4598 M-DELTA-P 2020-05-14 17:10:00
2020年3月期 決算説明資料 [pdf]
モジュール創薬技術でがん患者に
Module Technology for
優しい新薬を世界に向けて発信 Drug Discovery of
Novel Oncology Products
for Cancer Patients
2020年3月期 決算説明資料
2020年5月15日
Delta-Fly Pharma株式会社
(東証マザーズ:4598)
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本日の内容
2020年3月期 決算概要と見通し
研究開発、パイプラインの進捗状況
今後の成長戦略
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2020年3月期 決算概要と見通し
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2020年3月期 決算の概略
損益計算書
【事業収益】
当期の事業収益は、日本ケミファ㈱とのライセンス契約による契約一時金の取得があり、100百万円でありました。
(前期は事業収益なし)
【事業費用】
開発パイプラインの臨床試験における医療機関並びに症例数の増加、次試験に向けた治験薬となる原薬や製剤の製造な
どを進めたことなどに伴い、研究開発費が1,397百万円(前事業年度比270.8%の増加)となりました。
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2020年3月期 決算の概略
貸借対照表
【流動資産】
前事業年度末比 1,416百万円減少しました。主に現預金が 1,564百万円減少したことによるものです。
【純資産】
前事業年度末比 1,447百万円減少しました。主に純損失の計上により利益剰余金が 1,555百万円減少したことによるものです。
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業績推移及び今後の見通し
(単位:百万円)
第10期 第11期
決算年月
2020年3月期通期(実績) 2021年3月期通期(予想)
事業収益 100 300
事業費用 1,645 1,150
研究開発費 1,397 880
その他の販売費及び一般管理費 248 270
営業損失(△) 1,545 850
経常損失(△) 1,552 850
当期純損失及び四半期純損失(△) 1,555 850
【事業収益】
2020年3月期の事業収益は、日本ケミファ㈱とのライセンス契約による契約一時金の取得があり 100百万円でありました。
1. DFP-10917は、米国における臨床第Ⅲ相試験の症例登録並びに治験施設をさらに拡大しました。一部の医療機関では新型コロナウイ
ルス感染拡大に係る臨床試験への影響がでましたが、影響の少ない地域の医療機関では臨床試験を継続しています。
2. DFP-14323は、日本国内における臨床第Ⅱ相試験の症例登録を、関西地区の主要基幹病院9施設において順調に進めた結果、2020年
3月30日に予定の症例登録を完了しました。また、DFP-14323に関心を示している中国の製薬企業との協議も継続しています。
3. DFP-11207は、米国における臨床第Ⅱ相試験に向けて、治験薬の準備に着手しました。
4. DFP-14927は、米国において前期第Ⅱ相試験に相当する拡大試験を含んだ臨床第Ⅰ相試験を開始し、順調に症例登録を進めました。
5. DFP-10825は、臨床第Ⅰ相試験の開始に向けて、前臨床試験並びに治験用原薬の製造を実施しました。
6. DFP-17729は、2020年3月26日に日本ケミファ㈱とライセンス契約を締結し、国内における臨床試験の準備に着手しました。
今後の見通しとして、2021年3月期の事業収益は、ライセンス契約に伴うマイルストーン対価として、300百万円を見込んでおります。
現段階で期待されるマイルストーン対価並びに契約一時金等を計上が適切でないと考えており、収益が確実になった段階でお知らせします。
【事業費用】
2020年3月期の事業費用は、各開発パイプラインの進捗に伴い、新規の臨床試験の準備や検討などを行ったことから、研究開発費が1,397百
万円となりました。
2021年3月期の事業費用は、前期に前倒しで原薬や製剤の製造を実施したことに伴い、研究開発費は約880百万円を見込んでおります。
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収益モデル
