4611 大日塗料 2020-11-25 09:00:00
2021年3月期 第2四半期決算説明会資料 [pdf]

2021年3月期第2四半期 決算説明会
2020年11月25日




                (証券コード 4611 東証第一部)
目次



     Part Ⅰ. 決算実績・業績予想        P.   2
     Part Ⅱ. 中期経営計画           P. 13
     Appendix.製品紹介、関連会社事業内容   P. 27




                                       1
PartⅠ. 決算実績・業績予想
                   2
1. 2021年3月期 第2四半期決算実績

①連結損益計算書(P/L)
                                                                                 (単位:百万円、%)

                               実績
          2020年3月期                  2021年3月期
           第2四半期                     第2四半期                                コメント
                                              前年同期比
         金額       構成比     金額        構成比
                                            増減額   増減率
                                                                各セグメントにおいて新型コロナウイルス感染症の
売上高      36,841   100.0   30,049    100.0 △ 6,791   △ 18.4
                                                                 影響を受け、大きく需要減

売上総利益    10,903    29.6    8,550     28.5 △ 2,353   △ 21.6

販売費及び                                                           売上減少に伴う変動費の減少
          8,150    22.1    7,735     25.7   △ 415    △ 5.1
一般管理費                                                           出張自粛による旅費交通費・交際費等の減少

営業利益      2,752     7.5     815       2.7 △ 1,937   △ 70.4


経常利益      2,872     7.8    1,038      3.5 △ 1,834   △ 63.9      雇用調整助成金113M

親会社株主に
帰属する      1,776     4.8     413       1.4 △ 1,362   △ 76.7
四半期純利益

減価償却費     1,063      -     1,184       -      121     11.4

                                                                国内塗料1,609M(技術C関連1,017M)
設備投資額     2,371      -     2,184       -    △ 186    △7.8       海外塗料471M(中国関連407M)


                                                                                              3
1. 2021年3月期 第2四半期決算実績

②セグメント別売上高・営業利益
                                                                                 (単位:百万円、%)
                               実績
         2020年3月期                   2021年3月期
          第2四半期                      第2四半期                                コメント
                                              前年同期比
        金額       構成比     金額         構成比
                                            増減額   増減率
売上高     36,841   100.0   30,049     100.0   △ 6,791   △ 18.4

 国内塗料   26,557    72.1   22,595      75.2   △ 3,961   △ 14.9      建材、自部品など工業用途中心に需要減

 海外塗料    3,649     9.9    2,355       7.8   △ 1,294   △ 35.5      各拠点で自動車生産が一時停止し需要減

 照明機器    5,090    13.8    3,447      11.5   △ 1,642   △ 32.3      商業施設向けで需要減

 蛍光色材     684      1.9     556        1.9    △ 128    △ 18.7      海外顔料市場で需要減

 その他      859      2.3    1,095       3.6      235      27.4      塗装工事業が堅調に推移

営業利益     2,752   100.0     815      100.0   △ 1,937   △ 70.4

 国内塗料    1,119    40.7     352       43.3    △ 767    △ 68.5      需要減により生産子会社で減益

 海外塗料     439     15.9        31      3.8    △ 407    △ 92.9

 照明機器     892     32.4     144       17.7    △ 748    △ 83.9

 蛍光色材      63      2.3        37      4.7     △ 25    △ 40.6

 その他      102      3.7     151       18.5       48      46.7

 調整額      134      5.0        98     12.0     △ 36    △ 27.1


                                                                                              4
1. 2021年3月期 第2四半期決算実績

 ③連結営業利益(実績)の増減要因
(単位:億円)


                          国内塗料                      海外塗料                     照明機器               蛍光色材
                        (前期比 ▲7.6)                (前期比▲4.0)                (前期比▲7.4)            ・その他
 30.0
         27.5   ▲ 7.8


