4599 M-ステムリム 2019-08-09 08:00:00
成長可能性に関する説明資料(2/4) [pdf]

       株式会社 ステムリム


    成⻑可能性に関する説明資料 part2(全 4part)




1                   Copyright© StemRIM All rights reserved
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    は「可能性」や将来の事業活動、業績、出来事や状況を説明するその他類似した表現を含みます。将来予想に関す
    る記述は、現在入手可能な情報をもとにした当社の経営陣の判断に基づいています。そのため、これらの将来に関する
    記述は、様々なリスクや不確定要素に左右され、実際の業績は将来に関する記述に明⽰または黙⽰された予想とは
    ⼤幅に異なる場合があります。したがって、将来予想に関する記述に全⾯的に依拠することのないようご注意ください。
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2                          Copyright© StemRIM All rights reserved
    3   再生誘導医薬の優位性




3              Copyright© StemRIM All rights reserved
        再生誘導医薬の優位性

        再生誘導医薬(HMGB1ペプチド)により、⾻髄より動員される幹細胞は外胚葉性間葉系幹細胞
       発生経過日数
                     1        10                20                         30              40          50                60
         (日)
      カーネギー発生段階                                                                                                   CS23
    (CS:カーネギーステージ)                                                                              CS18


                                                                                    CS14
                                          CS7 CS9          CS10




                                                              CS9:胚断⾯(外胚葉)
                                                                                                              表皮
                                         外胚葉

                                   中胚葉

                                         内胚葉
           受精卵       2細胞    胚盤胞                            神経外胚葉 表⽪外胚葉
                        (内細胞塊⇒ES細胞)                                                                         神経管
                                      17日齢胚子
                                                                                                  (出所)ヒト発生の3次元アトラスを改変、日本医事新報社


4                                          Copyright© StemRIM All rights reserved
      再生誘導医薬の優位性

             外胚葉性間葉系幹細胞は、⾼い多能性と組織分化能を有している

                                                                    弊社と大阪大学の共同研究により分化が確認されている組織
                                                                    発生学的に分化すると考えられている組織



                                                                     神経       表皮          毛包


                                                                      骨       軟骨          脂肪
                            外胚葉性
              外胚葉
                           間葉系幹細胞
                                                                     血管       真皮          筋肉
                    (分化)                            (分化)

                                                                     靭帯       心       その他




                           (他社細胞医薬品)
                                                                      骨       軟骨          脂肪
    17日齢胚子    中胚葉          間葉系幹細胞
     (断面)                   (中胚葉由来)
                                                                     血管       真皮          筋肉
                    (分化)                             (分化)

                                                                     靭帯        心      その他



5                          Copyright© StemRIM All rights reserved
       間葉系幹細胞の能⼒

                            ⽣体内間葉系幹細胞は5つの特徴的な能⼒を有する
                                   間葉系幹細胞(                              )の5つの能⼒

    1.細胞遊⾛能⼒                                                                3.トロフィック能⼒
            血管

                                                                           成⻑因⼦
       ⾎流                  細胞外                                                                          損傷組織
                          マトリックス        損傷組織                               サイトカイン
                                                                                                         の修復
                                                                                栄養因子(Trophic Factor)
                                                                                     の分泌
                                         炎症細胞

                                                                            4.線維化調節能⼒
      赤血球         間葉系幹細胞                                                                      過剰な      MMP*活性
                    の遊走                                                                      線維化を調節      調節




                               炎症細胞
    2.免疫調整能⼒                                                                                           *MMP:Matrix metalloproteases


                 抑制                                                         5.組織再⽣能⼒                    細胞の置き換え

                      免        リンパ球
                      疫
                      反                                                                     分化
                 刺激
                      応            単球



                               好中球

6                                              Copyright© StemRIM All rights reserved
    体外培養による間葉系幹細胞の機能低下

         体外培養を⾏う過程で間葉系幹細胞は機能低下を⽣じるが、再⽣誘導医薬はこれを回避

         従来の細胞医薬品の製造工程
                                                                                  「MSCs細胞治療における効果は、炎症抑制効果と
                                                                                    残存する細胞への成⻑因⼦の供給にとどまる」
           間葉系幹細胞                                                                        との報告(Caplan Al)



                                                    自家移植                                                                  「Mesenchymal Stem Cells:
                                                                                                                           Time to Change the Name!」
                 体外培養
                                                                                                                           Arnold Caplan
                                                                                                                           June 2017


                                                                              (出所)Stem Cells Transl Med. 2017 Jun;6(6):1445-1451. doi: 10.1002/sctm.17-0051. Epub 2017 Apr 28.
                                                    他家移植

