4914 高砂香料 2020-06-03 09:30:00
2020年3月期 決算説明会資料 [pdf]
証券コード:4914
2020年3月期 決算説明会
2020年6月3日
2
目次
I. 2020年3月期 通期業績
II. 2021年3月期 通期業績予想
III. 事業別戦略
IV. トピックス
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3
Ⅰ. 2020年3月期 通期業績
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2020年3月期 通期業績 4
[単位:億円]
2019/3 2020/3 為替影響除く
通期業績 通期業績 前期比 前期比
売 上 高 1505 1525 +1.3% +3.3%
売 上 総 利 益 457 426 △6.8% -
売上総利益率 30.4% 28.0% △2.4P -
販 売 管 理 費 399 400 +0.2% -
営 業 利 益 58 27 △54.4% △53.6%
営業利益率 3.9% 1.7% △2.2P -
当 期 純 利 益 48 34 △28.6% -
期中平均為替レート
USD: 110円 109円 △1円
EUR: 130円 122円 △8円
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地域セグメント 5
[単位:億円]
売 上 高 営 業 利 益
為替影響 為替影響
2019/3 2020/3 除く2019/3 2020/3 除く
通期業績 通期業績 前期比 前期比 通期業績 通期業績 前期比 前期比
日 本 677 689 +1.8% - 25 △0 - -
米 州 329 327 △0.6% +1.1% △1 4 - -
欧 州 255 253 △0.5% +6.6% 17 9 △45.6% △41.9%
アジア 245 255 +4.2% +7.4% 14 14 △3.0% △1.3%
調 整 - - 3 0 - -
合 計 1505 1525 +1.3% +3.3% 58 27 △54.4% △53.6%
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営業利益の増減分析 6
売上増による 原料価格の上昇等に伴う
売上総利益の増 売上総利益の減少 [単位:億円]
加 増益 減益
+6
減価償 販売
却費 管理費
△26 の増加 の増加
為替影響
等
△8 △1 △1
58 △1
一部の原料価格の低下に伴う
期末在庫の時価評価差損 27
19/3期 20/3期
通期業績 通期業績
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7
Ⅱ. 2021年3月期 通期業績予想
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為替の前提、感応度 8
為替の前提
2020/3 2021/3
通期実績 通期予想 前期比
USD 109円 109円 0円
E U R 122円 120円 △2円
為替感応度(1円円高/円安のケース)
売上高に対する影響 営業利益に対する影響
USD =約4億円減収/増収 USD =約17百万円減益/増益
EUR =約2億円減収/増収 EUR =約4百万円減益/増益
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2021年3月期 通期予想 9
[単位:億円]
2020/3 2021/3
通期業績 通期予想 前期比
売 上 高 1525 1535 +0.7%
営 業 利 益 27 33 +24.1%
営業利益率 1.7% 2.1% +2.1P
経 常 利 益 29 35 +22.6%
当 期 純 利 益 34 36 +5.6%
期中平均為替レート
USD: 109円 109円 0円
EUR: 122円 120円 △2円
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地域セグメント 10
[単位:億円]
売 上 高 営 業 利 益
為替影響 為替影響
2020/3 2021/3 除く2020/3 2021/3 除く
通期業績 通期予想 前期比 前期比 通期業績 通期予想 前期比 前期比
日 本 689 691 +0.3% - △0 7 - -
米 州 327 339 +3.7% +4.7% 4 10 +167.9% +160.0%
欧 州 253 246 △2.9% △1.1% 9 6 △31.1% △30.1%
アジア 255 259 +1.4% +1.2% 14 9 △33.9% △25.8%
調 整 - - 0 1 - -
合 計 1525 1535 +0.7% - 27 33 +24.1% -
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営業利益増減分析 11
