4919 ミルボン 2019-02-13 11:30:00
新中期事業構想(2019年~2023年)について [pdf]

                                                      2019 年 2 月 13 日
各 位
                                会 社 名 株 式 会 社 ミ ル ボ ン
                                代 表 者 名 代表取締役社長 佐藤 龍二
                                      (コード番号 4919 東証第 1 部)
                                問 合 せ 先 常務取締役     村井 正浩
                                          (TEL 03-3517-3915)


            新中期事業構想(2019 年~2023 年)について


 2015 年 1 月に公表した前中期事業構想(2015 年~2019 年)を 2018 年末に目標を達成し
たため、1 年前倒しで終了いたしました。これを受けて、新中期事業構想(2019 年~2023
年)を策定いたしましたので、お知らせします。


                            記


Ⅰ.前中期事業構想総括
  当社グループは、「世界のプロフェッショナル市場で本気で戦えるグローバルメーカー
 としての企業体を創出し、アジア No.1、世界ベスト 5 入りを目指す」をテーマに取り組
 んでまいりました。
  国内の基幹工場ゆめが丘工場の統合・増設、中央研究所の増設、銀座を始めとする国内
 拠点の新設、フィリピン・ドイツなど海外拠点の新設など積極的な成長投資を実施してま
 いりました。また、コーポレートブランディングや製品ブランディングに本格的に取り組
 むなど、店販ビジネスの充実に努め、  プレミアムブランドが大きく業績に貢献いたしまし
 た。この結果、前中期末目標(2019 年度)を 1 年前倒しで達成いたしました。


 【前中期事業構想の目標と実績】                                     (単位:百万円)
             前中期末目標
                                 2018 年度実績          CAGR
            (2019 年度)                                          達成率
                                                   2014~2018
                   構成比                    構成比                  (%)
            金額                   金額                (%)
                   (%)                    (%)
  売上高          35,000   100.0    35,185    100.0        8.7     100.5
          国内   28,500    81.4    29,872     84.9         7.2    104.8
          海外    6,500    18.6     5,312     15.1       19.4      81.7
  営業利益          6,000    17.1     6,260     17.8        8.9     104.3
  親会社株主に帰属する
                3,850    11.0     4,495     12.8       14.4     116.8
  当期純利益
Ⅱ.新中期事業構想(2019 年~2023 年)の概要
 1.ミルボングループ 中期ビジョン・グローバルビジョンロードマップ

            業界視点から、本質的な社会・顧客視点へ
                「Change the Stage!!」
           ~今 ここにない未来を創り続けるために~
      日本発信の美容文化を基に、新たな美容産業の創造への転換と追及


                    <中期ビジョン>
    本質的な社会・ 顧客視点での“プロフェッショナル価値 ”を生み出す、
          グローバルメーカーとしての企業体を創出し、
             アジア No.1 、世界ベスト5の確立


               <ミルボン グローバルビジョン>
              教育を中心としたフィールド活動によって、
           世界の国・地域の美容に地域貢献し、日本発(初)
       世界 No.1 のグローバルプロフェッショナルメーカーをめざす。


                      <大義>
       ミルボンは、美容の新たなグローバルフィールドを創造し、
        女性を輝かせ、女性の職業観・雇用を生み出すことで、
          世界の国・地域の社会問題の解決に寄与します。
      すなわち社会的(環境含め)プラス経済的価値を創造することで、
            持続的成長と信頼関係を構築します。


