4927 ポーラオルHD 2021-02-12 15:00:00
2020年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                          2020年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                             2021年2月12日
上 場 会 社 名   株式会社ポーラ・オルビスホールディングス 上場取引所                                  東
コ ー ド 番 号   4927                URL https://www.po-holdings.co.jp/
代   表   者 (役職名) 代表取締役社長       (氏名) 鈴木 郷史
問合せ先責任者 (役職名) 取締役財務担当         (氏名) 藤井 彰              (TEL) 03-3563-5517
定時株主総会開催予定日      2021年3月25日  配当支払開始予定日               2021年3月26日
有価証券報告書提出予定日 2021年3月25日
決算補足説明資料作成の有無       : 有
決算説明会開催の有無          : 有 (アナリスト向け )
 
                                                                                                  (百万円未満切捨て)
1.2020年12月期の連結業績(2020年1月1日~2020年12月31日)
(1)連結経営成績                                                                                 (%表示は対前期増減率)
                                                                                           親会社株主に帰属する
                      売上高                     営業利益                   経常利益
                                                                                              当期純利益
                      百万円           %         百万円          %          百万円             %             百万円         %
  2020年12月期    176,311         △19.8     13,752 △55.8   12,579                   △58.9       4,632 △76.5
  2019年12月期    219,920         △11.5     31,137 △21.2   30,630                   △21.4      19,694  134.8
(注) 包括利益 2020年12月期               4,463百万円( △77.7%) 2019年12月期                        19,972百万円( 161.8%)

                                    潜在株式調整後
                  1株当たり                                  自己資本                 総資産                    売上高
                                     1株当たり
                  当期純利益                                 当期純利益率               経常利益率                  営業利益率
                                     当期純利益
                          円 銭                 円 銭                    %                        %                 %
    2020年12月期             20.94               20.92                 2.6                    5.8                7.8
    2019年12月期             89.04               88.93                10.4                   13.0               14.2

(2)連結財政状態
                      総資産                     純資産                  自己資本比率                     1株当たり純資産
                                百万円                     百万円                           %                      円 銭
  2020年12月期                203,742                169,854                          83.2                     766.05
  2019年12月期                227,256                191,069                          83.9                     862.00
(参考) 自己資本           2020年12月期           169,466百万円      2019年12月期                 190,690百万円

(3)連結キャッシュ・フローの状況
                 営業活動による                 投資活動による                  財務活動による                  現金及び現金同等物
                キャッシュ・フロー               キャッシュ・フロー                キャッシュ・フロー                    期末残高
                                百万円                     百万円                       百万円                       百万円
    2020年12月期                  23,394                  △3,342                   △27,133                     58,844
    2019年12月期                  21,127                 △12,514                   △19,336                     65,789
 
2.配当の状況
                                            年間配当金                                                            純資産
                                                                                配当金総額             配当性向
                                                                                                             配当率
                 第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                    期末         合計           (合計)              (連結)
                                                                                                             (連結)
                    円 銭    円 銭    円 銭                      円 銭            円 銭        百万円               %             %
 2019年12月期                -         35.00        -         81.00     116.00          25,678         130.3        13.5
 2020年12月期                -         35.00        -         15.00      50.00          11,068         238.8         6.1
 2021年12月期(予想)            -         20.00        -         31.00      51.00                          99.8




3.2021年12月期の連結業績予想(2021年1月1日~2021年12月31日)

                                                                                (%表示は、対前期増減率)
                                                                          親会社株主に帰属 1株当たり当期純
                    売上高                 営業利益              経常利益
                                                                           する当期純利益     利益
                 百万円           %     百万円         %      百万円          %      百万円               %              円 銭
      通   期     190,000       7.8    19,000    38.2     19,000     51.0     11,300     144.0                51.08
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)                                                  : 無
 
    新規 -社 (社名)           、 除外 -社 (社名)
 
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
  ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更                                     :   無
  ② ①以外の会計方針の変更                                            :   無
  ③ 会計上の見積りの変更                                             :   無
 
  ④ 修正再表示                                                  :   無
 

(3)発行済株式数(普通株式)
  ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)                       2020年12月期      229,136,156株    2019年12月期      229,136,156株
  ② 期末自己株式数                                 2020年12月期       7,915,453株     2019年12月期       7,916,253株

 
  ③ 期中平均株式数                                 2020年12月期      221,220,210株    2019年12月期      221,201,512株
(注) 2020年12月期の期末自己株式数及び期中平均株式数の算定上控除する自己株式数には、役員報酬BIP信託が保有する
    当社株式(148,600株)が含まれております。

(参考) 個別業績の概要
1.2020年12月期の個別業績(2020年1月1日~2020年12月31日)
(1)個別経営成績                                                                         (%表示は対前期増減率)
                     売上高                営業利益                   経常利益                    当期純利益
                     百万円         %       百万円          %        百万円           %          百万円         %
    2020年12月期       23,697   △37.7       19,548   △42.2        20,148     △41.0        11,619   △58.4
    2019年12月期       38,059    42.1       33,793    48.7        34,150      52.9        27,963      -
 


                   1株当たり                潜在株式調整後
                   当期純利益              1株当たり当期純利益
                              円 銭                   円 銭
    2020年12月期                 52.52                52.47
 
    2019年12月期                126.42               126.27

(2)個別財政状態
                     総資産                 純資産               自己資本比率                  1株当たり純資産
                             百万円                   百万円                       %                   円 銭
  2020年12月期               177,243                  96,313                54.2                   434.27
  2019年12月期               198,632                 110,370                55.4                   497.81
(参考) 自己資本
 
