5018 MORESCO 2020-03-10 16:00:00
MORESCO第8次中期経営計画(2018~2020年度)修正について [pdf]

                                                         2020 年3月 10 日
各       位
                                        会 社 名
                                        代 表 者 名 代表取締役会長      赤 田 民 生
                                                (コード番号 5018 東証第一部 )
                                        問 合 せ 先 取締役専務執行役員
                                                広報室長           竹内      隆
                                                TEL       078‐303 - 9058

MORESCO 第8次中期経営計画(2018~2020 年度)修正について
 当社は、2020 年3月 10 日開催の取締役会において、2019 年2月 19 日に公表いたしまし
たMORESCO第8次中期経営計画(2018 年度~2020 年度)につきまして、昨今の業績
動向を踏まえ見直すこととし、下記のとおり修正することを決議いたしましたのでお知ら
せいたします。


1. 売上高、利益計画(連結)
(修正後)                                                 (単位:百万円)
                            2018 年度実績     2019 年度見込        2020 年度
    売           上       高      28,806       27,100          27,000
    営       業       利   益       1,950           1,310         1,000
    経       常       利   益       2,202           1,590         1,300
    親会社株主に帰属す                   1,438             850            700
    る当 期 純 利 益
    経常利益率                        7.6%           5.9%           4.8%
 注)2019 年度見込は計画修正発表日現在の業績予想値です。
(修正前)                                                 (単位:百万円)
                            2018 年度実績     2019 年度見込        2020 年度
    売           上       高      28,806       28,500           33,800
    営       業       利   益       1,950           1,500         2,400
    経       常       利   益       2,202           1,700         2,700
    親会社株主の帰属す                   1,438           1,000         1,650
    る当 期 純 利 益
    経常利益率                        7.6%           6.0%           8.0%


2.第8次中期経営計画修正の理由
   わが国経済は堅調に推移していた国内自動車生産にも陰りが見え始めるなど力強さ
    に欠け、世界経済においても米中貿易摩擦による下振れリスクに加え、新型コロナウイ

                                  ― 1 ―
  ルスの感染拡大による経済活動の停滞も顕在化しつつあります。
   そのような中、当社の第8次中期経営計画では、国内事業基盤を充実させるとともに、
  海外での製造、販売の拡大を目標としてきましたが、2019 年度は米中貿易摩擦の影響
  による中国経済のスローダウン、世界的な自動車生産の落ち込み等があったことから、
  今般、第8次中期経営計画の業績目標を修正することといたしました。


3.修正中期経営計画
3.1 修正中期経営計画の重点事業戦略(各部門概要)
  ①特殊潤滑油部門
   主たる需要分野である自動車産業においては、日本、中国、アメリカに加えてこれまで
  堅調に推移してきた東南アジアやインドにおいても生産台数は落ち込みを見せております。
  ダイカスト用油剤については、少量塗布で優れた性能を発揮し、環境負荷軽減にも貢献す
  る離型剤の拡大によって引き続きグローバルトップを目指します。また、世界的にシェア
  の低い切削油剤や熱間鍛造潤滑剤については、国内外の顧客ニーズに対応する製品開発に
  注力するとともに、各拠点における効率的な生産体制を確立し世界市場でのシェア拡大を
  図ります。
   一方、国内では、上記少量塗布型離型剤、白色系の熱間鍛造潤滑剤等、環境負荷軽減に
  貢献できる潤滑剤の開発に加えて、航空機部品、ガラス等の難削材の加工を可能にする切
  削油剤の開発に注力するとともに、新たな販売ルートの開拓等により国内基盤の充実を図
  ります。
  ②合成潤滑油部門
   高温用合成潤滑油は、主として自動車用電装部品向けの高温軸受用グリースの基油とし
  て使用されており、高いシェアを有するオンリーワン製品として安定的な需要が見込まれ
  ますが、足元では中国での自動車生産の落ち込みの影響を受けております。かかる状況に
  対しては産業機械、製菓・製パン等食品機械などの非自動車用途への製品展開による用途
  の拡大や欧米・中国への展開により、オリジナリティーの高い製品を世界に供給します。
   ハ-ドディスク表面潤滑剤は、サーバ向けドライブ市場での底堅い需要はあるものの、
  ソリッドステートドライブ(SSD)の普及にともない厳しい環境が続くと予想される中、
  薄膜化と同時に耐久性やコストパフォーマンスに優れた新潤滑剤を市場投入することによ
  り市場シェアの維持・拡大を図るとともに、生産の最適化とコストダウンにより収益性向
  上に努めます。また、次世代熱アシストハードディスクに対応した製品の先行開発に注力
  するとともにハードディスク以外の分野への展開も進めてまいります。
  ③素材部門
   主力製品である流動パラフィンは、高引火点流動パラフィン等、新製品の投入により国
  内外のリチウムイオン電池向け需要拡大に対応するとともに、医療品、化粧品等の成長分
  野での拡大する需要の取り込みに努めます。また製品価格改定を進めるとともに、製品統
  合や生産工程の改善により採算性の向上を図ります。需要の堅調な天然スルホネートにつ
  いては、原料及び配合の見直しや生産性の向上により生産量を確保いたします。




