4922 コーセー 2020-04-30 15:00:00
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年4月30日
上場会社名 株式会社コーセー 上場取引所 東
コード番号 4922 URL https://www.kose.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名)小林 一俊
問合せ先責任者 (役職名) IR室長 (氏名)中田 仁典 TEL 03-3273-1511
定時株主総会開催予定日 2020年6月26日 配当支払開始予定日 2020年6月29日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月26日
決算補足説明資料作成の有無: 有
決算説明会開催の有無 : 有 (アナリスト向け)
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 327,724 △1.6 40,231 △23.2 40,932 △24.2 26,682 △27.9
2019年3月期 332,995 9.8 52,408 8.3 53,976 11.3 37,004 20.9
(注)包括利益 2020年3月期 26,703百万円 (△26.7%) 2019年3月期 36,427百万円 (△1.3%)
1株当たり 潜在株式調整後 自己資本 総資産 売上高
当期純利益 1株当たり当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2020年3月期 467.76 - 12.3 13.4 12.3
2019年3月期 648.71 - 18.8 18.9 15.7
(参考)持分法投資損益 2020年3月期 -百万円 2019年3月期 -百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 308,606 240,202 72.5 3,920.41
2019年3月期 300,162 224,841 69.6 3,660.77
(参考)自己資本 2020年3月期 223,633百万円 2019年3月期 208,823百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 37,090 △19,006 △11,448 70,284
2019年3月期 32,989 △20,669 △10,426 64,264
2.配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
(合計) (連結) 率(連結)
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年3月期 - 85.00 - 95.00 180.00 10,267 27.7 5.2
2020年3月期 - 95.00 - 95.00 190.00 10,838 40.6 5.0
2021年3月期(予
想)
- - - - - -
(注)2021年3月期の配当につきましては、現時点では未定とさせていただき、合理的な予想の開示が可能となった時点
で速やかに開示いたします。
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 286,600 △12.5 17,200 △57.2 18,200 △55.5 12,500 △53.2 219.13
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動): 無
新規 -社 (社名)-、除外 -社 (社名)-
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更: 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 60,592,541株 2019年3月期 60,592,541株
② 期末自己株式数 2020年3月期 3,549,075株 2019年3月期 3,549,024株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 57,043,493株 2019年3月期 57,043,584株
(参考)個別業績の概要
2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 146,482 △5.6 4,234 △72.5 19,177 △35.5 17,180 △32.5
2019年3月期 155,244 14.2 15,399 34.1 29,728 48.5 25,445 70.8
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2020年3月期 301.18 -
2019年3月期 446.08 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 163,666 126,475 77.3 2,217.18
2019年3月期 166,430 119,441 71.8 2,093.87
(参考)自己資本 2020年3月期 126,475百万円 2019年3月期 119,441百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が発表日現在入手している情報及び合理的であ
ると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績等
は経済情勢の変動等に伴うリスクや様々な不確定要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる
仮定等については、「1.経営成績・財政状態に関する分析(1)経営成績に関する分析」をご覧ください。
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績・財政状態に関する分析 …………………………………………………………………………………… 2
(1) 経営成績に関する分析 ……………………………………………………………………………………………… 2