                2020年12月期      96,069百万円           2019年12月期       110,126百万円

 

 
    ※   決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
    ※   業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
     本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
    断する一定の前提に基づいており、実際の業績は経済情勢等様々な不確定要因により、これらの予想数値と異なる場
    合があります。業績予想に関する事項は、5ページ「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
     
○添付資料の目次

  1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………   2
   (1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………   2
   (2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………   4
   (3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………   4
   (4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………   5
  2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………   5
  3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………   6
   (1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………   6
   (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………   8
   (3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………… 11
   (4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………… 13
   (5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………… 15
    (継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………… 15
    (賃貸等不動産関係) ……………………………………………………………………………… 15
    (セグメント情報等) ……………………………………………………………………………… 15
    (1株当たり情報) ………………………………………………………………………………… 18
    (重要な後発事象) ………………………………………………………………………………… 19




                          1
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
  当連結会計年度(2020年1月1日~2020年12月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症
 (COVID-19)の拡大、更には長期化により、経済活動は著しく制約を受け、極めて厳しい状況となりました。消費活
 動は4月、5月の最悪期を脱し、一時的に回復の兆しが見受けられましたが、依然として感染再拡大の懸念は払拭さ
 れておらず、当面の間は経済活動の正常化に向けた足枷となり、コロナ禍以前の経済回復までには時間を要すものと
 見込まれます。
  国内化粧品市場においては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴うインバウンド需要の大幅減少、
 緊急事態宣言の発出に伴う、店舗休業や外出自粛等により、対面型サービスを利用した消費行動は、一時、急速な落
 ち込みを見せました。緊急事態宣言解除後は、徐々に持ち直しの兆しがありましたが、新型コロナウイルス感染症
 (COVID-19)拡大以前の水準を回復するには至っておらず、依然として先行きも不透明な状況が続いております。一
 方で、新しい生活様式の定着が進む中、コロナ禍がもたらした非接触型の行動変容が追い風となり、ECをはじめとす
 る通信販売チャネルへのシフトが顕著に進み、同チャネルの重要性はますます高まっております。
  海外化粧品市場においても、世界規模で拡大する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響等により、先行き
 不透明な状態が続いておりますが、中国市場では経済活動の再開により消費はコロナ禍以前まで回復に転じておりま
 す。
  このような市場環境のもと、2017年からスタートした4ヶ年中期経営計画(2017年から2020年)に基づき、国内の
 さらなる収益性向上と海外事業での黒字化、次世代の成長ブランド創出を達成すべく、取り組みを進めてまいりまし
 た。
    以上の結果、当連結会計年度における業績は次のとおりとなりました。
    売上高は、前年同期比19.8%減の176,311百万円となりました。営業利益は売上高減による売上総利益減少により、
 前年同期比55.8%減の13,752百万円、経常利益は前年同期比58.9%減の12,579百万円となりました。以上の結果に加
 え、Jurliqueブランドに係る固定資産の減損損失の計上及び新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による緊
 急事態宣言を受けて実施した臨時休業に伴う費用を特別損失に計上した影響により、親会社株主に帰属する当期純利
 益は前年同期比76.5%減の4,632百万円となりました。
 
    【業績の概要】
                   前連結会計年度       当連結会計年度               前年同期
                     (百万円)         (百万円)        増減額(百万円)    増減率(%)
    売上高                219,920        176,311       △43,609     △19.8
    営業利益                31,137         13,752       △17,384     △55.8
    経常利益                30,630         12,579       △18,051     △58.9
    親会社株主に帰属する
                        19,694          4,632       △15,062     △76.5
    当期純利益

    【セグメント別の業績】
    売上高(外部顧客への売上高)
                   前連結会計年度       当連結会計年度               前年同期
                     (百万円)         (百万円)        増減額(百万円)    増減率(%)
    ビューティケア事業          214,886        171,658       △43,228     △20.1
    不動産事業                2,619          2,291         △327      △12.5
    その他                  2,415          2,361          △53       △2.2
           合 計         219,920        176,311       △43,609     △19.8
 




                                  2
 セグメント利益(営業利益)
                    前連結会計年度         当連結会計年度              前年同期
                      (百万円)           (百万円)       増減額(百万円)    増減率(%)
ビューティケア事業                  30,193        12,965       △17,228     △57.1
不動産事業                       1,021           710         △310      △30.4
その他                          130            128           △2       △1.8
セグメント利益の調整額
                            △207           △51            156          -
(注)
        合 計                31,137        13,752       △17,384     △55.8

(注)   セグメント利益の調整額とは、グループの内部取引に伴う利益及びセグメントに含まれない経費などを連結
      時に消去・加算した金額であります。なお、当連結会計年度のセグメント利益の調整額の詳細につきまして
      は、P.17「3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報(注
      2)」をご覧ください。


