4671 ファルコHD 2021-05-11 15:30:00
中期経営計画(2022年3月期-2024年3月期)策定のお知らせ [pdf]

                                                  令和3年5月 11 日
各 位
                             会 社 名   株式会社ファルコホールディングス
                             代表者名    代表取締役社長       安田 忠史
                                     (コード番号:4671 東証第一部)
                             問合せ先    取締役管理室長       大西 規和
                                     (TEL. 06-7632-6150)


      中期経営計画(2022 年 3 月期-2024 年 3 月期)策定のお知らせ

  当社は、このたび 2022 年 3 月期から 2024 年 3 月期までの中期経営計画を策定いたしましたので、
その概要について、下記のとおりお知らせします。



                              記

 1.中期経営計画の背景
   当社は 2019 年 3 月期から 2021 年 3 月期の 3 ヵ年を対象とする中期経営計画を策定いたしましたが、
 2019 年 2 月の総合研究所の火災に伴い取り下げております。その後、総合研究所火災の影響による一
 部顧客の流出による売上高の減少、検査機器の再投資による経費の増加、更には新型コロナ感染症の
 感染拡大に伴う医療機関への受診抑制による臨床検査受託検体数の減少、調剤薬局事業における処方
 箋枚数の減少などの影響を受けました。このような状況に対して、タブレット端末の活用、臨床検査
 の依頼・報告の ICT 化等により検査-営業-集配にわたる事業構造を抜本的に見直し、固定費の削減
 を進めてまいりました。一方、新型コロナ感染拡大にかかる検査への社会的ニーズに応えるべく、新
 型コロナ感染症に関連した検査の実施能力を増強させてまいりました。また、体外診断用医薬品「MSI
 検査キット(FALCO)、クラウド型電子カルテ「HAYATE/NEO」
                」                         、診療所支援ビジネスといった、新たな
 ビジネスも立ち上げております。
   その結果、2021 年 3 月期の売上高は 436 億 8 百万円、営業利益は 26 億 14 百万円、経常利益は 28
 億 53 百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は 18 億 53 百万円となり、営業利益、経常利益は過去
 最高益を更新いたしました。
   今後も当社を取り巻く外部環境は目まぐるしく変化されることが予想されます。その一つが、新型
 コロナ感染症の影響です。変異株の発生、感染拡大等により、短期間での感染収束は困難と見られま
 すが、ワクチン接種の進展、治療薬の開発等により、中期的には感染は抑制されていくものと想定さ
 れ、新型コロナ関連検査による売上高は中期的には剥落していくものと考えられます。
   一方で、少子高齢化の進展に伴い医療保険財政は厳しさを増し、新型コロナ感染症対策により国家
 財政は一層厳しさを増しております。このため、今後診療報酬、薬価の改定は従来以上に厳しいもの
 となることが想定されます。更に、遺伝子に基づく医療、医療分野における ICT の更なる活用など、
 医療の効率化への社会的ニーズが増大すると考えられます。特に、遠隔診療、オンライン資格確認、
 医療ビッグデータの活用など、医療・健康分野における DX(デジタル・トランスフォーメーション)
 が着実に進展していくものと想定されます。
   このように大きな経営環境の変化を見通し、更なる成長を図るため、本中期経営計画を策定しまし
 た。




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2.2030 年に向けたありたい姿
 当社グループの医療専門人材の知識を結集し、ICT を活用することにより、臨床検査、調剤薬局の
枠を超えて医療機関の困りごとを解決することで、我が国の健康・医療に貢献する。そして、医療機
関から、なくてはならない困りごとの解決パートナーとして、認知されるグループでありたい。

3.中期経営計画の基本方針
(1)新型コロナウイルス感染抑制への貢献
 新型コロナ感染症に関して、引き続き当社グループの人的資源、検査能力を最大限活用し、新型コ
ロナ感染症関連検査を通じて我が国における感染拡大の抑制に貢献してまいります。

(2)臨床検査事業、調剤薬局事業の競争力の強化
 臨床検査事業、調剤薬局事業においては、今後、市場が成熟化し、診療報酬や薬価が引き下げられ
る環境下、競争が更に激化していくと想定されます。大都市圏を中心としたエリアドミナント展開の
強化、ICT を活用した顧客との繋がりの強化、効率的かつ柔軟な対応が可能な事業構造への変革、更
には新たな事業とのシナジー効果により、競争力の強化を図ってまいります。

(3)新たな収益の柱の確立
 遺伝子に基づく医療、ICT による医療の効率化をビジネスチャンスと捉え、以下の事業を臨床検査
事業、調剤薬局事業に次ぐ新たな収益の柱として確立することを目指します。
・体外診断用医薬品「MSI 検査キット(FALCO)」の適応拡大による事業拡大
・クラウド型電子カルテ「HAYATE/NEO」の販売強化
・ICT を使った診療所支援ビジネスの積極拡大

4.連結数値目標

                                           (単位:百万円)
                         34 期       35 期         37 期
                       2021/3 期    2022/3 期     2024/3 期
                       (実績)        (予想)         (目標)
 売上高                      43,608      44,800       45,000
 営業利益                      2,614       2,800        3,000
 経常利益                      2,853       3,000        3,150
 親会社株主に帰属する当期純利益           1,853       1,800        1,900
 ROE                        9.5%           9%           9%
 新事業売上比率※                   3.0%           4%           10%
 ※「新事業」は、体外診断用医薬品「MSI 検査キット(FALCO)、クラウド型電子カルテ
                                  」
  「HAYATE/NEO」
             、診療所支援ビジネスの合計を指します。


5.株主還元
 連結純資産総還元率を尺度とし、3%の達成を目標とします。



                                                              以上




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