4883 M-モダリス 2020-11-05 15:00:00
2020年12月期 第3四半期決算説明資料 [pdf]

  2020年12⽉期
第3四半期決算説明資料




              株式会社モダリス
               2020年11⽉5⽇
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    ⽬次




    1. 決算状況


    2. 当期のトピック


    3. 成⻑戦略


    •   参照資料




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    1.決算状況




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                                          1.決算状況︓ 2020年12⽉期 第3四半期 業績


    2020年12⽉期     第3四半期 業績
                                                           (百万円)
                       2020年12⽉期    2020年12⽉期       2019年12⽉期
                       第3四半期実績       年間業績予想           年間業績

     事業収益                  340        1,100以上           644
     事業費⽤                  508         750以上            487
        研究開発費              348         550以上            303
        販管費                159         200以上            183
     営業利益                △168          350以上            157
     経常利益                △209          300以上            146
     当期純利益               △214          250以上            140
    事業収益
    ・ライセンスのマイルストン1本(MDL-202)、新規共同研究開発契約1本(MDL-206)、
     共同研究開発のマイルストン3本 実現
    ・ほぼ計画通りに収益を獲得、今後のMDL-101を含めたライセンス契約に向けて進捗
    事業費⽤
    ・研究開発費及び販管費ともに、計画通りに推移
    ・事業の進捗に伴い研究開発費及び販管費は前期⽐増
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                                                       1.決算状況︓ 2020年12⽉期 第3四半期 パイプライン


    2020年12⽉期             第3四半期           パイプライン
               疾患名/                         初期開発/前臨床                  臨床試験
     コード                パートナー     ストラクチャー
              疾患領域*1                        探索/研究/前臨床     IND   第I相      第II相   第III相

    MDL-201    筋⾁       アステラス製薬   ライセンス


    MDL-202    筋⾁       アステラス製薬
                        アステラス製薬   ライセンス


    MDL-204   中枢神経      アステラス製薬   共同研究開発                              協業モデル

    MDL-205   中枢神経       エーザイ     共同研究開発


    MDL-206   中枢神経      アステラス製薬   共同研究開発



    MDL-101   MDC1A*2     ⾃社        ⾃社
                                                                      ⾃社モデル
    MDL-102   中枢神経        ⾃社        ⾃社



                                  パイプラインの拡張
    *1: 具体的な適応疾患名は、出願した特許が公開されるまでは競争上の理由から⾮開⽰とする戦略を採⽤しており、また協業モデルパイプランは契約上で
    原則⾮開⽰とされているため、記載していません
    *2:MDC1A=先天性筋ジストロフィータイプ1A


     パイプライン
     ・MDL101は、サルを使った試験を開始
     ・コロナ渦においても、パイプラインの進捗は順調に推移
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                                     1.決算状況︓ 2020年12⽉期 第3四半期末 財務状況


    2020年12⽉期     第3四半期末 財務状況
                                                          (百万円)
                    2019年12⽉期末    2020年12⽉期           差異
                        (A)      第3四半期末(B)          (B)(A)
                                                       -
    流動資産               3,874        5,646             1,771
      現⾦及び預⾦           3,857        5,618             1,760
    固定資産                 63          833               770
      特許実施権             ―            783               783
           資産合計        3,938        6,480             2,542
    流動負債                 91           43              △47
    固定負債                    4            8               3
           負債合計          95           52              △43
        純資産合計          3,842        6,428             2,585
       負債純資産合計         3,938        6,480             2,542
    ⾃⼰資本⽐率             97.6%        99.2%

    • 安定した財務基盤、⾼い⾃⼰資本⽐率
    • エディタス社よりCRISPR/Cas9基本特許のライセンスを取得

7
    2.当期のトピック




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                                                             2.当期のトピック︓ノーベル化学賞


    2020年度ノーベル化学賞はCRISPR/Cas9に
    10⽉7⽇にノーベル賞委員会は本年度のノーベル化学賞をゲノム編集技術CRISPR-Cas9
    を発明した⼥性研究者2⼈に授与すると発表


    受賞者の1⼈であるジェニファー・ダウドナ博⼠は受賞後のインタビューで以下のよう
    に回答しています。


    Q: 「今後のCRISPRの主要な発展分野は何になると思いますか︖」


    ダウドナ博⼠: 「それはよくある⾮常に難しい質問ですね。私たちはかなりこの分野を
      掘り下げてきました。でも1つの⾮常に⾯⽩い新分野があるとすると、ゲノム編集
      以外の利⽤になると思います。すなわちゲノムに不可逆的なDNAの変化を与えるの
      では無く、代わりに遺伝⼦を制御して、それらの遺伝⼦から作られるタンパクの量
      をコントロールすることです。これらはCRISPRの新しい利⽤法になります。この技
      術を使うことにより、DNAに化学的な変化を与えること無く細胞のコントロールを
      ⾏えるというのは⾮常に⼤きなポテンシャルを持っていると思います。」

    出典: Future Humanにおけるインタビュー “Fresh Off Her Nobel Prize Win, Jennifer
    Doudna Predicts What’s Next for CRISPR”
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                                                      2.当期のトピック︓CRISPR-GNDMのメカニズム

     「切らない」CRISPR技術= CRISPR-GNDM®
     遺伝⼦のスイッチを制御して治療を⾏う

           CRISPR-GNDM (Guide Nucleotide-Directed Modulation) platform
                          ガイド     核酸      誘導型       制御



                    モジュレーター


                                        遺伝⼦のON/OFF
              gRNA

                                                   ターゲット遺伝⼦

       わざと切れなくした
          ハサミ
                      dCas9
                   (切断活性なし)


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                                                                             2.当期のトピック︓MDL-101パイプラインについて

     MDC1A(先天性筋ジストロフィー1A型)
     LAMA2 遺伝⼦の変異によって⽣じる重篤な筋ジストロフィーの⼀種



 • 発症頻度: 1 / 30,000*
 • 遺伝形式: 常染⾊体劣性
 • 発症時期 : 誕⽣時あるいは⽣後数ヶ⽉以内に明らか
 • 臨床症状:
    重篤な筋⼒低下
    筋緊張低下症
    弱い⾃発的運動
    関節変形
    ⼼不全、硬直
 • 平均余命
    • 重篤な臨床的問題により思春期を越えられない
 • 遺伝的原因: LAMA2 遺伝⼦の変異