 (ビューティケア事業)
 ビューティケア事業は、基幹ブランドとして「POLA」「ORBIS」を、海外ブランドとして「Jurlique」「H2O PLUS」
を、育成ブランドとして「THREE」「DECENCIA」「Amplitude」「ITRIM」「FIVEISM×THREE」を展開しております。
 POLAブランドでは、市場からのニーズが高いエイジングケア・美白を中心とした高付加価値商品の投入、ならびに
基本活動であるカウンセリング・エステに注力することで、継続率の高い顧客の獲得を目指しております。国内では、
9月に発売したポーラ最高峰エイジングケアシリーズの新B.Aを筆頭に、リンクルショット、ホワイトショットが多く
のベストコスメを受賞しております。また、ECチャネルの売上が大きく伸長しており、引き続きECチャネル強化を進
めてまいります。エステ店も店内衛生管理・感染防止対策を徹底し、既存客を中心に来店が回復傾向にあります。海
外では、特に中国EC、韓国免税店が高成長を継続しております。中国のW11・W12商戦では百貨店及びライブコマース
等の取り組みも好調に推移しました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による売上減少の
影響は大きく、POLAブランドは前年同期を下回る売上高・営業利益となりました。
 ORBISブランドでは、高収益事業へと再成長を遂げるため、ブランド差別性の創出による存在感の向上に取り組んで
おります。国内においては、エイジングスキンケアシリーズ「オルビスユー」を中心に、特に第3四半期から第4四
半期にかけて、新規顧客獲得と2回目購入が好調に推移しております。また、通販事業では、費用構造改革とコロナ
禍で急速に進んだ非接触型の消費行動への変化に対応すべく取り組んだ、通販チャネルへの誘導施策が奏功し、コロ
ナ禍において増益を果たしております。12月には、独自のスキンケアチェックサービス「AI未来肌シミュレーショ
ン」を開始し、テクノロジーを活用した高い体験価値を提供することで、「スマートエイジングⓇ(自分らしく美し
い肌年齢を重ねていくこと)」の実現に向けて取り組みました。海外においては、アジア圏における顧客接点の拡大
によるブランド認知率の向上に取り組んでまいりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響によ
り、店舗の臨時休業等があり、ORBISブランドは前年同期を下回る売上高・営業利益となりました。
 海外ブランドについては、Jurliqueブランドは豪州とアジア、H2O PLUSブランドは本拠地である米国での事業成長
を目指した取り組みを行っております。Jurliqueブランドでは、中国ECチャネルにおいて高成長を果たした一方で、
豪州・香港の直営店舗や大手百貨店店舗において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)再拡大による売上減少の
影響が大きく、前年同期を下回る売上高となりました。費用面では積極的なコスト削減に取り組んだ結果、営業損失
が縮小する結果となりました。H2O PLUSブランドは、ECチャネルでの事業拡大を目指し、商戦期に絞った積極的な広
告投下とプロモーション活動に取り組みました。新規顧客・リピート顧客購入を促進することで、前年同期を上回る
売上高となりました。また、ホテル向けアメニティ事業では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が長期
化する中、商業施設の休業による出荷の減少が継続したことで、前年同期を下回る売上高となりましたが、積極的な
コスト削減に取り組んだ結果、営業損失は縮小する結果となりました。
 育成ブランドについては、DECENCIAブランドのECチャネルにおける新規顧客獲得の好調や、2018年にローンチした
Amplitudeブランド、ITRIMブランド、FIVEISM×THREEブランドの売上成長がありましたが、THREEブランドにおける新
型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による売上減少の影響が大きく、前年同期を下回る売上高・営業利益と
なりました。




                                     3
  以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は171,658百万円(前年同期比20.1%減)、営業利益は12,965百万
 円(前年同期比57.1%減)となりました。


  (不動産事業)
  不動産事業では、都市部のオフィスビル賃貸を中心に、魅力的なオフィス環境の整備による賃料の維持向上と空室
 率の低下に取り組むとともに、子育て支援に特化した賃貸マンション事業も展開しております。当連結累計期間は、
 一部テナントの退去の発生により、前年同期を下回る売上高・営業利益となりました。
  以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は2,291百万円(前年同期比12.5%減)、営業利益は710百万円
 (前年同期比30.4%減)となりました。


  (その他)
  その他に含まれている事業は、ビルメンテナンス事業であります。
  ビルメンテナンス事業は、主にビルの運営管理を行っております。当連結会計期間は、工事受注減少により、前年
 同期を下回る売上高・営業利益となりました。
  以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は2,361百万円(前年同期比2.2%減)、営業利益は128百万円(前
 年同期比1.8%減)となりました。


(2)当期の財政状態の概況
  当連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ23,513百万円減少し、203,742百万円(前連結会計年
 度末比10.3%減)となりました。主な増減項目は、有価証券の増加1,062百万円、ソフトウェアの増加1,215百万円に
 より増加し、現金及び預金の減少7,029百万円、受取手形及び売掛金の減少3,669百万円、未収金の減少に伴う流動資
 産「その他」の減少6,431百万円、投資有価証券の減少4,328百万円により減少しております。
  負債につきましては、前連結会計年度末に比べ2,298百万円減少し、33,887百万円(前連結会計年度末比6.4%減)
 となりました。主な増減項目は、支払手形及び買掛金の減少471百万円、リース債務の減少404百万円、未払法人税等
 の減少780百万円、ポイント引当金の減少389百万円により減少しております。
  純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ21,214百万円減少し、169,854百万円(前連結会計年度末比11.1%
 減)となりました。主な増減項目は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上4,632百万円により増加し、一方で剰余
 金の配当25,678百万円により減少しております。


