4599 M-ステムリム 2019-08-09 08:00:00
成長可能性に関する説明資料(3/4) [pdf]
株式会社 ステムリム
成⻑可能性に関する説明資料 part3 (全 4part)
1 Copyright© StemRIM All rights reserved
免責事項及び将来⾒通しに関する注意事項
【免責事項】
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【将来⾒通しに関する注意事項】
■将来の業績に関して本プレゼンテーション資料に記載された記述は、将来予想に関する記述です。将来予想に関す
る記述には、これに限りませんが「信じる」、「予期する」、「計画」、「戦略」、「期待する」、「予想する」、「予測する」また
は「可能性」や将来の事業活動、業績、出来事や状況を説明するその他類似した表現を含みます。将来予想に関す
る記述は、現在入手可能な情報をもとにした当社の経営陣の判断に基づいています。そのため、これらの将来に関する
記述は、様々なリスクや不確定要素に左右され、実際の業績は将来に関する記述に明⽰または黙⽰された予想とは
⼤幅に異なる場合があります。したがって、将来予想に関する記述に全⾯的に依拠することのないようご注意ください。
新たな情報、将来の出来事やその他の発⾒に照らして、将来予想に関する記述を変更または訂正する⼀切の義務を
当社は負いません。
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5 成⻑戦略
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適応症の拡大余地と市場規模
間葉系幹細胞での治療効果が⾒込める領域すべてがターゲット
その他国と地域
表皮水疱症 外傷性脳損傷
米国:0.5万人 米国:530万人
日本国内
肺線維症 脳梗塞(急性期)
米国:20万人 米国:61万人
外傷性脳損傷
65万人
変形性膝関節症 アトピー性皮膚炎
肝硬変 肺線維症 変形性膝関節症 アトピー性皮膚炎
米国:1,400万人 米国:1,650万人
50万人 1.3万人 800万人 45.6万人
脊髄損傷(急性期) 脳梗塞(急性期)*1 脳血管疾患(慢性期)
肝硬変 0.5万人 16.7万人 117.9万人 脳血管疾患(慢性期)
米国: 63.3万人 米国:720万人
脊髄損傷(慢性期) 虚血性心疾患(慢性期) 表皮水疱症*1 難治性皮膚潰瘍
20万人 77.9万人 0.1万人 130万人
脊髄損傷(急性期) 潰瘍性大腸炎
米国:1.8万人 ⼼筋梗塞(急性期)*1 筋萎縮性側索硬化症 潰瘍性大腸炎 米国:94万人
0.7万人 (ALS)1万人 16.6万人
非アルコール性脂肪肝炎 非アルコール性脂肪肝炎
全身性強皮症 肝線維症 全身性強皮症
(NASH) (NASH)
3万人 36万人 米国: 16.5万人
米国: 850万人 200万人
脊髄損傷(慢性期) 筋萎縮性側索硬化症
*1:臨床開発中である適応症
米国: 28.8万人 (ALS)米国:2.2万人
(出所):Appendixに一覧を記載
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知財はグローバルに成⽴
世界各国にて特許が成⽴。グローバル展開を⽬指す
ロシア カナダ
申請中3件 特許合計
2件
83件
欧州 韓国 申請中42件
38件 2件
申請中2件 申請中3件
中国 米国
4件 4件
申請中2件 申請中6件
日本
13件
申請中9件
その他アジア
アフリカ 14件
申請中7件 PCT*1
1件
申請中6件
申請中1件 南米
オーストラリア 2件
3件 申請中2件
特許成⽴及び出願国 申請中1件
(成⽴及び出願数順)
日本 米国 中国 ドイツ 韓国 インド スペイン ポーランド スウェーデン ロシア ベルギー インドネシア ブラジル メキシコ 南アフリカ
香港 イギリス フランス オーストラリア カナダ イタリア アイルランド オランダ スイス デンマーク フィンランド トルコ シンガポール 台湾
