4883 M-モダリス 2021-02-12 15:00:00
2020年12月期 決算説明資料 [pdf]
2020年12⽉期
決算説明資料
株式会社モダリス
2021年2⽉12⽇
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⽬次
1. 決算状況
2. 当期のトピック
3. 成⻑戦略
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1.決算状況
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1.決算状況︓ 2020年12⽉期 年度業績
2020年12⽉期 年度業績
(百万円)
2020年12⽉期
2020年12⽉期 差異 2019年12⽉期
年間業績予想
年度業績(A) (A)-(B) 年度業績
(B)
事業収益 342 342 - 644
事業費⽤ 740 762 △22 487
研究開発費 531 557 △26 303
販管費 208 205 3 183
営業利益 △398 △420 22 157
経常利益 △439 △463 24 146
当期純利益 △448 △471 23 140
*事業予想は、2020年12⽉15⽇業績予想の数値
事業収益
・ライセンスのマイルストン1本(MDL-202)、新規共同研究開発契約1本(MDL-206)、
共同研究開発のマイルストン3本 実現
事業費⽤
・研究開発費及び販管費ともに、計画通りに推移
・事業の進捗に伴い研究開発費前期⽐増加(主に、⼈件費、試薬等の研究材料費)
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1.決算状況︓ 2020年12⽉期末 パイプライン
2020年12⽉期末 パイプライン
疾患名 初期開発/前臨床 臨床試験
コード パートナー ストラクチャー
/疾患領域*1 探索/研究/前臨床 IND 第I相 第II相 第III相
MDL-201 筋⾁ アステラス製薬 ライセンス
MDL-202 筋⾁ アステラス製薬 ライセンス
MDL-204 中枢神経 アステラス製薬 共同研究開発 協業モデル
MDL-205 中枢神経 エーザイ 共同研究開発
MDL-206 中枢神経 アステラス製薬 共同研究開発
MDL-101 MDC1A*2 ⾃社 ⾃社
MDL-102 中枢神経 ⾃社 ⾃社 ⾃社モデル
MDL-104 タウオパチー*3 ⾃社 ⾃社
パイプラインの拡張
*1: 具体的な適応疾患名は、出願した特許が公開されるまでは競争上の理由から⾮開⽰とする戦略を採⽤しており、また協業モデルパイプランは契約上で
原則⾮開⽰とされているため、記載していません
*2: MDC1A=先天性筋ジストロフィー1A型
*3: タウタンパク質による神経原線維変化。アルツハイマー病との相関が⽰唆されている。
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1.決算状況︓ 2020年12⽉期末 財務状況
2020年12⽉期末 財務状況
(百万円)
2019年12⽉期末 2020年12⽉期末 差異
(A) (B) (B)(A)
-
流動資産 3,874 5,448 1,573
現⾦及び預⾦ 3,857 5,421 1,564
固定資産 63 828 765
特許実施権 ― 767 767
資産合計 3,938 6,277 2,338
流動負債 91 58 △32
固定負債 4 11 7
負債合計 95 70 △25
純資産合計 3,842 6,206 2,364
負債純資産合計 3,938 6,277 2,338
⾃⼰資本⽐率 97.6% 98.9%
• 安定した財務基盤、⾼い⾃⼰資本⽐率
• エディタス社よりCRISPR/Cas9基本特許のライセンスを取得
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1.決算状況︓ 2020年12⽉期末 キャッシュ・フロー状況
2020年12⽉期末 キャッシュ・フロー状況 ( 百万円 )
2,777 △6 5,421
3,857 △376
△830
現⾦及び現⾦同等物 営業 投資 財務 現⾦及び現⾦同等物 現⾦及び現⾦同等物
の期末残⾼ キャッシュフロー キャッシュフロー キャッシュフロー に係る換算差額 の期末残⾼
(2019年12⽉期末) A B C (2020年12⽉期末)
A 営業キャッシュフロー • 税⾦等調整前当期純損失(△439)
B 投資キャッシュフロー • 無形固定資産の取得による⽀出(△814)
• 株式の発⾏による収⼊ (2,749)
C 財務キャッシュフロー
• 新株予約権の⾏使による株式の発⾏による収⼊ (49)
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2.当期のトピック
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2.当期のトピック︓MDC1Aの病態
MDC1A(先天性筋ジストロフィー1A型)
LAMA2 遺伝⼦の変異によって⽣じる重篤な筋ジストロフィーの⼀種
• 発症頻度: 1 / 30,000*
• 遺伝形式: 常染⾊体劣性
• 発症時期 : 誕⽣時あるいは⽣後数ヶ⽉以内に明らか
• 臨床症状:
重篤な筋⼒低下
筋緊張低下症
弱い⾃発的運動
関節変形
⼼不全、硬直
• 平均余命
• 重篤な臨床的問題により思春期を越えられない
• 遺伝的原因: LAMA2 遺伝⼦の変異