(3)当期のキャッシュ・フローの概況
  当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ6,944百万円減少
 し、58,844百万円となりました。
  当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
 (営業活動によるキャッシュ・フロー)
  営業活動によるキャッシュ・フローは、23,394百万円の収入(前年同期比10.7%増)となりました。主な要因は、
 税金等調整前当期純利益9,169百万円、減価償却費7,255百万円並びに減損損失2,608百万円、売上債権の増減額3,726
 百万円、たな卸資産の増減額2,535百万円により資金は増加し、一方で、ポイント引当金の増減額389百万円、仕入債
 務の増減額465百万円、法人税等の支払額1,794百万円、新型コロナウイルス感染症関連損失の支払額1,093百万円によ
 り資金は減少しております。
 (投資活動によるキャッシュ・フロー)
  投資活動によるキャッシュ・フローは、3,342百万円の支出(前年同期比73.3%減)となりました。主な要因は、有
 価証券の売却及び償還による収入20,400百万円、投資有価証券の売却による収入3,452百万円により資金は増加し、一
 方で、資金運用計画に沿った余剰資金の運用に伴う有価証券の取得による支出10,000百万円並びに投資有価証券の取
 得による支出9,222百万円、有形固定資産の取得による支出3,497百万円、無形固定資産の取得による支出3,955百万円
 により資金は減少しております。
 (財務活動によるキャッシュ・フロー)
  財務活動によるキャッシュ・フローは、27,133百万円の支出(前年同期比40.3%増)となりました。主な要因は、
 リース債務の返済による支出1,462百万円、配当金の支払額25,670百万円によるものであります。
 


                               4
   (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
                 2016年12月期    2017年12月期      2018年12月期    2019年12月期    2020年12月期
   自己資本比率(%)           79.9         78.6           77.0         83.9         83.2
   時価ベースの自己資本
                      233.2        346.3          268.5        254.5        227.4
   比率(%)
   キャッシュ・フロー対
                        0.2            0.1          0.1          0.1          0.1
   有利子負債比率(年)
   インタレスト・カバレ
                      406.0        481.0          510.0        251.1        264.6
   ッジ・レシオ(倍)
   自己資本比率:自己資本/総資産
   時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
   キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
   インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
   (注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
   (注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
   (注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
   (注4)有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象とし
        ております。


(4)今後の見通し
  今後のわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大、長期化により、当面の間、極めて不透明
 かつ予断を許さない状況が続くものと想定されます。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、新しい生活
 様式や消費者の価値観にも変化をもたらし、ニーズの多様化が更に進むことが考えられます。これらの変化に対応す
 るため、デジタルテクノロジーの応用や新たに生まれる消費者ニーズに応える新製品・新サービスの提供、新領域の
 開拓といった取り組みが、この困難な局面を乗り越えるうえで、極めて重要であると考えております。
  このような状況の中、次年度以降は、「国内ダイレクトセリングの進化/海外事業の利益ある成長/育成ブランド
 の利益貢献/新ブランド創出・事業領域の拡張」に加え、これらの実現に向けて下支えする「経営基盤強化(研究開
 発、サステナビリティ)」を重点戦略として掲げ、実行してまいります。
  次期(2021年12月期)の戦略につきましては、重点戦略の着実な実行及び新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
 感染拡大に伴う経済の下押し圧力等を勘案し、売上高190,000百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益19,000百万円
 (前年同期比38.2%増)、経常利益19,000百万円(前年同期比51.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益11,300
 百万円(前年同期比144.0%増)を見込んでおります。


2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
 当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性や企業間の比較可能性等を勘案し、当面は、日本基準に基づいて連
結財務諸表を作成する方針であります。
 IFRS(国際財務報告基準)の適用につきましては、国内外の諸情勢を踏まえつつ国内の同業他社の適用動向等を鑑み、
適切に対応していく方針であります。




                                   5
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
                                                    (単位:百万円)
                           前連結会計年度              当連結会計年度
                          (2019年12月31日)        (2020年12月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                             66,548               59,518
   受取手形及び売掛金                          21,624               17,955
   有価証券                               24,518               25,581
   商品及び製品                             13,684               11,922
   仕掛品                                   853                  872
   原材料及び貯蔵品                            5,163                4,361
   その他                                11,617                5,186
   貸倒引当金                             △1,074                  △39
   流動資産合計                            142,935              125,358
 固定資産
   有形固定資産
     建物及び構築物                          53,331               53,790
      減価償却累計額                       △35,464              △36,718
      建物及び構築物(純額)                     17,866               17,072
     機械装置及び運搬具                         9,387                9,283
      減価償却累計額                        △7,058               △7,322
      機械装置及び運搬具(純額)                    2,329                1,961
     土地                               14,094               13,973
     リース資産                             8,082                7,996
      減価償却累計額                        △6,306               △6,638
      リース資産(純額)                        1,775                1,357
     建設仮勘定                               253                  302
     その他                              19,443               19,485
      減価償却累計額                       △11,775              △13,028
      その他(純額)                          7,667                6,457
     有形固定資産合計                         43,987               41,124
   無形固定資産
     商標権                                  31                   28
     ソフトウエア                            8,019                9,235
     その他                                  98                   96
     無形固定資産合計                          8,149                9,360
   投資その他の資産
     投資有価証券                           20,301               15,973
     長期貸付金                                67                   93
     繰延税金資産                            7,386                7,331
     その他                               4,602                4,752
     貸倒引当金                             △173                 △251
     投資その他の資産合計                       32,184               27,900
   固定資産合計                             84,320               78,384
 資産合計                                227,256              203,742




