5202 板硝子 2020-05-22 15:00:00
2020年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]

 



 
                                  2020年3月期  決算短信〔IFRS〕(連結)
                                                                                                                                        2020年5月22日
上場会社名           日本板硝子株式会社                                                                                      上場取引所  東
コード番号           5202        URL  https://www.nsg.co.jp/
代表者             (役職名) 代表執行役社長兼CEO                                       (氏名)森               重樹
問合せ先責任者         (役職名) IR部長                                              (氏名)西江                 佐千由             TEL  03-5443-0100
定時株主総会開催予定日                 2020年7月16日                                  配当支払開始予定日                       ―
有価証券報告書提出予定日                2020年6月30日                                                                   
決算補足説明資料作成の有無:有  
決算説明会開催の有無      :有 (機関投資家向け電話会議)
 
                                                                                                                                   (百万円未満四捨五入)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
  (1)連結経営成績                                                                                                                   (%表示は対前期増減率)
 
                                                                                                              親会社の所有者に                   当期包括利益
           売上高      営業利益      税引前利益                                                        当期利益
                                                                                                              帰属する当期利益                     合計額
                 百万円       %           百万円             %       百万円            %            百万円            %      百万円               %          百万円        %
    2020年3月期   556,178   △9.2         21,177     △42.5      △13,549           -      △17,518           -       △18,925            -     △36,533          -
    2019年3月期   612,789    2.3         36,855          3.4     22,730         2.6          14,378      81.8      13,287      115.6             △374       -
 
                    基本的1株当たり                      親会社所有者帰属持分                                   資産合計                                     売上高
                      当期利益                          当期利益率                                     税引前利益率                                   営業利益率
                                      円 銭                                     %                                    %                                     %
    2020年3月期                     △235.96                                △19.2                                   △1.8                                    3.8
    2019年3月期                      115.16                                    10.3                                  2.9                                   6.0
 
(参考)持分法による投資損益     2020年3月期   1,077百万円   2019年3月期                                                                   6,244百万円
上記の表に記載の営業利益は、個別開示項目前ベースの営業利益を記載しています。
 
    (2)連結財政状態
                                                                            親会社の所有者に                          親会社所有者                   1株当たり親会社
                    資産合計                         資本合計
                                                                             帰属する持分                           帰属持分比率                   所有者帰属持分
                                百万円                           百万円                             百万円                             %                        円 銭
    2020年3月期               765,197                           88,194                          73,612                          9.6                     470.88
    2019年3月期               761,869                          132,506                         123,760                         16.2                     978.50
 
    (3)連結キャッシュ・フローの状況
                  営業活動による                              投資活動による                              財務活動による                           現金及び現金同等物
                 キャッシュ・フロー                            キャッシュ・フロー                            キャッシュ・フロー                            期末残高
                                     百万円                                    百万円                                 百万円                                   百万円
    2020年3月期                      30,444                               △56,888                                 18,205                                40,512
    2019年3月期                      29,030                               △28,143                                △11,358                                50,292
 
2.配当の状況
                                                       年間配当金                                                                                   親会社所有者
                                                                                                              配当金総額           配当性向
                                                                                                               (合計)           (連結)
                                                                                                                                               帰属持分配当
                    第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                                    期末                合計                                               率(連結)
                           円 銭                 円 銭             円 銭                 円 銭             円 銭            百万円                    %               %
    2019年3月期                -               10.00               -              20.00               30.00          2,716                26.1             3.0
    2020年3月期                -                  0.00             -                  0.00            0.00                 0                -               -
 2021年3月期(予想)   -      -        -      -     -            -    
上記の「配当の状況」は、普通株式に係る配当の状況です。2021年3月期の配当予想については、現時点では未定です。
当社が発行する普通株式と権利関係の異なる種類株式(非上場)の配当の状況については、後述の[種類株式の配当の状況]をご参照ください。
配当の状況の詳細については、[添付資料]4ページ[1.経営成績等の概況(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当]をご参
照下さい。
 
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
                                                                                                                                                           
 
2021年3月期の連結業績予想につきましては、現時点での新型コロナウイルス感染拡大の影響による見通しが明確ではないことから、未定とし
ています。今後、業績予想の開示が可能となった時点で速やかに公表する予定です。
業績予想の詳細については、[添付資料]4ページ〔1.経営成績等の概況(3)今後の見通し〕をご参照ください。
※  注記事項
  (1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
     新規  -社  (社名)      除外  -社  (社名)
 
  (2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
    ①  IFRSにより要求される会計方針の変更:有
    ②  ①以外の会計方針の変更                :無
    ③  会計上の見積りの変更                  :無
       詳細については、[添付資料]12ページ[(6)連結財務諸表注記(d)重要な会計方針]をご参照ください。
 
    (3)発行済株式数(普通株式)
      ①  期末発行済株式数(自己株式を含む)                  2020年3月期           90,642,499株   2019年3月期      90,593,399株
      ②  期末自己株式数                            2020年3月期               21,279株   2019年3月期          18,418株
      ③  期中平均株式数                            2020年3月期           90,587,703株   2019年3月期      90,509,179株
       
 
(参考)個別業績の概要
  2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
  (1)個別経営成績                                                                         (%表示は対前期増減率)
 
              売上高            営業利益                                  経常利益                 当期純利益
                百万円           %         百万円               %       百万円          %        百万円            %
    2020年3月期   105,136     △6.0        △1,348             -      △2,528        -        △2,713         -
    2019年3月期   111,882       7.1         1,449            -        8,734     98.1        8,836       49.3
 
               1株当たり                  潜在株式調整後
               当期純利益                1株当たり当期純利益
                           円 銭                         円 銭
    2020年3月期             △56.99                      △56.99
    2019年3月期               65.98                       56.62
 
    (2)個別財政状態
                 総資産                     純資産                     自己資本比率             1株当たり純資産
                           百万円                        百万円                      %                    円 銭
    2020年3月期             671,915                     312,055                 46.4                3,095.73
    2019年3月期             664,107                     324,580                 48.8                3,189.66
 
(参考)自己資本        2020年3月期           311,479百万円         2019年3月期         324,035百万円
 
 
※  決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
 
※  業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
      (将来に関する記述等についてのご注意)
      当資料の業績見通しは、当社が現時点で入手可能な情報及び合理的であると判断する一定の前提にもとづいており、実際の業績は見通しと
      異なる可能性があります。その要因の主なものとしては、主要市場の経済環境及び競争環境、製品需給、為替・金利相場、原燃料市況、法
      規制の変動等がありますが、これらに限定されるものではありません。
 
                                                     日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

(参考)種類株式の配当の状況
    普通株式と権利関係の異なる種類株式に係る1株当たり配当金の内訳は以下の通りです。
 
                                                   年間配当金

                    第1四半期末         第2四半期末          第3四半期末          期末              合計

    A種種類株式                 円   銭         円     銭         円   銭          円    銭          円    銭

     2019年3月期          -           27,575.30         -           27,424.70       55,000.00

    2020年3月期           -               0.00          -           55,000.00       55,000.00

    2021年3月期(予想)       -               0.00          -           65,000.00       65,000.00
 
(注)上記の未償還のA種種類株式は、30,000株です。A種種類株式は、2017年3月31日に40,000株を発行し、2018年12月
        7日付で5,000株を、2019年6月6日付で5,000株をそれぞれ取得及び消却しています。2021年3月期に属する日を
        基準日とする配当金総額は1,950百万円を予定しています。
 
                                     日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

○添付資料の目次
 
    1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………        2
     (1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………………        2
     (2)当期の財政状態及びキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………        4
     (3)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………………        4
     (4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ……………………………………………………………        4
    2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………………        5
    3.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………………        6
     (1)(a) 連結損益計算書 ………………………………………………………………………………………………      6
     (1)(b) 連結包括利益計算書 …………………………………………………………………………………………      7
     (2)連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………………        8
     (3)連結持分変動計算書 ………………………………………………………………………………………………       10
     (4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………………       11
     (5)継続企業の前提に関する注記 ……………………………………………………………………………………       12
     (6)連結財務諸表注記 …………………………………………………………………………………………………       12
     (7)重要な後発事象 ……………………………………………………………………………………………………       26
                                                               
 




                             - 1 -
                                                 日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