 25.0                           ▲ 6.3
                        + 3.9


                                        + 2.6   ▲ 2.4
 20.0
                 販       原                              ▲ 0.7
                 売                                              ▲ 0.9
                         材               販       東                      ▲ 4.5
                 数       料       商
 15.0            量                       管       南       中
                         価       品                       国       北
                 の               構       費       ア
                         格               の       ジ       市       中
                 減       の       成                               米              ▲ 1.4
                 少                       減       ア       場
                         下       、                               市
                                 子       少       市                                      ▲ 1.5
 10.0                    落                       場               場       L
                                 会                                       E                      ▲ 0.1   8.1
                                 社                                               蛍
                                                                         D       光
                                 等                                       照               そ
                                                                                 ラ       の
                                                                         明       ン
  5.0                                                                    関               他
                                                                                 プ
                                                                         連       関
                                                                                 連
  0.0
        2020年3月期                                                                                   2021年3月期
        第2四半期実績                                                                                    第2四半期実績


                                                                                                              5
1. 2021年3月期 第2四半期決算実績

④連結貸借対照表(B/S)
                                                                              (単位:百万円)
                           2021年3月期
             2020年3月期                    増減額                        コメント
                            第2四半期
流動資産            33,317        33,245       △ 72

 現金及び預金          5,317         8,812       3,494       国内塗料+3,155、照明機器+241
                                                       国内塗料△1,065、海外塗料△771、照明機器△982、
 受取手形及び売掛金      17,172        14,128     △ 3,044
                                                        蛍光色材△85、その他△140
 たな卸資産           9,439         8,878      △ 560        国内塗料△256、海外塗料△217、照明機器△99

 その他流動資産         1,387         1,425         37

固定資産            43,499        45,023       1,523
                                                       設備投資+2,175、減価償却△1,137、
 有形固定資産         25,437        26,174        737
                                                        為替換算△132、減損△72、売却△66
 無形固定資産            542           471       △ 70        設備投資+24、減価償却△84、換算差額△10
                                                       投資有価証券時価評価+536、退職給付に係る資産の
 投資その他の資産       17,520        18,377        856
                                                        増加+410、繰延税金資産の減少△89
資産合計            76,817        78,269       1,451

負債合計             32,138        34,290       2,151

 (借入金残高)         (4,160)       (8,900)      4,739      設備投資資金の確保と手元資金の拡充のため増加

純資産合計            44,679        43,979      △ 700

負債純資産合計          76,817        78,269       1,451



                                                                                         6
1. 2021年3月期 第2四半期決算実績

⑤連結キャッシュ・フロー計算書
                                                                     (単位:百万円、%)

             2020年3月期    2021年3月期
                                     増減額                      コメント
              第2四半期       第2四半期

営業活動による
                 2,140       1,404    △ 735      四半期純利益の減少
キャッシュ・フロー


投資活動による                                          設備投資関連の支払減少+861
               △ 2,464     △ 1,403    1,061
キャッシュ・フロー                                        固定資産売却収入+119

                                                 短期借入金による調達額の増加+3,339
財務活動による
                   145       3,700    3,554      自己株取得減少+308
キャッシュ・フロー                                        長期借入金の返済額の増加△278

現金及び現金同等物に
                     3       △ 195    △ 199
係る換算差額


現金及び現金同等物の
                 △ 175       3,506    3,681
増減額


現金及び現金同等物の
                 5,704       5,064    △ 640
期首残高


現金及び現金同等物の
                 5,529       8,570    3,041
期末残高



                                                                                  7
2. 2021年3月期 通期業績予想

①連結損益計算書(P/L)(業績予想)
                                                                                   (単位:百万円、%)

              実績                      業績予想
          2020年3月期                  2021年3月期                                コメント
                                                   前期比
         金額        構成比     金額       構成比
                                             増減額         増減率

                                                                    下半期は緩やかに需要回復を見込むが、
売上高      72,709    100.0   62,500   100.0 △ 10,209    △ 14.0
                                                                     本格的回復には至らない見通し

売上総利益    21,800     30.0   17,810    28.5   △ 3,990   △ 18.3        原材料価格は上期水準で推移

販売費及び
         16,252     22.4   15,810    25.3    △ 442       △ 2.7      変動費や旅費交通費が減少
一般管理費

営業利益      5,547      7.6    2,000     3.2   △ 3,547   △ 63.9


経常利益      5,786      8.0    2,250     3.6   △ 3,536   △ 61.1

親会社株主に
帰属する      3,662      5.0    1,100     1.8   △ 2,562   △ 70.0
当期純利益

減価償却費     2,206       -     2,350      -       143         6.5

                                                                    国内の投資は上半期が中心
設備投資額     4,426       -     3,300      -    △ 1,126   △ 25.4
                                                                    中国関連が増加基調


