4691 ワシントンホテル 2020-11-13 15:30:00
2021年3月期業績予想及び配当予想並びに中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]

                                                               2020 年 11 月 13 日
各 位
                                   会   社   名           ワシントンホテル株式会社
                                   代 表 者 名             代表取締役社長        内田 和男
                                               (コード番号:4691 東証第二部、名証第二部)

                                   問 合 せ先              取締役経理財務部部長 森 良一
                                                               (TEL. 052-745-9036)




         2021 年3月期業績予想及び配当予想並びに中期経営計画策定に関するお知らせ


 当社は、2020年8月13日に公表した「2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」にお
いて未定としておりました業績予想及び配当予想を下記のとおりといたしましたので、お知らせいたし
ます。また、2021年3月期を初年度とする3ヶ年の中期経営計画を策定いたしましたので、下記の通り
お知らせいたします。


                               記
1.業績予想について
  (1)2021年3月期 連結業績予想数値の修正(2020年4月1日~2021年3月31日)
                                                        親会社株主
                                                                    1株当たり
                   売上高       営業利益          経常利益         に帰属する
                                                                    当期純利益
                                                        当期純利益
                    百万円       百万円              百万円        百万円             円    銭
      前回発表予想(A)
                      ―         ―                ―          ―                  ―

      今回修正予想(B)     5,708     △6,670        △7,003         △6,930       △572.80

      増減額(B-A)           ―         ―             ―             ―               ―

      増減率(%)             ―         ―             ―             ―               ―

      (参考)前期連結実績
                    19,786     1,269           1,218          408          37.06
      (2020年3月期)


  (2)業績予想の理由
      2021年3月期の業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染拡大による影響を合理的に算
  定することが困難であることから未定としておりました。依然として同感染症の収束時期は不透明
  であり、今後の経営環境を予測することは引き続き困難な状況ではありますが、現時点において入

                               1
 手可能な情報及び上半期の実績等に基づき業績予想を算定いたしましたので公表いたします。
   ビジネス需要においては、オンライン会議の普及や企業の業績悪化に伴う出張抑制等の影響によ
 り、少なくとも今期中は従前には戻らないものと想定しておりますが、経済活動の自粛緩和も一定
 程度進むものと見ており、徐々に出張を再開する企業が増加していくことを想定しております。レ
 ジャー需要においても政府の観光支援策「GoTo事業」の影響や各種イベント等の再開に伴い、
 緩やかに回復していくことを見込んでおります。
   また、運営面における稼働状況に応じた最小人員配置や、不要不急の支出抑制等のコスト削減実
 行状況を織り込んで算出しております。
   なお、今回の業績予想にあたり、新型コロナウイルス感染症の拡大による再度の緊急事態宣言の
  発出等は想定しておりません。従って、今後の感染状況の推移や政府・自治体の要請等により、本
  業績予想は大きく変動する可能性があります。今後、開示すべき重要な事項が発生した場合には、
  速やかに業績への影響を開示いたします。




2.配当について
  (1)配当予想
                                   年   間 配 当 金
               第1四半期     第2四半期         第3四半期     期末          合計
前回予想             円   銭     円   銭         円   銭    円     銭     円     銭
(2020年8月13日)         ―         ―             ―         ―           ―
今回修正予想                                       ―        0.00        0.00
当期実績                 ―      0.00
前期実績
(2020年3月期)           ―      0.00             ―    21.00       21.00


  (2)配当予想の理由
   当社の剰余金の配当については、各事業年度の業績を勘案し、既存事業所の設備改修のほか、将
 来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ配当性向は、2021年3月期以
 降は25%を目安とした安定的かつ継続的な配当を行うことを目標とすることを基本方針としており
 ます。
   しかしながら、2021年3月期の配当予想につきましては、当期の業績動向や依然として収束が不
 透明である新型コロナウイルス感染拡大に伴う財務リスクへの備え等を総合的に勘案した結果、無
 配とさせていただきます。
   株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、可能な限り早期に復配できるよう努めてまい
 りますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。




                               2
3.中期経営計画の策定について
  (1)計画期間 2020年4月から2023年3月


  (2)計画数値(最終年度)
      売上高                    16,674百万円
      営業利益                       808百万円
      経常利益                       517百万円
      当期純利益                      319百万円


  (3)策定の理由
   新型コロナウイルス感染症が今後の社会、経済に及ぼす影響等は未だ不透明であり、先行きの見通
 せない厳しい経営環境が続いておりますが、変化の激しい外部環境に対応していくためにも、2021
 年3月期を初年度とする今後3年間の中期経営計画を策定いたしました。
   詳細につきましては、添付資料をご参照ください。
                                            以上