  ■社会・顧客視点による革新の連続を創造する企業へ
  ■SDGs 貢献企業へ=持続的成長と社会への貢献による信頼される企業へ


【グローバルビジョンロードマップ】
2.日本市場政策
 ①   サロン生産性アップ支援の体制を整える
  1)製品開発
     顧客視点を強化し、最先端技術による高付加価値製品づくりを推進します。
  2)フィールドパーソン体制
   代理店・サロンに向けたマーケティング強化とスタジオ教育・入店・動画を活
   用することによってフィールド活動を革新していきます。
  3)拠点スタジオ網の整備
   2019 年度松山営業所を新設します。また、2020 年以降エリア拡大のために新
   潟、鹿児島等、さらに、首都圏エリアの充実を図るため渋谷、藤沢、千葉を検
   討します。
 ② BtoBtoC リアルコミュニケーション力強化支援
  ヘアからスキンまでトータルなカウンセリング技術の構築と教育を支援します。
 ③ BtoBtoC デジタルコミュニケーション
  1)ミルボン公式 EC サイト立ち上げ・・・美容室でカウンセリングを受けて対
   面販売した顧客専用で、美容室に売上計上されるプラットファームを提供して
   いきます。
  2)WEB カウンセリング、デジタル診断システムの導入
 ④ 顧客の生涯美容を叶える化粧品事業への挑戦
  1)新しいパートナー株式会社コーセーとサロン専売化粧品ブランドを投入、ミ
   ルボンの強みを活かし、新たな美容マーケットを創造します。
  2)中期目標 50 億円を目指し、化粧品事業をヘア事業に続く第 2 の柱とします。
 ⑤ コーポレート&製品ブランディングの推進
  1)WEB マガジン、公式 SNS
  2)動画プロモーション
  3)駅ジャック・・・東京、大阪に続いて名古屋、福岡でも実施


3.海外市場政策
 ①   スピード感のあるリージョン別成長戦略の推進
  1)グローバル戦略を担う国際企画部門を始動させます(東京本社内に設置)。
  2)ミルボンの教育営業の質を強化するとともに、代理店セールス人数の倍増を目指
   します。
  3)エリアマーケティングを強化し、ブランドによる市場投入策の検討によって収益
   性を高めるビジネスを強化します。
 ② 現地化を推進することで市場基盤創りを
  1)海外の拠点のトップに現地社員を抜擢するなど人材の現地化を進めます。
  2)駐在員事務所の拠点を必要に応じて現地法人化してきます。
 ③ リージョン別のポイント
  1)アジアリージョン
     中国・・・成長の継続性を図っていくとともに、製品供給体制を多面的に構築して
          いきます。
     韓国・・・市場でのシェア拡大に対応して、新たな成長戦略を構築していきます。
   2)欧米リージョン
    欧米用ヘアカラー「ソフィストーン」を北米からヨーロッパへ投入することで市場
    拡大を加速します。
   3)新規展開国
     インドへの市場展開を検討します。


Ⅲ.新中期事業構想(2019 年~2023 年)財務目標
 1.業績の見通し
                                                       (単位:百万円)
                    2018 年度実績               2023 年度目標          CAGR
                             構成比                   構成比        2018~2023
                   金額                       金額                (%)
                             (%)                   (%)
  売上高              33,882         100.0     48,500    100.0        7.4
              国内   28,570          84.3     40,000     82.5         7.0
              海外     5,312         15.7      8,500     17.5         9.9
  営業利益              6,260          18.5      8,800     18.1        7.0
  親会社株主に帰属する
                    4,495          13.3      5,960     12.3        5.8
  当期純利益
 ※2019 年 12 月期より「収益認識基準に関する会計基準」等を適用しております。2018 年 12 月期の実
  績についても同基準で組替ております。


 2.財務戦略
 営業活動によるキャッシュフロー                          260 億円以上
                           前中期実績                           新中期目標
      使   途
                          (2015~2018)                     (2019~2023)
  成長投資                                      98 億円                         120 億円
                   新ゆめが丘工場の建設                        青山総合教育センター設立
                   新規営業拠点の設立・増強                      新拠点設立
                   本社東京移転                            既存拠点の移転、増強
                   化粧品ビジネス                           タイ工場拡張
        主な投資内容
                                                     化粧品事業開始
                   販売管理システム
                                                     ヴィラロドラ事業子会社化
                                                     システム投資
                                                     中国製品供給体制構築
                                            58 億円                         100 億円
  株主還元             配当性向                              配当性向 40%を目安に安定的に実施
                   2015 年 41.1%    2016 年 41.6%
                   2017 年 39.5%    2018 年 39.3%
  財務基盤の維持                                   24 億円                         40 億円


  資本効率             ROE 実績                            ROE14%以上を目指す
                   2015 年 11.7% 2016 年 11.4%
                   2017 年 13.0%    2018 年 14.0%
                                                                             以上