4968 荒川化学 2021-05-11 15:00:00
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月11日
上 場 会 社 名 荒川化学工業株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 4968 URL https://www.arakawachem.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 宇根 高司
問合せ先責任者 (役職名) 常務取締役管理本部長 (氏名) 延廣 徹 (TEL) 06-6209-8500
定時株主総会開催予定日 2021年6月18日 配当支払開始予定日 2021年6月21日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月18日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有 (機関投資家・証券アナリスト向け )
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 70,572 △3.3 3,257 26.5 3,652 24.8 2,169 25.3
2020年3月期 72,967 △8.2 2,574 △27.8 2,927 △25.9 1,732 △55.5
(注) 包括利益 2021年3月期 5,781百万円( -%) 2020年3月期 299百万円( △82.4%)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 109.35 - 4.0 3.7 4.6
2020年3月期 85.35 - 3.2 3.2 3.5
(参考) 持分法投資損益 2021年3月期 -百万円 2020年3月期 -百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 105,757 58,590 54.1 2,884.66
2020年3月期 90,600 54,027 58.0 2,648.64
(参考) 自己資本 2021年3月期 57,228百万円 2020年3月期 52,546百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 3,685 △7,298 1,354 7,342
2020年3月期 7,534 △9,001 2,084 9,545
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 22.00 - 22.00 44.00 883 51.6 1.7
2021年3月期 - 22.00 - 24.00 46.00 912 42.1 1.7
2022年3月期(予想)
- 24.00 - 24.00 48.00 65.7
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 37,000 14.8 1,450 49.5 1,300 11.4 1,000 40.7 50.41
通 期 77,000 9.1 2,200 △32.5 1,900 △48.0 1,450 △33.2 73.09
(注) 2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用するた
め、上記の連結業績予想は当該基準等を適用後の数値を記載しております。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 ―社 (社名)― 、 除外 ―社 (社名)―
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 20,652,400株 2020年3月期 20,652,400株
② 期末自己株式数 2021年3月期 813,371株 2020年3月期 813,271株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 19,839,112株 2020年3月期 20,294,045株
(参考) 個別業績の概要
1.2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 43,223 △6.9 470 △29.1 2,025 0.2 1,935 △0.4
2020年3月期 46,421 △7.5 662 △36.0 2,022 △20.0 1,943 △44.6
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 97.55 -
2020年3月期 95.75 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 82,933 49,147 59.3 2,477.31
2020年3月期 75,580 46,418 61.4 2,339.74
(参考) 自己資本
2021年3月期 49,147百万円 2020年3月期 46,418百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績
等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっ
ての注意事項等については、添付資料4ページ「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………3
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………4
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………4
2.企業集団の状況 ………………………………………………………………………………………5
3.経営方針 ………………………………………………………………………………………………6
(1)会社の経営の基本方針 …………………………………………………………………………6
(2)目標とする経営指標ならびに中長期的な会社の経営戦略 …………………………………6
(3)会社の経営環境と優先的に対処すべき課題 …………………………………………………11
4.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………12
5.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………13
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………13
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………15
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………17
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………19
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………21
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………21
(表示方法の変更) …………………………………………………………………………………21
(追加情報) …………………………………………………………………………………………21
(連結貸借対照表関係) ……………………………………………………………………………22
(連結損益計算書関係) ……………………………………………………………………………23
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………24
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………29
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………29
6.その他 …………………………………………………………………………………………………30
役員の異動 ……………………………………………………………………………………………30
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度の世界経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にありますが、中国を
