4722 フューチャー 2020-10-28 16:30:00
2020年12月期第3四半期連結業績(累計)のお知らせ [pdf]

                                              2020 年 10 月 28 日
各     位
                           会 社 名 フューチャー株式会社
                           代表者名 代表取締役会長兼社長 金丸 恭文
                                    (コード番号 4722 東証第一部 )
                           問合せ先 ファイナンシャル&アカウンティング
                                   グループ グループ長      岩田 真一
                                    (TEL (03) 5740 -    5724 )



       2020 年 12 月期第3四半期連結業績(累計)のお知らせ


1. 2020 年 12 月期第3四半期連結業績(累計)について

    当社グループの当第3四半期連結累計期間(2020 年1月1日~2020 年9月 30 日)の連結業績
は、
      売   上  高            32,410百万円 (前年同期比 4.3%減)
      営 業 利 益              3,934百万円 (前年同期比 19.4%減)
      親会社株主に帰属する四半期純利益     2,832百万円 (前年同期比 11.5%減)
となりました。


    当第3四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が非常に不透明であり、
不確実性の高い経済環境が続きました。このような状況下、ITコンサルティング&サービス事
業において、一部顧客企業のIT投資の抑制、延期等が売上を下押ししたことに加え、一部プロ
ジェクトの納期の遅れに伴う追加人員投入等により、コストが増加しました。
    以上の結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間におきましては、フューチャーアーキ
テクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)が前年同期比で減収・減益
となったこと等により、ITコンサルティング&サービス事業は、売上高・営業利益ともに減少
しました。ビジネスイノベーション事業は、全ての会社で営業損益が改善し、セグメントとして
営業黒字に転換しました。これにより、当社グループ連結での売上高は前年同期比4.3%減、営業
利益は同19.4%減となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比で
11.5%減となりました。


    各セグメントの業績については以下のとおりです。

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 (1)ITコンサルティング&サービス事業
 フューチャーアーキテクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)は、
業務改善に取り組む金融業界や、店舗デジタル化を図る小売業からの受注が安定的に推移したほ
か、基幹システム刷新やDX推進に向けたグランドデザイン等の受注が増加しましたが、新規プ
ロジェクトの開始の後ずれや、既存プロジェクトの納期の遅れが発生したこと、また、一部難度
の高い既存プロジェクトのテスト費用の増加により、売上高、営業利益ともに減少しました。
 フューチャーインスペース株式会社は、フューチャーアーキテクト株式会社との連携により、
同社が構築したプロジェクトの保守・運用案件は堅調に推移したものの、新規開発案件の減少か
ら、売上高・営業利益ともに前年同期比で減少しました。
 FutureOne株式会社は、一部プロジェクトで納期の遅れが発生したことにより、これ
への対応に人員を優先的に投入したことから、売上高・営業利益ともに前年同期比で大幅に減少
しました。
 株式会社ワイ・ディ・シーは、一部取引先企業の投資スタンス見直しの影響により、売上高は
前年同期比で減少しましたが、製造業の品質情報の統合・解析を行う自社ソフトウェア「YDC
SONAR」の販売が好調であることなどから、営業利益は前年同期比で増加しました。
 株式会社ディアイティは、セキュリティ関連サービスが好調であるほか、GIGAスクール向
けのネットワーク環境構築関連の受注が増加しており、売上高・営業利益ともに前年同期比で大
幅に増加しました。
 この結果、本セグメントの売上高は25,982百万円(前年同期比7.4%減)、営業利益は3,659百
万円(同21.4%減)となり、売上高・営業利益ともに減少しました。


 (2)ビジネスイノベーション事業
 株式会社eSPORTSは、新型コロナウイルス感染症拡大のもとで室内トレーニング需要が
堅調に推移し、自社ブランド商品が伸長したほか、従前からのブランド認知活動によりアウトド
ア商品等においても自社ブランド商品の販売が好調に推移したことで、売上高・営業利益ともに
前年同期比で増加しました。
 コードキャンプ株式会社は、新型コロナウイルス感染症拡大のもと、個人のオンライン教育ニ
ーズ増加により個人の講座受講が継続的に増加したことに加え、オンライン研修窓口の設置等に
より、働き方を見直す企業のオンライン研修需要を取り込んだことにより、売上高・営業利益と
もに前年同期比で大幅に増加しました。
 東京カレンダー株式会社は、「東カレデート」等のネットサービスが安定的に推移しているこ
とに加え、月刊誌やWEBメディアにおけるオンラインサービスの展開等により、新たな生活様

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式に即したニーズ取込に注力し、売上高が前年同期比で増加しました。これにより、営業損益は
前年同期の赤字から、黒字へ転換しました。
 ライブリッツ株式会社は、既存のプロ野球球団へのサービス提供等が安定的に推移したほか、
アマチュアスポーツ向けサービスの新規開始等により、売上高・営業利益ともに前年同期比で増
加しました。
 この結果、本セグメントの売上高は6,477百万円(前年同期比10.2%増)、営業利益は349百万
円(前年同期は53百万円の損失)となり、セグメントとして営業黒字に転換しました。


