4599 M-ステムリム 2020-02-13 16:30:00
再生誘導医学協働研究所開設に関するお知らせ [pdf]

                                                  2020 年 2 月 13 日




各 位
                                  会 社 名     株 式 会 社 ス テ ム リ ム
                                  代表者名    代表取締役会長 CEO 冨田 憲介
                                          (コード番号:4599 東証マザーズ)
                                  問合せ先    取締役経営管理部長 星野 智之
                                               (電話番号:072-648-7152)


               再生誘導医学協働研究所開設に関するお知らせ



     当社は、本日開催の当社取締役会において、再生誘導医薬研究で世界をリードする当社の新たな研
究開発拠点として、国立大学法人大阪大学と共同で「再生誘導医学協働研究所(床面積1,540㎡)」を開
設することを決議致しましたので、以下の通りお知らせ致します。


1.    開設の目的
      当社は、創業以来、怪我や病気で機能を失った生体組織を再生し、治癒を促進する「再生誘導
     医薬」の研究開発を精力的に推進して参りました。その結果、「再生誘導医薬」は生体内間葉系幹
     細胞の活性化によって様々な疾患に対する治療効果が期待できることが明らかになっております。
     一方、新規再生誘導医薬候補化合物に対する、先端的な評価研究と多様な対象疾患への適応拡
     大を目指す専門的な開発研究をより一層加速し、今後拡大が見込まれる研究業務量にも対応し得
     る、新たな研究拠点の開設と研究能力の拡大・強化は、当社の中長期的な成長戦略を実現するう
     えで最も重要な経営課題であると考えて参りました。

      当社がこのたび、大阪大学との間で開設を合意した「再生誘導医学協働研究所」は、大阪大学
     構内の既存施設内に 1,540 ㎡の床面積を保有する予定で、今後拡大する研究業務にも十分に対
     応可能なキャパシティを確保することが可能となります。

      また、大阪大学の既存施設内に設置できることから、当社が自社で新たな研究施設を建設する
     場合と比べて、①設置コストを大幅に圧縮できる、②稼働開始時期を約 2 年間前倒しできる、などの
     大きな利点を享受できます。

      大阪大学は、再生誘導医学や再生医学の基礎研究や臨床研究が盛んにおこなわれている日本
     における先進的な研究機関です。大阪大学が、外部企業等との多面的な産学協働活動を推進す
     ることを目的に運用する「協働研究所」の制度を活用することで、①大阪大学内の幅広い学部・学
     科との緊密かつ横断的・効率的な連携が可能となる、②施設内において大阪大学に限らず国内外
     の他大学・研究機関との共同研究も可能となる、などの利点があります。

      当社は、本協働研究所の開設により、再生誘導医薬の世界的なリーディングカンパニーとしての
     地歩を更に確固たるものにすることが可能となりました。
2.    再生誘導医学協働研究所の概要
       名    称 : 再生誘導医学協働研究所
       住    所 : 大阪府吹田市山田丘 2 番 8 号 大阪大学テクノアライアンス棟 6 階、7 階
       面    積 : 1,540 ㎡
       開設時期 : 2020 年 4 月以降
       契約期間 : 10 年間
       費    用 : 総額 21 億円(契約期間 10 年間の賃料、人件費、試薬消耗品費等研究開発費)


3.    代表取締役社長 岡島正恒 のコメント
      今後 10 年間の成長ドライバーを最も効率的な方法で手に入れられたことを大変嬉しく思いま
     す。初年度約 3 億円、2 年目以降 2 億円/年の投資となりますが、この金額は 1,540 ㎡の賃料だ
     けでなく、新たに加わる人材の人件費、研究開発に伴う試薬消耗品費等も含まれており、費用対
     効果的にも最良の研究開発規模拡張方法であると考えております。
      これにより、再生誘導医薬候補物質の網羅的な探索から適応症拡大の大幅な加速が可能とな
     ります。
      また、大阪大学が標榜する研究開発エコシステムにも完全に合致すると考えており、当社と大
     阪大学双方にとって Win-Win の関係にあると確信しております。


4.    業績への影響
      本件が今年度の通期業績に与える影響は現在精査中であり、業績予想の修正が必要と判断
     された場合には速やかに開示いたします。


                                                           以 上
◼   再生誘導医学協働研究所がもたらす成長イメージ




◼   大阪大学 研究開発エコシステムについて
    https://www.osaka-u.ac.jp/ja/oumode/OUvision2021/d152uv


◼   大阪大学 協働研究所について
    http://www.uic.osaka-u.ac.jp/old/rules/alliancelab.html


◼   大阪大学テクノアライアンス棟について
      「大阪大学テクノアライアンス棟」は、文部科学省からの補助金で大阪大学吹田キャンパスに平成
    23 年 3 月末に竣工しました。この研究棟の設置は、大阪大学が推進している「Industry on Campus」
    「異分野融合・分野横断科学」「産学連携による高度人材育成」の推進拠点としての研究・教育スペ
    ースを確保することを目的としており、物理、化学、電子、情報、生物、医学などの多様な分野の最
    新研究が出来る設備を整えています。
      産学連携活動で全国の大学の中でもトップランナーである大阪大学が標語とする"Industry on
    Campus"とは、産業界と大学とが連携して産業創出拠点を大学内に構築して研究することにより、よ
    り良い成果をスピーディーに挙げて、社会の発展に貢献するイノベーションの創出を目指すもので
    す。