5162 J-朝日ラバー 2021-05-13 15:00:00
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月13日
上場会社名 株式会社 朝日ラバー 上場取引所 東
コード番号 5162 URL https://www.asahi-rubber.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 渡邉 陽一郎
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員管理本部長 (氏名) 堀 信幸 TEL 048-650-6051
定時株主総会開催予定日 2021年6月23日 配当支払開始予定日 2021年6月24日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月23日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有 (機関投資家、証券アナリスト向け)
(百万円未満切捨て)
1. 2021年3月期の連結業績(2020年4月1日∼2021年3月31日)
(1) 連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する当期
売上高 営業利益 経常利益
純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 6,487 △13.4 △92 ― 18 △94.7 113 △10.2
2020年3月期 7,489 △2.8 325 △32.7 346 △31.9 126 △64.0
(注)包括利益 2021年3月期 67百万円 (14.7%) 2020年3月期 59百万円 (△75.4%)
潜在株式調整後1株当たり 自己資本当期純利
1株当たり当期純利益 総資産経常利益率 売上高営業利益率
当期純利益 益率
円銭 円銭 % % %
2021年3月期 25.06 ― 2.6 0.2 △1.4
2020年3月期 27.91 ― 2.8 3.3 4.3
(参考) 持分法投資損益 2021年3月期 ―百万円 2020年3月期 ―百万円
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2021年3月期 10,341 4,430 42.8 976.73
2020年3月期 10,395 4,456 42.9 979.90
(参考) 自己資本 2021年3月期 4,430百万円 2020年3月期 4,456百万円
(3) 連結キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー 現金及び現金同等物期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 719 △54 △49 1,456
2020年3月期 871 △644 △208 847
2. 配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結) 率(連結)
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭 百万円 % %
2020年3月期 ― 10.00 ― 20.00 30.00 136 107.5 3.1
2021年3月期 ― 0.00 ― 10.00 10.00 45 39.9 1.0
2022年3月期(予想) ― 10.00 ― 10.00 20.00 43.2
3. 2022年 3月期の連結業績予想(2021年 4月 1日∼2022年 3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する 1株当たり当期
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益 純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭
第2四半期(累計) 3,531 23.9 74 ― 75 ― 54 665.6 11.90
通期 7,181 10.7 283 ― 281 ― 210 84.6 46.29
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 ― 社 (社名) 、 除外 ― 社 (社名)
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 4,618,520 株 2020年3月期 4,618,520 株
② 期末自己株式数 2021年3月期 82,157 株 2020年3月期 70,976 株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 4,541,250 株 2020年3月期 4,540,794 株
(参考)個別業績の概要
1. 2021年3月期の個別業績(2020年4月1日∼2021年3月31日)
(1) 個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 6,050 △12.8 △53 ― 83 △72.2 174 120.0
2020年3月期 6,938 △3.6 246 △29.4 300 △25.0 79 △70.6
潜在株式調整後1株当たり当期純
1株当たり当期純利益
利益
円銭 円銭
2021年3月期 38.51 ―
2020年3月期 17.51 ―
(2) 個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2021年3月期 9,728 3,973 40.8 876.01
2020年3月期 9,707 3,914 40.3 860.74
(参考) 自己資本 2021年3月期 3,973百万円 2020年3月期 3,914百万円
2. 2022年 3月期の個別業績予想(2021年 4月 1日∼2022年 3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
1株当たり当期
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭
第2四半期(累計) 3,186 19.8 60 ― 59 ― 41 △27.3 9.04
通期 6,476 7.0 211 ― 207 148.4 145 △17.1 31.96
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等将来に関する記述は、現時点で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、多分に不確定な要素を含んでお
ります。実際の業績等は様々な要因により、異なる場合があります。
㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 …………………………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する分析 ………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する分析 ………………………………………………………………………………………… 4
(3)キャッシュ・フローの状況 …………………………………………………………………………………… 4
(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ………………………………………………………… 5
2.企業集団の状況 ……………………………………………………………………………………………………… 6
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………………………… 6
4.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………………… 7