                                                                                                8
2. 2021年3月期 通期業績予想

②セグメント別売上高・営業利益(業績予想)
                                                                                    (単位:百万円、%)

             実績                       業績予想
        2020年3月期                    2021年3月期                                 コメント
                                                  前期比
        金額        構成比     金額        構成比
                                            増減額         増減率

売上高     72,709    100.0   62,500    100.0 △ 10,209      △ 14.0
                                                                    公共工事は堅調な見通し
 国内塗料   51,861     71.3   46,830     74.9   △ 5,031      △ 9.7
                                                                    工業用は緩やかながら回復の見通し
 海外塗料    7,290     10.0    5,010      8.0   △ 2,280     △ 31.3      各地域で自動車生産が底打ち

 照明機器   10,135     13.9    7,450     11.9   △ 2,685     △ 26.5      商業施設は投資抑制により需要減の見通し

 蛍光色材    1,337      1.8    1,180      1.9    △ 157      △ 11.7      海外市場は回復も限定的に留まる見通し

 その他     2,084      3.0    2,030      3.2     △ 54       △ 2.6

営業利益    5,547     100.0    2,000    100.0   △ 3,547     △ 63.9

 国内塗料   2,464      44.4    1,010     50.5   △ 1,454     △ 59.0      抗ウイルス塗料等の新製品の拡販に注力

 海外塗料     843      15.2     120       6.0    △ 723      △ 85.8      タイでは人員合理化を実施

 照明機器   1,639      29.5     400      20.0   △ 1,239     △ 75.6      紫外線除菌新製品を開発、販売に注力

 蛍光色材     116       2.1        60     3.0     △ 56      △ 48.3      環境対応新製品拡販による利益確保を図る

 その他      217       3.9     210      10.5      △7        △ 3.7

 調整額      266       4.9     200      10.0     △ 66      △ 25.0


                                                                                                 9
2. 2021年3月期 通期業績予想

 ③連結営業利益(業績予想・下期)
(単位:億円)


                         国内塗料                           海外塗料                     照明機器             蛍光色材
                         (+6.5)                         (+0.9)                   (+2.5)           ・その他


                                                                                                  + 1.8   20.0
 20.0
                                                                                  + 0.8   ▲ 0.5
                                                                         + 2.2
                                                                                   蛍       そ
                                                + 1.1    ▲ 1.1   + 0.9                     の
                                                                                   光
                                        + 2.1                                      ラ       他
 15.0                                                                     L        ン
                                                 東        中       北       E        プ
                                + 0.7            南        国       中       D        関
                        + 1.0                             市       米       照
                                                 ア                                 連
                + 2.7                    子       ジ        場       市       明
                                 そ       会       ア                場       関
 10.0                    工       の       社       市                        連
          8.1            業       他       ・       場
                         用               調
                 一       分               整
                 般       野
                 用
  5.0            分
                 野



  0.0
        2021年3月期                                                                                     2021年3月期
        第2四半期実績                                                                                        通期予想


                                                                                                                 10
2. 2021年3月期 通期業績予想

 ④連結営業利益(業績予想)の増減要因
(単位:億円)


                       国内塗料                         海外塗料                    照明機器                蛍光色材
                     (前期比 ▲14.5)                  (前期比▲7.2)               (前期比▲12.3)            ・その他

 60.0
         55.4   ▲ 10.9
                         + 6.5   ▲ 11.5
 50.0


                                          + 1.3 ▲ 4.5
                 販        原
 40.0            売        材
                 数        料               販             ▲ 1.7
                                  商                             ▲ 1.0
                 量        価               管                             ▲ 7.8
                                  品              東
                 の        格       構       費              中
                 減        の                      南               北
 30.0                             成       の      ア       国
                 少        下               減                      中              ▲ 1.1
                                  、              ジ       市       米                      ▲ 3.4
                          落       子       少              場
                                                 ア               市       L                      ▲ 1.3
                                  会              市               場               蛍                      20.0
 20.0                             社                                      E       光
                                                 場                       D               そ
                                  等                                              ラ
                                                                         照               の
                                                                                 ン       他
                                                                         明       プ
                                                                         関       関
 10.0
                                                                         連       連


