4591 M-リボミック 2020-05-14 15:30:00
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結) [pdf]

 
                                                                                         
 
                     2020年3月期  決算短信〔日本基準〕(非連結)
                                                                                 2020年5月14日
上場会社名      株式会社リボミック                                            上場取引所  東
コード番号      4591     URL  https://www.ribomic.com/
代表者        (役職名) 代表取締役社長                    (氏名)中村 義一
問合せ先責任者 (役職名) 取締役執行役員管理本部長                  (氏名)宮崎 正是           TEL  03(3440)3745
定時株主総会開催予定日         2020年6月25日              配当支払開始予定日 ―
有価証券報告書提出予定日 未定                                               
決算補足説明資料作成の有無:有  
決算説明会開催の有無      :有 (機関投資家・証券アナリスト向け)
 
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1.2020年3月期の業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
  (1)経営成績                                                               (%表示は対前期増減率)
 
                   事業収益              営業利益                経常利益                 当期純利益
                  百万円        %       百万円          %      百万円         %         百万円         %
  2020年3月期          121      -        △914        -      △853        -          △855       -
  2019年3月期            7  △87.7        △928        -      △835        -          △836       -
 
                  1株当たり             潜在株式調整後            自己資本          総資産            売上高
 
                  当期純利益           1株当たり当期純利益          当期純利益率       経常利益率          営業利益率
                          円 銭                  円 銭            %             %              %
  2020年3月期              △53.62                    -       △46.9          △35.3        △753.5
  2019年3月期              △58.22                    -       △45.1          △34.1      △11,681.8
 
(参考)持分法投資損益         2020年3月期        -百万円        2019年3月期       -百万円
(注)潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在するものの1株当たり当期純損失であるため記
      載しておりません。
 
  (2)財政状態
                   総資産                純資産               自己資本比率             1株当たり純資産
                         百万円                  百万円                    %                  円 銭
  2020年3月期                2,269                2,180               95.3                123.27
  2019年3月期                2,569                1,483               57.7                102.95
 
(参考)自己資本       2020年3月期       2,164百万円     2019年3月期      1,481百万円
 
  (3)キャッシュ・フローの状況
                営業活動による             投資活動による            財務活動による            現金及び現金同等物
 
              キャッシュ・フロー            キャッシュ・フロー          キャッシュ・フロー                期末残高
                         百万円                  百万円                百万円                   百万円
  2020年3月期                △902                   553                536                 1,199
  2019年3月期                △830                 △418               1,080                 1,012
 
2.配当の状況
                                     年間配当金                         配当金総額                純資産
                                                                    (合計)
                                                                               配当性向
                                                                                        配当率
              第1四半期末     第2四半期末      第3四半期末    期末        合計
                 円 銭        円 銭         円 銭     円 銭       円 銭            百万円        %           %
2019年3月期           -         0.00         -      0.00      0.00            -        -           -
2020年3月期             -        0.00        -       0.00      0.00           -        -           -
2021年3月期
(予想)
                     -        0.00        -       0.00      0.00                    -        
 
 
3.2021年3月期の業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
                                               (%表示は対前期増減率)
 
                                                     1株当たり
               事業収益       営業利益        経常利益当期純利益
                                                     当期純利益
            百万円    %   百万円   %  百万円   %  百万円     %      円 銭
    通期       118 △2.0 △1,561 - △1,484 - △1,485    -    △84.61
(注)当社は年次で業績を管理しているため、通期業績予想のみ開示しております。
※  注記事項
  (1)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
    ①  会計基準等の改正に伴う会計方針の変更:無
    ②  ①以外の会計方針の変更              :無
    ③  会計上の見積りの変更                :無
    ④  修正再表示                          :無
     
 
  (2)発行済株式数(普通株式)
    ①  期末発行済株式数(自己株式を含む)               2020年3月期 17,555,784株 2019年3月期 14,389,900株
    ②  期末自己株式数                         2020年3月期         -株 2019年3月期          -株
    ③  期中平均株式数                         2020年3月期 15,944,883株 2019年3月期 14,370,457株
     
 
 
※  決算短信は公認会計士または監査法人の監査の対象外です
 
※  業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
  1.本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
    断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績
    等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっ
    ての注意事項等については、決算短信(添付資料)6ページ「1.経営成績等の概況(4)次期の見通し」をご覧
    ください。
  2.決算補足説明資料は、TDnetで本日開示し、開示後速やかに当社ウェブサイトに掲載する予定です。
  3.機関投資家、証券アナリスト向けの決算説明会を2020年5月20日に開催する予定です。
 
                                     株式会社リボミック(4591) 2020年3月期決算短信

○添付資料の目次
 
    1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………       2
      (1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………………      2
      (2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………………      5
      (3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………………      6
      (4)次期の見通し ………………………………………………………………………………………………………      6
    2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………………       8
    3.財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………………       9
      (1)貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………………      9
      (2)損益計算書 …………………………………………………………………………………………………………     11
      (3)株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………………     12
      (4)キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………………     13
      (5)財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………………     14
        (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………     14
        (キャッシュ・フロー計算書関係) ………………………………………………………………………………     14
        (持分法損益等) ……………………………………………………………………………………………………     14
        (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………………………     14
        (1株当たり情報) …………………………………………………………………………………………………     14
        (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………………………     15
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
                                                              
 




