5301 東海カーボ 2019-06-17 16:00:00
炭素黒鉛製品メーカーCOBEX HoldCo GmbHの株式取得に関するお知らせ [pdf]
2019 年6月 17 日
各 位
会 社 名 東海カーボン株式会社
代表者名 代表取締役社長 長坂 一
(コード番号:5301 東証第 1 部)
問合せ先 経営企画室長 佐藤 維之
(TEL. 03-3746-5228)
炭素黒鉛製品メーカーCOBEX HoldCo GmbH の株式取得に関するお知らせ
当社は、本日臨時取締役会を開催し、ドイツの炭素黒鉛製品メーカーである COBEX HoldCo GmbH(以下、
「COBEX 社」
)の全株式を取得し子会社化すること(以下、
「本件」
)について決議し、株式譲渡契約を締結い
たしましたので、お知らせいたします。
1.株式取得の理由
当社は、2019 年2月に公表した3ヵ年中期経営計画「T-2021」におきまして、今後の業容拡大、収益性向
上に資する戦略投資案件を積極的に検討する方針を掲げております。
COBEX 社は、アルミ精錬用のカソード、一貫製鉄所の主要設備である高炉の内貼りに使われるライニング
(高炉用ブロック)
、金属シリコンなどの精錬に使われる炭素電極の3分野において世界有数の市場シェアを
有しております。
主力のアルミ精錬用カソード事業が対面するアルミニウム市場は、自動車や航空機など輸送機器分野におけ
る軽量化ニーズ、建材分野における都市化進展によるアルミ使用量の増加、飲料容器のアルミ化、エレクトロ
ニクス分野における銅の代替需要等を背景に安定的な成長が見込まれており、アルミ精錬用のカソード需要も
安定的に伸長する見通しです。
世界の粗鋼生産量は当面横ばいか若干の上昇が見込まれています。高炉用ブロックの需要は鉄鋼市場におけ
るプロジェクトの動向に依存する側面はありますが、需要の約9割は巻き替え(更新)によるものであり、安
定した需要が見込まれます。また、金属シリコンの市場規模は大きくないものの、堅調な成長が予想されてお
り、炭素電極の需要も底堅く推移するものと予想されています。
COBEX 社は、ポーランドの2工場におけるコスト競争力や、高機能・高品質の黒鉛化カソードや高炉用ブ
ロックの生産に強みを持ち、優良顧客との長期に亘る取引関係をベースに強固な事業基盤を築いております。
当社は、本件により、鉄を凌ぐ成長が期待されるアルミニウム関連事業はじめ上記3事業の世界市場にリー
ディングプレーヤーとして参入を果たすことになります。COBEX 社を当社の 7 番目の事業として取り込むこと
により、当社の規模拡大・収益力の向上・安定化のみならず、事業ポートフォリオの多角化や欧州事業の強化
(東欧における生産拠点の確保)を図ることができ、ひいては当社の更なる企業価値向上につながると考えて
おります。
2.資金調達方法
本件株式取得に係る資金については、安定的な流動性確保と財務の健全性維持を考慮した資金調達を行う方
針です。具体的には、手元資金及びブリッジローンにより調達した後、社債発行や金融機関からの借入に加え
まして、ハイブリッドファイナンス等による資本性資金の調達も検討しております。
1
3.異動する子会社(COBEX 社)の概要(2019 年6月 17 日時点)
(1) 名 称 COBEX HoldCo GmbH
(2) 所 在 地 Gustav-Stresemann-Ring 12-16, 65189 Wiesbaden, Germany
Frank Goede, Managing Director
(3) 代表者の役職・氏名
Andrzej Hotlos, Managing Director
アルミ精錬用カソード、高炉用ブロック、炭素電極等の製造・販売・研究
(4) 事 業 内 容
開発
(5) 資 本 金 25,000 ユーロ
(6) 設 立 年 月 日 2016 年9月 10 日
(7) 大株主及び持株比率 Sofian MidCo S.à r.l.(100.0%)
資 本 関 係 記載すべき資本関係はございません。
上場会社と当該会社
(8) 人 的 関 係 記載すべき人的関係はございません。
と の 間 の 関 係
取 引 関 係 記載すべき取引関係はございません。
