4633 サカタインクス 2021-03-02 17:00:00
長期ビジョン2030ならびに中期経営計画2023 説明会資料 [pdf]
サカタインクス株式会社
長期ビジョン
SAKATA INX VISION 2030
2021年3月1日
目次
1. はじめに
2. 沿革
3. 過去10年のあゆみ
4. 事業環境認識と戦略の方向性
5 . S A K ATA I N X V I S IO N 2 0 3 0
6. 2030年に向けて目指す姿
7. 各事業の取り組み
8. ESG・サステナビリティへの取り組み
2
1. はじめに
サ カ タ イ ン ク ス グ ル ー プ は 、 1896 年 の 創 業 か ら 今 年 で 125 年 を 迎 え 、 越えた新規事業の創出など “新たな挑戦” と社内改革の実現を積極
これまで着実に成⾧してまいりました。しかし近年、当社グループを 的に推進して まいります 。それと同時に 、世界全体の共通アジェン ダと
取り巻く事業環境は大きく変化しております 。デジタルメディアの急激な なった “SDGs” にうたわれている、地球環境をはじめとした様々な課題
普及や、環境対応へのニーズがより一層高まるなど、今後さらに非連続 にも取り組み、サステナブルな社会の実現に貢献していきながら 、ESG
的な変化が起こりえる状況にあります。 経営を実践します。さらには、DX(デジタルトランスフォーメーション)の
推進と、資本コストを意識した、経営資源の最適化に努め、企業価値
その一方で、企業はステークホルダーの皆様方から 、事業面での利益 の一層の向上に取り組んでまいります。
追求だけではなく、社会面での課題解決にも積極的に取り組むことが
求められており、当社グループも例外ではありません。 当社がこの先、永続的に発展していくために、まずは次の10年をその礎と
しなければなりません。そのためには、当社グループ一丸となって目標達
この ような事業環境の変化の中で 、当社グループが生き残り 、世の中 成に向けて突き進んでまいります。お客様や仕入先様、株主様をはじめ
から求められる企業として持続的に成⾧していくためには、常に柔軟性を としたステークホルダーの皆様方と共に新たな歴史を築いてまいりたく 、
もって、⾧期的な視点に立って、将来のあるべき姿と、そこに至る道筋や 何卒よろしくお願い申し上げます。
施策を策定し、それらを当社グループ全体で共有 ・推進していくことが
重要です。
この度、当社グループが目指す将来の姿と、進むべき方向性を明確に
示した、2030年を見据えた⾧期ビジョンと成⾧戦略、
『SAKATA INX VISION 2030』
( Create and Innovate, Care for the Earth, Color for Life,
“あなたと、つくる、価値ある、あした“)を策定しました。
当社の企業理念である、「ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの
創造」をビジネステーマに、「人々の暮らしを快適にする情報文化の
創 造 」 を存在意義 と し て 、新規 市場の 開 拓や これ まで の 事業分野 を
3
2. 沿革
【成熟期と変革の未来へ】
【創成期】 【成長期】
環境・品質・安全への対応
創業から近代化の時代へ 国内の業績伸長と海外への積極展開へ
海外展開のさらなる強化へ
1896年 個人商店(阪田インキ 1979年 海外初のインキ生産拠点を 1996年 ISO9001認証取得
製造所)として大阪で 台湾に設立
創業、新聞インキの 2001年 ISO14001認証取得
製造・販売を開始 1987年 欧州に進出 2003年 ベトナムに進出
1987年 社名をサカタインクス(株)に改称
阪田恒四郎(創業者) ベトナム・ホーチミン
1988年 北米に進出
1905年 本格的な新聞インキ製造工場 2008年 OSHMS認定取得
(旧福島工場)稼働
2014年 滋賀工場稼働
1906年 社名を「阪田インキ製造所」から アメリカ・シカゴ
