4875 J-メディシノバ 2021-03-03 20:30:00
バイオコモ株式会社及び三重大学との新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する新規ワクチンの共同開発に関する協議の終了に関するお知らせ [pdf]

                                                       2021 年 3 月 3 日




各   位

                            会 社 名      M e d i c i N o v a , I n c
                            代表者名    代 表 取 締 役 社 長 兼 CEO      岩城 裕一
                                            (コード番号:4875     JASDAQ)

                                    東京事務所代表 副社長
                            問合せ先                             松田 和子
                                    兼最高医学責任者(CMO)
                                                    電話:03-3519-5010
                                      E-Mail:infojapan@medicinova.com



    バイオコモ株式会社及び三重大学との新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する
         新規ワクチンの共同開発に関する協議の終了に関するお知らせ



2021 年 3 月 3 日 米国 ラ・ホイヤ発 – メディシノバ(MediciNova,Inc.)
                                                 (米国カリフォルニア
州 ラ・ホイヤ、代表取締役社長兼 CEO:岩城裕一)      (以下「当社」といいます。       )は、2020 年 7
月 27 日付「バイオコモ株式会社及び三重大学との新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する
新規ワクチンの共同開発に関するお知らせ」のとおり、バイオコモ株式会社(以下「バイオコモ
社」といいます。      )と共同で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する新規ワクチンを開発す
ること(以下「本開発」といいます。       )について基本合意し、正式契約の締結に向けて協議・交渉
を重ねてまいりましたが、本開発にかかる契約協議を終了し、当社として本開発を中止すること
を決定いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

                              記

1.新規ワクチンの共同開発にかかる協議の終了の理由
当社は、2020 年 7 月 26 日付でバイオコモ社との間で、本開発にかかる基本合意書を締結し、正
式契約の締結に向けて、開発スケジュールや役割分担、変異種への対応、条件面等の細部につい
て協議を重ねてまいりました。一方、2020 年 12 月には複数の他社のワクチンが緊急承認され、
世界各国でワクチン接種が進み、相応の効果が示されてまいりました。また、現時点においては
開発の途中段階にあるものの、既に後期臨床治験まで進行し、開発の後期段階まで達している候
補品も複数存在しています。
そのような中において、本開発ではワクチン製剤の製造に必須な Master Virus Seed Stock
(MVSS)*1 の製造過程において新たな複数の技術的課題が判明しました。結果、現況ではまだ
前臨床試験開始の見通しが立たず、開発スケジュールの見直しが必要になりました。そのため、
製品化までには相応の時間を要することや、当初の想定よりも開発費用が大きくなることが予想
され、今後、本開発を継続することについての検討を重ねてまいりました。その結果、現在の状
況を総合的に勘案し、当社としては本開発を中止することが合理的であると判断したため、本開
発にかかる契約協議について終了することとし、2021 年 3 月 3 日付でバイオコモ社に対しても
通知をいたしました。

2.今後の見通し
本件による、当社の 2021 年 12 月期の業績への影響はありません。今後、開示すべき事項が発生
した場合には、速やかにお知らせいたします。
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*
 1 Master Virus Seed Stock(MVSS)とは
MVSS とは、BC-PIV/S の製造に必要な seed virus を GMP で製造したものです。GMP で製造された MVSS を
GMP 製造のパッケージング細胞に感染させることにより、BC-PIV/S が増殖し、これを GMP で回収・精製する
ことにより、非臨床試験及び臨床試験に使用可能なワクチンを得ることが出来ます。



メディシノバについて
メディシノバ(MediciNova, Inc.)は、有望な低分子化合物を様々な領域の疾患の治療薬として新規医薬品の開
発を行う日米両株式市場に上場する製薬企業です。現在当社は、コロナウイルス感染に惹起される ARDS、進行
型多発性硬化症、ALS、薬物依存(メタンフェタミン依存、オピオイド依存など)
                                     、グリオブラストーマをはじ
めとする多様な疾患を適応とする MN-166(イブジラスト)及び NASH、肺線維症など線維症疾患を適応とする
MN-001(タイペルカスト)に経営資源を集中しております。ほかには MN-221(ベドラドリン)及び MN-029
(デニブリン)も当社のパイプラインの一部です。
当社詳細につきましては https://medicinova.jp/をご覧下さい。メディシノバの所在地はアメリカ合衆国カリフォ
ルニア州ラ・ホイヤ、スイート 300、エグゼクティブ・スクエア 4275(電話 1-858-373-1500)です。



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資金を調達する可能性、将来の臨床治験のタイミング、費用、計画など、臨床治験、製品開発および商品化に付随
するリスクや不確定要素、FDA に対して書類を提出するタイミング、臨床開発及び商品化のリスク、現段階の臨
床治験の結果が必ずしもその後の製品開発の行方を確定するものではない可能性、当局の承認取得の遅延または
失敗の可能性、臨床治験の資金を第三者機関に頼ることによるリスク、商品候補に対する知的財産権に関するリ
スク及びかかる権利の防御・執行能力に関するリスク、製品候補の臨床治験または製造を依頼している第三者機
関が当社の期待通りに履行できない可能性、さらに臨床治験の開始、患者登録、完了または解析、臨床治験計画の
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ムリーな資金調達の可否などに起因する遅延及び費用増大に加え、           当社が米国証券取引委員会に提出した 2020 年
12 月期の Form10K 及びその後の 10Q、8K など届出書に記載されているものも含め、しかしそれに限定されな
いその他のリスクや不確定要素があります。したがって、           「将来の見通しに関する記述」はその時点における当社
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