(2) 財政状態に関する分析 ……………………………………………………………………………………………… 6
(3) 利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ……………………………………………………………… 7
2.経営方針 ………………………………………………………………………………………………………………… 8
(1) 会社の経営の基本方針 ……………………………………………………………………………………………… 8
(2) 目標とする経営指標 ………………………………………………………………………………………………… 8
(3) 中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題 …………………………………………………………………… 8
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 9
4.連結財務諸表 …………………………………………………………………………………………………………… 10
(1) 連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………………… 10
(2) 連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………… 12
連結損益計算書 …………………………………………………………………………………………………… 12
連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………………………………… 13
(3) 連結株主資本等変動計算書 ………………………………………………………………………………………… 14
(4) 連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………………… 16
(5) 連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………………… 18
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 18
(連結損益計算書関係) …………………………………………………………………………………………… 18
(表示方法の変更) ………………………………………………………………………………………………… 18
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 18
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………… 20
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 20
- 1 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
1.経営成績・財政状態に関する分析
(1)経営成績に関する分析
① 当期の経営成績
(a)概況
2019年3月期 2020年3月期
増減額 増減率
セグメントの名称
金額 構成比 金額 構成比 (百万円) (%)
(百万円) (%) (百万円) (%)
化粧品事業 254,965 76.6 251,894 76.9 △3,071 △1.2
コスメタリー事業 74,632 22.4 71,912 21.9 △2,719 △3.6
その他 3,398 1.0 3,916 1.2 518 15.3
売上高計 332,995 100.0 327,724 100.0 △5,271 △1.6
2019年3月期 2020年3月期
増減額 増減率
区分
金額 売上比 金額 売上比 (百万円) (%)
(百万円) (%) (百万円) (%)
営業利益 52,408 15.7 40,231 12.3 △12,176 △23.2
経常利益 53,976 16.2 40,932 12.5 △13,044 △24.2
親会社株主に帰属する当期純利益 37,004 11.1 26,682 8.1 △10,322 △27.9
当期における日本経済は、相次ぐ自然災害の影響などで弱さがみられる中、雇用・所得環境の改善等を背景に緩や
かな回復基調で推移しましたが、足元では新型コロナウィルス感染症の影響により、大変厳しい状況にあります。
化粧品業界におきましては、2019年度の経済産業省化粧品出荷統計(暦年)によりますと、販売個数・販売金額と
もに前年と比べ増加しました。また、海外において当社グループが主に事業展開しているアジア・米国経済につきま
しては、アジアでは一部で景気減速もみられましたが、米国では景気回復の動きが続きました。
このような市場環境の中、当社グループは、創業80周年に向けて更なる成長ステージを目指した中長期ビジョン
「VISION 2026」を掲げ、企業の成長を支える強い経営基盤をベースとしながら、そのリソースを最大限に活用し、
独自の価値創造を絶えず行っていくことにより、グローバルかつボーダレスな成長を目指してきました。
当期における当社グループの業績につきましては、アジアの販売は引き続き好調に推移しましたが、日本において
インバウンド売上の減少や消費増税に伴う駆け込み需要の反動減に加え、新型コロナウィルス感染症拡大の影響など
により、売上高は前年同期比1.6%減の327,724百万円(為替の影響を除くと0.5%減)となりました。なお、連結売
上高に占める海外売上高の割合は32.1%となりました。
利益につきましては、売上高の減少と販売費及び一般管理費は増加しましたが、厳しい環境下でも利益を確保でき
るよう努めた結果、営業利益は40,231百万円(前年同期比23.2%減)となりました。また、為替差損が発生した一方
で、受取利息、還付消費税等の発生により、経常利益は40,932百万円(同24.2%減)、親会社株主に帰属する当期純
利益は26,682百万円(同27.9%減)となりました。
- 2 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(b)セグメント別の状況
化粧品事業
増減率