1.経営成績等の概況
    (1)当期の経営成績の概況
     1) 全体の状況
      当連結会計年度において、当社グループが事業を行う主要地域の事業環境は、第3四半期以降の事業環境の悪化に
     よりさらに厳しさを増しました。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、高機能ガラス事業は2020年1月から、自動車
     用ガラスおよび建築用ガラス事業は2020年3月から、大きな影響を受けました。当社グループの主要顧客である自動
     車メーカーが欧米の工場を中心に一時的に生産を中止したため、地域によっては自動車生産台数がほぼゼロに近いレ
     ベルにまで減少しました。アジアでは自動車生産が継続したものの、生産台数は大幅に減少しました。建築用ガラス
     事業では、欧州や南米などにおいて新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出制限(ロックダウン)の影響を受
     け、建設活動が年度末にかけて大きく縮小しました。一方で、太陽電池パネル用ガラスの需要は引き続き堅調に推移
     しています。高機能ガラス事業も新型コロナウイルス感染拡大による悪化影響を受けましたが、年度末にかけてある
     程度安定した状態に戻りました。
      当連結会計年度の売上高は、為替変動の影響及び当社グループの主要な地域での市場環境の悪化等を受け、5,562
     億円(前連結会計年度は6,128億円)となり、前年度比で9%減となりました。為替の影響を除く売上高は前年度比
     5%減となりました。個別開示項目及びピルキントン買収に係る償却費控除前ベースの営業利益は230億円(前連結
     会計年度は388億円)、ピルキントン買収に係る償却費控除後の営業利益は212億円(前連結会計年度は369億円)と
     なりました。また個別開示項目費用(純額)として240億円を計上しましたが、この中には自動車用ガラス事業の欧
     州およびその他の地域の資金生成単位におけるのれんおよび無形資産の減損損失117億円が含まれています。親会社
     の所有者に帰属する当期損失は189億円(前連結会計年度は133億円の利益)と前年度より悪化しました。これは営業
     利益の減少および個別開示項目費用の計上によるものです。
      
     2) セグメント別の状況
      当社グループの事業は、建築用ガラス事業、自動車用ガラス事業、高機能ガラス事業の3種類のコア製品分野から
     なっています。
      「建築用ガラス事業」は、建築材料市場向けの板ガラス製品及び内装外装用加工ガラス製品を製造・販売してお
     り、当連結会計年度における当社グループの売上高のうち42%を占めています。太陽電池パネル用ガラス事業も、こ
     こに含まれます。
      「自動車用ガラス事業」は、新車組立用及び補修用市場向けに種々のガラス製品を製造・販売しており、当社グル
     ープの売上高のうち51%を占めています。
      「高機能ガラス事業」は、当社グループの売上高のうち7%を占めており、ディスプレイのカバーガラスなどに用
     いられる薄板ガラス、プリンター向けレンズ及び光ガイドの製造・販売、並びに電池用セパレーターやエンジン用タ
     イミングベルト部材などのガラス繊維製品の製造・販売など、いくつかの事業からなっています。
      「その他」には、全社費用、連結調整、前述の各セグメントに含まれない小規模な事業、並びにピルキントン社買
     収に伴い認識された無形資産の償却費が含まれています。
      
         セグメント別の業績概要は下表の通りです。
                                                                 (単位:百万円)

                                   売上高                     営業利益

                           当連結会計年度 前連結会計年度 当連結会計年度 前連結会計年度

               建築用ガラス事業       233,687       247,348     17,331       25,811

               自動車用ガラス事業      280,977       314,645      6,100       15,118

               高機能ガラス事業       40,143        49,106       7,116        8,062

               その他              1,371         1,690    △9,370       △12,136

                     合計       556,178       612,789     21,177       36,855

 




                                    - 2 -
                                  日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

建築用ガラス事業
 当連結会計年度における建築用ガラス事業の売上高は2,337億円(前連結会計年度は2,473億円)、営業利益は173
億円(前連結会計年度は258億円)となりました。
 建築用ガラス事業の売上高は、主に為替変動の影響により前年度を下回りました。営業利益も為替変動に加え、市
場環境悪化の影響を受けて減少しました。
 欧州における建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の37%を占めています。前年度実
施したリストラクチャリングの影響を含めて販売数量が減少したことに加えて、為替変動の影響も受け、売上高は前
年度を下回りました。域内でのガラス供給増により第3四半期に入り販売価格が下落した影響もあり、利益も減少し
ました。販売数量は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、年度末にかけてさらに減少しました。
 アジアにおける建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の39%を占めています。太陽電
池パネル用ガラスの販売数量が伸長した一方、域内の厳しい市場環境の影響を受け、売上高は前年度並となりまし
た。日本の一般建築用ガラスの売上高は前年並みを維持しました。第2四半期に一過性の在庫評価損失を計上したも
のの、日本は増益となりました。2020年3月31日に公表した通り、千葉1号窯を2020年7月に生産休止することを決
定しました。また、2020年1月30日にはベトナムで太陽電池パネル用ガラスを生産する2基目の窯の改修完了を公表
しました。
 米州における建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の24%を占めています。売上高、
営業利益はともに前年度を下回りました。北米では、域内市場での一般建築用ガラスの供給増による価格下落の影響
で、前年度に比べて厳しい環境となりましたが、太陽電池パネル用ガラスの売上高は増加しました。南米は主に為替
変動の影響で減収となりました。また新型コロナウイルス感染拡大の影響により年度末にかけては販売数量が減少し
ました。
 
自動車用ガラス事業
 当連結会計年度における自動車用ガラス事業の売上高は2,810億円(前連結会計年度は3,146億円)、営業利益は61
億円(前連結会計年度は151億円)となりました。
 自動車用ガラス事業は、為替変動や欧州での乗用車生産台数減少の影響等により売上高、営業利益ともに前年度を
下回りました。
 欧州における自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の43%を占めています。欧州で
は乗用車生産台数減少の影響を受け、減収減益となりました。新型コロナウイルス感染拡大に伴う顧客の工場の稼働
休止により、年度末にかけて販売数量が大きく減少しました。
 アジアにおける自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の24%を占めています。売上
高、営業利益ともに前年度より減少しました。日本においては第2四半期までは堅調であった一方、10月以降は、消
費税率引き上げにより販売数量が減少したことで、売上高は前年度を下回りました。営業利益も素板コスト増加に加
えて、第3四半期以降の数量減の影響を受け、減益となりました。
 米州における自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の33%を占めています。売上高
は、為替変動の影響および新型コロナウイルス感染拡大の影響で、特に年度末にかけて市場環境が悪化したことによ
り減収となりました。北米では、新車用ガラスの販売数量は前年度をわずかに下回りましたが、生産効率向上が利益
の改善に寄与しています。南米の収益性は前年度並みとなりました。
 
高機能ガラス事業
  当連結会計年度における高機能ガラス事業の売上高は401億円(前連結会計年度は491億円)、営業利益は71億円
(前連結会計年度は81億円)となりました。
 高機能ガラス事業は、一部の事業での厳しい市場環境を受け、売上高、営業利益ともに前年度を下回りました。
 ファインガラス事業では、継続的なコスト削減による事業基盤の強化や売上構成の改善により、業績改善が一層進
みました。情報通信デバイス事業では、プリンターやスキャナーに使用されるガラス部品の需要が減少しました。エ
ンジンのタイミングベルト用グラスコードの需要も、自動車市場の影響を受けて特に年度末にかけて減少しました。
電池用セパレーターの業績は引き続き安定的に推移しました。
 
持分法適用会社
  当連結会計年度における持分法による投資利益は11億円(前連結会計年度は62億円)となり前年度を下回りまし
た。これは、前年度第2四半期にブラジルの建築用ガラスの持分法適用会社であるCebrace社において売上高課税基
準の税金の計算方法に対する異議申立ての結果、一過性の利益が計上されていたものが当連結会計年度には含まれて
いないことに加えて、当連結会計年度末にかけて市場環境の厳しさが増したことにより事業利益が減少したことによ
るものです。
 



                          - 3 -
                                     日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

(2)当期の財政状態及びキャッシュ・フローの概況
   2020年3月末時点の総資産は7,652億円となり、2019年3月末時点から33億円増加しました。資産の増加は主に
 IFRS第16号「リース」の適用により有形固定資産に含めて表示している使用権資産の認識によるものです。資本合計
 は882億円となり、2019年3月末時点の1,325億円から443億円減少しました。資本合計の減少は主に、当社グループ
 で使用される多くの通貨に対して円高が進行した影響と、当連結会計年度で計上した当期損失、第1四半期にA種種
 類株式の償還を実施したことによるものです。
   2020年3月末時点のネット借入残高は、2019年3月末より725億円増加して3,902億円となりました。このネット借
 入の増加は、IFRS第16号の適用によるものと戦略投資案件の設備投資によるものです。また総借入残高は4,350億円
 となりました。当社グループは2020年3月31日時点で未使用の融資枠を655億円保有しています。
   当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、304億円のプラスとなりました。投資活動による
 キャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による609億円の支出があり、569億円のマイナスとなりました。米国、
 ベトナム及びアルゼンチンにおける戦略投資案件が予定通り進捗したため資本的支出が増加しました。以上より、フ
 リー・キャッシュ・フローは264億円のマイナスとなりました。
  