*1:PCT:特許協⼒条約加盟国
注:2019年7月時点
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成⻑投資計画
再生誘導技術基盤を強化し、再生誘導医薬の普及を加速していく
再生誘導医薬
の潜在価値最大化
再⽣誘導医薬研究所の設⽴
新たな再生誘導医薬候補の発掘加速
動物実験施設の設⽴
モデル動物薬効の迅速な確認と薬事戦略⽴案
事業拡大のための人員確保
マンパワー不⾜の解消
パイプラインの研究開発推進
パイプラインの進捗加速
再生誘導技術基盤の
強化方針
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Appendix
1 再生誘導医薬の発⾒
2 パイプライン概要
2-1 再生誘導医薬(PJ1-HMGB1ペプチド、PJ2-新規ペプチド、PJ3-新規タンパク)
2-2
治療⽤⾃⼰細胞採取デバイス(PJ-4)
2-3
幹細胞遺伝子治療(PJ-5)
3 モデル動物試験詳細
4 その他
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Appendix
1 再生誘導医薬の発⾒
2 パイプライン概要
2-1 再生誘導医薬(PJ1-HMGB1ペプチド、PJ2-新規ペプチド、PJ3-新規タンパク)
2-2
治療⽤自己細胞採取デバイス(PJ-4)
2-3
幹細胞遺伝子治療(PJ-5)
3 モデル動物試験詳細
4 その他
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間葉系幹細胞の損傷組織への集積による体内組織再⽣誘導メカニズムの発⾒
以前から、損傷臓器・組織の再⽣はそれぞれの臓器・組織に存在する“組織幹細胞”に依存していることは良く知られていた。
しかし、表皮水疱症の患者では、皮膚の最外層にある表皮組織の接着に必要な7型コラーゲンが遺伝的に欠損しているため、
⽣まれた直後から全⾝⽪膚の表⽪剥離を繰り返し、その結果、表⽪内に存在する“表⽪幹細胞”が⼤量に失われてしまう。
表皮幹細胞を失った表⽪⽔疱症の患者は、剥離した表⽪を再⽣できないと容易に予想される。しかし、患者の表皮は再生
能⼒を維持しているという診療上の観察事実から、⾻髄から⾎液を介した⽪膚への幹細胞補充メカニズム仮説が想起さ
れた。骨髄と各臓器は⾎管を介して繋がっている。例えば、⾻髄から⾎液に供給された⾚⾎球は全⾝全ての臓器・組織に酸
素を供給し、白血球は免疫作用を、血小板は止血作用を供給している。その意味において、表皮水疱症の患者の皮膚に生
体内で幹細胞が補充されるのだとしたら、血液を介して骨髄から補充されるのではないかという仮説は妥当に思われる。
その後、当社創業者でもある⼤阪⼤学教授の⽟井らによりその仮説が証明された。即ち、剥離した表⽪内の壊死細胞から放
出された核蛋白HMGB1が、⾻髄内の“間葉系幹細胞”と名付けられた組織再⽣能⼒の⾼い幹細胞を刺激して⾎中へと動
員すること、HMGB1蛋⽩により⾎中へと動員された間葉系幹細胞は表⽪⽔疱症⽪膚の壊死組織周囲にある⾎管内⽪細
胞が産生するケモカインSDF-1aの作⽤により壊死組織周囲に集積すること、壊死組織周囲に集積した⾻髄由来間葉系幹
細胞は、強い抗炎症作⽤、抗線維化作⽤、組織再⽣促進作⽤を発揮することにより、表⽪⽔疱症の剥離表⽪再⽣を誘導
していることが明らかとなった。 HMGB1蛋白は生体内のあらゆる細胞の核内に存在していることから、これら壊死組織と骨
髄間葉系幹細胞のクロストークによる組織再⽣誘導メカニズム*1は、皮膚のみならず、生体内のあらゆる臓器・組織の重
度壊死性障害において、その再⽣誘導メカニズムとして作動していると考える。
*1: Medicinal Science Digest Vol.44(4),2018
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Appendix
1 再生誘導医薬の発⾒
2 パイプライン概要