出所: 難病情報センターおよびFlores et al, Frontiers in Molecular Neuroscience vol 13 (2020) *Ophanetより

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                                                                                 2.当期のトピック︓ MDL-101パイプラインについて

     LAMA2には姉妹遺伝⼦のLAMA1が存在する
     LAMA2遺伝⼦の異常は構造も機能も似ているLAMA1の発現によって補完できる

                                                                 LAMA1             LAMA2
                                          Expression by tissue   RNA   Protein    RNA   Protein
                                                           脳

                                                   内分泌組織

                                      ⾻髄細胞および免疫細胞

                                                        筋⾁
                                                           肺

                                               肝臓および胆嚢

                                                         膵臓

                                                       消化器

                                               腎臓および膀胱

                                                       男性器

                                                       ⼥性器

                                           脂肪および軟部組織

                                                         ⽪膚




出所: Human Protein Atlas および Nature 2019

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                                              2.当期のトピック︓MDL-101パイプラインについて

     ではどうやってGNDMでMDC1Aを直すか
     筋⾁細胞で眠っているLAMA1遺伝⼦のスイッチをONにする
                    CRISPR-GNDM-a targeting LAMA1

                                                         筋⾁細胞
                    転写活性化モジュレーター

                                    ON              筋⾁でもコード
                                                    されているが、
                                                     眠っている
           ガイドRNA

                                          LAMA1

                    dCas9



                                             LAMA2
                                               機能不全

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     3.成⻑戦略




14
                                                       3.成⻑戦略︓当社パイプラインの今後の展開

     成⻑戦略
     パイプラインの拡⼤と進捗で成⻑余地は豊富


                                     当社パイプラインの今後の展開

                                          約2,200疾患のターゲット及び事業機会

                 対象疾患領域の拡⼤
     パイプラインの拡⼤




                                                100以上あるコアターゲット疾患の開拓
                     MDL-102

                     MDL-101                 ライセンス機会の検討

                 MDL-206
                 MDL-205
                           MDL-204
                               MDL-202
                                                 マイルストーン収⼊の刈り取り
                               MDL-201

                                         パイプラインの進捗
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                                                             3.成⻑戦略︓提携実績と将来予定されるマイルストーンイベント

     協業モデルパイプライン
     直近の達成イベントと予定されるマイルストーンイベント*

      コード
                         2019/12                      2020/12           2021/12
      適応疾患

     MDL-201
               2019 1Q
                                                                                   2021
       筋⾁      アステラス製薬との
                                                                                  臨床開始⽬標
               ライセンス契約締結

     MDL-202
                             2019 3Q                                                2021
       筋⾁                 アステラス製薬との                                               臨床開始⽬標
                          ライセンス契約締結

     MDL-204
                             2019 3Q
       CNS                アステラス製薬との
                            共同研究開始

     MDL-205
                                       2019 4Q
       CNS                         エーザイとの
                                   共同研究開始

     MDL-206
                                                   2020 2Q
       CNS                                       アステラス製薬との
                                                   共同研究開始

 *予定されるマイルストーンイベントは将来情報であり、状況に応じて変更される可能性があります

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                                          3.成⻑戦略︓提携実績と将来予定されるマイルストーンイベント

     ⾃社モデルパイプライン
     予定されるマイルストーンイベント*




      コード
                   2019/12          2020/12                   2021/12
      適応疾患

     MDL-101
      MDC1A                                     2020                             2022
       (筋⾁)                                   ライセンス契約締結予定                       臨床開始⽬標


     MDL-102
                                                                         2021
       CNS                                                              ライセンス契約締結予定


     MDL-103
                                                       2021
       CNS                                             パイプライン化




 *予定されるマイルストーンイベントは将来情報であり、状況に応じて変更される可能性があります

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                           3.成⻑戦略︓GNDMプラットフォームの事業上の特性


     GNDMプラットフォームの事業上の特性


     • 数百あるポテンシャル疾患の広がり
      • 事実上上限のない成⻑機会


     • 経験と実績から⼯数と成功確率が予⾒できる研究プロセス
      • 千三つからの脱却


     • ノウハウが他の疾患に⽔平展開可能
      • スケールする開発




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     ・参照資料

       企業概要

       当社の強み・特⻑

       ビジネスモデル

       Appendix




19
     企業概要




20
                                                                                     ・参照資料 企業概要︓概要と沿⾰

     会社概要(2020年9⽉末)
     Modalis TherapeuticsはCRISPR技術をベースに設⽴された遺伝⼦治療ベンチャー

                                                    年⽉                               沿⾰
      会社名    株式会社モダリス(証券コード: 4883)
                                                  2016年1⽉    東京都中央区にエディジーン株式会社(現 株式会社モダリス)を設⽴

      設⽴     2016年1⽉(東京⼤学発ベンチャー)                             ⽶国マサチューセッツ州ケンブリッジ市に連結⼦会社EdiGENE Inc.(現
                                                  2016年4⽉
                                                             Modalis Therapeutics Inc.)を設⽴
      代表者    代表取締役CEO 森⽥ 晴彦                                  アステラス製薬株式会社との間で「CRISPR-GNDM」を⽤いた共同研究契約を
                                                  2017年4⽉
                                                             締結
             東京都中央区⽇本橋本町3-11-5
     会社所在地                                        2017年12⽉   富⼠フイルム株式会社、他数社を引受先とする出資契約を締結
             ⽇本橋ライフサイエンスビルティング2              7F
                                                  2017年12⽉   アステラス製薬株式会社との間で拡⼤共同研究契約を締結
             Modalis Therapeutics Inc.
     ⽶国法⼈                                                    経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成⽀援プログラム
             (51 Moulton st. Cambridge MA)        2018年6⽉
                                                             「J-Startup」に選定