  0.0
        2020年3月期                                                                                   2021年3月期
          通期実績                                                                                       通期予想


                                                                                                               11
 3. 株主還元
                                                            総還元性向推移
     業績に連動した継続的な株主還元を着実に実施。2021年3月期は一株あたり25円配当を予定


(百万円)


      1,400                                                                                                                  70.0
                                                                                                                      64.3
      1,200                                                                                                                  60.0
                                        固定資産売却益(特別利益)
      1,000                               控除後 総還元性向                                                                          50.0

       800                                                                                                                   40.0

       600                                                                                       31.0                        30.0
                               24.9                                       22.0         24.1
       400                                                         21.2                                                      20.0
                   15.7                                16.2                  16.8
                                           14.3
       200                                                                                                                   10.0

         0                                                                                                                   0.0
              2012/3期     2013/3期     2014/3期     2015/3期     2016/3期   2017/3期   2018/3期   2019/3期   2020/3期   2021/3期
                                                                                                                 予想
                                           配当総額               自己株式取得総額               総還元性向



                                                                                                                                    12
PartⅡ.中期経営計画
               13
1. 事業環境認識
            3か年の事業環境認識                        今後の方向性
     足元では工業用顧客の減産より市況悪化           汎用市場では製品ラインナップの拡充や販路拡大により
     原材料価格下落は、2Qに顕在化、下期も同水準の       シェアアップを図り、工業市場では差別化品を中心とした
国    想定                            高付加価値化を継続
内    東京五輪後は「大阪・関⻄万博2025」など地方の需    同時に、購買コストと製造コストの両面からコスト削減に
塗
料    要が活性化し、総需要量は維持される見通し          注力し、価格競争力を強化
     自動車軽量化を中心とした素材の変革に向けた対応      技術センター活用による顧客サービス向上、製品開発
                                   の活性化

海    世界的に自動車生産台数が大きく落ち込んだが、中国     自動車部品ビジネスに加え、他の工業市場の拡大や特
外    ではいち早く5月より需要回復、他拠点も回復基調       色ある一般用塗料の販路を模索し、事業リスクを分散
塗
     中国における環境規制の強化                中国新工場による環境規制への対応
料
     商業施設中心に設備投資が抑制され需要減          既存の技術や製品を応用展開した新市場の開拓推

照    LED照明市場全体では、製品の低価格化の進行や      進、顧客訴求力の向上
明    リプレイスサイクルの長期化等により縮小均衡となりつつ    生産体制と製品開発体制の更なるレベルアップ
機
器    も、中長期的に安定推移が続く見通し
     蛍光ランプ市場は緩やかに減少

     新型コロナウイルスの世界的な拡大・長期化により、     経費削減の徹底
共    国内外の市場環境が大きくマイナスに変化           国内外の化学物質法規制やCO2排出規制強化へ
通
                                   準じた製品、技術開発



                                                                 14
2. ビジョンと方向性

                              経営理念
                当社は、新しい価値の創造を通じて地球環境や資源を護り、
              広く社会の繁栄と豊かな暮らしの実現に貢献できる企業を目指します



            環境問題や社会的課題を背景とした産業構造の変革への対応、製品・技術開発の強化を通じた総合サービス力の拡充
            国内塗料市場の縮小、原材料価格の不安定性といったリスク要因の低減による、収益基盤の強化
  経営課題
               顧客への提供価値強化をベースとした        原材料コストと製造コストの低減による
                  国内塗料の売上回復                  収益力の強化




    行動指針:カスタマーファースト                         働き方改革の推進
お客様の満足度をいかに向上させるかということを第一に考え、
                                       年次有給休暇取得推進、残業時間削減
   お客様との「共存共栄」を図るための行動指針
                                    「働きがい・生きがい」および「労働生産性」の向上による
 顧客メリットを考え、他社がやらない、できないことに集中し
                                         【カスタマーファースト】への貢献を実現
          持続的利益を実現




                                                                    15
    3. ESG経営の推進
   DNTグループを取り巻く外部環境の変化に対応、社会課題目標達成への貢献を目指し、活動の意義と照ら
    し合わせた取組を推進