区分 2019年3月期 2020年3月期 増減額
(%)
外部顧客に対する売上高 百万円 254,965 251,894 △3,071 △1.2
セグメント間の売上高 百万円 - - - -
売上高計 百万円 254,965 251,894 - -
営業利益 百万円 51,401 44,663 △6,737 △13.1
営業利益率 % 20.2 17.7 - -
化粧品事業につきましては、ハイプレステージ領域において、「デコルテ」「インフィニティ」「雪肌精みやび」
等はプラス成長となりましたが、㈱アルビオン及び米国タルト社がマイナス成長となりました。また、プレステージ
領域におきましては、メイクブランドの「エスプリーク」はプラス成長となりましたが、「雪肌精」等がマイナス成
長となりました。これらの結果、当事業の売上高は251,894百万円(前年同期比1.2%減)、営業利益は44,663百万円
(同13.1%減)となりました。
コスメタリー事業
増減率
区分 2019年3月期 2020年3月期 増減額
(%)
外部顧客に対する売上高 百万円 74,632 71,912 △2,719 △3.6
セグメント間の売上高 百万円 753 - - -
売上高計 百万円 75,385 71,912 - -
営業利益 百万円 5,043 211 △4,832 △95.8
営業利益率 % 6.7 0.3 - -
コスメタリー事業につきましては、「スティーブンノル ニューヨーク」及びコーセーコスメポート㈱が展開する
ヘアケアブランド「ビオリス」やエイジングケアブランド「グレイスワン」等は好調に推移しましたが、「クリアタ
ーン」のインバウンド売上が減少、「リンメル」の販売ライセンス終了による影響や、「ヴィセ」等のメイクブラン
ドがマイナス成長となった結果、売上高は71,912百万円(前年同期比3.6%減)、営業利益は売上原価及び販売費が
増加したことにより211百万円(同95.8%減)となりました。
その他
増減率
区分 2019年3月期 2020年3月期 増減額
(%)
外部顧客に対する売上高 百万円 3,398 3,916 518 15.3
セグメント間の売上高 百万円 721 594 - -
売上高計 百万円 4,119 4,511 - -
営業利益 百万円 1,537 1,283 △254 △16.5
営業利益率 % 37.3 28.4 - -
その他の事業につきましては、アメニティ製品の販売やOEM生産の受注が増加した結果、売上高は3,916百万円
(前年同期比15.3%増)、営業利益は売上原価が増加したことにより1,283百万円(同16.5%減)となりました。
- 3 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(C)地域別売上高(外部顧客に対する売上高)の状況
2019年3月期 2020年3月期
増減額 増減率
金額 構成比 金額 構成比 (百万円) (%)
(百万円) (%) (百万円) (%)
日本 240,202 72.1 222,550 67.9 △17,652 △7.3
アジア 51,474 15.5 64,353 19.6 12,878 25.0
北米 37,546 11.3 35,897 11.0 △1,649 △4.4
その他 3,772 1.1 4,923 1.5 1,151 30.5
売上高計 332,995 100.0 327,724 100.0 △5,271 △1.6
<日本>
日本市場につきましては、アジア市場での販路拡大や為替の影響などにより日本でのインバウンド売上が減少した
ことに加え、上述の通り、大雨・台風などの自然災害の影響や、消費増税に伴う駆け込み需要の反動減、新型コロナ
ウィルス感染拡大の影響により、主要な販売チャネルにおいてマイナス成長となりました。
百貨店チャネルでは、「デコルテ」や㈱アルビオン等のハイプレステージ領域のブランド、ドラッグストアチャネ
ルやGMSチャネルでは、「雪肌精」等のプレステージ領域のブランドに加え、「ヴィセ」等のメイクブランドを中心
にコスメタリー事業ブランドの売上が減少しました。これらの結果、売上高は222,550百万円(前年同期比7.3%減)
となりました。
<アジア>
アジア市場につきましては、各国における既存チャネルの育成に加え、免税店やEコマースなど新販路の開拓を強
化することにより、インバウンド市場との連携を図るなど、グローバルかつボーダレスなお客さまづくりを推進しま
した。中国からの観光客減少等により台湾・香港はマイナス成長となりましたが、免税チャネルが好調な韓国、百貨
店・Eコマースともに高成長が続いた中国が売上を牽引した結果、売上高は64,353百万円(同25.0%増)となりまし
た。
<北米>
北米市場につきましては、百貨店チャネルを中心に推進した「デコルテ」育成のほか、米国タルト社は、「マスカ
ラ」や「コンシーラー」などカテゴリーごとの製品展開の強化、「Clean Beauty」市場への対応など、新たな顧客層
の拡大に取り組みましたが、プレステージメイク市場の厳しい環境の影響を受けマイナス成長となり、売上高は
35,897百万円(同4.4%減)となりました。
<その他>
その他の地域につきましては、米国タルト社による欧州展開が順調に推移した結果、売上高は4,923百万円(同
30.5%増)となりました。
- 4 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
② 次期の見通し
今後の見通しにつきましては、新型コロナウィルス感染症の世界的大流行の影響により、日本をはじめ世界全体
で、厳しい経済状態が続くと想定されます。各国でのロックダウン、外出自粛要請、渡航規制などのウィルス封じ込
め策により、消費者の行動範囲・機会が縮小し、事業活動が制約されることで、需要、供給両面での経済活動が大き
く抑制されております。その結果、消費マインドや、雇用・所得環境の悪化により、経済低迷の長期化も懸念されて
います。
これらの状況を踏まえ、次期の業績につきましては、売上高286,600百万円(前年同期比12.5%減)、営業利益
17,200百万円(同57.2%減)、経常利益は18,200百万円(同55.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は12,500