                                                  2019年1⽉    当社を東京都中央区内で移転
             CRISPR技術を⽤いた医薬品開発、
     事業概要                                         2019年3⽉    アステラス製薬株式会社との間で遺伝⼦治療薬開発のライセンス契約を締結
             プラットフォーム技術提供
                                                  2019年3⽉    ⽶国⼦会社を⽶国マサチューセッツ州ケンブリッジ市内で移転・拡張
      資本⾦    2,700,697千円
                                                             商号を株式会社モダリス(英語表記︓Modalis Therapeutics Corporation)
                                                  2019年8⽉    へ変更
 発⾏済株式数 28,090,000株                                          同時に⽶国⼦会社EdiGENE Inc.の社名をModalis Therapeutics Inc.へ変更

                                                             アステラス製薬株式会社との間で遺伝⼦治療薬開発の2例⽬となるライセンス
                                                  2019年9⽉
             21名(連結、うちPhD 8名)                                契約を締結
     従業員数
             ([国内]4名 [海外]17名)                     2019年11⽉   エーザイ株式会社との間で「CRISPR-GNDM」を⽤いた共同研究契約を締結

                                                             Editas Medicine, Inc.との間でCRISPR/Cas9特許の⾮独占的実施の許諾を受
     受賞歴等    J-STARTUP認定(2018年)                   2020年4⽉
                                                             けるライセンス契約を締結

                                                  2020年8⽉    東京証券取引所マザーズ市場へ上場(証券コード: 4883)



21
                                            ・参照資料 企業概要︓当社の強み

     Modalis Therapeuticsの6つの強み
     私たちは遺伝⼦治療・ゲノム編集のイノベーションの瞬間に、強⼒な技術と優秀な⼈材で⽴ち会っている


     遺伝⼦治療・ゲノム編集はnext big thing
 •    黎明期を経て拡⼤が想定される成⻑マーケット
 •    数百の疾患にアプローチ可能な⼤きな事業機会

     『切らないCRISPR』技術で治療薬開発を⾏う⽇本発の世界のリーディング企業
 •    遺伝⼦を切らない⽅法で差別化可能な新しい遺伝⼦治療のプラットフォーマー
 •    基本特許のライセンスを含むユニークな知財ポジション

     重層的で拡張性のあるパイプライン
 •    ⼯数の読める創薬と予⾒可能な臨床の成果
 •    5本の協業パイプライン及び2本の⾃社パイプラインを保有

     製薬企業とのパートナーシップ
 •    グローバル展開する製薬企業3社との協業実績
 •    2つのアウトライセンスにより合計380億円を超えるマイルストーン契約

     ⾼い成⻑性と財務的な安定性を誇るハイブリッドモデル
 •    早期からの安定した収益と将来のアップサイドを両⽴
 •    2019.12期より⿊字化を実現

     強⼒なチームアップ
 •    経験豊富なマネジメントチームと能⼒の⾼いサイエンティスト


22
                                                                                                  ・参照資料 企業概要︓経営陣

     経営陣紹介
     経験豊富な取締役によるガバナンス体制
                代表取締役CEO                                                       社外取締役 サイエンティフィック・ファウンダー
                森⽥ 晴彦                                                          濡⽊ 理
                 •   レグイミューン(理研ベンチャー) 元代表取締役兼CEO, ワイ                            •   東京⼤学⼤学院理学系研究科⽣物化学専攻 教授(現任)
                     ズセラピューティックス(東⼤ベンチャー) , ブーズ・アレ                              •   紫綬褒章受章
                     ン・アンド・ハミルトン (現 PwC Strategy &), キリンビー
                     ル (現 協和キリン)
                 •   東京⼤学⼯学部卒 同⼤学院修了


                MD PhD: SVP, Chief Technology Officer                          社外取締役
                ⼭形 哲也                                                          ⽵⽥ 英樹
                 •   グラクソ・スミスクライン, テンペロファーマシューティカ                               •   Medical Patent Research 代表取締役(現任)
                     ルズ                                                         •   ⽇本網膜研究所(現 ヘリオス) (理研ベンチャー) 前代表取
                 •   Joslin Diabetes Center(ハーバード), 東京⼤学医学部卒 同                      締役, 藤沢薬品⼯業(現 アステラス製薬)
                     ⼤学院修了




                MBA: SV, Chief Financial Officer                               社外取締役
                ⼩林 直樹                                                          Joseph S. McCracken
                 •   オンコリスバイオファーマ(財務担当取締役), はてな(CFO),                           •   Roche グローバル・ライセンス ヘッド, Genentech,
                     Argenes(抗体医薬品開発), デロイトトーマツ, ⼤京                                 Sanofi-Aventis
                 •   ⼀橋⼤学⼤学院 修了




     社外取締役(監査等委員)                                  社外取締役(監査等委員)     公認会計⼠              社外取締役(監査等委員)      弁護⼠
     嶋根 みゆき                                        ⽥島 照久                               古⽥ 利雄
     •   中外製薬                                       •   ⽥島公認会計⼠事務所 代表(現任), 中央監査法⼈       •   クレア法律事務所 代表社員(現任)
                                                                                        •   監査役・監査等委員 (ネットイヤーグループ、
                                                    •   社外監査役・監査等委員(クオンタムバイオシス
                                                                                            キャンバス、ゼンリンデータコム他)
                                                        テムズ、オンコセラピー・サイエンス、PRISM
                                                        BioLab他)

23
                                                                 ・参照資料 企業概要︓ビジネスモデル

     ビジネスモデル
     協業モデルパイプラインと⾃社モデルパイプラインのハイブリッドモデル
                           初期開発                     前臨床                臨床

                      GNDM     GNDM                前臨床研究
              ターゲットの                  動物モデル
                                      動物モデル                        治験
                     プロトタイプ   システムの                 GMP製造                  製造・販売
              決意・合意                   による検証
                                      による検証                      (3〜10年)
                       創薬      最適化                (12〜24カ⽉)