                       DNTグループを取り巻く外部環境の変化と社会課題

          国内市場変化                    海外市場変化                    環境変化
   原材料価格の乱高下                  海外経済の不確実性の高まり         国内外の化学物質法規制の強化
   デジタルテクノロジー発展に伴う産業構造変革   (米中貿易摩擦の長期化など)            新型コロナウイルスの世界的な拡大・長期化
   膨大なインフラの経済メンテナンス           新興国を中心とした市場拡大が継続      地球温暖化の進行
   少子高齢化による労働人口の減少

           ①環境への配慮                     ②製品開発によるソリューションの提案


社会貢献度の
高いテーマ                                                              ④社会との調和



           ③働く人の幸せ 豊かな職場づくり


基盤となる
テーマ


                                                       ⑤公正で誠実な企業活動

                                                                          16
    4. 中期経営計画の概要
   新型コロナウイルス影響による事業環境急変の影響を受け、今年度はコロナ対応専念の
    1年と位置づけ、中計期間を1年間延長
                                                       長期ビジョン
   2024年3月期目標を「売上750億円、営業利益66億円」とし、成長軌道を確立
                                                       創立100周年に
                                                      「持続的成長力」を
(億円)                    中期経営計画期間(21/3期~24/3期)         持つ企業を目指す


                コロナ対応専念
     売上高                       施策5本柱

                             1.提供価値の強化
       営業利益                                            1,000
                             2.価格競争力の強化
                                                           100

                             3.販売体制の強化     750
     727
                  625                            66
           55                4.労働生産性の向上

                        20   5.海外事業の強化


    2020/3期実績    2021/3期予想                2024/3期計画     2030/3期


                                                                  17
5. 中期経営計画 計数計画
                                                   (単位:百万円、%)


                          2024年3月期      2020年3月期比
           2020年3月期 実績
                             目標        増減額           増減率
売上高              72,709       75,000    2,290              3.2
 国内塗料            51,861       54,000    2,138              4.1
 海外塗料             7,290        8,200         909        12.5
 照明機器            10,135        9,400    △ 735          △ 7.3
 蛍光色材             1,337        1,300     △ 37          △ 2.8
 その他              2,084        2,100          15           0.7
営業利益              5,547        6,600    1,052           19.0
 国内塗料             2,464        3,600    1,135           46.1
 海外塗料              843         1,100         256        30.5
 照明機器             1,639        1,300    △ 339         △ 20.7
 蛍光色材              116          120            3           3.4
 その他               217          220            2           0.9
 調整額               266          260      △6            △ 2.5

経常利益              5,786        6,700    + 913           15.8

親会社株主に帰属
                  3,662        4,000    + 337              9.2
する当期純利益

                                                                 18
6. 中期経営計画 施策概要
国内塗料               10の主要施策         照明機器
                                      将来的な成長に向け、製品組込み市場や
1.提供価値の強化    ①技術センター活用によるR&Dの強化        UV分野(殺菌照明)、野菜・きのこ育成
                                       照明など新市場開拓に注力
                                      顧客への発信力強化及び生産体制、物流
             ②製造コストの削減                 管理のレベルアップによる基本体質の強化
2.価格競争力の強化
             ③購買コストの削減             蛍光色材
                                      国内市場へは、防災・減災分野に適合した
                                       付加価値の高い製品開発
             ④営業情報の組織共有に向けた仕組み作り      海外市場へは、差別化された環境対応製品
                                       を軸にシェア拡大

3.販売体制の強化    ⑤販売店との連携強化
                                   海外塗料
             ⑥工業用分野における新規開拓        タイ:    自動車部品向け特定顧客依存状態
                                          からの脱却、販売の裾野拡大

                                   中国:    2022年度からの黒字化に向け
4.労働生産性の向上   ⑦働き方改革による労働生産性向上             全業種での拡販に注力
                                           プラ:エリア別に新規開拓

                                           金焼:物件対応強化
             ⑧海外商品の開発強化                    車産:水性塗料の改良

                                           一般塗料:抗菌塗料等の拡販
5.海外事業の強化    ⑨国内外事業の統合的評価
                                   メキシコ: 自プラ新規開拓を継続
             ⑩中国新工場の安定稼働                 生産効率・品質レベル向上