中心とした回復や米国などでは一部持ち直しの動きがみられます。一方、国内経済においては、製造業では持ち直しの動
きがみられますが、同感染症の拡大による経済全般の下振れリスクが高まっています。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、同感染症拡大の防止策を徹底し、生産活動等の維持、継続に努
めるとともに、2016年度よりスタートしました第4次中期5ヵ年経営計画の方針(「事業の新陳代謝」や「真のグローバ
ル化」など)に沿った重点施策を進め、事業の拡大や収益性の向上、事業開発の促進に注力してまいりました。業績面で
は、同感染症の影響により需要環境が悪化し、販売数量は減少したものの、高付加価値製品の拡販や海外における需要の
回復、収益改善策の推進などにより減収ながらも増益となりました。
その結果、当連結会計年度の売上高は705億72百万円(前年同期比3.3%減)、営業利益は32億57百万円(同26.5%増)、
経常利益は36億52百万円(同24.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は21億69百万円(同25.3%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
なお、セグメント区分の売上高はセグメント間の内部売上高を含んでおりません。
<製紙薬品事業>
製紙業界は、eコマース市場(電子商取引)の世界的な成長に伴う、段ボール原紙など板紙の需要は堅調に推移しまし
た。一方、新型コロナウイルス感染症の影響により、印刷用紙では市場の縮小が加速しております。このような環境のも
と、当事業におきましては、サイズ剤などの販売が大幅に減少しましたが、紙力増強剤は中国などのアジアで回復しまし
た。
その結果、売上高は171億4百万円(前年同期比9.6%減)、セグメント利益は5億65百万円(同63.1%増)となりました。
<コーティング事業>
電機・精密機器関連業界は、新型コロナウイルス感染症の影響により、車載向け電子部品などは一時的な需要低下があ
りました。一方、印刷インキ業界では、同感染症の影響により出版・広告分野で市場の縮小が加速しております。このよ
うな環境のもと、当事業におきましては、印刷インキ用樹脂や塗料用樹脂などの販売は大幅に減少しましたが、機能性コ
ーティング材料用の光硬化型樹脂は5G関連分野での販売が好調に推移しました。
その結果、売上高は155億18百万円(前年同期比3.6%減)、セグメント利益は13億24百万円(同36.0%増)となりました。
<粘接着事業>
粘着・接着剤業界は、新型コロナウイルス感染症の影響により、自動車関連分野を中心とした需要低下がありましたが、
第3四半期以降は回復基調に転じました。また、世界的に紙おむつ向け接着剤の需要は堅調に推移しておりますが、同感
染症の影響による一時的な弱さが見られました。このような環境のもと、当事業におきましては、中国でのロジン系粘着・
接着剤用樹脂の販売が回復しました。水素化石油樹脂は、市場における需給バランスの軟化などに伴う市況の低迷があり
ましたが、過年度におけるドイツのコンビナート停止に伴うコスト上昇の影響は緩和されました。
その結果、売上高は254億33百万円(前年同期比1.6%減)、セグメント利益は13億44百万円(同28.2%増)となりました。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
<機能性材料事業>
電子工業業界は、新型コロナウイルス感染症の影響により、自動車関連分野や電子部品などの需要が低調でしたが、第
3四半期以降は回復基調に転じました。また、同感染症の拡大を背景とするテレワークの増加などによる電子媒体関連や
5G関連分野の需要は堅調に推移しました。このような環境のもと、当事業におきましては、精密部品洗浄剤などの販売
は減少しましたが、電子材料用配合製品は回復し、ファインケミカル製品、精密研磨剤および低誘電ポリイミド樹脂は堅
調に推移しました。
その結果、売上高は122億52百万円(前年同期比3.4%増) セグメント利益は5億28百万円(同36.9%増)となりました。
、
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ151億57百万円増加し、1,057億57百万円となりました。
主な要因は、現金及び預金が11億71百万円、建設仮勘定が83億1百万円減少した一方、建物及び構築物が72億16百万円、
機械装置及び運搬具が80億24百万円、投資有価証券が26億33百万円増加したことなどによります。
負債は、短期借入金が28億75百万円、繰延税金負債が16億40百万円、資産除去債務が14億52百万円増加したことなどに
より、前連結会計年度末に比べ105億94百万円増加し、471億66百万円となりました。
純資産は、利益剰余金、その他有価証券評価差額金が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ45億62百万円
増加し、585億90百万円となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ22億3百万円減少し、73億42百万円となり
ました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、36億85百万円の増加となりました。これは、たな卸資産の増加(16億34百万円)
などにより資金が減少した一方、税金等調整前当期純利益(38億42百万円)および減価償却費(29億80百万円)などによ
り資金が増加した結果であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、72億98百万円の減少となりました。これは、固定資産の取得による支出(60億
29百万円)が主なものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、13億54百万円の増加となりました。これは、長期借入金の返済による支出(3
億10百万円)および配当金の支払額(8億72百万円)などにより資金が減少した一方、短期借入金の増加(29億74百万円)
により資金が増加した結果であります。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
(4)今後の見通し
新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が一部で始まっているものの、感染の再拡大がみられるなど、収束時期を予
測することは困難な状況にあります。同感染症の拡大以前の状態に向けて経済活動は段階的に回復していくものの、一部
の産業では需要は回復しきらず、また需要構造自体の変化もあり、国内外の経済の先行きは、非常に見通しがたい状況に
あります。さらには地球規模でサスティナビリティへの貢献に向けた活動が加速するなか、気候変動などの環境問題やダ
イバーシティ&インクルージョンを含む社会的課題に向き合い、資源の調達から製品の生産、物流、使用および廃棄に至
るまでのプロセスを留意した事業活動がより一層求められています。
このような状況のなか、当社グループにおきましては、2021年4月よりスタートしております第5次中期5ヵ年経営実
行計画で2030年のビジョンと目指す未来像を新たに設定し、コア技術 素材の強化による新事業の創出に努めるとともに、
・
市場環境の変化のスピードにも対応すべく事業ポートフォリオ改革を進めます。各施策の実行や一連の取り組みを通じて、
第4次中計からの重点施策の早期達成による成果の最大化と新たな付加価値の創造およびすべてのステークホルダーとと
もに持続可能な社会の実現への貢献を目指します。
第5次中計の初年度である2022年3月期の業績につきましては、水素化石油樹脂事業の千葉における大型設備の稼働に
伴い、多額の償却費を計上することから、売上高770億円、営業利益22億円、経常利益19億円、親会社株主に帰属する当期
純利益14億50百万円を見込んでおります。なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、需要構造の変化以外の新
たな要因は織り込んでおりません。
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社は、安定的かつ継続的な配当を維持しつつ、積極的な株主還元策に取り組むことを基本方針としております。連結
配当性向については、30%程度を目処に安定的な配当水準の維持に努めております。なお、2021年4月よりスタートして
