4611 大日塗料 2021-11-24 09:00:00
2022年3月期 第2四半期決算説明会資料 [pdf]
2021年度(2022年3月期)第2四半期
決算説明会
2021年11月24日
証券コード 4611 東証第一部
目次
Part Ⅰ. 決算実績・業績予想 p. 2
Part Ⅱ. 中期経営計画の進捗状況 p. 19
Appendix. 会社紹介、関連会社事業紹介 p. 28
1
PartⅠ. 決算実績・業績予想
2
1. 2021年度 第2四半期決算実績
①連結損益計算書
各セグメントで前期に比べ需要が回復し増収増益となり、概ね予想水準での着地
原油などの資源高が想定を上回る水準で推移し、原材料コストが増大
2020年度 2021年度 前期比 中間予想比
(単位:百万円,%) 中間実績 中間予想 中間実績 増減額 増減率 増減額 増減率
売上高 30,379 33,000 32,817 + 2,438 + 8.0% △ 182 △ 0.6%
売上総利益 8,880 9,920 9,946 + 1,066 + 12.0% + 26 + 0.3%
販売費及び
8,064 8,220 8,200 + 135 + 1.7% △ 19 △ 0.2%
一般管理費
営業利益 815 1,700 1,746 + 930 + 114.2% + 46 + 2.7%
経常利益 1,038 1,750 1,752 + 713 + 68.7% +2 + 0.1%
親会社株主に帰属
する四半期純利益
413 1,000 920 + 506 + 122.5% △ 79 △ 7.9%
国産ナフサ(円/KL) 27,600 47,000 50,600 + 23,000 + 83.3% + 3,600 + 7.7%
3
1. 2021年度 第2四半期決算実績
②設備投資・減価償却費・研究開発費
2020年度2Qは技術センターの建設、中国新工場の建設により投資額がスポット的に増加
2020年度 2021年度
(単位:百万円、%) 中間実績 中間実績 増減額 増減率
減価償却費 1,184 1,282 + 97 + 8.3%
設備投資額 2,199 903 △ 1,295 △ 58.9%
研究開発費 926 969 + 42 + 4.6%
4
1. 2021年度 第2四半期決算実績
③セグメント別売上高
国内塗料、海外塗料は工業分野を中心に、コロナ影響から需要の持ち直しにより大幅に増収
照明機器は、コロナ影響からの回復が部分的かつ東京五輪期間の開発停滞により、予想比では未達
2020年度 2021年度 前期比 中間予想比
(単位:百万円,%) 中間実績 中間予想 中間実績 増減額 増減率 増減額 増減率
売上高 30,379 33,000 32,817 + 2,438 + 8.0% △ 182 △ 0.6%
国内塗料 22,922 24,500 24,380 + 1,458 + 6.4% △ 119 △ 0.5%
海外塗料 2,355 3,200 3,498 + 1,143 + 48.6% + 298 + 9.3%
照明機器 3,447 3,850 3,602 + 154 + 4.5% △ 247 △ 6.4%
蛍光色材 558 580 620 + 62 + 11.1% + 40 + 7.0%
その他 1,095 870 715 △ 379 △ 34.7% △ 154 △ 17.8%
5
1. 2021年度 第2四半期決算実績
④国内分野別・海外地域別売上高
国内:一般分野は前期から引き続き堅調に推移、工業分野はコロナ影響から需要が持ち直し、増収
海外:各地域において自動車生産台数が持ち直し、大幅に増収
2020年度 2021年度 前期比 中間予想比
(単位:百万円,%) 中間実績 中間予想 中間実績 増減額 増減率 増減額 増減率
国内塗料 22,922 24,500 24,380 + 1,458 + 6.4% △ 119 △ 0.5%
一般分野 8,744 8,900 9,070 + 326 + 3.7% + 170 + 1.9%
工業分野 7,654 8,520 8,444 + 789 + 10.3% △ 75 △ 0.9%
その他分野 1,581 2,030 1,954 + 373 + 23.6% △ 75 △ 3.7%
子会社・調整等 4,942 5,050 4,910 △ 31 △ 0.6% △ 139 △ 2.8%
海外塗料 2,355 3,200 3,498 + 1,143 + 48.6% + 298 + 9.3%
東南アジア 1,663 2,200 2,550 + 886 + 53.3% + 350 + 15.9%
中国 377 500 438 + 60 + 16.1% △ 61 △ 12.3%