百万円(同53.2%減)を予想しております。事業の種類別セグメントの見通しにつきましては、上述の通り、不透明
な経営状態が続くことが見込まれ、合理的に算出することが困難なため、現時点での公表は控えさせていただきま
す。また、設備投資24,300百万円、減価償却費11,900百万円を見込んでおります。
尚、従来より開示しておりました3ヵ年ベースの経営計画につきましては、次期より中長期ビジョン「VISION
2026」に包含することとし、今後、「VISION 2026」に変更が発生した場合は、速やかに開示いたします。
※主要な為替レートにつきましては、107円/米ドル、15.2円/中国元、0.09円/韓国ウォンを想定しています。
- 5 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(2)財政状態に関する分析
① 資産、負債及び純資産の状況
当期末の流動比率は342.6%、当座比率は227.8%であり、前期末に比べそれぞれ32.1ポイントの増加、17.3
ポイントの増加となりました。主な理由は下記のとおりであります。
資産は、前期末に比べ8,443百万円の増加となりました。現金及び預金の増加3,171百万円、受取手形及び売
掛金の減少6,401百万円等により当座資産が3,230百万円減少し、流動資産は802百万円減少しました。有形固定
資産の増加9,125百万円、無形固定資産の減少895百万円、投資その他の資産の増加1,015百万円により固定資産
は9,246百万円増加しました。
負債は、前期末に比べ6,917百万円の減少となりました。支払手形及び買掛金の減少3,567百万円、電子記録
債務の減少3,572百万円、未払費用の増加1,580百万円、未払法人税等の減少3,429百万円等により流動負債が
6,430百万円減少しました。固定負債は、リース債務の減少124百万円等により486百万円の減少となりました。
なお、有利子負債残高は1,654百万円、デット・エクイティ・レシオは0.01倍となりました。
② キャッシュ・フローの状況に関する分析
2019年3月期 2020年3月期 増減額
(百万円) (百万円) (百万円)
営業活動によるキャッシュ・フロー 32,989 37,090 4,100
投資活動によるキャッシュ・フロー △20,669 △19,006 1,662
財務活動によるキャッシュ・フロー △10,426 △11,448 △1,022
現金及び現金同等物の増加額 380 6,019 5,638
現金及び現金同等物期末残高 64,264 70,284 6,019
当期末における連結ベースの現金及び現金同等物は、前期末より6,019百万円増加し70,284百万円(前年同期
比9.4%増)となりました。当期末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりでありま
す。
営業活動によるキャッシュ・フローは、37,090百万円の収入(同12.4%増)となりました。主な要因は税金
等調整前当期純利益40,365百万円、非資金費用である減価償却費8,838百万円、たな卸資産の増加822百万円、
売上債権の減少6,252百万円、その他の資産の減少1,389百万円、仕入債務の減少6,121百万円、その他負債の増
加3,037百万円及び法人税等の支払い17,150百万円等であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、19,006百万円の支出(同8.0%減)となりました。主な要因は、有形
固定資産の取得による支出17,980百万円、定期預金の減少による純収入2,805百万円、無形固定資産の取得によ
る支出1,894百万円等であります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、11,448百万円の支出(同9.8%増)となりました。主な要因は配当金
の支払い11,322百万円等であります。
- 6 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
③ キャッシュ・フロー関連指標の推移
2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
自己資本比率 % 63.2 66.3 68.1 69.6 72.5
時価ベースの自己資本比率 % 267.8 232.4 469.9 386.4 246.4
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 倍 0.1 0.1 0.0 0.1 0.0
インタレスト・カバレッジ・レシオ 倍 1,285.9 5,133.3 9,274.6 23,555.3 3,942.6
注)自己資本比率………………………………自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率………………株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率…有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ……キャッシュ・フロー(利息・法人税等控除前)/利払い
※ いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
※ 株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
なお、期末を基準日とする株式分割があった場合には、期末株価終値を修正しております。
※ キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを利用しております。
※ 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
利益配分に関しましては、安定配当を基本としておりますが、今後の事業拡大のための内部資金の確保に配慮し
つつ、財政状態、業績、配当性向等を勘案し、株主への利益還元に取り組んでいく方針であります。
当期の期末配当につきましては、1株につき普通配当95円を予定しております。2019年12月10日付で、1株につ