(1)連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………………………… 7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………………………… 9
連結損益計算書 ………………………………………………………………………………………………… 9
連結包括利益計算書 …………………………………………………………………………………………… 10
(3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………………………… 10
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………………………… 12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………………… 13
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………………… 13
(追加情報) ……………………………………………………………………………………………………… 13
(セグメント情報等) …………………………………………………………………………………………… 14
(関連当事者情報) ……………………………………………………………………………………………… 17
(1株当たり情報) ……………………………………………………………………………………………… 17
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………………………… 17
5.個別財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………………… 18
(1)貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………………… 18
(2)損益計算書 ……………………………………………………………………………………………………… 20
(3)株主資本等変動計算書 ………………………………………………………………………………………… 21
(4)個別財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………………… 23
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………………… 23
6.その他 ………………………………………………………………………………………………………………… 23
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㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
1.経営成績等の概況
(1)経営成績に関する分析
当社グループでは「私たちは人を豊かにしてグローバル社会貢献度が高い技術会社になる」ことを未来に通ずる姿
とし、2030年を見据えたビジョンを「AR-2030 VISION」として定めております。この「AR-2030 VISION」の実現に向
けて、2020年4月から第13次三ヵ年中期経営計画をスタートし、中期経営方針として「誠実で機敏な対応力で岩盤を
築き質的に成長する」を掲げ、「求められる期待」に素早く応えて「多くの信頼」が得られる行動やステークホルダ
ーとの絆を強くする活発な行動を実践し、繰り返し経験と実績を積み上げながらグローバルな経済環境のもとで持続
的な成長を果たしていくために質的な成長を目指しております。
当社グループの重点事業分野を光学事業、医療・ライフサイエンス事業、機能事業、通信事業の4つとし、事業展
開を進めるうえで、独自の競争力の源泉となるコア技術である「色と光のコントロール技術」「素材変性技術」「表
面改質およびマイクロ加工技術」に、それぞれの事業分野に成長のキーワードとなる視点を加えて、ゴムが有する無
限の可能性をさらに進化をさせる活動を進めております。
光学事業では新たに光学設計受託ビジネスを始めました。設計段階からレンズ製品開発に携わることで、提案力と
競争力の向上、そして素早くお客様のニーズに応えてまいります。また次に機能事業・再生可能エネルギー分野では
風力発電等技術研究開発など、脱炭素社会への貢献を目指して実用化に向けた実証実験を行い信頼性が高い成果を得
ました。そして研究成果として、医療・ライフサイエンス事業に応用が期待できる「シリコーンゴムの超親水性処理
技術」を開発しました。本技術を応用した製品の展開も始まり、多くのお客様から好評を得ることができました。こ
れからも持続可能なライフスタイルに貢献できる事業を目指して、コア技術を高めて事業の成長を促してまいりま
す。
また福島県白河市にある白河工場で、自動車産業の国際的な品質マネジメント規格であるIATF16949の認証を取得
しました。白河工場では自動車内装照明用のASA COLOR LEDの生産をしており、製品や技術が自動車向けの厳しい品
質マネジメントを実施していることを世界中のお客様に認識いただきながら、グローバルな新規顧客開拓と継続した
品質改善を加速させていきます。
当連結会計年度における事業環境は、新型コロナウイルス感染症拡大による影響により、世界経済は不透明な状況
になりました。わが国においても引き続き警戒域で推移しており、事業活動に様々な制約を受けました。この中で当
社グループは、当期方針に「もっと好奇心を高めて深化・進化・新化しよう」を掲げ、お客様に密着しながら事業が
貢献する機会を増やす活動に資源を集中し、各重点事業分野への施策遂行を積極的に進めてまいりました。なお当社
の連結子会社である東莞朝日精密橡膠製品有限公司で発生した事象について、速やかに社内調査委員会を立上げ、原
因の特定や連結財務諸表への影響額の評価を行い、第2四半期連結累計期間に修正を行いました。
この結果、当連結会計年度の業績は、連結売上高は64億8千7百万円(前期比13.4%減)となりました。利益面で
は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により工業用ゴム事業の業績が前期を大きく下回ったことから、連結営業
損失は9千2百万円(前期は営業利益3億2千5百万円)となりました。連結経常利益は補助金収入の計上があった
ことにより1千8百万円(前期比94.7%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は保有有価証券の売却益があ
ったことにより、1億1千3百万円(前期比10.2%減)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりです。
工業用ゴム事業
工業用ゴム事業では、第2四半期までは自動車向け製品全般、卓球ラケット用ラバー、RFIDタグ用ゴム製品などの
売上高が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けて減少しておりましたが、第3四半期以降は経済環境
が好転し始めていることを受けて自動車向け製品全般の受注は回復傾向となりました。また卓球ラケット用ラバーに
おいても活動の再開によって徐々に受注は回復し始めました。
この結果、工業用ゴム事業の連結売上高は53億3千6百万円(前期比15.0%減)となりました。またセグメント利
益は1億2千1百万円(前期比72.8%減)となりました。
医療・衛生用ゴム事業
医療・衛生用ゴム事業では、第3四半期より新型コロナウイルス感染症の影響で医療診断の変化等による在庫調整
の影響を受けてプレフィルドシリンジガスケット製品の受注減少がありました。採血用・薬液混注用ゴム製品の受注
は堅調に推移いたしました。
この結果、医療・衛生用ゴム事業の連結売上高は11億5千1百万円(前期比5.1%減)となりました。セグメント