おります第5次中期5ヵ年経営実行計画におきましては、成長戦略の実現による利益の拡大を通じた配当額の増加と配当
性向40%を目標として株主還元策に取り組んでまいります。
内部留保金につきましては、経営基盤の強化と持続的な成長の実現のため、財務体質の健全性確保、研究開発投資、設
備投資、ならびに技術や顧客ニーズ開拓において相乗効果を発揮させうるグループ体制づくりなどに有効活用し、業績向
上に努めていく所存であります。
これらの方針と業績を総合的に勘案し、当期の期末配当は、当初予想から2円増配の1株当たり24円に増配し、すでに
実施いたしました中間配当金22円と合わせて年間配当金46円を予定しております。
次期の配当につきましては、1株当たり年間配当金48円を予定しております。
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2.企業集団の状況
当社グループは、当社、連結子会社15社で構成されており、製紙薬品事業、コーティング事業、粘接着事業、機能性材料事業
およびその他事業をおこなっております。事業内容と当社および関係会社の当該事業に係る位置づけならびに事業の報告別セグ
メントとの関連は、次のとおりであります。
区 分 主 要 製 品 会 社
当社、広西梧州荒川化学工業有限公司、
南通荒川化学工業有限公司、荒川ケミカル(タイランド)社、
製紙薬品事業 サイズ剤、紙力増強剤、塗工紙用薬品等
台湾荒川化学工業股份有限公司、荒川化学合成(上海)有限公司、
荒川ケミカルベトナム社
当社、南通荒川化学工業有限公司、荒川ケミカル(タイランド)社、
印刷インキ用樹脂、塗料用樹脂、合成ゴム重合用乳化剤、
コーティング事業 台湾荒川化学工業股份有限公司、荒川化学合成(上海)有限公司、
光硬化型樹脂等
日華荒川化学股份有限公司
当社、高圧化学工業(株)、荒川ヨーロッパ社、
広西梧州荒川化学工業有限公司、
粘接着事業 粘着・接着剤用樹脂、超淡色ロジン等
台湾荒川化学工業股份有限公司、荒川化学合成(上海)有限公司、
荒川ケミカル(米国)社、千葉アルコン製造(株)
当社、ペルノックス(株)、高圧化学工業(株)、山口精研工業(株)、
電子材料用配合製品、ファインケミカル製品、 南通荒川化学工業有限公司、荒川ケミカル(タイランド)社、
機能性材料事業
精密研磨剤、精密部品洗浄剤および洗浄装置等 台湾荒川化学工業股份有限公司、荒川化学合成(上海)有限公司、
日華荒川化学股份有限公司、ポミラン・テクノロジー社
その他事業 損害保険、不動産管理等 カクタマサービス(株)
事業の系統図は次のとおりであります。
事業区分
国内拠点 製紙薬品 コーティング 粘接着 機能性材料
原材料等
ペルノックス㈱ ○
製品および
原材料等 製品等
高圧化学工業㈱ ○ ○
山口精研工業㈱ ○
千葉アルコン製造㈱ ○
海外拠点
アジア
製品および原材料等
荒川化学合成(上海)有限公司 ○ ○ ○ ○
製品等
製品および原材料等
南通荒川化学工業有限公司 ○ ○ ○
得意先 当社
原材料等
製品および原材料等
広西梧州荒川化学工業有限公司 ○ ○
原材料等 製品および原材料等
荒川ケミカル(タイランド)社 ○ ○ ○
荒川ケミカルベトナム社 ○
製品等
ポミラン・テクノロジー社 ○
製品等
日華荒川化学股份有限公司 ○ ○
製品等
製品および原材料等
台湾荒川化学工業股份有限公司 ○ ○ ○ ○
原材料等
製品および原材料等
荒川ケミカル(米国)社 ○
製品等
荒川ヨーロッパ社 ○
製商品等の流れ 連結子会社 15社
グループ内の製商品および原材料等の流れ
非連結子会社で持分法非適用会社 1社
関連会社で持分法非適用会社 1社
製造会社 販売会社 該当する事業区分 ○
営業準備中
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3.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
当社は、グローバルに事業展開を推進する荒川化学グループ全体で、共有すべきグループ経営理念である「個性を伸
ばし 技術とサービスで みんなの夢を実現する」のもと、「つなぐを化学する SPECIALITY CHEMICAL PARTNER」を
ビジョンとして掲げております。「つなぐを化学する」とは、当社の事業領域を表しており、当社の製品は材料の表面
や隙間に存在し、機能を付与しています。私たちは、このような製品を通して、取引先はもとより、グループ社員、社
会とのつながりを大切にする「SPECIALITY CHEMICAL PARTNER」を目指すことを基本方針としております。
この基本方針を具体的に実現するため、安全を最優先に、国内外の生産・販売拠点および関係会社の整備と拡充をは
かり、全社をあげて経営基盤の充実と企業体質の強化に取り組み、同時に法令遵守、環境保護、社会貢献などの社会的
責任を果し、グループの発展に努めてまいります。
なお、当社は、グループ経営理念とビジョンの実現に向け、当社が大切にしている価値観・行動指針を明確化した
「ARAKAWA WAY 5つのKIZUNA」を荒川化学グループ全社員で共有することで、根幹の部分は変わることのない経営を
貫き、適切な判断と迅速な行動を積み重ねてまいります。
(2)目標とする経営指標ならびに中長期的な会社の経営戦略
①第4次中期5ヵ年経営計画(2016~2020年度)
当社は、2020年度までに経営資源を適正に配置 「SHIFT 実現体制の構築」 し、
( ) 事業の変革 「事業の新陳代謝」)
(
を進め、永続的な成長サイクルの創出と真のグローバル化を目指し、「Dramatic SHIFT 1」をスローガンとした
第4次中計を推進してまいりました。
第4次中計の最終年度の2020年度は、売上高1,000億円、営業利益58億円、経常利益60億円、親会社株主に帰属する
当期純利益37億円、ROE6.5%以上の目標に対し、売上高705億円、営業利益32億円、経常利益36億円、親会社株主に
帰属する当期純利益21億円、ROE4.0%となり、目標を大きく下回りました。
未達の要因としましては、掲げておりました千葉アルコン製造株式会社、荒川ケミカルベトナム社の稼働などの重点
施策の決定が当初計画より遅れたことに加え、2017年12月1日に発生しました富士工場での爆発・火災事故がありまし
た。また、第4次中計期間中は、米中貿易摩擦の影響、新型コロナウイルスの感染拡大などによる需要構造の変化など
があげられます。
②第5次中期5ヵ年経営実行計画(2021~2025年度)
第5次中計では、2030年のビジョンと目指す未来像を新たに設定し、コア技術・素材の強化による新事業の創出に努
めるとともに、市場環境の変化のスピードにも対応すべく事業ポートフォリオ改革を進めます。第4次中計からの重点
施策の早期達成による成果の最大化と新たな付加価値の創造およびすべてのステークホルダーとともに持続可能な地
球環境と社会の実現への貢献を目指します。
売上高900億円、営業利益65億円、経常利益65億円、親会社株主に帰属する当期純利益45億円、営業利益率7.0%以上、
EBITDA 112億円以上、ROE7.0%以上の達成を目標とします。
第5次中計の基本方針は、KIZUNA経営の推進とKIZUNA指標の達成です。当社が掲げた「ありたい姿」の実現を目
指し、グループの価値観・行動指針(ARAKAWA WAY 5つのKIZUNA)に基づいた経営(=KIZUNA経営)のもと、SHIFT
の継続による人と事業の新陳代謝の深化、事業基盤の持続性を確保いたします。また、持続可能な地球環境と社会を実
現するための課題に取り組み、付加価値・新規事業の創出に挑戦いたします。そして、創業150周年、さらにその先
を見据え、歴史と伝統をしっかりと受け継ぎながらも、安全文化の醸成、および働きがいと生産性の向上を目指すこと
で成長し続け、「ありたい姿」を実現するために設定するKIZUNA指標を達成いたします。
KIZUNA指標とは、5つのKIZUNAとリンクした優先的な重要課題から設定した指標、「ありたい姿」を実現するた
めの指標です。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
2030年に向けたビジョン(=2030年の当社の「ありたい姿」)、当社の目指す未来像およびスローガンを以下のよう
に設定いたしました。
経営理念
個性を伸ばし 技術とサービスで みんなの夢を実現する
ビジョン
つなぐを化学する SPECIALITY CHEMICAL PARTNER
2030 年ビジョン
『ロジンをはじめとする環境に配慮した素材を活かし、
「つなぐ」技術の深化と新たな付加価値の創造に挑戦し続けることで、
