5214 日電硝 2019-12-16 15:30:00
米国ガラス繊維事業子会社の一部工場閉鎖及び欧米ガラス繊維事業に係る特別損失の計上に関するお知らせ [pdf]

                                                            2019 年 12 月 16 日
各   位

                                     会 社 名      日本電気硝子株式会社
                                     代 表 者 名    社 長      松本 元春
                                     コード番号      5214     東証第一部
                                     問 合 せ 先    取締役常務執行役員 津田 幸一
                                                TEL 077(537)1700



     米国ガラス繊維事業子会社の一部工場閉鎖及び欧米ガラス繊維事業に係る
              特別損失の計上に関するお知らせ


 当社は、2019 年 12 月 16 日開催の取締役会において、米国ガラス繊維事業子会社の一部工場の閉鎖を
決議し、あわせて 2019 年 12 月期通期(2019 年1月1日~12 月 31 日)連結決算において欧米ガラス繊
維事業に係る特別損失を計上することとなりましたので、下記のとおりお知らせいたします。



                                    記

1.本件の内容
(1)背景及び概要
    当社は、主として自動車の樹脂部品や風力発電用風車ブレードなどに使用されるガラスファイバ
  を生産販売しています。2018 年下期以降、欧州や中国等における需要減速を背景に競争環境が激化
  してきました。       これに対応するべく、    当社では各拠点で生産性の改善や経営のスリム化などを進める
  とともに、大幅な稼働調整を行ってまいりました。しかしながら、市場の回復が進まない中、欧米の
  ガラス繊維事業子会社においては、販売の減少とそれに伴う稼働調整によるコスト高を内部努力に
  よって十分に補うことができず、収益の低迷が続いています。
    こうした状況を踏まえ、今般、米国ガラス繊維事業子会社(Electric Glass Fiber America, LLC
  (以下、EGFA という))においては、3工場を2工場に集約し更なる経営の効率化とコスト競争力
  の向上を図るとともに、生産品種構成の見直しを行ってまいります。
    また、EGFA 及び欧州ガラス繊維事業子会社(Electric Glass Fiber UK, Ltd.及び Electric Glass
  Fiber NL, B.V.(以下、EGFU 及び EGFN という))について、有形固定資産及びのれん等の減損損失
  を計上することとなりました。



(2)工場閉鎖及び特別損失の内容
   ①EGFA の一部工場閉鎖
    2020 年第1四半期を目途にチェスター工場の生産を停止し工場を閉鎖します。
      (チェスター工場の概要)
        所在地 :米国サウスカロライナ州チェスター
        生産品目:高機能樹脂用ガラスファイバ
        従業員数:約 140 名

    ②EGFA の一部工場閉鎖を含む事業計画に基づく有形固定資産及びのれん等の減損損失の計上
         約 190 百万米ドル(約 208 億円 ※1)



                                   -1-
   ③EGFU 及び EGFN に係る有形固定資産及びのれん等の減損損失の計上
        EGFU 約 57 百万ポンド(約 79 億円 ※1)
        EGFN 約 77 百万ユーロ(約 94 億円 ※1)



2.業績に与える影響
  本件を含めた 2019 年 12 月期通期(2019 年1月1日~12 月 31 日)の連結業績予想については、現
 在精査中であり、判明次第お知らせいたします。



3.今後の取り組み
  ガラス繊維事業は、今後も長期的に安定した成長が見込まれます。欧州、米国拠点については、継続
 的な生産性改善に加えて、組織のスリム化などコスト削減の取り組みを一段と推し進めてまいります。
 米国拠点については、2工場体制に集約し稼働率を上げ高効率の生産をすることで、 得意先への販売を
 確実に行ってまいります。
  また、日本、マレーシア、米国、欧州の各拠点間の連携を深め、顧客ニーズを的確に把握することで、
 最適地での生産、販売を行ってまいります。あわせて新製品の開発や生産品種の拡充にも努め、収益性
 の回復と事業の拡大に注力してまいります。



 (注)※1.算定に用いた為替レート
        1米ドル=109 円、1ポンド=139 円、1ユーロ=123 円
     2.本資料に記載の金額は現在の会社試算であり、会社計画及び割引率等は、今後の精査や監
       査により変更の可能性があります。

                                                       以 上




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