4765 モーニングスター 2019-11-22 15:00:00
資産運用会社2社への追加出資および子会社化によるアセットマネジメント事業強化とそれに伴う市場変更申請の取り下げに関するお知らせ [pdf]
2019 年 11 月 22 日
各 位
会社名 モーニングスター株式会社
(コード番号 4765)
(上場取引所 東京証券取引所 JASDAQ)
代表者 代表取締役社長 朝倉 智也
開示責任者 取締役管理部長 小川 和久
資 産 運 用 会 社 2 社 への追 加 出 資 および子 会 社 化 によるアセットマネジメント
事 業 強 化 とそれに伴 う市 場 変 更 申 請 の取 り下 げに関 するお知 らせ
当社は、本日開催の取締役会におきまして、アセットマネジメント事業強化のため、SBIボンド・イ
ンベストメント・マネジメント株式会社(以下、SBIボンド・インベストメント・マネジメント)と
SBI地方創生アセットマネジメント株式会社(以下、SBI地方創生アセットマネジメント)の資産
運用会社 2 社に追加出資を行い、子会社化することを決議いたしました。また、更なる資産運用会社の
買収および合弁企業の設立などを通じてアセットマネジメント事業の一層の強化を優先させることが、
当社の企業価値向上に資するとの判断から、 2019 年 8 月 15 日付で実施していた東京証券取引所第一部市
場(以下、東証一部)への市場変更申請を一旦取り下げ、状況が整い次第、改めて東証一部市場変更の申
請を行うことといたしましたので、あわせてお知らせいたします。
Ⅰ.資産運用会社 2 社への追加出資および子会社化によるアセットマネジメント事業強化について
当社は、2019 年 4 月に、SBIボンド・インベストメント・マネジメントとSBI地方創生アセット
マネジメントの両社に、10%ずつ出資をしておりますが、このたび、2 社の譲渡元となるSBIグロー
バルアセットマネジメント株式会社(以下、SBIグローバルアセットマネジメント)との間で、SB
Iボンド・インベストメント・マネジメントの発行済株式総数の 80%を追加取得すること、ならびに
SBI地方創生アセットマネジメントの発行済株式総数の 46%を追加取得することで基本合意し、両
社を当社の連結子会社にすることといたしました。なお、SBIボンド・インベストメント・マネジメ
ントの発行済株式総数の残りの 10%は世界最大級の債券運用会社のピムコ社(Pacific Investment
Management Company, LLC)が、SBI地方創生アセットマネジメントの発行済株式総数の残りの 44%
は地方銀行 37 行がそれぞれ保有を継続いたします。
SBIボンド・インベストメント・マネジメントの株式の取得価格につきましては、2.(2)④に記載
のとおり、取得価格の公正性を担保する観点から、独立した第三者算定機関に取得価格の算定を依頼中
であります。取得価格については、決定した後、取締役会の承認を経て、別途開示いたします。
なお、2019 年 7 月 19 日開示の「アセットマネジメント事業の中間持株会社設立に関するお知らせ」
に記載のとおり、アセットマネジメント事業に関する統合的意思決定や、データ、情報、人員等の経営
資源の有効活用など、収益力の強化と業務の効率化を図る目的で、2019 年 9 月 3 日にアセットマネジ
メント事業の中間持株会社SBIアセットマネジメント・グループ株式会社(以下、SBIアセットマ
ネジメント・グループ)を設立しております。 (別紙 2 モーニングスターグループの組織変更 参照)
当社のアセットマネジメント事業子会社の株式は、順次当社から、中間持株会社のSBIアセットマ
ネジメント・グループに譲渡または現物出資により移管を進めております。SBIボンド・インベスト
メント・マネジメントとSBI地方創生アセットマネジメントの株式も、当社がSBIアセットマネジ
メント・グループに必要な増資を行なった後にSBIアセットマネジメント・グループが取得いたしま
す。
SBIボンド・インベストメント・マネジメントの株式につきまして、2019 年 4 月 19 日に開示いた
しました「アセットマネジメント事業強化のための資産運用会社 3 社の株式取得に関するお知らせ」に
記載のとおり、2019 年 4 月 26 日に、独立した第三者算定機関の株価算定額を基礎に、発行済株式総数
の 10%(600 株)を、1 株当たり 178,333 円、合計 107,000 千円で取得しております。
2019 年 4 月 26 日の 1 株あたり取得価額で、今回の 4,800 株を取得した場合、856,000 千円となりま
す。
1
今回の株式取得につきまして、独立した第三者算定機関に取得価格の算定を依頼中でありますが、
2019 年 4 月の取得価格の算定から7ヶ月程度の経過のため、今回の算定額が 2019 年 4 月の算定額を大