主な収入は、提携製薬会社からの「契約一時金」、「マイルストーン」又は「開発協力金」
将来、製品が上市され売上高に応じた「ロイヤリティ」の収入を受け取る
<開発フェーズと収入のタイミング>
前臨床 第Ⅰ相 第Ⅱ相 第Ⅲ相
基礎研究 申請 承認 販売
試験 臨床試験 臨床試験 臨床試験
製 薬 会 社
マ マ マ マ ロ
契 イ イ イ イ イ
約 ル ル ル ル ヤ
一 ス ス ス ス リ
時 ト ト ト ト テ
金 ー ー ー ー ィ
ン ン ン ン
<主な収入の内容>
収益名 内容 収益名 内容
研究開発費用に応じ、提携会社が負担
契約一時金 契約一時金として受取る収入 開発協力金
する分の収入
研究開発の進捗に応じて、事前に設定し 医薬品販売後に売上高に応じて受取る
マイルストーン ロイヤリティ
たイベントを達成した際に受取る収入 収入
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研究開発、パイプラインの進捗状況
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血液がんに係る新規治療薬の特許出願に関するお知らせ(一部抜粋)
2020年5月14日
血液がんに係る新規治療薬の特許出願に関するお知らせ
本日、DFP-10917と併用を予定しているVenetoclaxの新規誘導体の物質特許を出願しましたので
お知らせします。
当社は、末期の急性骨髄性白血病の患者を対象に、米国でDFP-10917の臨床第3相試験を実施し
ていますが、特許出願したVenetoclaxの新規誘導体は、Venetoclaxを水溶性の高分子に共有結合さ
せた新規物質です。標的部位のがん病巣に活性物質のVenetoclaxを選択的に輸送できるため、ヒト
急性骨髄性白血病細胞を皮下移殖した動物実験では、既存のVenetoclaxの投与量の数十分の一以
下で同等の薬効を示し、安全性に優れていることを確認しました。
現在、DFP-10917の水溶性高分子誘導体のDFP-14927を米国のM. D. アンダーソンがんセンター
において、固形がん患者を対象に臨床第1相試験中ですが、当該がん患者で安全性が確認でき次第
、MDS(骨髄異形成症候群)の患者を対象にした臨床第1/2相試験も進める予定です。
また、DFP-14323とGlivec100mgとの併用療法が、移行・急性期の慢性骨髄性白血病に有効な臨
床的裏付けに基づき、既に全世界に特許出願し、日本と台湾で特許が成立しております。非小細胞肺
がんで開発中のDFP-14323を急性期移行期の慢性骨髄性白血病の患者の治療薬としても有望と考
えています。
血液がんの新薬開発事業に優れた中堅・大手製薬会社との連携も視野に入れ、血液がん患者の治
療薬として、寄与したいと考えております。
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DFP-14323に関するプレスリリース(一部抜粋)
2020年5月7日
DFP-14323 の欧州における特許成立に関するお知らせ
2020年5月6日付で、抗がん剤候補化合物「DFP-14323」の欧州における特許が成立しましたのでお
知らせします。
DFP-14323の特許は、日本、米国、ロシア、オーストラリア、韓国及び台湾について既に成立済みで
あります。今回、欧州での特許成立に伴い、DFP-14323に関するグローバル事業展開に向けての知財
基盤を整えております。なお、DFP-14323の特許は、DFP-14323の単剤だけでなく、がん分子標的薬の
Afatinib等との医薬組成物も包含しています。
また、中国においてもDFP-14323の特許申請を行っており、現在、中国特許庁との間で審査対応中
であります。したがって、中国での特許が成立した際には、主要国におけるグローバル事業展開の体
制が整う予定です。
DFP-14323の中国における事業展開については、4月20日付プレスリリース「DFP-14323 臨床第3
相比較試験移行の見通しに関するお知らせ」のとおり、ステージⅢ~Ⅳの進行非小細胞肺がんの患者
を対象としたDFP-14323とがん分子標的薬のAfatinib(20mg/日)の併用療法に関する臨床第3相試験
への移行に関しても高い関心を示している中国の製薬会社とDFP-14323の臨床第3相試験の日中の
共同試験実施について協議中ですが、今回、DFP-14323の欧州での特許が米国に続いて成立したこ
とを鑑み、今後、米欧の製薬企業とも協議を開始し、DFP-14323のグローバル事業展開を検討する予