                                                             19
7. 中期経営計画の主要施策

    ①提供価値の強化(技術センターの活用)
   環境配慮のための工業製品の素材転換、社会資本の維持保全需要の高まりといった社会動向に対応し、
    縮小傾向にある国内塗料市場において売上拡大を目指す目的で、技術センターを設立
   初年度となる今期は技術センターの周知・集客に注力、最終年度には5億円の総利益貢献を目標とする

センター運営工程                             実施内容                     管理指標         注力期間
                      ターゲティング、顧客リストの作成・更新
     周知・集客                                                センターへの来訪件数     ~2021年3月
                      個別訪問、Web上での訴求
                      見学会、講演会、講習会の実施                     見学会、講演会の実施回数
    センター内での           開発テーマの創出(顧客とのミーティング)               案件打合せ・会議開催件数   2021年4月~
      取り組み            顧客との試験塗装、ラインテスト、共同開発検討             顧客によるテスト件数
                      開発テーマの製品化
                                                          製品完成件数         2021年4月~
    訪問後のフォロー          市場フォロー、開発製品の改良


     2024/3期に、センター案件にて5億円の総利益貢献を目指す

                                          開所~現在までの成果
           技術センター稼働率                    両センターともに7~8月は新型コロナ感染拡大により積極的な受け入れが
                           80%           難しかったが、9月からは来訪件数も増加
コーティング技術C     53%
                               60%      当初は見学会がメインとなるが、8月からは塗装試験や打ち合わせといった
       39%
                                         案件活動も実施
               29%       防食技術C
       19%                              今後、案件活動の比率増加を急ぎ、来訪後のフォロー徹底により、受注獲得へ
      7月      8月          9月             繋げていく

                                                                                     20
7. 中期経営計画の主要施策

①提供価値の強化(コーティング技術センター/工業用塗料)




     各種塗装機械      複合塗装試験   大型塗装試験


                                   21
7. 中期経営計画の主要施策

①提供価値の強化(防食技術センター/一般用塗料)




        塗装ブース    大型環境試験機   促進防錆試験室


                                     22
7. 中期経営計画の主要施策

    ②価格競争力の強化
   原材料統合による大幅な原材料コスト削減に着手し、売上原価の大部分を占める変動費率の低下を図る
   グループ全体の生産体制を最適化し、固定費の圧縮を図る


        購買
       各事業部における塗料配合の変更によるコストダウン
                                             毎期2億円超の
       社内横断的な原材料の統廃合や配合の統廃合による調達原料の集約、      原材料コスト減を図る
        大ロット化による優位購買の実現
                                             (2020/3期売上の購入ベース)
       自家製樹脂のコストダウン
       倉庫整備、在庫適正管理による”まとめ購買”効果の創出


        生産

       グループ全体としての最適な生産体制に向けた検討
        → 2020年7月、9月 調色拠点2か所閉鎖
          2021年3月(予定) 一部の塗料生産を、福岡から岡山へ移管集約   2024/3期に3億円の
                                             コスト改善を図る
        今後も、追加的な拠点集約についての検討を継続
                                             (2020/3期対比)
       少量多品種エリアの効率化(需給調整、在庫管理業務のRPA等)
        → 2021年度の稼働を目指し、システム導入等による工程の自動化・
          省人化に向けて検討中



                                                                 23
7. 中期経営計画の主要施策

    ③販売体制の強化/④労働生産性の向上
   営業情報のグループでの組織共有に向けた仕組みづくりを推進、販売ネットワークの拡充を図るとともに、
    工業用分野における新規開拓を積極推進
   RPA導入による業務効率化を推進し労働生産性を向上、顧客対応力強化を下支えする

                販売体制の強化                   労働生産性の向上

      営業情報の組織共有      販売店ネットワーク拡充強化      RPA導入による業務効率化




                                                 RPA




                                                        24
7. 中期経営計画の主要施策

⑤海外事業の強化
   中国・浙江省に環境適格の新工場を建設、塗料試作を開始。商業生産は21年3月からの予定
   水系塗料や粉体塗料の開発、拡販により環境規制の強化が進む中国市場の需要を取り込む