北中米 313 500 509 + 196 + 62.5% +9 + 1.9%
6
1. 2021年度 第2四半期決算実績
⑤セグメント別営業利益
国内塗料、海外塗料、照明機器は増収に伴い、大幅に増益
蛍光色材は、前期における高付加価値品の特需が剥落し、減益
2020年度 2021年度 前期比 中間予想比
(単位:百万円,%) 中間実績 中間予想 中間実績 増減額 増減率 増減額 増減率
営業利益 815 1,700 1,746 + 930 + 114.2% + 46 + 2.7%
国内塗料 352 1,000 1,077 + 725 + 205.6% + 77 + 7.8%
海外塗料 31 200 264 + 233 + 746.5% + 64 + 32.3%
照明機器 144 330 213 + 69 + 48.0% △ 116 △ 35.4%
蛍光色材 37 30 27 △ 10 △ 27.3% △2 △ 8.0%
その他 151 40 45 △ 105 △ 69.6% +5 + 14.7%
調整額 98 100 116 + 18 + 18.8% + 16 + 16.9%
7
1. 2021年度 第2四半期決算実績
⑥連結営業利益(実績)の増減要因
(億円、四捨五入) 国内塗料 海外塗料 照明機器 蛍光色材
(前期比 +7.3) (前期比 +2.3) (前期比 +0.7) ・その他
20
+ 1.1 ▲ 1.0
+ 2.5 ▲ 0.9 + 0.7 ▲ 0.2 ▲ 0.2 17.5
L 蛍 そ
16 + 9.7 ▲ 0.0 中 北 E
国 中 光 の
D ラ 他
販 東 市 米 照
管 南 場 市 ン
明 プ
費 ア 場 関
+ 3.1 の ジ 関
12 ▲ 5.5 連 連
増 ア
加 市
場
8.2
8
販
売
数
量 原 商
4 の 材 品
増 料 構
加 価 成
格 ・
の 子
0 高 会
2020年度 騰 社 2021年度
2Q実績 等 2Q実績
8
1. 2021年度 第2四半期決算実績
⑦連結貸借対照表
(単位:百万円) 2021年3月末 2021年9月末 増減額
流動資産 33,073 33,073 +0
現金及び預金 6,983 6,506 △ 476
受取手形及び売掛金 15,739 15,497 △ 241
たな卸資産 8,930 9,800 + 869
その他流動資産 1,420 1,269 △ 150
固定資産 52,691 53,060 + 368
有形固定資産 25,877 25,682 △ 195
無形固定資産 424 423 △1
投資その他の資産 26,389 26,955 + 565
資産合計 85,765 86,134 + 368
負債合計 34,900 34,873 △ 26
(借入金残高) (5,900) (5,200) (△ 700)
純資産合計 50,865 51,260 + 395
負債純資産合計 85,765 86,134 + 368
9
1. 2021年度 第2四半期決算実績
⑧連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円) 2020年度2Q 2021年度2Q 増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,404 1,839 + 434
投資活動によるキャッシュ・フロー △ 1,403 △ 758 + 644
財務活動によるキャッシュ・フロー 3,700 △ 1,690 △ 5,390
現金及び現金同等物に係る換算差額 △ 195 122 + 318
現金及び現金同等物の増減額 3,506 △ 486 △ 3,992
現金及び現金同等物の期首残高 5,064 6,736 + 1,672
現金及び現金同等物の期末残高 8,570 6,250 △ 2,319
10
2. 事業環境認識
2020年度に堅調に推移した構造物分野は、2021年度も同水準の需要見込み
工業用分野は、半導体等の部材不足により、自動車産業や電気機器向けの需要が停滞
国内塗料
ナフサ価格やエポキシ樹脂価格の高騰、一部原材料の調達逼迫による原価率の悪化
→ 分野別の対策を実行中
下期(7月)以降、半導体等の部材不足に起因し、各国における自動車生産台数が
前期比で減少傾向に転じる
海外塗料 中国の電力制限により、顧客の生産調整が発生
DNT浙江は2022年2月に危険化学品を含む営業・生産許可を取得予定
原材料価格及び海上輸送費の高騰による原価率の悪化 → 各社にて対策を実施中
緊急事態宣言の解除、オリンピックによる開発停滞の反動需要により、2021年度下期の
LED照明市場は緩やかな回復を見込む
照明機器 2020年度後半に上市した紫外線除菌新製品の新規開拓を継続