利益は1億1千2百万円(前期比40.0%減)となりました。
(中長期的な経営戦略と目標とする経営指標)
当社を取り巻く環境は、世界規模の経済活動の変化に伴い、大きく変わってきています。そこに新型コロナウイル
スの影響も加わり、これまでの経済の流れの延長線から大きく違うステージへと変容する中で、新しい知恵や工夫が
求められています。
このような環境のもと、「私たちは人を豊かにしてグローバル社会貢献度が高い技術会社になる」ことを未来に通
ずる姿とし、2030年を見据えたビジョンを「AR-2030VISION」として定めました。その行動指針は、「ステークホル
ダー・エンゲージメントを高める」としています。会社は社会のためにあること、また持続的に社会の責任を果たし
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㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
て貢献できる企業であり続けることを常に考えていきます。そして私たちを取り巻くすべてのステークホルダーとの
対話を通じて、企業価値を高めていきます。
この「AR-2030VISION」の実現に向けて、最初のステージの2023年3月期までの2020年4月~2023年3月を第13次中
期三ヵ年として、中期計画を策定いたしました。その基本方針は、「誠実で機敏な対応力で岩盤を築き質的に成長す
る。」としています。
中期経営戦略は、「事業が貢献する機会を増やし密着して、素早く課題を解決する技術で経験と実績を積み重ね
る」「CSR/ESG経営へ進化させる」といたしました。当社の強みである朝日ラバーらしさを継続して磨き、成長させ
ていく上で、求められる期待に素早く応えて多くの信頼が得られる行動やステークホルダーとの絆を強くする活発な
行動を実践し、繰り返し経験と実績を積み上げながらグローバルな経済環境のもとで持続的な成長を果たしていくた
めに質的な成長を目指します。
業績目標は、連結売上高80~90億円、利益指標については、売上高に影響を及ぼす市場環境の変化に対応しながら
も、質的成長を目指すことから、連結営業利益率8%といたしました。
当社グループの重点事業分野を光学事業、医療・ライフサイエンス事業、機能事業、通信事業の4つに分け、それ
ぞれの製品群を成長させるコア技術、工場の役割を整理し、これまでに整えてきた生産環境を最大限に生かす取り組
みを進めてまいります。
光学事業では、「感動、共感」をキーワードに、色と光を制御する技術と感性技術を磨き、自動車の内装照明市場
から外装照明、またアンビエント照明に向けた技術開発と提案を進めます。海外の顧客へのアプローチをさらに進め
ていくため、自動車産業向けの品質マネジメントシステムであるIATF16949の認証を白河工場で当期取得いたしまし
た。
医療・ライフサイエンス事業では、診断・治療分野、理化学機器分野、介護・予防分野に向けて制御技術と感性技
術を磨き、世界の医療現場と患者のQOL(Quality of Life)向上に貢献します。
機能事業では、ビークル分野、エネルギー分野、環境発電分野、スポーツ分野において制御技術と触覚・熱・振
動・光関連の技術、感性技術を磨き、将来のライフスタイルの実現への貢献に向けて、弾性無限で人に優しい感性価
値を提供します。
通信事業では、自動認識分野、通信機器分野、センシング分野において、伝える・伝わるセンシング技術、触覚・
熱・振動・光関連の技術、感性技術を磨き、ゴムだからこそ実現できる価値を提供します。
これらの事業展開を進めるうえで、独自の競争力の源泉となるコア技術である「色と光のコントロール技術」「素
材変性技術」「表面改質およびマイクロ加工技術」に、それぞれの事業分野の成長のキーワードとなる視点を加え
て、さらに進化させてまいります。
(次期への見通し)
次期連結会計年度は第13次三ヵ年中期経営計画の2年目になります。事業環境は新型コロナウイルス感染症拡大に
よる影響により、世界経済は不透明な状況が続くとともに、わが国においても引き続き警戒域で推移していることか
ら、事業活動に様々な制約を受ける可能性を想定します。この中で当社グループは、お客様に密着して事業が貢献で
きる機会を増やし、素早く課題を解決する技術で経験と実績を積み上げる活動を展開します。そして持続可能な社会
の実現に貢献する事業基盤へと質的な成長を目指します。
工業用ゴム事業では、経済活動が好転し始めていることを受けて、自動車内装照明向けASA COLOR LEDや自動車ス
イッチ用ゴム製品、卓球ラケット用ラバーなどの受注の回復を見込みます。RFIDタグ用ゴム製品は、引き続き最終ユ
ーザーである海外市場の動向をみた対応を進めてまいります。研究開発においては、再生エネルギー分野への貢献を
目指して風力発電向け製品開発を推進してまいります。
医療・衛生用ゴム事業では、プレフィルドシリンジガスケット製品、採血用・薬液混注用ゴム製品ともに医療診断
の変化等による在庫調整の影響を見込みます。研究開発においては、新たに開発した超親水性処理技術を応用した製
品や自社独自開発製品の採用拡大に注力して、医療現場と患者のQOL向上に貢献します。
これらを受けた次期連結業績見通しにつきましては、連結売上高71億8千1百万円(前期比10.7%増)、利益面は
連結営業利益2億8千3百万円(前期は営業損失9千2百万円)、連結経常利益2億8千1百万円(前期比1438.6%
増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億1千万円(前期比84.6%増)を見込んでおります。
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㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
(新型コロナウイルス感染症等に係る事業等のリスク)
当社グループが事業活動を行っている国、地域において感染症が拡大した場合、多くの従業員やその家族の健康が
損なわれる恐れがあります。また、行政機関の要請等により、事業活動に様々な制約がかかることで、営業や生産、
開発活動が滞る可能性があります。顧客や最終消費地において感染症が拡大した場合も同様に多くの方々の健康が損
なわれ、企業の活動が停滞し、需要が大きく低下するおそれがあり、受注減による売上高の減少と持続的な事業継続
に重要な影響を及ぼす可能性があります。
このリスクへの対応として、特に世界中に感染が広がっている新型コロナウイルスへの対応として、地域の情報を
適時に入手し、従業員の出社時の体温測定、食堂や会議室での人数制限など予防措置を講じ、従業員の健康管理体制
を十分に整え、不要不急な出張を制限するなど対策をとり、発生可能性を抑える活動を進めています。また、顧客と
も密接に情報交換を行うことで、先の需要の変動情報をつかみ、生産体制に反映させています。
感染症の拡大リスクは、当社グループ内での発生可能性は低く抑えられているものの、当社を取り巻く環境は依然
として厳しく、発生した場合の影響度は依然として高いと考えております。
(2)財政状態に関する分析
(資産の状況)
当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べて5千3百万円減少し、103億4千1百万円となりました。
この主な減少要因は、現金及び預金が増加したものの、受取手形及び売掛金、仕掛品、機械装置及び運搬具、投資有
価証券が減少したものであります。
(負債の状況)
当連結会計年度末の負債は前連結会計年度末に比べて2千8百万円減少し、59億1千万円となりました。この主な
減少要因は、1年以内返済予定の長期借入金が増加したものの、電子記録債務が減少したものであります。
(純資産の状況)
当連結会計年度末の純資産は前連結会計年度末に比べて2千5百万円減少し、44億3千万円となりました。この主
な減少要因は、当連結会計年度の利益計上に伴う利益剰余金が増加したものの、その他有価証券評価差額金及び為替
