5191 住友理工 2019-04-25 15:00:00
連結業績予想修正及び減損損失計上に関するお知らせ [pdf]

                                                                          2019 年 4 月 25 日
各 位
                                                 会 社 名             住友理工株式会社
                                                 代表者名              社長        松井 徹
                                                 (コード:5191 東証・名証第1部)
                                                 問合せ先責任者           決算税務部長 佐藤 剛司
                                                                   (TEL.052-571-0200)


                連結業績予想修正及び減損損失計上に関するお知らせ

 当社は、2019年4月25日開催の臨時取締役会において、2019年1月29日に公表いたしました2019年3月
期(2018年4月1日~2019年3月31日)の通期業績予想を修正するとともに、減損損失を計上することとい
たしましたのでお知らせいたします。

                                        記

1.2019 年3月期連結業績予想数値の修正(2018 年4月 1 日~2019 年3月 31 日)
                                                                    親会社の所有        基本的
                 売上高        事業利益※     営業利益      税引前利益     当期利益      者に帰属する       1株当たり
                                                                     当期利益        当期利益
                    百万円        百万円       百万円       百万円      百万円           百万円       円 銭
  前回発表予想(A)       470,000    11,000     9,500     8,500    4,000         2,000     19.26
  今回修正予想(B)       470,000     9,300     1,100       700   △3,000        △5,000    △48.16
  増減額(B-A)            ―      △1,700    △8,400    △7,800   △7,000        △7,000    △67.42
  増減率(%)              ―      △15.5     △88.4     △91.8        ―             ―         ―
 (ご参考)前期実績
                  462,885    12,860    12,196    11,285    5,803         3,528     33.98
  (2018年3月期)

※事業利益は、売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を控除し、持分法による投資損益を含めて算出しております。


2.修正の理由
 連結売上高に関しては、前回予想に比べ、大きな乖離はない見込みであるものの、米国子会社で生産性
改善が遅れていること、一般産業用品においてプリンター向け機能部品などの需要低迷に伴い生産性が低
下していることなどから、事業利益は前回予想を下回る見込みです。
 また、欧州市場の低迷が長期化していることなどから、欧州子会社に対するのれんおよび無形資産の減
損損失を計上します。その他、メキシコ、ブラジルの子会社等においても、市場及び事業環境の変化に伴
う収益性の低下により、固定資産の減損損失を計上いたします。その結果、営業利益及び税引前利益が前
回発表の予想を下回り、当期利益および親会社の所有者に帰属する当期利益については赤字となる見込み
となったことから、通期業績予想を修正いたします。
3.のれん等の固定資産減損損失(連結決算)
  当社及び連結子会社である欧州の買収した子会社(旧 Anvis グループ)やメキシコの S-Riko de
Querétaro, S.A.P.I. de C.V.(以下、SRK-QRO)及びブラジルの SumiRiko do Brasil Indústria de
Borrachas Ltda.(以下、SRK-BI)等において、のれん等の固定資産を対象に合計 7,178 百万円の減損損
失を計上いたします。


<当該事象の内容>
   当社は、自動車用防振ゴム事業において、2013 年5月に欧州・中米・中国に生産拠点を持ち、欧州自
 動車メーカーを顧客とした防振ゴムメーカーである旧 Anvis グループを買収し、グローバル供給体制を
 確立しました。買収直後には、欧州経済の低迷に対応し、フランス拠点の生産をルーマニアに移管した
 ほか、中米においても拠点の統合など生産拠点の再構築を行いました。
   しかしながら、欧州市場の低迷が長引いたこと、直近では、欧州での新排ガス試験法(WLTP)導入の
 影響による販売時期の遅れや、米国の内需拡大政策により自動車メーカーのメキシコから米国への生産
 移管、米中貿易摩擦の影響による中国市場の自動車生産台数減少などにより、旧 Anvis グループの事業
 計画に見直しが必要となりました。その結果、同社グループに対する投資の全額を回収するには長期間
 を要すると判断し、のれん及び無形資産を対象に減損損失を計上することとしました。
   その他、SRK-QRO、SRK-BI 等において、事業環境の変化等による収益性の低下を受け、将来キャッ
 シュ・フローを見直した結果、保有する固定資産(建物、生産設備等)の簿価を全額回収することは困
 難であると判断し、減損損失を計上いたします。


   当社といたしましては、買収した子会社の持つ非日系自動車メーカー向けの顧客ネットワークなどを
 活用し、グローバル拡販活動を引き続き推進してまいります。買収以降、非日系自動車メーカーに対し
 ては、当社既存拠点での生産・供給を開始しているほか、当社既存製品の大口受注の獲得につながって
 います。また、買収した子会社の生産拠点を活用することで日系自動車メーカー向けの受注を拡大させ
 るなど、グローバルでの成果を着実にあげており、今後も業績改善に努めてまいります。


4.関係会社株式・出資金評価損(個別決算)
  上記関係会社における減損損失計上等に伴い、当社は 2019 年 3 月期個別決算において SumiRiko AVS
Holding Germany GmbH 株式、及び SRK-QRO 株式等にかかる関係会社株式・出資金評価損を合計 22,422 百
万円計上いたします。
  なお、連結決算上は消去されるため、連結損益への影響はございません。


                                                                         以 上