「阪田商会」に改称
1989年 インドネシアに進出
1959年 近代的な総合工場 滋賀県米原市
1992年 サカタインクスインターナショナル
(現・大阪工場) 2016年 南米(ブラジル)に進出
株式会社を設立
を建設
(1998年7月シークス(株)に改称)
2016年 ボタニカルインキ
兵庫県伊丹市 1993年 環境に配慮した大豆油ベースの (植物由来の材料一部使用)
オフセットインキ上市 シリーズの展開開始
1960年 海外初の駐在所をフィリピンに開設
1995年 インド、中国に進出
1969年 野田工場
(現・東京工場)
稼働 2021年 ⾧期ビジョン
SAKATA INX VISION 2030
スタート
千葉県野田市 インド・ニューデリー 中国・広東省
4
3. 過去10年のあゆみ
売上高
数字で見る成長( 2011年 → 2020年 )
2011年 1,195 億円 2020年 1,615 億円
海外売上高比率 自己資本比率
2011年
60.0 % 52.6 %
印刷インキ|日本
印刷インキ|アジア
印刷インキ|米州
2020年
印刷インキ|欧州
42.2% 40.3%
機能性材料
その他・調整 従 業 員 数 設 備 投 資 額
0 500 1,000 1,500 (単位:億円)
4,686 名 532 億円
全体 ▶約 1.4 倍 米州 1.9 倍
▶約
3,385名 10 年 累 計
アジア ▶ 約 2.1 倍 機能性材料 ▶ 約 1.9 倍
売上高、 営業利益、 営業利益率の推移
(単位:億円、%)
売上高(左軸) 営業利益(右軸) 営業利益率
2,000 200
1,573 1,620 1,672 1,615
1,465 1,555 1,511
1,500 1,399 150
1,195 1,230
93 101
1,000 82 79 85 100
62 72
57 51
500
42 50
5.9 6.0 6.7 5.5
4.7 5.4 3.7 4.5
3.6 3.2
0 0
2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
5
4. 事業環境認識と戦略の方向性
事業環境変化 戦略の方向性
国内・海外での市場・競争環境変化
紙離れによるインキ需要の低迷
新興国市場における競争の激化
脱プラスチック等環境対応ニーズの変化と高まり 地球環境と地域社会を
重視した
ESG・サステナビリティの
デジタル化によるバリューチェーンの変化 取り組み強化
デジタル媒体の大幅な増加
印刷の多様化・カスタマイズ化
印刷インキ・ 新しい
環境制約・社会課題への対応 機能性材料事業の拡大 事業領域への挑戦
⾧期的なサステナビリティ配慮、
SDGsに向けた取り組みの重要性の高まり
資源制約・原料価格高騰リスクの高まり
ESG投資の影響力増大
6
5. SAKATA INX VISION 2030
企業理念(マインド イン マインド)
ビジネステーマ 存在意義
ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造 人々の暮らしを快適にする情報文化の創造
ビジョン
Create and Innovate, Care for the Earth, Color for Life
あなたと、つくる、価値ある、あした
新たな領域への挑戦によって”イノベーション“を生み出し、”地球”にやさしい技術で、
”人生“を快適かつ豊かに彩り、世界中に笑顔があふれる未来を創る企業
戦略の方向性
地球環境と地域社会を重視した
印刷インキ・ ESG・サステナビリティの取り組み強化 新しい事業領域への挑戦
機能性材料事業の拡大
変革プロジェクト
グローバル連結経営の ステークホルダーとの関係強化 人材育成の強化
さらなる強化 組織風土の改革
7
6. 2030年に向けて目指す姿
売上高 長期ビジョン戦略目標
(億円)
売上高 3,000 億円規模
新規事業 営業利益率 8%
3,000 環境・バイオケミカル エレクトロニクスケミカル
