4694 ＢＭＬ 2020-11-02 12:30:00
コンパニオン診断薬(CDx)の共同開発と商業化に関する米国ラボコープ社との事業契約締結のお知らせ [pdf]
2020 年 11 月 2 日
各 位
東京都渋谷区千駄ケ谷 5-21-3
株式会社ビー・エム・エル
代表取締役社長 近藤 健介
（問い合わせ先）先端技術開発本部 開発企画室
電話 049-232-0782
コンパニオン診断薬(CDx)の共同開発と商業化に関する
米国ラボコープ社との事業契約締結のお知らせ
当社は、この度、米国 Laboratory Corporation of America® Holdings（ラボコープ社）とコンパ
ニオン診断薬（CDx）の共同開発および販売を目的とした協業パートナーシップの拡張に関する事業契
約（本契約）を締結しましたのでお知らせいたします。
CDx は個別化医療に欠かせない要素のひとつであり、医師が各患者様における医薬品の有効性、副作
用発現の個人差を把握し、分子標的治療が奏功する患者様を特定するための検査ツールとなります。
本協業の目的は、北米およびアジアでの CDx 販売チャンネルへのアクセスを増やし、グローバル規模
での CDx の開発とその実用化を目指すことにあります。最初のターゲットとしては、アンメット医療
ニーズが高い悪性腫瘍の領域を予定しています。まずは第 1 フェーズとして、ラボコープ社の医薬品
開発事業を担うコーヴァンス社（Covance）にて開発および検証済みのアッセイ法の国内提供に向けて
取り組んでまいります。
ラボコープ社は、ライフサイエンス分野の世界的リーディングカンパニーとして、CDx の開発および
販売に関して確たる定評を得ています。診療所や病院に加え、2,000 近くの患者サービスセンターの独
自ネットワーク、さらには 5,000 人を超える自社の採血専門技師や小売店での検体採取を通じて、週
250 万人の患者を超える検体検査を行っています。本協業を通して、ラボコープ社のグローバルネット
ワークを日本でも展開し、個別化医療に関するグローバルソリューションを必要とする製薬企業を支
援していきます。
一方、当社は、関連会社を含めて国内に 53 箇所のラボを擁し、1 年に 8,000 万人以上の患者の臨床
検査を手がけています。国内での医薬品開発における検査要件、品質基準および物流の実務に精通し
ており、患者様のニーズに対応した検査方法を迅速に提供することができます。本協業においては、
薬事申請・承認業務の支援、および臨床試験施設の提供を通じて、CDx の早期利用に貢献するととも
に、きめ細かな国内ネットワークと物流を活かして高品質の検査を必要な患者様に届け、製薬企業の
求めに応じたコンパニオン診断サービスを広く提供していくことを目指します。
当社は、コーヴァンス社とは 10 年以上にわたり、協業パートナーとして BML-Covance 治験ラボを設
立し、日本国内での薬剤開発および臨床試験を支援するための検査サービスを提供してまいりました。
本協業では、コーヴァンス社との信頼関係をさらに強め、両社の臨床試験分野でのノウハウ・知見を活
かしたうえで、グローバルネットワークを拡充し、CDx サービスの早期提供および更なる発展をともに
目指してまいります。
本契約に関する当社の業績に与える影響は軽微です。また、契約の詳細は非公開といたします。
【契約締結先】
ラボコープ社(NYSE: LH) はノースカロライナ州バーリントンに本社を置く米国の S＆P 500 企業で
す。世界をリードするライフサイエンス企業であり、包括的な臨床検査サービスとエンドツーエンドの
医薬品開発サービスを提供しています。2019 年の収益は 115 億ドルを超え、世界 60 か国に 6.5 万人近
くの従業員を有しています。同社は、
「暮らしと健康の改善」を使命として、世界水準の診断ソリューシ
ョンを提供し、革新的な医薬品をいち早く患者様に提供するとともに、医療提供の改善を目指したテク
ノロジー応用型のソリューション開発に取り組んでいます。ラボコープ社の詳細は、
https://www.labcorp.com/をご覧ください。また、コーヴァンス社の医薬品開発事業については
https://www.covance.com/をご覧ください。
以上