                                              成功確率の優位性により早期の導出が可能

                              共同研究                        パートナーによる開発
      協業モデル
     パイプライン
              共同研究開発契約                                                        ライセンスの
                                         ライセンス契約
                              共同研究開発の                           ライセンスの       ロイヤルティ収⼊*
                              マイルストン収⼊    契約⼀時⾦               開発マイルストン収⼊    ライセンスのセールス
              共同研究の契約⼀時⾦                                                     マイルストン収⼊*

                                                                            ⾃社販売の可能性




      ⾃社モデル
     パイプライン


                      戦略上の判断でライセンスアウトのタイミングを決定

 * 現時点での実績はないが、将来計画している収益


24
     当社の強み・特⻑




25
                                                                                          ・参照資料 当社の強み・特⻑︓希少疾患へのアプローチ

     疾患のロングテール=希少疾患を攻めるにはパラダイムシフトが必要
     10,000*と⾔われるヒトの疾患の中で、約7,000#が希少疾患で、その80%†が遺伝性疾患とオーバラップする


                                 これまでの創薬ターゲット
                                 であった患者数の多い疾患



                                                                                     疾患の
                                                    現在までに
                                                                                   ロングテール
         患者数




                                           約600§の治療薬しかない
                                                                                                     遺伝⼦疾患の95%† ¶に
                                                                                                       治療法はない
                                 薬剤C
                  薬剤A




                                         薬剤D
                          薬剤B




                                                                                   4億⼈¶
                                                              対象疾患

                                    ⽔平展開可能なローコストな開発アプローチが必要

出所: *21st Century Cure Act, #NIH GARD †innovation.org ¶GlobalGenes.org
     §Active therapeutics of 491 NME, 106 BLA, 17 cellular and gene therapy products @FDA as of 2019.7.22 Source from KEGG



26
                                    ・参照資料 当社の強み・特⻑︓遺伝⼦スイッチについて

     遺伝⼦はスイッチで制御されている
     2万個の遺伝⼦にはそれぞれスイッチがあり、細胞の種類や時間によってON/OFFを制御


                       スイッチボックス

                遺伝⼦X      遺伝⼦Y    遺伝⼦Z
                                         •   我々の体は約37兆個の細胞
                                             でできている
細胞A               翻訳

                                         •   およそ200タイプある細胞は
        タンパク質
                                             ⾒た⽬も機能も違うが、い
                                             ずれも同じDNAの配列を
                                             持っている

                                         •   この違いは30億のDNAに
                                             よってコードされる2万個の
                                             遺伝⼦のうち、どれがONに
細胞B                                          なり、どれがOFFになるかが
                                             細胞毎に厳密に制御されて
                                             いるからである




27
                                   ・参照資料 当社の強み・特⻑︓遺伝性疾患の類型

     遺伝性疾患の類型
     コードの異常とスイッチの異常で病気は発⽣する

           本来あるべき状態           コード部分の間違いで異常型のタンパクができる
                                                     T

                                             ・・AAGTCAACTAGC・・




                               ONになるべき時にOFFになっていて、
                               必要なタンパクが⼗分量作られていない




                               OFFになるべき時にONになっていて、
                               不要なタンパクが過剰につくられている




      必要なタンパクが必要な場所・時に必要な量
     作られるようにスイッチが厳密に制御されている


28
                                    ・参照資料 当社の強み・特⻑︓⼀般の遺伝⼦治療における治療法

     ⼀般の遺伝⼦治療では
     異常型配列を持ったDNAに対して、正常型配列を持ったDNAを追加する




                           異常型配列                       正常型配列



                        ・・AAGTCAACTAGC・・             ・・AAGTCATCTAGC・・




                    間違ったものに上書きする⽅法


29
                                           ・参照資料 当社の強み・特⻑︓ゲノム編集における治療法

     ゲノム編集とは
     異常型配列を持ったDNAを切り出し、正常型配列と置き換えることで本来あるべき配列に戻す治療

                           異常型配列                            正常型配列


                        ・・AAGTCAACTAGC・・                 ・・AAGTCATCTAGC・・




                                                  交換




                        ・・AAGTCATCTAGC・・




              しかしDNAを切断することにはガン化などのリスクを伴う


30
                                          ・参照資料 当社の強み・特⻑︓当社の対象疾患 Monogenic Diseases

     Monogenic Diseases(単因⼦遺伝性疾患)とは︖
     なぜMonogenic Disease治療薬の成功の蓋然性が⾼いのか




                               原因
       Monogenic Disease                                                病態
                           =1つの遺伝⼦の変異




                                原因1


                                         原因2

          ⼀般の疾患                                                        病態
                               原因3
                                                  原因5
                                                           原因6
                                        原因4




31
                                              ・参照資料 当社の強み・特⻑︓当社の対象疾患 メインターゲットのTAM

     単因⼦遺伝性疾患には⼤きな事業機会
     承認および開発途上にある治療薬はごく⼀部

                                                              遺伝⼦治療開発薬の内訳
               単因⼦遺伝性疾患
                                                               (1989~ グローバル)



               7,000 希少疾患
                                                                                          Cancer diseases
                                                                                          Monogenic diseases
      3,500 単因⼦遺伝性疾患                                                                      Cardiovascular diseases
                                                                                          Infectious diseases
                                                                                          Others
                                                                                          Healthy volunt eers
                                          11.7%
       2,200 診断可能な                                                     66.8%
                                                                                          Neurological diseases

       単因⼦遺伝性疾患                                                                           Gene marking
                                                                                          Ocular diseases
                                                                                          Inflammatory diseases




 出所: Discovery Medicineを基にModalis Tx作成   出所: The Journal of Gene Medicine (2019)を基にModalis Tx作成

32
                                                             ・参照資料 当社の強み・特⻑︓CRISPR-GNDMの対象領域

     GNDMの対象となる領域
     通常のGTx、従来のゲノム編集では治せない遺伝性疾患をメインにパイプラインを創出

                    GNDMの対象領域                                      従来のゲノム編集の限界
                          単因⼦遺伝性疾患      約3,500疾患                            変異箇所が
                                                                        遺伝⼦内で収束していないと
                 肝臓      核酸医療(約520疾患/siRNA/ASO)                          1つの治療薬で治せない