(9) 当該会社グループの最近の連結経営成績及び財政状態(単位:百万ユーロ)
決算期※1 2016 年 12 月期 2017 年 12 月期 2018 年 12 月期※3
連結純資産 - - 94.3(120 億円)
連結総資産 - - 314.8(400 億円)
連結売上高 - - 234.5(298 億円)
2
連結 EBITDA※ - - 75.7(96 億円)
2
連結営業利益※ - - 70.2(89 億円)
親会社株主に帰属する
- - 15.0(19 億円)
当期純利益
※1 2016 年 12 月期と 2017 年 12 月期の数値については、先方の意向により記載を省略しております。
※2 連結 EBITDA、連結営業利益は、一時費用控除前の数値です。
※3 換算レートとして 1 ユーロ=127.00 円(三菱 UFJ 銀行が公表する 2018 年 12 月 31 日における最終の対顧
客電信為替相場の仲値)で算出しております。
4.株式取得の相手先の概要
(1) 名称 Sofian MidCo S.à r.l.
(2) 所在地 2C rue Albert Borschette, L-1246 Luxembourg
(3) 設立根拠等 ルクセンブルグ法に基づく設立
ルクセンブルグ、及びその他の国の企業・事業に対する持分の取得、保有
(4) 組成目的
および処分、ならびにそれらの運営、管理および発展
(5) 組成日 2017 年6月 27 日
1
(6) 出資の総額※ -
出資者・出資比率 Sofian LuxCo SARL 及び Triton Luxembourg II GP Sofian S.C.A.
(7)
・出資者の概要 なお、その他の情報は先方の要請により非公表とさせていただきます。
名 称 Triton Luxembourg II GP Sofian S.C.A.
所 在 地 2C rue Albert Borschette, L-1246 Luxembourg
代 表 者 の Triton Luxembourg II GP
(8) 業務執行組合員の概要
役職・氏名
事 業 内 容 投資運用業
資 本 金 40,354.90 ユーロ
(9) 国内代理人の概要 該当事項はございません。
当社と当該 当 社 と 記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はございませ
(10)
ファンドとの間の関係 当該ファンド ん。
2
との間の関係
当社と業務執
記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はございませ
行組合員との
ん。
間 の 関 係
当 社 と
記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はございませ
国内代理人
ん。
との間の関係
※1 先方の要請により非公表とさせていただきます。
5.取得株式数,取得価額及び取得前後の所有株式の状況
0株
(1) 異動前の所有株式数 (議決権の数:0 個)
(議決権所有割合:0.0%)
25,000 株
(2) 取得株式数
(議決権の数:25,000 個)
1
(3) 取得価額※ 約 1,000 億円
25,000 株
(4) 異動後の所有株式数 (議決権の数: 25,000 個)
(議決権所有割合:100.0%)
1
※ 取得価額は、株式取得の対価に加え、ネット有利子負債の額を含みます。また、取得価額は株式譲渡契約
に定める価格調整を実施した金額となる予定です。換算レートとして 1 ユーロ=122.28 円(三菱 UFJ 銀行が
公表する 2019 年 6 月 14 日における最終の対顧客電信為替相場の仲値)で算出しております。
6.日 程
(1) 契 約 締 結 日 2019 年6月 17 日
(2) 株 式 取 得 完 了 日 2019 年7月下旬見込み
7.今後の見通し
本件株式取得が当社の 2019 年 12 月期連結業績に与える影響については現在精査中であり、今後業績予想に重
要な影響を与えることが明らかになった場合には、速やかに開示いたします。
以 上
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