きく超えることはないと考えております。
そのため、本開示につきまして、SBIボンド・インベストメント・マネジメントの株式取得による
子会社化は、上場規程に基づく開示基準に対して、売上、利益、資本金、純資産などの基準値に該当し
ない(いわゆる軽微基準に該当)と考えられるため、開示事項の一部を省略して記載しております。
なお、取得価格の決定後、その結果、開示すべき事項に該当となった場合には、省略部分を別途開示
いたします。
SBI地方創生アセットマネジメントの株式取得による子会社化は、上場規程に基づく開示基準に対
して、売上、利益、資本金、純資産などの基準値に該当しない(いわゆる軽微基準に該当)ため開示事
項の一部を省略して記載しております。
1. 株 式 取 得 の 目 的
当社グループは、ファイナンシャル・サービス事業とアセットマネジメント事業の 2 つの事業を行な
っており、かねてより、アセットマネジメント事業の強化を図っております。
当社グループは、これまで子会社SBIアセットマネジメントが行なっている国内株式型投資信託の
運営を中心にアセットマネジメント事業を行なってきましたが、今後、アセットマネジメントの投資分
野・商品の範囲を拡大し、アセットマネジメント事業の強化を図っていきたいと考えております。
このような考えのもと、2019 年 2 月に米国の資産運用会社 Carret Asset Management LLC を子会社と
し、同社が運営する海外債券型運用商品について、アセットマネジメント事業の範囲を拡大いたしまし
た。Carret Asset Management LLC は、買収後のわずか 7 カ月間で純資産残高が約 13%拡大し、既に当
社の上半期の収益にも貢献しております
当社グループがこのようにアセットマネジメント事業の強化を進める一方、当社の親会社であるSB
Iホールディングス株式会社(以下、SBIホールディングス)は、子会社の中間持株会社SBIグロー
バルアセットマネジメントの傘下に、上記の資産運用会社2社を有しております。
これまで、当社グループと上記の資産運用会社2社は、運営する投資信託の対象範囲を異なったもの
にするなど、棲み分けを行なってきましたが、当社グループがアセットマネジメント事業の強化を進め
るために、今般、SBIホールディングスとの協議の結果、SBIボンド・インベストメント・マネジ
メントの発行済株式総数の 80%とSBI地方創生アセットマネジメントの発行済株式総数の 46%を取
得し、2 社を当社の子会社とすることに決定いたしました。
今回の資産運用会社2社の子会社化により、当社グループのアセットマネジメント事業の範囲を更に
拡大していくことができるものと考えております。
2. 異 動 す る 子 会 社 ( 資 産 運 用 会 社 ) の 株 式 取 得 の 主 な 内 容
(1) 取得株数及び発行済株式総数に対する所有株式数及び所有割合
① 株式を取得する SBIボンド・インベストメント SBI地方創生アセットマネジメント
会社 ・マネジメント株式会社 株式会社
② 取得の相手先及び取得株数
取得の相手先 取得株数 取得の相手先 取得株数
SBIグローバルア SBIグローバルア
4,800 株 2,760 株
セットマネジメント セットマネジメント
③ 発行済株式総数に対する所有株式数及び所有割合
発行済株式総数 6,000 株 発行済株式総数 6,000 株
所有株式数 所有割合 所有株式数 所有割合
取得前 600 株 10% 600 株 10%
取得後 5,400 株 90% 3,360 株 56%
当社の 100%子会社SBIアセットマネ 当社の 100%子会社SBIアセット
ジメント・グループが、SBIグローバ マネジメント・グループが、SBIグ
ルアセットマネジメントから 4,800 株、 ローバルアセットマネジメントから
当社から 600 株を取得し、直接の親会社 2,760 株、当社から 600 株を取得し、
となる予定です。 直接の親会社となる予定です。
2
④ 取得の相手先との関係
(ア) 資本関係 SBIグローバルアセットマネジメントは、当社の議決権の 47.6%に相当する株
式を保有する親会社であります。
(イ) 人的関係 当社取締役北尾吉孝は、SBIグローバルアセットマネジメントの代表取締役を
兼務しております。当社代表取締役朝倉智也は、SBIグローバルアセットマネ
ジメントの取締役を兼務しております。
(ウ) 取引関係 該当事項はありません。
(エ) 関連当事者へ SBIグローバルアセットマネジメントは、当社の議決権の 47.6%に相当する株
の該当状況 式を保有する親会社であり、関連当事者に該当します。
(2) 株 式 取 得 の 金 額 お よ び 決 定 方 法 、 株 式 取 得 の 方 式
