4883 M-モダリス 2021-11-15 15:00:00
事業計画及び成長可能性に関する事項 [pdf]
2021年度
事業計画及び成⻑可能性に関する事項
株式会社モダリス
(証券コード︓4883)
2021年11⽉15⽇
Copyright and proprietary to Modalis
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本資料の取扱について
• 本資料は、関連情報のご案内のみを⽬的として当社が作成したものであり、⽇本国、⽶国またはそれ以外の⼀切の法域
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売を⾏うことはできません。
• 本資料およびその記載内容について、当社の書⾯による事前の同意なしに、何⼈も、他の⽬的で公開または利⽤するこ
とはできません。本資料に記載された将来の業績に関する記述は、将来情報です。将来情報には、「信じる」、「予期
する」、「計画する」、「戦略をもつ」、「期待する」、「予想する」、「予測する」または「可能性がある」という
ような表現および将来の事業活動、業績、出来事や状況を説明するその他類似した表現を含みます(これらに限定され
るものではありません)。将来情報は、現在⼊⼿可能な情報をもとにした当社の経営陣の判断に基づいています。その
ため、これらの将来情報は、様々なリスクや不確定要素に左右され、実際の業績は将来情報に明⽰または黙⽰されたも
のとは⼤幅に異なる場合があります。したがって、将来情報に全⾯的に依拠することのないようご注意ください。
• 本資料の作成にあたり、当社は当社が⼊⼿可能な情報の真実性、正確性や完全性に依拠し、前提としていますが、科学
的な論⽂・発表を含む外部からもたらされた情報等は公開情報等から引⽤したものを含んでおり、その正確性あるいは
完全性について必ずしも当社として検証を⾏っていない場合があり、当社は何ら表明及び保証するものではありません。
• 本資料のアップデートは今後1年に1回を⾏うものとし、毎年2⽉頃を⽬途として開⽰を⾏う予定です。
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⽬次
1. 企業概要
2. 遺伝⼦治療・ゲノム編集
3. CRISPR-GNDM®技術およびその強みと特⻑
4. MDL-101 for MDC1A
MDL-104 for タウオパチー
MDL-206 for エンジェルマン症候群
5. 成⻑戦略
6. リスク情報
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1.企業概要
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1.企業概要︓概要と沿⾰
会社概要(2021年9⽉末)
Modalis Therapeuticsは CRISPR 技術をベースに設⽴された遺伝⼦治療ベンチャー
年⽉ 沿⾰
会社名 株式会社モダリス(証券コード: 4883)
2016年1⽉ 東京都中央区にエディジーン株式会社(現 株式会社モダリス)を設⽴
設⽴ 2016年1⽉(東京⼤学発ベンチャー) ⽶国マサチューセッツ州ケンブリッジ市に連結⼦会社EdiGENE Inc.(現
2016年4⽉
Modalis Therapeutics Inc.)を設⽴
代表者 代表取締役CEO 森⽥ 晴彦 2017年4⽉
アステラス製薬株式会社との間で「CRISPR-GNDM」を⽤いた共同研究契約を
締結
東京都中央区⽇本橋本町3-11-5 2017年12⽉ 富⼠フイルム株式会社、他数社を引受先とする出資契約を締結
会社所在地
⽇本橋ライフサイエンスビルティング2 7F
2017年12⽉ アステラス製薬株式会社との間で拡⼤共同研究契約を締結
Modalis Therapeutics Inc. 2019年1⽉ 当社を東京都中央区内で移転
⽶国法⼈
(51 Moulton st. Cambridge MA)
2019年3⽉ アステラス製薬株式会社との間で遺伝⼦治療薬開発のライセンス契約を締結
2019年3⽉ ⽶国⼦会社を⽶国マサチューセッツ州ケンブリッジ市内で移転・拡張
CRISPR技術を⽤いた医薬品開発、
事業概要
プラットフォーム技術提供 商号を株式会社モダリス(英語表記︓Modalis Therapeutics Corporation)
2019年8⽉ へ変更
同時に⽶国⼦会社EdiGENE Inc.の社名をModalis Therapeutics Inc.へ変更
資本⾦ 2,738,185千円
アステラス製薬株式会社との間で遺伝⼦治療薬開発の2例⽬となるライセンス
2019年9⽉
契約を締結
発⾏済株式数 28,861,700株
2019年11⽉ エーザイ株式会社との間で「CRISPR-GNDM」を⽤いた共同研究契約を締結
Editas Medicine, Inc.との間でCRISPR/Cas9特許の⾮独占的実施の許諾を受
24名(連結、うちPhD 8名) 2020年4⽉
けるライセンス契約を締結
従業員数
([国内]4名 [海外]20名)
2020年8⽉ 東京証券取引所マザーズ市場へ上場(証券コード: 4883)
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1.企業概要︓当社の強み
Modalis Therapeuticsの6つの強み
私たちは遺伝⼦治療・ゲノム編集のイノベーションの瞬間に、強⼒な技術と優秀な⼈材で⽴ち会っている
遺伝⼦治療・ゲノム編集はnext big thing
• 黎明期を経て拡⼤が想定される成⻑マーケット
• 数百の疾患にアプローチ可能な⼤きな事業機会
『切らないCRISPR』技術で治療薬開発を⾏う⽇本発の世界のリーディング企業
• 遺伝⼦を切らない⽅法で差別化可能な新しい遺伝⼦治療のプラットフォーマー
• 基本特許のライセンスを含むユニークな知財ポジション
重層的で拡張性のあるパイプライン
• ⼯数の読める創薬と予⾒可能な臨床の成果
• 4本の協業モデルパイプライン及び4本の⾃社モデルパイプラインを保有
製薬企業とのパートナーシップ
• グローバル展開する製薬企業3社との協業実績
• 2つのアウトライセンスにより合計380億円を超えるマイルストーン契約(MDL201及びMDL202)