                      6
                                                 (単位:百万円)
                        前連結会計年度              当連結会計年度
                       (2019年12月31日)        (2020年12月31日)
負債の部
 流動負債
   支払手形及び買掛金                        3,129                2,657
   リース債務                            1,401                  996
   未払金                             12,813               12,747
   未払法人税等                           1,374                  593
   賞与引当金                            1,490                1,615
   役員賞与引当金                             36                   32
   返品調整引当金                             61                   69
   ポイント引当金                          2,872                2,482
   その他                              3,442                3,387
   流動負債合計                          26,621               24,582
 固定負債
   リース債務                            1,590                1,443
   退職給付に係る負債                        3,872                3,937
   役員株式給付引当金                           36                   49
   環境対策引当金                             52                   52
   その他                              4,012                3,822
   固定負債合計                           9,564                9,305
 負債合計                              36,186               33,887
純資産の部
 株主資本
   資本金                             10,000               10,000
   資本剰余金                           80,785               80,785
   利益剰余金                          100,915               79,868
   自己株式                           △2,652               △2,652
   株主資本合計                         189,047              168,001
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                      △62                  △59
   為替換算調整勘定                         2,047                1,794
   退職給付に係る調整累計額                     △341                 △269
   その他の包括利益累計額合計                    1,643                1,465
 新株予約権                                243                  243
 非支配株主持分                              134                  144
 純資産合計                            191,069              169,854
負債純資産合計                           227,256              203,742




                   7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
                                                       (単位:百万円)
                           前連結会計年度                当連結会計年度
                         (自 2019年1月1日           (自 2020年1月1日
                         至 2019年12月31日)         至 2020年12月31日)
売上高                                 219,920                176,311
売上原価                                 35,925                 29,979
売上総利益                               183,995                146,331
販売費及び一般管理費
 販売手数料                                48,376                 35,996
 販売促進費                                22,698                 19,483
 荷造運搬費                                 5,034                  5,019
 広告宣伝費                                11,486                 10,834
 貸倒引当金繰入額                                 98                    104
 ポイント引当金繰入額                            2,657                  2,304
 給料手当及び賞与                             21,343                 20,674
 福利厚生費                                 3,966                  3,731
 退職給付費用                                  758                    755
 賞与引当金繰入額                              1,358                  1,359
 減価償却費                                 5,279                  5,229
 その他                                  29,798                 27,085
 販売費及び一般管理費合計                        152,857                132,578
営業利益                                  31,137                 13,752
営業外収益
 受取利息                                    191                    186
 受取賃貸料                                    55                     48
 その他                                     147                    109
 営業外収益合計                                 394                    344
営業外費用
 支払利息                                     84                     88
 投資有価証券売却損                                -                     367
 投資有価証券評価損                               180                     -
 為替差損                                    227                      7
 支払補償費                                   332                    946
 その他                                      77                    108
 営業外費用合計                                 901                  1,517
経常利益                                  30,630                 12,579




                        8
                                                 (単位:百万円)
                       前連結会計年度              当連結会計年度
                     (自 2019年1月1日         (自 2020年1月1日
                     至 2019年12月31日)       至 2020年12月31日)
特別利益
 固定資産売却益                             0                   3
 補助金収入                              -                  776
 受取和解金                             286                  -
 その他                                -                  100
 特別利益合計                            286                 880
特別損失
 固定資産除却損                           345                 234
 減損損失                              689               2,608
 投資有価証券評価損                          -                  128
 新型コロナウイルス感染症関連損失                   -                1,283
 その他                                69                  36
 特別損失合計                          1,104               4,291
税金等調整前当期純利益                     29,813               9,169
法人税、住民税及び事業税                     7,835               4,482
法人税等調整額                          2,276                  45
法人税等合計                          10,111               4,527
当期純利益                           19,701               4,641
非支配株主に帰属する当期純利益                      6                   9
親会社株主に帰属する当期純利益                 19,694               4,632




                    9
連結包括利益計算書
                                               (単位:百万円)
                   前連結会計年度                当連結会計年度
                 (自 2019年1月1日           (自 2020年1月1日
                 至 2019年12月31日)         至 2020年12月31日)
当期純利益                        19,701                 4,641
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                   △64                      2
 為替換算調整勘定                       △13                  △252
 退職給付に係る調整額                      349                    72
 その他の包括利益合計                      271                 △177
包括利益                          19,972                 4,463
(内訳)
 親会社株主に係る包括利益                 19,963                 4,453
 非支配株主に係る包括利益                      9                     9




                10
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年1月1日            至 2019年12月31日)
                                                    (単位:百万円)
                                   株主資本

              資本金       資本剰余金      利益剰余金       自己株式       株主資本合計

当期首残高          10,000     90,240      88,968     △2,188     187,021

当期変動額

 剰余金の配当                   △9,953     △7,747                 △17,700
 親会社株主に帰属す
                                      19,694                 19,694
 る当期純利益
 自己株式の取得                                          △517        △517

 自己株式の処分                     497                     52         549
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純
 額)
当期変動額合計             -     △9,455      11,947      △464        2,026

当期末残高          10,000     80,785     100,915     △2,652     189,047



                        その他の包括利益累計額
              その他                   退職給付        その他の      新株予約権       非支配株主持分    純資産合計
                        為替換算
             有価証券                    に係る        包括利益
                        調整勘定
             評価差額金                 調整累計額       累計額合計
当期首残高               2      2,063       △691       1,374         275        125    188,797

当期変動額

 剰余金の配当                                                                           △17,700
 親会社株主に帰属す
                                                                                   19,694
 る当期純利益
 自己株式の取得                                                                            △517

 自己株式の処分                                                                              549
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純       △64         △16          349        268        △31           9        246
 額)
当期変動額合計         △64         △16          349        268        △31           9      2,272

当期末残高           △62        2,047       △341       1,643         243        134    191,069




                                         11
当連結会計年度(自 2020年1月1日     至 2020年12月31日)
                                                    (単位:百万円)
                                   株主資本

