4599 M-ステムリム 2019-08-09 08:00:00
成長可能性に関する説明資料(1/4) [pdf]
株式会社 ステムリム
成⻑可能性に関する説明資料 part1(全 4part)
1 Copyright© StemRIM All rights reserved
免責事項及び将来⾒通しに関する注意事項
【免責事項】
■本資料は投資家の皆様への情報提供のみを⽬的として株式会社ステムリム(以下当社)が作成したものであり、
⽶国、⽇本国またはそれ以外の⼀切の法域における有価証券の買付けまたは売付け申し込みの勧誘を構成するもの
ではありません。⽶国、⽇本国またはそれ以外の⼀切の法域において、適⽤法令に基づく登録もしくは届出またはこれら
の免除を受けずに、当社の有価証券の募集または販売を⾏うことはできません。本プレゼンテーション資料の作成にあた
り、当社は当社が入手可能なあらゆる情報の真実性、正確性や完全性に依拠し、前提としていますが、その真実性、
正確性あるいは完全性について、当社は何ら表明及び保証するものではありません。本資料は、投資家の皆様がいか
なる⽬的にご利⽤される場合においても、ご⾃⾝の責任とご判断においてご利⽤されることを前提にご提⽰させていただ
くものであり、当社はいかなる場合においてもその責任は負いません。
【将来⾒通しに関する注意事項】
■将来の業績に関して本プレゼンテーション資料に記載された記述は、将来予想に関する記述です。将来予想に関す
る記述には、これに限りませんが「信じる」、「予期する」、「計画」、「戦略」、「期待する」、「予想する」、「予測する」また
は「可能性」や将来の事業活動、業績、出来事や状況を説明するその他類似した表現を含みます。将来予想に関す
る記述は、現在入手可能な情報をもとにした当社の経営陣の判断に基づいています。そのため、これらの将来に関する
記述は、様々なリスクや不確定要素に左右され、実際の業績は将来に関する記述に明⽰または黙⽰された予想とは
⼤幅に異なる場合があります。したがって、将来予想に関する記述に全⾯的に依拠することのないようご注意ください。
新たな情報、将来の出来事やその他の発⾒に照らして、将来予想に関する記述を変更または訂正する⼀切の義務を
当社は負いません。
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コーポレート・ミッション
再生誘導で難治性疾患を克服する
株式会社ステムリムは、「再生誘導医薬」の開発を目指すバイオ企業です。
「再⽣誘導医薬」とは、⼈が本来持つ組織修復能⼒を最⼤限に引き出すことにより、
機能的な組織・臓器の再生を誘導する新しい医薬品です。
当社は、生体内に存在する幹細胞を、体外に取り出すことなく、怪我や病気で損傷し
た組織に局所動員し、機能的組織再生を誘導する新しい作用機序に基づく医薬品の
開発を進めています。
*社名の由来は Stem cell Regeneration-Inducing Medicine(=再生誘導医薬)より
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再生誘導医薬のコンセプト
⾎中に動員された⽣体内間葉系幹細胞が損傷組織に集積し機能的再⽣を誘導
損傷
様々な臓器・組織の障害
:幹細胞
幹細胞が集積
機能的再生を誘導 再生誘導医薬の投与
損傷
骨髄から幹細胞を
血中に動員
静脈注射
損傷
幹細胞が損傷組織に集積
骨髄
機能的再生を誘導
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1 再生誘導医薬開発の経緯
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サイエンティフィックファウンダー 玉井 克人教授
再生誘導医薬の発明者 大阪大学医学系研究科 玉井克人教授との共同研究開発体制
<所属学会>
日本皮膚科学会 日本炎症・再生医学会
⽇本研究⽪膚科学会(理事;H30年3月退任) 日本臨床⽪膚科学会
日本結合組織学会 皮膚かたち研究学会(監事)
日本癌学会 米国研究皮膚科学会
⽇本再⽣医療学会 米国遺伝⼦治療学会
⽇本遺伝⼦細胞治療学会(監事)
<主要論⽂実績⼀例>
Stem Cells 26:223-234, 2008.
当社サイエンティフィックファウンダー
Circulating bone marrow-derived osteoblast progenitor cells are recruited to the bone-
玉井 克人教授
forming site by the CXCR4/stromal cell-derived factor-1 pathway.