2-1 再生誘導医薬(PJ1-HMGB1ペプチド、PJ2-新規ペプチド、PJ3-新規タンパク)
2-2
治療⽤自己細胞採取デバイス(PJ-4)
2-3
幹細胞遺伝子治療(PJ-5)
3 モデル動物試験詳細
4 その他
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PJ1-1 先⾏する表皮水疱症において、安全性・有効性を確認中
PJ1(HMGB1ペプチド) 表皮水疱症(難病指定)を対象としたPh2(医師主導治験)を実施中
表皮水疱症とは(指定難病36) 再⽣誘導による治療アプローチ
7型コラーゲン遺伝⼦異常による難治性⽪膚疾患
再生誘導医薬
HMGB1ペプチドの投与
健常皮膚
正常な7型コラーゲン
間葉系幹細胞( )が
異常な7型コラーゲン 骨髄より放出
表皮水疱症 SDF-1α
修復
物理的刺激 表⽪剥離
弱い刺激であっても表⽪と真 表皮幹細胞が表皮と一緒に失 SDF-1αに向かって間葉系
表皮水疱症患者は7型コ
⽪が分離 われる 幹細胞が移動
ラーゲン遺伝⼦に異常
SDF-1αが損傷⽪膚から分泌 ⾻髄間葉系幹細胞が⽪膚
に集積し、細胞成分や7型コ
ラーゲンを供給
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PJ1-2脳梗塞、PJ1-3 心筋症を対象とした臨床試験を実施中
次なるターゲット領域として脳梗塞(Ph2実施中)、心筋症(Ph2準備中)へ適応拡大
脳梗塞(急性期及び慢性期) 心筋症(虚血性心筋症、拡張型心筋症)
(例)虚⾎性⼼筋症(陳旧性⼼筋梗塞etc.)
免疫調整能 梗
塞
栄養因⼦分泌 部
位
線維化調節 外胚葉性間葉系幹細胞
閉鎖した脳動脈
閉塞
外胚葉性間葉系幹細胞 ⼼筋梗塞 (血管がつまる)
作用機序(急性期・亜急性期)
壊死(心筋が死ぬ)
炎症の抑制
⾎管新⽣の促進、残存神経細胞への栄養因⼦分泌 作用機序
線維化抑制による脳梗塞範囲の拡⼤抑制 心筋線維化の抑制効果を確認
作用機序(慢性期) VEGFを分泌、梗塞部位の⾎管新⽣を促進、予後改善
残存する幹細胞の活性化による心筋細胞再生
血管新生を促進、残存神経細胞を活性化して脳神経 ⼼筋梗塞後の⼼室リモデリングの抑制
回路の再構築とみられる状態
急性期におけるt-PAとの併用、t-PA適応外の第一選択 幅広い虚血性心疾患への適応が期待される
亜急性期、慢性期における単独投与、
または、MSCs細胞療法との併⽤が期待される
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第2世代再生誘導医薬の開発 PJ2 1/2
新規再生誘導医薬として、HMGB1よりも親和性の高い疾患について開発を進めていく
当社の確⽴したスクリーニング系により、再⽣誘導の効果を有する化 一つの候補ペプチド(RIM3(PJ2-1))については潰瘍性大腸炎モデル
合物を複数同定済 マウスにおける動物試験で高い効果を確認
デキストラン硫酸ナトリウム誘発マウス潰瘍性⼤腸炎
に対するRIM3とHMGBペプチドの比較
大阪大学及び当社共同で開発した
新規再生誘導候補物質
疾
スクリーニング系 患
ス
コ
ア
無処置 溶媒 HMGB1 溶媒 RIM3
(3mg/kg) (1mg/kg)
デキストラン硫酸ナトリウム誘発マウス潰瘍性⼤腸炎
に対するRIM3の作用
静脈内投与により末梢⾎中の間葉系幹細胞 10⽇⽬の⼤腸粘膜の病理画像(HE染色)
を増加させる作用を有している10種類以上
の候補ペプチドを同定
現時点で3つの候補ペプチドについて⾮臨床
試験を実施中
コントロール RIM3 1mg/kg
(出所)当社と大阪大学との共同研究
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第2世代再生誘導医薬の開発 PJ2 2/2
アトピー性皮膚炎モデルに対するRIM3の治療効果
⽪膚病理組織 皮膚の厚さ
(HE染色)
コントロール RIM3 0.5mg/kg RIM3 1.5mg/kg (µm)
( ** : p<0.01 )