(3)今後の見通し
   当社は現時点において2021年3月期通期の業績予想を公表していません。現在の経済環境により当社グループの事
 業活動は大きく影響を受けています。新型コロナウイルス感染拡大およびガラス需要の低下に対応するために、従業
 員の安全・健康を最優先する方針のもと、複数の工場で生産の休止や縮小などの対策を実施しています。さらに各分
 野での経費支出の削減や、地域によっては公的補助金を活用するなどの施策も進めています。またノンコア資産の売
 却や運転資本の効率改善といった施策の継続に加えて、資本的支出は戦略的に重要な案件と緊急性の高い案件を優先
 し、それ以外の投資は可能な限り中止しています。
   2021年3月期において需要は全体として徐々に回復に向かうと見ていますが、回復の時期や程度は未だ明確ではあ
 りません。このため2021年3月期の通期業績予想の公表が可能になるまでの十分な見通しが立っていません。2021年
 3月期通期の業績予想および中期経営計画については、新型コロナウイルス感染拡大の短期的かつ中期的な影響が見
 通せる段階で改めて公表する予定にしています。
   また2020年3月末時点で十分な流動性は確保できているものの、現状の厳しい市場環境において今後の資金需要に
 は留意しており、当社グループでは継続して流動性を確保できるよう、金融機関と協議しています。
   安定的な財務基盤への早期回復は当社の喫緊の課題と認識しています。既存事業の抜本的なコスト構造の変革を推
 進する一方で、ビジネス・イノベーション・センターや研究開発活動をより強化し、新規事業育成を加速することに
 より、事業収益を高めキャッシュ・フローの創出を図ります。さらに投資抑制やノンコア事業・資産の売却を継続的
 に進めることにより、有利子負債の削減を目指します。これらの施策により持続可能な当期利益とキャッシュを生み
 出す体質の回復に努めます。
   中期的には、市場環境は事業分野ごとに違いがあるものの、全体としては新型コロナウイルス感染拡大前のレベル
 にまで徐々に回復すると想定しています。しかしその時期や程度は未だ明確ではなく、また回復は緩やかであり、急
 速には戻らないと見ています。
   感染拡大終息後の世界の経済・社会環境は大きく変わることが想定されることを見据え、継続・拡大させる事業と
 見直す事業を明確にし、事業構成を変えることを目指します。環境への貢献(太陽電池パネル用ガラス、ZEB/ZEH等
 の省エネルギーガラスなど)、健康への貢献(PCR検査機や抗菌ガラスなど)、テレワークなど通信需要拡大への貢
 献(光通信デバイスなど)といった製品分野は、当社グループが強みを持ち、社会の変化に関わらず必要とされる注
 目すべき領域であると考えています。このような不確実な状況の中でも、当社グループの目指すべき方向性に変更は
 なく、VA製品の拡大に注力して引き続きアセットライトなコスト構造への転換、マーケット志向の商品開発や販売体
 制の構築、またICT(情報通信技術)を活用したリーンでアジャイルな組織作りによって、より景気変動に強い企業
 体質へと変革を図っていきます。
  
(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
   当社グループでは、持続可能な事業の業績をベースにして、安定的に配当を実施することを利益配分の基本方針と
 しております。
   当連結会計年度(2020年3月期)については当期損失を計上するに至ったことを踏まえ、普通株式に対する期末配
 当は見送りとする決定をしました。
   なお、A種種類株式に係る配当につきましては、(参考)種類株式の配当の状況 をご参照ください。




                             - 4 -
                                     日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
     当社グループは、連結財務諸表の作成に際して国際会計基準(IFRS)を適用しています。当社グループでは、IFRS
 に準拠したグループ会計方針を策定しており、グループを構成する各企業がこの会計方針に従って財務諸表データを
 作成したうえで、連結財務諸表を作成しています。IFRSをグループ共通の会計言語として適用することにより、一貫
 性があり比較可能性が高い財務諸表データに基づいて、当社グループ内での業績評価や意思決定を行うことが可能と
 なりました。
   事業展開や株主構成の世界的な広がりを踏まえて、当社グループは、日本に本社を置くグローバルな企業として、
 IFRSが最も適切な会計基準であると考えています。
  




                             - 5 -
                                                    日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

3.連結財務諸表及び主な注記
    (1) 連結損益計算書及び連結包括利益計算書
            (a) 連結損益計算書
                                                                         (単位:百万円)

                                               当連結会計年度                前連結会計年度
                                   注記        (自 2019年4月1日           (自 2018年4月1日
                                              至 2020年3月31日)          至 2019年3月31日)

    売上高                            (6)(f)              556,178                612,789

    売上原価                                              △421,881               △452,095

    売上総利益                                              134,297                160,694
                                                                                      
    その他の収益                                               3,177                  1,130

    販売費                                                △51,430                △55,582

    管理費                                                △59,351                △63,999

    その他の費用                                             △5,516                 △5,388

    営業利益                           (6)(f)               21,177                 36,855
                                                                                      
    個別開示項目                         (6)(g)              △23,960                △7,068

    個別開示項目後営業利益(△は損失)                                  △2,783                  29,787
                                                                                      
    金融収益                           (6)(h)                2,126                  2,131

    金融費用                           (6)(h)              △13,969                △15,432

    持分法による投資利益                                           1,077                  6,244

    税引前利益(△は損失)                                        △13,549                 22,730

    法人所得税                          (6)(i)              △3,969                 △8,352

    当期利益(△は損失)                                         △17,518                 14,378
                                                                                      
        非支配持分に帰属する当期利益                                   1,407                  1,091
        親会社の所有者に帰属する当期利益(△は損
                                                       △18,925                 13,287
        失)
                                                       △17,518                 14,378
                                                                                      
    親会社の所有者に帰属する1株当たり
                                                                                      
    当期利益
     基本的1株当たり当期利益(△は損失)
                                   (6)(j)              △235.96                 115.16
     (円)
     希薄化後1株当たり当期利益(△は損失)
                                   (6)(j)              △235.96                  85.14
     (円)
 
 




                                         - 6 -
                                                      日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

            (b) 連結包括利益計算書
                                                                            (単位:百万円)

                                                    当連結会計年度               前連結会計年度
                                       注記        (自 2019年4月1日           (自 2018年4月1日
                                                  至 2020年3月31日)          至 2019年3月31日)

    当期利益(△は損失)                                            △17,518                  14,378
                                                                                          
    その他の包括利益:                                                                             

        純損益に振り替えられない項目                                                                    

            確定給付制度の再測定
                                      (6)(o)                9,117                    697
            (法人所得税控除後)
            その他の包括利益を通じて公正価値を測定する
            持分金融商品の公正価値の純変動                                △1,974                  △157
            (法人所得税控除後)

        純損益に振り替えられない項目合計                                    7,143                    540

                                                                                          
        純損益に振り替えられる可能性のある項目                                                               

            在外営業活動体の換算差額                                  △25,908                △18,054

            その他の包括利益を通じて公正価値を測定する
            その他の金融資産の公正価値の純変動                                 209                     36
            (法人所得税控除後)
            キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の
                                                           △4,845                  △103
            純変動(法人所得税控除後)

            超インフレの調整                  (6)(p)                4,386                  2,829


        純損益に振り替えられる可能性のある項目合計                             △26,158                △15,292

                                                                                          
    その他の包括利益合計
                                                          △19,015                △14,752
    (法人所得税控除後)
                                                                                          
    当期包括利益合計                                              △36,533                  △374
                                                                                          
        非支配持分に帰属する当期包括利益                                    1,544                    508

        親会社の所有者に帰属する当期包括利益                                △38,077                  △882

                                                          △36,533                  △374

 
 




                                         - 7 -
                                        日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

    (2) 連結貸借対照表
                                                            (単位:百万円)

                                  当連結会計年度末               前連結会計年度末
                                                      
                                  (2020年3月31日)           (2019年3月31日)

    資産                                                                    
     非流動資産                                                                
         のれん                                91,199                107,349
         無形資産                               47,390                 53,790
         有形固定資産                            294,545                241,506
         投資不動産                                   303                    371
         持分法で会計処理される投資                      17,083                 18,294
         退職給付に係る資産                          32,894                 27,557
         契約資産                                    622                1,047
         売上債権及びその他の債権                       10,474                 14,327
         その他の包括利益を通じて
                                            17,571                 18,640
         公正価値を測定する金融資産
         デリバティブ金融資産                              51                     435
         繰延税金資産                             28,658                 32,411
         未収法人所得税                                 318                    561
                                           541,108                516,288
     流動資産                                                                  
         棚卸資産                              118,388                119,645
         契約資産                                2,117                  1,645
         売上債権及びその他の債権                       54,003                 63,994
         その他の包括利益を通じて
                                                 461                     0
         公正価値を測定する金融資産
         デリバティブ金融資産                          1,179                      966
         現金及び現金同等物                          43,608                 52,406
         未収法人所得税                             2,119                  1,721
                                           221,875                240,377
         売却目的で保有する資産                         2,214                  5,204
                                           224,089                245,581
     資産合計                                  765,197                761,869
 