蛍光ランプ市場は緩やかな減少が継続
新型コロナウイルスの世界的な感染動向は今後も不透明であり、内外経済の下振れリスクは
共通
根強く残る
11
3. 2021年度 通期業績予想
①連結損益計算書(予想)
半導体等の部材不足により需要が低調に推移することが見込まれ、売上高は期初予想を下回る見通し
原油価格の更なる高騰や一部原材料の逼迫の影響で、原材料価格の高騰が期初の想定より長期化・悪化
2020年度 2021年度 前期比 期初予想比
(単位:百万円,%) 通期実績 期初予想 修正予想 増減額 増減率 増減額 増減率
売上高 63,160 67,500 66,700 + 3,539 + 5.6% △ 800 △ 1.2%
売上総利益 19,165 20,400 19,670 + 504 + 2.6% △ 730 △ 3.6%
販売費及び
16,336 16,400 16,470 + 133 + 0.8% 70 + 0.4%
一般管理費
営業利益 2,828 4,000 3,200 + 371 + 13.1% △ 800 △ 20.0%
経常利益 3,268 4,100 3,300 + 31 + 1.0% △ 800 △ 19.5%
親会社株主に帰属
する四半期純利益
1,968 2,500 2,000 + 31 + 1.6% △ 500 △ 20.0%
国産ナフサ(円/KL) 31,325 47,000 52,300 + 15,675 + 50.0% + 5,300 + 11.3%
12
3. 2021年度 通期業績予想
②設備投資・減価償却費・研究開発費
今期は大型投資は予定しておらず、減価償却費、設備投資、研究開発費ともに中間期実績の水準で下期
も推移する予定
2020年度 2021年度
(単位:百万円、%) 通期実績 通期予想 増減額 増減率
減価償却費 2,426 2,600 + 173 + 7.2%
設備投資額 3,213 2,000 △ 1,213 △ 37.8%
研究開発費 1,947 2,000 + 52 + 2.7%
13
3. 2021年度 通期業績予想
③セグメント別売上高(予想)
国内塗料、海外塗料ともに工業分野の需要が低調に推移すると見込まれる
照明機器は、オリンピックによる開発停滞の反動等により、上期と比較すると需要環境が好転する見通し
2020年度 2021年度 前期比 期初予想比
(単位:百万円,%) 通期実績 期初予想 修正予想 増減額 増減率 増減額 増減率
売上高 63,160 67,500 66,700 + 3,539 + 5.6% △ 800 △ 1.2%
国内塗料 47,232 49,900 49,400 + 2,167 + 4.6% △ 500 △ 1.0%
海外塗料 5,486 6,500 6,750 + 1,263 + 23.0% + 249 + 3.8%
照明機器 7,239 8,050 7,700 + 460 + 6.4% △ 350 △ 4.3%
蛍光色材 1,117 1,160 1,250 + 132 + 11.9% + 90 + 7.8%
その他 2,084 1,890 1,600 △ 484 △ 23.2% △ 290 △ 15.3%
14
3. 2021年度 通期業績予想
④国内分野別・海外地域別売上高(予想)
国内:一般分野は堅調を維持、工業分野は顧客の生産調整等による減産が予想され、期初予想比減額
海外:半導体不足の影響が強まり、下期は前期比で微増に留まる見通し
2020年度 2021年度 前期比 期初予想比
(単位:百万円,%) 通期実績 期初予想 修正予想 増減額 増減率 増減額 増減率
国内塗料 47,232 49,900 49,400 + 2,167 + 4.6% △ 500 △ 1.0%
一般分野 17,541 18,130 18,930 + 1,388 + 7.9% + 800 + 4.4%
工業分野 16,390 17,820 16,900 + 509 + 3.1% △ 920 △ 5.2%
その他分野 3,709 4,100 3,860 + 150 + 4.1% △ 240 △ 5.9%
子会社・調整等 9,590 9,850 9,710 + 119 + 1.2% △ 140 △ 1.4%
海外塗料 5,486 6,500 6,750 + 1,263 + 23.0% + 249 + 3.8%
東南アジア 3,809 4,300 4,680 + 870 + 22.8% + 380 + 8.8%
中国 856 1,200 1,100 + 243 + 28.4% △ 100 △ 8.3%
北中米 819 1,000 970 + 150 + 18.4% △ 30 △ 3.0%
15