                   ― 2 ―
  ④ホットメルト接着剤部門
   衛生材用途では、既存顧客との関係をより緊密なものとしながら高機能新製品の市場投
  入や次世代衛生材への取り組みにより国内基盤をより強固にするとともに、多様化する海
  外ニーズに対応した商品の開発により、各エリアでの市場シェアの拡大を図ります。また
  低臭気ホットメルト接着剤など顧客ニーズにあった新商品による拡販に努めます。
   ラベル等の粘着材分野においては、高機能新製品により医療など新分野、新用途への売
  上高拡大を目指します。また、自動車内装用での需要増加が見込まれる低VOC型ホット
  メルト接着剤についても、環境負荷軽減に貢献できる接着剤として引き続き拡販に注力し
  てまいります。
   中国・天津やインドネシアの現地法人においては衛生材用途だけでなく、フィルター分
  野や自動車分野等他分野への拡販活動を強化するとともに、タイなど販売エリアの拡大も
  進めていきます。
   製造面では、製造工程の自動化、荷姿の最適化、原料購入のグローバル化による最適地
  調達の実現等によりコスト競争力強化と原材料の安定確保に努めます。また、海外生産部
  門との連携を更に強化し、グローバル共通品質の確保と最適生産を追求します。
 ⑤デバイス材料部門
   当部門の主力製品である有機EL向け封止材については、既に中国大手メーカーへの納
  入を開始しており、引き続き拡販に努めシェアアップを図ってまいります。当該業界でも
  知名度が高まってきた世界で唯一の高性能ガス・水蒸気透過度測定装置(スーパーディテ
  クト)についても、国内及び中国メーカーでの実績が上がっており、中国拠点と連携して
  販売体制を整え拡大を図っていきます。また同装置を使った受託分析ビジネスにも注力し
  てまいります。
   有機薄膜太陽電池については、運輸業、大手小売業、地方公共団体等での採用による早
  期事業化を目指して、発電効率の向上、量産化による価格競争力向上などに取り組んでま
  いります。


3.2 部門別売上高の計画(連結)
                                              (単位:百万円)
                2018 年度      2019 年度      2020 年度
 化学品事業           28,752       27,050      26,950
  特殊潤滑油部門        13,158       12,650      12,400
  合成潤滑油部門         2,602           2,070    1,950
  素材部門            3,874           3,700    3,700
  ホットメルト接着剤部門     7,318           6,950    7,250
  デバイス材料部門         81            125       110
  その他             1,719           1,555    1,540
 賃貸ビル事業              53             50         50
    合     計      28,806       27,100      27,000
 注)2019 年度見込は当中期経営計画発表日現在の売上高予想値です。


