5201 AGC 2019-02-06 15:00:00
中期経営計画の進捗状況と更なる成長に向けた取り組みについて [pdf]

                                               2019年2月6日

各   位
                            会 社 名 AGC 株式会社
                            代表者名  代表取締役社長執行役員 島村琢哉
                                 (コード番号 5201 東証第1部)
                            問合せ先 広報・IR部長 玉城和美
                                 (TEL.03-3218-5603)


          中期経営計画の進捗状況と更なる成長に向けた取り組みについて

     AGC株式会社(本社:東京、社長:島村琢哉)は、昨年2月に策定した中期経営計画 AGC
    plus-2020 の進捗状況及び更なる成長に向けた取り組みについて、以下の通りお知らせいたし
    ます。


1.中期経営計画 AGC plus-2020 の進捗状況
   当社は「2025年のありたい姿」とその実現のための長期経営戦略を以下の通り定めていま
 す。




    2018年~2020年までの3か年を「2025年のありたい姿 実現のための礎を築く期
    間」と位置付け、昨年 2 月に AGC plus-2020 を策定し、経営財務目標と主要課題を以下の通
    り定めました。

経営財務目標
                       2020年度目標     2025年度目標
              営業利益     1,600億円以上    2,292億円以上
                                    (過去最高益更新)
               ROE         8%以上        10%以上
              戦略事業
                          25%以上        40%以上
              利益貢献比率
               D/E        0.5以下        0.5以下


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AGCグループの主要課題
   市況変動に強い高付加価値事業を伸ばす
   戦略事業の成長戦略を推進する
   成長地域・勝てる地域へ経営資源を集中する
   戦略的なM&Aにより持続的成長を図る


  中期経営計画 AGC plus-2020 の初年度にあたる2018年度は、各部門で主要課題に則した
  事業運営を行った結果、売上高は1兆5,229億円となり、前年度 1 兆4,635億円に対して
  増収となりました。営業利益は1,206億円と前年度1,196億円に対して増益となり、営業
  利益における戦略事業の貢献比率も前年度10%から17%に伸長しました。営業利益の増加に
  加えその他収支が改善したことなどにより、親会社の所有者に帰属する当期純利益は896億円
  と前年度692億円に対して増益となり、ROEは7.7%と前年度6.1%から改善しました。
  また将来の成長に向け、EUV露光用フォトマスクブランクス供給体制の大幅増強(日本)や、
  塩化ビニル樹脂の生産能力増強(インドネシア)、バイオ医薬品生産能力の増強(米国、日本)
  等の投資及び、パーク・エレクトロケミカル社(米国)のエレクトロニクス事業やマルグラット・
  ファーマ・ケミカルズ社(スペイン)の買収を決定しました。


  中期経営計画 AGC plus-2020 の2年目となる2019年度も、将来の成長実現のための投資
  を積極的に行います。
  これら投資の減価償却負担が増加することなどにより、2019年度の増益幅は昨年に引き続
  き緩やかなものに留まりますが、これまでに決定した投資が2020年度から本格的に利益に貢
  献することから、中期経営計画 AGC plus-2020 に掲げた営業利益及びROEなどの経営財務
  目標を達成できるものと考えています。
   事業                    主な投資と効果発現時期
  セグメント
   ガラス    安定した市場を背景に、勝てる地域で「稼ぐ力」を伸ばす
          【建築用ガラス】
          ・欧州の設備改修による生産性、燃費向上(2020年)
          ・ブラジル新窯稼働開始(2019年)
          【自動車用ガラス】
          ・モロッコ新工場稼働開始(2019年)
   電子     電子部材事業が大きく成長
          【ディスプレイ】
          ・中国G11サイズ新設備稼働開始(2019年)
          【電子部材】
          ・日本EUV露光用フォトマスクブランクス能力増強(2019年以降順次増強)
   化学品    ライフサイエンス事業が大きく成長
          【クロールアルカリ】
          ・インドネシア塩化ビニル樹脂能力増強(2021年)
          【フッ素】
          ・日本フッ素製品能力増強(2021年)
          【ライフサイエンス】
          ・日本GMP対応合成医薬品能力増強(2020年)
          ・米国バイオ医薬品能力増強(2020年)

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2.更なる成長に向けた戦略事業の取り組み
  中期経営計画 AGC plus-2020 の主要課題の1つに「戦略事業(モビリティ・エレクトロニク
 ス・ライフサイエンス)の成長戦略推進」を掲げています。

  今後の各事業における主な取り組みは以下の通りです。
  モビリティ      各種交通システムを取り巻く環境・インフラの変化を機会と捉え、
             ・既存の車載ディスプレイ用カバーガラス事業を更に拡大する
             ・情報表示やセンサーなど様々な機能を持つガラスや、電子・化学品の
             技術を活用した新製品の開発に取り組み、事業を拡大する

  エレクトロニクス     ・引き続きオプトエレクトロニクス製品の売上を拡大する
               ・市場拡大が見込まれる半導体関連部材において、EUV露光用フォト
               マスクブランクスやCMPスラリーなど、ハイエンド消耗材の売上を拡
               大する
               ・5G等、通信技術の進化が加速する中、次世代高速通信用部材におい
               て、プリント基板材料であるCCL(銅張積層板)の素材・製品等を販
               売し、事業を拡大する。
               また、当社のアンテナ技術と顧客基盤を活用し、5G通信基地局用ガラ
               スアンテナ事業、5G通信用車載アンテナ事業を拡大する。

  ライフサイエンス     医農薬市場の高い成長が見込まれる中、
               ・合成医農薬、バイオ医薬品それぞれの分野において、M&A等により
               構築したグローバル運営体制を活用、強化する
               ・細胞医薬品、再生医療等の分野においても新たな事業機会を探索する

  以上により、中期経営計画 AGC plus-2020 の目標に掲げた、営業利益における戦略事業の貢
 献比率(2020年度:25%、2025年度:40%)の達成を目指します。




   AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2020 で掲げた戦略の実行と経営財務目標の達成
  を通じて、持続的成長を実現し、全てのステークホルダーに価値をプラスします。
                                                以   上


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