地球環境と社会の持続可能な未来に貢献する』
目指す未来像(ビジョンの具現化)
地球環境と社会の持続的な未来に貢献するエコシステムにしっかり入り込み、
ライフサイエンス関連などの素材をも手掛け、
REAL と DIGITAL を下支えするケミカル・パートナーへの変革を目指す
第5次中計 スローガン
V-ACTION for sustainability
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
第5次中期5ヵ年経営実行計画における連結財務目標
金額:百万円
2020年度 2023年度 2025年度 2030年度
実績1) 目標 伸長率2) 目標 伸長率2) 目標
3)
売上高 70,572 84,000 +19.0% 90,000 +27.5% 100,000以上
営業利益 3,257 4,500 +38.2% 6,500 +99.6% 10,000以上
経常利益 3,652 4,500 +23.2% 6,500 +78.0% 10,000以上
親会社株主に帰属する
2,169 3,250 +49.8% 4,500 +107.5% ―
当期純利益
営業利益率(%) 4.6 5.4 ― 7.2 ― 約10.0
EBITDA 6,237 9,800 11,200
― ― ―
(%) 8.8 11.7 12.4
(参考)減価償却費(百万円) 2021 年度 2022 年度 2023 年度 2024 年度 2025 年度
連結減価償却費(予想) 約4,900 約5,800 約5,300 約5,000 約4,700
うち千葉アルコン製造㈱ 約1,700 約2,300 約1,800 約1,500 約1,200
第5次中期5ヵ年経営実行計画における連結業績(セグメント別)
金額:百万円
2020年度 2023年度 2025年度
実績1) 目標 伸長率2) 目標 伸長率2)
機能性 売上高3) 15,147 19,000 +25.4% 20,000 +32.0%
コーティング セグメント利益 1,114 1,800 +61.5% 2,100 +88.4%
3)
売上高 17,104 19,000 +11.1% 20,000 +16.9%
製紙・環境
セグメント利益 565 900 +59.1% 1,250 +121.0%
3)
粘接着・ 売上高 25,804 30,500 +18.2% 31,000 +20.1%
バイオマス セグメント利益 1,554 1,200 △22.8% 2,100 +35.1%
3)
ファイン・ 売上高 12,252 15,000 +22.4% 18,000 +46.9%
エレクトロニクス セグメント利益 528 1,150 +117.7% 1,800 +240.8%
売上高3) ― 200 ― 600 ―
みつける
セグメント利益 ― 80 ― 280 ―
売上高 70,309 84,000 +19.5% 90,000 +28.0%
セグメント利益 3,763 5,150 +36.9% 7,550 +100.6%
合計 新規開発投資 △377 △650 ― △850 ―
新規開発投資
3,385 4,500 +32.9% 6,700 +97.9%
差引後利益
1)新収益認識基準を適用していない2020年度の売上高実績値
2)新収益認識基準を適用していない2020年度の売上高実績値基準
3)2023年度と2025年度は新収益認識基準を想定した売上高を記載
注)2021年度より事業部の名称を一部改称し、機能性コーティング事業部、製紙・環境事業部、粘接着・バイオマス事業部、ファイン・エレクトロニク
ス事業部の4事業部体制としました。また、機能性コーティング事業部と粘接着 バイオマス事業部のセグメント間で一部製品の区分を変更しております。
・
各事業の付加価値を高め、持続的な成長を実現することに加えて、持続可能性に貢献できる事業の構築を目的とした事業部体制を将来的に実現すること
を目標といたします。
― 8 ―
荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
第5次中期5ヵ年経営実行計画における連結データ
第4次中計期間実績 第5次中計期間
備考
(2016年度~2020年度) (2021年度~2025年度)
生産能力増強
・荒川ケミカルベトナム社
総投資金額 約300億円 約250億円
・機能性コーティング剤
(定常投資含む) (5年間累計) (5年間累計)
・ファインケミカル事業
M&Aなど
減価償却費 約30億円(最終年度) 約47億円(最終年度) ―
ROE 4.0%(最終年度) 7.0%以上(最終年度) ―
成長戦略の実現による利益の拡大を通
じた配当額の増加と、配当の「安定的、
配当性向 30%を目途とする 40%を目標とする 継続的、かつ積極的」な実施という両
(2020年度は42.1%) 面を勘案して、配当性向40%を目標と
する。
なお、各セグメントの事業概況および戦略、各施策は以下の通りです。
(セグメント)
<機能性コーティング事業>
電機・精密機器関連業界では、デジタルテクノロジーの進展により車載向け電子部品やスマートフォン向けの需要
は中長期的には好調に推移すると見込まれますが、足元では半導体の供給不足による自動車産業の減産や米中を中心
とした半導体産業のサプライチェーンの構築に向けた動きなど先行きが見通しにくい状況にあります。また、印刷イ
ンキ業界では出版・広告分野で市場の縮小が続いておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響によりさらなる需
要の減少が見込まれます。当社の主要製品には、光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、印刷インキ用樹脂、塗料用樹脂、剥
離紙用離型剤などがあります。当セグメントにおきましては、印刷インキ用樹脂の需要減少が継続すると見込まれま
すが、成長の著しい市場において、光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂などの機能性コーティング剤の強固な事業基盤構築
によるさらなる事業の拡大を推進します。また、印刷インキ用樹脂や塗料用樹脂においては、採算性の向上を推し進
めるとともに、コア技術を活かした新規テーマの創出にも注力いたします。
・光硬化型樹脂「ビームセット」、熱硬化型樹脂「アラコート」におけるデジタルデバイス関連アイテムの拡充と新
規技術の確立、新規分野への参入
・各種ポリマー合成技術を活用した地球環境と社会へ貢献できる新規テーマの創出
<製紙・環境事業>
製紙業界では、eコマース市場(電子商取引)の世界的な成長に伴い、段ボール原紙など板紙の需要は中長期的に
は堅調に推移すると見込まれます。一方、印刷業界では出版・広告分野で市場の縮小が続き、印刷用紙などの需要が
減少しておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響によりさらなる減少が見込まれます。当社の主要製品には、
板紙などに使用される紙力増強剤や印刷用紙などに使用されるサイズ剤があります。当セグメントにおきましては、
第4次中計から推進中の海外事業の拡大戦略を加速するとともに、国内事業は採算性の向上を強力に推し進めます。
また、水系ポリマーなどコア技術を活かした環境に配慮した新規テーマの創出にも注力いたします。
・ASEANを中心としたアジア地域での紙力増強剤の拡大
・テーマの選択と集中、生産体制の最適化による国内事業の採算性向上
・コア技術である水系ポリマーを活用した地球環境と社会へ貢献できる新規テーマの創出
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
<粘接着・バイオマス事業>
粘着・接着剤業界では、世界的に紙おむつ向け接着剤の需要増加が継続しており、粘着性付与剤の需要は堅調に推
移すると見込まれます。また、SDGsに対する各業界の動きも活発化してきており、バリューチェーンを通じた地球規
模での貢献を目指すなか、持続可能な再生原料としてバイオマス素材の活用の機運も高まってきております。
当社の主要製品には、持続可能な天然資源であるロジンを活用した粘着・接着剤用樹脂、合成ゴム重合用乳化剤な
どがあります。また、当社では高圧水素化技術を強みとしており、半世紀前に世界に先駆けて商品化した水素化石油
樹脂「アルコン」や、超淡色ロジン「パインクリスタル」を上市しております。さらに、環境に配慮した水系エマル
ジョン型粘着付与樹脂は、車載用途や生活に欠かせない製品として食品ラベルなどの幅広い用途で使用されておりま
す。
「ロジンの荒川」から「Global Pine Chemicals Partner」への深化を目指し、松脂資源と関連事業の持続性を確