                          - 8 -
                                              日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

 
                                                                  (単位:百万円)

                                        当連結会計年度末               前連結会計年度末
                                                            
                                        (2020年3月31日)           (2019年3月31日)

    負債及び資本                                                                      
     流動負債                                                                       
         社債及び借入金                                  54,000                 41,054
         デリバティブ金融負債                                4,664                  1,132
         仕入債務及びその他の債務                            124,145                127,425
         契約負債                                      4,537                  3,780
         未払法人所得税                                   2,232                  3,084
         引当金                                       9,423                 13,880
         繰延収益                                          996                1,191
                                                 199,997                191,546
         売却目的で保有する資産に直接関連する負債                          392                1,432
                                                 200,389                192,978
     非流動負債                                                                       
         社債及び借入金                                 373,728                328,598
         デリバティブ金融負債                                2,615                      724
         仕入債務及びその他の債務                                  382                    481
         契約負債                                      6,120                      590
         繰延税金負債                                   16,105                 18,469
         未払法人所得税                                   2,646                  2,408
         退職給付に係る負債                                58,589                 66,177
         引当金                                      13,261                 14,184
         繰延収益                                      3,168                  4,754
                                                 476,614                436,385
     負債合計                                        677,003                629,363
                                                                                 
    資本                                                                          
     親会社の所有者に帰属する持分                                                             
         資本金                                     116,607                116,588
         資本剰余金                                   155,222                160,953
         利益剰余金                                   △54,276                △40,530
         利益剰余金
                                                 △68,048                △68,048
         (IFRS移行時の累積換算差額)
         その他の資本の構成要素                             △75,893                △45,203
         親会社の所有者に帰属する持分合計                         73,612                123,760
         非支配持分                                    14,582                  8,746
     資本合計                                         88,194                132,506
     負債及び資本合計                                    765,197                761,869
 
 




                                - 9 -
                                                                           日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

    (3) 連結持分変動計算書
                                                                                                            (単位:百万円)
                                                                 利益剰余
                                                                                    親会社の所
                                                                 金(IFRS        その他の
                                      資本           利益                               有者に帰属
                       資本金                                       移行時の           資本の       非支配持分 資本合計
                                     剰余金           剰余金                              する持分合
                                                                 累積換算          構成要素
                                                                                      計
                                                                 差額)

    2019年4月1日残高        116,588       160,953       △40,530       △68,048       △45,203       123,760        8,746   132,506
     会計方針の変更による
                                                   △3,576                                    △3,576                 △3,576
     累積的影響額
    会計方針の変更を反映し
                       116,588       160,953       △44,106       △68,048       △45,203       120,184        8,746   128,930
    た当期首残高
     当期利益(△は損失)                                    △18,925                                   △18,925        1,407   △17,518

     その他の包括利益                                       11,567                     △30,719       △19,152          137   △19,015

     当期包括利益合計                                      △7,358                      △30,719       △38,077        1,544   △36,533

    所有者との取引額                                                                                                               

     剰余金の配当                                        △2,822                                    △2,822         △508    △3,330

     新株予約権の増減               19           19                                         31            69                     69

     自己株式の取得                                                                   △5,752        △5,752                 △5,752

     自己株式の消却                         △5,750                                      5,750            -                      -
     非支配持分との資本取
                                                        10                                        10        4,800     4,810
     引
    2020年3月31日残高       116,607       155,222       △54,276       △68,048       △75,893        73,612       14,582    88,194
 
                                                                                                            (単位:百万円)
                                                                 利益剰余
                                                                                    親会社の所
                                                                 金(IFRS        その他の
                                      資本           利益                               有者に帰属
                       資本金                                       移行時の           資本の       非支配持分 資本合計
                                     剰余金           剰余金                              する持分合
                                                                 累積換算          構成要素
                                                                                      計
                                                                 差額)

    2018年4月1日残高        116,546       166,661       △51,350       △68,048       △28,617       135,192        8,523   143,715

     超インフレの調整                                          770                                       770          598     1,368
    2018年4月1日残高
                       116,546       166,661       △50,580       △68,048       △28,617       135,962        9,121   145,083
    (調整後)
     当期利益(△は損失)                                     13,287                                    13,287        1,091    14,378

     その他の包括利益                                        2,432                     △16,601       △14,169        △583    △14,752

     当期包括利益合計               -            -          15,719            -        △16,601         △882           508     △374

    所有者との取引額                                                                                                               

     剰余金の配当                                        △5,669                                    △5,669         △472    △6,141

     新株予約権の増減               42           42                                         19           103                    103

     自己株式の取得                                                                   △5,754        △5,754                 △5,754

     自己株式の消却                         △5,750                                      5,750            -                      -
     非支配持分との資本取
                                                                                                  -         △411      △411
     引
    2019年3月31日残高       116,588       160,953       △40,530       △68,048       △45,203       123,760        8,746   132,506
 




                                                      - 10 -
                                                  日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

    (4) 連結キャッシュ・フロー計算書
                                                                        (単位:百万円)
                                             当連結会計年度                 前連結会計年度
                                注記         (自 2019年4月1日            (自 2018年4月1日
                                            至 2020年3月31日)           至 2019年3月31日)

    営業活動によるキャッシュ・フロー                                                                 
     営業活動による現金生成額               (6)(m)                43,873                  44,434
     利息の支払額                                          △11,097                 △12,047
     利息の受取額                                            3,236                   2,019
     法人所得税の支払額                                       △5,568                  △5,376
     営業活動によるキャッシュ・フロー                                 30,444                  29,030
                                                                                     
    投資活動によるキャッシュ・フロー                                                                 
     持分法適用会社からの配当金受領額                                  1,490                   3,606
     ジョイント・ベンチャー及び関連会社
                                                        △13                         -
     の取得による支出
     ジョイント・ベンチャー及び関連会社
                                                            -                       15
     の売却による収入
     子会社及び事業の売却による収入                                   1,950                        -
     連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物
                                                       △129                         -
     の増減額(△は減少)
     有形固定資産の取得による支出                                  △60,868                 △28,125
     有形固定資産の売却による収入                                    1,879                     479
     無形資産の取得による支出                                    △1,778                  △2,380
     無形資産の売却による収入                                           37                      1
     その他の包括利益を通じて公正価値を
                                                     △2,218                  △1,801
     測定する金融資産の購入による支出
     その他の包括利益を通じて公正価値を
                                                            1                       10
     測定する金融資産の売却による収入
     貸付金による支出                                        △1,075                    △502
     貸付金の返済による収入                                       2,663                     555
     その他                                               1,173                     △1
     投資活動によるキャッシュ・フロー                                △56,888                 △28,143
                                                                                     
    財務活動によるキャッシュ・フロー                                                                 
     親会社の所有者への配当金の支払額                                △2,818                  △5,656
     非支配持分株主への配当金の支払額                                  △508                    △472
     社債償還及び借入金返済による支出                                △46,567                △107,973
     社債発行及び借入れによる収入                                   69,040                 108,907
     自己株式の取得による支出                                    △5,752                  △5,754
     非支配持分株主との資本取引による収入                                5,248                        -
     その他                                               △438                    △410
     財務活動によるキャッシュ・フロー                                 18,205                 △11,358
    現金及び現金同等物の増減額                                    △8,239                  △10,471
    現金及び現金同等物の期首残高              (6)(n)                50,292                  62,799
    現金及び現金同等物に係る換算差額                                 △3,627                  △3,558
    超インフレの調整                    (6)(p)                 2,086                   1,522
    現金及び現金同等物の期末残高              (6)(n)                40,512                  50,292
 


                                      - 11 -
                                        日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

    (5) 継続企業の前提に関する注記
       該当事項はありません。
 
    (6) 連結財務諸表注記
 
      (a) 報告企業
           当社及び連結子会社(以下、当社グループ)は、建築用及び自動車用ガラスの生産・販売における世界的な
        リーディング・カンパニーであると共に、様々なハイテク分野で活躍する高機能ガラス事業を展開していま
        す。当社グループの親会社である日本板硝子株式会社は、日本に所在する企業であり、東京証券取引所にて株
        式を上場しています。当社の登記されている本社の住所は、東京都港区三田三丁目5番27号です。
 
      (b) 作成の基礎
           当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵
        省令第28号)第93条の規定により、国際会計基準(以下、IFRS)に準拠して作成しています。
         
         当社は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしており、同条
        に定める特定会社に該当します。
         
