4599 M-ステムリム 2020-09-24 14:15:00
AMED公募課題「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬開発(3次公募)」採択のお知らせ [pdf]

                                              2020 年 9 月 24 日




各 位
                              会 社 名     株 式 会 社 ス テ ム リ ム
                              代表者名    代表取締役会長 CEO 冨田 憲介
                                      (コード番号:4599 東証マザーズ)
                              問合せ先    執行役員 経営管理部長 星野 智之
                                          (電話番号:072-648-7152)


      AMED 公募課題 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する
              治療薬開発(3 次公募)」採択のお知らせ


 当社は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が実施する、令和 2 年度 「新型コロナ
ウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬開発」(3 次公募)に採択されたことをお知らせいたします。


      研究開発課題名:COVID-19 肺炎患者を対象とした生体組織再生誘導医薬開発


 COVID-19 肺炎は、重症化すると肺胞上皮細胞や肺胞周囲の血管内皮細胞が不可逆的に傷害され、
肺炎治癒後も肺機能障害が長期の後遺症として残ることが社会問題となりつつあります。抗ウイルス薬や
抗炎症剤では失われた肺機能の回復は期待し得ないことから、失われた肺機能を回復させる作用を持っ
た新たな治療薬の開発は全世界における喫緊の課題であります。当社が開発したレダセムチド(HMGB
1*より創製したペプチド医薬。開発コード:S-005151)の投与により骨髄から損傷組織に集積する間葉系
幹細胞は、抗炎症作用、抗線維化作用と共に、上皮組織や血管組織を再生する作用を持つことが示さ
れていることから、レダセムチドは COVID-19 肺炎の後遺症リスクを軽減する世界初の治療薬となることが
期待されます。今回採択された AMED 研究開発事業によりレダセムチドの肺組織再生誘導効果を証明
し、一日も早く、世界中の COVID-19 肺炎に苦しむ患者さんに後遺症リスクを軽減する再生誘導医薬を
お届けすることは、当社の社会的使命であると考えております。


 レダセムチドは、当社から塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木功、
以下、「塩野義製薬」)へ導出済みの再生誘導医薬開発品であり、これまでに、大阪大学等で医師主導
治験として実施された第Ⅱ相試験において表皮水疱症に対する有効性が示されているほか(現在、塩野
義製薬が承認申請に向け準備中)、急性期脳梗塞に対しても第Ⅱ相試験が塩野義製薬により進められて
います。また、変形性膝関節症に対する医師主導治験の準備が弘前大学において、更には慢性肝疾患
を対象とする医師主導治験の準備が新潟大学において進められております。本 AMED 研究開発事業に
おいて、代表機関である当社は、分担機関である大阪大学大学院医学系研究科(玉井克人・再生誘導
医学寄附講座教授)との共同研究により、レダセムチドの非臨床試験を実施し、COVID-19 肺炎に対する
有効性の評価を加速することで、できる限り速やかに COVID-19 肺炎患者を対象とした臨床試験の開始
に繋げることを目指しております。
 本 AMED 研究開発事業に採択されたことにより、当社として COVID-19 肺炎患者を対象とした生体組
織再生誘導医薬開発の経費が補助される見込です。
 なお、本件が今年度の通期業績に与える影響については補助される金額が確定していないことから、
未定であり、業績予想の修正が必要と判断された場合には速やかに開示いたします。


 * HMGB1(High Mobility Group Box 1):細胞の核内タンパク質の 1 つ


(ご参考)国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)ホームページの公募採択情報
 https://www.amed.go.jp/koubo/01/06/0106C_00038.html


                                                       以 上