4875 J-メディシノバ 2019-04-24 08:00:00
米国におけるMN-166のグリオブラストーマ(神経膠芽腫)を適応とする特許承認のお知らせ [pdf]

                                                       2019 年 4 月 24 日




各   位

                                                       MediciNova, Inc.
                                                   代表取締役社長兼 CEO
                                                             岩城 裕一
                                  コード番号:            4875 東証 JASDAQ
                                  問合わせ先:               MediciNova, Inc.
                                                最高医学責任者(CMO)
                                                             松田 和子
                                   電話番号:                 03-3519-5010
                                    E-mail:   infojapan@medicinova.com


        米国における MN-166 のグリオブラストーマ(神経膠芽腫)を適応とする
                        特許承認のお知らせ


2019 年 4 月 24 日 米国 ラ・ホイヤ発 - メディシノバ(MediciNova, Inc.)(米国カリフォルニ
ア州 ラ・ホイヤ、代表取締役社長兼 CEO:岩城裕一)      (以下「当社」    )は、MN-166(イブジラス
ト)のグリオブラストーマ(神経膠芽腫)を適応として出願中の特許に対し、米国特許商標庁か
ら承認の通知がありましたことをお知らせします。

本特許は、グリオブラストーマ(神経膠芽腫)または再発性グリオブラストーマ(再発性神経膠
芽腫)の治療に併用療法の一部として MN-166(イブジラスト)を用いる治療方法を対象にして
います。放射線療法、電場療法(交流電場腫瘍治療法)   、およびテモゾロミドなど様々な化学療法
薬に加え、ラキノミドを含む数種類の併用療法の組み合わせの一部に MN-166(イブジラスト)
を用いることを対象としており、少なくとも 2037 年 12 月までカバーします。

当社代表取締役社長兼 CEO の岩城裕一は次のようにコメントしています。
「この新しい特許の承認通知を受け非常に嬉しく思います。我々は最近、再発性神経膠芽腫を対
象とするテモゾロミドと MN-166 併用療法の臨床試験を開始しています。本特許の承認により
MN-166 の潜在的な価値が大幅に向上すると考えられます。」

本件が当社の 2019 年 12 月期の業績に与える影響は現在のところ未定ですが、業績に重要な影響
を及ぼすことが明らかになった場合、確定次第速やかに発表させていただきます。

                                                                    以上

グリオブラストーマについて
原発性悪性脳腫瘍は、小児と若年者における癌死因の中で最も高く、メラノーマによる死亡より
も多いとされています。米国脳神経外科学会によると、グリオブラストーマは脳グリア細胞(ア
ストロサイト、オリゴデンドサイト)から発生し急速に周囲の脳組織に拡がる、進行が非常に早
く、致死性が非常に高い脳腫瘍で、世界保健機関(WHO)脳腫瘍悪性度分類で、最も悪性度の高
いグレード IV に分類されます。米国脳腫瘍学会によるとグリオブラストーマは全脳腫瘍の 15%、
グリオーマ(神経膠腫)の 56%近くを占めており、悪性脳腫瘍のなかでも最も多く、米国では、

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2018 年中に約 12,760 名の患者が新たに診断されたと考えられています。近年の脳神経画像検査、
脳外科手技、化学療法や放射線治療などの進展向上にも関わらず、グリオブラストーマ患者の予
後については、わずかな改善がみられているにすぎません。グリオブラストーマと診断された患
者の生存期間中央値は 14.6 ヵ月、2 年生存率は 30%といわれています。また、診断後 36 ヵ月以
上生存可能な患者は、わずか 5%といわれています。