定です。
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パイプラインの特許取得状況
開発品 適用 特許取得国
DFP-10917 急性骨髄性白血病
(点滴静注剤) (難治性・再発)
DFP-11207
進行再発膵臓がん胃がん
(経口剤)
DFP-14323
末期の肺がん
(経口剤)
DFP-14927 膵臓がん、胃がん
(静注剤) 骨髄異形成症候群
DFP-10825 胃がん、卵巣がん、膵臓がん
(腹腔投与剤) の腹膜播種転移
DFP-17729 末期の膵臓がん、悪性黒色腫
(経口剤) 胃リンパ腫、胃がん、肺がん
2020年5月15日現在
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研究開発パイプラインの進捗状況
開発品 特長 開発段階 適応
DFP-10917 効果と安全性のバランスに P-III 試験中 急性骨髄性白血病
(点滴静注剤) 優れ、末期の血液がんの (米国) (難治性・再発)
治療に最適
DFP-14927 DFP-10917のDDS P-I 試験中 膵臓がん、胃がん、
(静注剤) (長期持続点滴⇒ (米国) 骨髄異形成症候群
週1回投与型)
DFP-11207 手術後の微小がんの再発 P-II 試験準備中 膵臓がん、胃がんの手術後の
(経口剤) 転移防止に最適 (米国) 再発防止
DFP-14323 がん患者の免疫力を高め、 P-II 試験中 末期の肺がん
(経口剤) 既存薬を効き易くする (日本)
DFP-17729 がんの周りを掃除し、がん P-I/II/III試験準備中 末期の膵臓がん、悪性黒色腫、
(経口剤) を大人しくする (日本) 胃リンパ腫、胃がん、肺がん
DFP-10825 がん患者の腹水を止める 動物でのGLP安全性 胃がん、卵巣がん、膵臓がんの
(腹腔投与剤) 試験中 腹膜播種転移
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開発パイプラインの状況(2020年3月期 決算報告時)
臨床試験
開発品 対象疾患 地域 前臨床試験 申請 承認 上市
P-I P-II P-III
米国 臨床第Ⅲ相試験中
難治性・再発
DFP-10917
急性骨髄性白血病
臨床第Ⅰ相
日本 試験準備中
臨床第Ⅱ相
DFP-14323 肺がん等 日本 試験中
臨床第Ⅱ相
DFP-11207 固形がん(膵がん等) 欧米
試験準備中
DFP-14927 固形がん・血液がん 米国 臨床第Ⅰ相試験中
腹膜播種移転がん 前臨床
DFP-10825 - 試験中
(胃がん・卵巣がん)
臨床試験
DFP-17729 固形がん等 日本 準備中
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研究開発の進捗状況
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研究開発の進捗状況の概略
DFP-10917 急性骨髄性白血病
DFP-10917は、米国における臨床第Ⅲ相試験の症例登録並びに治験施設をさらに拡大しました。一部の医療
機関では新型コロナウイルス感染拡大に係る臨床試験への影響がでましたが、影響の少ない地域の医療機関
では臨床試験を継続しています。
DFP-14323 肺がん
日本国内における臨床第Ⅱ相試験の症例登録を、関西地区の主要基幹病院9施設において順調に進めた結果
、2020年3月30日に予定の症例登録を完了しました。また、DFP-14323に関心を示している中国の製薬企業
との協議も継続しています。
DFP-11207 膵がん
米国における臨床第Ⅱ相試験に向けて、治験薬の準備に着手しました。
DFP-14927 固形がん・血液がん
米国において前期第Ⅱ相試験に相当する拡大試験を含んだ臨床第Ⅰ相試験を開始し、順調に症例登録を進め
ました。
DFP-10825 腹膜播種転移がん
臨床第Ⅰ相試験の開始に向けて、前臨床試験並びに治験用原薬の製造を実施しました。
DFP-17729 固形がん
2020年3月26日に日本ケミファ㈱とライセンス契約を締結し、国内における臨床試験の準備に着手しました
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DFP-17729に関するプレスリリース(一部抜粋)
2020年3月24日
がん微小環境改善剤「DFP-17729」の
ライセンス契約締結に関するお知らせ
Delta-Fly Pharma株式会社(徳島県徳島市、代表取締役社長 江島 淸、以下「DFP」)と日本ケミファ