                                                                            ゲノム編集
    Gain of
   Malfunction                                             患者さんA
 (異常機能の獲得) 肝臓                     GNDM
               以外          約2,200疾患のポテンシャル

                                                           患者さんB


    Loss of                ⼀般の遺伝⼦治療                        患者さんC
   Function                  約780疾患
 (正常機能の喪失)


                 Small                  3.5kb      Large                  同じ遺伝⼦の疾患でも
                                                                         エラーの箇所が異なると
                                    約400個の                              同⼀の治療薬では治せない
                                  ホワイトスペース

          GNDMは他社とは⼀線を画し、遺伝⼦のスイッチをコントロールする技術のため、
              従来の治療法では治せなかったホワイトスペースの開拓を可能とする
出所: 単因⼦遺伝性疾患数はDiscovery Medicine、その他疾患数はModalis Tx調べ

33
                                                                     ・参照資料 当社の強み・特⻑︓GTxの技術優位性

     医薬品開発の主要なハードル
     GTxではPoPとPoCは開発の早期から予⾒可能性が⾼い

                                        低分⼦およびバイオロジックスの開発ハードル

                                                                           ⼀般の                  遺伝⼦治療
                                                                           治療薬                 CRISPR-GNDM


             薬物動態                    プロダクトがターゲット臓器に到達するか




                                                                                                 preclinical
                                                                         preclinical




                                                                                                               PhI
          メカニズム                      プロダクトがターゲット分⼦に仮説通りに
     (Proof of Mechanism)            作⽤するか




                                                                                       PhI
            概念実証                     プロダクトが病態に対して薬理的な作⽤を
                                     有するか




                                                                         PhIIa
       (Proof of Principal)
                                                                                                予⾒可能性
                                                                                                 が⾼い
                                                                                               (臨床試験が省略で




                                                                                       PhIIb
                                                                                                きる訳ではない)
        コンセプト実証                      プロダクトが臨床的に意味のある作⽤を病
      (Proof of Concept)             態に及ぼせるか


出所: Nature Biotechnology volume 30, p596–599 (2012)を基にModalis Tx作成

34
                                                                                                                                                             ・参照資料 当社の強み・特⻑︓GTx等の市場環境

     GTxと他モダリティの売上成⻑⽐較
     GTxは他のモダリティを凌駕するスピードで成⻑すると予測されている

                                                                      遺伝⼦治療(Gene Therapy)世界売上成⻑予測
     US $ (mln)

                                                                                       CAGR 185.7%
     16,000                                                                                                                                                                                                   14,906
     14,000
                                                                                   世界売上予測                             14.9 Billion$
     12,000
                                                                                   (2024年)                                                                                   10,062
     10,000

      8,000
                                                                                                                                                   5,820
      6,000

      4,000                                                                                                        3,060

      2,000                                                                       1,371
                             27                           444
          0
                           2018                       2019                        2020                             2021                            2022                          2023                          2024

           核酸医薬(DNA&RNA therapeutics)                                                  抗体医薬(Monoclonal antibody)                                                低分⼦医薬(Small molecule chemistry)
     US $ (mln)                   CAGR 31.7%                                 US $ (mln)                      CAGR 8.5%                                       US $ (mln)                       CAGR 5.3%
                           世界売上予測            10.7 Billion$                                          世界売上予測                   197.2 Billion$                                          世界売上予測                 545.6 Billion$
      12,000               (2024年)                                  10,651
                                                                             250,000                (2024年)                                                  600,000                 (2024年)                                    545,585
                                                                                                                                                   197,215
      10,000                                                                                                                             187,211                                                              475,819 508,220
                                                                             200,000                                                                         500,000
                                                            8,051
                                                                                                                               176,325                                                      416,784 444,066
                                                                                                                     163,136                                                      399,874
       8,000                                                                                               149,757                                           400,000   399,725
                                                                             150,000             135,722
                                                  5,795                                120,563
       6,000                                                                                                                                                 300,000
                                          4,336                              100,000
       4,000                      3,496                                                                                                                      200,000
                          2,693
                  2,040
                                                                              50,000                                                                         100,000
       2,000

                                                                                                                                                                   0
          0                                                                        0
                                                                                                                                                                          2018     2019      2020    2021      2022    2023      2024
                  2018    2019    2020    2021    2022      2023    2024                  2018    2019      2020      2021      2022      2023      2024

 出所: Evaluate Ltd(2019年8⽉時点データ) 注︓CAGRは2018年〜2024年の年平均成⻑率。予測値は2019〜2024年度

35
                                                                ・参照資料 当社の強み・特⻑︓GTx企業のM&A事例

     GTx企業のM&A事例
     2018・2019年のM&Aディールにおける買収/投資総額は数億〜数⼗億⽶ドル規模で成⽴

        企業名        クローズ時期     買収先/投資        買収/投資総額              備考(遺伝⼦治療における主要開発品)

                                                            AT132: 先天性X連鎖筋管ミオパチー(XLMTM)
     アステラス製薬       2019/12   AUDENTES Tx    約3.0 billion$   AT845: ポンぺ病
                                                            AT702, AT751, AT753: デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)


                                            約3.0 billion$   SPIRO-2101: 嚢胞性線維症
     ⼤⽇本住友製薬       2019/10   ROIVANT          (投資)          SPIRO-2102: 嚢胞性線維症



                                                            デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)
      VERTEX       2019/6    Exonics Tx     約1.0 billion$   筋強直性ジストロフィー1型(DM1)



                                                            MYO-101: 肢帯型筋ジストロフィー2E 型(LGMD 2E)
      SAREPTA Tx   2019/3    Myonexus Tx    約165 million$   MYO-102: 肢帯型筋ジストロフィー2D 型(LGMD 2D)


                                                            NSR-REP1: 全脈絡膜萎縮症(コロイデレミア)
      Biogen       2019/3    Nightstar Tx   約800 million$   NSR-RPGR: X連鎖性網膜⾊素変性症(XLRP)
                                                            NSR-ABCA4: スタッガード病