⾼い成⻑性と財務的な安定性を誇るハイブリッドモデル
• 早期からの収益と将来のアップサイドを両⽴
強⼒なチームアップ
• 経験豊富なマネジメントチームと能⼒の⾼いサイエンティスト
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1.企業概要︓ビジネスモデル
ビジネスモデル
協業モデルパイプラインと⾃社モデルパイプラインのハイブリッドモデル
初期開発 前臨床 臨床
GNDM GNDM 前臨床研究
ターゲットの 動物モデル
動物モデル 治験
プロトタイプ システムの GMP製造 製造・販売
決意・合意 による検証
による検証 (3〜10年)
創薬 最適化 (12〜24カ⽉)
成功確率の優位性により早期の導出が可能
共同研究 パートナーによる開発
協業モデル
パイプライン
共同研究開発契約 ライセンスの
ライセンス契約
共同研究開発の ライセンスの ロイヤルティ収⼊*
マイルストン収⼊ 契約⼀時⾦ 開発マイルストン収⼊ ライセンスのセールス
共同研究の契約⼀時⾦ マイルストン収⼊*
⾃社販売の可能性
⾃社モデル
パイプライン
戦略上の判断でライセンスアウトのタイミングを決定
* 現時点での実績はないが、将来計画している収益
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1.企業概要︓ハイブリッドモデル
Modalisが切り拓くハイブリッドモデル
協業モデルの早期からの安定した収益に⾃社モデルのアップサイドを併せた良いところ取り
協業モデル ハイブリッドモデル
早期の 欧⽶では
ブレークイーブン プロダクトしか
評価されない ⼤きな
アップサイ
ドも狙える
収益の
頭打ち
⾃社モデル
⼤きな収益の
⾶躍
浅く、
短い⾕
深く、⻑い⾕
提携で培った
ノウハウの移植
注: 上記はあくまでもイメージ図であり、当社の将来の業績を⽰唆し⼜はこれを保証するものではありません
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1.企業概要︓ハイブリッドモデルの収益構造
収益の構造
協業モデルは早期にマイルストーン収⼊を得られる他、開発費⽤をパートナーが負担
協業モデルパイプラインの収益 ⾃社モデルパイプラインの収益
ライセンス契約料
+
開発マイルストーン 製造原価 製造原価
+
販売マイルストーン ⽀払ロイヤリティ* ⽀払ロイヤリティ*
パートナー利益
当社粗利
当社ロイヤリティ
当社収益
*:ライセンスイン(導⼊)した知財の対価として知財保有機関に対して上市後売上げの⼀定⽐率を⽀払うもの
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1.企業概要︓ パイプライン
パイプライン
疾患名 初期開発/前臨床 臨床試験
コード パートナー ストラクチャー
/疾患領域*1 探索/研究 前臨床 IND 第I相 第II相 第III相
MDL-201 筋⾁ アステラス製薬 ライセンス
MDL-202 筋⾁ アステラス製薬 ライセンス
協業モデル
MDL-204 中枢神経 アステラス製薬 共同研究開発
MDL-205 中枢神経 エーザイ 共同研究開発
MDL-101 MDC1A*2 ⾃社 ⾃社
MDL-102 中枢神経 ⾃社 ⾃社
⾃社モデル
MDL-104 タウオパチー*3 ⾃社 ⾃社
エンジェルマン
MDL-206 ⾃社 ⾃社
症候群
パイプラインの拡張
*1: 具体的な適応疾患名は、出願した特許が公開されるまでは競争上の理由から⾮開⽰とする戦略を採⽤しており、また協業モデルパイプランは契約上で
原則⾮開⽰とされているため、記載していません
*2: MDC1A=先天性筋ジストロフィー1A型
*3: タウタンパク質による神経原線維変化。アルツハイマー病との相関が⽰唆されている。
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1.企業概要︓ 知財ポジション
知財ポジション
Broad研究所由来のCRISPR基本特許と東⼤由来の改変酵素特許の上に⾃社技術を確⽴
当社の知財ポジション
上流ライセンサー Allergan
abbvie
JUNO Tx
眼科領域
マサチューセッツ Bristol-Myers Squibb
総合病院 CART
Beam Tx
塩基置換
ブロード研 遺伝⼦制御
ハーバード⼤学 Editas Medicine
パートナー
MIT
GNDM IP
デューク⼤学 東京⼤学
出所︓各社開⽰情報を基にModalis Tx作成
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1.企業概要︓知財ポジション
それぞれのプロダクトは複数レイヤーの特許によって守られる
パートナーに
ライセンスされる
パッケージ
ターゲット毎特許
ターゲット ターゲット ターゲット
(最適化gRNA
B C D
GNDMベクターなど)
GNDM特許(含む 改変Cas9, モジュレーター)
CRISPR 基本特許
ベクター特許(AAVなど)
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1.企業概要︓経営陣
経営陣紹介
経験豊富な取締役によるガバナンス体制
執⾏役員
MD PhD: SVP, Chief Technology Officer MBA: SV, Chief Financial Officer
⼭形 哲也 ⼩林 直樹
• グラクソ・スミスクライン, テンペロファーマ • オンコリスバイオファーマ(財務担当取締役), はて
シューティカルズ な(CFO), Argenes(抗体医薬品開発), デロイトトー
• Joslin Diabetes Center(ハーバード), 東京⼤学医学 マツ, ⼤京
部卒 同⼤学院修了 • ⼀橋⼤学⼤学院 修了
代表取締役CEO
森⽥ 晴彦
• レグイミューン(理研ベンチャー) 元代表取締役兼CEO, ワイ
ズセラピューティックス(東⼤ベンチャー) , ブーズ・アレ
ン・アンド・ハミルトン (現 PwC Strategy &), キリンビー
ル (現 協和キリン)
• 東京⼤学⼯学部卒 同⼤学院修了
社外取締役 社外取締役
⽵⽥ 英樹 Joseph S. McCracken