保いたします。また、水素化石油樹脂「アルコン」はアジア唯一のグローバルサプライヤーとして、ブランド力の維
持・強化に努めます。
・バイオマス素材としての利点を活かしたロジン誘導体事業の拡大と持続性確保
・「アルコン」3拠点体制(水島工場、荒川ヨーロッパ社:ドイツ、千葉アルコン製造)の特長を活かした供給体制
構築と拡販
<ファイン・エレクトロニクス事業>
電子工業業界では、デジタルテクノロジーの進展により半導体などの電子部品やスマートフォンの需要は中長期的
には堅調に推移すると見込まれますが、足元では半導体の供給不足による自動車産業の減産や米中を中心とした半導
体産業のサプライチェーンの構築に向けた動きなど先行きが見通しにくい状況にあります。当社の主要製品にはファ
インケミカル製品、精密部品洗浄剤、低誘電ポリイミド樹脂「PIAD」、電子材料用配合製品、精密研磨剤などが
あり、自動車や半導体産業を中心に各工程を下支えするファイン・エレクトロニクス関連素材を提供しております。
当セグメントにおきましては、通信高速大容量化、自動車電動化をメインターゲットとして、市場ニーズに合わせて
関係会社を含む関連事業間で素早く連携できる仕組みを確立し、事業のさらなる拡大をいたします。
・海外の半導体用途および非フラックス洗浄用途での洗浄剤「パインアルファ」の拡大
・5Gスマートフォン用高周波FPC市場での「PIAD」の拡大
・先端材料分野での拡販と新規テーマの獲得による「ファインケミカル製品」の拡大
・センサー市場を中心とした伸長分野での「電子材料用配合製品」の拡大
・HDD、SAWデバイス市場での「精密研磨剤」のさらなる拡大
・EV関連市場への参入
<新規開発>
新規事業創出の仕組みを確立し、ターゲット分野への参入に挑戦いたします。またAI・MI活用による研究開発
活動の効率化を推進いたします。
・新規分野での実績化
(ライフサイエンス、海洋プラスチック問題解決、セラミックス用、モビリティ関連素材など)
・社内テーマ提案・チャレンジャー育成の推進とマーケティング機能の強化
・外部ソースの有効活用
<サスティナビリティへの取り組み>
経営理念に基づいた持続可能な成長の実現に向けて、コーポレートガバナンス機能を強化することを目的として設
置したサスティナビリティ委員会が中心となり、ESG、SDGs、Society5.0、気候変動などの環境問題やダイバ
ーシティ&インクルージョンなどを含む社会的課題に対応すべく、以下の事項に取り組んでまいります。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
①サプライチェーンの持続性確保に向けた取り組み
・根幹であるロジン関連事業をはじめとする持続可能な再生原料の活用推進
・カーボンニュートラルの観点での転換原料の活用や生産プロセスの再構築
・エネルギーや資源の効率活用
・製品設計や製品形態の見直しによる輸送効率の向上やモーダルシフトへの貢献
・製品の機能向上によるリサイクルへの貢献、廃水負荷やVOCの低減
・植林活動の実施、継続
②炭素循環社会の実現に向けた関連産業への取り組み
・自動車のEV化や軽量化に関連する素材
・5G、6G関連の次世代情報通信や半導体関連素材
・スマート農業の促進に寄与する素材
・カーボンリサイクルや資源循環産業と関わる素材
③個々の能力を最大限発揮できる取り組み
・キャリア形成支援
・各種制度の充実によるワークライフバランスの最適化
・業務プロセス改革
また、2050年のCO₂排出量実質ゼロに向けて取り組みを強化してまいります。
(3)会社の経営環境と優先的に対処すべき課題
2017年12月1日に発生しました富士工場での爆発・火災事故において、お亡くなりになった方のご冥福をお祈り申
し上げ、ご遺族に対し心よりお悔やみ申し上げます。また、負傷された方、近隣住民の皆様、関係ご当局の皆様、株
主の皆様、お客様をはじめとする多くの方々に多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げま
す。被害に遭われた皆様方には改めて深くお詫び申し上げますとともに、引き続き、誠心誠意対応させていただく所
存でございます。
当該事故を受け、社外の学識経験者および専門家を招聘し、事故調査委員会による調査が進められました。同委員
会で事故原因および再発防止対策について議論が重ねられ、2018年11月、事故調査委員会報告書として事故の直接原
因と再発防止対策が取りまとめられました。当社グループは同委員会からの提言を重く受け止め、再発防止対策の実
施と安全文化の醸成に取り組んでおり、粉じん対策設備を順次導入し、安定稼働を継続できております。また、当該
事故を風化させないため、各事業所において事故の伝承活動を展開したうえで、人財育成、コミュニケーションの活
性化、リスクアセスメントを主な課題として認識し、全社的に安全に対する教育体系の見直しや構築を進めており、
意識と知識をさらに高めるための活動にも取り組んでおります。
当社は、2021年4月より持続可能な成長の実現に向け、コーポレートガバナンス機能を強化するため、サスティナビリ
ティ委員会を新設、また事業戦略機能を強化し、事業ポートフォリオ改革を推進するため事業戦略部を新設、さらに、個
人と会社がともに成長できる企業風土の改革を目指すためKIZUNA推進室を新設いたしました。
第5次中期5ヵ年経営実行計画では、第4次中計からの事業評価機能を強化し、事業本部および研究開発本部、生産本
部の組織体制を改廃し、コア技術・素材の強化に努めるとともに、環境に配慮した持続可能な開発にも注力し、市場変化
のスピードにも対応すべく事業ポートフォリオ改革をおこない、グループの価値観・行動指針に基づいたKIZUNA経営を
推進してまいります。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
4.会計基準の選択に関する基本的な考え方
日本基準を適用して財務諸表を作成しております。IFRSの任意適用につきましては、検討はしておりますが、海外市
場での資金調達の予定や企業間の比較可能性を考慮し、当面は日本基準を採用することとしております。
なお、今後も継続してIFRSの任意適用に関する検討を進めてまいります。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
5.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 9,636 8,464
受取手形及び売掛金 22,789 23,097
電子記録債権 1,656 1,746
商品及び製品 8,803 9,360
仕掛品 912 991
原材料及び貯蔵品 6,399 7,515
その他 1,248 ※1 2,643
貸倒引当金 △109 △107
流動資産合計 51,337 53,713
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 8,227 15,443
機械装置及び運搬具(純額) 6,729 14,753
土地 5,147 4,993
建設仮勘定 10,310 2,009
その他(純額) 630 902
有形固定資産合計 ※4 31,044 ※4 38,103
無形固定資産
のれん 262 76
その他 988 1,694
無形固定資産合計 1,250 1,770
投資その他の資産
投資有価証券 ※1、※3 5,919 ※1、※3 8,552
退職給付に係る資産 264 2,438
繰延税金資産 268 277
その他 ※1 349 ※1 316
貸倒引当金 △63 △63
投資その他の資産合計 6,738 11,521
固定資産合計 39,034 51,396
繰延資産
開業費 228 647
繰延資産合計 228 647
資産合計 90,600 105,757
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 9,174 9,650
短期借入金 5,100 7,976
1年内償還予定の社債 - 5,000
未払法人税等 293 741
未払消費税等 212 91
賞与引当金 1,177 1,490
役員賞与引当金 45 56
修繕引当金 - 259
設備関係支払手形 227 201
その他 4,780 8,305
流動負債合計 21,011 33,773
固定負債
社債 10,000 5,000
長期借入金 3,945 3,813
繰延税金負債 602 2,242
修繕引当金 45 -
退職給付に係る負債 322 301
資産除去債務 339 1,791
その他 307 244
固定負債合計 15,560 13,393