                                                            SPK-9001: ⾎友病B
      Roche        2019/2    Spark Tx       約4.3 billion$   SPK-8011, SPK-8016: ⾎友病A
                                                            SPK-7001: 全脈絡膜萎縮症(コロイデレミア)

                                                            ゾルゲンスマ
                                                            AVXS-101(IT): 脊髄性筋萎縮症Ⅱ型(SMA Type 2)
      NOVARTIS     2018/5    AveXis         約8.7 billion$   AVXS-201: レット症候群(RTT)
                                                            AVXS-301: 筋委縮性側索硬化症(ALS)

出所: 各社開⽰情報を元にModalisTxにて作成

36
                               ・参照資料 当社の強み・特⻑︓CRISPR-GNDMの特⻑ スケーラビリティ

     なぜGNDMはスケーラブルなのか
     ターゲットに合わせてデザインするのはgRNAだけで、あとのパーツはアッセンブルしているだけ




                                                        ON⽤




                                                        OFF⽤




          gRNA         dCas9                   モジュレーター

37
                                            ・参照資料 当社の強み・特⻑︓ゲノム編集、CRISPR技術について

     CRISPRは新しいゲノム編集技術
     可変部分が合成可能なRNAだけなのでスピードとスループットに優れた最新のゲノム編集技術

                   従来のゲノム編集技術
                                                            CRISPR
             ZFN                    TALEN

                                                    相補的な配列の
                                                  RNAでDNAを認識する
                                                     (作るのが簡単)




       ZFN                       TALEN                  gRNA
                                                                      Cas9




                        タンパクの
                     繰り返し構造で
                    DNA配列を認識する
                      (作るのが⼤変)




38
                                                       ・参照資料 当社の強み・特⻑︓全世界で注⽬を集めるCRISPR


     CRISPRの注⽬度は向上

           Googleにおける検索インタレストの時系列的推移(全世界)              メジャー3技術の検索箇所の地域別分布(2005-2015)


     100

     90                          iPS
     80
                                  iPS ノーベル賞
     70           RNAi ノーベル賞      受賞 Oct 2012s
                   受賞 Oct 2006
     60
           RNAi
     50

     40
                                       CRISPR
     30

     20
                                                                US                             JPN
                                                       10%                          7%
     10                                                                        7%

                                                 23%
      0
 Ja 4

 Ja 5

 Ja 6

 Ja 7

 Ja 8

 Ja 9

 Ja 0

 Ja 1

 Ja 2

 Ja 3

 Ja 4

 Ja 5

 Ja 6

 Ja 7

 Ja 8
      19




                                                              67%
      0

      0

      0

      0

      0

      0

      1

      1

      1

      1

      1

      1

      1

      1

      1
   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-

   n-
 Ja




                                                                                         86%




 出所: Google Trendsを元にModalisTxにて作成                           iPS     CRISPR   RNAi
  注: iPSの検索インタレスト数2012年10⽉時点を100とした時の相対⽐較

39
                                             ・参照資料 当社の強み・特⻑︓CRISPR-GNDMの送達⽅法

     CRISPR-GNDM®の送達⽅法
     AAVベクターに搭載して体内の⽬的の細胞に送り込む



      臓器特異的に                                                  +GNDM
       駆動させる
        仕組み


     U6 gRNA      Cas9   pA




                                                               -GNDM




               AAVベクター

                  1               2          3                  4

       AAVにパッキング               局所あるいは      GNDM分⼦は        ⽬的の細胞で
                              静脈から全⾝に投与   ⽬的の細胞に送達     GNDMがスイッチを切替

40
                                                             ・参照資料 当社の強み・特⻑︓知財ポジション

     知財ポジション
     Broad研究所由来のCRISPR基本特許と東⼤由来の改変酵素特許の上に⾃社技術を確⽴

                                当社の知財ポジション

       上流ライセンサー                               Allergan
                                              abbvie

                                              JUNO Tx
                              眼科領域
       マサチューセッツ                               Bristol-Myers Squibb
         総合病院                  CART
                                              Beam Tx
                             塩基置換

          ブロード研                          遺伝⼦制御

        ハーバード⼤学             Editas Medicine
                                                                      パートナー
              MIT
                                                  GNDM IP



         デューク⼤学                                    東京⼤学



 出所︓各社開⽰情報を基にModalis Tx作成

41
     ビジネスモデル




42
                                                     ・参照資料 ビジネスモデル︓ハイブリッドモデル

     Modalisが切り拓くハイブリッドモデル
     協業モデルの早期からの安定した収益に⾃社モデルのアップサイドを併せた良いところ取り

           協業モデル                                      ハイブリッドモデル

          早期の                     欧⽶では
       ブレークイーブン                 プロダクトしか
                                 評価されない                      ⼤きな
                                                            アップサイ
                                                            ドも狙える
                       収益の
                       頭打ち




           ⾃社モデル
                  ⼤きな収益の
                    ⾶躍

                                                      浅く、
                                                      短い⾕
         深く、⻑い⾕

                                 提携で培った
                                ノウハウの移植



注: 上記はあくまでもイメージ図であり、当社の将来の業績を⽰唆し⼜はこれを保証するものではありません

43
                                           ・参照資料 ビジネスモデル︓ハイブリッドモデルの収益構造

     収益の構造
     協業モデルは早期にマイルストーン収⼊を得られる他、開発費⽤をパートナーが負担

           協業モデルパイプラインの収益                     ⾃社モデルパイプラインの収益




      ライセンス契約料
          +
     開発マイルストーン                 製造原価                       製造原価
          +
     販売マイルストーン                 ⽀払ロイヤリティ*                  ⽀払ロイヤリティ*

                               パートナー利益
                                                          当社粗利
                               当社ロイヤリティ




                                当社収益

           *ライセンスイン(導⼊)した知財の対価として知財保有機関に対して上市後売上げの⼀定⽐率を⽀払うものです。

44
                                                                      ・参照資料 ビジネスモデル︓上場バイオベンチャーの縮図