き95円の中間配当を実施しておりますので、年間配当は190円になります。
次期の配当につきましては、現時点では未定とさせていただき、合理的な予想の開示が可能になった時点で速や
かに開示いたします。
- 7 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
2.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、お客様に心から満足していただける優れた品質の化粧品とサービスを提供したい、という信念の
もとに経営に取り組んでまいりました。この思いは、画期的なファンデーションや業界初の美容液などの創造的な化
粧品を生み出す研究開発力や生産技術力、生活者ニーズに合ったブランドを様々な販売チャネルを通じてお客様に提
供する「独自のブランドマーケティング」の展開などに具現化され、発展の原動力にもなっております。
当社グループは、今後もこれら3つの強みを最大限に発揮し、「世界で存在感のある企業への進化」を目指し、事
業運営を行ってまいります。
コーセーグループの将来像「世界で存在感のある企業への進化」
目指す姿「究極の高ロイヤルティ企業」~魅力に溢れるブランドで埋め尽くされたポートフォリオ~
(1)憧れの存在 ・・・ 誰もが知っていて、誰もが憧れ、誰からも一目置かれる存在
(2)唯一無二の存在 ・・・ オリジナリティが高く、他社のどことも似ていない“孤高”の存在
(3)かけがえのない存在 ・・・ リピート率や顧客固定化率が高く、顧客にとって「なくてはならない」存在
また同時に、法令等遵守の徹底やサステナビリティへの取り組みに一層注力することで、社会的責任を果たしてま
いる所存です。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、売上高営業利益率及び総資産事業利益率(ROA)、自己資本当期純利益率(ROE)の向上を
重要な経営指標としております。
注)総資産事業利益率=(営業利益+受取利息、配当金)/総資産(期首期末平均)×100
自己資本当期純利益率=親会社株主に帰属する当期純利益/自己資本(期首期末平均)×100
(3)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題
当社グループは、創業80周年に向けて更なる成長ステージを目指した中長期ビジョン「VISION 2026」を推進して
おります。
「VISION 2026」では、売上高500,000百万円、営業利益率16%以上を経営目標とし、その実現に向けたロードマッ
プとして、「グローバルブランド拡充と顧客接点の強化(PhaseⅠ)」、「世界での存在感拡大と更なる顧客体験の
追求(PhaseⅡ)」、「世界のひとりひとりに存在感のある顧客感動企業への進化(PhaseⅢ)」の3つのフェーズを
経て、世界で存在感のある企業への進化を目指してまいります。
2018年4月に掲げた以下基本戦略のもと、引き続き「グローバルブランド拡充と顧客接点の強化(PhaseⅠ)」に取
り組んでまいります。
「VISION 2026」 3つのフェーズ
・PhaseⅠ 「グローバルブランド拡充と顧客接点の強化」(2018年4月~2021年3月)
・PhaseⅡ 「世界での存在感拡大と更なる顧客体験の追求」(2021年4月~2024年3月)
・PhaseⅢ 「世界のひとりひとりに存在感のある顧客感動企業への進化」(2024年4月~2027年3月)
「VISION 2026」 基本戦略
① 3つの成長戦略
1)ブランドのグローバル展開加速
2)独自性のある商品の積極的開発
3)新たな成長領域へのチャレンジ
② 2つの価値追求
1)デジタルを活用したパーソナルな顧客体験の追及
2)外部リソースや技術と連携した独自の価値追求
③ 3つの経営基盤
1)企業の成長を支える経営基盤の構築
2)ダイバーシティ&インクルージョン経営の実践
3)バリューチェーン全体にわたるサステナビリティ戦略の推進
- 8 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、中長期的な会社の経営戦略に掲げるとおり、世界で存在感のある企業への進化を目指す過程に
おいて、国内外の諸情勢を考慮の上、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性の向上や海外における信用
力向上等を目的とし、将来のIFRS適用に向けて研究を重ねています。
- 9 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
4.連結財務諸表
(1) 連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 94,385 97,556
受取手形及び売掛金 44,773 38,371
商品及び製品 34,121 35,775
仕掛品 3,005 3,472
原材料及び貯蔵品 23,655 22,192
その他 5,383 7,146
貸倒引当金 △83 △77
流動資産合計 205,241 204,438
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 40,960 45,590
減価償却累計額 △21,303 △22,671
建物及び構築物(純額) 19,657 22,919
機械装置及び運搬具 17,012 18,543
減価償却累計額 △12,299 △13,290
機械装置及び運搬具(純額) 4,713 5,252
工具、器具及び備品 39,199 43,151
減価償却累計額 △32,097 △34,581
工具、器具及び備品(純額) 7,101 8,570
土地 17,566 17,569
リース資産 1,954 2,000
減価償却累計額 △1,117 △1,356
リース資産(純額) 837 643
建設仮勘定 7,020 11,068
有形固定資産合計 56,896 66,022
無形固定資産
ソフトウエア 2,296 3,245
のれん 6,675 5,794
その他 6,697 5,733
無形固定資産合計 15,669 14,774
投資その他の資産
投資有価証券 11,664 13,433