株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 山口 一城、以下「日本ケミファ」)は、DFPが特許を有す
るがん微小環境改善剤「DFP-17729」(以下、「本剤」)について、日本国内における本剤の独占的販売
権ならびに日本国内で販売するための独占的製造権を日本ケミファに付与するライセンス契約(以下「
本契約」)を締結することを合意しましたのでお知らせいたします。
本剤は、がん細胞が増殖するためにがん細胞外に放出する酸性物質により酸性となっている腫瘍周
囲の環境をアルカリ化することにより、腫瘍周囲の微小環境を改善する作用を有しており、難治性がん
の画期的治療効果が期待されています。
本契約に基づき、DFPは既存の抗がん剤との併用で膵臓がん患者を対象に臨床試験を実施し、日本
ケミファは日本において本剤の製造承認が取得された後、本剤の販売と製造を行います。膵臓がんに
代表される難治性がんは早期発見が難しく、特に末期では満足できる治療剤がない状況にあるため、
一日も早い新薬の開発が望まれております。
また、本剤の関連特許はPCT(特許協力条約)加盟国に対し国際出願済みであり、日本と韓国では既
に特許が成立しています。
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DFP-17729に関するプレスリリース(一部抜粋)
2020年5月8日
DFP-17729 に関する論文投稿のお知らせ
この度、がん微小環境改善剤「DFP-17729」に関する論文が5月3日に米国がん学会誌「Molecular
Cancer Therapeutics」に投稿しましたのでお知らせします。
一般に膵臓がん患者の5年生存率は数%以下と悲惨な状況にあります。DFP-17729の臨床試験の第
一標的を末期の膵臓がん患者を対象に実施する予定ですが、本研究では既存の膵臓がん治療剤の
治療効果を高めるとともに、がん免疫チェックポイン阻害剤(抗PD-1抗体)の効果を高めることが示され
ております。
また、DFP-17729は、既存の抗がん剤に見られる副作用はなく、既存の抗がん剤との併用による毒
性の上乗せを伴わないことも確認しております。
この実験結果を踏まえDFP-17729が、がん細胞の解糖系の亢進に伴い生じた、がん微小環境の酸
性環境を中和することにより、抗がん剤や抗PD-1抗体などの効果を高めますので、第二標的は、抗
PD-1抗体の適用を保有している悪性黒色腫、非小細胞肺がん、腎細胞がん、頭頚部がん、胃がん等
へのアプローチを検討する予定です。
なお、本研究につきましては、徳島大学大学院の医歯薬学研究部教授の石田竜弘先生に技術指導
いただきました。
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DFP-17729(がん微小環境(酸性)をアルカリ剤で改善)
がん細胞はエサ(糖)を食べて、増殖や転移を起こすが、がん細胞外の老廃物(ウンコやオシッコ)を
掃除して、がんを大人しくする
糖代謝⬆
Neri D, et al. Nat Rev Drug Discovery 2011;10:767–777.
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DFP-17729の臨床効果の確認(Case Study①)
末期の膵臓がんの高齢の男性患者
2015年3月23日 約 1年8か月後 2016年11月28日
腫
瘍
マ
DFP-17729と低用量の抗がん剤 ー
カ
投与で肝転移腫瘍が大半消失 ー
正
常
化
Case Study by Dr. H. Wada, etc.
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DFP-17729の臨床効果の確認(Case Study②)
末期の胃がんの患者 オプジーボ DFP-17729
腫
低 瘍
マ
ー
カ
ー
が
正
常
化
肝転移が消失 高
原
発
病
巣
も
大
半
消
失
February, 2018
August, 2017 20
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DFP-17729の臨床効果の確認(Case Study③)
胃のリンパ腫に対するDFP-17729の効果
2015年9月18日 約 8か月後 2016年5月24日
抗がん剤治療を受けていないにも拘わらず、
アルカリ化剤だけでがんが完全消失した!