負債合計 36,572 47,166
純資産の部
株主資本
資本金 3,343 3,343
資本剰余金 3,564 3,564
利益剰余金 44,969 46,265
自己株式 △1,210 △1,211
株主資本合計 50,665 51,961
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 1,886 3,576
為替換算調整勘定 494 646
退職給付に係る調整累計額 △499 1,044
その他の包括利益累計額合計 1,881 5,267
非支配株主持分 1,480 1,361
純資産合計 54,027 58,590
負債純資産合計 90,600 105,757
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 72,967 70,572
売上原価 57,014 53,884
売上総利益 15,953 16,688
販売費及び一般管理費 ※1 13,378 ※1 13,431
営業利益 2,574 3,257
営業外収益
受取利息 33 41
受取配当金 210 193
不動産賃貸料 98 95
為替差益 3 21
受取保険金 147 42
受取補償金 8 82
その他 99 165
営業外収益合計 600 642
営業外費用
支払利息 150 138
社債発行費 25 -
投資事業組合運用損 - 27
その他 71 80
営業外費用合計 247 247
経常利益 2,927 3,652
特別利益
固定資産売却益 ※2 0 ※2 5
投資有価証券売却益 473 321
為替換算調整勘定取崩益 ※3 7 -
特別利益合計 482 327
特別損失
固定資産除売却損 ※4 153 ※4 135
固定資産評価損 ※5 1 -
投資有価証券評価損 26 -
出資金売却損 15 -
出資金評価損 - 2
操業休止関連費用 ※6 89 -
特別損失合計 286 137
税金等調整前当期純利益 3,122 3,842
法人税、住民税及び事業税 846 1,264
法人税等調整額 158 196
法人税等合計 1,004 1,460
当期純利益 2,117 2,381
非支配株主に帰属する当期純利益 385 212
親会社株主に帰属する当期純利益 1,732 2,169
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 2,117 2,381
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △910 1,689
為替換算調整勘定 △227 169
退職給付に係る調整額 △679 1,540
その他の包括利益合計 △1,818 3,399
包括利益 299 5,781
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 △86 5,555
非支配株主に係る包括利益 385 226
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 3,343 3,564 44,153 △13 51,047
当期変動額
剰余金の配当 △901 △901
親会社株主に帰属する
1,732 1,732
当期純利益
自己株式の取得 △1,197 △1,197
連結範囲の変動 △15 △15
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - 815 △1,197 △382
当期末残高 3,343 3,564 44,969 △1,210 50,665
その他の包括利益累計額
その他 退職給付 その他の 非支配
為替換算 純資産合計
有価証券 に係る調整 包括利益 株主持分
調整勘定
評価差額金 累計額 累計額合計
当期首残高 2,796 727 175 3,699 1,579 56,326
当期変動額
剰余金の配当 △901
親会社株主に帰属する
1,732
当期純利益
自己株式の取得 △1,197
連結範囲の変動 △15
株主資本以外の項目の
△910 △232 △675 △1,818 △98 △1,916
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △910 △232 △675 △1,818 △98 △2,299
当期末残高 1,886 494 △499 1,881 1,480 54,027
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 3,343 3,564 44,969 △1,210 50,665
当期変動額
剰余金の配当 △872 △872
親会社株主に帰属する
2,169 2,169
当期純利益
自己株式の取得 △0 △0
連結範囲の変動 -
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - 1,296 △0 1,296
当期末残高 3,343 3,564 46,265 △1,211 51,961
その他の包括利益累計額
その他 退職給付 その他の 非支配
為替換算 純資産合計
有価証券 に係る調整 包括利益 株主持分
調整勘定
評価差額金 累計額 累計額合計
当期首残高 1,886 494 △499 1,881 1,480 54,027
当期変動額
剰余金の配当 △872
親会社株主に帰属する
2,169
当期純利益
自己株式の取得 △0
連結範囲の変動 -
株主資本以外の項目の
1,689 151 1,544 3,385 △119 3,266
当期変動額(純額)
当期変動額合計 1,689 151 1,544 3,385 △119 4,562
当期末残高 3,576 646 1,044 5,267 1,361 58,590
― 18 ―
荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 3,122 3,842
減価償却費 2,887 2,980
のれん償却額 281 185
貸倒引当金の増減額(△は減少) △4 △4
賞与引当金の増減額(△は減少) △43 311
役員賞与引当金の増減額(△は減少) △15 11
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 15 △20
退職給付に係る資産の増減額(△は増加) 840 △2,174
固定資産除売却損益(△は益) 153 129
固定資産評価損 1 -
投資有価証券売却損益(△は益) △473 △321
投資有価証券評価損 26 -
出資金売却損益(△は益) 15 -
出資金評価損 - 2
為替換算調整勘定取崩益 △7 -
操業休止関連費用 89 -
投資事業組合運用損益(△は益) - 27
受取利息及び受取配当金 △244 △234
支払利息 176 138
売上債権の増減額(△は増加) 4,452 △295
たな卸資産の増減額(△は増加) 1,559 △1,634
仕入債務の増減額(△は減少) △2,934 422
未払消費税等の増減額(△は減少) 201 △187
その他 △1,176 945
小計 8,924 4,125
利息及び配当金の受取額 245 234
利息の支払額 △135 △135
法人税等の支払額又は還付額(△は支払) △1,500 △538
営業活動によるキャッシュ・フロー 7,534 3,685
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の増減額(△は増加) - △1,014
有形固定資産の取得による支出 △8,493 △5,425
有形固定資産の売却による収入 11 160
投資有価証券の取得による支出 △40 △234
投資有価証券の売却による収入 517 324
無形固定資産の取得による支出 △658 △604
繰延資産の取得による支出 △211 △411
投資その他の資産の増減額(△は増加) 2 2
その他 △128 △94
投資活動によるキャッシュ・フロー △9,001 △7,298
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △338 2,974
長期借入れによる収入 200 -
長期借入金の返済による支出 △78 △310
社債の発行による収入 4,974 -
自己株式の取得による支出 △1,197 △0
非支配株主への払戻による支出 △170 -
配当金の支払額 △901 △872
非支配株主への配当金の支払額 △317 △345
その他 △86 △90
財務活動によるキャッシュ・フロー 2,084 1,354
現金及び現金同等物に係る換算差額 △43 55