繰延税金資産 7,574 6,272
その他 3,361 3,900
貸倒引当金 △245 △236
投資その他の資産合計 22,355 23,370
固定資産合計 94,921 104,167
資産合計 300,162 308,606
- 10 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 9,764 6,196
電子記録債務 19,086 15,513
短期借入金 600 727
リース債務 228 214
未払金 14,371 13,086
未払費用 10,716 12,296
未払法人税等 7,661 4,232
未払消費税等 632 1,537
返品調整引当金 2,132 1,967
その他 913 3,903
流動負債合計 66,107 59,676
固定負債
リース債務 837 712
役員退職慰労引当金 2,846 3,334
退職給付に係る負債 4,435 4,346
その他 1,094 332
固定負債合計 9,213 8,727
負債合計 75,321 68,403
純資産の部
株主資本
資本金 4,848 4,848
資本剰余金 - 15
利益剰余金 207,821 223,665
自己株式 △9,102 △9,103
株主資本合計 203,566 219,425
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 3,750 4,434
為替換算調整勘定 1,781 1,063
退職給付に係る調整累計額 △275 △1,289
その他の包括利益累計額合計 5,256 4,208
非支配株主持分 16,018 16,569
純資産合計 224,841 240,202
負債純資産合計 300,162 308,606
- 11 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(2) 連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 332,995 327,724
売上原価 88,608 88,703
売上総利益 244,387 239,020
販売費及び一般管理費
広告宣伝費 23,473 21,468
販売促進費 61,439 65,447
運賃及び荷造費 14,030 15,236
給料及び手当 48,383 50,820
退職給付費用 1,288 786
法定福利費 7,393 7,627
減価償却費 3,757 4,047
その他 32,211 33,355
販売費及び一般管理費合計 191,979 198,789
営業利益 52,408 40,231
営業外収益
受取利息 513 551
受取配当金 137 111
受取手数料 - 54
還付消費税等 - 185
特許実施許諾料 38 16
為替差益 574 -
補助金収入 - 85
雑収入 455 390
営業外収益合計 1,720 1,394
営業外費用
支払利息 2 7
有価証券償還損 10 -
不動産賃貸費用 4 4
支払手数料 13 13
投資事業組合運用損 87 62
為替差損 - 517
雑損失 33 87
営業外費用合計 151 693
経常利益 53,976 40,932
特別利益
固定資産売却益 3 9
投資有価証券売却益 2 1
関係会社株式売却益 925 -
事業整理益 ※ 796 115
特別利益合計 1,727 127
特別損失
固定資産処分損 463 419
投資有価証券評価損 9 147
関係会社株式評価損 173 51
減損損失 108 76
特別損失合計 754 693
税金等調整前当期純利益 54,949 40,365
法人税、住民税及び事業税 17,310 11,104
法人税等調整額 △1,363 1,427
法人税等合計 15,946 12,532
当期純利益 39,002 27,833
非支配株主に帰属する当期純利益 1,997 1,151
親会社株主に帰属する当期純利益 37,004 26,682
- 12 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
当期純利益 39,002 27,833
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 97 679
為替換算調整勘定 △2,362 △734
退職給付に係る調整額 △309 △1,074
その他の包括利益合計 △2,575 △1,129
包括利益 36,427 26,703
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 34,440 25,634
非支配株主に係る包括利益 1,986 1,069
- 13 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(3) 連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 4,848 180,514 △9,098 176,263
当期変動額
剰余金の配当 △9,697 △9,697
親会社株主に帰属する当期
純利益
37,004 37,004
自己株式の取得 △4 △4
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
当期変動額合計 - 27,307 △4 27,303
当期末残高 4,848 207,821 △9,102 203,566
その他の包括利益累計額
非支配株主持分 純資産合計
その他有価証券 退職給付に係る その他の包括利
評価差額金
為替換算調整勘定
調整累計額 益累計額合計
当期首残高 3,651 4,098 70 7,820 14,523 198,607
当期変動額
剰余金の配当 △9,697
親会社株主に帰属する当期
純利益
37,004
自己株式の取得 △4
株主資本以外の項目の当期
99 △2,317 △346 △2,564 1,495 △1,068
変動額(純額)
当期変動額合計 99 △2,317 △346 △2,564 1,495 26,234
当期末残高 3,750 1,781 △275 5,256 16,018 224,841