大阪大学大学院医学系研究科 ⾻再⽣に寄与している⾻髄由来末梢循環間葉系細胞の詳細な性質と、⾻再⽣部位への集積メカニズムを解
明した論⽂
Biochem Biophys Res Commun 354:453-458, 2007.
Bone marrow-derived osteoblast progenitor cells in circulating blood contribute to
ectopic bone formation in mice.
⾻髄由来間葉系細胞が末梢⾎を介して⾻再⽣部位に集積し、⾻組織再⽣に寄与していることを世界で初め
て報告した論⽂
Am J Pathol 173:803-814,2008. Epub 2008 Aug 7.
Bone marrow cell transfer into fetal circulation can ameliorate genetic skin diseases by
providing fibroblasts to the skin and inducing immune tolerance.
表⽪⽔疱症マウスの胎仔循環⾎中に⾻髄細胞を移植し、⾻髄内の間葉系細胞が末梢⾎から⽪膚に
集積して表⽪⽔疱症マウス⽪膚の病態を改善することを世界で初めて報告した論⽂
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⽣体内損傷組織再⽣誘導メカニズムの発⾒(1)
再生誘導医薬開発の発端は、骨髄から血液を介した皮膚への幹細胞補充メカニズム仮説の想起
⾎流が途絶え壊死した表⽪
表皮・表皮幹細胞の喪失
表皮が再生
再生皮膚
(7型コラーゲンの機能不全)
何故か?
(参考画像)
はく離した表皮
(幹)細胞が補充されている可能性
難治性皮膚潰瘍 表皮を失った真皮
参考文献:医学のあゆみ Vol.265 No.5 463-468;2018
⾎流を介した
皮膚病診療:41(1);7-12,2019
写真提供:大阪大学(玉井教授)
(幹)細胞補充メカニズム仮説の
想起
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⽣体内損傷組織再⽣誘導メカニズムの発⾒(2)
壊死組織由来因⼦を介した損傷⽪膚と⾻髄内間葉系幹細胞のクロストークメカニズムを発⾒
表⽪の剥離 表皮細胞の壊死
HMGB1の放出
損傷皮膚
細胞質
表皮細胞 核
HMGB1
間葉系幹細胞
骨髄
血管内のHMGB1に向かって⾻髄内の間葉系幹細胞が遊走
損傷⽪膚から分泌されるSDF-1αに
向かって⾎管内の間葉系幹細胞が集積
SDF-1α
損傷組織再生
参考文献:
J Immunol. 2015 Feb 15;194(4):1996-2003
Proc Natl Acad Sci U S A. 2011 Apr 19;108(16):6609-14.
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安全性の高いHMGB1ペプチド医薬の創薬
HMGB1タンパクのA-Boxドメインを化学合成して安全性の高いペプチド医薬を創製
C23 C45 C106
HMGB1
N C HMGB1タンパク-KOI2ドメイン
タンパク A box B box Tail から得られたHMGB1ペプチド
組織再生反応を活性化する重要な生体内分子
大阪大学 玉井克人教授
タンパク内ドメイ
ンの機能を特定
⾻髄性間葉系幹細胞活性化ドメイン
A box
(KOI2ドメイン) ・HMGB1タンパクの副作用要因を排除
したHMGB1ペプチド医薬品
B box 炎症反応を誘導する自然免疫活性化ドメイン
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2 企業概要
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会社概要
年 月 沿 革
社 名 株式会社ステムリム (StemRIM) 2006年10月 大阪大学大学院医学系研究科の玉井克人教授らが同定した骨髄
多能性幹細胞動員因子を医薬品として開発することを目的に会社
設⽴
冨田 憲介(代表取締役会⻑CEO) 2007年4月 大阪大学との共同研究を開始。以後、研究成果の知財化を進め、
代 表 者 これまでに78件の特許を取得。
岡島 正恒(代表取締役社⻑COO) (そのほか43件の特許を出願中)