 (注)上記のセグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高または振替高を調整前の金
額で記載しております。




2.今後について
  第4四半期以降につきましても、新型コロナウイルス感染症の影響のもと、不確実性の高い
経済情勢が続くことが予想されます。このもとで、短期的には、一部企業のIT関連も含めた
投資意欲が停滞する可能性も考えられます。しかしながら、中長期的には、企業による業務改
革やデジタルトランスフォーメーションの推進、リモート対応など、ビジネスの一段の高度化
や、働き方の変化などに対応するためのDX投資等のニーズは、今後も増加していくものと思
われます。当社グループとしては、業種を問わず投資意欲の高い企業の取り組みを、当社のグ
ループシナジーをより発揮していくことで、積極的に支援してまいります。
  また、当社自身も、新型コロナウイルス感染症を契機とする環境変化に対し、徹底した構造
改革に取り組んでおります。具体的には、教育や人財への投資、研究開発投資、デジタル化投
資等の将来の基盤となる戦略投資や、シナジー効果の高いアライアンス等に内部留保のキャッ
シュを有効に活用していくとともに、当社グループのコミュニケーションのあり方、相互連
携、業務プロセスの見直し、品質管理など、業務改善を徹底して推進いたします。
(1)ITコンサルティング&サービス事業
  フューチャーアーキテクト株式会社においては、一部取引先企業において投資スケジュール
の見直し等が見られる中でも、基幹システム刷新、業務改革やDX推進案件に関して、幅広い
業種の投資意欲の高い企業からの新規受注を獲得しており、引き続き、こうした企業のビジネ
ス高度化への取組を支援してまいります。また、業務改革意欲の高い金融業界に向けた、融資
業務効率化システムFutureBankの展開、あるいは戦略的なクラウドサービス化を図
るメディア業界に向けた、ソリューション提供の展開など、新たな業界標準となるサービス展
開も進めてまいります。

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 また、当社グループの強みである技術力を生かし、withコロナにおける小売業の店舗E
C化等、AIやIoT等を活用して、業界や企業活動全体のデジタル化といった新たなニーズ
をトータルデザインする案件への取り組みを強化し、最先端の技術を顧客の経営全般に応用
し、業界全体に変革をもたらしてまいります。
 そのために、基盤となる品質管理体制や、ビジネスプロセスの精度を更に強化するととも
に、必要な人財についてはいち早くオンライン採用に切替え、積極的な人財採用を実施してい
るほか、将来の種となる研究開発についても積極的に行う等、今後に向けた施策にいち早く継
続して取り組んでおります。
 株式会社ワイ・ディ・シーは、オンラインイベントを軸として、製造業DX化に向けたリー
ドマーケティングの裾野を拡大するとともに、AI等の技術を適用した品質管理システムや開
発設計へとカバー領域を広げ、業務改革全般へのコンサルティングを拡大してまいります。ま
た、「YDC SONAR」のクラウドサービス化を始めとするラインナップの充実や、当社
グループ各社との連携を通じ、製造業以外の顧客へのアプローチも行ってまいります。
 FutureOne株式会社は、受注済案件の着実な完成を目指すとともに、ビジネスプロ
セスに係る体制強化を図ります。また、中小企業マーケットで強みを持つ、オリジナルのパッ
ケージソフトウェア「InfiniOne」の提供について、精緻化したターゲッティング戦
略に基づく安定的な受注体制を構築し、withコロナにおける、中小企業におけるデジタル
化やテレワーク需要増加等の新たなニーズを取り込んでいくことで、ビジネス拡大を図ってま
いります。
(2)ビジネスイノベーション事業
 株式会社eSPORTSは、従来から進めていたPB商品の育成に加え、その新商品等の市
場投入を加速し、ブランドとしての品揃えと、PR投資を強化します。また、当社グループによ
るシステム構築を行い、売上増加に伴い必要となる体制強化に努めることで、更なる成長を目指
します。
 コードキャンプ株式会社は、個人のオンライン教育の需要増加により得られたノウハウも活
用しながら、ハイポテンシャル層に特化したインターン型採用支援サービスの提供を開始する
等、個別ニーズに応じたカリキュラム展開を充実させ、その競争優位性をさらに向上させてま
いります。
 東京カレンダー株式会社は、withコロナにおいて増加傾向にあるファインダイニングニ
ーズを踏まえ、一流シェフによるオンライン料理教室の展開を行う等、当社グループのテクノ
ロジーを活用した、メディアとサービスの融合による独自のネット事業構築を目指してまいり
ます。


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 ライブリッツ株式会社は、既存のデータ管理システムをアマチュアスポーツ等に展開してい
くことに加え、withコロナにおける無観客試合の増加も踏まえ、オンライン観戦サービス
「FastLive」の提供等を拡大し、引き続き、ITによるスポーツの価値向上に貢献し
てまいります。


                                                            以上


●本件に関するお問い合わせ先:
   フューチャー株式会社 IR 担当 岩田真一
          IR 直通 Tel: 03-5740-5724   電子メール:ir@future.co.jp




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