- 14 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 4,848 - 207,821 △9,102 203,566
当期変動額
剰余金の配当 △10,838 △10,838
親会社株主に帰属する当期
純利益
26,682 26,682
自己株式の取得 △0 △0
合併による増加 15 15
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
当期変動額合計 - 15 15,844 △0 15,858
当期末残高 4,848 15 223,665 △9,103 219,425
その他の包括利益累計額
非支配株主持分 純資産合計
その他有価証券 退職給付に係る その他の包括利
評価差額金
為替換算調整勘定
調整累計額 益累計額合計
当期首残高 3,750 1,781 △275 5,256 16,018 224,841
当期変動額
剰余金の配当 △10,838
親会社株主に帰属する当期
純利益
26,682
自己株式の取得 △0
合併による増加 15
株主資本以外の項目の当期
683 △717 △1,014 △1,047 550 △497
変動額(純額)
当期変動額合計 683 △717 △1,014 △1,047 550 15,360
当期末残高 4,434 1,063 △1,289 4,208 16,569 240,202
- 15 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(4) 連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 54,949 40,365
減価償却費 8,018 8,838
減損損失 108 76
のれん償却額 805 795
貸倒引当金の増減額(△は減少) 37 △12
役員退職慰労引当金の増減額(△は減少) 333 487
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) △1,147 △1,104
その他の引当金の増減額(△は減少) 199 120
固定資産処分損益(△は益) 459 409
受取利息及び受取配当金 △651 △662
支払利息 2 7
為替差損益(△は益) △180 345
有価証券償還損益(△は益) 10 -
投資有価証券売却損益(△は益) △2 △1
関係会社株式売却損益(△は益) △925 -
関係会社株式評価損 173 51
投資有価証券評価損益(△は益) 9 146
投資事業組合運用損益(△は益) 87 62
事業整理益 △796 △115
売上債権の増減額(△は増加) △3,795 6,252
たな卸資産の増減額(△は増加) △10,377 △822
仕入債務の増減額(△は減少) 2,668 △6,121
その他の資産の増減額(△は増加) △1,388 1,389
その他の負債の増減額(△は減少) 440 3,037
その他 - 0
小計 49,041 53,547
利息及び配当金の受取額 622 706
利息の支払額 △2 △13
事業整理に伴う補償金の受取 796 -
法人税等の支払額 △17,469 △17,150
営業活動によるキャッシュ・フロー 32,989 37,090
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △32,232 △30,237
定期預金の払戻による収入 29,573 33,042
有価証券の売却及び償還による収入 520 -
有形固定資産の取得による支出 △15,191 △17,980
有形固定資産の売却による収入 95 12
有形固定資産の除却による支出 - △79
無形固定資産の取得による支出 △1,910 △1,894
投資有価証券の取得による支出 △1,099 △950
投資有価証券の売却及び償還による収入 2 2
子会社株式の取得による支出 △395 △283
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による
678 -
収入
貸付けによる支出 - △153
投資その他の資産の増減額(△は増加) △709 △485
投資活動によるキャッシュ・フロー △20,669 △19,006
- 16 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) - 123
自己株式の純増減額(△は増加) △4 △0
配当金の支払額 △9,697 △10,838
非支配株主への配当金の支払額 △492 △483
子会社の自己株式の取得による支出 - △19
その他 △232 △229
財務活動によるキャッシュ・フロー △10,426 △11,448
現金及び現金同等物に係る換算差額 △1,512 △615
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 380 6,019
現金及び現金同等物の期首残高 63,883 64,264
現金及び現金同等物の期末残高 64,264 70,284
- 17 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(5) 連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(連結損益計算書関係)
※ 事業整理益
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
当社のリンメルブランドのライセンス事業につきましては、2018年10月31日をもってCoty Inc.とのライセン
ス契約を終了し、これに伴い、リンメルブランドの販売活動を行っておりました連結子会社である株式会社コス
メディックの清算を決議いたしました。契約終了に伴う受取補償金から子会社清算損を差し引いた金額を事業整
理益として計上しております。
(表示方法の変更)
(連結損益計算書)
前連結会計年度において、「特別損失」の「その他」に含めておりました「投資有価証券評価損」は、特別損
失の総額の100分の10を超えたため、当連結会計年度より独立掲記することとしております。この表示方法の変更