     国内上場バイオベンチャーの類型
     当社は本邦初の固有の遺伝⼦編集プラットフォームを持つバイオベンチャー
                                                              医薬・治療法分類
                                                     タンパク・               再⽣・      遺伝⼦治療・    ゲノム編集
                     その他             低分⼦                         抗体
                                                     ペプチド                細胞医療      核酸医薬     (CRISPR)




            創薬               (4565)そーせいグループ(4587)ペプチドリーム
          (プラット                時価総額︓1,301億円 時価総額︓6,276億円
                                                                                           (4883)モダリス
         フォーマー)

                               カルナバイオサイエンス
                                                    JCRファーマ              サンバイオ
                                     メディシノバ                 カイオム・バイオ
     ビ              ナノキャリア                          オンコセラピー・                      アンジェス
                               ラクオリア創薬                        サイエンス      ヘリオス
     ジ                                                サイエンス
     ネ                                  キャンバス                             J・TEC   リボミック
     ス                                              スリー・ディー・
           創薬       メドレックス       DWTI                マトリックス
     モ
     デ   (プロダクト)                        窪⽥製薬                             セルシード
     ル                          Delta-Fly Pharma   ブライトパス・バイオ
                    オンコリス
                      バイオ            GNI             ステムリム
                     ファーマ         シンバイオ製薬
                                                   ジーンテクノサイエンス
                               ソレイジア・ファーマ                                タカラバイオ

                   新⽇本科学                                                 メディネット
          創薬⽀援・
                     HMT                                                 リプロセル
         解析・加⼯受託
                   フェニックスバイオ                                             セルソース



 出所︓みずほ証券 バイオマンスリー6⽉号、各社開⽰情報を基にModalis Tx作成 時価総額は6/15時点
  注︓1990年以降上場のバイオシミラー・検査薬、試薬・医療機器等ベンチャーを除き、メインパイプラインを基に医薬・治療法を分類


45
                                                                             ・参照資料 ビジネスモデル︓遺伝⼦治療のディール

     他社事例
     CRISPR技術を持つ上場企業3社は臨床⼊り前にそれぞれ下記のディールを成⽴
                          提携先                 提携内容                         ディール内訳              ディールサイズ

                       JUNO Tx        CART分野の3ターゲット           契約⾦$25M
                                       (⼀部疾患を除く)              + 研究費$22M + マイルストーン$700M           $747M
     Editas Medicine   Bristol-Myers Squibb
                                            眼疾患
      時価総額︓約$1,484M
                       Allergan           LCA10を含む            契約⾦$90M + MS・ロイヤリティ
     (証券コード︓EDIT-US)   abbvie            5つのターゲット
                                                              $10M(契約⾦) + $20M(技術トランスファー)
                                                              + $20M(研究費)
                                                              + $230.3M(マイルストーン / 1 product)    $293.3M
                                        CART及び⾎液幹細胞           + 15%前後(ロイヤリティ)
      Intellia Tx       NOVARTIS
                                                              $13M株式購⼊
                                                              & NovartisよりDDSに関する14特許のライセンス
      時価総額︓約$1,099M                                           $75M(契約⾦)
     (証券コード︓NTLA-US)                        Option for        + $135M(マイルストーン / 1 product)
                       REGENERON         10疾患 ターゲット                                              $260M
                                                              + 10%前後(ロイヤリティ)
                                          & Except some       $50M株式購⼊@ IPO

                                                              $75M(契約⾦)
                        VERTEX          Option to 6 targets   + $30M(特許問題解消)                     $525M
                                                              + $420M(MS / 1 target)+ ロイヤリティ

      CRISPR Tx                               JV設⽴            50:50 & $70M株式購⼊
                        BAYER
                                                              BAYERからCASEBIAへ                    $405M
                                              ⾎液疾患            $45M(契約⾦) + $255M(研究費)
      時価総額︓約$3,654M     CASEBIA                失明
     (証券コード︓CRSP-US)                          ⼼疾患             CASEBIAからCRISPRへ
                                                              $15M(契約⾦)、$20M(when get IP)

出所︓各社開⽰情報を基にModalis Tx作成、時価総額は6/12時点 *ディールサイズは公表されているマイルストーン等契約⾦額及び株式購⼊の総額

46
                                                              ・参照資料 ビジネスモデル︓CRISPRのメジャープレーヤー

     CRISPR領域におけるメジャーなプレーヤー
     軒並み⾼い時価総額を有する他社に⽐してもパイプラインも遜⾊なく、ユニークなポジションを構築


                        Dx                                                         Tx
                      (診断薬)                      Platformer                      (治療薬)

                                                                        KSQ            VERTEX
                                   Intellia TX
                                   $1.1B
                                                                           Exonics ~$1B
       Canonical
                                                 CRISPR Tx                   Tx
      (経典的=編集)
                                                   $3.9B            ?   CASEBIA TX
                                                                                      BAYER
                                                           Editas
                                                           $1.5B        BlueRock
                                                                               ~$1B
                                                                            Tx
                     SHERLOCK
     Non-canonical   BIOSCIENCES     Beam Tx
        (⾮編集)        Mammoth           $1.4B
                     Biosciences



注︓丸の太線枠は公開企業および6/3時点時価総額、点線枠は被買収企業および買収価格。B=Billion


47
                                                              ・参照資料 ビジネスモデル︓デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の市場予測

     デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の市場予測
     2024年には遺伝⼦治療薬が台頭、約3,000億円規模の市場に成⻑する⾒通し

     US $ (mln)
      7,000                                                                       発症頻度:男性出⽣の 1/3,500-1/9,300 *

      6,000




                                                                                                                                          核酸医薬
      5,000



      4,000



      3,000




                                                                                                                                          遺伝⼦治療薬
      2,000
                                                                                                                    約3,000億円
      1,000



          0
                       2018                   2019   2020               2021           2022            2023                2024
              SRP-9001 (AVII)                        Raxone (SANTH)                           Exondys 51 (AVII)
              Golodirsen (AVII)                      Vamorolone (SANTH)                       Casimersen (AVII)
              Translarna (PTC Therapeutics)          Suvodirsen (WAVE Life Sciences)          Edasalonexent (Catabasis Pharmaceuticals)
              NS-065 (NIPSH)                         Other
出所︓Evaluate Ltdを基にModalis Tx作成(2019年8⽉時点データ) *: Orphanetより
 注︓2019〜2024年度は予測値。DMDはMDC1Aと同じく筋ジストロフィーの⼀種。MDC1Aの発症頻度はDMDの1/3~1/10程度と推定