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 574 △2,203
現金及び現金同等物の期首残高 8,970 9,545
現金及び現金同等物の期末残高 9,545 7,342
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(表示方法の変更)
前連結会計年度において、「営業外収益」の「その他」に含めていた「受取補償金」は、営業外収益の総額の100分
の10を超えたため、当連結会計年度より独立掲記することとしております。この表示方法の変更を反映させるため、
前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前連結会計年度の連結損益計算書において、「営業外収益」の「その他」に表示していた107百万円は、
「受取補償金」8百万円、「その他」99百万円として組み替えております。
(追加情報)
当連結会計年度において、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、当社グループに関連する製紙業界、印
刷インキ・塗料業界、自動車業界などの需要環境が想定以上に悪化し、需要構造の変化による影響があるものの、第
3四半期以降回復基調に転じました。
翌連結会計年度における同感染症の影響につきましては、回復した需要が継続するものと仮定し、固定資産の減損
会計の適用及び繰延税金資産の回収可能性の判断等について会計上の見積りをおこなっております。
なお、当該見積りは現時点の最善の見積りであるものの、感染状況の急速な悪化や再拡大による経済活動の停滞が
懸念される状況下において、見積りに用いた仮定の不確実性は高く、上記の仮定に状況変化が生じた場合には当社グ
ループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
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(連結貸借対照表関係)
※1 担保資産
前連結会計年度(2020年3月31日)
投資その他資産の投資有価証券12百万円およびその他0百万円を土地賃借のための保証金として差し入れており
ます。
当連結会計年度(2021年3月31日)
流動資産のその他7百万円および投資その他資産の投資有価証券5百万円ならびに投資その他資産のその他0百
万円を土地賃借のための保証金として差し入れております。
2 保証債務
従業員の住宅ローンについて保証をおこなっております。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
従業員1名 1百万円 従業員1名 0百万円
※3 非連結子会社及び関連会社に関わる注記
各科目に含まれている非連結子会社および関連会社に対するものは次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
投資有価証券(株式) 40百万円 40百万円
※4 有形固定資産の減価償却累計額
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
有形固定資産の減価償却累計額 60,976百万円 62,798百万円
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
(連結損益計算書関係)
※1 販売費及び一般管理費のうち主要な費目および金額は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
運送費 2,719百万円 2,681百万円
貸倒引当金繰入額 △11百万円 △2百万円
給料及び賞与 2,901百万円 2,836百万円
賞与引当金繰入額 487百万円 583百万円
役員賞与引当金繰入額 45百万円 56百万円
退職給付費用 101百万円 143百万円
減価償却費 176百万円 188百万円
研究開発費 3,041百万円 3,247百万円
のれん償却額 281百万円 185百万円
※2 固定資産売却益の内容
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
主なものは、機械装置及び運搬具の売却によるものであります。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
主なものは、土地の売却によるものであります。
※3 為替換算調整勘定取崩益の内容
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
当社の在外子会社である香港荒川ケミカル社の清算結了に伴い、為替換算調整勘定を取り崩したことによるもの
であります。
※4 固定資産除売却損の内容
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
主なものは、建物、構築物、機械及び装置の除却によるものであります。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
主なものは、建物、構築物、機械及び装置の除却によるものであります。
※5 固定資産評価損の内容
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
ゴルフ会員権の評価損によるものであります。
※6 操業休止関連費用の内容
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
荒川ヨーロッパ社の原料調達先であるドイツのコンビナートが停止したことにより、正常稼働ができなかったこ
とに伴う休止期間に係る固定費相当額であります。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1 報告セグメントの概要
(1) 報告セグメントの決定方法
当社グループの報告セグメントは、当社および子会社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、
取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討をおこなう対象となっているもの
であります。
(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
当社グループは、天産品のロジンと石油化学製品を主要原材料とした独自の技術を通して、製紙用途や印刷イン
キ・塗料用途、コーティング剤用途、粘着・接着剤用途、機能性材料・ファインケミカル用途等への製造販売を、
製紙薬品事業部門、コーティング事業部門、粘接着事業部門、機能性材料事業部門にておこなっております。
したがって、当社グループの構成単位は「製紙薬品事業」「コーティング事業」「粘接着事業」および「機能性
材料事業」の4つを報告セグメントとしております。
「製紙薬品事業」 … サイズ剤、紙力増強剤、塗工紙用薬品等
「コーティング事業」… 印刷インキ用樹脂、塗料用樹脂、合成ゴム重合用乳化剤、光硬化型樹脂等
「粘接着事業」 … 粘着・接着剤用樹脂、超淡色ロジン等
電子材料用配合製品、ファインケミカル製品、精密研磨剤、精密部品洗浄剤および
「機能性材料事業」 …
洗浄装置等
2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、最近の有価証券報告書(2020年6月24日)「連結財務諸表
作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。セグメント間の内部収益および振替高は市場実勢
価格に基づいております。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他
合計
(注)
製紙薬品 コーティング 粘接着 機能性材料 計
売上高
外部顧客への売上高 18,912 16,092 25,836 11,848 72,690 277 72,967
セグメント間の内部売上高
- - - - - 29 29
又は振替高
計 18,912 16,092 25,836 11,848 72,690 306 72,997
セグメント利益 346 973 1,048 385 2,755 31 2,786
セグメント資産 14,966 13,937 33,745 12,594 75,242 340 75,583
その他の項目
減価償却費 562 658 1,117 449 2,788 6 2,794
有形固定資産及び
1,225 673 1,272 598 3,769 8 3,778
無形固定資産の増加額
