸長。
【その他】
前第1四半期において計上した、中国高温ガス炉(HTR-PM)向けの売上3,204百万円が剥落し、定常どおりに。
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4. 製品・分野別売上高のポイント②
<一般カーボン製品>
(単位:百万円)
5,000
4,353 4,293 4,228 ベアリング
4,000 3,951
カーボンブラシ
3,000 2,586 2,404 2,269
2,196 すり板
2,000
1,000 1,767 1,888 1,958 1,754
0
18/1,2Q 18/3,4Q 19/1,2Q 19/3,4Q
(予想)
機械用カーボン分野 電気用カーボン分野 列2
ポイント
【機械用カーボン分野】
上期は、国内の軸受・シールリングなどの主力製品が全般的に堅調に推移。パンタグラフ用すり板も、海外新規案件の引合いが順
調に増加するなど、拡販が着実に進展。国内私鉄各社への積極的なPR活動も継続中。老朽化設備更新とあわせ生産能力を増強し、
旺盛な需要に備える。自動車用途の早期立ち上げに向けグループ一体となり取り組み推進中。
【電気用カーボン分野】
小型モーター用は、家電用(掃除機・洗濯機)・電動工具用ともにブラシレス化の流れが一層加速し苦戦中。中国ローカルメー
カーをはじめとする安価品との競合に向けた対応策として、さらなるコストダウンや価格見直しによる収益改善、また顧客需要に
対応した製販拠点の強化など、各種施策を講じてシェアの維持・拡大に注力。
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4. 製品・分野別売上高のポイント③
<複合材その他製品>
(単位:百万円)
6,000
5,172 5,188
4,903 4,925
5,000
562 744 796 610 黒鉛シート製品
4,000
3,000
MOCVDサセプター
2,000 4,340 4,427 4,389 4,314 (SiCコーティング黒鉛製品)
1,000
0
18/1,2Q 18/3,4Q 19/1,2Q 19/3,4Q
(予想)
ボルト・ナット 三段トレイ
主要3製品 その他 列2 (C/Cコンポジット製品) (C/Cコンポジット製品)
ポイント
【主要3製品】
SiCコーティング黒鉛製品は、半導体用が好調で上期は良好な着地。第2四半期以降、特にLED用が減速傾向にはあるものの、一時
的な調整と見られ、パワーデバイス向けやLED用などいずれの用途においても、中長期的には伸びが見込まれる。
C/Cコンポジット製品は、太陽電池用(多結晶シリコン)の落ち込みを半導体用と工業炉用がカバーし前年同期並みを維持。通期
でも前期並みの水準になる見込みで、順調に推移。
黒鉛シート製品は、冶金用・自動車用・エレクトロニクス用とも総じて低迷。新規用途開拓に注力。
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5. 地域別売上高
✔ 太陽電池向け等中国不振でアジア低調も、日米欧は堅調に推移
✔ 下期は米中貿易摩擦や日韓輸出管理問題などの影響で、各地域軒並みダウン
(単位:百万円)
その他 北米 欧州 アジア 日本
25,000
22,056
20,000 19,141
18,675 19,075
17,858
7,262
16,941 16,564
15,522
15,000 7,191 7,936 8,174
6,800 7,809
6,837
6,595
10,000
11,347
※ 7,114
8,335 7,700
6,932 6,653 6,676
6,158
5,000
1,715 1,855
1,745 1,606 1,595 1,944 1,824
1,541
1,370 1,167 1,368 1,471 1,434 1,619 1,914 1,489
0
92 59 97 81 67 104 82 57
16/12月期 16/12月期 17/12月期 17/12月期 18/12月期 18/12月期 19/12月期 19/12月期
1,2Q 3,4Q 1,2Q 3,4Q 1,2Q 3,4Q 1,2Q 3,4Q予想
※ 2018年12月期1,2Qのアジアの売上高には、中国高温ガス炉(HTR-PM)向けの売上高3,204百万円が含まれております。
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6. 設備投資・減価償却費・研究開発費
✔ 生産効率の向上・高付加価値化に向けた設備投資は、下期より本格的化
(単位:百万円) (単位:百万円)
10,000 2,500
設備投資(左軸) 減価償却費(左軸) 研究開発費(右軸)
1,790 7,363
2,000
1,458
1,500
1,490 1,233
1,165
5,000
1,208
3,935
3,673 1,000
3,414
3,223
718 2,959 2,870
2,958
2,591 2,662 2,653
2,251 2,221
2,089
1,871 1,786 1,555 500
1,611
(2Q累計)
1,691 (2Q累計)
855 1,523 1,858 1,412
(2Q累計) 1,395
1,014 (2Q累計) (2Q累計)
1,023 (2Q累計)
0 0
※
13/12月期 14/12月期 15/12月期 16/12月期 17/12月期 18/12月期 19/12月期
(予想)
※ 2013年12月期より決算期を5月31日から12月31日に変更いたしました。このため2013年12月期は7ヶ月(一部子会社は9か月)の変則決算となっております。
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7. 株主還元
✔ 資本効率・戦略投資とのバランスを勘案しつつ株主還元を実施
1株当たり配当金額(左軸) 連結配当性向(右軸)
70円 200%
182.4
60円
50.0 50.0 150%
50円
40円 128.9
100%
30.0
30円 25.0