換算調整勘定が減少したものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度に比べ6億9百万円増加
の14億5千6百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとお
りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、7億1千9百万円の収入(前期は8億7千1百万円の収入)となりまし
た。
これは主に、投資有価証券売却益1億6千5百万円、仕入債務の減少額1億5百万円(前期は1億7千2百万円の
増加)等があったものの、減価償却費5億7百万円(前期は5億5千万円)、棚卸資産の減少1億7千5百万円(前
期は1億6千6百万円の増加)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、5千4百万円の支出(前期は6億4千4百万円の支出)となりました。
これは主に、定期預金の払戻による収入29億7千9百万円(前期は33億4百万円の収入)、投資有価証券の売却に
よる収入2億2千5百万円等があったものの、定期預金の預入による支出30億1千3百万円(前期は31億6千4百万
円の支出)、有形固定資産の取得による支出3億8千1百万円(前期は7億7千5百万円の支出)によるものであり
ます。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、4千9百万円の支出(前期は2億8百万円の支出)となりました。
これは主に、長期借入れによる収入13億円(前期は11億円の収入)があったものの、長期借入金の返済による支出
12億2千5百万円(前期は12億3千1百万円の支出)、配当金の支払額9千1百万円(前期は9千1百万円の支払)
によるものであります。
また、当社グループでは各事業の受注状況に基づき、生産能力を検討し設備投資を実施、また新たな事業分野への
研究開発投資を積極的に実施しております。その必要資金については財政状態の良化を鑑みながら、主に売上代金及
び金融機関からの借入金による調達を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は31億3百万円となっておりま
す。
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㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
自己資本比率(%) 42.8 42.9 42.8
時価ベースの自己資本比率(%) 33.4 22.6 29.0
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) 5.9 3.5 4.3
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) 54.6 101.4 63.3
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
(注)1 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2 株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3 自己株式の株式数には、役員報酬BIP信託口が保有する当社株式が含まれております。
4 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象として
おります。
5 営業キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動による
キャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。
(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
剰余金の配当につきましては、経営基本方針のもと、株主資本の充実と長期的な収益力の維持・向上、業績に裏付
けられた安定的な配当の継続を原則としております。
なお、内部留保資金は、事業の拡大や、今後予想される技術革新への対応並びに競争力強化のための設備投資に充
てることにより、継続的な業績の向上、財務体質の強化を図ってまいります。
なお、期末配当は、2021年3月31日現在の株主に対し、1株につき10円を配当する案を第51回定時株主総会に付議
する予定です。次期の配当につきましては、2022年3月期の業績予想を鑑み、中間配当10円、期末配当10円を予定し
ております。
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㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
2.企業集団の状況
当企業集団は、親会社である株式会社朝日ラバーおよび子会社5社より構成されており、工業用ゴム製品および医
療・衛生用ゴム製品の製造・販売事業ならびにこれらに付帯する事業を営んでおります。
事業内容と各社の当該事業にかかる位置付けは、次のとおりであります。
(1) 工業用ゴム事業……………主要な製品は、車載用機器、携帯用通信機器、電子・電気機器、産業機器、スポーツ
用品等に使用されるゴム製品であります。当社および東莞朝日精密橡膠制品有限公司
で製造し、販売は当社、子会社朝日橡膠(香港)有限公司が国内および中国を除くア
ジア諸国へ販売し、東莞朝日精密橡膠制品有限公司は中国へ販売し、欧米向けには子
会社ARI INTERNATIONAL CORPORATIONが販売しております。朝日科技(上海)有限公
司は主にLED関連製品、ゴム製品の開発・設計を行い、中国へ販売しております。
(2) 医療・衛生用ゴム事業……主要な製品は、医療用ゴム製品及び衛生性、衝撃吸収性に優れた衛生用ゴム製品であ
ります。当社が製造し、国内に販売しております。
なお、子会社㈱朝日FR研究所は、各事業の素材開発、新製品開発等を行っております。
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、日本基準で連結財務諸表を作成
する方針であります。
なお、IFRSの適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針であります。
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4.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 2,259,800 2,903,133
受取手形及び売掛金 1,826,832 1,706,354
電子記録債権 138,123 185,998
商品及び製品 364,522 333,424
仕掛品 443,783 326,945
原材料及び貯蔵品 186,707 161,629
その他 87,245 90,659
貸倒引当金 △1,474 △1,434
流動資産合計 5,305,539 5,706,711
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 1,291,857 1,283,845
機械装置及び運搬具(純額) 1,619,107 1,385,798
土地 865,846 864,643
リース資産(純額) 18,165 10,795
その他(純額) 158,830 162,836
有形固定資産合計 3,953,807 3,707,919
無形固定資産 99,730 86,258
投資その他の資産
投資有価証券 590,632 388,268
繰延税金資産 282,195 318,635
その他 163,773 134,056
貸倒引当金 △440 △440
投資その他の資産合計 1,036,161 840,520
固定資産合計 5,089,698 4,634,698