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DFP-10917に関するプレスリリース(一部抜粋)
2019年11月26日
DFP-10917の臨床第3相試験症例登録及び
DFP-14927の臨床第1相試験症例登録の開始のお知らせ
この度、抗がん剤候補化合物DFP-10917及びDFP-14927の米国での臨床試験
において、症例登録開始の報告を受けましたので、お知らせいたします。
DFP-10917 は 難 治 性 ・ 再 発 急 性 骨 髄 性 白 血 病 患 者 を 対 象 と し て 、 MD
Anderson Cancer Center(米国:テキサス州)を中心として臨床第3相試験を進め
ております。
本年11月、UT Southwestern Medical Center(米国:テキサス州)及びBanner
MD Anderson Cancer Center(米国:アリゾナ州)で2例の症例登録が開始されま
した。
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DFP-10917臨床第Ⅲ相試験 SIV実施施設紹介①
Dr. Kiran Naqvi
Dr. Gary Schiller
Dr. Prapti Patel
Dr. Rajneesh Nath Dr. William Hammond
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DFP-10917臨床第Ⅲ相試験 SIV実施施設紹介②
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DFP-10917の対象疾患(急性骨髄性白血病)
急性骨髄性白血病の死亡者数(日本1万人、米国3万人、欧州3万人、中国2万人)
白血病による志望者の85%は60歳以上
骨髄の中の血液細胞 急性骨髄性白血病の抗がん剤治療
DFP-10917の対象疾患 造血幹細胞移植の流れ
難 治 15%
再 発 55%
合計 70%
※ P-II試験で半数の患者が完全寛解
引用:NHK健康チャネルより https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_144.html 25
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DFP-14927に関するプレスリリース(一部抜粋)
2019年11月26日
DFP-10917の臨床第3相試験症例登録及び
DFP-14927の臨床第1相試験症例登録の開始のお知らせ
この度、抗がん剤候補化合物DFP-10917及びDFP-14927の米国での臨床試
験において、症例登録開始の報告を受けましたので、お知らせいたします。
また、本年7月26日付で「抗がん剤候補化合物DFP-14927の開発状況のお知ら
せ」で情報開示しました通り、DFP-10917の高分子デリバリー製剤であるDFP-
14927は、消化器がん等を対象疾患として、MD Anderson Cancer Center(米国
:テキサス州)において臨床第1相試験を進めております。本年10月より2例の症
例登録が開始されておりますので、併せてお知らせいたします。
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DFP-14927の臨床第Ⅰ相試験の実施施設
Dr. Jaffer A. Ajani
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DFP-14927の概要
DFP-14927
がん細胞のアミド分解酵素により、
DFP-10917を放出
転移性がん細胞では、
アミド分解酵素が局在化し、
活性化している DFP-10917
水溶性高分子
(運び屋)
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DFP-14927の実践動物での薬効の確認
DFP-14927(DFP-10917の改良体)が膵臓がんに効く
膵臓がんの動物モデルでは、DFP-14927が膵臓がんの標準化学療法剤のゲムシタビンより
効果、安全性は共に高かった。
抗がん効果 安全性
低 1500 高 Vehicle Control
Percent of Body weight Change, %
Vehicle Control 140
Gemcitabine 50 mg/kg
Gemcitabine 50 mg/kg
DFP-14927 100 mg/kg
1200 DFP-14927 100 mg/kg
DFP-14927 200 mg/kg
DFP-14927 200 mg/kg
Tumor Size (mm3)
120 DFP-14927 300 mg/kg
DFP-14927 300 mg/kg
900
100
600
薬剤投与
80
300
高 0
低
60
18 20 22 24 26 28 30 18 20 22 24 26 28 30
Days Post Tumor Implantation Days Post Tumor Implantation