2008年10月 独⽴⾏政法⼈ 科学技術振興機構(JST) 産学共同シーズイノ
大阪府茨木市彩都あさぎ 7丁目7-15 ベーション化事業に採択
本社住所
彩都バイオインキュベータ 3階 2009年12月 独⽴⾏政法⼈ 科学技術振興機構(JST) A-STEP本格研究
開発ハイリスク挑戦タイプに採択
2010年4月 本社を彩都バイオインキュベータに移転。彩都ラボ開設
設⽴年⽉ 2006年(平成18年)10月30日 塩野義製薬㈱と骨髄由来幹細胞動員因子に関する共同研究契
約締結
2011年11月 独⽴⾏政法⼈ 科学技術振興機構(JST) A-STEP本格研究
開発シーズ育成タイプに採択
事業内容 再生誘導医薬の研究開発事業 2012年6月 神⼾ポートアイランド内に神⼾ラボを開設
疾患モデル動物を用いた薬効試験の実施体制を強化
2013年7月 彩都バイオインキュベータ内のラボを増床、加えて自社の動物飼育/
実験施設を開設し、神⼾ラボの機能を吸収
従業員数 39名(2019年7月末時点) 独⽴⾏政法⼈ 科学技術振興機構(JST) A-STEP本格研究
2013年12月
開発シーズ育成タイプに採択。⼤阪⼤学の早期探索的臨床試験拠
点整備事業と連携し、医師主導治験を支援。
研究職33名 2014年4月 ⼤阪⼤学最先端医療イノベーションセンターの共同研究プロジェクト
に採択(テーマは「体内再⽣誘導医薬開発のための⾮臨床試験及び
新規候補物質の探索」)
阪大ラボ開設
Ph.D 2014年5月 独⽴⾏政法⼈ 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
13名 2013年度イノベーション実⽤化ベンチャー⽀援事業に採択
2014年11月 塩野義製薬㈱とHMGB1に関するライセンス契約締結
研究開発人員 その他 2015年8月 国⽴⼤学法⼈⼤阪⼤学にてHMGB1に関する医師主導治験開始
2017年3月 HMGB1に関する表皮水疱症を対象とした医師主導治験(フェー
20名
ズⅠ)終了
2017年8月 中小企業庁助成事業「戦略的基盤技術⾼度化⽀援事業」に採択
2018年1月 HMGB1に関する表皮水疱症を対象とした医師主導治験(フェー
*Ph.D13名には医師、獣医師含む ズⅡ)開始
*社内の有資格者としては弁理⼠、薬剤師を擁する 2018年7月 株式会社ステムリム(StemRIM)に社名変更
*取締役含む
*2019年7月末時点 2019年4月 HMGB1に関する脳梗塞を対象とした企業治験(フェーズⅡ)開始
(塩野義製薬)
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財務数値及び株主の概況
B/S 株主の概況
(千円) 2017/7期 2018/7期 2019/7期 2Q
流動資産合計 1,030,452 1,912,829 3,085,635
現⾦及び預⾦ 904,319 1,843,404 3,015,843
有形固定資産合計 7,854 6,738 7,417
投資その他の資産合計 5,214 5,214 5,543
資産合計 1,043,521 1,924,782 3,098,596
負債合計 52,364 52,618 67,903
資本⾦ 90,000 90,000 812,475
資本剰余⾦合計 875,260 2,080,090 2,802,565
利益剰余⾦合計 25,896 △297,926 △584,346
株主資本合計 991,156 1,872,163 3,030,693
純資産合計 991,156 1,872,163 3,030,693
負債純資産合計 1,043,521 1,924,782 3,098,596
P/L
(千円) 2017/7期 2018/7期 2019/7期 2Q
事業収益 300,000 200,000 100,000
事業費用合計 460,763 575,141 386,597
研究開発費 349,140 453,270 307,346
販売費及び⼀般管理費 111,623 121,870 79,250
営業損失 △160,763 △375,141 △286,597
営業外収益合計 3,622 52,575 4,867
営業外費用合計 0 4,772 5,341 株式総数:53,075,400株
経常損失 △157,140 △327,338 △287,071 (内、潜在株式数:8,792,700株)