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4.海外戦略および新製品開発
①海外戦略
  当社グループは、国内市場が成熟する中、自動車関連や衛生材料分野の成長が見込まれる
 新興国において、特殊潤滑油、ホットメルト接着剤等の事業展開を積極的に推進してまいり
 ますが、特に、中長期的には自動車関連等で需要が拡大していく中国、北米、インドを重要
 市場と位置付け、性能、コスト面等で競合他社を凌駕すべく体制を強化してまいります。ま
 た、グローバル展開推進のための体制作りや、新製品開発力強化による競争力の向上を目指
 し、現地と日本の連携により現地ニーズに対応した事業展開をスピーディに進めます。
  中国ではグループ会社間の連携をさらに強化するとともに販売網を整備し、日系のみなら
 ず現地企業への販売を強化します。主力のダイカスト用油剤では日本で実績が積みあがって
 きている環境負荷軽減に貢献できる少量塗布型離型剤を日系企業に拡販するとともにローカ
 ル大手企業への展開も図っていきます。いまだシェアの低い切削油剤では現地ニーズに対応
 した製品の開発・改良により拡販を図り、熱間鍛造潤滑剤では日系重点ユーザーに対する取
 り組みを強化します。ホットメルト接着剤では、フィルター、ラベルなど衛生材用途以外の
 用途での拡大を図っていきます。また、環境規制が厳しくなってきている中で、低VOC・
 低臭気タイプのホットメルト接着剤の販売を強化いたします。
  東南アジアでは現地ニーズに対応した製品開発をスピーディに行うことで、ローカルユー
 ザーを含めた市場でのシェアアップに努めます。ダイカスト用油剤では他地域同様、少量塗
 布型離型剤の拡販に注力します。切削油剤ではタイ、インドネシアに加えてベトナム、マレ
 ーシアでの市場開拓を進めます。熱間鍛造潤滑剤では現地ニーズに対応した製品開発により
 重要ユーザーでのシェアアップに努めます
  インドでは、2019 年 7 月に竣工した現地工場を拠点にホットメルト接着剤や特殊潤滑油の
 販売を開始しており、事業基盤の早期確立を目指します。ホットメルト接着剤では日系衛生
 材料メーカーへの拡販に努めます。特殊潤滑油ではインド国内での自動車生産が低迷する中、
 国内生産への切り替えによるコストダウンを図るとともに、現地販売店の発掘・採用により
 拡販を図ります。
  北米においては、ダイカスト用油剤、熱間鍛造潤滑剤および高温用合成潤滑油を中心とし
 た市場開拓を日系企業のみならず米系企業に対して推進するとともに、原料調達の多様化、
 現地生産化によるコスト競争力の強化を図ります。またメキシコにおいては、現地販売店の
 営業体制を強化し、ダイカスト用油剤と合わせ、切削油剤の拡販にも注力します。
②新製品開発
  新製品開発では、従来からの「環境関連分野」、「情報関連分野」、「エネルギーデバイ
 ス分野」に「メディカル材料分野」を加えた4分野に重点をおき、人的、技術的ネットワー
 クを生かしながら、当社のコア技術をさらに強化し、国内外の顧客ニーズにあった製品開発
 に注力していきます。また、世界をリードする独創性の高い製品をタイムリーに市場投入し
 てまいります。
 1)環境関連分野
   自動車関連部品の製造工程で重要な役割を担う特殊潤滑油分野では、省資源、省エネル
  ギーに貢献する高機能製品の開発を進めます。少量塗布で優れた離型性や潤滑性を発揮す
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るダイカスト用油剤、難削材や航空機産業用部品を加工できる切削油剤、熱間鍛造潤滑剤
においても環境負荷軽減に貢献できる少量塗布型の開発などオリジナリティーの高い製品
展開を図ります。
 溶剤を含まず環境負荷軽減に寄与するホットメルト接着剤分野では、低VOC型ホット
メルト接着剤等が国内自動車メーカーの一部車種で採用されていますが、耐熱性をさらに
向上させ、これまで使用されなかった内装用部位への展開を図るとともに低コスト化を実
現し、グローバルな展開に結び付けると共に、更なる性能アップにより包装、フィルター
など用途の拡大を図ります。
2)情報関連分野
 ハードディスクドライブの需要は、中長期的に見れば今後ともクラウドサーバ用の成長
が進展すると予想され、より高度な次世代記録方式に対応した高機能な表面潤滑剤を開発
してまいります。
3)エネルギーデバイス分野
 今後の成長が期待される有機ELパネルや照明等の有機デバイスの長寿命化に貢献する
高バリア性封止材料については、有機合成技術、配合技術、高分子材料の変性技術等の強
みを生かして、さらなる性能アップに努めるとともに、有機デバイス分野で高いシェアを
有する中国企業等でのさらなる採用拡大に向けて注力し、同分野での事業基盤を確立しま
す。
 有機薄膜太陽電池については、発電効率の向上及び生産工程の改善によるコストダウン
を図り、軽量、フレキシブル、透明性といった特性を活かした用途の拡大を図っていきま
す。
 流動パラフィンについては、リチウムイオンバッテリーの増産ならびに品質向上に対応
した生産・開発体制を構築していきます。
4)メディカル材料分野
 当社の強みである分子合成技術を活かしたメディカル材料分野では、テーマ毎に専任の
人材を配置し、神戸の先端医療産業都市内に位置するメリットを生かしつつ、全国各地の
大学等との産官学連携により、創薬化合物やバイオ研究支援材料、化粧品材料などの開発
を進めてまいります。
                                    以   上




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