                             3
中期経営計画
2020-2022




                       本資料内の省略表記について
               本資料内におきましては、便宜上、以下の省略表記を用いています。
            <ホテルブランド名称> ワシントンホテルプラザ=「WHP」、R&Bホテル=「R&B」
将来ビジョンと中期経営計画の位置づけ

                目標・ビジョン

         「お客様と従業員に高い満足を提供する」
     「グローバル展開し安定性の高いポートフォリオを実現する」
        「高い収益性を維持し企業価値を向上させる」




                 中期経営計画
             (2021/3期~2023/3期)


                                    1
中長期成長拡大イメージ


                                                 規模拡大
                               新規出店
                                                 &品質向上
                  朝食の充実化

        客室の改善
R&B                             インバウンド             収益性の
                                獲得強化                向上
                  既存店
                  リニューアル
        飲食店
 WHP    構造改革                       会員特典の            顧客基盤
                                   向上                の拡大
                   ネットワークの
                   拡大
         サイトや
  宿泊                       顧客基盤である会員システム「宿泊ネット」の利便性を高めつつ、R&B・
         アプリの改善            WHP事業それぞれは品質価値を向上させて既存店の収益を上げ、新規
  ネット
                           出店・インバウンド獲得により販売を拡大していく

                                                                2
中期事業環境認識

                    機 会                            リスク

       世界的イベントの国内開催と根強い海外旅行客の訪          感染症の拡大・長期化によるホテル利用需要の減退
        日意欲                               期間の長期化

       働き方改革、有給取得義務化等による休日取得の増          新設ホテルの供給増加による競争激化
        加及び分散化                           Web会議、テレワークの増加による出張需要の減退



            利益率の一層の向上を図るための生産性の向上
課           売上の維持・拡大を実現するための指名率、リピート率の向上
題
            ホテルの経年劣化、デザインの古さによる競争力低下の改善

            ESG意識の高まり、市場からの要請に応え得る経営のバージョンアップ



                                                                     3
生産性向上戦略

マルチジョブ(=多能工化)のさらなる推進                   機械化・IT化による業務効率の向上
   WHPを中心に宴会場や複数の直営飲食店を持つ大型事業所
    でのマルチジョブの取り組みを加速させる           ホテル部門
                                     自動チェックイン機の導入に
    人員数    人員構成   配置状況   更に工夫         よるフロント業務負荷の軽減
                                     事業ごと別々である営業基幹
業務の
                                      システムの統一化と簡素化
    見える化    改廃    標準化    推進と改善          2020年2月に高崎WHPに導入した
                                                自動チェックイン機


                                      管理部門
飲食店運営の構造改革
                                     RPAシステム等の業務自動化システムの活用
   各飲食店舗のフロア及びキッチンの業務効率を構造的に見       電子申請等のワークフローシステムの導入活用
    直し、オペレーション効率を高める
                                     宿泊ネット利用者等のビッグデータの分析活用
   不採算の飲食店舗は店舗の閉鎖、入れ替えを含め改革を
    実行                               各種分析ツールの導入活用による事務作業削減
                                     人事管理システムの刷新



                                                              4
収益力向上戦略①

 タイアップ、提携の活用                                         販売チャネルの強化
    藤田観光株式会社との宿泊サイトの相互利用の実施
                                                      「宿泊ネット」の      ポイント還元率を5%から7%に引き上げ
     当社運営ホテル例(高崎WHP)              藤田観光運営ホテル例         利用インセンティブ      ホ テ ル 業 界 初 注 2 と な る PayPayギ フ ト
                                 (ホテルタビノス浜松町)         及び利便性の向上       カードへのポイント交換特典を新設


                                                      法人チャネルを       インハウスエージェント注3、法人契約先
                                                      はじめとする         の拡大
                                                     ネットワークの拡大      新たなOTA等との提携拡大
    地元自治体の復興支援を目的としたキャンペーンへの積極
     的参画
     – 10月末までに、WHP17ホテル、R&B13ホテルが参画注1
    地場飲食店とのタイアップを通じた地方色あふれる宿泊
     パックの企画・販売を推進
      静岡北WHP 近隣飲食店              R&B仙台東口 近隣飲食店
      うな重の夕食付きプラン                牛タンの夕食付きプラン




(注1)キャンペーン終了分を含む(注2)弊社調べ (注3)企業や団体が自らの組織内に設置した旅行会社


                                                                                                         5
収益力向上戦略②

おもてなしの向上                            R&Bの商品力強化
   新たにクチコミ分析ツールを導入し、分析対象のサイトを
                                     Roomの           サーモ式混合栓、シーリングライト等への交換
    拡大した他、寄せられたクチコミの分析強化と、お客様の
    指摘に対する改善策の実施をスピードアップさせる仕組み        充実化            湯沸かしポット、壁掛けテレビ等の導入
    を導入(2020年3月~)
    分析ツールメニュー例                      Breakfastの       無料朝食の提供アイテムの拡充
                                      充実化            パン屋さんでパンを選ぶような「愉しみ」を提供