中国(浙江省 新工場建設)
       環境・安全規制への適応/生産能力の順次拡大及び粉体塗料の内製化
       工場稼働後の事業拡大施策
         —   (自部品)水系塗料のラインナップを拡充させ、現地メーカーへの参入、拡販を図る
         —   (他工業)水系塗料の拡販、粉体塗料は生産を安定化させ、他拠点への供給も視野
         —   (一般)抗菌・抗ウイルス塗料などの差別化製品を中心に拡販を図る
       新工場の設立に伴い当初は大幅なコスト増となるが、上記施策により2024/3期は
        2020/3期比で売上+40%を計画し、営業利益も増益を目指す
                                                               新工場イメージ図




東南アジア                                    メキシコ
       タイ:販売の裾野を拡大し、主要顧客への依存から脱却            中長期的視野に立った新規開拓及び工場整備
         —   自動車部品は、既存の主要顧客の他に収益基盤となる         —   自動車部品市場における新規顧客開拓
             顧客を複数構築し、事業安定性を高める                   日系以外のメーカーへの参入
         —   粉体塗料や水性塗料中心に工業用分野の拡販を図る          —   各種データ分析や人材育成による技術レベルの向上
       他拠点:重要顧客のフォローを中心に拡販                   —   在庫管理レベル、生産品質レベルの改善
         —   既存重要顧客への対応を強化し、高付加価値製品を拡販




                                                                            25
8. 中期経営計画(グループ施策)

    照明機器事業の強化
   21年度からの業績回復に向け、「業容の拡大」とそれを支える「基本体質の強化」を両輪で進める

【方針1:業容の拡大】                         【方針2:基本体質の強化】

    新たな市場の開拓を含めた取引先基盤の拡充                生産体制と製品開発体制のレベルアップ
    ①市場開発プロジェクトを活用した新市場の開拓と既存       ①生産子会社におけるプロセスイノベーションPJ(生産効
     市場の拡充(製品組み込み照明市場、ホテル業界、         率化)の成果を発現
     オフィス照明市場、野菜・きのこ市場、UV除菌装置等)     ②海外を含めたグループ生産体制の見直し
    ②マーケティング・コミュニケーションを起点とした発信力の    ③外部連携を含めた製品開発体制の強化とスピードアップ
     強化・顧客訴求力の向上(ユーザーの開拓のための
     新たなインフラ体制の拡充)                  ④物流体制の見直しと在庫管理のレベルアップ
    ③新製品を活用した既存先へのシェアアップ(プロファイル     ⑤需要動向を踏まえた蛍光灯生産体制の更なる見直し
     システム、ミニレールスポットほか)


      既存市場の拡充          発信力の強化          新製品の活用・展開      プロセスイノベーション成果




     オンラインセミナー開催     Webサイトリニューアル       くりんクリンシリーズ   IoTを活用したコンベア生産ライン


                                                                      26
Appendix.




            27
1.製品紹介

    抗菌・抗ウイルス性 水性塗料『COZY PACK Air』
   室内照明によって塗膜が光触媒効果を発揮し、塗装面に付着した菌やウイルスを短時間で不活性化する
   通常、ウイルスが壁に付着すると、ウイルスは2~4日間壁面に残存するとされるが、本塗料を塗装しておくことで
    ウイルスを短時間で不活性化させ、接触感染のリスクを減らすことが出来る

                       抗菌・抗ウイルス性試験結果                            4つの特徴
    ウイルス(バクテリオファージ)※      黄色ブドウ球菌            大腸菌
                                                         ① 抗菌・抗ウイルス性
                                                          光触媒効果により、菌やウイ
                                                          ルスを短時間で不活性化
                                                         ② ゼロVOC
                                                          VOCを一切含有せず、シック
                                                          ハウス対策としても有効
    ↓4時間で99.9%不活性化     ↓8時間で99.9%不活性化   ↓8時間で99.9%不活性化
                                                         ③ 超低臭
                                                          従来の水性塗料よりも臭気
                                                          を大幅に抑制
                                                         ④ 消臭
                                                          生活臭気を吸着、分解