① 株式を取得する SBIボンド・インベストメント SBI地方創生アセットマネジメント
会社 ・マネジメント株式会社 株式会社
② 株式取得の方式 株式取得の対価を現金とします。 株式取得の対価を現金とします。
③ 金額
(SBIアセットマネジメント・グループが、SBIグローバルアセットマネジメントから取得する金額)
未定 138,000 千円
取得金額を、当社から中間持株会社 SBIアセットマネジメント・グループに増資を行ない、S
BIアセットマネジメント・グループが株式の取得を行ないます。
なお、SBIボンド・インベストメント・マネジメントの株式の取得価格につきましては、④に記
載のとおり、決定した後、取締役会の承認を経て、別途開示いたします。
④ 株式取得の金額の決定方法
(SBIアセットマネジメント・グループが、SBIグローバルアセットマネジメントから取得する金額の決定方法)
取得価格の公正性を担保する観点から、 SBI地方創生アセットマネジメン
独立した第三者算定機関にSBIボン トは、設立以来、地方銀行各社から出
ド・インベストメント・マネジメントの 資を募り、 SBIグローバルアセット
株式の取得価格の算定を依頼中であり マネジメントは、一律 1 株 50,000 円
ます。 で株式を譲渡しています。
2019 年 4 月 19 日に開示いたしました 当社グループの株式取得もこれに合わ
「アセットマネジメント事業強化のた せ、1 株 50,000 円で 2,760 株を取得い
めの資産運用会社 3 社の株式取得に関 たします。
するお知らせ」に記載のとおり、2019
年 4 月 26 日に、独立した第三者算定機
関の株価算定額を基礎に、 発行済株式総
数の 10%(600 株)を、107,000 千円で
取得しており、 今後、 今回の独立した第
三者算定機関の算定額と、2019 年 4 月
26 日の取得価額を基礎に、SBIグロ
ーバルアセットマネジメントと交渉し
て、決定いたします。
なお、2019 年 4 月 26 日の 1 株あたり取
得価額(178,333 円)で、今回の 4,800
株を取得した場合、856,000 千円となり
ます。
⑤ 当社からSBIアセットマネジメント・グループへの株式譲渡の金額および方法
当社が保有するSBIボンド インベス・ 当社が保有するSBI地方創生アセ
トメント マネジメントの株式 600 株を
・ ットマネジメントの株式 600 株を簿価
簿価 107,000 千円で、SBIアセットマ 30,000 千円で、SBIアセットマネジ
ネジメント・グループに現物出資しま メント・グループに現物出資します。
す。
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(3) 株式取得の日程
株式取得に係わる取締役会決議日 : 2019 年 11 月 22 日
基本合意書の締結 : 2019 年 11 月 22 日
取得価格に係わる取締役会決議日(予定): 2019 年 12 月 24 日
株式売買契約書の締結(予定) : 2019 年 12 月 24 日
株式取得代金の払込日(予定) : 2019 年 12 月 26 日
(2 社ともに同日程であります。)
3 . 異 動 す る 子 会 社 ( 資 産 運 用 会 社 ) の 概 要 ( 2019 年 9 月 30 日 現 在 )
(1) 名称 SBIボンド・インベストメント SBI地方創生アセットマネジメント
・マネジメント株式会社 株式会社
(2) 本店所在地 東京都港区六本木一丁目 6 番 1 号 東京都港区六本木一丁目 6 番 1 号
(3) 代表者の役職
代表取締役社長 堀井正孝 代表取締役社長 彦田祥一
氏名
(4) 事業の内容 主に債券への投資を通じてリスクを抑 地域金融機関の自己資金運用のための
えて安定した収益の獲得を目指す投資 投資信託等の運用商品および運用戦略
信託などの運用商品の開発・提供 の提供
(5) 資本金の額 150,000 千円 150,000 千円
(6) 設立年月日 2015 年 12 月 7 日 2018 年 3 月 2 日
(7) 大株主 大株主 持株比率 大株主 持株比率
及び持株比率 SBIグローバルアセッ SBIグローバルアセ
80% 46%
トマネジメント(※) ットマネジメント(※)
Pacific Investment
10% 地方銀行 37 社 44%
Management Company, LLC
当社 10% 当社 10%
(※)SBIグローバルアセットマネジメントは、SBIホールディングスの 100%
子会社であります。
(8) 上場会社と当該会社との関係
① 資本関係 当社は、発行済株式総数の 10%を保有 当社は、発行済株式総数の 10%を保有
しています。 しています。
② 人的関係 当社代表取締役社長朝倉智也は、SBI 当社代表取締役社長朝倉智也は、SBI