• Medical Patent Research 代表取締役(現任) • Roche グローバル・ライセンス ヘッド, Genentech,
• ⽇本網膜研究所(現 ヘリオス) (理研ベンチャー) 前代表取 Sanofi-Aventis
締役, 藤沢薬品⼯業(現 アステラス製薬)
社外取締役(監査等委員) 社外取締役(監査等委員) 公認会計⼠ 社外取締役(監査等委員) 弁護⼠
嶋根 みゆき ⽥島 照久 古⽥ 利雄
• 中外製薬 • ⽥島公認会計⼠事務所 代表(現任), 中央監査法⼈ • クレア法律事務所 代表社員(現任)
• 監査役・監査等委員 (ネットイヤーグループ、
• 社外監査役・監査等委員(オンコセラピー・サイ
キャンバス、ゼンリンデータコム他)
エンス、PRISM他)
取締役
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓希少疾患へのアプローチ
疾患のロングテール=希少疾患を攻めるにはパラダイムシフトが必要
10,000*と⾔われるヒトの疾患の中で、約7,000#が希少疾患で、その80%†が遺伝性疾患とオーバラップする
これまでの創薬ターゲット
であった患者数の多い疾患
疾患の
現在までに
ロングテール
患者数
約600§の治療薬しかない
遺伝⼦疾患の95%† ¶に
治療法はない
薬剤C
薬剤A
薬剤D
薬剤B
4億⼈¶
対象疾患
⽔平展開可能なローコストな開発アプローチが必要
出所: *21st Century Cure Act, #NIH GARD †innovation.org ¶GlobalGenes.org
§Active therapeutics of 491 NME, 106 BLA, 17 cellular and gene therapy products @FDA as of 2019.7.22 Source from KEGG
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓遺伝⼦スイッチについて
遺伝⼦はスイッチで制御されている
2万個の遺伝⼦にはそれぞれスイッチがあり、細胞の種類や時間によってON/OFFを制御
スイッチボックス
遺伝⼦X 遺伝⼦Y 遺伝⼦Z
• 我々の体は約37.2兆個の細胞
でできている
細胞A 翻訳
• およそ200タイプある細胞は
タンパク質
⾒た⽬も機能も違うが、い
ずれも同じDNAの配列を
持っている
• この違いは30億のDNAに
よってコードされる2万個の
遺伝⼦のうち、どれがONに
細胞B なり、どれがOFFになるかが
細胞毎に厳密に制御されて
いるからである
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓遺伝性疾患の類型
遺伝性疾患の類型
コードの異常とスイッチの異常で病気は発⽣する
本来あるべき状態 コード部分の間違いで異常型のタンパクができる
T
・・AAGTCAACTAGC・・
ONになるべき時にOFFになっていて、
必要なタンパクが⼗分量作られていない
OFFになるべき時にONになっていて、
不要なタンパクが過剰につくられている
必要なタンパクが必要な場所・時に必要な量
作られるようにスイッチが厳密に制御されている
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓⼀般の遺伝⼦治療における治療法
⼀般の遺伝⼦治療では
異常型配列を持ったDNAに対して、正常型配列を持ったDNAを追加する
異常型配列 正常型配列
・・AAGTCAACTAGC・・ ・・AAGTCATCTAGC・・
間違ったものに上書きする⽅法
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓ゲノム編集における治療法
ゲノム編集とは
異常型配列を持ったDNAを切り出し、正常型配列と置き換えることで本来あるべき配列に戻す治療
異常型配列 正常型配列
・・AAGTCAACTAGC・・ ・・AAGTCATCTAGC・・
交換
・・AAGTCATCTAGC・・
しかしDNAを切断することにはガン化などのリスクを伴う
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓当社の対象疾患 Monogenic Diseases
Monogenic Diseases(単因⼦遺伝性疾患)とは︖
なぜMonogenic Disease治療薬の成功の蓋然性が⾼いのか
原因
Monogenic Disease 病態
=1つの遺伝⼦の変異
原因1
原因2
病態
⼀般の疾患
原因3
原因5
原因6
原因4
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓当社の対象疾患 メインターゲットのTAM
単因⼦遺伝性疾患には⼤きな事業機会
承認および開発途上にある治療薬はごく⼀部
遺伝⼦治療開発薬の内訳
単因⼦遺伝性疾患
(1989~ グローバル)
7,000 希少疾患
Cancer diseases
Monogenic diseases
3,500 単因⼦遺伝性疾患 Cardio vascular diseases
Infectious diseases
Others
He althy volunt eers
11.7%
2,200 診断可能な 66.8%
Neurological dise ases
単因⼦遺伝性疾患 Gene marking
Ocular diseases
Inflammat ory dise ases
出所: Discovery Medicineを基にModalis Tx作成 出所: The Journal of Gene Medicine (2019)を基にModalis Tx作成
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓ GTxの技術優位性
なぜGTxでは動物試験の結果で臨床効果を予測できるのか︖
⾼等⽣物においては遺伝⼦制御の機構(OS)は共通
⼀卵性双⽣児
全ゲノムで 50〜100
ゾウ 87.9%
霊⻑類
チンパンジー 98.8%
オランウータン 97%
イヌ・ネコ 86%
マーモセット 90%
マウス 84.2%
⿃ 70%
フグ 67.1%
コバエ 52%
バナナ 44.1%
真核⽣物
シロイナズナ 43.8%