3. 2021年度 通期業績予想
⑤セグメント別営業利益(予想)
国内塗料、海外塗料では原材料価格高騰の影響が強まり、期初予想比で大幅な減益を見込む
照明機器は、下期においては需要の持ち直しにより期初予想水準の利益となる見通し
2020年度 2021年度 前期比 期初予想比
(単位:百万円,%) 通期実績 期初予想 修正予想 増減額 増減率 増減額 増減率
営業利益 2,828 4,000 3,200 + 371 + 13.1% △ 800 △ 20.0%
国内塗料 1,631 2,400 1,930 + 298 + 18.3% △ 470 △ 19.6%
海外塗料 221 500 270 + 48 + 22.1% △ 230 △ 46.0%
照明機器 479 730 620 + 140 + 29.2% △ 110 △ 15.1%
蛍光色材 54 60 60 +5 + 9.3% +0 + 0.0%
その他 257 110 110 △ 147 △ 57.3% +0 + 0.0%
調整額 183 200 210 + 26 + 14.4% + 10 + 5.0%
16
3. 2021年度 通期業績予想
⑥連結営業利益(予想)の増減要因
(億円、四捨五入) 国内塗料 海外塗料 照明機器 蛍光色材
(前期比 +3.0) (前期比 +0.5) (前期比 +1.4) ・その他
35 + 5.0 ▲ 14.8 + 1.3
+ 1.6 ▲ 1.2 + 0.7 ▲ 0.6 ▲ 1.2
+ 1.1 + 0.1 32.0
+ 11.7
30 東 中 北 L 蛍 そ
28.3 光 の
販 南 国 中 E
管 ア 市 米 D ラ 他
販 ン
費 ジ 場 市 照
25 売 明 プ
数 の ア 場
減 市 関 関
量 連 連
の 少 場
20 増
加
原 商
材 品
15 料 構
価 成
格 ・
10 の 子
高 会
騰 社
等
5
0
2020年度 2021年度
通期実績 通期予想
17
4. 株主還元
業績予想は下方修正するが、配当予想は1株あたり25円配当予定に変更はなし
2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
1株当たり配当金 20円 25円 25円 25円 25円 25円(予想)
自己株式取得額 290百万円 380百万円 403百万円 308百万円 0円 0円(予想)
1,200 60%
800 36% 35% 40%
31%
28%
24%
17%
400 20%
0 0%
2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度予想
配当総額 自己株式取得総額 総還元性向
18
PartⅡ.中期経営計画の進捗状況
19
1. 中期経営計画の概要
2029年度の創立100周年における「持続的成長力を持つ企業」の達成に向け、
コンセプト
今中計期間において成長軌道を確立
2020年度 2021年度 2023年度
基本施策
(単位:百万円) 通期実績 修正予想 通期目標
売上高 63,160 66,700 75,000
1.提供価値の強化
国内塗料 47,232 49,400 54,000
海外塗料 5,486 6,750 8,200
2.価格競争力の強化 照明機器 7,239 7,700 9,400
蛍光色材 1,117 1,250 1,300
その他 2,084 1,600 2,100
3.販売体制の強化 営業利益 2,828 3,200 6,600
国内塗料 1,631 1,930 3,600
海外塗料 221 270 1,100
4.労働生産性の向上
照明機器 479 620 1,300
蛍光色材 54 60 120
5.海外事業の強化 その他 257 110 220
調整 183 210 260
20
2. 主要施策の進捗状況
①提供価値の強化(技術センターの活用)
2年目となる技術センターの取り組みは周知活動のフェーズを終え、今期より収益貢献の創出フェーズへ移行
顧客からの様々な要望への対応を通じて、利用循環性を高めていく
センター活用による目標総利益 活動のポイント
(単位:百万円) 300 今期の総利益目標に対しては両センターともに
200
達成する見通し
150 来期の案件材料は現時点で確保できているが、
120
70 60 2023年度の目標達成に向けては更なる案件の
積み重ねが必要
FY2021 FY2022 FY2023 今後、収益貢献に向けた取り組みと共に、当社
CTC 防食C のESGへの取り組みの最前線施設として活用
進捗中の主な案件
工業用水性塗料の塗装作業性検証
コーティング技術
欧州REACH規制に適応した塗料開発
センター(CTC)