            当社グループの連結財務諸表は、投資不動産、デリバティブ金融資産及び負債、その他の包括利益を通じて
        公正価値を測定する金融資産、及びアルゼンチンの子会社における超インフレ会計の適用を除き、取得原価を
        基礎として作成されています。
         
            連結財務諸表の表示通貨は日本円であり、特に注釈の無い限り、百万円単位での四捨五入により表示してい
        ます。
 
      (c) 未適用の公表済み基準及び解釈指針
           当社グループの2020年4月1日又はそれ以降に開始される連結会計年度から強制適用が予定される、公表済
        みの基準書及び解釈指針の新設又は改訂について、当社グループが主要な連結財務諸表に重要な影響を与える
        可能性があると考えるものは以下の通りです。当社グループでは、当連結会計年度(2020年3月期)では早期
        適用していません。
         
         IFRS第17号「保険契約」は、保険契約に関する基準であり、当社グループの2021年4月1日に開始される連
        結会計年度から強制適用されます。この新しい基準は、従来のIFRS第4号「保険契約」の内容を置き換えるも
        のです。当社グループでは、この新しい会計基準の適用による影響について、現時点では算定していません。
         
      (d) 重要な会計方針
           当社グループが当連結会計年度(2020年3月期)の連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、以下
        を除き、前連結会計年度(2019年3月期)に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一です。
         
         当社グループはIFRS第16号「リース」を当連結会計年度より適用しています。この新しい基準はリース契約
        の認識及び測定の原則に関する基準であり、IAS第17号「リース」及びIFRIC第4号「契約にリースが含まれて
        いるか否かの判断」の内容を置き換えるものです。当社グループはIFRS第16号を2019年4月1日から遡及適用
        し、適用開始時の累積的な影響を2019年4月1日時点の期首の連結貸借対照表で認識しています。したがって
        比較期間の値はIAS第17号に準拠したものであり、以前の報告値から変更はありません。
         IAS第17号に基づき従来オペレーティング・リースとして分類されていたリース契約は、IFRS第16号適用後
        に、以下の認識や測定に係る要求事項や適用除外が用いられます。
            使用権資産       2019年4月1日時点において、当社グループが借手として認識した使用権資
                       産はコストで測定され、概ね割引計算されたリース料総額と同額になります。
                        適用開始後に取得した使用権資産は、リース料総額の割引現在価値から当初
                       直接コストや前払リース料、原資産の原状回復に係る費用の見積額を調整して
                       測定されます。
                        使用権資産は、当社グループの連結貸借対照表では有形固定資産に含めて表
                       示されます。償却費は、リース期間又は使用権資産の残存見積耐用年数のう
                       ち、いずれか短い期間で定額法により計上します。
 



                               - 12 -
                                       日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信
 
        リース負債         2019年4月1日時点において、当社グループが借手として認識したリース負
                     債は、類似の特性を有する複数のリース契約に対して単一の割引率を適用する
                     実務上の便法を適用し、同日において割引計算されたリース料総額で測定され
                     ます。
                      2019年4月1日以降に締結されるリース契約について、割引率はリース料総
                     額とリース資産の現在価値を等しくするリースの計算利子率を適用します。リ
                     ースの計算利子率の特定が容易でない場合は、リース契約期間及びリース契約
                     上の通貨、当社グループの借手としての財政状態、リース契約に基づき貸手に
                     提供されている担保の性質を考慮し算出する、追加借入利子率を使用します。
                      リース負債は、当社グループの連結貸借対照表では社債及び借入金に含めて
                     表示します。IFRS第16号適用開始後のリース負債は実効金利法で測定され、利
                     息費用は連結損益計算書で認識します。
    IFRS第16号を適用するに    当社グループは、IFRS第16号を2019年4月1日に適用するにあたり、以下の
    あたり選択する実務上の      実務上の便法の使用を選択しています。
    便法               ・2019年4月1日から12ヶ月以内にリース期間が満了するリースについては使
                      用権資産とリース負債を認識しません。
                     ・リース契約に延長又は解約オプションが含まれる場合、リース期間の決定に
                      おいて事後的判断を使用します。
 
     当社グループは、IAS第17号に基づきリースと判定していた契約については、リースに該当するかどうかの
    再検証をせずにIFRS第16号を2019年4月1日から適用します。したがってIAS第17号でリースを含まないと判
    定していた契約については、IFRS第16号を適用していません。
     また、12ヶ月以内の短期リースと原資産が少額のリースについては使用権資産及びリース負債として認識し
    ないことを選択しています。これらのリースについては、リース料はリース期間にわたり定額で費用として認
    識します。
     IFRS第16号の適用開始時(2019年4月1日)に認識した、使用権資産は34,288百万円、リース負債は34,289
    百万円であり、いずれもIAS第17号適用時と比較して34,220百万円増加しました。使用権資産とリース負債の
    1百万円の差異については、IAS第17号でファイナンス・リースとして会計処理された資産及び負債が、2019
    年3月31日時点の金額を修正することなくリースとして再分類されたためです。
     連結キャッシュ・フロー計算書では、従来オペレーティング・リース費用によるキャッシュ・フローは営業
    活動によるキャッシュ・フローに含まれていましたが、IFRS第16号の適用により、リース負債の返済として財
    務活動によるキャッシュ・フローに含まれます。
     連結損益計算書への影響は比較的軽微と想定しています。これは、オペレーティング・リース費用が使用権
    資産の償却費とリース負債の金融費用に置き換わるためです。 IFRS第16号適用開始時に連結貸借対照表で認
    識されたリース負債と、2019年3月期の連結財務諸表で開示された、IAS第17号に準拠するオペレーティン
    グ・リース契約との差異は次のとおりです。
     
                                                    (単位:百万円)
        2019年3月31日時点のオペレーティング・リース契約                         29,884

        2019年4月1日における当社グループの加重平均追加借入利子率(4.3%)での割引額          △4,743
        2019年4月1日における当社グループの加重平均追加借入利子率(4.3%)で割引後の
                                                            25,141
        2019年3月31日時点のオペレーティング・リース契約
        2019年3月31日時点のファイナンス・リース債務                               69
        リース契約の解約条項のためIAS第17号では開示対象外としていたが、IFRS第16号適用に
        より新規にリースとして認識された契約(但しIFRS第16号で認識しない短期リース及び           9,079
        少額リースは除く)
        2019年4月1日時点のリース負債                                   34,289
     なお、2019年3月期の連結財務諸表開示後にリースが追加認識されたため、2019年4月1日のIFRS第16号適
    用により認識されたリース負債は、2019年3月期開示時点の見積額より増加しております。
     




                              - 13 -
                                       日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

          当社グループはIFRIC第23号「法人所得税の税務処理に関する不確実性」は、法人所得税の処理に不確実性
      がある場合にIAS第12号「法人所得税」の認識及び測定のガイダンスを規定するものです。「不確実な税務処
      理」とは現地の税務当局が税法に基づいてその税務処理を認めるかどうかに関して不確実性がある場合に、現
      地の税務申告に適用される税務処理です。当社グループはIFRIC第23号を2019年4月1日に開始する連結会計
      年度から適用しています。当社グループは、IFRIC第23号を遡及適用し、累積的影響額を2019年4月1日時点
      の期首の連結貸借対照表において認識しています。したがって比較期間の値にはIFRIC第23号の適用による影
      響は含まれていないため、以前の報告値から変更はありません。
        IFRIC第23号の適用により、2019年4月1日時点の不確実な税務上のポジションのため、繰延税金資産が
      1,191百万円の減少、繰延税金負債が68百万円の減少、仕入債務及びその他の債務が1,780百万円の増加、利益
      剰余金が2,903百万円減少します。なお連結損益計算書への影響に重要性は無いものと見込んでいます。
       
 
    (e) 重要な会計上の見積、判断及び仮定
       当社グループは、将来に関する見積り及び仮定の設定を行っています。会計上の見積りの結果は、その定義
      上、関連する実際の結果と異なることがあります。
       
          見積り及び判断は、継続的に評価され、過去の経験及び他の要因(状況により合理的だと認められる将来事
      象の発生見込みを含む)に基づいています。
       
       当社グループでは、新型コロナウイルス感染拡大およびガラス需要の低下に対応するため、複数の工場で生
      産の休止や縮小などの対策を実施しています。2021年3月期において需要は全体として徐々に回復に向かうと
      見ていますが、回復の時期や程度は未だ明確ではありません。中期的には、市場環境は事業分野ごとに違いが
      あるものの、全体としては新型コロナウイルス感染拡大前のレベルにまで徐々に回復すると想定しています。
      しかしその時期や程度は未だ明確ではなく、また回復は緩やかであり、急速には戻らないと見ています。
       