              資本金       資本剰余金      利益剰余金       自己株式       株主資本合計

当期首残高          10,000     80,785     100,915     △2,652     189,047

当期変動額

 剰余金の配当                             △25,678                 △25,678
 親会社株主に帰属す
                                       4,632                  4,632
 る当期純利益
 自己株式の処分                       0                      0           0
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純
 額)
当期変動額合計             -          0    △21,046           0     △21,046

当期末残高          10,000     80,785      79,868     △2,652     168,001



                        その他の包括利益累計額
              その他                   退職給付        その他の      新株予約権       非支配株主持分    純資産合計
                        為替換算
             有価証券                    に係る        包括利益
                        調整勘定
             評価差額金                 調整累計額       累計額合計
当期首残高           △62        2,047       △341       1,643         243        134    191,069

当期変動額

 剰余金の配当                                                                           △25,678
 親会社株主に帰属す
                                                                                    4,632
 る当期純利益
 自己株式の処分                                                                                0
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純           2      △252           72      △178          △0           9      △168
 額)
当期変動額合計             2      △252           72      △178          △0           9    △21,214

当期末残高           △59        1,794       △269       1,465         243        144    169,854




                                         12
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
                                                      (単位:百万円)
                           前連結会計年度               当連結会計年度
                         (自 2019年1月1日          (自 2020年1月1日
                         至 2019年12月31日)        至 2020年12月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 税金等調整前当期純利益                         29,813                9,169
 減価償却費                                7,377                7,255
 減損損失                                   689                2,608
 貸倒引当金の増減額(△は減少)                      △145                 △919
 賞与引当金の増減額(△は減少)                         49                   68
 ポイント引当金の増減額(△は減少)                    △675                 △389
 その他の引当金の増減額(△は減少)                       68                   16
 退職給付に係る負債の増減額(△は減少)                    213                  158
 受取利息及び受取配当金                          △191                 △186
 支払利息                                    84                   88
 投資有価証券売却損益(△は益)                         -                   367
 投資有価証券評価損益(△は益)                        180                   -
 為替差損益(△は益)                             152                △305
 固定資産売却損益(△は益)                            1                  △3
 固定資産除却損                                345                  234
 補助金収入                                   -                 △776
 新型コロナウイルス感染症関連損失                        -                 1,283
 売上債権の増減額(△は増加)                         607                3,726
 たな卸資産の増減額(△は増加)                      1,066                2,535
 仕入債務の増減額(△は減少)                       △917                 △465
 未払消費税等の増減額(△は減少)                     △218                 △639
 その他の資産の増減額(△は増加)                        64                1,653
 その他の負債の増減額(△は減少)                   △1,425                 △392
 その他                                    173                  300
 小計                                  37,311               25,388
 利息及び配当金の受取額                            219                  206
 利息の支払額                                △84                  △88
 法人税等の支払額                          △16,319               △1,794
 補助金の受取額                                 -                   776
 新型コロナウイルス感染症関連損失の支払額                    -               △1,093
 営業活動によるキャッシュ・フロー                    21,127               23,394




                        13
                                                       (単位:百万円)
                            前連結会計年度               当連結会計年度
                          (自 2019年1月1日          (自 2020年1月1日
                          至 2019年12月31日)        至 2020年12月31日)
投資活動によるキャッシュ・フロー
 定期預金の預入による支出                          △280                 △245
 定期預金の払戻による収入                            385                  330
 有価証券の取得による支出                       △11,900              △10,000
 有価証券の売却及び償還による収入                     25,510               20,400
 有形固定資産の取得による支出                      △4,589               △3,497
 有形固定資産の売却による収入                           64                   15
 無形固定資産の取得による支出                      △4,730               △3,955
 固定資産の除却による支出                           △41                  △17
 投資有価証券の取得による支出                     △14,390               △9,222
 投資有価証券の売却による収入                           -                 3,452
 長期前払費用の取得による支出                        △166                 △373
 敷金及び保証金の差入による支出                       △347                 △288
 敷金及び保証金の回収による収入                         175                  241
 連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却によ
                                     △2,203                    -
 る支出
 その他                                    △0                 △181
 投資活動によるキャッシュ・フロー                   △12,514               △3,342
財務活動によるキャッシュ・フロー
 リース債務の返済による支出                       △1,638               △1,462
 配当金の支払額                            △17,697              △25,670
 自己株式の取得による支出                          △517                    -
 自己株式の売却による収入                            517                    0
 その他                                       0                   -
 財務活動によるキャッシュ・フロー                   △19,336              △27,133
現金及び現金同等物に係る換算差額                          49                  136
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                 △10,673               △6,944
現金及び現金同等物の期首残高                        76,462               65,789
現金及び現金同等物の期末残高                        65,789               58,844




                         14
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
    該当事項はありません。


(賃貸等不動産関係)
    当社グループでは、東京都その他の地域において、賃貸オフィスビル及び賃貸マンション等を有しております。
    2019年12月期における当該賃貸等不動産に関する賃貸損益は852百万円(賃貸収益は売上高及び営業外収益に、主
 な賃貸費用は売上原価、販売費及び一般管理費及び営業外費用に計上)であります。
    2020年12月期における当該賃貸等不動産に関する賃貸損益は△162百万円(賃貸収益は売上高及び営業外収益に、
 主な賃貸費用は売上原価、販売費及び一般管理費及び営業外費用に計上)であります。
    また、当該賃貸等不動産の連結貸借対照表計上額、期中増減額及び時価は以下のとおりであります。
                                                (単位:百万円)
                           前連結会計年度         当連結会計年度
                         (自 2019年1月1日    (自 2020年1月1日
                          至 2019年12月31日)  至 2020年12月31日)
                     期首残高                         18,388                  18,077

