4875 J-メディシノバ 2021-05-06 09:00:00
ヨーロッパにおけるMN-166(イブジラスト)とリルゾール併用療法のALS(筋萎縮性側索硬化症)を適応とする特許の承認に関するお知らせ [pdf]

                                                           2021 年 5 月 6 日




各   位
                                会 社 名      M e d i c i N o v a , I n c
                                代表者名    代 表 取 締 役 社 長 兼 CEO      岩城 裕一
                                                (コード番号:4875     JASDAQ)

                                        東京事務所代表 副社長
                                問合せ先                             松田 和子
                                        兼最高医学責任者(CMO)
                                                        電話:03-3519-5010
                                          E-Mail:infojapan@medicinova.com



         ヨーロッパにおける MN-166(イブジラスト)とリルゾール併用療法の
         ALS(筋萎縮性側索硬化症)を適応とする特許の承認に関するお知らせ



2021 年 5 月 5 日 米国 ラ・ホイヤ発 - メディシノバ(MediciNova, Inc.)(米国カリフォルニ
ア州 ラ・ホイヤ、代表取締役社長兼 CEO:岩城裕一)     (以下「当社」といいます。        )は、MN-166
(イブジラスト)*1 とリルゾール*2 の併用療法による ALS(筋萎縮性側索硬化症)*3 を適応とし
て出願中の特許に対して、ヨーロッパ特許庁より承認の通知がありましたことをお知らせいたし
ます。

本特許は、MN-166(イブジラスト)とリルゾールの併用療法による ALS (筋萎縮性側索硬化症)
の治療法に対するもので、少なくとも 2035 年 11 月までをカバーします。

本特許の対象となるのは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された患者の症状改善、あるいは
病態進行を遅らせるための MN-166(イブジラスト)とリルゾールの併用療法で、MN-166(イブ
ジラスト)とリルゾールの両薬剤について、幅広い用量と投与方法をカバーしています。

当社代表取締役社長兼 CEO の岩城裕一は次のようにコメントしています。
「現在、当社は ALS 患者を対象とする第 3 相臨床試験を米国とカナダで実施しています。     今回と
同様の特許が既に米国と日本で承認されていましたが(参照 1)(参照 2)、ヨーロッパでも併用療法
の特許が承認されたことで、グローバルに併用療法がカバーされましたので、MN-166(イブジ
ラスト)の潜在的価値が大幅に高まる可能性があり、とても喜ばしく思います。なお、MN-166
(イブジラスト)は、2015 年 12 月に FDA(米国食品医薬品局)から ALS 治療薬としてファス
トトラックの指定承認を(参照 3)、また、2016 年 10 月には同じく FDA からオーファンドラッグ
の指定を受けております(参照 4)。さらに、2016 年 12 月には欧州委員会からオーファンドラッグ
の指定を受けております(参照 5)。 」

    (参照 1) 2019 年 1 月 22 日公表「MN-166 とリルゾール併用療法での ALS(筋萎縮性側索硬化症)および
          その他の神経変性疾患を適応とする特許承認のお知らせ」
    (参照 2) 2021 年 1 月 19 日公表「日本における MN-166(イブジラスト)とリルゾール併用療法の ALS(筋
          萎縮性側索硬化症)を適応とする特許の承認に関するお知らせ」
    (参照 3) 2015 年 12 月 16 日公表「MN-166(イブジラスト)の筋萎縮性側索硬化症(ALS)適応に対する
          FDA のファストトラック指定承認のお知らせ」
    (参照 4) 2016 年 10 月 12 日公表「MN-166 の ALS 治療適応に対する FDA のオーファンドラッグ指定のお
          知らせ」

                                  -1-
    (参照 5) 2016 年 12 月 21 日公表「MN-166 の ALS 治療適応に対する欧州委員会のオーファンドラッグ指
          定のお知らせ」