4つの注力分野
エナジーケミカル オプトケミカル
機能性材料事業
社会トレンドを捉えた高付加価値製品をグローバルに展開 新規事業
2,500
印刷インキ事業
主力のパッケージ印刷分野を中心に、より一層の環境経営を推進
機能性材料事業
2,000 印刷インキ事業
1,500
1,000
現在 中計2023 CCC-Ⅰ 中計2026 CCC-Ⅱ 中計2029 CCC-Ⅲ 2030年
基盤構築 事業拡大・収益力強化 長期ビジョン実現へ
8
7. 各事業の取り組み 既存事業
印刷インキ事業 2030 パッケージ印刷分野 / 情報メディア印刷分野
環境経営の推進
バリューチェーン全体の強化
グローバルパートナーとの関係強化
高付加価値製品の開発と展開
国、事業をまたいだ最適経営の強化
成長市場・新規市場へ経営資源の投入
機能性材料事業 2030 インクジェット印刷分野 / ディスプレイ関連分野
社会トレンドを捉えた高付加価値製品を
グローバルに展開
グローバルでのさらなる連携強化
各市場での販売・収益力強化、ブランド力の向上
9
7. 各事業の取り組み 新規事業
戦略キーワード:安全安心、便利快適、健康維持、低炭素社会、サステナビリティ
当社が目指すこと 注力分野 ターゲット領域
人々の快適な暮らしへの貢献
環境・
バイオケミカル
ヘルスケア
パッケージ
通信技術の高度化
モビリティの軽量化 エナジーケミカル
超高齢化社会への対応
太陽電池
持続可能な社会の実現 エレクトロニクス モビリティ
ケミカル
IoT/5G
オプトケミカル
バイオマス原料利用 ディスプレイ
再生エネルギー促進
オプト (光学)
オープンイノベーション&リーンスタートアップ
当社コアコンピタンスの活用により社会課題に対応
10
8. ESG・サステナビリティへの取り組み
社会 温室効果ガス 気候変動 廃棄物 食品ロス
課題 プラスチック海洋汚染 リスクガバナンス 人権尊重 ジェンダーフリー
重要課題(マテリアリティ) 目指す社会 SDGs
持続可能な地球環境を 地球環境を保護し、
維持するための活動 人々に安全と健康を
快適さ、利便性とともに、
安心・安全な製品の供給
循環型社会の実現を
豊かな生活、新しい
研究開発・技術力の強化
ライフスタイルの創造を
コーポレートガバナンス、 ステークホルダーとの
コンプライアンスの強化 良好な信頼関係を
人権の尊重と
ダイバーシティの推進
働きやすい労働環境を
11
8. ESG・サステナビリティへの取り組み
E:環境
環境配慮型製品比率の向上 生産活動における環境負荷の低減
太陽光発電導入とエネルギー消費量削減
ボタニカルインキ
滋賀工場、東京工場への太陽光発電システム導入
植物由来成分を含有し、CO2排出抑制に貢献
ボタニカル度の向上に向けて、研究開発を推進
滋賀工場 太陽光第一・第二発電所
GHG30%削減 ※
TCFDへの早期賛同とリスク開示
2030
※日本国内のScope1&2における2013年度比の削減目標
S:社会 G:ガバナンス
働きやすい労働環境 コーポレートガバナンス強化
多様な勤務制度 役員構成や経営会議の多様化
テレワーク制度の導入 社外取締役・女性取締役の参画
ワークライフバランスの推進 海外現地法人役員との戦略会議
健康経営推進 内部統制システムの整備
サカタインクス健康経営宣言
国内女性管理職比率15%以上 政策保有株式の縮減
育休取得率100%
2030 リスクマネジメントの強化
2030
12
サカタインクス株式会社
中期経営計画 2023 CCC-Ⅰ
2021年3月1日
目次
1.前中期経営計画2020の振り返り
2. 中期経営計画2023 CCC-Ⅰ
CCC-I : 今中計を⾧期ビジョン『SAKATA INX VISION 2030』の「第一期・フェーズI」とし、
⾧期ビジョンのキャッチフレーズ「Create and Innovate, Care for the Earth, Color for Life」
の頭文字から、CCC-Iと表記しました。