酵⺟ 43%
キュウリ 37.7%
我々はキュウリと約40%も共通、遺伝⼦上では
出所: Datascopeを基にModalis Tx作成
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓ GTxの技術優位性
医薬品開発の主要なハードル
GTxではPoPとPoCは開発の早期から予⾒可能性が⾼い
低分⼦およびバイオロジックスの開発ハードル
⼀般の 遺伝⼦治療
治療薬 CRISPR-GNDM
薬物動態 プロダクトがターゲット臓器に到達するか
preclinical
preclinical
PhI
メカニズム プロダクトがターゲット分⼦に仮説通りに
(Proof of Mechanism) 作⽤するか
PhI
概念実証 プロダクトが病態に対して薬理的な作⽤を
有するか
PhIIa
(Proof of Principal)
予⾒可能性が
⾼い
(臨床試験が省略で
PhIIb
きる訳ではない)
コンセプト実証 プロダクトが臨床的に意味のある作⽤を病
(Proof of Concept) 態に及ぼせるか
出所: Nature Biotechnology volume 30, p596–599 (2012)を基にModalis Tx作成
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓ GTx等の市場環境
GTxと他モダリティの売上成⻑⽐較
GTxは他のモダリティを凌駕するスピードで成⻑すると予測されている
遺伝⼦治療(Gene Therapy)世界売上成⻑予測
US $ (mln)
CAGR 185.7%
16,000 14,906
14,000
世界売上予測 14.9 Billion$
12,000
(2024年) [1兆6,397億円] 10,062
10,000
8,000
5,820
6,000
4,000 3,060
2,000 1,371
27 444
0
2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
核酸医薬(DNA&RNA therapeutics) 抗体医薬(Monoclonal antibody) 低分⼦医薬(Small molecule chemistry)
US $ (mln) CAGR 31.7% US $ (mln) CAGR 8.5% US $ (mln) CAGR 5.3%
世界売上予測 10.7 Billion$ 世界売上予測 197.2 Billion$ 世界売上予測 545.6 Billion$
12,000 (2024年) [1兆1,716億円] 10,651
250,000 (2024年) [21.7兆円] 600,000 (2024年) [60.0兆円] 545,585
197,215 508,220
10,000 187,211 475,819
200,000 176,325 500,000 444,066
8,051 416,784
163,136 399,874
8,000 149,757 400,000 399,725
150,000 135,722
5,795 120,563
6,000 300,000
4,336 100,000
3,496 200,000
4,000
2,693
2,040
50,000 100,000
2,000
0
0 0
2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
出所: Evaluate Ltd(2019年8⽉時点データ) 注︓CAGRは2018年〜2024年の年平均成⻑率。予測値は2019〜2024年度 1$=110円
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓ゲノム編集、CRISPR技術について
CRISPRは新しいゲノム編集技術
可変部分が合成可能なRNAに限定されるスピードとスループットに優れた最新のゲノム編集技術
従来のゲノム編集技術
CRISPR
ZFN TALEN
相補的な配列の
RNAでDNAを認識する
(作るのが簡単)
ZFN TALEN gRNA
Cas9
タンパクの
繰り返し構造で
DNA配列を認識する
(作るのが⼤変)
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓ CRISPRのメジャープレーヤー
CRISPR領域におけるメジャーなプレーヤー
軒並み⾼い時価総額を有する他社に⽐してもパイプラインも遜⾊なく、ユニークなポジションを構築
Dx Tx
(診断薬) Platformer (治療薬)
KSQ VERTEX
Intellia TX
$9.8B Exonics ~$1B
CRISPR Tx Tx
Canonical
(経典的=編集)
Caribou $7.4B
? CASEBIA TX
$1.3B
BAYER
Editas
$2.5B BlueRock
~$1B
Tx
SHERLOCK
BIOSCIENCES
Beam Tx
Non-canonical
$6.2B
(⾮編集) Mammoth
Biosciences
注︓丸の太線枠は公開企業および 2021/11/4 時点時価総額、点線枠は被買収企業および買収価格。B=Billion
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2.遺伝⼦治療・ゲノム編集︓ 市場規模
市場規模
遺伝⼦治療の薬価と患者数
Trade Name US market size*
cost Indication Manufacturer Patient Population
(proper name) (mil USD)
1.6 per 100,000
Kymriah $475k B-ALL Novartis (6500 new cases per yr <3000
in US)
3.8 per 100,000
Gilead
Yescarta $373k NHL (7500 new cases per yr <2800
(Kite Pharma)
in US)
Roche
Lxturna $850k RPE65 (Spark 2 per 100,000 <1700
Therapeutics)