    ※ ノロウイルスの代替。


                                                                           28
2.関係会社事業内容

    ①照明機器事業(DNライティング㈱・ニッポ電工㈱)
   照明器具デザインに発展性を求めながら市場ニーズに対応した製品ラインナップを拡充
   UVランプ製造の技術を活用し、ウイルスや菌を除去する新除菌装置「くりんクリン」の受注生産開始
         LED関連の競争力強化への取組み                           紫外線除菌装置「くりんクリン」
  高付加価値品と廉価汎用製品の二極化傾向に対応できるバランス            衛生ニーズの高まりに対応し、従来のUVランプ技術を活用した
    のとれた品揃えと生産体制の構築                        空気循環式紫外線除菌装置、表面除菌装置を新たに開発
                                            天井取り付け、床置きと様々な室内空間に対応した商品タイプを

                                           ラインナップ




業界最細クラスの     基板分割検査ロボット     多様化ニーズに応えるカス
100V対応器具                    タムメイド手作業組み立て
   「SFL」

           導入事例:店舗、ホテル案件                                      くりんクリン Basic




TOUCH TO GO JR高輪ゲートウェイ駅店   JR東日本ホテルメッツ
     (無人のAI決済店舗)             撮影:荒木文雄
  撮影:DESIGNESS 株式会社                          くりんクリン Stand      くりんクリンBox


                                                                             29
2.関係会社事業内容

    ②蛍光色材事業(シンロイヒ㈱)
   蛍光色材会社として、蛍光塗料・顔料における圧倒的な国内シェア
   素材の製造・販売から、特殊な蛍光塗料を使って建物の内外装デザインまで手掛ける

                 安全防災マーキング                            ヘリポートサイン




       駅ホーム落下防止安全対策としてのCPラインや、河川水害対策      高層ビルの災害時に高い視認性で効果を発揮する緊急離発着
        の量水標で使用されている蛍光塗料                    場専用の蛍光塗料


              捺染、インキ用水性蛍光顔料                        テーマパークコーティング




       衣服など繊維の染色や印刷用途で使用されている蛍光顔料         耐候性、耐水性に強い水性アクリル樹脂を使用したデコラティブ
                                            ペイント



                                                                            30
3. 技術センター施設紹介

    ①コーティング技術センター
   最適塗料提案、塗装検証、表面解析・塗膜解析、デザイン開発、IMC技術など全クライアントニーズに対応
   最適な塗装に求められる機能をセンターに集約、あらゆるコーティング技術の一気通貫でのテスト環境を実現
1 液体塗装エリア          3F                                     5 分析エリア

                                 5
                             分析エリア



                                                          2 粉体塗装エリア
                                      6
                                     セミナー
                                      エリア



                   1F
                                                 2
3 インクジェット加飾エリア           1                                4 インモールドコーティングエリア
                                              粉体塗装
                        液体塗装                   エリア
                         エリア     乾燥炉



                             3
                                              インモールド
                    危険物 インクジェット           4
                     倉庫 加飾エリア
                                              コーティングエリア



                                                                              31
3. 技術センター施設紹介

②防食技術センター
   大型塗装室、大型環境試験機に加え、温湿度製制御、促進防錆試験など様々な塗装環境を実現、
    防食技術に関するトータルソリューションを提供

7 促進防錆試験室                2F                 7
                                                      2
                                                          2 大型環境試験機
            紫外線照射・塩水噴                      促進防錆
        
                                            試験室   大型環境
            霧・乾燥・湿潤・凍結                             試験機
            のサイクル試験を自動         8
            制御
                              大会議室
                                                  1          各種環境条件(低温~高温)下で
4 5 温度・湿度制御塗装ブース
                                                大型塗装室         塗装作業や養生を再現し、仕上がりの
           温湿度の制御により、                                        確認が可能
            様々な塗装環境を                                         温度、湿度のセンサーでの測定可能
            再現


                                                          1 大型塗装室
3 実験室                    1F                 5
                                       4              2
           塗装前の塗料調製
                                                  大型環境
                                                   試験機

                                       3                     任意の大型模擬構造体
6 評価室                                                         (例:W3m×H4m)の部材を設置、
                                                  1
            塗膜に関する各種物                                         塗装に関する検証が可能
                                               大型塗装室
            性試験                    6                         コラム材、H鋼、模擬構造体等を用い
                                                              施工性を評価、施工時の課題抽出や
                                                              懸念事項を事前に把握、検証


                                                                                   32
本日はありがとうございました



                        彩り企業、DNT。
                            IRに関するお問い合わせ先



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                          電話:06-6266-3103
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