4598 M-DELTA-P 2019-08-06 14:45:00
抗がん剤候補化合物DFP-17729の開発状況のお知らせ [pdf]

                                                2019 年8月6日
各    位


                               会社名     Delta-Fly Pharma株式会社
                               代表者名 代表取締役社長          江島     淸
                                      (コード:4598 東証マザーズ)
                               問合せ先 取締役管理管掌          松枝 康雄
                                            (TEL:03-6231-1278)


          抗がん剤候補化合物 DFP-17729 の開発状況のお知らせ

 当社は、抗がん剤候補化合物 DFP-17729 の臨床試験の開始に向けて準備を進めています。
この度、その中で得られた基礎実験および臨床研究の結果に基づき、2019 年 7 月 18 日に新
たな特許(名称:抗がん剤の効果増強剤)を出願しましたので、お知らせいたします。
 また、最初に出願した特許(名称:がん細胞の代謝の特異性に基づく新規抗悪性腫瘍剤)
が、日本に引き続いて韓国でも成立しましたので、併せてお知らせいたします。


 DFP-17729 は腫瘍微細小環境(TME:Tumor microenvironment)をアルカリ化することに
より制御し、がん細胞の増殖を抑える効果があり、医薬品として承認・販売されている尿ア
ルカリ化剤の抗がん剤としての適応追加を行う予定です。本年度中に日本国内での膵がん
他を対象とした臨床試験の開始に向けて、国内の製薬会社との協議を進めています。


 なお、本件に関する 2020 年3月期の業績への影響は現時点ではありませんが、業績に影
響を与える場合には速やかに開示いたします。


※尿アルカリ化剤による抗腫瘍効果増強作用について
「尿アルカリ化剤(クエン酸塩、重曹等)」は痛風の予防・治療剤として医薬応用されて
います。当社では尿アルカリ化剤が腫瘍の微細小環境を改善し、がんを効果的に治療するた
めの物質として、抗腫瘍効果増強作用があることを発見しました。
 今回の特許申請では、クエン酸塩と抗 PD-1 抗体薬との併用投与により、担がんマウスの
がん増殖抑制効果が認められたことも含まれております。


※抗 PD-1 抗体薬について
    PD-1 は人間の免疫機能に関わる重要な受容体の1つで、「抗 PD-1 抗体薬」はこの受容体
を阻害し、がん細胞によって傷ついた「細胞傷害性免疫機能」を回復させる薬剤です。


                                                          以 上




                        Delta-Fly Pharma