5020 ENEOS 2021-02-10 13:00:00
当社子会社における減損損失の発生および利益の発生見込みについて [pdf]

                                                               2021 年2月 10 日
各       位
                                            会 社 名     ENEOSホールディングス株式会社

                                            代表者名          代表取締役社長      大田   勝幸

                                            コード番号        5020    東証・名証第1部

                                            問合せ先          財務IR部IRグループマネージャー

                                                                         井上   亮

                                                           (電話番号    03-6257-7075)



            当社子会社における減損損失の発生および利益の発生見込みについて


   当社は、子会社である JX 金属株式会社(本社;東京都港区虎ノ門二丁目、社長;村山 誠一、以
下「JX 金属」)が間接保有するカセロネス銅鉱山権益に関連して、2021 年3月期第3四半期に減損
損失を計上することとなりました。    また、同鉱山の全権益を取得することに関連し、第4四半期に約
600 億円の債務消滅益を計上する見込みとなりましたので、合わせてお知らせいたします。

1.減損損失について(第3四半期計上)
    カセロネス銅鉱山は、当社の連結子会社である SCM Minera Lumina Copper Chile(本社;チリ国サン
チャゴ市、以下「MLCC 社」
              )が保有しております。カセロネス銅鉱山は、入山人員の制限等の新型コロナ
ウイルス感染症拡大防止対策を実施しながら操業を継続してきましたが、採掘に大きな遅れが生じてお
り、その状況も踏まえて、今後の採掘計画の見直しが必要と判断しました。また、これを受けて、新たに
長期生産計画の見直しを実施いたしました。これらに基づき、同鉱山の資産価値を再評価した結果、694
億円の減損損失を計上することとなりました。


2.債務消滅益について(第4四半期計上見込)
    JX 金属は、2020 年 11 月9日にカセロネス銅鉱山の共同出資者である三井金属鉱業株式会社(以下、
三井金属)及び三井物産株式会社(以下、三井物産)から、両社保有の全てのカセロネス銅鉱山権益を譲
り受けることについて基本合意していましたが、三井物産からは 2021 年2月4日に譲り受けが完了し、
また、三井金属からは 2021 年2月5日に譲り受けが完了しました。
                                 (2020 年 11 月9日公表「当社子会社
によるカセロネス銅鉱山の全権益取得について」参照)
    当該取引には、三井物産とその子会社及び三井金属が有する同鉱山の運営会社他各社(※)に対する貸
付債権等をそれぞれ買い取る取引が含まれます。これらの貸付債権等は、当社が連結財務諸表上で計上し
ている同鉱山の運営に要する借入債務等に対応するもので、買取後は連結上相殺消去されるものですが、
消去にあたり生じる借入債務等の帳簿価額と買い取った貸付債権等の取得価額の差額は、その他の収益
として第4四半期に計上する予定です。その金額は合わせて約 600 億円を見込んでいます。


    ※   いずれもJX金属の子会社です。
         ・SCM Minera Lumina Copper Chile (本社、チリ共和国)
         ・ニッポン・カセロネス・リソーシズ株式会社(本社、日本)
         ・MLCC Finance Netherlands B.V.(本社、オランダ王国)
         ・Caserones Finance Netherlands B.V.(本社、オランダ王国)



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3.業績への影響
 本件の業績影響につきましては、本日公表いたしました「2021 年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕
(連結)」に反映しております。
                                              以 上


<JX金属株式会社の概要>
(1)    名称          JX金属株式会社
(2)    所在地         東京都港区虎ノ門二丁目 10 番 4 号
(3)    代表者の役職・氏名   代表取締役社長 村山 誠一
                   ・非鉄金属資源の開発・採掘
                   ・非鉄金属製品(銅、金、銀等)の製造・販売
                   ・電解・圧延銅箔の製造・販売
                   ・薄膜材料(ターゲット材、表面処理剤、化合物半導体材料等)の製造・
(4)    事業内容
                   販売
                   ・精密圧延品の製造・販売
                   ・精密加工品の製造・販売
                   ・非鉄金属リサイクルおよび産業廃棄物処理 他
(5)    資本金         750 億円
(6)    設立年月日       2002 年 9 月 27 日
(7)    純資産         339,427 百万円(2020 年 3 月 31 日現在)
(8)    総資産         543,743 百万円(2020 年 3 月 31 日現在)
       大株主および
(9)                ENEOS ホールディングス株式会社 100%
       持株比率
                   資       本   関   係   ENEOS ホールディングス株式会社 100%出資
       上場会社と
(10)               人       的   関   係   役員の兼任 有
       当該会社の関係
                   取       引   関   係   経営管理・債務保証


<カセロネス銅鉱山の概要>
権益取得時期             2006 年 5 月
権益取得額              137 百万ドル
開発投資額              約 42 億ドル(生産設備等初期投資額)
マインライフ             28 年間(2013 年~2040 年)
総生産量               銅:355 万トン(銅精鉱 314 万トン、SX-EW 電気銅 41 万トン)、
(28 年間)            モリブデン:8 万 7 千トン
生産開始時期             2013 年 3 月 SX-EW 電気銅生産開始
                   2014 年 5 月 銅精鉱生産開始
生産計画                                       当初10年間    28年平均     28年合計
                           精鉱(銅量)          15万トン/年   11万トン/年    314万トン
                       銅   SX-EW電気銅         3万トン/年    1万トン/年     41万トン
                           合計              18万トン/年   12万トン/年    355万トン
                   モリブデン                    3千トン/年    3千トン/年     87千トン

2019 年度生産実績        銅精鉱 12.6 万トン、電気銅 2.6 万トン


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