出所: 難病情報センターおよびFlores et al, Frontiers in Molecular Neuroscience vol 13 (2020) *Ophanetより
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2.当期のトピック︓LAMA1の誘導によるLAMA2機能の補完
ではどうやってGNDMでMDC1Aを直すか
筋⾁細胞で眠っているLAMA1遺伝⼦のスイッチをONにする
CRISPR-GNDM® - a targeting LAMA1
筋⾁細胞
転写活性化モジュレーター
ON 筋⾁でもコード
されているが、
眠っている
ガイドRNA
LAMA1
dCas9
LAMA2
機能不全
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2.当期のトピック︓前臨床試験デザイン
MDL-101はサルの試験の進捗を持って、いよいよ⾮臨床試験へ
CRISPR-GNDM®の臨床までのパス
⾮臨床試験
In vitro試験 動物PoC試験
臨床試験
(スクリーニング、評価) (in vivo)
齧⻭類 サル
GNDM w/ ガイドRNA スクリーニング 正常マウス 体内動態
病態モデル
マウス版 ガイドRNA (細胞株、初代培養細胞) (発現確認) 毒性試験
ガイドRNA スクリーニング 正常サル
GNDM w/ (発現、パイロット
サル版 ガイドRNA (細胞株、初代培養細胞) 毒性試験)
体内動態
⽤量推定
毒性試験
ガイドRNA 発現
GNDM w/ ⽤量推定/漸増試験
スクリーニング オフターゲット
ヒト版 ガイドRNA 安全性試験
(細胞株、初代培養細胞) 解析
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2.当期のトピック︓in vivo 試験デザイン
サルパイロット試験の⽬的はGNDM分⼦の免疫反応の程度の確認
MDL-101 サルパイロット試験スケジュール
コホート サンプル ⽤量 N=
(vg/Kg)
⾮投与 Mock 0 3
低⽤量 AAV – サルGNDM-LAMA1 1.1 X 1013 2
⾼⽤量 AAV – サルGNDM-LAMA1 1.1 X 1014 3
2-4 歳齢 メス カニクイザル
静脈投与
-1wk -2d Day 0 Week 2 Week 4 Week 8 Week 12 Week 20
採⾎ 筋⾁⽣検 採⾎ 筋⾁⽣検 筋⾁⽣検 採⾎
終了
& & &
採⾎ 採⾎ 採⾎
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2.当期のトピック︓ 免疫染⾊像
GNDM法の潜在的な懸念であった免疫細胞の浸潤は確認されなかった
⾮投与 ⾼⽤量群
投与後4週 投与後8週
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2.当期のトピック︓ In vivo試験のまとめ
In vivo試験のまとめ
• マウス
– LAMA-1 の誘導が⾻格筋及び⼼筋で確認
• CRISPR-GNDM®mRNAの発現上昇
• 正常LAMA-2の50%程度までのLAMA-1 mRNAの発現上昇
• GNDM/Cas9 タンパクの免疫染⾊での確認
• LAMA-1 タンパクの広範な筋⾁細胞における発現(免疫染⾊)
– MDC1a疾患モデルマウス試験による薬効確認実施中
• サル
– サル版gRNA搭載のAAV- サル MDL-101投与試験
• ウィルスベクターの投与により想定通りのCas9に対する弱い免疫反応を確認
• 免疫細胞の浸潤は確認されず
• 8週まで持続したGNDM発現を確認
• LAMA-1 mRNA の上昇を⾼⽤量群で確認
動物試験における主な懸念点を払拭
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2.当期のトピック︓ MDL-104 Tau(タウ)タンパク
Tau(タウ)タンパクはアルツハイマー病のターゲットとして注⽬をあつ
めている
• Tauはアルツハイマーおよび他のタウオパチーにおいて症状や
神経変性との相関が⽰されている
• Tauの凝集や繊維化は神経変性、シナプスの喪失、神経細胞死を
誘導すると考えられている 正常な軸索
Tauは
• タウオパチーは多くの重要な疾患を含む 安定化に寄与
• AD (Alzheimer’s Disease: アルツハイマー病)
• FTLD (Frontal Lobar Degeneration:前頭側頭葉変性症)
• PSP (Progressive Supranuclear Palsy:進⾏性核上性⿇痺)
• CBD (Corticobasal Degeneration:概要⼤脳⽪質基底核変性症)
• Pick’s disease (ピック病)
• TauはAβよりも臨床的障害とよりよく相関するため、Aβより
も優れた標的である可能性が⾼い
• Tauの遺伝⼦ノックアウト(⽋失)は⽬⽴った障害を⽰さない アルツハイマー 繊維化した
の軸索 Tauタンパク
• したがって、Tau遺伝⼦の抑制は合理的な治療薬開発アプロー
チであるといえる
出典: Congdon EE, Nature Review Neurology 2018 “Tau-targeting therapies for Alzheimer disease”
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2.当期のトピック︓ MDL-104のコンセプト