    連結貸借対照表計上額       期中増減額                         △311                    △300

                     期末残高                         18,077                  17,777

    期末時価                                          56,684                  61,778

 (注) 1      連結貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した金額であります。
     2      主な変動
            (前連結会計年度)
            増加は、賃貸オフィスビルのリニューアル 289百万円
            減少は、賃貸オフィスビル及び賃貸マンション等の減価償却費 535百万円
            (当連結会計年度)
            増加は、賃貸オフィスビルのリニューアル 330百万円
            減少は、賃貸オフィスビル及び賃貸マンション等の減価償却費 526百万円
        3   時価の算定方法
            主要な物件については社外の不動産鑑定士による不動産鑑定評価書に基づく金額によっております。その
            他の物件については、土地は適切に市場価格を反映していると考えられる指標を用いて調整した金額によ
            り、建物等の償却性資産は連結貸借対照表計上額をもって時価としております。
     
(セグメント情報等)
1   報告セグメントの概要
 当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配
分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
 当社は、主に化粧品の研究開発、製造、販売等を行っており、多様化するお客さまの価値観に対応するため、複数
ブランドを保有し、各ブランドに相応しい市場においてシェアを獲得していくマルチブランド戦略を推進し、各ブラ
ンドごとに国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を行っております。また、化粧品以外においてもグルー
プの利益貢献を果たすべく様々な事業を展開しております。
 従って、当社のセグメントは「ビューティケア事業」を中心として、これを間接的に支援する「不動産事業」を報
告セグメントとしております。
 「ビューティケア事業」は、化粧品・健康食品の製造・販売とファッション品(婦人用下着・婦人服・宝飾品)の
販売を行い、POLA・ORBIS・Jurlique・H2O PLUS・THREE・DECENCIA・Amplitude・ITRIM・FIVEISM×THREEといったブ
ランドが含まれております。また、「不動産事業」は不動産(オフィスビル・マンション)の賃貸事業を行っており
ます。




                                        15
 2   報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
  報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、最近の有価証券報告書(2020年3月24日提出)により開示を
 行った「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。
  報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。なお、セグメント間の内部利益及び振替高は市場実
 勢価格に基づいております。


 3   報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年1月1日        至   2019年12月31日)
                                                                             (単位:百万円)
                       報告セグメント                                                      連結財務諸
                                                     その他                  調整額
                                                                合計                   表計上額
               ビューティ                                 (注)1                 (注)2
                     不動産事業               計                                            (注)3
                ケア事業
売上高

 外部顧客への売上高       214,886        2,619   217,505       2,415     219,920        -     219,920
 セグメント間の内部
                      56          511          567    2,298       2,866   △2,866          -
 売上高又は振替高
       計         214,942        3,130   218,072       4,714     222,787   △2,866     219,920

セグメント利益           30,193        1,021    31,214         130      31,345     △207      31,137

セグメント資産          178,573       23,254   201,828       2,800     204,628    22,627    227,256

その他の項目

 減価償却費             6,683          576     7,260             2     7,262       115      7,377

 のれんの償却額              -            -            -        -           -         -          -
  有形固定資産及び
                   8,928     398 9,326   54   9,380   710 10,091
  無形固定資産の増加額
 (注) 1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、ビルメンテナンス事業でありま
       す。なお、「その他」を構成していた医薬品事業については、当社の保有する株式会社ポーラファルマの全
       株式を2019年1月1日付で譲渡したことに伴い、連結の範囲から除外しております。
     2 調整額は、以下の通りであります。
       (1) セグメント利益の調整額△207百万円には、セグメント間取引消去3,731百万円、各報告セグメントに配
           分していない全社費用△3,938百万円が含まれております。全社費用は、報告セグメントに帰属しない
           当社本社の管理部門に係る費用等であります。
       (2) セグメント資産の調整額22,627百万円には、セグメント間消去△88,602百万円、各報告セグメントに配
           分していない全社資産111,230百万円が含まれております。全社資産は、報告セグメントに帰属しない
           当社本社の金融資産及び管理部門に係る資産であります。
       (3) 減価償却費、有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、全社資産及びセグメント間消去に係
           る減価償却費、有形固定資産及び無形固定資産の増加であります。
     3 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
     4 減価償却費、有形固定資産及び無形固定資産の増加額には、長期前払費用の減価償却費及び増加額が含まれ
       ております。




                                          16
当連結会計年度(自 2020年1月1日       至   2020年12月31日)
                                                                          (単位:百万円)
                      報告セグメント                                                    連結財務諸
                                                    その他                調整額
                                                             合計                   表計上額
               ビューティ                                (注)1               (注)2
                     不動産事業              計                                          (注)3
                ケア事業
売上高

 外部顧客への売上高      171,658        2,291   173,949       2,361   176,311        -     176,311
 セグメント間の内部
                     66          528          594    2,417     3,012   △3,012          -
 売上高又は振替高
      計         171,724        2,820   174,544       4,778   179,323   △3,012     176,311

セグメント利益          12,965          710    13,676         128    13,804      △51      13,752

セグメント資産         163,864       22,720   186,585       3,018   189,604    14,138    203,742

その他の項目

 減価償却費            6,709          569     7,278          12     7,290      △34       7,255