資産合計 10,395,238 10,341,409
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㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 413,827 437,230
電子記録債務 895,718 782,716
短期借入金 8,202 -
1年内返済予定の長期借入金 1,011,242 1,099,560
リース債務 8,151 6,571
未払法人税等 24,343 28,796
災害損失引当金 - 19,316
その他 585,049 524,736
流動負債合計 2,946,534 2,898,926
固定負債
長期借入金 2,006,272 1,992,080
リース債務 11,894 5,323
役員株式給付引当金 14,533 5,670
退職給付に係る負債 898,211 946,949
その他 61,636 61,636
固定負債合計 2,992,547 3,011,659
負債合計 5,939,082 5,910,585
純資産の部
株主資本
資本金 516,870 516,870
資本剰余金 465,112 465,112
利益剰余金 3,421,851 3,444,326
自己株式 △52,944 △54,801
株主資本合計 4,350,889 4,371,506
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 85,910 63,909
為替換算調整勘定 19,356 7,397
退職給付に係る調整累計額 - △11,989
その他の包括利益累計額合計 105,266 59,317
純資産合計 4,456,155 4,430,824
負債純資産合計 10,395,238 10,341,409
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㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 7,489,207 6,487,864
売上原価 5,733,359 5,232,988
売上総利益 1,755,847 1,254,875
販売費及び一般管理費 1,430,185 1,347,521
営業利益 325,662 △92,645
営業外収益
受取利息 1,446 494
受取配当金 10,072 6,491
補助金収入 5,597 100,257
雑収入 23,699 18,575
営業外収益合計 40,815 125,819
営業外費用
支払利息 8,883 10,734
為替差損 6,459 -
障害者雇用納付金 1,450 2,050
雑支出 3,139 2,124
営業外費用合計 19,932 14,909
経常利益 346,545 18,263
特別利益
投資有価証券売却益 424 165,235
補助金収入 15,999 -
受取保険金 - 21,979
特別利益合計 16,423 187,215
特別損失
固定資産売却損 5,446 153
固定資産除却損 11,010 2,973
固定資産圧縮損 10,954 -
減損損失 - 10,885
投資有価証券売却損 - 27
投資有価証券評価損 20,182 -
投資有価証券償還損 - 10,335
関係会社株式評価損 - 2,500
退職給付費用 162,083 -
災害による損失 - 23,838
特別損失合計 209,677 50,714
税金等調整前当期純利益 153,291 154,764
法人税、住民税及び事業税 81,022 58,059
法人税等調整額 △54,482 △17,078
法人税等合計 26,539 40,981
当期純利益 126,751 113,783
親会社株主に帰属する当期純利益 126,751 113,783
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(連結包括利益計算書)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 126,751 113,783
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △51,259 △22,001
為替換算調整勘定 △16,333 △11,958
退職給付に係る調整額 - △11,989
その他の包括利益合計 △67,593 △45,949
包括利益 59,158 67,834
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 59,158 67,834
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 516,870 465,112 3,386,408 △69,834 4,298,555
当期変動額
剰余金の配当 △91,308 △91,308
親会社株主に帰属する当期
純利益
126,751 126,751
自己株式の取得
自己株式の処分 16,890 16,890
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
当期変動額合計 - - 35,443 16,890 52,333
当期末残高 516,870 465,112 3,421,851 △52,944 4,350,889
その他の包括利益累計額
純資産合計
その他有価証券評価 退職給付に係る調整 その他の包括利益累
差額金
為替換算調整勘定
累計額 計額合計
当期首残高 137,170 35,689 - 172,859 4,471,415
当期変動額
剰余金の配当 △91,308
親会社株主に帰属する当期
純利益
126,751
自己株式の取得
自己株式の処分 16,890
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
△51,259 △16,333 △67,593 △67,593
当期変動額合計 △51,259 △16,333 - △67,593 △15,259
当期末残高 85,910 19,356 - 105,266 4,456,155
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当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 516,870 465,112 3,421,851 △52,944 4,350,889
当期変動額
剰余金の配当 △91,308 △91,308
親会社株主に帰属する当期
純利益
113,783 113,783
自己株式の取得 △16,388 △16,388
自己株式の処分 14,531 14,531
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
当期変動額合計 - - 22,474 △1,857 20,617
当期末残高 516,870 465,112 3,444,326 △54,801 4,371,506
その他の包括利益累計額
純資産合計
その他有価証券評価 退職給付に係る調整 その他の包括利益累
差額金
為替換算調整勘定
累計額 計額合計
当期首残高 85,910 19,356 - 105,266 4,456,155
当期変動額
剰余金の配当 △91,308
親会社株主に帰属する当期
純利益
113,783
自己株式の取得 △16,388
自己株式の処分 14,531
株主資本以外の項目の当期
△22,001 △11,958 △11,989 △45,949 △45,949
変動額(純額)
当期変動額合計 △22,001 △11,958 △11,989 △45,949 △25,331
当期末残高 63,909 7,397 △11,989 59,317 4,430,824
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 153,291 154,764