15
1. 前中期経営計画2020の振り返り
売上高・利益比較
2020年計画 2020年実績 連結売上高・利益比較 (単位:億円)
1,950 億円 1,615 億円
売上高 営業利益 経常利益
売 上 高
(左軸) (右軸) (右軸)
為替要因除く 1,691 億円
営業利益 130 億円 72 億円 2,000
1,950 200
経常利益 150 億円 77 億円
1,620 1,672 1,615
R O E 10 %以上 6.9 % 150
1,500 150
為替レート 112 円/ドル 106.82 円/ドル
130
未達要因 : 外部環境の激変 1,000 100
73 77
デジタル化進展に伴う印刷情報関連の需要減 69
アジアの政治・経済情勢の変化による販売不振
72
円高による為替換算の影響 500 50
62
(USドル 計画 112円 → 実績 106.82円 △4.6%) 51
原材料価格高騰
新型コロナウイルス感染症のパンデミック
0 0
→ 景気の急減速/情報メディア・機能性材料の需要減
2018年 2019年 2020年 2020年
実績 実績 実績 計画
17
設備投資比較 ※非連結含む
地域別投資内訳 (単位:億円) 中計2020計画時
280 設備投資計画 : 180 億円
戦略的 戦略的投資枠 : 100 億円*
投資枠 186
100 戦略的投資を含む 総投資額 : 280 億円
欧州 5 *成⾧を加速させるための投資枠
欧州 35
米州 47
米州 39
アジア 43 戦略的投資
アジア 47
M&A
日本
日本 A. M. Ramp & Co. GmbH
85
65 (通称RUCO 社〈独〉)
中計 中計
2020計画 2020実績 新規市場への進出
(3年累計) (3年累計) SAKATA INX (BANGLADESH)
減価償却費 PRIVATE LTD
141 3年累計 133
18
2. 中期経営計画2023 CCC-Ⅰ
中計2023 CCC-Ⅰ ~長期ビジョン達成に向けた基盤構築~
SAKATA INX VISION 2030
Create and Innovate, Care for the Earth, Color for Life
あなたと、つくる、価値ある、あした
長期ビジョン戦略の方向性
印刷インキ・機能性材料事業の拡大 地球環境と地域社会を重視した 新しい事業領域への挑戦
ESG・サステナビリティの取り組み強化
グローバル連結経営のさらなる強化
変革プロジェクト ステークホルダーとの関係強化
人材育成の強化・組織風土の改革
基盤構築 事業拡大収益力強化 長期ビジョン実現へ
中期経営計画2023 中期経営計画2026 中期経営計画2029
CCC-Ⅰ CCC-Ⅱ CCC-Ⅲ
DXの推進、資本コストを意識した経営
2023年 2026年 2029年 2030年
20
中計2023 CCC-Ⅰ 連結売上高・利益目標
(単位: 億円、%)
2,500 売上高(左軸) 経常利益(右軸) 250
営業利益(右軸) 1,950
(2020年度比
+20.7%)
2,000 200
1,620 1,672
1,555 1,573 1,615
1,511 130
1,500 118 112 (6.7) 150
110
(7.8) (7.2)
(7.1)
73 77
1,000 69 100
(4.3) (4.4) (4.8) 115
101
93 (5.9)
(6.7) 85
(6.0) 72
500 (5.5) 50
62 (4.5)
51 (3.7)
(3.2)
0 0
2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
2023年
実績 実績 実績 実績 実績 実績 計画
計画
中計2023
中計2017 中計2020
CCC-Ⅰ
※ 営業利益・経常利益の( )内は対売上高比率
21
セグメント別売上高・営業利益計画
(単位: 億円、%)
2020年 2023年 2020:2023
売上高 実績 計画 増減 増減率