Strimvelis $648k ADA-SCID GSK 0.5-0.1 per 100,000 <324
Glybera $1.2M LPLD uniQure 0.1 per 100,000 <120
1 in 10,000 live births
Novartis
Zolgensma $2.1M SMA (Approx. 10,000 to <50,000
(Avexis)
25,000 in US)
*US⼈⼝を3億⼈として罹患率から推定
薬価 x 患者数 = 市場規模 となることから市場規模は薬価の関数となる。
しかし薬価が治療薬ごとに異なることから疾患別の市場規模の推定は困難。
⼀⽅でUltra Rareを狙わなければUSで$1B, WWで$2B/疾患以上は可能。
出典: National Organization for Rare Disorder、各社ホームページ他
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3.「切らないCRISPR」
CRISPR-GNDM®技術
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3.「切らないCRISPR」CRISPR-GNDM® 技術︓ノーベル化学賞
遺伝⼦制御はCRISPRの中の新分野
2020年のノーベル化学賞受賞者の1⼈であるジェニファー・ダウドナ博⼠は受賞後のイン
タビューで以下のように回答しています。
Q: 「今後のCRISPRの主要な発展分野は何になると思いますか︖」
ダウドナ博⼠: 「1つの⾮常に⾯⽩い新分野があるとすると、ゲノム編集以外の利⽤にな
ると思います。すなわちゲノムに不可逆的なDNAの変化を与えるのでは
無く、代わりに遺伝⼦を制御して、それらの遺伝⼦から作られるタンパ
クの量をコントロールすることです。これらはCRISPRの新しい利⽤法に
なります。この技術を使うことにより、DNAに化学的な変化を与えるこ
と無く細胞のコントロールを⾏えるというのは⾮常に⼤きなポテンシャ
ルを持っていると思います。」
CRISPR-GNDM®こそがまさにその実⽤的発展型
出典: Future Humanにおけるインタビュー “Fresh Off Her Nobel Prize Win, Jennifer Doudna Predicts What’s Next for CRISPR”
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3.「切らないCRISPR」CRISPR-GNDM® 技術︓ CRISPR-GNDMのメカニズム
「切らない」CRISPR技術= CRISPR-GNDM®
遺伝⼦のスイッチを制御して治療を⾏う
CRISPR-GNDM® (Guide Nucleotide-Directed Modulation) platform
ガイド 核酸 誘導型 制御
モジュレーター
遺伝⼦のON/OFF
gRNA
ターゲット遺伝⼦
わざと切れなくした
ハサミ
dCas9
(切断活性なし)
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3.「切らないCRISPR」CRISPR-GNDM® 技術︓ CRISPR-GNDMの送達⽅法
CRISPR-GNDM®の送達⽅法
AAVベクターに搭載して体内の⽬的の細胞に送り込む
臓器特異的に +GNDM
駆動させる
仕組み
U6 gRNA Cas9 pA
-GNDM
AAVベクター
1 2 3 4
AAVにパッキング 局所あるいは GNDM分⼦は ⽬的の細胞で
静脈から全⾝に投与 ⽬的の細胞に送達 GNDMがスイッチを切替
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3.「切らないCRISPR」CRISPR-GNDM® 技術︓ スケーラビリティ
なぜGNDMはスケーラブルなのか
ターゲットに合わせてデザインするのはgRNAだけで、あとのパーツはアッセンブルするだけ
ON⽤
OFF⽤
gRNA dCas9 モジュレーター
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3.「切らないCRISPR」CRISPR-GNDM® 技術︓ GNDM
GNDMは機能喪失、異常機能獲得変異に対して有効なアプローチ
正常機能の喪失でおこる疾患に対して 異常機能の獲得で起こる疾患に対して
現状では
single Ex vivoでの 医薬品の標的分⼦
利⽤に限定
塩基置換 DNA RNA タンパク質
Point of Mutation(s)
ゲノム編集
• GNDM
(CRISPR) 1つの変異アレル 複数のコピー 多様性
Gene Therapy
• ZFP-TF
(ZFN)
GNDM Si RNA タンパク(抗体)
アンチセンス ペプチド
Editing(K/D) 低分⼦
diversified
small Gene Size Large
K/D: Knock-down
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3.「切らないCRISPR」CRISPR-GNDM® 技術︓ポジション
CRISPR領域においてもModalisはユニークな技術ポジションを確⽴
CRISPRおよび遺伝⼦制御領域におけるポジショニング
編集 制御
遺伝⼦ 塩基 (エピジェネティック編集)
Editas
CRISPR Intellia Beam
CRISPR
その他
(例: ZFN) Sangamo
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4.MDL-101 for MDC1A
MDL-104 for タウオパチー
MDL-206 for エンジェルマン症候群
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MDL-101 for MDC1A
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4. MDL-101 for MDC1A
MDC1A(先天性筋ジストロフィー1A型)
LAMA2 遺伝⼦の変異によって⽣じる重篤な筋ジストロフィーの⼀種
• 発症頻度: 1 / 30,000*
• 遺伝形式: 常染⾊体劣性
