4875 J-メディシノバ 2020-09-23 19:30:00
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する新規ワクチン開発の経過に関するお知らせ ~S1タンパクに対する血清IgG抗体及び鼻腔粘膜におけるIgA抗体産生を確認~ [pdf]

                                                           2020 年 9 月 23 日




各   位
                                 会 社 名      M e d i c i N o v a , I n c
                                 代表者名    代 表 取 締 役 社 長 兼 CEO      岩城 裕一
                                                 (コード番号:4875     JASDAQ)

                                         東京事務所代表 副社長
                                 問合せ先                             松田 和子
                                         兼最高医学責任者(CMO)
                                                         電話:03-3519-5010
                                           E-Mail:infojapan@medicinova.com



 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する新規ワクチン開発の経過に関するお知らせ
~S1 タンパクに対する血清 IgG 抗体及び鼻腔粘膜における IgA 抗体産生の確認について~



2020 年 9 月 23 日 米国 ラ・ホイヤ発 - メディシノバ(MediciNova, Inc.)
                                                   (米国カリフォルニ
ア州 ラ・ホイヤ、代表取締役社長兼 CEO:岩城裕一)       (以下「当社」といいます。        )は、バイオ
コモ株式会社(三重県三重郡菰野町菰野 1325 番地、代表取締役社長 福村正之)             (以下「バイオコ
モ社」といいます。      )及び三重大学と共同で実施する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対す
るワクチン開発において、マウスを用いた動物試験を経鼻投与で実施し、S1 タンパクに対する血
清 IgG 抗体*1 及び鼻腔粘膜における IgA 抗体*2 の産生を確認しましたので、お知らせいたしま
す。

当該試験は、2020 年 9 月 1 日公表の「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する新規ワクチ
ン開発の経過に関するお知らせ」(参照)にて発表のとおり、血清中の IgG 産生ならびに IgA を
主体とした粘膜免疫の誘導について確認をする動物試験を実施したものであります。その結果、
BC-PIV/SARS-CoV-2 プロトタイプワクチンを経鼻投与したマウスの鼻腔洗浄液で、S1 抗原に対
して高い IgA 抗体が産生されていることが確認されました。同時に、血清中の S1 に対する 強い
IgG 抗体が誘導されていることも確認されました。血清中の SARS-CoV-2 の S1 に対する血清抗
体の誘導に加えて、鼻腔粘膜で S1 に対する高い粘膜抗体が確認された今回の結果は、BC-
PIV/SARS-CoV-2 の経鼻投与型ワクチンの開発をサポートするものと考えられます。

当社代表取締役社長兼 CEO の岩城裕一は、以下のようにコメントしています。
「BC-PIV/SARS-CoV-2 を経鼻投与されたマウスにおいて、IgG 抗体の産生が血清中に確認され
ただけではなく、粘膜免疫で重要な働きをする IgA 抗体の産生が確認されたことを非常に嬉しく
思います。BC-PIV のテクノロジーを利用して、ワクチンが経鼻投与されることの科学的、技術
的な裏付けがされ、     勇気づけられました。  これからもプログラムの進捗を適宜報告していきます。  」

(参照) 2020 年 9 月 1 日公表
        「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する新規ワクチン開発の経過に関するお知らせ
          ~プロトタイプでの特異抗体誘導の確認について~」
        https://medicinova.jp/wp/wp-content/uploads/2020/09/09012020.pdf

なお、現時点において今後の開発スケジュール及び費用の見通し等について確定しておらず、本
件が当社の 2020 年 12 月期の業績に与える影響についても現在のところ未定でございますが、業


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績に重要な影響を及ぼすことが明らかになった場合、確定次第速やかに発表させていただきます。

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*
 1 IgG 抗体
ウイルスに感染した場合やワクチンにより誘導されて血液中に現れる免疫物質で、ウイルス感染やワクチン接種
後から徐々に増加し、一定期間経過すると血中に確認される抗体です。将来、当該病原体に遭遇した時に感染防御
に働く抗体です。

*
 2 IgA 抗体
鼻粘膜、気道粘膜など外界と直接接触する粘膜組織において分泌される抗体で、局所でウイルスや細菌などの侵
入を防ぎ、感染予防に役立つ免疫物質です。




メディシノバについて

メディシノバ(MediciNova, Inc.)は、有望な低分子化合物を様々な領域の疾患の治療薬として新規医薬品の開
発を行う日米両株式市場に上場する製薬企業です。現在当社は、コロナウイルス感染に惹起される ARDS、進行
型多発性硬化症、ALS、薬物依存(メタンフェタミン依存、オピオイド依存など)
                                     、グリオブラストーマをはじ
めとする多様な疾患を適応とする MN-166(イブジラスト)及び NASH、肺線維症など線維症疾患を適応とする
MN-001(タイペルカスト)に経営資源を集中しております。ほかには MN-221(ベドラドリン)及び MN-029
(デニブリン)も当社のパイプラインの一部です。

当社詳細につきましては https://medicinova.jp/をご覧下さい。メディシノバの所在地はアメリカ合衆国カリフォ
ルニア州ラ・ホイヤ、スイート 300、エグゼクティブ・スクエア 4275(電話 1-858-373-1500)です。




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