減価償却費 550,946 507,393
減損損失 - 10,885
貸倒引当金の増減額(△は減少) △3,177 △40
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 219,207 30,853
役員株式給付引当金の増減額(△は減少) 7,226 5,668
受取利息及び受取配当金 △11,519 △6,985
支払利息 8,883 10,734
為替差損益(△は益) 870 -
有形固定資産売却損益(△は益) 5,434 153
有形固定資産除却損 11,010 2,973
固定資産圧縮損 10,954 -
投資有価証券売却損益(△は益) △424 △165,208
投資有価証券評価損益(△は益) 20,182 -
投資有価証券償還損益(△は益) - 10,335
補助金収入 △21,596 △100,257
売上債権の増減額(△は増加) 5,394 77,359
たな卸資産の増減額(△は増加) △166,665 175,748
仕入債務の増減額(△は減少) 172,329 △105,845
その他 47,171 77,400
小計 1,009,521 685,934
利息及び配当金の受取額 11,579 7,177
補助金の受取額 21,596 90,120
利息の支払額 △8,593 △11,365
法人税等の還付額 4,402 -
法人税等の支払額 △166,942 △52,574
営業活動によるキャッシュ・フロー 871,564 719,292
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △3,164,375 △3,013,975
定期預金の払戻による収入 3,304,912 2,979,395
有形固定資産の取得による支出 △775,869 △381,483
有形固定資産の売却による収入 14,206 75
無形固定資産の取得による支出 △11,587 -
投資有価証券の売却による収入 500 225,641
投資有価証券の償還による収入 - 89,507
投資有価証券の取得による支出 △2,401 △1,237
その他 △9,657 47,093
投資活動によるキャッシュ・フロー △644,272 △54,982
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 8,275 △8,066
長期借入れによる収入 1,100,000 1,300,000
長期借入金の返済による支出 △1,231,129 △1,225,874
自己株式の売却による収入 16,890 -
自己株式の取得による支出 - △16,388
配当金の支払額 △91,111 △91,072
その他 △11,043 △8,151
財務活動によるキャッシュ・フロー △208,117 △49,553
現金及び現金同等物に係る換算差額 △5,956 △5,680
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 13,218 609,075
現金及び現金同等物の期首残高 834,479 847,698
現金及び現金同等物の期末残高 847,698 1,456,773
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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(追加情報)
(役員に信託を通じて自社の株式を交付する取引)
当社は、2018年8月より業績連動型株式報酬制度(以下「本制度」という。)を導入しております。
(1)取引の概要
本制度は、原則として、当社が掲げる中期経営計画の対象となる連続する3事業年度を対象として、役位及び業
績目標の達成度等に応じて、当社株式の交付を行う制度です。
また、本制度は、役位に応じてポイントが付与される「固定部分」と、業績目標の達成度に応じてポイントが付
与される「業績連動部分」により構成されます。「固定部分」は株主の皆様との利害共有の強化を、「業績連動部
分」は中長期的な業績の向上と企業価値の増大に対する動機付け及び報酬と業績との連動性の強化を主な目的とし
ております。
(2)信託に残存する自社の株式
信託に残存する当社株式を、信託における帳簿価額(付随費用の金額を除く。)により純資産の部に自己株式と
して計上しております。当該自己株式の帳簿価額及び株式数は、前連結会計年度末18,687千円、17,900株、当連結
会計年度末20,544千円、29,081株であります。
(新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積り)
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、受注の減少等の影響が発生すると想定されますが、当社グループでは現
時点で入手可能な情報を踏まえて、今後2022年3月期の一定期間にわたり当該影響が継続する仮定のもと、繰延税
金資産の回収可能性等の会計上の見積を行っております。なお、新型コロナウイルス感染症の影響は不確実性が高
いため、上記仮定に変化が生じた場合には、今後の財政状態・経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
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(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源
の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、事業活動の執行を国内4つの工場と営業・生産・管理の3つの本部で行っており、製品の種類
別に各工場・本部間及び国内外関係会社が連携し、生産・販売活動を国内及び海外を含めて展開しております。
したがって、当社グループは、製品の種類別のセグメントから構成されており、「工業用ゴム事業」、「医療・
衛生用ゴム事業」の2つを報告セグメントとしております。
「工業用ゴム事業」は、主に車載用機器、携帯用通信機器、電子・電気機器、産業機器、スポーツ用品等に使用
されるゴム製品であります。「医療・衛生用ゴム事業」は、医療用ゴム製品及び衛生性、衝撃吸収性に優れたゴム
製品であります。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」にお
ける記載と同一であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
医療・衛生用ゴム
工業用ゴム事業 合計
事業
売上高
外部顧客への売上高 6,276,145 1,213,061 7,489,207
セグメント間の内部売上高又は振替高 - - -
計 6,276,145 1,213,061 7,489,207
セグメント利益 444,765 187,944 632,709
セグメント資産 6,005,558 1,477,273 7,482,831
その他の項目
減価償却費 427,706 111,574 539,280
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 453,753 158,570 612,324
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
医療・衛生用ゴム
工業用ゴム事業 合計
事業
売上高
外部顧客への売上高 5,336,345 1,151,518 6,487,864
セグメント間の内部売上高又は振替高 - - -
計 5,336,345 1,151,518 6,487,864
セグメント利益 121,173 112,685 233,858
セグメント資産 5,427,831 1,396,034 6,823,866
その他の項目
減価償却費 379,817 112,667 492,485
