4722 フューチャー 2021-02-04 17:45:00
2020年12月期連結業績のお知らせ [pdf]

                                                 2021 年2月4日
各     位
                             会 社 名 フューチャー株式会社
                             代表者名 代表取締役会長兼社長 金丸 恭文
                                     (コード番号 4722 東証第一部 )
                             問合せ先 ファイナンシャル&アカウンティング
                                    グループ グループ長     岩田 真一
                                     (TEL (03) 5740 - 5724 )



               2020 年 12 月期連結業績のお知らせ


1. 2020 年 12 月期連結業績について

    当社グループの当連結会計年度(2020 年1月1日~2020 年 12 月 31 日)の連結業績は、
     売   上  高            44,311百万円 (前年同期比 2.4%減)
     営 業 利 益              5,235百万円 (前年同期比 19.8%減)
     親会社株主に帰属する当期純利益      3,795百万円 (前年同期比 16.7%減)
となりました。


    当連結会計年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、不確実性の高い経済環境が続
きました。ITコンサルティング&サービス事業においては、一部顧客によるIT投資の抑制、延
期等が見られたほか、一部のプロジェクトにおいて納期の遅れによるコスト増加が発生したことな
どから、売上高・営業利益はともに、前年同期比で減少しました。一方、ビジネスイノベーション
事業においては、室内でのトレーニング需要や、オンライン教育の拡大といった、新たな生活様式
への移行に伴う顧客ニーズの変化に対応したことなどから、各社ともに増収増益となり、売上高・
営業利益ともに、前年同期比で大幅に増加しました。この結果、連結の売上高・営業利益及び親会
社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比で減少となりました。
    各セグメントの業績については以下のとおりです。


(1)ITコンサルティング&サービス事業
    フューチャーアーキテクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)は、業
務改革を推進する顧客からのグランドデザイン、「2025年の崖」を意識した様々な業界からの基幹
刷新等の受注が堅調に推移しましたが、一部顧客の投資の抑制やプロジェクト開始の延期等により、
売上高は減少しました。また、一部難度の高い既存プロジェクトのクロージングに際し、納期の遅

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れやテスト費用等でコストが増加したことなどから、営業利益は減少しました。
 フューチャーインスペース株式会社は、フューチャーアーキテクト株式会社との連携により、同
社が構築したプロジェクトの保守・運用案件がほぼ横ばいで推移したものの、人財強化の観点で採
用を積極化したことなどでコストが増加し、前年同期比で売上高・営業利益ともに減少しました。
 株式会社ワイ・ディ・シーは、投資意欲の高いメーカーからの受注獲得に加え、製造業の品質情
報の統合・解析を行う自社ソフトウェア「YDC       SONAR」の販売が好調に推移したことで、
売上高が前年同期比で増加しました。また、当社グループシステムの導入による採算管理の高度化
等により、営業利益は大幅に増加しました。
 FutureOne株式会社は、一部の大型プロジェクトにおける納期の遅れへの対応を最優先
に行い、当初計画を上回る人員の投入を行ったことから、売上高・営業利益ともに前年同期比で大
幅に減少しました。
 株式会社ディアイティは、脆弱性診断等のセキュリティ関連サービスが好調に推移したほか、I
CT環境整備のためのネットワーク構築関連の受注を獲得したことで、売上高・営業利益ともに前
年同期比で大幅に増加しました。
 この結果、本セグメントの売上高は 35,488 百万円(前年同期比 5.1%減)、営業利益は 4,900 百
万円(前年同期比 21.7%減)となり、売上高・営業利益とも減少しました。


(2)ビジネスイノベーション事業
 株式会社eSPORTSは、新型コロナウイルス感染症拡大による室内でのトレーニング需要増
加により、トレーニングギアの売上が伸長したほか、新しい生活様式や余暇の過ごし方の変化にク
イックに対応し、ソロキャンプ等の屋外アクティビティ需要も取り込んだことで、売上高が前年同
期比で増加しました。また、好調カテゴリにおけるPB商品の強化が寄与し、営業利益は前年同期
比で大幅に増加しました。
 東京カレンダー株式会社は、広告売上は大幅に減少したものの、「東カレデート」等のネットサ
ービスが成長したことに加え、名店のシェフの味が学べるオンライン料理教室「東カレキッチン」
などの新たな取り組みが好調だったことにより、売上高が前年同期を上回りました。これにより、
営業損益は前年同期の赤字から、黒字へ転換しました。
 コードキャンプ株式会社は、新型コロナウイルス感染症拡大により、個人の自宅学習や、法人の
オンライン研修のニーズが飛躍的に増加したことを背景に、売上高・営業利益ともに、前年同期比
で増加しました。
 ライブリッツ株式会社は、プロ野球球団向けシステム提供が安定的に推移したほか、プロ野球球
団のファンサイト運営やコラボ商品の販売が好調だったこと、また地域創生事業が売上に貢献した
ことなどから、売上高・営業利益ともに前年同期比で増加しました。

