5233 太平洋セメ 2020-04-21 18:00:00
PT Semen Indonesia (Persero) Tbkグループとの資本業務提携に関する基本合意書締結のお知らせ [pdf]

                                                   2020 年 4 月 21 日
各    位
                                 会 社 名   太平洋セメント株式会社
                                 代表者名    代表取締役社長      不死原     正文
                                 (コード番号    5233   東証第 1 部、福証)
                                 問合せ先    総 務 部 長    鳥 井      久 史
                                  (TEL 03-5531-7334)




    PT Semen Indonesia (Persero) Tbk グループとの資本業務提携に関する
                        基本合意書締結のお知らせ



    当社は、本日(2020 年 4 月 21 日)開催の取締役会において、インドネシア国営セメント
企業である PT Semen Indonesia (Persero) Tbk(以下、SI 社といいます)との包括的なパー
トナー関係の構築、SI 社と SI 社の子会社である PT Solusi Bangun Indonesia Tbk(以下、
SBI 社といいます)との間でのインドネシア国内外におけるセメント及び関連事業の業務提
携、SBI 社の株式取得及び取締役と監査役の派遣による持分法適用会社化(以下、併せて本
資本業務提携といいます)についての基本合意書(以下、本基本合意書といいます)の締結を
決議しましたのでお知らせいたします。
    今後、当社は、SI 社及び SBI 社との間で、本資本業務提携に係る諸条件を協議の上、最
終契約(以下、本最終契約といいます)を締結する予定です。


1.本資本業務提携の背景・目的
     当社を取り巻く事業環境は、国内では、大型プロジェクト投資、今後老朽化がより一
    層顕在化することが予見されるインフラ設備の更新及び大規模修繕、並びに激甚化する
    自然災害に対する防災・減災対策等により、中期的にはセメント需要は一定の水準を維
    持すると見通しております。しかしながら、長期的には、少子高齢化や人口減少の進行
    に伴い、国内のセメント需要も漸減していくことが想定されております。
     海外においては、アジアを中心とした新興国で経済成長に伴うセメント市場の拡大が
    見込まれております。都市化の急速な進展によりインフラ需要が増加するとともに、そ
    の一方で生産・消費の拡大による資源の制約や廃棄物処理などの課題が顕在化してくる
    ことも予見され、持続可能な資源循環型社会の構築が求められる状況にあります。この
    ような社会変化に対し、当社は様々な貢献が可能であると考えており、これまで環太平
    洋を中心に事業領域の拡充を図ってまいりました。




                             1
  また、当社グループでは、2018 年度から 2020 年度の 3 か年を対象とした「20 中期経
 営計画」にて公表している、環太平洋における戦略的な事業領域の拡大とプレゼンスの
 向上及び社会課題の解決への貢献を経営方針に掲げております。かかる状況下、成長著
 しいインドネシアのセメント市場において、国営企業として最大のマーケットシェアを
 有し、国内外において更なる事業の拡充を目指している SI 社とは、目指す方向性に合致
 する点も多いことから、本基本合意書を締結するに至りました。SI 社は、セメント事業
 のみならず、資源、環境、建材事業等の幅広い事業領域でも、当社が長年蓄積したビジ
 ネスノウハウを今後アジア地域で発揮していくために、重要かつ最適なパートナーであ
 ると認識しております。
  本資本業務提携は、当社のインドネシアでの事業基盤を確立するとともに、セメント
 トレーディングを含めた事業運営のグローバル化を一層促進させられるものであり、当
 社の企業価値向上に資するものと考えております。


2.本資本業務提携の意義
  本資本業務提携は、当社グループが将来に向けて成長の歩みを止めず、グローバルに
 事業を展開するセメント会社として、更なる飛躍を果たすために必要な施策と考えてお
 り、主に下記 3 つの意義があると考えております。
  ① インドネシアのセメント巨大成長市場への参画により、
                            「環太平洋で存在感のある
    企業グループとなる」ビジネス機会の創出
  ② インドネシア最大のセメント国営企業グループとパートナーシップを構築するこ
    とにより、当社グループ各事業セグメントのビジネスチャンスを拡大
  ③ セメントトレーディング事業に関する戦略的協力関係の確立


3.本資本業務提携に係る合意内容
(1)業務提携
  当社は SI 社とセメントを中心とした技術や一般的な情報交換等を通じて、今後多くの
 事業分野において有益かつ長期的なパートナーシップを構築することを予定しておりま
 す。上記に加えて、SI 社及び SBI 社との 3 社間で、セメントトレーディング事業に関す
 る契約、資源、環境、建材事業等の分野での協業を進めるパートナーシップ契約を締結す
 る予定です。またこれら以外にも幅広い領域・テーマについて協業の可能性を検討する予
 定であり、詳細については 2020 年 7 月の本最終契約の締結に向けて、引き続き SI 社及
 び SBI 社との間で協議してまいります。


(2)資本提携
  当社は、上記の業務提携に伴い、SBI 社が実施するライツイシュー(日本の新株予約権
 無償割当に相当するインドネシア法上の手続き)を通じて、200~250 億円規模で、少な
 くとも持分法適用を可能とする水準の比率(15%)の SBI 社株式を取得し、かつ、取締役
 1 名と監査役 1 名を派遣することにより、SBI 社を当社の持分法適用会社とするべく、本
 最終契約の締結に向けて、SI 社及び SBI 社と協議を進めてまいります。


                         2
4.SI 社及び SBI 社の概要
(1)SI 社の概要(インドネシア証券取引所(IDX)上場企業)
  ①名        称       :   PT Semen Indonesia (Persero) Tbk
  ②事    業   内   容   :   セメント事業        他
  ③設 立 年 月 日 :          1953 年 3 月 25 日
  ④大株主及び持株比率:           インドネシア国政府           51.01%              (2019/12 末時点)
  ⑤2019 年度の業績(連結)
  ・セメント販売数量:42.6 百万t
  ・売上高:282,577 百万円、 営業利益:42,652 百万円、 当期純利益:16,745 百万円
  ・総資産:558,649 百万円、 純資産:237,243 百万円                            (2019/12 末時点)


(2)SBI 社の概要(インドネシア証券取引所(IDX)上場企業)
  ①名        称       :   PT Solusi Bangun Indonesia Tbk
  ②事    業   内   容   :   セメント事業、生コン事業、骨材事業                   他
  ③設 立 年 月 日 :          1971 年 6 月 15 日
  ④大株主及び持株比率: PT Semen Indonesia Industri Bangunan (SIIB 社 ※1) 98.31%
                                                                (2019/12 末時点)
  ⑤2019 年度の業績(連結)
  ・セメント販売数量:10.9 百万t
  ・売上高: 77,405 百万円、 営業利益:8,245 百万円、 当期純利益:3,493 百万円
  ・総資産:136,972 百万円、         純資産:48,878 百万円                     (2019/12 末時点)
 ※1: SIIB 社は、SI 社が実質的に 100%の株式を保有する会社です。


5.日程
(1)本 基 本 合 意 書 締 結 日 :                       2020 年 4 月 21 日
(2)本    最   終   契   約   締   結   日   :        2020 年 7 月    (予定)
(3)ラ イ ツ イ シ ュ ー に お け る 権 利 行 使 日 :         2021 年 3 月    (予定)(※2)
 ※2: 上記日程で(予定)となっているものは、関係当局への届出、各種許認可の取得、
        又はその他の理由により変動が生じる可能性があります。


<参考>日本円は、換算レートを 1 ルピア=0.007 円として計算しております。


                                                                        以   上




                                    3