インクジェット加飾や金属調塗料といったデザイン性に優れた塗装システムの展開
防食技術センター 水性重防食塗料の塗装作業性評価
(防食C) 抗菌・抗ウイルス塗料の試験塗装
21
2. 主要施策の進捗状況
②価格競争力の強化
原材料統合による大幅な原材料コスト低減に着手し、売上原価の大部分を占める変動費率の低下を図る
グループ全体の生産体制を最適化し、固定費の圧縮を図る
取り組み状況 2023年度目標
原材料コスト低減 原材料コスト削減に向け、配合見直しをはじめとして10テーマに
分けて検討を実施
2019年度比
2020年度は配合見直し、購買施策の効果が顕在化も限定的
材料費率1%超
2021年度はナフサ価格、エポキシ樹脂価格の高騰のほか、一部 の削減
原材料の逼迫により仕入価格の急騰が発生しており、優先的に
対処中
製造コストの圧縮
2020年度にグループ内の塗料製造拠点を7→6拠点へ集約 2019年度比
今期中に塗料製造拠点を6→5拠点へ集約すべく、現在設備の 3億円の削減
¥ 移設や試作品の評価を実施中
22
2. 主要施策の進捗状況
③販売体制の強化
国内におけるトップライン拡大に向け、営業情報のグループでの組織共有に向けた仕組みづくりを推進すると
ともに、販売ネットワークの拡充により、販売力の底上げを図る
取り組み状況
営業支援システム導入による顧客・物件情報の円滑な共有
営業情報の 大阪・関西万博、IR関連施設、都市再開発や競技場新設・改修といった大型
グループ組織共有 物件をターゲットとして、分野をまたいだ受注活動を推進
塗料業界におけるDXを活用した受発注システム導入の支援を開始
2020年後半に国内販売代理店30社超へヒアリングを実施
⇒ その後、緊急事態宣言の再発出により訪問活動を一時
販売店ネットワーク 中断していたが、今秋より活動再開
拡充強化 DNT・販売代理店双方の課題を整理のうえ
販売代理店に対するリレーション強化や
販促方法の改善検討
23
2. 主要施策の進捗状況
④海外事業の強化
新工場への事業移管が遅れる中国事業の再建が最重要課題
東南アジア、北中米市場では自動車部品を軸に、新規取引の獲得に注力
取り組み状況 2023年度 目標
新工場のDNT浙江では、非危険化学品(粉体塗料、水系
塗料)は4月から製造・販売を開始
危険化学品(溶剤系塗料)は試生産を開始し、2022年
2月に危険化学品を含む営業・生産許可を取得予定 営業利益 1.2億円
中国市場
2019年度 0.1億円
工業用塗料は、中国の環境規制強化に対し、粉体塗料や
水系塗料等の環境対応製品の拡販に注力
一般用塗料は、抗菌・抗ウイルス製品の市場導入を進める
タイDNTの技術部再編・機能強化の活用を通じた、自動車部
品向け既存顧客のシェア拡大と新規獲得活動の実施 営業利益 7.8億円
東南アジア市場
環境対応に関する顧客要望に沿い、トルエン・キシレンフリーの 2019年度 6.1億円
洗浄用シンナーを試験的に発売
自動車部品向け新規顧客へのアプローチ
営業利益 2.7億円
北中米市場 競争力強化に向けた製造品質レベルの向上や生産効率の
2019年度 2.3億円
改善検討
24
2. 主要施策の進捗状況
⑤照明機器事業の強化
21年度からの業績回復に向け、「業容の拡大」とそれを支える「基本体質の強化」を両輪で進める
新たな市場の開拓を含めた取引先基盤の拡充 生産体制と製品開発体制のレベルアップ
①市場開発プロジェクトを活用した新市場の開拓と ①生産子会社におけるプロセスイノベーションPJ
既存市場の拡充 (生産効率化)の成果を発現
(製品組み込み照明市場、ホテル業界、オフィス ②海外を含めたグループ生産体制の見直し
照明市場、野菜・きのこ市場、UV除菌装置等) ③外部連携を含めた製品開発体制の強化と
②マーケティング・コミュニケーションを起点とした発信 スピードアップ
力の強化・顧客訴求力の向上 ④物流体制の見直しと在庫管理のレベルアップ
③新製品を活用した既存先へのシェアアップ ⑤需要動向を踏まえた蛍光灯生産体制の見直し
既存市場の拡充 発信力の強化 新製品の活用・展開 プロセスイノベーション
オンラインセミナー 展示会 CareTEX 出展 くりんクリンシリーズ IoTを活用したコンベア生産ライン
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3.ESG経営の推進に向けた新体制の発足
中長期的な企業価値の向上に向けて、ESGの取り組みを成長機会と捉えた事業活動を推進
活動を本格化するべく、サステナビリティ委員会を立ち上げて全社的な検討をスタート
ESG推進体制の構築 2021年度の活動目標(一部抜粋)
• エネルギー使用量、CO2排出量の原単位削減