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DFP-14323に関するプレスリリース(一部抜粋)
2020年3月31日
DFP-14323 国内臨床第Ⅱ相試験の症例登録完了に関するお知らせ
2019年8月30日にお知らせしました「抗がん剤候補化合物DFP-14323の開発状況のお
知らせ」につきまして、ステージⅢ~Ⅳの非小細胞肺がんの患者を対象に関西地区9つの
大手の病院において、DFP-14323とがん分子標的薬Afatinib(1日投与量は20mg)の併用
の臨床第Ⅱ相試験を進めて参りました。先般、登録患者の87%以上の病勢コントロール(
Go/Not Goの判定基準)を確認し、残りの症例数全ての症例登録が完了しましたので、お
知らせ致します。
今後、数ヶ月以内に全ての症例の病勢コントロールに関する判定が完了する見込みであ
り、本年11月にシンガポールで開催されるESMO ASIA CONGRESS 2020(欧州臨床
腫瘍学会アジア大会)で治験参加医師の代表者が当該臨床データ発表を行う予定です。
当該試験の延命効果の判定には未だ時間を要しますが、病勢コントロールに関する判定
の結果が分かり次第、臨床第Ⅲ相試験(大規模比較試験)の立ち上げ準備を始めます。
臨床第Ⅲ相試験(大規模比較試験)を効果的に進めるため、日本と中国での合同試験の
実施について、DFP-14323の臨床第Ⅱ相試験の状況に高い関心を持っている中国の製薬
会社との間で交渉を開始しております。
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DFP-14323に関するプレスリリース(一部抜粋)
2020年4月20日
DFP-14323 臨床第3相比較試験移行の見通しに関するお知らせ
2020年3月31日付けで、「DFP-14323国内臨床第2相試験の症例登録完了に関するお知
らせ」をリリースいたしました。登録した全症例(脳転移症例を含む)の病勢コントロール率
に基づく効果判定作業の途中ではありますが、臨床第3相試験(大規模比較試験)への効
果判定基準(87%以上)を確認し、臨床第3相試験(大規模比較試験)に移行する見通しと
なりましたのでお知らせいたします。
臨床第3相試験(大規模比較試験)は、上皮成長因子遺伝子変異のあるステージⅢ~Ⅳ
の非小細胞肺がんの患者を対象として、がん分子標的薬であるAfatinib(1日の投与量は
40mg)を対照群と、DFP-14323とAfatinib(1日の投与量は20mg)の併用を試験群との比
較をする予定です。また、早期に臨床第3相試験を実施するため、DFP-14323に高い関心
を持っている中国の製薬会社と合同で取り組む予定です。
今後の予定としては5月末までに全症例の効果判定評価が終了予定であり、試験データ
の品質向上のため、本試験自体に関与していない独立の立場の医師(放射線医学専門)に
よる効果判定評価を6月中に実施の予定です。また、11月にシンガポールで開催される
ESMO ASIA CONGRESS 2020(欧州臨床腫瘍学会アジア大会)で臨床データの詳細に
関して、発表する予定です。
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DFP-14323臨床第Ⅱ相試験の施設紹介
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DFP-14323の臨床効果の確認(Case Study①)
末期の肺がん患者へのDFP-14323と半量のイレッサの併用
2013年8月5日 約 1年5か月後 2015年1月16日
多発性骨転移が消失
多発性肺転移が消失
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DFP-14323の臨床効果の確認(Case Study②)
多発骨転移と多発脳転移を伴う末期の高齢の肺がんの患者へのDFP-14323(ベスタチン)と半量以下の
タルセバの併用効果
2014年12月26日 約 3か月後 2015年2月26日
多
発
肺
転
移
50個以上の多発脳転移が消失
多 腫瘍マーカーの著しい低下
発
骨
転
移
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DFP-11207に関するプレスリリース(一部抜粋)
2020年5月8日
DFP-11207の臨床第1相試験結果に関する論文掲載のお知らせ
本日、DFP-11207の米国での臨床第1相試験結果の論文が米国のがん治療専門誌
「Investigational New Drugs」に掲載され、オンライン速報版が公開されましたのでお知ら
せします。
DFP-11207は、がん細胞代謝調節剤です。従来の5-FU系の抗がん剤と較べて、薬物動
態の改善により、血小板減少毒性が回避できる安全性に優れた長期持続投与型の新規抗
がん剤であり、大きな塊のがんの摘出手術後の再発防止用に適しています。以上のDFP-
11207の臨床的特徴が本論文に言及されています。