原料価格の低下に伴う売 [単位:億円]
上総利益の増加 増益 減益
販売
管理費
売上増による の増加等
為替影響 その他
売上総利益の増加 不確実性
△12
+26 △1 △10
+3
27 33
20/3期 21/3期
通期業績 通期予想
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新型コロナウィルス感染症の影響 売上高増減分析 12
[単位:億円]
食品・日用品向け香料等 増収 減収
の需要増
新型コロナ 香水等の
ウィルス考 販売減
売上面の
慮前の増収 不確実性
見込み △5
+15 △10
+10
新型コロナウィルスの影響予想
1525 1535
20/3期 21/3期
通期業績 通期予想
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新型コロナウィルス感染症の影響 営業利益増減分析 13
[単位:億円]
増益 減益
食品・日用品向け香料等
の需要増
香水等の
不確実性による
新型コロナ 販売減 売上減に伴う売上総利益減
ウィルス考
慮前の増益 経費面の
見込み
+5 △2 △3
不確実性
△7
+13
新型コロナウィルスの影響予想
27 33
20/3期 21/3期
通期業績 通期予想
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設備投資・減価償却費・研究開発費 14
[単位:億円]
2021/3 主要投資案件
2020/3 2021/3
実績 予想 [日本]
・プロセス開発設備増強 11億円
設 備 投 資 79 89 (総額16億円 2020/3期に5億円支出済)
[アジア]
・広州子会社 生産能力拡充 6億円
減価償却費 65 62
(総額11億円 2020/3期に5億円支出済)
研 究 開 発 費 120 123
売上高研究開発費率 7.9% 8.0%
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15
Ⅲ.事業別戦略
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事業別売上高構成 16
ファインケミカル事業
4% その他
アロマイングリディエンツ事業 1%
8%
総売上高 フレーバー事業
1525億円 60%
フレグランス事業
27%
2020年3月期 売上高
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フレーバー事業 事業環境 17
地域別 フレーバー市場予想 地域別 当社売上実績
単位:million $
10000
9000 +36%
8000
15%
7000
14%
+21% +23%
58%
6000 13%
5000
4000
3000
2000
1000 日本 米州 欧州 アジア
0
米州 欧州 アジア
2017年 2022年
(日本を含む) ※2020年3月期
Global Overview of the Flavours & Fragrances Market(July,2018) IALコンサルタントより
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フレーバー事業 事業戦略 18
販売戦略 研究開発戦略
■地域別対応 ■ナチュラル素材開発
[日本・アジア] ・CIT社での独自のバイオ技術による新素材開発
国・カテゴリー別対応 ・シトラスリサーチセンター、バニラリサーチ
宗教、習慣、嗜好に合わせた対応 センターで競争力のある素材の研究・開発
あ ■自社スペシャリティあ
[米州・欧州] ・センソーラルセンターでアプリケーションの
ナチュラルフレーバー対応 研究・開発
シトラス、バニラ、ミント等 ■グローバルとの関わり
・課題を共有し基盤的な研究を強化
具体的対応 アクション
・コーヒーエキスが好調
・原料高に対し、国内外ともに原料の戦略的確保に努める
あ
・アジアフォーカス
・カテゴリーごとに拡販部会を設置し、それぞれの戦略を実行
・新型コロナウイルス感染症による売上高への大きな影響は現在のところない
売上高の推移 単位:億円
3/2016 3/2017 3/2018 3/2019 3/2020
841 821 833 907 919
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フレグランス事業 事業環境 19
地域別 フレグランス市場予想 地域別 当社売上実績
単位:million $
10000
9000
8000
+37% 25% 18%
7000
6000 +19%
+20% 23% 34%
5000
4000
3000
2000
1000 日本 米州 欧州 アジア
0
米州 欧州 アジア
2017年 2022年 (日本を含む) ※2020年3月期
Global Overview of the Flavours & Fragrances Market(July,2018) IALコンサルタントより