48
     Appendix




49
                              ・参照資料 Appendix︓ケンブリッジラボについて


     バイオのウォール街、ケンブリッジに研究拠点




          ハーバード出⾝のポスドクを中⼼に研究チームを構成

50
                                         ・参照資料 Appendix︓細胞のしくみ

     ゲノム、遺伝⼦、DNA
     遺伝⼦とはゲノム(システム)上のDNA(コード)のまとまった機能単位(プログラム)のこと




               個体の中の細胞はどの細胞も同じコードを共有している


51
                                                           ・参照資料 Appendix︓遺伝⼦治療薬における治療法

     遺伝⼦治療における導⼊⽅法
     体外あるいは体内でウィルスベクターで細胞に遺伝⼦を届ける

                           2 strategies for gene therapy
           1. Ex vivo                                          2. In vivo

          ベクターで
          遺伝⼦導⼊


                                                                            遺伝⼦にエラー
                                                                            があった場合



                        ⾎液細胞の採取                             正しいコードのDNAを載せた
                                                            「ベクター」を投与




                         修復した「細胞」を
                         患者さんの体内へ



                                                             正常な遺伝⼦



52
                                                                              ・参照資料 Appendix︓技術⽐較


     GNDMとGTx他社の技術⽐較
                                                     遺伝⼦治療

               (狭義の)遺伝⼦治療                                    ゲノム編集療法


     搭載酵素            -             ZFN         TALEN          CRISPR         CRISPR     CRISPR


     酵素設計            -          疾患ごとに違う      疾患ごとに違う         共通性が⾼い         共通性が⾼い     共通性が⾼い


                 正常遺伝⼦の          ゲノム編集
     活性モード                                   ゲノム編集           ゲノム編集          1塩基置換       転写制御
                   導⼊             転写制御


     ベクター         AAV/LNP          AAV         AAV            AAV/LNP       AAV/LNP      AAV


                                                                               無
     切断の有無           有              有           有                有                        無
                                                                            (1塩基置換)


 対応遺伝⼦⻑            ~3.5kb        制約なし         制約なし            制約なし          制約なし        制約なし


             AUDENTES Tx                                 Editas Medicine
                    Spark Tx
     企業例
                                Sangamo Tx                    Intellia Tx    Beam Tx
               AveXis
                   SAREPTA Tx                                 CRISPR Tx
              REGENXBIO
出所 : 公開情報を元にModalisTxにて作成

53
                                                                            ・参照資料 Appendix︓⽤語集


     ⽤語集(1/2)

     Page                      Word                           Explanation
                                      先天性筋ジストロフィー1A型。ラミニンα2をコードする遺伝⼦Lama2の変異によって引き起
      P6    MDC1A                     こされる

     P10    gRNA(ガイドRNA)              CRISPR-Casシステムで遺伝⼦配列特異性を与えるために使⽤される数⼗塩基のRNA

                                      通常はDNA切断活性を有するCas9を酵素活性を失わせる変異を導⼊し、切れないCas9にした
     P10    dCas9                     もの

     P16    CNS                       Central nervous system。中枢神経。脊椎動物では脳と脊髄が該当する


     P33    GTx                       Gene Therapy(遺伝⼦治療)


     P33    Gain of Malfunction       異常機能獲得変異


     P33    Loss of function          機能喪失型変異

                                      21-23塩基対から成る低分⼦⼆本鎖RNAによってRNA⼲渉を⽣じさせてターゲット遺伝⼦
     P33    siRNA                     (mRNA)を破壊し、⽬的遺伝⼦の機能を失わせる⽅法

                                      Antisense oligo(アンチセンスオリゴ)。標的配列に相補的な、⼀本鎖のDNAまたはRNA。
     P33    ASO
                                      siRNA同様に⽬的遺伝⼦の機能を失わせる⽅法




54
                                                                           ・参照資料 Appendix︓⽤語集


     ⽤語集(2/2)

     Page                       Word                         Explanation

                                       ゲノム編集の第⼀世代。ゲノム編集をするために⼈⼯的に設計された、⽬的のDNA2本鎖を切
     P38    ZFN(ジンクフィンガーヌクレアーゼ)
                                       断する⼈⼯制限酵素(タンパク質)

                                       ゲノム編集の第⼆世代。ZFNの改良型となる転写因⼦TAL effector(TALE)を持つ⼈⼯制限酵素
     P38    TALEN(タレン)
                                       (タンパク質)。標的としていないDNA配列を誤って切断してしまうことが少ない

                                       ⼈や霊⻑類に感染するアデノ随伴ウイルスを⽤いた遺伝⼦導⼊⽅法。以前に⽤いられていたア
     P40    AAVベクター                    デノウイルスベクターやレトロウイルスベクターと⽐較して、免疫原性が低く、安全性が⾼い
                                       とされており、現在主流の遺伝⼦導⼊⽅法

                                       Duchenne muscular dystrophy(DMD)。
     P48    デュシェンヌ型筋ジストロフィー
                                       ジストロフィン遺伝⼦の異常によって⽣じる筋ジストロフィーの⼀種

                                       すべての真核⽣物に共通するクロマチンの基本的構成単位。遺伝⼦が直鎖状な原核⽣物(バクテ
     P51    ヒストンヌクレオソーム
                                       リア)に対して、真核⽣物ではDNAが捩られた構造をとっている

                                       ヒストンはさらに折りたたまれてクロマチン構造を採り、棒状の構造体になって染⾊体を形成
     P51    クロマチン繊維
                                       する

                                       Ex vivoは体外で遺伝⼦などを細胞に導⼊し、導⼊された細胞を体内に投与する⽅法
     P52    Ex vivo / In vivo          In vivoは静脈注射などを経て対象分⼦を細胞内に導⼊する⽅法




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