4596 M-窪田製薬HD 2021-05-17 08:30:00
メガネのいらない世界をつくる「クボタメガネ」台湾にて医療機器の製造許可取得のお知らせ [pdf]

                                                           2021 年5月 17 日


  各 位
                                     会社名    窪田製薬ホールディングス株式会社
                                     代表者名   代表執行役会長、社長兼最高経営責任者
                                              窪田 良
                                            コード番号 4596 東証マザーズ
                                     問合せ先   執行役最高財務責任者
                                              前川 裕貴
                                              (TEL:03-6550-8928(代表))


               メガネのいらない世界をつくる「クボタメガネ」
                台湾にて医療機器の製造許可取得のお知らせ



 窪田製薬ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、以下「当社」)は、TFDA(Taiwan Food and Drug
Administration:台湾衛生福利部)によって、当社 100%子会社のクボタビジョン・インク (本社:米国ワシントン
州、以下「クボタビジョン」)が開発する独自のアクティブスティミュレーション技術を用いたウェアラブル近視デ
バイス「クボタメガネ」が、医療機器の製造許可を取得したことをお知らせいたします。


 クボタメガネは、2018 年より研究開発を開始し、2020 年5月には卓上デバイス、2020 年8月にウェアラブルデバ
イスを用いた臨床試験において、被験者の網膜に1日数時間の網膜周辺部へのぼかした像の投影(myopic defocus
stimulation)で眼軸長(角膜から網膜までの長さ)が対象眼と比較して短縮するという結果から POC(Proof of
Concept:概念実証)を確認しております。通常、眼軸長は、年齢と共に伸びる、もしくは成長が止まるものであ
り、人工的な光により眼軸長が対照眼と比較して短くなるということは、世界でも報告例がありません。


本件について、当社代表執行役会長、社長兼最高経営責任者の窪田良博士は次のようにコメントしています。
「今回の台湾での製造許可は、2021 年内のアジア諸国での上市に向け、順調なスタートであると考えます。引き続
き、世界各国で臨床試験を行い、多くのデータを積み上げていくことで、他国での認証・承認を目指してまいりま
す。」


 なお、本件により、台湾にて「クボタメガネ」を医療機器として製造することが可能となりますが、製品自体の
製造販売開始日については現段階ではお伝えできません。本件による当社の 2021 年 12 月期連結業績予想への影響は
ありません。


クボタメガネテクノロジーについて




                               -1-
 クボタメガネテクノロジーは、網膜に人工的な光刺激を与えて近視の進行の抑制、治療を目指す当社独自のアク
ティブスティミュレーション技術です。網膜に光刺激を与えて近視の進行の抑制、治療を目指す技術は既に実用化
されており、米国では CooperVision 社の「MiSight®1day」という製品が近視抑制効果があるとして米国食品医薬品
局(FDA)より認可を受け、販売されています。この製品は、多焦点コンタクトレンズの仕組みを応用し、自然光を
ぼかして網膜周辺部に刺激を与えることで、一般的な単焦点コンタクトレンズと比較して近視の進行を抑制するこ
とを証明したコンタクトレンズです。一方、当社グループの「クボタメガネテクノロジー」は、この理論的根拠を
もとにナノテクノロジーを駆使してメガネに投影装置を組み込むことで、自然光をぼかすことなく、直接一番効果
的な映像を網膜周辺部に投影することを実現し、先行品よりも短時間の使用でより自然な見え方を維持しながら、
高い近視抑制効果を実現することを目指しています。


窪田製薬ホールディングス株式会社について
 当社は、世界中で眼疾患に悩む皆さまの視力維持と回復に貢献することを目的に、イノベーションをさまざまな
医薬品・医療機器の開発及び実用化に繋げる眼科医療ソリューション・カンパニーです。当社 100%子会社のクボタ
ビジョン・インク(米国)が研究開発の拠点となり、革新的な治療薬・医療技術の探索及び開発に取り組んでいま
す。当社独自の視覚サイクルモジュレーション技術に基づく「エミクススタト塩酸塩」においては、糖尿病網膜症
およびスターガルト病への適応を目指し研究を進めております。また、網膜色素変性における視機能再生を目指す
遺伝子療法の開発や、在宅・遠隔医療分野(モバイルヘルス)における医療モニタリングデバイス(PBOS)、ウェア
ラブル近視デバイスの研究開発も手掛けております。
 (ホームページアドレス:http://www.kubotaholdings.co.jp)


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