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 この結果、本セグメントの売上高は8,908百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益は462百万円
(前年同期比1,642.6%増)となり、売上高・営業利益ともに大きく増加しました。


(注)上記のセグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高または振替高を調整前の金額で
   記載しております。


2.次期について

 当社グループの2021年12月期の連結業績は、
   売上高               47,500百万円 (前年同期比 7.2%増)
   営業利益               7,150百万円 (前年同期比 36.6%増)
   親会社株主に帰属する当期純利益    4,800百万円 (前年同期比 26.5%増)
を見込んでおります。
 中長期的には、「2025 年の崖」あるいは、リモート対応等働き方の変化への対応など、経済社会
的な課題への対応という要請もあり、企業のDX投資等のニーズは、今後も増加していくものと思
われます。
 当社グループとしましては、こうした経営変革を推進している企業の投資ニーズを的確に捉え、
更にグループシナジーを発揮し、積極的に支援することで、多種多様な業界のお客様からの一層高
い支持が得られるよう、努めてまいります。
 また、グループとしての知的財産の有効活用や、M&Aも含めた機動的な戦略投資を行うことで、
ビジネスモデルの進化や、次期以降の更なる成長へとつなげるとともに、継続的な人財採用や教育、
研究開発、デジタル化といった将来に資する事業基盤への投資、さらにはグループ内のコミュニケ
ーション、品質管理精度の向上といった、内部体制の強化を併進してまいります。
 各セグメントの特記事項は次の通りです。
(1)ITコンサルティング&サービス事業
  フューチャーアーキテクト株式会社においては、業務改革を推進する顧客からのグランドデザ
 イン、及び 2025 年の崖を意識した、多様な業界からの基幹刷新の受注が増加しており、これら
 受注案件の確実な進行を図るとともに、引き続き、投資ニーズのある企業からの新規受注獲得に
 努めてまいります。
  また、地域金融機関に向けた「次世代バンキングシステム」といった、業界全体の永年の課題
 解決に資するDX提供、デジタル戦略全体の高度化支援といった、中長期的な成長につながる取
 り組みを強化してまいります。また、将来的に必要となる人財獲得や教育投資、品質管理・プロ
 ジェクトマネジメントの強化を継続することで、新時代をリードできる体制作りを行ってまいり
 ます。

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 株式会社ワイ・ディ・シーは、製造業におけるDX需要に向け、モデルシナリオの構築や、I
Tコンサルティング機能を強化することで、課題解決型アプローチへの転換や、AI技術を適用
した品質管理システム、ならびに開発設計領域における業務改革コンサルティング等の拡大を実
現してまいります。また、製造業向けに蓄積した、同社独自のノウハウ・ソリューションを当社
のグループ顧客へ提供することで、一層のグループシナジー発揮を図ります。
 FutureOne株式会社は、強みであるオリジナルのパッケージソフトウェア「Infi
niOne」の提供に際し、当社グループのネットワーク、外部販売パートナー等のチャネル強
化により、受注の拡大を図るとともに、大規模なプロジェクトにおける品質管理、プロジェクト
マネジメント力の向上による体制強化にも努めてまいります。


(2)ビジネスイノベーション事業
 株式会社eSPORTSは、新しい生活様式への転換や、余暇の過ごし方の変化等をトレンド
ととらえ、商品ラインナップ拡充とブランド認知度向上に努めるとともに、PB商品の育成と市
場投入を強化することで、更なる成長を目指します。
  東京カレンダー株式会社は、ネットメディアを通じたユーザーの情報収集ニーズが高まってい
ることをふまえ、「東カレキッチン」などの新サービスやマッチングサービスの一層の伸長を図
るとともに、ネットメディアを核とした、サブスクリプションサービスの拡充や、DX推進を行
うことで、デジタル売上の強化を図ります。
  コードキャンプ株式会社は、テレワークや副業等の多様な働き方が浸透し、テクノロジーを専
門性とするキャリア形成へのニーズが高まる中、現役エンジニアやデザイナー等の講師とのネッ
トワークを生かし、IT人材の採用支援のみならず教育の提供を行い、プロダクト構築への投資
等も積極的に行うことで、更なる成長を目指します。
  ライブリッツ株式会社は、更なる成長を目指し、共通プラットフォーム上でのサービス提供型
ビジネスモデルへの転換、野球以外のスポーツに対応したデータ・映像管理サービスなどのスポ
ーツクラウドの立ち上げにも注力し、スポーツのIT化を促進してまいります。


 なお、2021年12月期の配当は、1株当たり42円の普通配当(中間配当21円、期末配当21円)を予
定しております。
                                                             以上


●本件に関するお問い合わせ先:
    フューチャー株式会社 IR 担当 岩田真一
           IR 直通 Tel: 03-5740-5724   電子メール:ir@future.co.jp

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