ボンド・インベストメント・マネジメン 地方創生アセットマネジメントの取締
トの取締役を兼務しております。当社取 役を兼務しております。当社子会社SB
締役小川和久は、SBIボンド・インベ Iアセットマネジメント株式会社代表
ストメント・マネジメントの監査役を兼 取締役梅本賢一は、SBI地方創生アセ
務しております。 ットマネジメントの取締役を兼務して
おります。当社取締役小川和久は、SB
I地方創生アセットマネジメントの監
査役を兼務しております。
③ 取引関係 当社より金融データサービスの提供等 該当事項はありません。
の取引があります。
④ 関連当事者 SBIボンド・インベストメント・マネ SBI地方創生アセットマネジメント
への該当状 ジメントは当社の親会社であるSBI は当社の親会社であるSBIグローバ
況 グローバルアセットマネジメントおよ ルアセットマネジメントおよびSBI
びSBIホールディングスの子会社で ホールディングスの子会社であり、関連
あり、関連当事者に該当します。 当事者に該当します。
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名称 SBIボンド・インベストメント SBI地方創生アセットマネジメント
・マネジメント株式会社 株式会社
(9) 最近 3 年間の財政状況及び経営成績 (1株あたり情報を除き、単位:千円)
2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期
総資産 238,099 248,576 394,115 300,000 227,765
純資産 201,464 179,588 281,092 296,755 210,424
1 株当たり純資産 33,577 円40 銭 29,931 円42 銭 46,848 円70 銭 50,000 円00 銭 35,070 円69 銭
売上高 95,960 230,520 490,531 - - 3,236
経常利益 2018 年
(△経常損失) △ 80,027 △ 21,616 105,710 △ 3,220 △ 86,041
3月2日
当期純利益 設立
△ 80,881 △ 21,875 101,502 △ 3,244 △ 86,730
(△当期純損失)
1 株当たり当期純利益
△13,480 円28 銭 △3,645 円98 銭 16,917 円12 銭 △ 540 円70 銭 △14,455 円00 銭
(△1株 り 期純 失)
当た 当 損
1 株当たり配当金 - - - - -
(10) 進行期(2020 年 3 月期)の財政状況及び経営成績 (1株あたり情報を除き、単位:千円)
2020 年 3 月期第 2 四半期累計期間 2020 年 3 月期第 2 四半期累計期間
2019 年 9 月 30 日現在(6 ヶ月間) 2019 年 9 月 30 日現在(6 ヶ月間)
総資産 453,448 183,508
純資産 344,049 163,268
1 株当たり純資産 57,341 円51 銭 27,211 円40 銭
売上高 327,656 24,604
経常利益
(△ 経常損失) 89,585 △ 46,624
四半期純利益
(△四半期純損失) 62,956 △ 46,756
1 株当たり四半期純利益
(△1 株当たり四半期純損失) 10,492 円67 銭 △ 7,792 円75 銭
4. 支配株主との取引に関する事項
(1) 「支配株主と取引を行う場合における少数株主保護の方策に関する指針」との適合状況
SBIグローバルアセットマネジメントは、 当社の議決権の 47.6%に相当する株式を保有する親会社
であります。また、SBIグローバルアセットマネジメントはSBIホールディングスの 100%子会社
であります。 そのため、今回の2社の株式取得および子会社化は当社にとって支配株主との取引に
該当します。
当社が、2019 年6月 25 日に開示したコーポレート・ガバナンス報告書で示している「支配株主との
取引等を行う際における少数株主の保護の方針に関する指針」は以下のとおりです。
「当社は、親会社であるSBIホールディングス株式会社およびそのグループ企業に当社の情報サー
ビスやコンサルティングサービスの提供などの営業取引に加えて、役員の兼務及び従業員の出向派遣
や受け入れ、業務の委託等の取引があります。当社グループは、親会社であるSBIホールディング
ス株式会社とそのグループ会社と取引を行う場合にも、客観的かつ公正な取引を行うことを方針とし
ております。当社は、会社法に基づく内部統制システムに関する基本方針の一部として、親会社、親
会社の子会社、子会社との取引は、他の取引先と同様の基本条件、公正な市場価格によって行い、適
正な取引を確保することを取締役会で決議しております。内部監査・監査役監査においても支配株主
