4875 J-メディシノバ 2020-12-29 20:30:00
米国におけるMN-166(イブジラスト)の進行性多発性硬化症を適応とする新たな特許の承認に関するお知らせ [pdf]

                                                    2020 年 12 月 29 日




各   位
                           会 社 名      M e d i c i N o v a , I n c
                           代表者名    代 表 取 締 役 社 長 兼 CEO      岩城 裕一
                                           (コード番号:4875     JASDAQ)

                                   東京事務所代表 副社長
                           問合せ先                             松田 和子
                                   兼最高医学責任者(CMO)
                                                   電話:03-3519-5010
                                     E-Mail:infojapan@medicinova.com



        米国における MN-166(イブジラスト)の進行性多発性硬化症を適応とする
                   新たな特許の承認に関するお知らせ



2020 年 12 月 29 日 米国 ラ・ホイヤ発 - メディシノバ(MediciNova, Inc.)(米国カリフォル
ニア州 ラ・ホイヤ、代表取締役社長兼 CEO:岩城裕一)       (以下「当社」といいます。        )は、進行
性多発性硬化症(進行性 MS)*1 の治療を目的とした MN-166(イブジラスト)*2 とインターフ
ェロン-β*3 の併用療法に関する特許出願について、米国特許商標庁から承認の通知を受領した
ことをお知らせします。

今回の特許は、MN-166(イブジラスト)とインターフェロン-βの併用療法が(i)進行性多発性
硬化症によるネガティブな影響を緩和する、  (ii)進行性多発性硬化症の治療する、 (iii)MN-166
(イブジラスト)とインターフェロン-βをそれぞれ別の投与法で進行性多発性硬化症の進行を遅
らせる、などをカバーするものです。承認された内容は、一次性性進行性多発性硬化症(PPMS)
及び二次性進行性多発性硬化症(SPMS)の両方を適応症としてカバーし、MN-166(イブジラス
ト)及びインターフェロン-βの両薬剤において、各々の投与量や異なる投与頻度などを広くカバ
ーします。また、今回の特許は少なくとも 2039 年 10 月までカバーされます。

当社代表取締役社長兼 CEO の岩城裕一は以下のようにコメントしています。
「進行性多発性硬化症を対象としたフェーズ 2b 臨床治験のデータを解析した結果、MN-166 と
インターフェロン-βの併用は相乗効果があり、 MN-166 単独の場合と比較して身体障害の進行リ
スクをさらに低下させる可能性があることが示唆されたことから、この新たな特許の取得に繋が
りました。この特許は、さらなる開発の選択肢をもたらし、MN-166 の潜在的な価値を大幅に高
めることができると考えています。  」

なお、本件が当社の 2020 年 12 月期の業績に与える影響は軽微と考えております。

                                                              以   上


*
 1 進行型多発性硬化症(進行型 MS)について
米国多発性硬化症協会の統計によると、全世界に約 230 万人の多発性硬化症患者がいます。そのうち約 85%の患
者は最初の診断で再発寛解型と診断されます。しかしそのうちほとんどの患者が、時間の経過とともに、寛解期が
無いかまたは非常にまれで、健康状態が徐々に悪化する二次進行型多発性硬化症へ進行します。さらに、約 15%

                             -1-
の患者は発病時に一次進行型と診断され、再発や寛解を経ることなく、歩行、視覚、知力など身体機能の障害症状
が進行し続けます。これらの障害の進行については、二次進行型も同様です。多発性硬化症の現行の治療法は炎症
反応に対処するものですが、神経変性または脳組織の修復に対する効果は限られています。以上のように神経保
護作用を持つ薬剤に切実なニーズが存在する考えられます。

*
 2 MN-166(イブジラスト)について
MN-166 はファースト・イン・クラスの経口摂取可能な小分子化合物で、マクロファージ遊走阻止因子(MIF)阻
害剤、ホスホジエステラーゼ-4 及び-10 の阻害剤で、炎症促進作用のあるサイトカイン、IL-1β、TNF-a、IL-6 な
どを阻害する働きを有しており、また、反炎症性のサイトカイン IL-10、神経栄養因子及びグリア細胞株由来神経
栄養因子を活性化する働きも認められています。グリア細胞の活性化を減衰し、ある種の神経症状を緩和するこ
とがわかっています。前臨床研究および臨床研究において抗神経炎症作用及び神経保護作用を有することが確認
されており、これらの作用が MN-166 の神経変性疾患(進行型多発性硬化症、ALS など)
                                             、各種依存症、慢性神
経因性疼痛などに対する治療効果の根拠と考えられております。当社は、進行型多発性硬化症及び ALS、薬物依
存症をはじめとする多様な神経系疾患を適応とする新薬として開発しており、進行型多発性硬化症、ALS、薬物
依存などを含むさまざまな疾患治療をカバーする特許のポートフォリオを有しております。

*
 3 インターフェロン-βについて
人のリンパ球などから分泌されるインターフェロンベータという物質を製剤化したもので、多発性硬化症の再発
予防・進行抑制を適応とした薬剤です。

メディシノバについて
メディシノバ(MediciNova, Inc.)は、有望な低分子化合物を様々な領域の疾患の治療薬として新規医薬品の開
発を行う日米両株式市場に上場する製薬企業です。現在当社は、コロナウイルス感染に惹起される ARDS、進行
型多発性硬化症、ALS、薬物依存(メタンフェタミン依存、オピオイド依存など)       、グリオブラストーマをはじ
めとする多様な疾患を適応とする MN-166(イブジラスト)及び NASH、肺線維症など線維症疾患を適応とする
MN-001(タイペルカスト)に経営資源を集中しております。ほかには MN-221(ベドラドリン)及び MN-029
(デニブリン)も当社のパイプラインの一部です。

当社詳細につきましては https://medicinova.jp/をご覧下さい。メディシノバの所在地はアメリカ合衆国カリフォ
ルニア州ラ・ホイヤ、スイート 300、エグゼクティブ・スクエア 4275(電話 1-858-373-1500)です。



注意事項
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す。これらの「将来の見通しに関する記述」には、そこに記述され、示されたものとは大きく違う結果または事象
に導く多数のリスクまたは不確定要素が含まれます。かかる要素としては、MN-166、MN-001、MN-221、また
は MN-029 を開発するための提携先または助成金を得る可能性、当社の事業または臨床開発を行うために十分な
資金を調達する可能性、将来の臨床治験のタイミング、費用、計画など、臨床治験、製品開発および商品化に付随
するリスクや不確定要素、FDA に対して書類を提出するタイミング、臨床開発及び商品化のリスク、現段階の臨
床治験の結果が必ずしもその後の製品開発の行方を確定するものではない可能性、当局の承認取得の遅延または
失敗の可能性、臨床治験の資金を第三者機関に頼ることによるリスク、商品候補に対する知的財産権に関するリ
スク及びかかる権利の防御・執行能力に関するリスク、製品候補の臨床治験または製造を依頼している第三者機
関が当社の期待通りに履行できない可能性、さらに臨床治験の開始、患者登録、完了または解析、臨床治験計画の
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12 月期の Form10K 及びその後の 10Q、8K など届出書に記載されているものも含め、しかしそれに限定されな
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