(注) 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、損害保険、不動産管理等を含んでお
ります。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他
合計
(注)
製紙薬品 コーティング 粘接着 機能性材料 計
売上高
外部顧客への売上高 17,104 15,518 25,433 12,252 70,309 263 70,572
セグメント間の内部売上高
- - - - - 35 35
又は振替高
計 17,104 15,518 25,433 12,252 70,309 298 70,608
セグメント利益 565 1,324 1,344 528 3,763 26 3,789
セグメント資産 15,215 14,238 42,797 13,973 86,226 334 86,560
その他の項目
減価償却費 599 654 1,140 459 2,854 13 2,867
有形固定資産及び
789 677 16,592 319 18,380 109 18,489
無形固定資産の増加額
(注) 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、損害保険、不動産管理等を含んでお
ります。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
4 報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
(単位:百万円)
売上高 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 72,690 70,309
「その他」の区分の売上高 306 298
セグメント間取引消去 △29 △35
連結財務諸表の売上高 72,967 70,572
(単位:百万円)
利益 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 2,755 3,763
「その他」の区分の利益 31 26
全社費用の配賦差額(注)1 429 220
コーポレート研究開発費用(注)2 △294 △377
営業外損益(注)3 △346 △375
連結財務諸表の営業利益 2,574 3,257
(注) 1 全社費用の配賦差額は、主に報告セグメントに予定配賦した一般管理費の差額であります。
2 コーポレート研究開発費用は、中長期での成長の源泉となる、報告セグメントに配賦しない新規研究開発費
用であります。
3 営業外損益は、主に報告セグメントに計上されている営業外損益項目であります。
(単位:百万円)
資産 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 75,242 86,226
「その他」の区分の資産 340 334
全社資産(注) 43,217 50,140
その他の調整額 △28,200 △30,943
連結財務諸表の資産合計 90,600 105,757
(注) 全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない親会社での余資運用資金(現金及び預金)、長期投資資金(投資
有価証券)および管理部門に係る資産であります。
(単位:百万円)
連結財務諸表
報告セグメント計 その他 調整額(注)
計上額
その他の項目
前連結 当連結 前連結 当連結 前連結 当連結 前連結 当連結
会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度
減価償却費 2,788 2,854 6 13 92 113 2,887 2,980
有形固定資産及び
3,769 18,380 8 109 154 69 3,932 18,559
無形固定資産の増加額
(注) 有形固定資産および無形固定資産の増加額の調整額は、主に報告セグメントに帰属しない親会社での管理部門
に係るものであります。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
【関連情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1 製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2 地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:百万円)
アジア
日本 中国 南北アメリカ ヨーロッパ その他 合計
(中国除く)
45,949 12,519 9,152 1,038 4,151 156 72,967
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しています。
(2) 有形固定資産
(単位:百万円)
アジア
日本 中国 ドイツ その他 合計
(中国除く)
26,410 2,025 875 1,729 4 31,044
3 主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
1 製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2 地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:百万円)
アジア
日本 中国 南北アメリカ ヨーロッパ その他 合計
(中国除く)
42,667 13,613 9,175 897 4,069 149 70,572
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しています。
(2) 有形固定資産
(単位:百万円)
アジア
日本 中国 ドイツ その他 合計
(中国除く)
32,535 2,287 1,850 1,426 3 38,103
3 主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
該当事項はありません。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他 全社・消去 合計
製紙薬品 コーティング 粘接着 機能性材料
当期償却額 - 153 - 127 - - 281
当期末残高 - 230 - 31 - - 262
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他 全社・消去 合計
製紙薬品 コーティング 粘接着 機能性材料
当期償却額 - 153 - 31 - - 185
当期末残高 - 76 - - - - 76
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
該当事項はありません。
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荒川化学工業株式会社(4968) 2021年3月期決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 2,648.64円 2,884.66円
1株当たり当期純利益 85.35円 109.35円
(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2 1株当たり当期純利益の算定上の基礎
前連結会計年度 当連結会計年度
項目 (自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 1,732 2,169
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
1,732 2,169
当期純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(株) 20,294,045 19,839,112
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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6.その他
役員の異動(2021年6月18日付)
( )内は現行職を示します。
1)取締役の異動
(1) 担当・委嘱の変更
取締役 安全担当 西川 学 (取締役 生産本部長)
(2) 退任予定取締役(監査等委員)
取締役 常勤監査等委員【独立役員】 村上 茂人
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