4722 フューチャー 2020-07-31 19:45:00
2020年12月期第2四半期連結業績(累計)のお知らせ [pdf]

                                               2020 年7月 31 日
各     位
                           会 社 名 フューチャー株式会社
                           代表者名 代表取締役会長兼社長 金丸 恭文
                                    (コード番号 4722 東証第一部 )
                           問合せ先 ファイナンシャル&アカウンティング
                                   グループ グループ長     岩田 真一
                                    (TEL (03) 5740 - 5724 )



       2020 年 12 月期第2四半期連結業績(累計)のお知らせ


1. 2020 年 12 月期第2四半期連結業績(累計)について

    当社グループの当第2四半期連結累計期間(2020 年1月1日~2020 年6月 30 日)
                                                の連結業績は、
     売   上  高          22,135百万円 (前年同期比 0.4%減)
     営 業 利 益            3,239百万円 (前年同期比 2.9%減)
     親会社株主に帰属する四半期純利益   2,366百万円 (前年同期比 11.1%増)
となりました。


    当第2四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う景気後退への懸念、
企業の業績悪化等、先行き不透明な事業環境が続きましたが、当社グループの事業活動におきまし
ては、その影響は比較的軽微にとどまりました。
    当社グループの当第2四半期連結累計期間におきましては、フューチャーアーキテクト株式会社
(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)が前年同期比で減収・減益となったこと等に
より、ITコンサルティング&サービス事業は、売上高・営業利益ともに減少しました。ビジネス
イノベーション事業は、全ての会社で営業損益が改善し、セグメントとして営業黒字に転換しまし
た。以上により、前年同期比で連結の売上高は0.4%減、営業利益は2.9%減となりました。また、
親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比で11.1%増となりました。


    各セグメントの業績については以下のとおりです。


    (1)ITコンサルティング&サービス事業
    フューチャーアーキテクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)は、業
務効率化に継続して取り組んでいる金融機関からの売上、2025年の崖を意識した基幹システム刷新

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やDX推進案件の受注が増加しましたが、新規プロジェクトの開始の後ずれもあり、売上高は減少
しました。また、一部難易度の高い既存プロジェクトへ追加の人員投入を行いコストが増加したこ
とにより、営業利益が減少しました。
 フューチャーインスペース株式会社は、フューチャーアーキテクト株式会社が構築したプロジェ
クトの保守・運用案件は堅調に推移したものの、新規開発案件等の減少により、前年同期比で売上
高・営業利益ともに減少しました。
 FutureOne株式会社は、大型のSI案件で一部納期遅れが発生したため、新規受注に注
力できず、前年同期比で売上高・営業利益ともに減少しました。
 株式会社ワイ・ディ・シーは、製造業の品質情報の統合・解析を行う自社ソフトウェア「YDC
SONAR」の販売増加等により、前年同期比で売上高・営業利益ともに増加しました。
 株式会社ディアイティは、脆弱性診断等のセキュリティサービスが好調で、前年同期比で売上
高・営業利益ともに大幅に増加しました。
 この結果、本セグメントの売上高は18,030百万円(前年同期比2.8%減)、営業利益は3,061百万
円(同7.5%減)となり、売上高・営業利益ともに減少しました。


 (2)ビジネスイノベーション事業
 株式会社eSPORTSは、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛、室内トレーニング
需要の増加に伴い自社ブランド商品が伸長したほか、アウトドア商品のブランド認知、出店モール
のキャンペーン効果等により、前年同期比で売上高・営業利益ともに増加しました。
 コードキャンプ株式会社は、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛期間に、個人のオン
ライン講座受講が増加したことに加え、働き方を見直す企業が集合研修をオンライン講座へ切り替
える動きもあり、前年同期比で売上高・営業利益ともに大幅に増加しました。
 東京カレンダー株式会社は、「東カレデート」等のネットサービスが好調で、新型コロナウイル
ス感染症拡大による広告収入の減少をカバーし、前年同期比で売上高が増加しました。これにより、
営業損益は前年同期の赤字から、黒字へ転換しました。
 ライブリッツ株式会社は、複数のプロ野球球団に対するコンサルティングや、クラウドサービス
の提供等が安定的に推移し、前年同期比で売上高・営業利益ともに増加しました。
 この結果、本セグメントの売上高は4,139百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益は209百万円
(前年同期は89百万円の損失)となり、セグメントとして営業黒字に転換しました。


 (注)上記のセグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高または振替高を調整前の金額
で記載しております。