       当社グループは、当連結会計年度末日において、連結貸借対照表上ののれんの帳簿価額について減損テスト
      を実施し、(6)連結財務諸表注記(g)個別開示項目に記載のとおり減損損失を計上しました。このテスト
      では、当社グループで識別された資金生成単位(CGU)の使用価値と、各CGU内の資産の帳簿価額を比較しまし
      た。各CGUの使用価値を計算するために、2021年3月期から2024年3月期までの会計期間とその後の永続性を
      カバーする、将来を見据えたキャッシュ・フロー予測を見積り算定しました。重要な仮定には、割引率、永久
      成長率、予測される販売量と価格、投入コストが含まれます。次に当社グループは、新型コロナウイルス感染
      拡大前に見積もっていた基本ケースの仮定にリスクベースの下振れ調整を適用することにより、帳簿価額と比
      較するための予測使用価値キャッシュ・フローを算定しました。「自動車用ガラス事業 欧州」及び「自動車
      用ガラス事業 その他の地域」のCGUの場合、リスク調整後の使用価値の計算はそれらのCGU内の帳簿価額より
      も低く、のれんの減損につながりました。これらのリスクベースの下振れ調整は、当社グループの主要市場の
      回復が基本ケースの仮定よりも緩やかであり、新型コロナウイルス感染症の需要への影響が2024年3月期にも
      依然として残っていることを前提にしています。
       




                              - 14 -
                                                               日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

     (f) セグメント情報
       
          <報告セグメントごとの情報>
           当社グループはグローバルに事業活動を行っており、当連結会計年度末(2020年3月末)現在、以下の報告
          セグメントを有しています。
           建築用ガラス事業は、建築材料市場向けの板ガラス製品及び内装外装用加工ガラス製品を製造・販売してい
          ます。このセグメントには、太陽電池パネル用ガラス事業も含まれます。
           自動車用ガラス事業は、新車組立用及び補修用市場向けに種々のガラス製品を製造・販売しています。
           高機能ガラス事業は、ディスプレイのカバーガラスなどに用いられる薄板ガラス、プリンター向けレンズ及
          び光ガイドの製造・販売、並びに電池用セパレーターやエンジン用タイミングベルト部材などのガラス繊維製
          品の製造・販売など、いくつかの事業からなっています。
           その他の区分は、本社費用、連結調整(企業結合により生じたのれん及び無形資産にかかる費用を含む)並
          びに上記報告セグメントに含まれない事業セグメントです。
           また、外部顧客への売上高について欧州、アジア(日本を含む)、米州(北米・南米)に分解しています。
 
           当連結会計年度(自   2019年4月1日   至       2020年3月31日)における報告セグメントごとの実績は以下の
          通りです。
                                                                                      (単位:百万円)
                               建築用              自動車用             高機能
                                                                                その他       合計
                              ガラス事業            ガラス事業            ガラス事業

    売上高                                                                                          

     セグメント売上高計                 247,139           282,570           42,607         5,024   577,340

     セグメント間売上高                 △13,452           △1,593           △2,464         △3,653   △21,162

     外部顧客への売上高                 233,687           280,977           40,143         1,371   556,178
      外部顧客への売上高
                                                                                                 
      地域別区分への分解
          欧州                    87,069           119,772            7,108           629   214,578

          アジア                   91,370            67,147           31,694           742   190,953

          米州                    55,248            94,058            1,341             -   150,647
     ピルキントン買収に係る償却費控除
                                17,331             6,100            7,116        △7,529    23,018
     前セグメント利益
     ピルキントン買収に係る償却費                 -                 -                -         △1,841   △1,841

     営業利益                       17,331             6,100            7,116        △9,370    21,177

     個別開示項目                    △4,568            △7,123               829       △13,098   △23,960

     個別開示項目後営業損失                                                                          △2,783

     金融費用(純額)                                                                             △11,843

     持分法による投資利益                                                                             1,077

     税引前損失                                                                                △13,549

     法人所得税                                                                                △3,969

     当期損失                                                                                 △17,518

 




                                       - 15 -
                                                                    日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

              前連結会計年度(自   2018年4月1日     至       2019年3月31日)における報告セグメントごとの実績は以下の
          通りです。
                                                                                           (単位:百万円)
                                  建築用                自動車用             高機能
                                                                                     その他         合計
                                 ガラス事業              ガラス事業            ガラス事業

    売上高                                                                                                 

     セグメント売上高計                       263,930          316,488           50,437         5,328     636,183

     セグメント間売上高                    △16,582             △1,843           △1,331         △3,638     △23,394

     外部顧客への売上高                       247,348          314,645           49,106         1,690     612,789
      外部顧客への売上高
                                                                                                        
      地域別区分への分解
       欧州                             95,976          140,169            8,125           735     245,005

       アジア                            92,928           70,601           39,448           955     203,932

       米州                             58,444          103,875            1,533             -     163,852
     ピルキントン買収に係る償却費控除
                                      25,811           15,118            8,062       △10,167      38,824
     前セグメント利益
     ピルキントン買収に係る償却費                       -                -                -         △1,969     △1,969

     営業利益                             25,811           15,118            8,062       △12,136      36,855

     個別開示項目                          △4,172           △4,596             3,327        △1,627     △7,068

     個別開示項目後営業利益                                                                                  29,787

     金融費用(純額)                                                                                    △13,301

     持分法による投資利益                                                                                    6,244

     税引前利益                                                                                        22,730

     法人所得税                                                                                       △8,352

     当期利益                                                                                         14,378

 
          当連結会計年度(自      2019年4月1日    至   2020年3月31日)における報告セグメントのネット・トレーディ
          ング・アセットと資本的支出は以下の通りです。
                                                                                           (単位:百万円)
 
                                        建築用            自動車用             高機能
                                                                                      その他        合計
                                       ガラス事業          ガラス事業            ガラス事業

    ネット・トレーディング・アセット                      146,810         158,386         33,602        7,467    346,265

    資本的支出(無形資産含む)                           43,770         13,476          1,672        8,053     66,971
 
              前連結会計年度(自   2018年4月1日     至       2019年3月31日)における報告セグメントのネット・トレーデ
          ィング・アセットと資本的支出は以下の通りです。
                                                                                           (単位:百万円)
 
                                        建築用            自動車用             高機能
                                                                                      その他        合計
                                       ガラス事業          ガラス事業            ガラス事業

    ネット・トレーディング・アセット                      140,370         137,588         31,972        7,379    317,309

    資本的支出(無形資産含む)                           15,150         14,110          1,919           971    32,150
           




                                            - 16 -
                                             日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

           ネット・トレーディング・アセットは、有形固定資産、投資不動産、無形資産(企業結合に係るものを除
       く)、棚卸資産、売上債権及びその他の債権(金融債権を除く)、仕入債務及びその他の債務(金融債務を除
       く)、契約資産及び契約負債によって構成されています。
        
           資本的支出は有形固定資産及び無形資産の追加取得によるものです。
          
     (g) 個別開示項目
                                                                       (単位:百万円)
                                             当連結会計年度                  前連結会計年度
                                          (自 2019年4月1日             (自 2018年4月1日
                                           至 2020年3月31日)            至 2019年3月31日)

個別開示項目(収益):                                                                          
 子会社及びジョイント・ベンチャーの売却に
                                                     1,278                       -
 よる利益
 有形固定資産等の売却による利益                                     1,092                       -

 有形固定資産等の減損損失の戻入益                                      378                    2,717

 事業閉鎖に伴う換算差額の実現益                                        -                       698

 係争案件の解決による利益                                           -                       271

                                                     2,748                    3,686

個別開示項目(費用):                                                                          

 のれん及び無形資産の減損損失                                    △11,728                       -
 リストラクチャリング費用
                                                    △6,368                   △4,415
 (雇用契約の終了に係る費用を含む)
 有形固定資産等の減損損失                                       △4,706                   △3,544
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
                                                    △2,228                       -
 による設備休止に係る費用
 設備休止に係る費用                                          △1,479                    △968

 係争案件の解決に係る費用                                        △158                     △194

 退職給付に係る負債の過去勤務費用                                       -                    △1,385

 その他                                                  △41                     △248

                                                   △26,708                  △10,754

                                                   △23,960                   △7,068
        当連結会計年度における子会社及びジョイント・ベンチャーの売却による利益は、高機能ガラス事業に属し
       ていた日本板硝子環境アメニティ株式会社、フロートガラス製造拠点を有するJiangsu Pilkington SYP Glass
       Co., Ltd(中国)の売却に係るものです。
        
        当連結会計年度における有形固定資産等の売却による利益は、欧州における建築用ガラス事業の資産処分に
       係るものです。
        
           当連結会計年度における有形固定資産等の減損損失の戻入益は、北米とアジアにおける建築用ガラス事業に
       関係するものです。
        
        前連結会計年度における有形固定資産等の減損損失の戻入益は、ベトナムのフロートガラス製造ラインに関
       係するものです。この製造ラインは2016年3月期に減損後、操業を停止していました。またこの製造ライン
       は、これまでの薄板ガラス用から太陽電池パネル用ガラス用へ用途転換をしました。
        