 のれんの償却額             -            -            -        -         -         -          -
  有形固定資産及び
                   6,928    438  7,366   5    7,372  1,092 8,464
  無形固定資産の増加額
 (注) 1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、ビルメンテナンス事業でありま
       す。
     2 調整額は、以下の通りであります。
       (1) セグメント利益の調整額△51百万円には、セグメント間取引消去3,788百万円、各報告セグメントに配
           分していない全社費用△3,840百万円が含まれております。全社費用は、報告セグメントに帰属しない
           当社本社の管理部門に係る費用等であります。
       (2) セグメント資産の調整額14,138百万円には、セグメント間消去△81,416百万円、各報告セグメントに配
           分していない全社資産95,555百万円が含まれております。全社資産は、報告セグメントに帰属しない当
           社本社の金融資産及び管理部門に係る資産であります。
       (3) 減価償却費、有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、全社資産及びセグメント間消去に係
           る減価償却費、有形固定資産及び無形固定資産の増加であります。
     3 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
     4 減価償却費、有形固定資産及び無形固定資産の増加額には、長期前払費用の減価償却費及び増加額が含まれ
       ております。

  (固定資産に係る重要な減損損失)
  ビューティケア事業において2,608百万円の減損損失を計上しております。




                                         17
 (1株当たり情報)


                                前連結会計年度                  当連結会計年度
                              (自 2019年1月1日             (自 2020年1月1日
                               至 2019年12月31日)           至 2020年12月31日)
1株当たり純資産額                                862.00円                 766.05円

1株当たり当期純利益                                89.04円                  20.94円
 潜在株式調整後
                                      88.93円        20.92円
 1株当たり当期純利益
 
 (注)1 役員報酬BIP信託が所有する当社株式を、1株当たり純資産額の算定上、期末発行済株式数から控除
      する自己株式に含めております。また、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純
      利益の算定上、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。なお、控除した当
      該自己株式の期末株式数は当連結会計年度において148,600株であり、期中平均株式数は当連結会計年
      度において148,600株であります。

    2 1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりで
      あります。

                                前連結会計年度                  当連結会計年度
              項目              (自 2019年1月1日             (自 2020年1月1日
                               至 2019年12月31日)           至 2020年12月31日)
1株当たり当期純利益

 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)                     19,694                    4,632

 普通株主に帰属しない金額(百万円)                            -                         -
 普通株式に係る親会社株主に帰属する
                                          19,694                    4,632
 当期純利益(百万円)
 普通株式の期中平均株式数(株)                     221,201,512               221,220,210

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

 親会社株主に帰属する当期純利益調整額(百万円)                      -                         -

 普通株式増加数(株)                              253,813                  236,912

  (うち新株予約権)(株)                          (253,813)                (236,912)
 希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当
 たり当期純利益の算定に含まれなかった潜在株式の                           -
 概要
 
    3 1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
                             前連結会計年度                     当連結会計年度
            項目
                            (2019年12月31日)               (2020年12月31日)
純資産の部の合計額(百万円)                           191,069                  169,854

純資産の部の合計額から控除する金額(百万円)                       378                        388

 (うち新株予約権)(百万円)                             (243)                    (243)

 (うち非支配株主持分)(百万円)                           (134)                    (144)

普通株式に係る期末の純資産額(百万円)                      190,690                  169,466
1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の普通
                                     221,219,903               221,220,703
株式の数(株)




                              18
(重要な後発事象)
株式取得による子会社化
 当社は、2021年2月12日開催の取締役会において、トリコ株式会社の全株式を取得し、子会社化することについて決
議し、同日付で株式譲渡契約を締結しました。


1 株式取得の目的
 トリコ社は、ユーザー1人1人の肌に合わせたサプリメントやフェイスマスクをカスタマイズし、サブスクリプショ
ン形式で提供する「FUJIMI」ブランドを展開するベンチャー企業です。当社のコーポレートベンチャーキャピタル事
業における投資先会社であり、本件株式取得以前に発行済株式の10.56%にあたる1,900株を保有しております。
 株式の保有を通じてトリコ社の経営、マーケティング活動やそれに基づく急速な事業成長(直近月商約2億円)を間
近でモニタリングしてきました。その結果、ウェブサイト上の20問程の美容診断結果を基にしたサービスの優位性や、
価値観の変化を的確に捉えたブランドや商品、変化への対応力とスピード感、目標に対する高いコミットメント意識
といった起業家精神を高く評価しました。
 そして、トリコ社の経営陣と意見交換する中で、当社グループ傘下に入ることにより、当社の研究開発技術やエビ
デンスの活用の他、生産、物流面におけるシナジーの発揮が期待でき、トリコ社の成長をより加速できるとの考えが
一致し、本件株式取得について協議を開始しました。
 当社としては「多様化する美の価値観に応える、個性的なブランドの集合体を目指す」という当社グループの戦略
強化に繋がり、ひいては、当社の中長期的な企業価値向上に資すると判断し、本件株式取得について決定いたしまし
た。


2 買収する会社の概要
 被取得企業の名称     トリコ株式会社
 事業の内容        パーソナライズサプリメント「FUJIMI」の通信販売等
 事業規模         資本金96百万円
 (2020年3月期)   純資産14百万円
              総資産98百万円
              売上高173百万円


3 企業結合日
 2021年3月~4月(予定)


4 取得する株式の数、取得対価及び取得後の持分比率
 取得する株式の数      16,100株(議決権比率89.44%)
 取得対価             3,322百万円
 取得後の持分比率             100%


5 支払資金の調達方法
 自己資金


6 その他
 本件株式取得に伴う当社連結業績に与える影響は現在精査中であり、今後、業績予想修正の必要性及び公表すべき
事項が生じた場合にはすみやかに開示いたします。




                                      19