• 発症時期 : 誕⽣時あるいは⽣後数ヶ⽉以内に明らか
• 臨床症状:
重篤な筋⼒低下
筋緊張低下症
弱い⾃発的運動
関節変形
⼼不全、硬直
• 平均余命
• 重篤な臨床的問題により思春期を越えられない
• 遺伝的原因: LAMA2 遺伝⼦の変異
出所: 難病情報センター及びFlores et al, Frontiers in Molecular Neuroscience vol 13 (2020) *Ophanetより
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4. MDL-101 for MDC1A
LAMA2の変異に対して姉妹遺伝⼦のLAMA1をオンにすることで
筋⾁の機能回復を⾏う
LAMA1とLAMA2の組織別発現分布
CRISPR-GNDM® での治療コンセプト
LAMA1 LAMA2
組織 RNA タンパク RNA タンパク
脳
筋⾁細胞
内分泌組織
⾻髄細胞及び免疫細胞
転写活性化モジュレーター
筋⾁
肺
ON 筋⾁でもコードさ
れているが、
肝臓及び胆嚢
通常は眠っている
膵臓 ガイドRNA
消化器
腎臓及び膀胱 LAMA1
男性器
⼥性器
dCas9
脂肪及び軟部組織
⽪膚
LAMA1とLAMA2タンパクの構造 LAMA2
LAMA1
機能不全
LAMA2
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4. MDL-101 for MDC1A
2種の動物における検証を経て、プロセス開発など製造の確⽴を含む
前臨床試験にむけた取り組みを本格化
CRISPR-GNDM®の臨床までのパス
⾮臨床試験
In vitro試験 動物PoC試験
臨床試験
(スクリーニング、評価) (in vivo)
齧⻭類 サル
GNDM w/ ガイドRNA スクリーニング 正常マウス 体内動態
病態モデル
マウス版 ガイドRNA (細胞株、初代培養細胞) (発現確認) 毒性試験
ガイドRNA スクリーニング 正常サル
GNDM w/
(発現、パイロット
サル版 ガイドRNA (細胞株、初代培養細胞)
毒性試験)
体内動態
⽤量推定
毒性試験
ガイドRNA 発現
GNDM w/ ⽤量推定/漸増試験
スクリーニング オフターゲット
ヒト版 ガイドRNA 安全性試験
(細胞株、初代培養細胞) 解析
パイロット
プロセス開発 GMP製造
製造
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4. MDL-101 for MDC1A
In vivo試験のまとめ
• マウス
– LAMA-1 の誘導が⾻格筋及び⼼筋で確認
– MDC1a疾患モデルマウス試験による薬効確認
– ⻑期間(最⼤2年)に及ぶGNDM発現確認
• サル
– サル版gRNA搭載のAAV- サル MDL-101投与試験
Ø ウィルスベクターの投与により想定通りのCas9に対する弱い免疫反応を確認
Ø 筋⾁組織における免疫細胞の浸潤や組織破壊などは確認されず
Ø 筋⾁組織における20週まで持続したGNDM発現を確認
• プロセス開発
– ベクターシステムの決定
– GNDMカセットの⼩型化および改良
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4. MDL-101 for MDC1A
先天性筋ジストロフィー1A型(MDC1a)の有病率
• MDC1A有病率は報告によっても異なり、正確な CMD
患者数は捕捉されていない。 =1万⼈に1⼈
Ø CMDの有病率は下記のレンジとされている
n 10万⼈あたり1-9⼈
Ø MDC1A はCMDの約30%とされている MDC1A
n 3万⼈に1⼈* (ただし、地域差があるとされている) = CMDの30%
=~3万⼈に1⼈
CMD: congenital muscular dystrophy (先天性筋ジストロフィー)
*出典: orpha.net
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4. MDL-101 for MDC1A
代表的な筋ジストロフィーであるDMDとの⽐較では
May not be a mena ble to ex on
skipp ing
O th er ex on skipp ing
Exon 51
4%
4% 2%
2%
20% Exo n 53 最も多い Exon51の変異とほぼ同じ規模
4%
Exo n 45
6%
Exo n 44
8%
Exo n 50
8% 29% Exo n 52 DMD
Exo n 43
=3,500⼈に1⼈#
13% Exo n 55
CMD
Exo n 8
=10,000⼈に1⼈
exon51 MDC1A
= CMDの約30%
=DMDの約13%* =約3万⼈に1⼈#
=約2.7万⼈に1⼈ =⽶国で1万⼈
DMD: Duchenne muscular dystrophy (デュシェンヌ型筋ジストロフィー)
*https://www.cureduchenne.org/cure/exon-skipping/
#Source: www.orpha.net
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MDL-104 for タウオパチー
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4. MDL-104 for タウオパチー
Tau(タウ)タンパクはアルツハイマー病のターゲットとして注⽬をあつ
めている
• 発症頻度: 5-6 / 100,000*
• Tauはアルツハイマーおよび他のタウオパチーにおいて症
状や神経変性との相関が⽰されている
Ø Tauの凝集や繊維化は神経変性、シナプスの喪失、神経細胞
正常な軸索
死を誘導すると考えられている Tauは
Ø タウオパチーは多くの重要な疾患を含む 安定化に寄与
n AD (Alzheimer’s Disease: アルツハイマー病)
n FTLD (Frontal Lobar Degeneration:前頭側頭葉変性症)
n PSP (Progressive Supranuclear Palsy:進⾏性核上性⿇痺)
n CBD (Corticobasal Degeneration:概要⼤脳⽪質基底核変性症)