サステナビリティ委員会の創設 • 太陽光パネルの設置、使用エネルギーの切り替え
全社的なESGへの取組方針やKPI等について 等の検討や設備・運用方法の見直し
協議し、施策の決定、進捗管理及び必要な 環 • 廃棄物総量の削減、リサイクル率の改善
指示等を行う 境 • 社内の環境対応製品基準に沿った開発体系の
確立
• 環境対応製品の販売促進
取締役会
• 設備管理システムの定着化により、重大事故・
社 災害のリスク低減
サステナビリティ委員会 会 • 働き方改革の推進/女性従業員の積極採用
• 地域関係団体、協会活動への参加
事務局 社外アドバイザー ガ • コーポレートガバナンスの基本方針に則った取締
バ 役会全体の実効性評価、概要の開示
ナ • 改訂CGCへの対応、開示
ン
ワーキングチーム グループ各社 ス • コンプライアンス研修、啓発活動の継続
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4. トピックス
皮脂軟化対策の水性建築塗料が2021色材協会「技術賞」を受賞
(一社)色材協会が主催する2021年度色材研究発表会にて、「アクアマリンタックレス」が技術賞を受賞
本塗料は皮脂による塗膜軟化や汚れを防止する水性塗料であり、当社では2019年度以来の受賞
「アクアマリンタックレス」の概要
扉や手摺など、人の手が触れやすい箇所は、皮脂が 皮脂軟化による塗膜剥離の事例
塗膜内に浸透していくことで塗膜が軟化し、黒ずみ
などの汚れや塗膜の剥離を引き起こします。
アクアマリンタックレスは、塗膜の樹脂粒子が互いに
強く結びつく構造により、黒ずみや塗膜剥離の原因
となる皮脂の塗膜への浸透を防ぎます。
◎ 製品の特長 塗膜軟化を防ぐメカニズム
皮脂による塗膜軟化や汚れに強い
粘着性(タック)の無い塗膜を形成
耐水性、耐アルコール性に優れる
水性で環境に優しい(放散等級F☆☆☆☆)
作業性に優れ、仕上がりが良好
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4. トピックス
新製品:焼付用抗ウイルスクリヤー塗料「アンチヴァイラルクリヤーZ」
従来の塗装にクリヤーとして塗り重ねることで、抗ウイルス機能を付与する焼付用クリヤー塗料
可視光応答形光触媒の作用で蛍光灯やLEDなどの室内照明に反応し、塗膜表面に付着したウイルスを抑制
「アンチヴァイラルクリヤーZ」の概要
抗ウイルス機能のメカニズム 抗ウイルス性試験結果
抗ウイルス性試験により塗膜表面に付着したウイルスを4時間で
99.9%抑制することを確認
[試験規格]JIS R 1756:2020
(可視光応答形光触媒、抗ウイルス、
フィルム密着法)
抗ウイルス成分
[光源]白色蛍光灯
ウイルスが [照射条件]可視光500lx、
抗ウイルス成分に 照射時間4時間
触れる 無加工塗料 アンチヴァイラルクリヤーZ
表層の
タンパク質を ◎ 製品の特長
変質・分解 塗膜表層に付着したウイルスを抑制する抗ウイルス機能
クリヤー塗料なので、被塗物の意匠性を損なわない
抑制
焼付温度が130℃と一般的な焼付塗料(150~180℃)
よりも低温での焼付塗装が可能なため、施工が容易
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Appendix. 参考情報
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会社紹介
①会社概要
商号 大日本塗料株式会社 / Dai Nippon Toryo Company,Limited
本社 〒542-0081 大阪市中央区南船場1-18-11 SRビル長堀
設立 1929年7月25日
資本金 8,827 百万円(2021年9月30日現在)
上場証券取引所 東京証券取引所 市場第一部(証券コード:4611)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
明治安田生命保険相互会社
DNT取引関係持株会
株式会社三菱UFJ銀行
主要株主
(2021年9月末 三菱商事株式会社
上位10社) 株式会社日本カストディ銀行(信託口)
東京海上日動火災保険株式会社
富国生命保険相互会社
株式会社島津製作所
BNYMSANV AS AGENT / CLIENTS LUX UCITS NON TREATY 1
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会社紹介
②主要事業の概要
当社コア技術の重防食塗料は、橋梁や鉄塔、産業プラントなどに塗装され、当分野では国内トップシェア