印刷インキ・機材(日本) 480 518 38 7.9
印刷インキ(アジア) 325 450 125 38.5
印刷インキ(米州) 495 535 40 8.1
印刷インキ(欧州) 101 175 74 73.3
機能性材料 118 172 54 45.8
その他 169 171 2 1.2
調整額 △76 △73 3 -
計 1,615 1,950 335 20.7
2020年 2023年 2020:2023
営業利益 実績 利益率 計画 利益率 増減 増減率
印刷インキ・機材(日本) * 12 2.6 18 3.5 6 50.0
印刷インキ(アジア) 24 7.5 29 6.4 5 20.8
印刷インキ(米州) 29 6.0 30 5.6 1 3.4
印刷インキ(欧州) △4 △4.3 2 1.1 6 -
機能性材料 * 5 4.7 23 13.4 18 4.6倍
その他 1 0.9 6 3.4 5 -
調整額 * 2 - 3 - 1 -
計 72 4.5 115 5.9 43 59.7
* 2021年より、セグメント間の経費配賦基準の見直しをかけたため、2020年実績の営業利益は、新基準で表示しております。
このため、2月12日公表しました「2020年12月期決算短信」とは、「印刷インキ・機材(日本)」、「機能性材料」、「調整額」
の数値が異なります。 22
売上高・営業利益計画
印刷インキ・機材(日本)
重点施策
環境対応・社会的課題への取組み SDGs対応循環型
パッケージ向けインキの開発
環境配慮型製品(ボタニカルインキ)
の積極展開 TPM活動および労働安全衛生
改善活動の継続と深化
情報メディア事業の効率化
売上高(億円) 営業利益(億円)
2023年 2023年
売上高構成比 営業利益構成比
518
480
18
+38 億円 25.6% 12 + 6 億円 16.7%
+ 7.9 % + 50.0 %
2020年 2023年 2020年 2023年
実績 計画 実績 計画
23
売上高・営業利益計画
印刷インキ(アジア)
重点施策
環境配慮型・サステナブル製品の 設備投資の推進による販売拡大
積極展開
新規市場への参入 グローバル購買による原材料の
安定供給
売上高(億円) 営業利益(億円)
2023年 2023年
売上高構成比 営業利益構成比
450 29
24
325 +125 億円 22.3% + 5 億円 26.9%
+ 38.5 % + 20.8 %
2020年 2023年 2020年 2023年
実績 計画 実績 計画
24
売上高・営業利益計画
印刷インキ(米州)
重点施策
環境配慮型・サステナブル製品の 南米市場の販売強化と積極投資
積極展開
グローバル顧客への販売強化 設備投資の推進による販売拡大
売上高(億円) 営業利益(億円)
2023年 2023年
売上高構成比 営業利益構成比
535
495 29 30
+40 億円 26.5% + 1 億円 27.8%
+ 8.1 % + 3.4 %
2020年 2023年 2020年 2023年
実績 計画 実績 計画
25
売上高・営業利益計画
印刷インキ(欧州)
重点施策
環境配慮型・サステナブル製品の 新規市場への参入
積極展開
グローバル顧客への販売強化 設備投資の推進による販売拡大
生産拠点の再構築による収益性向上
売上高(億円) 営業利益(億円)
2023年 2023年
売上高構成比 + 6 億円 営業利益構成比
175
2
101
+ 74 億円 8.7% △4 1.9%
+ 73.3 %
2020年 2023年 2020年 2023年
実績 計画 実績 計画
26
売上高・営業利益計画
機能性材料
重点施策
社会トレンドを捉えた高付加価値製品への展開
・インクジェット:衣食住を中心とした成長する産業分野への展開
・高付加価値フラットパネルディスプレイ材料への展開
・タッチパネル市場等周辺分野における機能性製品の事業拡大
成長する市場での機能性材料製品の現地生産化
売上高(億円) 営業利益(億円)
2023年 2023年