n Pick’s disease (ピック病)
• TauはAβよりも臨床的障害とよりよく相関するため、Aβよ
りも優れた標的である可能性が⾼い
• Tauの遺伝⼦ノックアウト(⽋失)は⽬⽴った障害を⽰さない
• したがって、Tau遺伝⼦の抑制は合理的な治療薬開発アプ
アルツハイマー 繊維化した
ローチであるといえる の軸索 Tauタンパク
出典: Congdon EE, Nature Review Neurology 2018 “Tau-targeting therapies for Alzheimer disease”
* https://doi.org/10.1159/000440840 Genetic Disorders with Tau Pathology: "A Review of the Literature and Report of Two
Patients with Tauopathy and Positive Family Histories" Neurodegener Dis 2016;16:12-21
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4. MDL-104 for タウオパチー
CRISPR-GNDM® の投与によってTau遺伝⼦の抑制が可能
GNDM投与
U6 gRNA pA
GNDM⾮投与
(AD)
導⼊された遺伝⼦は
ゲノム外で発現
AAVベクター
1 2 3 4
CRISPR-GNDM® CRISRP-GNDM® Tauの抑制が
髄腔内/頭蓋内/静脈
をAAVにパッキング がTauを
投与 神経変性を防ぐ
遺伝⼦レベルで抑制
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MDL-206 for エンジェルマン症候群
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4. MDL-206 for エンジェルマン症候群
エンジェルマン症候群とは
• エンジェルマン症候群(Angelman syndrome: AS) は新⽣児の1.5万⼈に1⼈あるい
は、世界中で50万⼈の患者さんのいる神経性遺伝⼦疾患です。
• この疾患の原因は⺟由来の第15染⾊体上にあるUBE3A遺伝⼦の機能喪失によって⽣じ
ます。
• ASは⾃閉症、痙攣あるいはプラダー・ウィリ症候群様の症状を呈します。
• ASは⽣後6 – 12ヶ⽉.で診断に⾄り、共通の症状として重度の精神発達の遅れ、てんか
ん発作、失調性運動障害などを伴います。
出典: Angelman Syndrome Foundationおよび難病情報センター
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4. MDL-206 for エンジェルマン症候群
CRISPR-GNDM®によって抑制機構を解除することにより
UBE3A遺伝⼦の発現を正常化する
- ス
11
6
115 E3A セン
IC PN rd rd UB ンチ
S-
PW SNR Sno IP
W Sno ア 産物
⽗系遺伝⼦
正常な STOP
神経細胞 UBE3A
⺟系遺伝⼦ UBE3A タンパク
エンジェル ⽗系遺伝⼦ STOP
マン症候群
発現の低下
の神経細胞 ⺟系遺伝⼦ STOP あるいは異常
UBE3A mutation
GNDM
UBE3A
患者神経細胞に ⽗系遺伝⼦ タンパク
CRISPR-GNDM®
で治療した場合 ⺟系遺伝⼦ STOP
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4. MDL-206 for エンジェルマン症候群
現在の状況および今後の開発⽅針
• 当社はCRISPR-GNDM® に基づく分⼦を⽤いて疾患モデルマウスにおいてコンセプト
実証を確⽴。
• 当該疾患に対してはアンチセンス治療薬、遺伝⼦治療薬、低分⼦薬などの開発が開発
されているが、上市薬および後期臨床試験にある開発品⽬はないと認識している。
• 当社は引き続きヒト版MDL-206の開発を進め、臨床に向けて開発を⾏う。
• ⼀⽅で、当社は全世界における開発権を再取得したので、パートナリングに向けての
取り組みも並⾏して⾏う。
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5.成⻑戦略
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5.成⻑戦略︓当社パイプラインの今後の展開
成⻑戦略
パイプラインの拡⼤と進捗で成⻑余地は豊富
当社パイプラインの今後の展開
約2,200疾患のターゲット及び事業機会
対象疾患領域の拡⼤
パイプラインの拡⼤
MDL-104
100以上あるコアターゲット疾患の開拓
MDL-102
MDL-101 ライセンス機会の検討
MDL-206
MDL-205
MDL-204
MDL-202
マイルストーン収⼊の受領
MDL-201
パイプラインの進捗
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5.成⻑戦略︓ Modalisの企業価値の構成と拡⼤のための施策
Modalisの企業価値の構成と拡⼤のための施策
向上のための打ち⼿
• 優秀な⼈材の獲得
• バリューチェーンの補完
Ø パートナーの獲得
Ø 開発機能の確⽴(臨床、前臨
事業遂⾏能⼒の向上 床、製造)
財務の拡⼤・安定化 • リーチの拡⼤(資本、パート
ナー、⼈材)
• 財務の強化
• M&A
Business
企業価値
Value • 開発の確実な遂⾏
• 新規ターゲットの発掘
• ライフサイクルマネジメント
Pipeline 開発の進捗 • 技術の検証
パイプラインの拡⼤ • 新規技術の取り込み
Value
• 知財の補完・強化
Platform Value
陳腐化 時間
代替技術の開発
特許残存期間の減少
Low hanging fruitsの減少
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5.成⻑戦略︓協業モデルパイプライン
協業モデルパイプライン
直近の達成イベントと予定されるマイルストーンイベント*
コード 2021/12 2022/12 2023/12