なお、本件が当社の 2021 年 12 月期の業績に与える影響は軽微と考えております。

                                                                       以   上


*
 1 MN-166(イブジラスト)について
MN-166 はファースト・イン・クラスの経口摂取可能な小分子化合物で、マクロファージ遊走阻止因子(MIF)阻
害剤、ホスホジエステラーゼ-4 及び-10 の阻害剤で、炎症促進作用のあるサイトカイン、IL-1β、TNF-a、IL-6 な
どを阻害する働きを有しており、また、反炎症性のサイトカイン IL-10、神経栄養因子及びグリア細胞株由来神経
栄養因子を活性化する働きも認められています。グリア細胞の活性化を減衰し、ある種の神経症状を緩和するこ
とがわかっています。前臨床研究および臨床研究において抗神経炎症作用及び神経保護作用を有することが確認
されており、これらの作用が MN-166 の神経変性疾患(進行型多発性硬化症、ALS など)
                                             、各種依存症、慢性神
経因性疼痛などに対する治療効果の根拠と考えられております。当社は、進行型多発性硬化症及び ALS、薬物依
存症をはじめとする多様な神経系疾患を適応とする新薬として開発しており、進行型多発性硬化症、ALS、薬物
依存などを含むさまざまな疾患治療をカバーする特許のポートフォリオを有しております。

*
 2 リルゾールについて
リルゾール(Riluzole)は、1995 年に米国で承認された ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療薬です。一部の患者
で病状の進行を遅らせ、生存期間を 2〜3 カ月延長する可能性があるとされています。

*
 3 ALS(筋萎縮性側索硬化症)について
ALS(筋萎縮性側索硬化症)  、またの名をルー・ゲーリック病(著名な大リーグ野球選手が罹患したことから)と
呼ばれるこの疾病は、脳及び脊椎の神経細胞にダメージを及ぼす進行性の神経変性疾患です。このダメージによ
り特定の筋肉への指令が届かなくなり、筋肉が萎縮し弱まっていきます。その結果、随意運動が不自由となり、病
状末期には全身の運動麻痺に至り人工呼吸器などの補助が必要になります。診断されてからの生存期間は通常 2
年から 5 年と言われています。米国 ALS 協会によると、現在米国にはおおよそ 20,000 人の ALS 患者がおり、毎
年約 6,000 人が新たに診断されております。


メディシノバについて
メディシノバ(MediciNova, Inc.)は、有望な低分子化合物を様々な領域の疾患の治療薬として新規医薬品の開
発を行う日米両株式市場に上場する製薬企業です。現在当社は、コロナウイルス感染に惹起される ARDS、進行
型多発性硬化症、ALS、薬物依存(メタンフェタミン依存、オピオイド依存など)       、グリオブラストーマをはじ
めとする多様な疾患を適応とする MN-166(イブジラスト)及び NASH、肺線維症など線維症疾患を適応とする
MN-001(タイペルカスト)に経営資源を集中しております。ほかには MN-221(ベドラドリン)及び MN-029
(デニブリン)も当社のパイプラインの一部です。

当社詳細につきましては https://medicinova.jp/をご覧下さい。メディシノバの所在地はアメリカ合衆国カリフォ
ルニア州ラ・ホイヤ、スイート 300、エグゼクティブ・スクエア 4275(電話 1-858-373-1500)です。




注意事項
このプレスリリースには、1995 年米国民事証券訴訟改革法(The Private Securities Litigation Reform Act of
1995)に規定される意味での「将来の見通しに関する記述」が含まれている可能性があります。これらの記述に
は、MN-166、MN-001、MN-221 及び MN-029 の治療法の将来における開発や効果に関する記述などが含まれま
す。これらの「将来の見通しに関する記述」には、そこに記述され、示されたものとは大きく違う結果または事象
に導く多数のリスクまたは不確定要素が含まれます。かかる要素としては、MN-166、MN-001、MN-221、また
は MN-029 を開発するための提携先または助成金を得る可能性、当社の事業または臨床開発を行うために十分な
資金を調達する可能性、将来の臨床治験のタイミング、費用、計画など、臨床治験、製品開発および商品化に付随
するリスクや不確定要素、FDA に対して書類を提出するタイミング、臨床開発及び商品化のリスク、現段階の臨


                                    -2-
床治験の結果が必ずしもその後の製品開発の行方を確定するものではない可能性、当局の承認取得の遅延または
失敗の可能性、臨床治験の資金を第三者機関に頼ることによるリスク、商品候補に対する知的財産権に関するリ
スク及びかかる権利の防御・執行能力に関するリスク、製品候補の臨床治験または製造を依頼している第三者機
関が当社の期待通りに履行できない可能性、さらに臨床治験の開始、患者登録、完了または解析、臨床治験計画の
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ムリーな資金調達の可否などに起因する遅延及び費用増大に加え、        当社が米国証券取引委員会に提出した 2020 年
12 月期の Form10K 及びその後の 10Q、8K など届出書に記載されているものも含め、しかしそれに限定されな
いその他のリスクや不確定要素があります。したがって、        「将来の見通しに関する記述」はその時点における当社
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