        前連結会計年度における事業閉鎖に伴う換算差額の実現益は、中国における高機能ガラス事業の一部門の閉
       鎖に伴い、過去に連結包括利益計算書を通して認識していた在外営業活動体の換算差額の累計額を、連結損益
       計算書を通して利益剰余金に組替調整したことによるものです。


                                 - 17 -
                                日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

 
 当連結会計年度におけるのれん及び無形資産の減損損失は、2006年のピルキントン社買収に伴い発生したの
れんと無形資産(ピルキントン・ブランド等)に係るものです。減損損失は「自動車用ガラス事業 欧州」と
「自動車用ガラス事業 その他の地域」の資金生成単位で発生したものです。減損損失の計算方法について
は、(6)(e)重要な会計上の見積、判断及び仮定 に記載しています。
 
    当連結会計年度におけるリストラクチャリング費用の多くは、従業員の雇用契約の終了に伴う費用を含むも
のです。これは欧州の自動車用ガラス事業に係るものが最も大きく、規模は小さくなりますが南米の自動車用
ガラス事業におけるものも含みます。
 
    前連結会計年度における規模の大きなリストラクチャリングは、欧州の建築用ガラス事業と自動車用ガラス
事業、及び日本の建築用ガラス事業におけるものです。
 
 当連結会計年度における有形固定資産等の減損損失は、主にアジアの建築用ガラス事業、特に日本の資産に
関して発生したものです。
 
    前連結会計年度における有形固定資産等の減損損失は、主として欧州における建築用ガラス事業及び自動車
用ガラス事業のリストラクチャリングの結果、これら事業の資産に関して発生したものです。
 
 当連結会計年度における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による設備休止に係る費用は、COVID-19の
世界的流行による一時的な操業休止に伴う工場設備の維持に係る費用です。これら費用は当期において外部顧
客への売上から回収が見込めないため、個別開示項目費用へ振替えています。なお、ここには売上の大幅な減
少による利益減少などは含めておらず、COVID-19による影響の全てを反映したものではありません。
 
    当連結会計年度における設備休止に係る費用は、主に建築用ガラス事業の米国ローリンバーグ工場におい
て、地域の停電影響を受け設備を一時休止したことに係る費用です。また建築用ガラス事業の千葉工場が、台
風被災のため設備を一時休止したことに係る費用も含まれています。
 
    前連結会計年度における設備休止に係る費用は、台風の被害により日本のフロート製造ラインで修繕を実施
したことによるもの、及び欧州における自動車用ガラス需要減に対応し一部設備において生産を休止したこと
によるものです。
 
    当連結会計年度及び前連結会計年度における係争案件の解決による費用及び前連結会計年度における係争案
件の解決に係る利益は、過去の取引に起因した訴訟により発生したものです。
 
 前連結会計年度における退職給付に係る負債の過去勤務費用は、英国の裁判所の最低保証年金(GMP's)に
係る判決結果によるものです。この判決により、英国の年金制度は1990年から1997年までの男女の制度加入者
についてGMPの超過部分における給付の均衡化が求められました。GMP'sは、英国の公的年金制度において、付
加部分を適用しない代わりに、グループの企業年金が引き受けるべき債務を表しますが、公的年金の給付には
男女間の不均衡があり、このため当社グループの制度給付にも不均衡をもたらしていました。個別開示項目で
は、過去勤務費用の総額2,144百万円から年金制度の積立超過額に対する税金759百万円を控除した純額で計上
しました。
 




                       - 18 -
                                              日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

         (h) 金融収益及び費用
                                                                  (単位:百万円)
                                      当連結会計年度                 前連結会計年度
                             注記    (自  2019年4月1日            (自 2018年4月1日
                                    至  2020年3月31日)           至 2019年3月31日)

    金融収益                                                                        

     利息収入                                       1,967                   2,003

     為替差益                                            67                      128

     正味貨幣持高に係る利得          (6)(p)                     92                       -

                                                2,126                   2,131

    金融費用                                                                        

     社債及び借入金の支払利息                             △11,882                 △12,219
     非支配持分に対する非持分金融商品であ
                                                △242                    △258
     る優先株式の支払配当金
     為替差損                                       △437                     △90

     その他の支払利息等                                  △890                    △697

                                              △13,451                 △13,264

     時間の経過により発生した割引の戻し                          △199                    △205

     退職給付費用                                                                     

      -純利息費用              (6)(o)                △319                    △480

     正味貨幣持高に係る損失          (6)(p)                     -                 △1,483

                                              △13,969                 △15,432
 




                                   - 19 -
                                                 日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

         (i) 法人所得税
           連結損益計算書で認識された法人所得税は、以下の通りです。
                                                                     (単位:百万円)
 
                                             当連結会計年度              前連結会計年度
                                        (自    2019年4月1日         (自 2018年4月1日
                                         至    2020年3月31日)        至 2019年3月31日)

    当期法人所得税                                                                    

        当期課税額                                        △3,814               △6,159

        過年度調整額                                          542                △254

                                                     △3,272               △6,413

    繰延法人所得税                                                                       

        当期発生額                                         △192                △2,119

        過年度調整額                                          206                  192

        税率変更に伴う調整額                                    △711                  △12

                                                      △697                △1,939

    連結損益計算書で認識された法人所得税                               △3,969               △8,352
            
            当連結会計年度(2020年3月期)における法人所得税の負担率は、持分法による投資利益考慮前の税引前損
           失に対して△27.1%となっています(前連結会計年度(2019年3月期)は持分法による投資利益考慮前の税引
           前利益に対して50.7%)。
            
            当連結会計年度において連結損益計算書で認識された法人所得税の金額は、当社グループが事業を展開して
           いる各国・地域で施行されている法定税率及び税法に従い、当期法人所得税と繰延法人所得税の合計額として
           算定しています。




                                    - 20 -
                                          日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

        (j) 1株当たり利益
          (i) 基本
            基本的1株当たり利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益からA種種類株主へ支払われたA種種類株式の
          配当金及び金銭償還プレミアムを控除した金額を、当該連結会計年度の発行済普通株式の加重平均株式数で除
          して算定しています。A種種類株式にかかる配当金は、発行要項で定められた配当率に基づき算定されます。
          発行済普通株式の加重平均株式数には、当社グループが買入れて自己株式として保有している普通株式は含ま
          れません。
                                          当連結会計年度        前連結会計年度
                                        (自 2019年4月1日   (自 2018年4月1日
                                         至 2020年3月31日)  至 2019年3月31日)
     利益
      親会社の所有者に帰属する当期利益(△は損失)(百万円)               △18,925         13,287
     調整;
        - A種種類株式の配当金(百万円)                        △1,700         △2,114
         - A種種類株式の金銭償還プレミアム(百万円)                  △750           △750
        基本的1株当たり当期利益の算定に用いる利益
        (△は損失)(百万円)                             △21,375         10,423
    発行済普通株式の加重平均株式数(千株)                          90,588         90,509
    基本的1株当たり当期利益(△は損失)(円)                       △235.96         115.16
        
 
          (ii) 希薄化後
           希薄化後1株当たり利益は、すべての希薄化効果のある潜在的普通株式が転換されたと仮定して、当期利益
          と発行済普通株式の加重平均株式を調整することにより算定しています。当社グループには、ストック・オプ
          ションの行使、及びA種種類株式に付与された普通株式を対価とする取得請求権の行使による潜在的普通株式
          が存在します。ストック・オプションについては、付与された未行使のストック・オプションの権利行使価額
          に基づき、公正価値(当社株式の当期の平均株価によって算定)で取得されうる株式数を控除したうえで、オ
          プションの行使によって発行されうる株式数を算定します。A種種類株式については、A種種類株式の保有者に
          とって最も有利な条件での普通株式への転換を仮定して、発行されうる株式数を算定します。A種種類株式の
          普通株式への転換は、2022年7月1日以降に普通株式を対価とする取得請求権が行使される場合に適用される
          係数を使用したうえで、希薄化効果を有する場合には、希薄化後1株当たり利益の算定に含めています。
                                          当連結会計年度        前連結会計年度
                                        (自 2019年4月1日   (自 2018年4月1日
                                         至 2020年3月31日)  至 2019年3月31日)
    利益
     親会社の所有者に帰属する当期利益(△は損失)(百万円)                △18,925          13,287
    調整;
       - A種種類株式の配当金(百万円)                         △1,700              -
         - A種種類株式の金銭償還プレミアム(百万円)                   △750              -
        希薄化後1株当たり当期利益の算定に用いる利益
        (△は損失)(百万円)                             △21,375          13,287