    間葉系幹細胞は、⽣体外で培養される過程で
      間葉系幹細胞としての機能を喪失
                       (出所)Stem Cell Research & Therapy2018,9:131




                                   線維               組織
    細胞      免疫       トロ
                                   化調               再生
    遊走      調節      フィック
                                   節能               能⼒
    能⼒      能⼒       能⼒
                                    ⼒

7                                                Copyright© StemRIM All rights reserved
         再生誘導医薬の優位性(まとめ1)

            再⽣誘導医薬は従来型の細胞治療と化合物医薬品の両者の⻑所を兼ね揃える

                  再生誘導医薬                                   細胞治療      化合物医薬品

                  大規模な組織損傷にも対応                    大規模な組織損傷にも対応で     失った組織を再生することはでき
          組織再生    できる                             きる                ない

                                                  細胞の⽣理活性を利⽤するた
                  生体内に備わる組織再生機                                      作用メカニズムを予想しにくく、想
    有効性   作用機序    能を活用
                                                  め、効果や作用メカニズムが予
                                                                    定外の副作用を招くリスクがある
                                                  想しやすい
                                                  同一の技術プラットフォームで
                  同一の化合物で広い適応症                                      一般に限定された疾患メカニズ
          適応症     をカバーできる可能性
                                                  広い適応症をカバーできる可能
                                                                    ムに対してのみ効果を有する
                                                  性
                  投与するのは本人の幹細胞                    細胞の採取や移植による患者
    安全性   侵襲性     を動員する化合物医薬品で                    負担が大きい            薬剤投与による侵襲性は低い
                  あり、免疫拒絶がない                      他家移植では免疫抑制が必要

                  化合物であるため、品質管理                   対外培養操作により細胞が変     品質管理が容易で保存安定性
    品質    品質管理    された安定生産が可能                      質(癌化)するリスク有       も高い

                                                  細胞採取や培養操作、CPCの
                                                                    ⼤量⼯業⽣産により製造コスト
           コスト    工業的な計画生産が可能                     運営などで大きな製造コストがか
                                                                    が安い
                                                  かる
    その他
                                                  規制ルールが未整備で不透明
                  一般的な化合物医薬品の                                       規制項目が定式化しており、対
          薬事規制    規制に準拠
                                                  厳格な製造管理への対応が困
                                                                    応⾃体は容易
                                                  難

8                         Copyright© StemRIM All rights reserved
    再生誘導医薬の優位性(まとめ2)

         再⽣誘導医薬は、従来型の細胞治療の最⼤の4つの課題を解決可能


                           がん化リスク


                           iPS細胞
                              iPS細
                                胞




     ES細胞                                                   体性幹細胞
                  再生誘導医薬
     倫理上の課題                                                 分化能⼒の限界


                         他家細胞

                       免疫原性の問題

9                  Copyright© StemRIM All rights reserved
       PJ1(HMGB1)の適応拡大ポテンシャル

                 PJ1(HMGB1)は大きな適応拡大ポテンシャルを有する

                       日本における適応拡大による対象患者の広がり




                         変形性膝関節症
                        アトピー性皮膚炎
       PJ1     表皮水疱症     難治性皮膚潰瘍
     (HMGB1)           筋萎縮性側索硬化症
                脳梗塞        肺線維症                            非アルコール性脂肪性        適応拡大による
               (急性期)      潰瘍性大腸炎                                肝炎
                          外傷性脳損傷                               肝硬変
                                                                            対象患者ポテンシャル
                心筋梗塞    脳血管疾患(慢性                              肝線維症
               (急性期)        期)                               全身性強皮症          約1,600万人
                       脊髄損傷(慢性期)
                                                                    300万人
               95万人    脊髄損傷(急性期)

                          1,200万人




10                         Copyright© StemRIM All rights reserved
      再生誘導技術基盤により細胞治療の常識を変えることを目指す

                再⽣誘導技術基盤は細胞治療領域において様々なポテンシャルを有す




     外胚葉性間葉系
                                                                      細胞治療の常識を
     幹細胞の効率的
       血中動員
                   損傷部位への                                             変えることを目指す
                   効果的集積

                             血中幹細胞の
                              採集と活用


                                                        自己幹細胞
                                                        遺伝⼦治療


     再生誘導技術基盤
        細胞医薬品と同様、細胞を作用させる
                                                                       ・・・
                高い安全性
               コスト面での優位性
        幅広く機能損傷疾患に効果が期待される