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 167,707 76,935 244,643
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4.報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
利益 前連結会計年度(千円) 当連結会計年度(千円)
報告セグメント計 632,709 233,858
全社費用(注) △307,047 △326,504
連結財務諸表の営業利益 325,662 △92,645
(注)全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない基礎的研究費及び提出会社の管理部門に係る費用であります。
資産 前連結会計年度(千円) 当連結会計年度(千円)
報告セグメント計 7,482,831 6,823,866
全社資産(注) 2,912,406 3,517,543
連結財務諸表の資産合計 10,395,238 10,341,409
(注)全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない提出会社の運転資金(現金及び預金、有価証券)及び管理部門
に係る資産等であります。
報告セグメント計(千円) 調整額(千円) 連結財務諸表計上額(千円)
その他の項目 前連結会計年 当連結会計年 前連結会計年 当連結会計年 前連結会計年 当連結会計年
度 度 度 度 度 度
減価償却費 539,280 492,485 11,665 14,908 550,946 507,393
有形固定資産及び無形
612,324 244,643 21,668 21,608 633,993 266,251
固定資産の増加額
(注)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、主に基礎的研究にかかる設備投資額であります。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:千円)
日本 アジア 北米 ヨーロッパ 合計
5,938,671 1,369,642 164,484 16,408 7,489,207
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2)有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、
記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
(単位:千円)
顧客の名称又は氏名 売上高 関連するセグメント名
日亜化学工業株式会社 1,798,808 工業用ゴム事業
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㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:千円)
日本 アジア 北米 ヨーロッパ 合計
5,073,384 1,281,287 123,024 10,167 6,487,864
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2)有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、
記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
(単位:千円)
顧客の名称又は氏名 売上高 関連するセグメント名
日亜化学工業株式会社 1,408,856 工業用ゴム事業
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
工業用ゴム事業 医療・衛生用ゴム事業 全社・消去 合計
減損損失 9,682 - 1,203 10,885
(注)「全社・消去」の金額は、セグメントに帰属しない全社資産に係る減損損失であります。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。
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㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
(関連当事者情報)
該当事項はありません。
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額(円) 979.90 976.73
1株当たり当期純利益金額(円) 27.91 25.06
(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.役員報酬BIP信託口が保有する当社株式を、「1株当たり純資産額」の算定上、期末発行済株式総数から
控除する自己株式に含めております。(前連結会計年度17千株、当連結会計年度29千株)
また、「1株当たり当期純利益金額」の算定上、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めて
おります。(前連結会計年度17千株、当連結会計年度24千株)
3.1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純利益金額
126,751 113,783
(千円)
普通株主に帰属しない金額(千円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当
126,751 113,783
期純利益金額(千円)
期中平均株式数(千株) 4,540 4,541
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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5.個別財務諸表及び主な注記
(1)貸借対照表
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 1,901,228 2,554,635
受取手形 145,863 94,842
売掛金 1,600,775 1,550,224
電子記録債権 138,123 185,998
商品及び製品 333,637 265,577
仕掛品 375,400 300,020
原材料及び貯蔵品 117,398 104,549
前払費用 32,466 33,215
その他 39,277 75,344
貸倒引当金 △1,600 △1,600
流動資産合計 4,682,572 5,162,809
固定資産
有形固定資産
建物 1,133,023 1,129,140
構築物 140,267 132,295
機械及び装置 1,389,670 1,160,901
車両運搬具 2,998 6,336
工具、器具及び備品 129,359 129,567
土地 865,846 864,643
リース資産 18,165 10,795
その他 156 -
有形固定資産合計 3,679,485 3,433,680
無形固定資産
ソフトウエア 80,169 67,864
その他 5,811 5,375
無形固定資産合計 85,980 73,239
投資その他の資産
投資有価証券 588,003 388,078
関係会社株式 230,317 227,817
長期前払費用 8,292 3,913
繰延税金資産 292,227 314,376
保険積立金 134,306 103,637
その他 6,353 21,872
貸倒引当金 △440 △440
投資その他の資産合計 1,259,060 1,059,255
固定資産合計 5,024,526 4,566,176
資産合計 9,707,098 9,728,985