25.0
22.0
20円 34.4
50%
11.5
21.3
10円
20.6 26.2
0円 0%
※1
13/12月期 14/12月期 15/12月期 16/12月期 17/12月期 18/12月期 19/12月期
(予想)
※ 1. 2013年12月期より決算期を5月31日から12月31日に変更いたしました。このため2013年12月期は7ヶ月(一部子会社は9か月)の変則決算となっております。
※ 2. 2013年5月期および2013年12月期は当期純利益がマイナスであったため、連結配当性向については記載しておりません。
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8. 連結貸借対照表および連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円) (単位:百万円)
連結キャッシュ・フロー 18/12月期 19/12月期
連結貸借対照表 18/6月末 18/12月末 19/6月末
計算書 2Q 2Q
現金及び現金同等物
資産合計 73,358 74,951 74,397 5,058 7,186
の四半期末残高
現金及び現金同等物
受取手形及び売掛金 14,934 15,274 13,797 ▲ 1,302 771
の増減額
現金及び現金同等物
たな卸資産 13,963 14,686 15,100 6,361 6,414
の期首残高
有形固定資産 24,278 23,502 23,993 営業活動によるCF 2,751 3,233
負債・純資産合計 73,358 74,951 74,397 投資活動によるCF ▲ 2,847 ▲ 1,219
有利子負債 645 505 491 財務活動によるCF ▲ 1,057 ▲ 1,148
資本金 7,906 7,947 7,947
純資産 62,835 64,096 64,877
自己資本比率 84.6% 84.5% 86.3%
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成長への布石 将来を見据えた設備投資
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成長への布石 ー将来を見据えた設備投資
億円
100
設備投資 減価償却
設備投資額 73
300億円規模 50
22
32
26
29 28
(2018~2022年累計) 18
14
0
2017 2018 2019 2020 2021 2022
(予想) (計画) (計画) (計画)
1. 半導体(ハイエンド領域)市場の拡大を取り込むための布石
2. シェアアップ&付加価値向上に向けた加工能力の増強
3. 老朽化設備の更新&自動化による生産効率向上と省人化
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成長への布石 ー将来を見据えた設備投資
1. 半導体(ハイエンド領域)市場の拡大を取り込むための布石
SiCコーティング黒鉛製品 パワーデバイス(Si・SiC・GaNなど)やLEDの市場成長
にともなうMOCVD装置・エピタキシャル成長装置向けの
生産能力増強投資 31億円 需要増に対応
能力1.5倍
✔ 次世代MOCVD装置への対応も可能
✔ 新設建屋は2020年完成
(一部装置は2019年稼働開始)
アメリカ・ドイツ(現有)の能力もフル活用し
グローバルで供給体制を構築
高純度化処理
能力増強投資 ✔ 国内は能力増強・中国は新設で、稼働は2020年を予定
28.5億円 ✔ 半導体の微細化などにより高純度黒鉛材料の需要増
純度レベルの要求も高まる傾向
(日本20億円・中国8.5億円)
✔ 次世代半導体・LED・光ファイバー向けなどの需要も
増加傾向
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成長への布石 ー将来を見据えた設備投資
2. シェアアップ&付加価値向上に向けた加工能力の増強
FACILITY HUMAN SKILL
✔ 加工設備の増強に先行し人員確保&トレー
ニング実施
国内外、特に海外子会社の加工技術UPを図
✔ 国内外子会社(欧州・北米・アジア)の加 るべく本体よりエンジニアを派遣
工設備を順次増強中
✔ 大和田カーボン工業(子会社)に
✔ 複合加工機などの導入で合理化・効率化と ものづくりセンターを設置(7月)
加工コスト削減を実現 2名の熟練加工技術者が専任で加工人材の
(省人化・24H稼働・ナイトシフト削減 育成/トレーニングを担う ノウハウを形式
etc…) 知として伝承する仕組みも構築
ハード(設備)・ソフト(技術)の両面からの強化を図る
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成長への布石 ー将来を見据えた設備投資
3. 老朽化設備の更新&自動化による生産効率向上と省人化
✔ 設備投資グランドデザインにもとづき2025年に
等方性黒鉛生産設備の 生産能力を1.3倍(2019年比)に
自動化・更新投資 優先順位を考慮しながら今後も順次投資を決定
✔ 2019年7月時点での決定分は2019年~2021年に
38億円 かけて稼働予定
(2019年7月現在決定分) ✔ 環境対策としての省エネ効果も見込む
(年間エネルギー使用量2.4%削減)
コークス/
コールタールピッチ
粉砕・混合 混ねつ
粉砕・ふるいわけ 成形
黒鉛化
粗加工 焼成 ピッチ含浸
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(注)本資料のうち、業績見通し等に記載されている将来の数値は、開示時点で入手可能な情報に
基づき判断した見通しであり、多分に不確定な要素を含んでいますので、実際の業績は、業
況の変化などにより異なる場合があります。
<お問合せ先>
東洋炭素株式会社 広報・IR担当
TEL:06-6472-5811㈹
E-mail:ir@toyotanso.co.jp
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