工業分野では顧客ニーズに細かく対応。インクジェットとの組み合わせにより、独自の価値を顧客へ提供
一般分野 工業分野
顧客ニーズに沿った製品開発により、建材、鋼製家
具、建機・農機、金属部材と幅広い分野をカバー
その他(インクジェットプリント)
一般分野では重防食塗料に強みを持ち、鋼構造物
を錆などの腐食から長期的に保護
塗装工程の短縮や塗替えサイクルの長期化により、
ライフサイクルコスト、ライフサイクルアセスメントを軽減
塗料とインクの双方を手掛けており、インクの美観性
し、持続可能な社会の実現に貢献 と塗料の耐久性を両立したコーティングを実現
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会社紹介
③連結業績推移
2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
売上高 (百万円) 72,623 73,005 76,388 72,789 74,119 73,743 72,709 62,475
営業利益 (百万円) 4,274 4,428 5,858 6,533 6,588 6,039 5,547 2,828
経常利益 (百万円) 4,210 4,498 5,559 6,600 6,392 6,210 5,786 3,268
親会社株主に帰属する
当期純利益(百万円)
2,592 2,756 3,614 5,199 4,573 3,604 3,662 1,968
純資産額 (百万円) 22,978 28,441 30,620 36,319 43,349 45,083 44,679 50,865
総資産額 (百万円) 65,291 69,252 67,732 70,374 76,155 78,880 76,817 85,765
1株当たり純資産
736.86 891.46 974.38 1,171.93 1,410.38 1,478.43 1,475.59 1,698.23
(BPS) (円)
1株当たり当期純利
87.28 92.83 122.38 178.06 157.70 125.61 128.96 69.55
益(EPS) (円)
自己資本比率(%) 33.5% 38.2% 42.3% 48.5% 53.5% 53.6% 54.4% 56.0%
自己資本当期純利
12.9% 11.4% 13.1% 16.6% 12.2% 8.7% 8.7% 4.4%
益率(ROE) (%)
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関係会社事業紹介
①照明機器事業(DNライティング㈱・ニッポ電工㈱)
様々な空間に対応する多彩な品揃え、お客様ニーズを実現するカスタマイズ力、多品種・高品質を支える自社
生産体制により、多様な空間でお客様のニーズを満たす最高のあかり素材を提供し続ける照明専門メーカー
店舗照明 建築化照明
百貨店などの商業施設の商品や展示品の魅力を オフィスやホテル、病院、学校、美術館、寺社仏閣
最大限に引き出す棚下照明 などの間接照明、ファサード照明
紫外線除菌装置 電気工事・設計管理 LED特殊光源
信頼性の高い
電気設備工事
を提供
計画、設計から
施工まで一貫
あらゆる場面の空間除菌にご利 して取扱う 防水・防湿技術ノウハウを活か
用いただける除菌装置 した植物育成用LEDモジュール
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関係会社事業紹介
②蛍光色材事業(シンロイヒ㈱)
主力製品の蛍光顔料のほか、蛍光・蓄光・反射塗料や光フィルム、蓄光テープ、ルミライトカラー、UV発光不
可視インク、蛍光ヘリサイン、安全防災用色材などを手掛ける国内唯一の蛍光色材の総合メーカー
安全防災マーキング ヘリポートサイン
駅ホーム落下防止安全対策CPラインや、河川 高層ビルの災害時に高い視認性で効果を発揮す
水害対策の量水標で使用されている蛍光塗料 る緊急離発着場専用の蛍光塗料
捺染、インキ用水性蛍光顔料 テーマパークコーティング
衣服など繊維の染色や印刷用途で使用されて 耐候性、耐水性に強い水性アクリル樹脂を使用
いる蛍光顔料 したデコラティブペイント
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本日はありがとうございました
彩り企業、DNT。
IRに関するお問い合わせ先
大日本塗料株式会社 管理本部 経営企画室
電話:06-6266-3103
e-mail:dnt-sou@star.dnt.co.jp
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