4875 J-メディシノバ 2019-03-06 08:00:00
東京慈恵会医科大学との共同研究開始のお知らせ [pdf]

                                                      2019 年 3 月 6 日




各位
                                                     MediciNova, Inc.
                                                 代表取締役社長兼 CEO
                                                           岩城 裕一
                                  コード番号:          4875 東証 JASDAQ
                                   問合わせ先:        東京事務所代表       副社長
                                                           岡島 正恒
                                    電話番号:               03-3519-5010
                                     E-mail: infojapan@medicinova.com

               東京慈恵会医科大学との共同研究開始のお知らせ

2019 年 3 月 5 日 米国 ラ・ホイヤ発 – メディシノバ (MediciNova, Inc.)(米国カリフォルニア
州ラ・ホイヤ、代表取締役社長兼 CEO:岩城裕一)は、MN-001 (Tipelkast) が肝臓疾患に及ぼ
す臨床効果について東京慈恵会医科大学と共同研究契約書を締結し、包括的な研究を開始するこ
とをお知らせいたします。
代表取締役社長兼 CEO 岩城裕一は次のようにコメントしています。 MN-001 は、複数のメカ
                                「
ニズムを持つ経口投与の新規化合物で、これまで行ってきた動物モデルを用いた研究により線維
化抑制効果や炎症抑制効果が認められていました。さらに最近の臨床治験より、肝臓疾患患者に
おいて、血清中の中性脂肪値を低下させることが確認されました。 この度、東京慈恵会医科大学 消
化器・肝臓内科の研究グループと包括的な肝臓病の研究を開始することは、MN-001 の潜在的価
値を大幅に高める可能性があると考えており、とても喜ばしく思います。 」
本研究の主任研究員である東京慈恵会医科大学 消化器・肝臓内科の高倉一樹博士は次のようにコ
         「これまで示された MN-001 の多様なメカニズムをさらに精査して、
メントしております。                                  NASH
(非アルコール性脂肪性肝炎)
             、NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)あるいは肝臓癌などの
肝臓病に対する総合的な臨床効果を研究出来ることを大変嬉しく思います。   」
本件が当社の 2019 年 12 月期の業績に与える影響は現在のところ未定ですが、業績に重要な影響
を及ぼすことが明らかになった場合、確定次第速やかに発表させていただきます。


MN-001(Tipelkast)について
MN-001 は、経口投与の新規化合物で、いくつかのメカニズムによって線維化を抑える効果や炎
症を抑える効果が期待されています。MN-001 には、ロイコトリエン受容体拮抗作用、フォスフ
ォジエステラーゼ(主にⅢ及びⅣ)、         5-リポキシゲナーゼの阻害などが認められております。    近年で
は、5-リポキシゲナーゼ(5-LO)経路を介したロイコトリエン生合成阻害による炎症の軽減及び、
線維化の予防の可能性が知られております。また、MN-001 は、遺伝子レベルでは LOXL2、
Collagen Type1 TIMP-1 などの線維化を促進させる遺伝子や, CCR2、MCP-1 などの炎症を促進
させる遺伝子発現を抑制することが知られています。           また各種、 線維化疾患動物モデルにおいて、
病理組織検査において線維化を改善することが確認されました。            FDA は肝線維化を認める NASH
治療適応に対して MN-001 をファストトラックに指定しました。また、特発性肺線維症治療を適
応として、    MN-001 をファストトラック指定し、    さらにオーファンドラッグに指定しております。
過去に当社は、MN-001 を気管支喘息治療薬としてその臨床開発を進めてきた経緯があります。
喘息治療薬適応のフェーズ 2 臨床治験では、良好な結果が得られておりました。 MN-001 は、現
在まで 600 名以上の方に投与されており、総じて安全性と良好な認容性が確立されております。
                                                               以上

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メディシノバについて
メディシノバ(MediciNova, Inc.)は、有望な低分子化合物を様々な領域の疾患の治療薬として
新規医薬品の開発を行う日米両株式市場に上場する製薬企業です。現在当社は、進行型多発性硬
化症、ALS、薬物依存(メタンフェタミン依存、オピオイド依存など)      、グリオブラストーマをは
じめとする多様な神経系疾患を適応とする MN-166(イブジラスト)及び NASH、肺線維症など
線維症疾患を適応とする MN-001(タイペルカスト)に経営資源を集中しております。ほかには
MN-221(ベドラドリン)及び MN-029(デニブリン)も当社のパイプラインの一部です。
当社詳細につきましては https://medicinova.jp/をご覧下さい。メディシノバの所在地はアメリカ
合衆国カリフォルニア州ラ・ホイヤ、スイート 300、エグゼクティブ・スクエア 4275(電話
1-858-373-1500)です。
このプレスリリースには、1995 年米国民事証券訴訟改革法(The Private Securities Litigation
Reform Act of 1995)に規定される意味での「将来の見通しに関する記述」が含まれている可能
性があります。これらの記述には、MN-166、MN-001、MN-221 及び MN-029 の治療法の将来
における開発や効果に関する記述などが含まれます。これらの「将来の見通しに関する記述」に
は、そこに記述され、示されたものとは大きく違う結果または事象に導く多数のリスクまたは不
確定要素が含まれます。かかる要素としては、MN-166、MN-001、MN-221、または MN-029 を
開発するための提携先または助成金を得る可能性、当社の事業または臨床開発を行うために十分
な資金を調達する可能性、将来の臨床治験のタイミング、費用、計画など、臨床治験、製品開発
及び商品化に付随するリスクや不確定要素、FDA に対して書類を提出するタイミング、臨床開発
及び商品化のリスク、現段階の臨床治験の結果が必ずしもその後の製品開発の行方を確定するも
のではない可能性、当局の承認取得の遅延または失敗の可能性、臨床治験の資金を第三者機関に
頼ることによるリスク、商品候補に対する知的財産権に関するリスク及びかかる権利の防御・執
行能力に関するリスク、製品候補の臨床治験または製造を依頼している第三者機関が当社の期待
通りに履行できない可能性、さらに臨床治験の開始、患者登録、完了または解析、臨床治験計画
の妥当性または実施に関連する重大な問題、規制当局への書類提出のタイミング、第三者機関と
の提携またはタイムリーな資金調達の可否などに起因する遅延及び費用増大に加え、当社が米国
証券取引委員会に提出した 2018 年 12 月期の Form10K 及びその後の 10Q、8K など届出書に記
載されているものも含め、しかしそれに限定されないその他のリスクや不確定要素があります。
したがって、    「将来の見通しに関する記述」はその時点における当社の状況を述べているにとどま
り、実際の結果または成り行きは、必ずしも予想通りにはならない可能性があることにご留意下
さい。また当社には、この記述に関して、情報の修正または更新を行う義務はありません。




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