11                           Copyright© StemRIM All rights reserved
     4   事業領域およびパイプラインの概要




12               Copyright© StemRIM All rights reserved
      事業領域

                   再生誘導医薬に係る技術を中核に事業を展開

                技術領域                                             プロジェクト(PJ1~PJ5)

                                                                        PJ1-HMGB1 peptide
                                                                          01-表皮水疱症
                                                    Mode of action
                                                                          02-脳梗塞
                                                         A
      再生誘導医薬                                                              03-心筋症
                                                                        PJ2-新規ペプチド
                                                    Mode of action
                                                                        PJ3-新規タンパク
                                                         B


     治療⽤⾃⼰細胞採取
                                                   PJ4-⽣体内治療⽤(幹)細胞採取デバイス
        デバイス




     幹細胞遺伝⼦治療                                      PJ5-間葉系幹細胞遺伝⼦治療




13                      Copyright© StemRIM All rights reserved
              パイプラインと進捗

                         PJ1(HMGB1ペプチド)の開発が先⾏、⻑期的成⻑を担うPJも多数進⾏中

                                                                                      開発段階
      開発コード               内容          適応症           開発主体                              第Ⅰ相 第Ⅱ相 第Ⅲ相           導出契約先
                                                                      探索 ⾮臨床
                                                                                       試験  試験  試験

                    HMGB1の⾻髄間葉系幹細
              -01                    表皮水疱症          大阪大学                                           第Ⅱ相終了後
                    胞動員活性ドメインペプチド                                                                  承認申請予定




      PJ1 -02 同上                      脳梗塞         塩野義製薬                                                      塩野義製薬
     (HMGB1                                                                                                 (S-005151)
      ペプチド)
                                      心筋症
              -03 同上                (虚血性心筋症・        大阪大学                                         第Ⅱ相試験
                                                                                                 準備段階
                                    拡張型心筋症)

                                     潰瘍性大腸炎    自社
              -01 RIM3                                                                                         -
                                    アトピー性皮膚炎 (提携予定)
                                      複数の    自社
      PJ2 -02 生体由来再生誘導ペプチドA                                                                                    -
                                    組織損傷疾患 (提携予定)
                                      複数の    自社
              -03 生体由来再生誘導ペプチドB                                                                                -
                                    組織損傷疾患 (提携予定)
                                      複数の    自社
      PJ3 -01 生体由来再生誘導タンパク                                                                                     -
                                    組織損傷疾患 (提携予定)
                    治療⽤⾃⼰細胞採取デバイ 難治性潰瘍骨軟   自社
      PJ4 -01                                                                                ND                -
                    ス              骨性疾患  (提携予定)
                                                   自社
      PJ5 -01 幹細胞遺伝子治療               表皮水疱症                                            第I/II相試験      なし         -
                                                 (提携予定)
14                                           Copyright© StemRIM All rights reserved
       モデル動物における成果(1)


         PJ1:表皮水疱症 (小腸粘膜の保護・再生)                                   PJ1:心筋症 線維化抑制(線維化領域が減少)
     (粘膜上皮の正常化、瘢痕拘縮の改善)                                             HMGB1ペプチド     コントロール
         HMGB1ペプチド        コントロール




     (出所)当社と大阪大学との共同研究         (HE染色)
                                                                                    (Sirius red染色)
                                                              (出所)当社と大阪大学との共同研究

            PJ1:脳梗塞 脳保護(梗塞巣の縮⼩)                                                          梗塞巣

          HMGB1ペプチド       コントロール
                                                                    PJ1:潰瘍性大腸炎(潰瘍の状態が回復)




                               (HE染色)
     (出所)当社と大阪大学との共同研究                                        (出所)当社と大阪大学との共同研究


                                   梗塞巣
15                                 Copyright© StemRIM All rights reserved
       モデル動物における成果(2)


         PJ1:外傷性軟骨損傷・変形性膝関節症                                                 PJ2:アトピー性皮膚炎 ⽪膚病理組織
                                                                                                (HE染色)
              HMGB1ペプチドによる軟骨再生を確認



     コントロール


     HMGB1
     ペプチド


      (出所)当社と大阪大学との共同研究



                   PJ1:外傷性脳損傷
                                                                   (出所)当社と大阪大学との共同研究
                  損傷部位の再生を確認
                                                                                   PJ2:潰瘍性大腸炎
           正常             コントロール   HMGB1ペプチド




      (出所)当社と大阪大学との共同研究                                            (出所)当社と大阪大学との共同研究


16                                       Copyright© StemRIM All rights reserved