> > 皮膚の肥厚が抑制された
正常皮膚
RIM3 RIM3
コントロール
⽤量依存的に病態の改善が⾒られ、1.5mg/kgでは、 単位
(0.5mg/kg) (1.5mg/kg)
著明な改善が認められた
(出所)当社と大阪大学との共同研究
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第2世代再生誘導医薬の開発 PJ3
損傷部位に間葉系幹細胞を集積させるタンパク質製剤を開発中
損傷部位が小さい場合 損傷部位への局所投与により、
or 効率よく⽣体内間葉系幹細胞を
損傷部位が大きい場合 時間が経過している場合 集積させる
SDF-1α 様の内因性の間
SDF-1α 葉系幹細胞集積物質
MSC
MSC 損傷部位
損傷部位が大きい場合、血中 損傷部位が小さい等、SDF1-a 局所投与もしくは静脈注射によ
に動員された間葉系幹細胞を が放出されない場合、効率よく り、⽣体内の間葉系幹細胞を
集積させるSDF1-aが放出され 間葉系幹細胞を集積できない 効率よく幹部に集積させる作⽤
ている =間葉系幹細胞の損傷部位修
=再生誘導医薬の効果を最
=PJ1,2のような作用機序が有効 ⼤限に引き出す併⽤療法が 復効果を最⼤限に引き出す
有効
これまで候補タンパク質を複数同定済み
動物実験で良好な成績を確認している
現在、複数のモデル動物実験により、最適な適応症の選定を進めている
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Appendix
1 再生誘導医薬の発⾒
2 パイプライン概要
2-1 再生誘導医薬(PJ1-HMGB1ペプチド、PJ2-新規ペプチド、PJ3-新規タンパク)
2-2
治療⽤自己細胞採取デバイス(PJ-4)
2-3
幹細胞遺伝子治療(PJ-5)
3 モデル動物試験詳細
4 その他
16 Copyright© StemRIM All rights reserved
PJ4 治療⽤⾃⼰細胞採取デバイス
⽣体内で動員される間葉系幹細胞を収集するデバイスの開発中
デバイス ⾻髄間葉系幹細胞
動員因子
正常皮膚 (1)⽪膚切開 (2)皮下に注入 (3)静置(数日)
(4)細胞集積 (5)デバイス+細胞の取り出し (6)患部への投与
皮膚、骨、軟骨、筋肉、腱などの
損傷部位に回収した細胞を投与する
損傷部位
これまでの動物実験で当デバイスが良好な幹細胞回収能⼒を有することを確認
数種類の疾患モデル動物による薬効試験によって、最適な適応症の選定
臨床試験の開始までに必要となる⾮臨床試験を実施
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Appendix
1 再生誘導医薬の発⾒
2 パイプライン概要
2-1 再生誘導医薬(PJ1-HMGB1ペプチド、PJ2-新規ペプチド、PJ3-新規タンパク)
2-2
治療⽤自己細胞採取デバイス(PJ-4)
2-3
幹細胞遺伝子治療(PJ-5)
3 モデル動物試験詳細
4 その他
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PJ5 幹細胞遺伝⼦治療
幹細胞遺伝⼦治療によって難治性遺伝病の根治を⽬指す
手法
外胚葉性間葉系幹細胞
遺伝病患者本⼈の間葉系幹細胞に対し、正常な遺伝子
を導入し、患部に移植する
アフェレーシス
(血中動員された
外胚葉性間葉系幹細胞)
期待される効果
a. 治療⽤遺伝⼦産物による疾患治療効果が期待で
きる。
正常遺伝子
b. 外胚葉性間葉系幹細胞が有する組織修復促進 導入
作用(細胞遊走作用、トロフィック効果、免疫調
節作用、瘢痕調節効果など)が期待できる。
患者に投与
c. 自己の細胞を使用するため免疫拒絶反応の軽減
が期待できる。
d. 間葉系幹細胞⾃⾝に免疫寛容効果があるため、 正常遺伝子を有す
⽣着期間の延⻑が期待できる。 患者自身の
外胚葉性間葉系幹細胞
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