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2.今後について
(1)フューチャーグループ
  第3四半期以降につきましても、新型コロナ感染症の動向に左右されやすい不確実な経済情勢
が続くことが予想されます。この中で当社グループとしては、感染症の経験も踏まえた顧客企業
の環境変化への対応、具体的には、業務改革やデジタルトランスフォーメーションの推進、リモ
ート対応など、ビジネスの一段の高度化に向けた取り組みを、積極的に支援してまいります。こ
の過程では、当社グループ自身による、感染症拡大下でのデジタル化の一段の推進から得られた
知見も積極的に活用してまいります。
  また、当社自身も、新型コロナ感染症を機に大きく変化する環境への積極的な対応を進めてお
ります。すなわち、将来の基盤となる教育や人財への投資、研究開発投資、デジタル化への戦略
投資やアライアンス等に内部留保のキャッシュを有効活用していくとともに、当社グループのコ
ミュニケーションのあり方、相互連携、業務プロセスの見直し、品質管理など、自身の構造改革
に徹底して取り組んでまいります。
(2)ITコンサルティング&サービス事業
 フューチャーアーキテクト株式会社においては、2025 年の崖を意識した基幹システム刷新ニー
ズや新しい生活スタイルに対応した業務改革やDX推進機運の高まりといった投資需要をとら
え、業種に関わらず新たなプロジェクト獲得を目指すとともに、引き続き業務改革意欲の高い金
融業界向けには、融資業務効率化システムFutureBankを順次展開してまいります。
 また、強みであるアーキテクチャー設計力を生かし、AIやIoT等を活用した業界や企業活
動全体のデジタル化をトータルデザインする案件への取り組みを強化し、最先端の技術を単一の
プロジェクトにとどめることなく、顧客やその業界全体に変革をもたらしてまいります。
 そのために、必要な人財の採用プロセスをいち早くオンライン化し円滑に進めているとともに、
オウンドメディアによる会社紹介等も実施し、内定承諾率向上へ努める等、今まで以上に積極的
な人財採用・教育を推進いたします。
 株式会社ワイ・ディ・シーは、「YDC SONAR」を始めとするITコンサルティングの
事業基盤をもとに、AI等の技術を適用した品質管理システムや開発設計へと領域を拡大し、業
務改革全般へとコンサルティングを拡大してまいります。また、オンラインマーケティングの拡
大や、当社グループ各社とのクロスセルを通じ、製造業以外の顧客へのアプローチも行ってまい
ります。
 FutureOne株式会社は、当社グループのネットワークも活用し、オリジナルのパッケ
ージソフトウェア提供について、従来比大型案件への取り組みを実現してきておりますが、これ
らの受注済み大型案件の確実な完成に向けての体制強化を図るとともに、中小企業マーケットに

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おけるテレワーク需要の顕在化等の新たなニーズに対し、ビジネス拡大を図ってまいります。
(3)ビジネスイノベーション事業
 株式会社eSPORTSは、従来から進めていたPB商品の育成、ブランドPR強化に加え、
新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛の影響に対しても機動的な在庫管理と出荷を行う
ことで増収を実現し、市場環境の変化に合わせた成長を進めています。同時に、昨年来進めてい
る自社ECサイトのテコ入れによる販売促進費や物流費のコントロール、及び単品単位の売価管
理、当社グループのシステムも活用したバックオフィス効率化等の社内体制強化も継続して進め
ることで、さらなる成長を図ります。
 コードキャンプ株式会社は、新型コロナウイルス感染症下において、個人からのオンライン講
座の受注が増加したのみならず、この間当社の株主総会で実施した「バーチャル株主総会支援」
サービスを6月に提供サービスに組み入れ、企業活動のオンライン化に係る研修サービスを開始
する等、今後はDX、働き方改革等企業ニーズの変化に対するサービス提供力を強化してまいり
ます。
 東京カレンダー株式会社は、広告売上に依存しないビジネスモデルの構築に向けて、そのブラ
ンド力とマーケティングプラットフォームによる集客力を、ネットサービスでのマネタイズに生
かしてまいります。同時に当社グループのITテクノロジーを活用し、同社ユーザーの生活や嗜
好に合致するコンテンツやイベントを提供する仕組みを開発していくことを目指します。
 ライブリッツ株式会社は、デジタルツールでリアルタイムにデータ管理を行うシステムの提供
等により、プロ野球球団のチーム強化に貢献をしてまいりましたが、今後はこのシステムをアマ
チュア野球にも提供するとともに、他のスポーツにも範囲を広げていくことで、スポーツ市場へ
のさらなるデジタルツール提供と、ITによるスポーツの価値向上に貢献してまいります。


                                                          以上


●本件に関するお問い合わせ先:
   フューチャー株式会社 IR 担当 岩田真一
        IR 直通 Tel: 03-5740-5724   電子メール:ir@future.co.jp




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