適応疾患
MDL-201
⾮臨床試験、前臨床試験、製造関連 #
muscle
MDL-202
⾮臨床試験、前臨床試験、製造関連 #
muscle
MDL-204
2021~22
CNS
ライセンス契約締結
MDL-205
2021~22
CNS
ライセンス契約締結
*予定されるマイルストーンイベントは将来情報であり、状況に応じて変更される可能性があります
#パートナーの要望により前臨床段階の進捗に関する社外開⽰はしない⽅針となりました。
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5.成⻑戦略︓⾃社モデルパイプライン
⾃社モデルパイプライン
予定されるマイルストーンイベント*
コード 2021/12 2022/12 2023/12
適応疾患
MDL-101
適応疾患
2021〜22
MDC1A 2023
(muscle) ライセンス契約締結 IND
MDL-102
2022〜23
CNS
ライセンス契約締結
MDL-104
2021〜22
タウオパチー
ライセンス契約締結
MDL-206
エンジェルマン 2022
症候群 ライセンス契約、共同研究契約締結
*予定されるマイルストーンイベントは将来情報であり、状況に応じて変更される可能性があります
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5.成⻑戦略︓ 進捗情報
進捗状況
協業モデルパイプライン
• MDL-201及びMDL-202: ライセンス契約締結済(パートナーの要望により前臨床段
階の進捗に関する社外開⽰はしない⽅針)
• MDL-204: 共同研究開発を継続して実施中
• MDL-205: 共同研究開発を継続して実施中
⾃社モデルパイプライン
• MDL-101:臨床試験に向けた各種試験を準備・実施中、FDAとの対話に向けて準備
を開始、GMP製造に関してCDMOと戦略的アライアンスを確⽴。並⾏して、2021
年後半から2022年度のライセンス契約締結に向けてパートナー候補と交渉中
• MDL-102: ⾃社にて研究開発を継続中
• MDL-104: ⾃社にて研究開発を継続して⾏い、2021年度後半から2022年度のライ
センス契約締結に向けてパートナー候補と交渉中
• MDL-206:⾃社にて研究開発を継続中、並⾏してライセンス契約あるいは共同開発
契約を検討
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5.成⻑戦略︓ GNDMプラットフォームの事業上の特性
GNDMプラットフォームの事業上の特性
• 数百あるポテンシャル疾患の広がり
Ø 事実上上限のない成⻑機会
• 経験と実績から⼯数と成功確率が予⾒できる研究プロセス
Ø 千三つからの脱却
• ノウハウが他の疾患に⽔平展開可能
Ø スケールする開発
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6.リスク情報
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6.リスク情報︓認識するリスク及び対応策(1)
認識するリスク及び対応策(1)
顕在化し
顕在化の
⼤項⽬ 主要なリスク た際の影 リスク対応策
可能性
響度
先端医療であることから機会である 常に最先端の科学技術や関連企業をモニタリ
低 ⼤
⼀⽅で思わぬ問題が⽣じるリスク ングし、適切な判断、アクションを実施
(1) 遺伝⼦治療薬の研究開発に
関するリスク ゲノム編集技術も⽇進⽉歩であり新 各要素技術のさらなるバージョンアップを
技術が出現する可能性があり、また ⾏っていくと同時に、最新の技術の動向をモ
低 ⼤
他のモダリティとの競合は常に存在 ニタリングしながら必要な技術については導
するというリスク ⼊などを検討
パートナー企業との連携やパイプラインの
医薬品開発ではプロダクトおよびテ
ポートフォリオ化を⾏うことでリスクの分
(2) 医薬品業界に関するリスク クノロジーを原因とした失敗や中⽌ 中 ⼤
散・適切なポートフォリオの⼊れ替えを含む
判断が発⽣するリスク
⾒直しを随時実施
遂⾏および判断がパートナーに依存
パイプラインの更なる重層化及びポートフォ
するために、開発の失敗が⽣じなく
中 ⼤ リオ化を図ることで、安定的な将来の利益拡
ても中⽌判断となり、提携解約・解
⼤を志向
消が起こるリスク
(3) 事業遂⾏上のリスク
外部委託を⾏う製造や前臨床試験で 適切なプロジェクト管理、複数の委託先候補
適切な業務提携が⾏われなければタ 低 ⼤ との協議を並⾏して⾏いタイムラインに遅延
イムラインに遅れが⽣じるリスク が⽣じないようなスロットの確保
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6.リスク情報︓認識するリスク及び対応策(2)
認識するリスク及び対応策(2)
顕在化し
顕在化の
⼤項⽬ 主要なリスク た際の影 リスク対応策
可能性
響度
基本特許は紛争状態にあり、場合に ⾃社特許を含めて各プロダクトに係るそ
(4) 知的財産権に関するリスク よってはライセンス導⼊元以外の特 低 ⼤ の他の特許の保護を図る⼀⽅で、必要な
許が必要となるリスク 特許の導⼊も並⾏して検討
ハイブリッドモデルにより、パイプライ
収益がライセンス契約やマイルス
(5) 業績・財政状態等に関する トーンに⼤きく依存するために収益 ンの更なる重層化及びポートフォリオ化
中 ⼤
リスク を図ることで、安定的な将来の利益拡⼤
計上が安定しないリスク
を志向
⼈材獲得のために魅⼒ある開発、環境作
研究開発分野における専⾨的な知
りを図ると共に事後交付型株式報酬制度
識・技能をもった優秀な⼈材の確保 低 ⼤
の導⼊を含めた競争⼒のある条件での採
(6)会社組織に関するリスクに をできないリスク
⽤
ついて
不当な⾵説・⾵評には厳正に対処、常に
否定的な⾵説や⾵評が当社グループ
低 中 公平公正かつタイムリーな開⽰を通じて
の社会的信⽤に影響を与えるリスク
当社の姿勢を堅持
*記載されている認識するリスク及び対応策は主要な事項になりますので、詳細は有価証券報告書をご参照ください。
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