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(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形 73,812 83,494
電子記録債務 895,718 782,716
買掛金 345,254 352,365
1年内返済予定の長期借入金 1,011,242 1,099,560
リース債務 8,151 6,571
未払金 155,721 217,001
未払費用 166,268 174,568
未払法人税等 21,398 26,831
預り金 11,565 10,554
設備関係支払手形 143,890 18,101
設備関係電子記録債務 20,065 30,266
災害損失引当金 - 19,316
その他 537 1,597
流動負債合計 2,853,625 2,822,945
固定負債
長期借入金 2,006,272 1,992,080
リース債務 11,894 5,323
退職給付引当金 844,883 867,413
役員株式給付引当金 14,533 5,670
その他 61,636 61,636
固定負債合計 2,939,219 2,932,123
負債合計 5,792,844 5,755,069
純資産の部
株主資本
資本金 516,870 516,870
資本剰余金
資本準備金 457,970 457,970
その他資本剰余金 7,142 7,142
資本剰余金合計 465,112 465,112
利益剰余金
利益準備金 36,200 36,200
その他利益剰余金
別途積立金 800,000 800,000
繰越利益剰余金 2,063,143 2,146,708
利益剰余金合計 2,899,343 2,982,908
自己株式 △52,944 △54,801
株主資本合計 3,828,381 3,910,089
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金 85,872 63,826
評価・換算差額等合計 85,872 63,826
純資産合計 3,914,253 3,973,915
負債純資産合計 9,707,098 9,728,985
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(2)損益計算書
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 6,938,847 6,050,763
売上原価 5,473,900 4,937,508
売上総利益 1,464,947 1,113,254
販売費及び一般管理費 1,218,705 1,167,123
営業利益 246,241 △53,869
営業外収益
受取利息及び配当金 40,015 45,721
補助金収入 - 89,727
雑収入 27,069 16,100
営業外収益合計 67,084 151,550
営業外費用
支払利息 8,846 10,200
雑支出 4,467 4,155
営業外費用合計 13,314 14,355
経常利益 300,012 83,325
特別利益
投資有価証券売却益 424 165,235
補助金収入 15,999 -
受取保険金 - 21,979
特別利益合計 16,423 187,215
特別損失
固定資産売却損 5,446 153
固定資産除却損 10,636 2,973
固定資産圧縮損 10,954 -
減損損失 - 10,885
投資有価証券売却損 - 27
投資有価証券評価損 20,182 -
投資有価証券償還損 - 10,335
関係会社株式評価損 23,100 2,500
退職給付費用 158,404 -
災害による損失 - 23,838
特別損失合計 228,724 50,714
税引前当期純利益 87,711 219,827
法人税、住民税及び事業税 73,140 53,092
法人税等調整額 △64,927 △8,139
法人税等合計 8,213 44,952
当期純利益 79,497 174,874
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(3)株主資本等変動計算書
前事業年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
資本金
その他利益剰余金
その他資本 資本剰余金 利益剰余金
資本準備金 利益準備金
剰余金 合計 繰越利益剰 合計
別途積立金
余金
当期首残高 516,870 457,970 7,142 465,112 36,200 800,000 2,074,954 2,911,154
当期変動額
剰余金の配当 △91,308 △91,308
当期純利益 79,497 79,497
自己株式の取得
自己株式の処分
株主資本以外の項目の当期変動
額(純額)
当期変動額合計 - - - - - - △11,811 △11,811
当期末残高 516,870 457,970 7,142 465,112 36,200 800,000 2,063,143 2,899,343
評価・換算
株主資本
差額等
その他有価 純資産合計
株主資本合
自己株式
計
証券評価差
額金
当期首残高 △69,834 3,823,301 137,112 3,960,413
当期変動額
剰余金の配当 △91,308 △91,308
当期純利益 79,497 79,497
自己株式の取得
自己株式の処分 16,890 16,890 16,890
株主資本以外の項目の当期変動
額(純額)
△51,239 △51,239
当期変動額合計 16,890 5,079 △51,239 △46,160
当期末残高 △52,944 3,828,381 85,872 3,914,253
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㈱朝日ラバー (5162) 2021年3月期決算短信
当事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
資本金
その他利益剰余金
その他資本 資本剰余金 利益剰余金
資本準備金 利益準備金
剰余金 合計 繰越利益剰 合計
別途積立金
余金
当期首残高 516,870 457,970 7,142 465,112 36,200 800,000 2,063,143 2,899,343
当期変動額
剰余金の配当 △91,308 △91,308
当期純利益 174,874 174,874
自己株式の取得
自己株式の処分
株主資本以外の項目の当期変動
額(純額)
当期変動額合計 - - - - - - 83,565 83,565
当期末残高 516,870 457,970 7,142 465,112 36,200 800,000 2,146,708 2,982,908
評価・換算
株主資本
差額等
その他有価 純資産合計
株主資本合
自己株式
計
証券評価差
額金
当期首残高 △52,944 3,828,381 85,872 3,914,253
当期変動額
剰余金の配当 △91,308 △91,308
当期純利益 174,874 174,874
自己株式の取得 △16,388 △16,388 △16,388
自己株式の処分 14,531 14,531 14,531
株主資本以外の項目の当期変動
額(純額)
△22,046 △22,046
当期変動額合計 △1,857 81,708 △22,046 59,662
当期末残高 △54,801 3,910,089 63,826 3,973,915
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(4)個別財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
6.その他
(1)役員の異動
役員の異動につきましては、当決算短信と同日に「取締役候補者の決定に関するお知らせ」を開示しております。
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