CRISPR-GNDM® の投与によってTau遺伝⼦の抑制が可能
GNDM投与
U6 gRNA pA
GNDM⾮投与
(AD)
導⼊された遺伝⼦は
ゲノム外で発現
AAVベクター
1 2 3 4
CRISPR-GNDM® CRISRP-GNDM® Tauの抑制が
髄腔内/頭蓋内/静脈
をAAVにパッキング がTauを
投与 神経変性を防ぐ
遺伝⼦レベルで抑制
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3.成⻑戦略
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3.成⻑戦略︓当社パイプラインの今後の展開
成⻑戦略
パイプラインの拡⼤と進捗で成⻑余地は豊富
当社パイプラインの今後の展開
約2,200疾患のターゲット及び事業機会
対象疾患領域の拡⼤
パイプラインの拡⼤
MDL-104
100以上あるコアターゲット疾患の開拓
MDL-102
MDL-101 ライセンス機会の検討
MDL-206
MDL-205
MDL-204
MDL-202
マイルストーン収⼊の刈り取り
MDL-201
パイプラインの進捗
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3.成⻑戦略︓GNDM
GNDMは機能喪失、異常機能獲得変異に対して有効なアプローチ
正常機能の喪失でおこる疾患に対して 異常機能の獲得で起こる疾患に対して
現状では
single Ex vivoでの 医薬品の標的分⼦
利⽤に限定
塩基置換 DNA RNA タンパク質
Point of Mutation(s)
ゲノム編集
• GNDM
(CRISPR) 1つの変異アレル 複数のコピー 多様性
Gene Therapy
• ZFP-TF
(ZFN)
GNDM Si RNA タンパク(抗体)
アンチセンス ペプチド
Editing(K/D) 低分⼦
diversified
small Gene Size Large
K/D: Knock-down
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3.成⻑戦略︓企業価値の構成と拡⼤のための施策
Modalisの企業価値の構成と拡⼤のための施策
向上のための打ち⼿
• 優秀な⼈材の獲得
• バリューチェーンの補完
Ø パートナーの獲得
Ø 開発機能の確⽴(臨床、前臨床、
製造)
事業遂⾏能⼒の向上
財務の拡⼤・安定化 • リーチの拡⼤(資本、パートナー、
⼈材)
• 財務の強化
• M&A
Business
企業価値
Value • 開発の確実な遂⾏
• 新規ターゲットの発掘
• ライフサイクルマネジメント
Pipeline 開発の進捗 • 技術の検証
パイプラインの拡⼤ • 新規技術の取り込み
Value
• 知財の補完・強化
Platform Value
陳腐化
時間
代替技術の開発
特許残存期間の減少
Low hanging fruitsの減少
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3.成⻑戦略︓協業モデルパイプライン
協業モデルパイプライン
直近の達成イベントと予定されるマイルストーンイベント*
コード
2020/12 2021/12 2022/12
適応疾患
MDL-201
2021
筋⾁ 臨床開始⽬標
MDL-202
2021
筋⾁
臨床開始⽬標
MDL-204
2021〜22
CNS ライセンス契約
MDL-205
2021〜22
CNS ライセンス契約
MDL-206
2021〜22
2020 2Q
CNS アステラス製薬との ライセンス契約
共同研究開始
*予定されるマイルストーンイベントは将来情報であり、状況に応じて変更される可能性があります
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3.成⻑戦略︓⾃社モデルパイプライン
⾃社モデルパイプライン
予定されるマイルストーンイベント*
コード
2020/12 2021/12 2022/12
適応疾患
MDL-101
2022
MDC1A 2021
(筋⾁) ライセンス契約締結予定 臨床開始⽬標
MDL-102
2022
CNS ライセンス契約締結予定
MDL-104
2020 2021〜22
タウオパチー パイプライン化 ライセンス契約締結予定
*予定されるマイルストーンイベントは将来情報であり、状況に応じて変更される可能性があります
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3.成⻑戦略︓ 2021年12⽉期 業績予想
2021年12⽉期 業績予想
• 2021年12⽉期の業績予想につきましては、現時点で合理的な業
績予想の算定ができないことから、開⽰しておりません。
• 当社の事業はパートナーとの交渉により進捗すること、ライセ
ンスの契約⼀時⾦の事業収益によって当社の業績が⼤きく変動
すること、新たなパートナーとの提携の可能性や新規のパイプ
ラインの獲得の可能性等、当社の事業上の特性として現時点で
は業績に与える未確定な要素が多いことから、今後の⾒通しに
ついては、適正かつ合理的な数値に算出が困難であると考えて
おり、通期の業績予想は開⽰を⾒合わせることにしました。
なお、今後の事業進捗を踏まえて、合理的な開⽰が可能となり
ましたら速やかに開⽰いたします。
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