等との取引等が、内部統制システムに関する基本方針に従って、取引条件が一般的な取引条件と同様
に決定しているかを監査重点項目としております。上記により、SBIホールディングス株式会社お
よびそのグループ会社とは、事実上の制約を受けることなく、公正な取引が確保されているものと考
えております。
今回の2社の株式取得および子会社化は、以上の指針に基づいて決定されたものであります。
5
当社は、公平性を担保するための措置として、SBIボンド・インベストメント・マネジメントの株
式取得について、2.(2)④に記載のとおり、支配株主であるSBIグローバルアセットマネジメント
及びSBIホールディングスと利害関係を有しない第三者算定機関を選定し、SBIボンド・インベ
ストメント・マネジメントの対価の算定を依頼し、その算定結果を基礎に、SBIグローバルアセッ
トマネジメントと慎重に交渉・協議を行い、株式の対価を決定いたします。
SBI地方創生アセットマネジメントの株式取得について、2.(2)④に記載のとおり、設立以来、
SBIグローバルアセットマネジメントは、SBI地方創生アセットマネジメントの株式を、地方銀
行 37 社に、一律 1 株 50,000 円で株式を譲渡しています。直近の 2019 年 10 月にも同額で譲渡してい
ます。当社グループの株式取得もこれに合わせ、1 株 50,000 円で 2,760 株を取得いたします。
他の取引先 37 社と同一の価格であるため、他の取引先と同様の基本条件、公正な価格によって、適
正な取引を確保しており、 「支配株主と取引を行う場合における少数株主保護の方策に関する指針」に
適合していると判断しています。
(2) 利 益 相 反 を 回 避 す る た め の 措 置
当社はSBIホールディングス、SBIグローバルアセットマネジメントの連結子会社に該当するこ
とから、利益相反を回避するため、以下のような措置を講じております。
SBIホールディングスおよびSBIグローバルアセットマネジメントの代表取締役を兼務している
当社取締役北尾吉孝は、当社における意思決定の公正性を担保し、利益相反を回避する観点から、本
株式取得に係る当社の取締役会の審議及び決議に参加しておりません。また、今後の取得価格決定に
係わる取締役会の審議及び決議に参加いたしません。株式取得に係る当社の取締役会においては、社
外取締役、社外監査役が審議に参加のうえ、2社の株式取得を決議いたしました。また、SBIボン
ド・インベストメント・マネジメントの株式取得における今後の取得価格決定に係わる取締役会にお
いても、社外取締役、社外監査役が審議に参加のうえ、決議いたします。なお、SBIボンド・イン
ベストメント・マネジメントの株式取得における取得価格決定の取締役会決議における利益相反を回
避するための措置については、後日の取得価格決定の開示にてお知らせいたします。
(3) 企 業 行 動 規 範 上 の 手 続 き に 関 す る 事 項
SBIグローバルアセットマネジメントは、当社の議決権の 47.6%に相当する株式を保有する親会社
であるため、今回の2社の株式取得および子会社化は当社にとって支配株主との取引に該当します。
SBI地方創生アセットマネジメントの株式取得および子会社化については、 上場規程に基づく開示基
準に該当する規模ではないことから、 東京証券取引所の定める有価証券上場規程第 441 条の2に定める
当該支配株主との間に利害関係を有しない者による意見入手は要しません。
一方で、SBIボンド・インベストメント・マネジメントの株式取得および子会社化については、S
BIボンド・インベストメント・マネジメント株式の取得価格が決定し、決定した当該取得価格等が上
場規程に基づく開示基準に該当する場合に限り、 東京証券取引所の定める有価証券上場規程第 441 条の
2に定める当該支配株主との間に利害関係を有しない者による意見を入手し、 後日の取得価格決定の開
示において、当該意見内容を記載いたします。
5.今 後 の 見 通 し
SBIボンド・インベストメント・マネジメントとSBI地方創生アセットマネジメントにつきまし
ては、2.(3)に記載したとおり、2019 年 12 月 26 日に株式取得代金の払込を完了し、子会社にするこ
とを考えております。
当社の 2020 年 3 月期第 3 四半期末(2019 年 12 月 31 日)の連結貸借対照表に 2 社の貸借対照表を連
結し、2020 年 1 月 1 日より、当社の連結損益に、2 社の損益を連結したいと考えております。
連結業績への影響
(1) 2020 年 3 月期の連結業績
SBIボンド・インベストメント・マネジメントは、3.(9)および3. (10)に記載のとおり、2019
年 3 月期通期(1 年間)の経常利益が 105,710 千円に対して、2020 年 3 月期第 2 四半期累計期間(6 ヶ