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フレグランス事業 事業戦略 20
販売戦略 研究開発戦略
■製品カテゴリー別対応 ■製品カテゴリーを支える技術の強化
[エアケア]得意分野 シェア維持 ・悪臭抑制技術
[パーソナルウォッシュ]新興成長市場開拓 ・生理心理技術的アプローチ
あ
[ファブリック]大口顧客への販売強化 あ
・カプセル化による香りのデリバリーコントロール
[ファインフレグランス]ブランディング強化 ・サステナビリティ、SDGsを考慮した香料開発
マルチナショナル顧客、主要ローカル顧客へ展開
具体的対応 アクション
・中期経営計画のターゲットカテゴリーである「パーソナルウォッシュ」と「ファブリック」にリソースを
集中して売上を伸ばすことに成功
・昨年末からの原材料高騰の流れが落ち着いた影響で、フレグランス事業の利益(粗利)率も回復傾向
あ
「Profit Improvement Plan」:価格改定を中心に継続して実施
・欧州の多くの国々、米国などでは外出禁止令が発動され、生活必需品以外のストアなどが閉鎖されている
ことにより、特にファインフレグランス部門の販売への影響が懸念
売上高の推移 単位:億円
3/2016 3/2017 3/2018 3/2019 3/2020
387 359 382 391 407
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アロマイングリディエンツ事業 事業環境 21
・アロマイングリディエンツは主にフレーバー、フレグランスの原料となる。両市場が成長す
ればアロマイングリディエンツ市場も成長する
・メントールの売上を確保しつつスペシャリティも重視していく
ℓ-メントールのグローバル市場予想 カテゴリー別 当社売上実績
1500 (Million US$)
5% 9%
1200
20% 47%
900
8% 11%
600
300 メントール スペシャリティ
センセート コモディティ
0
2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
コスメティック その他
Global L-Menthol Market Insights, Forecast to 2025
(Aug. 2019) QYResearch より
※2020年3月期
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アロマイングリディエンツ事業 事業戦略 22
販売戦略 研究開発戦略
■製品カテゴリー別対応 ■差別化のための新製品開発
[メントール] ・サステナブル&リニューアブルな製品開発
天然由来製法による差別化 (天然由来原料・再生可能原料)
あ
[スペシャリティ・センセート] あ
付加価値の高い当該品目の強化 ・製造方法に関してバイオ企業との連携強化
(コモデティからスペシャリティへ)
新規顧客の開拓
具体的対応 アクション
・「ブランディングの継続・強化」
→ ℓ-メントールが米国農務省のBioPreferred認証を取得
・スペシャリティ品の内部使用率増加(調合香料の差別化に貢献) あ
・グローバルな規制登録への対応の推進
・新型コロナウイルス感染症の影響について、現時点では注文が増加しているが年間を通して売上増になる
かは未確定。
売上高の推移 単位:億円
3/2016 3/2017 3/2018 3/2019 3/2020
114 105 114 128 121
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ファインケミカル事業 事業環境 23
・低分子医薬品市場は今後も伸長予想
・当社の売上に関しては、医薬品中間体ビジネス中心を継続
医薬品市場予想 カテゴリー別 当社売上実績
(兆円)
¥140
6% 6%
¥120
12%
¥100
51%
25%
¥80
¥60
¥40 海外医薬品中間体
¥20
国内医薬品中間体
機能性材料
¥0 触媒
2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
その他
バイオ 低分子 ※2020年3月期
Evaluate (June 2019)、 くすりの適正使用協議会より
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ファインケミカル事業 事業戦略 24
販売戦略 研究開発戦略
■顧客ポートフォリオ ■技術ポートフォリオ
得意先の開拓 プロセスイノベーションの具現化、
「強み」の融合による差別化、提案
■製品ポートフォリオあ あ
後期開発案件の獲得、次期主力商材の立上げ 「触媒」+「連続フロー技術・設備」+
用途の分散 「自動化・省力化」
具体的対応 アクション
・海外医薬品中間体は、今後に繋がる新規開発品目を獲得し、収益に貢献した