MN-166(イブジラスト)とは
MN-166 はファースト・イン・クラスの経口摂取可能な小分子化合物で、マクロファージ遊走阻
止因子(MIF)阻害剤、ホスホジエステラーゼ-4 及び-10 の阻害剤で、炎症促進作用のあるサイ
トカイン、IL-1β、TNF-a、IL-6 などを阻害する働きを有しており、また、反炎症性のサイトカイ
ン IL-10、神経栄養因子及びグリア細胞株由来神経栄養因子を活性化する働きも認められていま
す。グリア細胞の活性化を減衰し、ある種の神経症状を緩和することがわかっています。前臨床
研究および臨床研究において抗神経炎症作用及び神経保護作用を有することが確認されており、
これらの作用が MN-166 の神経変性疾患(進行型多発性硬化症、ALS など)  、各種依存症、慢性
神経因性疼痛などに対する治療効果の根拠と考えられております。当社は、進行型多発性硬化症
及び ALS、 薬物依存症をはじめとする多様な神経系疾患を適応とする新薬として開発しています。
また、進行型多発性硬化症、ALS、薬物依存などを含むさまざまな疾患治療をカバーする特許の
ポートフォリオを有しております。

メディシノバについて
メディシノバ(MediciNova, Inc.)は、有望な低分子化合物を様々な領域の疾患の治療薬として新
規医薬品の開発を行う日米両株式市場に上場する製薬企業です。現在当社は、進行型多発性硬化
症、ALS、薬物依存(メタンフェタミン依存、オピオイド依存など)           、グリオブラストーマをはじ
めとする多様な神経系疾患を適応とする MN-166(イブジラスト)及び NASH、肺線維症など線
維症疾患を適応とする MN-001    (タイペルカスト)     に経営資源を集中しております。ほかには MN-
221(ベドラドリン)及び MN-029(デニブリン)も当社のパイプラインの一部です。
当社詳細につきましては https://medicinova.jp/をご覧下さい。メディシノバの所在地はアメリカ
合衆国カリフォルニア州ラ・ホイヤ、スイート 300、エグゼクティブ・スクエア 4275(電話 1-
858-373-1500)です。



このプレスリリースには、1995 年米国民事証券訴訟改革法(The Private Securities Litigation
Reform Act of 1995)に規定される意味での「将来の見通しに関する記述」が含まれている可能
性があります。これらの記述には、MN-166、MN-001、MN-221 及び MN-029 の治療法の将来に
おける開発や効果に関する記述などが含まれます。         これらの「将来の見通しに関する記述」       には、
そこに記述され、示されたものとは大きく違う結果または事象に導く多数のリスクまたは不確定
要素が含まれます。かかる要素としては、MN-166、MN-001、MN-221、または MN-029 を開発
するための提携先または助成金を得る可能性、当社の事業または臨床開発を行うために十分な資
金を調達する可能性、将来の臨床治験のタイミング、費用、計画など、臨床治験、製品開発およ
び商品化に付随するリスクや不確定要素、FDA に対して書類を提出するタイミング、臨床開発及
び商品化のリスク、現段階の臨床治験の結果が必ずしもその後の製品開発の行方を確定するもの
ではない可能性、当局の承認取得の遅延または失敗の可能性、臨床治験の資金を第三者機関に頼
ることによるリスク、商品候補に対する知的財産権に関するリスク及びかかる権利の防御・執行
能力に関するリスク、製品候補の臨床治験または製造を依頼している第三者機関が当社の期待通
りに履行できない可能性、さらに臨床治験の開始、患者登録、完了または解析、臨床治験計画の
妥当性または実施に関連する重大な問題、規制当局への書類提出のタイミング、第三者機関との
提携またはタイムリーな資金調達の可否などに起因する遅延及び費用増大に加え、当社が米国証
券取引委員会に提出した 2018 年 12 月期の Form10K 及びその後の 10Q、8K など届出書に記載


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されているものも含め、しかしそれに限定されないその他のリスクや不確定要素があります。し
たがって、 将来の見通しに関する記述」
    「              はその時点における当社の状況を述べているにとどまり、
実際の結果または成り行きは、 必ずしも予想通りにはならない可能性があることにご留意下さい。
また当社には、この記述に関して、情報の修正または更新を行う義務はありません。




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