月間)の経常利益は 89,585 千円となり、業績は拡大しております。
そのため、3.(9)に記載の 2019 年 3 月期の利益の 3 ヶ月分相当額を超える利益が、当社の 2020 年 3
月期第 4 四半期(3 ヶ月間)の連結損益に計上されるものと見込んでおります。
また、SBI地方創生アセットマネジメントは、 (別紙1 子会社化予定のアセットマネジメント会
社の運用残高)のグラフのとおり、運用する投資信託の残高を急速に増加させています。そのため、当
社の 2020 年 3 月期第 4 四半期(3 ヶ月間)の連結損益に計上される損失は、3.(10)に記載の 2020 年
3 月期第 2 四半期累計期間の 6 ヶ月間の損失の 3 ヶ月分相当額を下回るものと見込んでおります。
6
(2) 2021 年 3 月期の連結業績
SBIボンド・インベストメント・マネジメントは、(1)に記載のとおり、業績を拡大しているため、
3.(9)に記載の 2019 年 3 月期の利益を大きく超える利益が、当社の 2021 年 3 月期の連結損益に計上
されるものと見込んでおります。
また、SBI地方創生アセットマネジメントは、 (別紙1 子会社化予定のアセットマネジメント会
社の運用残高)のグラフのとおり、運用する投資信託の残高を急速に増加させています。そのため、当
社の 2021 年 3 月期には、単年度で、営業利益、経常利益が黒字になるものと見込んでおります。
Ⅱ . アセットマネジメント事業の拡大・強化を優先することに伴う市場変更申請の取り下げについて
当社は、投資家一人一人の最適な資産形成に貢献することを目的に、投資信託を中心とした金融商品
の評価情報の提供に加え、適切な運用商品や運用アドバイス等を提供するファイナンシャル・サービ
ス事業を運営していることから、社会的な信用力の一層の向上を図るため、2019 年 8 月 15 日付で東証
一部への市場変更申請を行っておりました。
一方で、現在の世界マーケットの状況下において、投資家の運用ニーズが急速に高まり、それととも
に資産運用業界の再編も加速していることを鑑み、当社のもうひとつの主要事業であるアセットマネ
ジメント事業の拡大および強化を図ることも重要であると考えております。
当社は、2019 年 2 月には米国の資産運用会社 Carret Asset Management を買収し、また、「Ⅰ.資産
運用会社 2 社への追加出資および子会社化によるアセットマネジメント事業強化について」に記載の
とおり、世界最大級の債券運用会社のピムコ社が出資するSBIボンド・インベストメント・マネジ
メント、地方銀行 37 行が出資するSBI地方創生アセットマネジメントの 2 社への追加出資および子
会社化を決定しております。さらに、欧州やアジアに展開する他の運用会社の買収および日本での合
弁企業の設立等も検討しております。
日々刻々動くマーケットと運用環境の中、買収および資本業務提携の絶好の機会を捉え、事業全体の
成長を優先させることは当社の株主価値と企業価値の向上に資するものと考えておりますが、これに
より、当社の事業規模および管理体制が今後大きく変動することが想定されることから、このたび、
東証一部への市場変更申請を一旦取り下げることといたしました。
なお、東証一部への市場変更を目指す方針には変更はなく、当社事業の再編および現在交渉中の買収
等の案件が決着次第、再度、東証一部への市場変更申請を行う予定です。
以上
**【本件に関するお問い合わせ先】*******************************
モーニングスター株式会社: http://www.morningstar.co.jp/ 管理部
電話: 03-6229-0810 FAX: 03-3589-7963 メールアドレス: mstar@morningstar.co.jp
7
(別紙1 子会社化予定のアセットマネジメント会社の運用残高)
(億 円 )
(億 円 )
1,200
1,008
1,000
790
800
600
549
508
441 455
400 384
347
200
138
10
0
2019/1 2019/2 2019/3 2019/4 2019/5 2019/6 2019/7 2019/8 2019/9 2019/10
8
(別紙2 モーニングスターグループの組織変更)
連結会社図(2019年10月1日現在)
ファイナンシャル・サービス事業 アセット・マネジメント事業
モーニングスター株式会社
データ・ソリューション メディア・ソリューション
投資信託情報 ウェブ・ 中国・アジア
株式情報
海外金融情報 コンサルティング 金融情報
合併効力発生 100% 100% 100% 100% 67%
10月1日
データ・ソリューション
(存続会社)
FIGS Inc Japan
商号変更 Carret Holdings, Inc.