    普通株式の加重平均株式数                                                       
     発行済普通株式の加重平均株式数(千株)                          90,588         90,509
    調整;
      - ストック・オプション(千株)                               -              611
         - A種種類株式の転換の仮定(千株)                          -           64,934

        希薄化後1株当たり当期利益の算定に用いる
        普通株式の加重平均株式数(千株)                          90,588        156,054

        希薄化後1株当たり当期利益(△は損失)(円)              △235.96      85.14
          (注)当連結会計年度においては、ストック・オプション及びA種種類株式の転換が1株当たり当期損失を減
              少させるため、潜在株式は希薄化効果を有しておりません。
 




                               - 21 -
                                           日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

      (k) 配当金
                                                               (単位:百万円)
 
                                       当連結会計年度              前連結会計年度
                                 (自     2019年4月1日         (自 2018年4月1日
                                  至     2020年3月31日)        至 2019年3月31日)

    普通株式に係る配当金支払額                                                           

    期末配当金                                                               

     配当金の総額(百万円)                              1,811                1,809

     1株当たりの配当額(円)                                20                  20

    中間配当金                                                               

     配当金の総額(百万円)                                 -                   905

     1株当たりの配当額(円)                                -                   10
    基準日が当連結会計年度に帰属する配当のうち、
                                                                        
    配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
     配当金の総額(百万円)                                 -                 1,181

     1株当たりの配当額(円)                                -                   20
 
                                                               (単位:百万円)
 
                                       当連結会計年度              前連結会計年度
                                 (自     2019年4月1日         (自 2018年4月1日
                                  至     2020年3月31日)        至 2019年3月31日)

    A種種類株式に係る配当金支払額                                                         

    期末配当金                                                               

     配当金の総額(百万円)                                960                1,800

     1株当たりの配当額(円)                         27,424.70            45,000.00

    中間配当金                                                               

     配当金の総額(百万円)                                 -                 1,103

     1株当たりの配当額(円)                                -             27,575.30

    金銭を対価とする取得に係る日割による経過配当金                                             

     配当金の総額(百万円)                                 50                  51

     1株当たりの配当額(円)                         10,068.30            10,246.60
    基準日が当連結会計年度に帰属する配当のうち、
                                                                        
    配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
     配当金の総額(百万円)                              1,650                  960

     1株当たりの配当額(円)                         55,000.00            27,424.70
 
 




                              - 22 -
                                                             日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

         (l) 為替レート
              主要な通貨の為替レートは以下の通りです。
 
                                   当連結会計年度                                  前連結会計年度
                             (自     2019年4月1日                         (自     2018年4月1日
                              至     2020年3月31日)                        至     2019年3月31日)
                            平均レート               期末日レート             平均レート          期末日レート

    英ポンド                     138                      133             146            144

    米ドル                      109                      108             111            111

    ユーロ                      121                      119             129            124

    アルゼンチン・ペソ                 -                       1.68             -             2.53
 
         (m) 営業活動によるキャッシュ・フロー
                                                                                 (単位:百万円)
                                                   当連結会計年度                    前連結会計年度
                                       注記        (自 2019年4月1日               (自 2018年4月1日
                                                  至 2020年3月31日)              至 2019年3月31日)
    当期利益(△は損失)                                                 △17,518                      14,378

    調整項目:                                                                                        

        法人所得税                          (6)(i)                    3,969                      8,352

        減価償却費(有形固定資産)                                            31,047                     24,218

        償却費(無形資産)                                                3,795                      3,692

        減損損失                                                     17,507                     4,614

        減損損失の戻入益                                                 △378                      △2,735

        有形固定資産売却益                                               △1,117                      △157
        子会社、ジョイント・ベンチャー、関連会社
                                                                △1,362                        △4
        及び事業の売却損益
        事業閉鎖に伴う換算差額の実現益                                              -                      △698

        繰延収益の増減                                                 △1,463                        768

        金融収益                           (6)(h)                   △2,126                     △2,131

        金融費用                           (6)(h)                    13,969                     15,432

        持分法による投資利益                                              △1,077                     △6,244

        その他                                                     △2,534                     △1,433

    引当金及び運転資本の増減考慮前の営業活動に
                                                                 42,712                     58,052
    よるキャッシュ・フロー

        引当金及び退職給付に係る負債の増減                                       △7,568                     △8,593

    運転資本の増減:                                                                                     

        -棚卸資産の増減                                                △5,460                 △10,045

        -売上債権及びその他の債権の増減                                        11,049                      2,211

        -仕入債務及びその他の債務の増減                                        △3,414                      1,394

        -契約残高の増減                                                 6,554                      1,415

    運転資本の増減                                                      8,729                     △5,025

    営業活動による現金生成額                                                 43,873                     44,434
 


                                             - 23 -
                                                                   日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

    (n) 現金及び現金同等物
                                                                                             (単位:百万円)
                                                             当連結会計年度末               前連結会計年度末
                                                     
                                                            (2020年3月31日)            (2019年3月31日)
          現金及び現金同等物                                                      43,608                  52,406

          銀行当座借越                                                        △3,096                  △2,114

          現金及び現金同等物の期末残高                                                 40,512                  50,292

       
    (o) 退職後給付
         連結損益計算書及び連結包括利益計算書で認識された確定給付型退職後給付制度に係る費用及び収益は以下
      の通りです。
       
          当連結会計年度(自               2019年4月1日   至    2020年3月31日)
                                                                                             (単位:百万円)
 
                                                                                             その他の包括利
                                                  営業費用            個別開示項目          金融費用
                                                                                                益

      退職後給付制度(医療給付以外)                                △3,227              -           293         12,457

      退職後医療給付                                              △22           -          △612          1,915

      繰延法人所得税及びその他の税金(注)                                    -            -               -       △5,255

                                                     △3,249              -          △319          9,117
 
          前連結会計年度(自               2018年4月1日   至    2019年3月31日)
                                                                                             (単位:百万円)
 
                                                                                             その他の包括利
                                                  営業費用            個別開示項目          金融費用
                                                                                                益

      退職後給付制度(医療給付以外)                                △3,611          △2,144          359          △465

      退職後医療給付                                              △26           -          △839          3,682

      繰延法人所得税及びその他の税金(注)                                    -           759              -       △2,520

                                                     △3,637          △1,385         △480            697
       
      (注)    繰延法人所得税及びその他の税金の内訳は、当連結会計年度(2020年3月期)において、繰延法
            人所得税が△1,097百万円(前連結会計年度(2019年3月期)は△943百万円)、年金制度の積立超
            過額に対して課税されるその他の税金が△4,158百万円(前連結会計年度は△1,577百万円)です。
       
      報告期間の末日時点で使用された主要な数理計算上の仮定は以下の通りです。
       
                                         当連結会計年度末                 前連結会計年度末
                                         (2020年3月31日)             (2019年3月31日)
                                              (%)                      (%)
      割引率    -   英国                                         2.4               2.4

      インフレ率      -   英国                                     2.0               2.1

      割引率    -   日本                                         0.4               0.6

      割引率    -   米国                                         2.9               3.6

      割引率    -   欧州(英国を除く)                                  1.7         1.0 - 1.4
       
 




                                                  - 24 -
                                                   日本板硝子株式会社 (5202) 2020年3月期 決算短信

    (p) 超インフレの会計処理
       前連結会計年度(2019年3月期)第2四半期において、アルゼンチンの全国卸売物価指数が、同国の3年間
      累積インフレ率が100%を超えたことを示したため、当社グループはアルゼンチン・ペソを機能通貨とするア
      ルゼンチンの子会社について、超インフレ経済下で営業活動を行っていると判断しました。このため当社グル
      ープは、アルゼンチンにおける子会社の財務諸表について、IAS第29号「超インフレ経済下における財務報
      告」に定められる要件に従い、会計上の調整を加えています。
       IAS第29号は、アルゼンチンの子会社の財務諸表について、報告期間の末日現在の測定単位に修正した上
      で、当社グループの連結財務諸表に含めることを要求しています。
       当社グループは、アルゼンチンにおける子会社の財務諸表の修正のため、Instituto Nacional de
      Estadística y Censos de la República Argentina (INDEC)が公表するアルゼンチンの全国卸売物価指数
      (IPIM)から算出する変換係数を用いています。2006年6月以降のIPIMとそれに対応する変換係数は以下の通
      りです。
 
                              全国卸売物価指数(IPIM)
           貸借対照表日                                             変換係数
                              (2006年6月30日 = 100)
          2006年6月30日                 100.0                    14.408

          2007年3月31日                 103.9                    13.872

          2008年3月31日                 120.2                    11.986

          2009年3月31日                 128.7                    11.195

          2010年3月31日                 146.5