税引前当期純損失 △157,140 △327,338 △287,071
法人税等合計 △33,203 △3,515 △650
当期純損失 △123,936 △323,822 △286,420 注: 上記円グラフの数値は潜在株式含む割合、2019年5月時点
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当社のビジネスモデル
大阪大学発 ゛創薬研究開発型” バイオテック企業
医薬品の上市まで、⼀般に〜10年程度の開発期間
発⾒ 候補同定 ⾮臨床 臨床 承認申請
基礎研究 薬効確認 試験 試験 製造販売
当社の担当領域
⼀時⾦
共同研究 独占実施権 マイルストーン
共同出願
ロイヤルティ
当社の役割 (共同研究契約) 開発・製造・
(オプション契約)販売権のライセンス
候補物質同定
契約⼀時⾦ マイルストーン ロイヤルティ
作用メカニズム証明
製造法確⽴
動物モデルPOC確⽴ 製薬企業
早期臨床POC確⽴
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マネジメントのご紹介
代表取締役 会⻑CEO 冨田 憲介
1974年三共(現第一三共)入社。その後日本イーライ・リリー、ローヌ・プーランク・ローラー(現サノフィ)、サンド薬品(現ノバル
ティスファーマ)等にて新薬開発・経営企画責任者等を歴任。2000年6月アンジェス エムジー(現アンジェス)代表取締役社
⻑、2003年4月 オンコセラピー・サイエンス代表取締役社⻑を歴任。
2013年7月当社取締役に就任、2019年3月より代表取締役会⻑(現任)。東京⼤学薬学部卒
代表取締役 社⻑COO 岡島 正恒
1991年住友銀⾏(現三井住友銀⾏)⼊⾏。その後、住友キャピタル証券、⼤和証券エスビーキャピタル・マーケッツを経て、
大和証券SMBCでは、インベストメントバンカーとして主にバイオベンチャー、メディア、通信、IT業界を担当。 2006年9月より
メディシノバ東京事務所代表、副社⻑を歴任。2019年3⽉より当社代表取締役社⻑(現任)。
東京理科⼤学理⼯学部経営⼯学科卒
取締役 副社⻑ 探索研究部部⻑ 山﨑 尊彦
2002年弘前⼤学医学部⽣化学第2講座助手、2003年⼤阪⼤学⼤学院医学系研究科遺伝⼦治療学 産学官連携
研究員等を歴任。2007年4月当社取締役、2010年4⽉当社代表取締役社⻑、2018年4月より当社取締役(現任)
取締役 経営管理部⻑ ⾦崎 努
2001年4月日本アジア投資入社、2006年10月JAIC Asia Holdings Pte. Ltd.ヴァイスプレジデント等を歴任。
2010年5月当社入社、2013年7月当社取締役、2014年当社代表取締役社⻑、2018年4月より当社取締役(現任)
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マネジメントのご紹介
取締役 医薬研究部部⻑ 横田 耕一
1982年鐘紡⼊社、1999年⽇本オルガノン、2003年カルナバイオサイエンスにて薬理・標的分⼦に係る研究及びマネジメ
ントに従事。2013年より当社医薬研究部部⻑(現任)、2014年12月より当社取締役(現任)
社外取締役 梅田 和宏
2001年第⼀メディカル(現メディカルクオール)⼊社。2005年⽇本アジア投資、2008年JAIC America Inc.等を歴
任。2016年よりエムスリーアイ 代表取締役社⻑(現任)、2017年12月より当社取締役(現任)
監査役 久渡 庸二
1975年⽶国ユニロイヤル⼊社。1985年⽇本イーライリリー⼊社、エアンコアニマルヘルス事業部⻑や事業開発部⻑を歴任、
2008年塩野義製薬 海外事業推進部 部⻑、2017年10月より当社常勤監査役(現任)
監査役 ⾏正 秀文
1979年武⽥薬品⼯業⼊社、研究推進部部⻑等を経験。2007年⽴命館⼤学⽴命館グローバル・イノベーション研究機
構特別招聘教授、2017年より研究顧問(現任)。2018年2月より当社監査役(現任)
監査役 津田 和義
1990年、太⽥昭和監査法⼈⼊社。稲⽥商会や監査法⼈トーマツを経て、2008年津⽥和義公認会計⼠・税理⼠事務
所代表(現任)、2008年ブレイントラスト代表取締役(現任)。2018年6月より当社取締役(現任)
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