DFP-11207の米国での臨床第1相試験の結果に基づき、膵臓がんや胃がんの患者を対
象とした臨床第2相試験の準備を進めています。米国の臨床試験データに関心を寄せてい
る中国の製薬会社との間で、米国と中国での共同開発余地についても協議中です。
オンライン速報版:http://link.springer.com/article/10.1007/s10637-020-00939-w
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DFP-11207の臨床第Ⅰ相試験での安全性確認
臨床で確認された安全性の特長
① 下痢がない
② 白血球減少が少ない
③ 血小板毒性が全くない
④ 安全性が高い(休薬期間なし)
⇒ 高い延命効果が期待できる
DFP-11207とゲムシタビン(標準療法剤)
との比較(膵がんモデル)
Dr. Jaffer A. Ajani
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DFP-10825 (核酸医薬)の動物実験での薬効確認
DFP-10825 (核酸医薬)の既存薬との併用効果(腹腔内投与の意義)
既存薬
大腸がん 無治療 既存薬 DFP-10825 +DFP-10825 部分消失
(DFP-10825の全身投与)
完全消失
卵巣がんの (DFP-10825の
腹膜播種 腹腔内投与)
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今後の成長戦略
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研究開発 ~ 開発パイプラインのイベント予定 ~
2019年度 2020年度 2021年度
開発品 地域 開発段階 インパクト
3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
症例登録 経過観察 集計
P-III 大
申請
DFP-10917
準備・施設契約 症例登録
P-I 中
開始
症例登録 経過観察 集計
P-II 中
結果発表
DFP-14323
準備・施設契約 症例登録
P-Ⅲ 中
開始
準備・施設契約 症例登録
DFP-11207 P-II 小
開始
症例登録 経過観察 集計
DFP-14927 P-I 中
結果発表
準備・施設契約 症例登録
DFP-17729 P-I/II 中
開始
前臨床試験 準備
DFP-10825 P-I 小
開始
2020年3月期末 時点
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今後の成長戦略
企
業
価 DFP-10825 他の開発推進
値
その他開発パイプラインの
開発推進
臨床第Ⅰ相、第Ⅱ/Ⅲ相試験の開発推進
欧米での提携パートナーの確保 【2027年度までに上市】
DFP-14927の開発推進
臨床第Ⅱ相、第Ⅲ相試験の開発推進
米中での提携パートナーの確保 DFP-11207の開発推進
【2026年度までに上市】
日中での臨床第Ⅲ相試験の開発推進
DFP-14323の開発推進 日中他の提携パートナーの確保
【2025年度までに上市】
臨床第Ⅰ/Ⅱ相、第Ⅲ相試験の開発推進
DFP-17729の開発推進 海外の提携パートナーの確保
【2024年度までに上市】
米国での臨床第Ⅲ相試験の着実な開発推進、
DFP-10917の開発推進 米国での承認・上市、海外の提携パートナーの確保
【2022年度までに上市】
時間
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将来見通しに関する注意事項
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根拠となり得るものでもありません。
本資料は、当社に関する見通し、将来に関する計画、経営目標などが記載されています。これらの将来に
対する見通しに関する記述は、将来の事象や動向に関する現時点での仮定に基づくものであり、当該仮定
が必ずしも正確であるという保証はありません。様々な要因により実際の結果が本書の記載と著しく異な
る可能性があります。
当社は、将来の事象などの発生にかかわらず、既に行っております今後の見通しに関する発表等につき、
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また、本資料に含まれる当社以外に関する情報は、公開情報等から引用したものであり、かかる情報の正
確性、適切性等について当社は何らの検証も行っておらず、またこれを保証するものではありません。
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ご清聴ありがとうございました
今後のIRに関するお問い合わせ先
Delta-Fly Pharma株式会社
電話 : 03-6231-1278
E-mail: info@delta-flypharma.co.jp
URL : https://www.delta-flypharma.co.jp/
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