                                       サーモスタット式混合水栓               壁掛けテレビ




 研修を通じた          Web研修、オンライン研修の導入
  従業員の
おもてなし力の向上        通信教育補助制度の新設
                                                 無料朝食にオーガニックグラノーラ、ヨーグルト、ジャムを追加




                                                                                 6
店舗戦略

新規出店による事業の拡大                                 既存ホテルのリニューアルによる品質向上
   出店地を厳選し、着実に利益が出せるエリアへの出店によ                  既存店の改修工事を実施し競争力を向上につなげる
    り事業を拡大する
                                                    開業年月の経つホテルを中心
       数ありきではなく、厳選した好立地に出店することで高収益性を確保             年間1~2店舗ずつ
        – 政令指定都市を中心                                 客室内リニューアル、ホテルロビー、フロントカウンター、
        – 最寄駅から徒歩5分程度                                エレベーター、客室フロア、客室内照明・水回りなど
       年間1~2店舗ずつ                                     工事完了年月                   名称            客室数
       出店ブランドはR&Bが中心だが、観光需要も強いエリアではWHPでの            2021年3月(予)          博多中洲WHP             247
        出店も検討                                                                                201
                                                     2021年3月(予)          R&B東日本橋
                                                     2023年3月(予)         R&B上野広小路             186
        開業年月        名称       客室数      運営形態
                                                     2023年7月(予)            熊本WHP             350
    2020年11月1日   R&B名古屋駅前     237     自社所有
    2022年3月(予)   札幌WHP(仮称)    259      リース                        博多中州WHP(2021年3月完了予定)
                                             リニューアル事例             ※1フロアごとに改修工事を実施中
          R&Bホテル名古屋駅前        札幌WHP(外観イメージ)
            (外観イメージ)                         Before                    After        Before         After



                                             客室                                     客室
                                             (シングル)                                 (ツイン)




                                                                                                           7
ESGへの取組み

プラスチック製品の使用抑制                   公共スペースとしてのホテルの在り様の確立

        客室への歯ブラシ・かみそりの常備を止め、
 2000   持参を呼びかける活動をスタート
                                 現在、当社の一部ホテルにおいて以下の取り組みを
                                  実施しており、今後も自治体等に積極的に協力
        歯ブラシ・かみそり持参5回で
 2005   500円分QUOカードの進呈を開始           災害時帰宅困難者受入施設として登録


 2018   プラスチックマドラーを木製に変更            AED(自動体外式除細動器)の設置

                                   犯罪被害者等に対する宿泊施設として登録
 2019   プラスチックストローを生分解性のものに変更




プラスチック製品のさらなる使用抑制に努め              AEDの早期設置を目標とするほか、
   地球にやさしい企業運営を行う                 地域と共生できるホテル運営を行う


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業績計画・株主還元

 業績計画(単位:百万円)

                                 2021年3月期注        2022年3月期注      2023年3月期注              計画策定の前提
 売上高                                      5,708        15,211         16,674       新型コロナ感染症流行の収束時期につ
                                                                                    いては、国内は2021年6月頃を見込む
 営業利益                                   △6,670            348            808
                                                                                    一方、インバウンド観光客受入れ再開
     (営業利益率)                             ( - %)         (2.3%)         (4.8%)       時期は中計期間中は見込まず
 経常利益                                   △7,003            177            517       東京オリンピック・パラリンピック開
                                                                                    催に伴う観光需要は見込まず
 親会社株主に帰属する当期純利益                        △6,930             83            319       設備投資については7ページ記載のも
 EBITDA                                 △5,835          1,294          1,765        のを見込む
(注)当社の子会社である名古屋国際ホテルは、2020年9月30日をもって営業を終了しております
   業績計画は、2021年3月期は連結、2022年3月期以降は単体としております



                  株主還元は配当を中心に実施
 株主還元の            基本方針は「業績を勘案しつつ、既存事業所の設備改修のほか、将来の事業展開と経営体質の強化、並びに不測
                   の事態の備えのために必要な内部留保を確保しつつ、配当性向25%を目安とした安定的かつ継続的な配当を実
  考え方              施」すること
                  但し、今中計期間中は株主の皆様のご期待を勘案しつつも、今後の業績の推移・見通しに基づいて決定する方針



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                         ワシントンホテル株式会社 経営企画室
                  TEL:052-745-9035   E-mail:pr@washingtonhotel.co.jp



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