・導入した小型連続反応槽設備を使用する製造は順調に稼働、2020年以降も引き続き稼働を計画
あ
・国内医薬品中間体は既存品目の受注増により、目標を上回る売り上げ
・国内外メガファーマとも取引がある医薬品中間体ビジネスを中心としていく
・今期は、市場拡大の既存品目への対応及び2021年以降に繋がる新規プロジェクトに注力する
・新型コロナウイルス感染症について、原料納入及び製品出荷に一部影響が出ていた
売上高の推移 単位:億円
3/2016 3/2017 3/2018 3/2019 3/2020
60 68 72 65 63
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25
Ⅳ.トピックス
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TaSuKIプログラム 26
Takasago Global Procurement Sustainability Key Initiatives
目的
当社の事業戦略に重要な原料を、持続可能に調達する方策と、その原産地を支援す
る取り組みの推進
戦略
1. TaSuKI Originals: 持続可能な調達戦略
品質・価格・供給の安定化及び、新たな価値創造を目指します
2. TaSuKI Care: 地域社会や環境のためのプログラム
原産地の地域社会を尊重し、その環境保全を支援します
3. TaSuKI Comply: サプライチェーン全体のコンプライアンス
トレーサビリティを追究し、コンプライアンスの徹底を図ります
4. TaSuKI Share: 積極的なコミュニケーション
調達活動に関し、透明性のある情報開示を行います
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グリーンケミストリーを支える原料調達強化 27
・2020年3月、LAWTER B.V. 社の株式2.3%を取得した
・LAWTER社の親会社であるハリマ化成グループとの合弁契約を結んだ
・ 当社の主力製品ℓ-メントールなどの香料原料であ
るガムテレピン油は、近年価格高騰傾向にある。
・ LAWTER社はパルプ・製紙工場で得られる粗サル
フェートテレピン油を主な原料としているため、供
給量・価格の安定性がある。
40000
38000
36000
34000
32000
30000
28000
26000
24000
22000
20000
18000
16000
14000
12000
10000
8000
6000
LAWTER社のニュージーランド工場
Rossinet Turpentine Report(2020)、Newport Industriesより
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付属資料
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各事業の特徴 29
アロマイングリ ファイン
フレーバー フレグランス
ディエンツ ケミカル
香料の原料 医薬品中間体、
飲料、製菓、スープ、 衣料用洗剤・柔軟剤、
製品用途 デザート等食品全般 化粧品、芳香剤等
(フレーバー、フレ 機能性材料、触媒、
グランス) 農薬中間体
日用品メーカー 医薬品メーカー
主要顧客 食品メーカー
化粧品メーカー
同業他社、自社使用
電機電子メーカー
香料・化学メーカー、
競合先 香料会社(同業)等 香料会社(同業)等 天然品市場(メン 化学メーカー等
トール)
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新型コロナウイルス感染症の影響:地域別稼働状況 30
・全拠点稼働中
・感染防止策を講じつつ、稼働を続ける
フランス:稼働中
通常時並み
ドイツ:稼働中
通常時並み 広州:稼働中 アメリカ:稼働中
日本:稼働中
通常時並み 通常時並み
通常時並み CIT:稼働中
スペイン:稼働中 通常時並み
通常時並み
上海:稼働中
モロッコ:稼働中 通常時並み
通常時並み
インド:稼働中 メキシコ:稼働中
稼働減 通常時並み ブラジル:稼働中
通常時並み
インドネシア:稼働中
通常時並み
シンガポール:稼働中
通常時並み
マダガスカル:稼働中
通常時並み
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31
本日は、ありがとうございました。
※注意事項
本資料は、2020年6月3日現在の当社グループの事業内容、経営戦略、業績に
関する情報の提供を目的としたものであり、当社が発行する有価証券の投資を勧
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TEL: 03-5744-0523 FAX:03-5744-0512
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