売上高構成比 営業利益構成比
172
23
118
+ 54 億円 8.5% + 18 億円 21.3%
+ 45.8 % 4.6倍
5
2020年 2023年 2020年 2023年
実績 計画 実績 計画
27
新規事業
戦略キーワード:安全安心、便利快適、健康維持、低炭素社会、サステナビリティ
注力分野 ターゲット領域 戦略製品
バイオマス系機能性 材料
環境・ CO 2 吸着材料
バイオケミカル
ヘルスケア
パッケージ 半導体・増感材料
エナジーケミカル
太陽電池 導電性材料
絶縁性材料
エレクトロニクス モビリティ 導電性接合材料
ケミカル 低誘電材料
IoT/5G
センサー材料
オプトケミカル 屈折率調整材料
ディスプレイ LED封止材料
オプト (光学)
事業化に向けたオープンイノベーションを推進
28
新規事業 取り組み①
使用済みプラスチックの再資源化事業への取り組み
ケミカルリサイクル推進における社会貢献
社会課題
ー海洋プラスチック汚染
RPJ 参画企業
ー CO2排出量の増加
使用済みプラスチックを原料として
様々なプラスチックに効率よく再生
再資源化技術
プラスチックバリューチェーンの一員として
使用済みプラスチックの再資源化を推進し、
持続可能な社会の実現に向けて貢献して参ります。
29
新規事業 取り組み②
サカタインクス=シークス協業の取り組み
エレクトロニクスケミカル事業における協業体制
サカタインクス株式会社
ターゲット領域
エレクトロニクスケミカル
素材開発
フレキシブル
コネクテッドカー
シークス株式会社
ワンダーフューチャー サイネージ
コーポレーション
量産実装技術 新しい素材、新しい工法で
ダメージレス部品
実装プロセス IoT・センサー 世の中にまだない“もの”を
創り出す
協業による革新的な要素を提供
関係企業間の特長を活かし、シナジー創出へ。
プリンテッドエレクトロニクスプロセスにおいて、薄型、
小型、軽量化された電子関連部品の社会実装を
顧客 通じて、安心、且つ便利な社会を目指します。
30
設備投資計画 ※非連結含む
地域別投資計画 (3年累計)
(単位:億円)
7 49
欧 州
日 本
56
38
アジア 米 州
設備 戦略的 減価
地 域 日本 アジア 米州 欧州 合計
投資計 投資 償却費
中計3年累計 49 56 38 7 150 150 300 155
31
主要な設備投資計画
イギリス(マンチェスター) 日本(大阪) アメリカ(ウィスコンシン州) アメリカ(ニューヨーク州)
パッケージ用インキ設備更新および 大阪工場リニューアル パッケージ用インキ設備増強 缶用インキ設備増強
生産効率化 (’23年 完工予定) (’21年 完工予定) (’21年 完工予定)
(’21年 完工予定)
日本(東京)
物流倉庫棟建設
(’22年 完工予定)
中国(上海)
工場第二期工事
アメリカ(オハイオ州)
インド(パノリ) (’21年 完工予定)
パッケージ用インキ設備増強
パッケージ用インキ設備増強 (’21年 完工予定)
(’21年 完工予定)
中国(広東省茂名)
オフセットインキ第2工場建設
ベトナム(ハノイ) (’21年 完工予定)
パッケージ用インキ設備増強
(’22年 完工予定)
フィリピン(マニラ) ブラジル(サンパウロ)
パッケージ用インキ新工場建設 パッケージ用インキ新工場建設
(’22年 完工予定) (’23年 完工予定)
32
キャッシュ・フロー計画(3年累計)
積極的な投資を図り更なる成長に結びつける
(単位:億円)
400
営業CF 投資CF
350
300
設備投資計画 : 150億円
250 戦略的投資枠 : 150億円 *
200
総投資額 : 300億円
150
*成 長 を 加 速 さ せ る た め の 投 資 枠
100
財務CF
50
0
33
連結計画値および経営指標
2023年 連結計画値
売上高 1,950 億円
営業利益 115 億円
経常利益 130 億円
2023年 連結経営指標
ROE 10 %以上
34