株式会社
個人向投資助言 SBIオルタナティブ・ (Carret持株会社)
SBIアセットマネジメント
イー・アドバイザー株式会社 モーニングスター インベストメンツ株式会社
・アセット・マネジメント
株式会社 100%
(旧FIGS Inc Japan 株式会社)
株式会社 公募・私募の投資信託
適格投資家向け
個人向投資助言 金融機関向投資助言 の組成・運用
投資運用業
証券仲介業 401K助言サービス 株式ファンド中心
イー・アドバイザー
(合併) 債券評価情報
株式会社
企業情報 Carret Asset
証券仲介業 100% Management LLC
※2
49% 公募・私募の投資信託
(関係会社) (2019年9月3日設立) の組成・運用
SBIアセットマネジメント・グループ株式会社 ※1 債券ファンド中心 米国
PT.Bina Investama Infonet
インドネシア
MSクレジットリ
での投資情報 10%
サーチ
株式会社 SBIボンド・インベストメント・マネジメント株式会社
債券評価情報
企業情報
10%
SBI地方創生アセットマネジメント株式会社
PT.Bina Investama
Infonet ※1 2019年9月3日 SBIアセットマネジメント・グループ株式会社を設立 9
※2 2019年10月1日 Figs Inc Japan(株)を存続会社として、MSクレジットリサーチ(株)、イー・アドバイザー(株)の3社を合併
Figs Inc Japan(株)をイー・アドバイザー(株)に商号変更
連結会社図(2019年12月末日予定)
ファイナンシャル・サービス事業 アセット・マネジメント事業
モーニングスター株式会社
データ・ソリューション メディア・ソリューション
投資信託情報 ウェブ・ 中国・アジア
株式情報
海外金融情報 コンサルティング 金融情報
100% 100%
データ・ソリューション
SBIアセットマネジメント・グループ株式会社
(中間持株会社)
イー・アドバイザー株式会社
(旧FIGS Inc Japan 株式会社)
90% 56% 100% 100% 100% 67%
個人向投資助言
証券仲介業
債券評価情報
企業情報 Carret Holdings, Inc.
SBIオルタナティブ・ (Carret持株会社)
SBIボンド・インベストメン SBI地方創生アセットマ
モーニングスター SBIアセットマネジメント
ト・マネジメント株式会社 ネジメント株式会社 インベストメンツ株式会社
・アセット・マネジメント 株式会社 100%
(関係会社) 49%
公募・私募の投資信託 地域金融機関の 株式会社
公募・私募の投資信託
自己資金運用のための 適格投資家向け
PT.Bina Investama Infonet の組成・運用 金融機関向投資助言 の組成・運用
投資信託等の運用 投資運用業
インドネシア 債券ファンド中心 401K助言サービス 株式ファンド中心
での投資情報
Carret Asset
80%取得 46%取得 Management LLC
※ 10%→90% ※ 10%→56%
公募・私募の投資信託
の組成・運用
債券ファンド中心 米国
10
※ 2019年12月26日(予定) SBIボンド・インベストメント・マネジメント株式会社、SBI地方創生アセットマネジメント株式会社を子会社化