を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前連結会計年度の連結損益計算書において、「特別損失」の「その他」に表示していた9百万円
は、「投資有価証券評価損」9百万円として組み替えております。
(連結キャッシュ・フロー計算書)
前連結会計年度において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に含めておりました「投資有
価証券評価損益(△は益)」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記することとしており
ます。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「営業活動によるキャッシュ・フロ
ー」の「その他」に表示していた9百万円は、「投資有価証券評価損益(△は益)」9百万円として組み替えて
おります。
(セグメント情報等)
(1) 報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、最高経営意思決定機関
が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社は、お客様の多様なニーズに適合した製品を市場に提供するため、当社グループで企画・開発した製品を各
種ブランドにより展開しており、各ブランドごとに国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を行っており
ます。
したがって、当社は各ブランドを基礎とした事業別セグメントから構成されており、「化粧品事業」及び「コス
メタリー事業」の2つを報告セグメントとしております。
「化粧品事業」に属する主要製品には、コーセー・雪肌精・エスプリーク・コスメデコルテ・プレディア・イン
フィニティ・ジルスチュアート・アディクション・クリエ・アルビオン・タルト等が、「コスメタリー事業」に属
する主要製品には、ヴィセ・ファシオ・エルシア・ソフティモ・サンカット®・クリアターン・スティーブンノル
ニューヨーク等があります。
(2) 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」にお
ける記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
- 18 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(3) 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント 連結財務諸表
その他 調整額
合計 計上額
コスメタ (注1) (注2)
化粧品事業 計 (注3)
リー事業
売上高
(1)外部顧客に対する売上高 254,965 74,632 329,597 3,398 332,995 - 332,995
(2)セグメント間の内部売上高
- 753 753 721 1,474 △1,474 -
又は振替高
計 254,965 75,385 330,351 4,119 334,470 △1,474 332,995
セグメント利益 51,401 5,043 56,444 1,537 57,982 △5,574 52,408
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント 連結財務諸表
その他 調整額
合計 計上額
コスメタ (注1) (注2)
化粧品事業 計 (注3)
リー事業
売上高
(1)外部顧客に対する売上高 251,894 71,912 323,807 3,916 327,724 - 327,724
(2)セグメント間の内部売上高
- - - 594 594 △594 -
又は振替高
計 251,894 71,912 323,807 4,511 328,319 △594 327,724
セグメント利益 44,663 211 44,875 1,283 46,158 △5,926 40,231
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、アメニティ製品事業・不動産賃貸
事業を含んでおります。
2.セグメント利益の調整額は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
セグメント間取引消去 78 28
各報告セグメントに配分していない全社費用 △5,652 △5,955
合計 △5,574 △5,926
全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない当社の管理部門に係る費用及び基礎研究費用であります。
3.セグメント利益は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
(4) 地域に関する売上高情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
日本 アジア 北米 その他 計
240,202 51,474 37,546 3,772 332,995
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
日本 アジア 北米 その他 計
222,550 64,353 35,897 4,923 327,724
- 19 -
㈱コーセー(4922) 2020年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 3,660.77円 3,920.41円
1株当たり当期純利益金額 648.71円 467.76円
(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純利益
百万円 37,004 26,682
金額
普通株主に帰属しない金額 百万円 - -
普通株式に係る親会社株主に帰属
百万円 37,004 26,682
する当期純利益金額
普通株式の期中平均株式数 千株 57,043 57,043
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
- 20 -