                             - 1 -
                                                             株式会社リボミック(4591) 2020年3月期決算短信

1.経営成績等の概況
    (1)当期の経営成績の概況
      当社は、抗体に継ぐ次世代新薬として期待されているアプタマー(核酸医薬の一種)に特化して医薬品の研究開
     発を行うバイオベンチャーです。当社は、アプタマー創製に関する総合的な技術や知識、経験、ノウハウ等からな
     る創薬プラットフォームである当社独自の「RiboARTシステム」を活用して、革新的なアプタマー医薬の研究開発
     (「アプタマー創薬」)を行っております。
      当社の当事業年度における最重点経営目標は、「自社での臨床Proof of Concept※1の獲得に向けた開発」であ
     り、その実現に向けた取り組みを進めてまいりました。
         その具体的な進捗を以下に要約いたします。
            
     ※1 臨床Proof of Concept(臨床POC):新薬の開発段階において、投与薬剤がヒトでの臨床試験において意図し
     た薬効と安全性を有することが示されること。
      
         「RBM-007」の開発について
 
     ①    「RBM-007」(抗FGF2アプタマー)による臨床開発の狙い
         当社では、自社で創製したRBM-007(FGF2に結合し、その作用を阻害するアプタマー)を、自社での臨床開発のテ
     ーマに選び、開発を進めております。
      線維芽細胞増殖因子2(Fibroblast Growth Factor 2、FGF2)は、40数年前に発見されたタンパク質で、血管新
     生促進等の様々な生理作用を持つことが報告されております。しかしながら、長年に渡りFGF2は創薬標的の候補で
     あったにもかかわらず、抗体を含め優れた阻害剤の開発がほぼない状態でした。そうした中、当社は、独自のアプ
     タマー創薬技術により、過年度においてFGF2に結合しその作用を特異的に阻害するアプタマーRBM-007の創製に成
     功いたしました。
       開発の対象疾患としては、上述のようなFGF2の生理作用に鑑みて滲出型加齢黄斑変性症(Wet Age-related
     Macular Degeneration、wet AMD)と軟骨無形成症(Achondroplasia, ACH)を選択いたしました。
      wet AMDは、加齢に伴い網膜の黄斑部に障害がおこる疾患で、無治療の状態だとやがて失明に至ります。欧米で
     は失明原因の第一位となっています。この疾患の要因の一つは異常な血管新生によるとされており、10数年前に治
     療薬として血管新生を阻害する医薬品(VEGF阻害剤)が開発され、臨床医からは夢のような薬と評価されました
     (既存薬の全世界市場規模は約1兆円)。しかし、その後の経過観察によって、臨床上の問題点が明らかになって
     きました。その一つは、相当数(約1/3)の患者に対して、既存薬の有効性が乏しいことです。また、有効とみられ
     た患者も2~3年程度経過すると薬効が低下し、再び失明のリスクにさらされます※2。これらの要因として、病変
     による網膜組織の瘢痕化(線維化)が関与していると考えられていますが、既存薬には瘢痕化を抑制する作用はあ
     りません。これに対してRBM-007は血管新生のみならず瘢痕形成を抑制する作用を持つことが、疾患モデル動物で
     の薬理試験から明らかになりました(非臨床POC獲得※3)※4。RBM-007のような二つの異なる作用を持ち合わせる
     医薬品は既存薬(VEGF阻害剤)にはなく、既存の医薬品では奏功しない患者に対して新規の治療法を提供できる可
     能性があります。
      一方、ACHは四肢短縮による低身長を主な症状とする希少疾患で、治療薬はなく、厚生労働省から難病指定を受
     けています。ACH患者においては、FGF2が骨伸長を抑制する要因の一つとして作用していますが、RBM-007は疾患モ
     デルマウスを利用した実験で、骨長の短縮を約50%回復する効果を示しました。さらに、軟骨細胞への分化誘導が
     欠損していることが知られているACH患者由来のiPS細胞(人工多能性幹細胞)は、RBM-007存在下で、その分化誘
     導が回復することも確認しました(非臨床POC獲得)。現在、本邦では治療に成長ホルモンが使用されています
     が、効果は十分とは言えず、骨延長術(足の骨を切断して引き離した状態で固定し、骨の形成を促す)といった非
     常に厳しい治療が幼い子供に施されることもあり、新薬が待ち望まれています。
      自社での臨床開発の実施により臨床POCが獲得されれば、新規治療法の確立に至る第一歩になるとともに、新薬
     候補品としてのRBM-007の価値が高まり、ライセンス収益の拡大及び将来に向けた発展に寄与するものと考えてお
     ります。同時に、wet AMDの場合の硝子体という局所投与のみならず、全身投与による疾患治療の世界初の事例と
     して、アプタマー医薬品の開発に大きく貢献するものとなります。
 
     ※2     Rofagha S, Bhisitkul RB, Boyer DS, Sadda SR, Zhang K. Seven-year outcomes in ranibizumab-
          treated patients in ANCHOR, MARINA, and HORIZON: a multicenter cohort study (SEVEN-UP).
          Ophthalmology 2013;120(11):2292-99.
     ※3     非臨床Proof of Concept(非臨床POC):ヒトでの臨床試験に入る前に、病態モデル動物での薬効確認試験に
          おいて、投与薬剤が意図した薬効を有することが示されること。



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                                                           株式会社リボミック(4591) 2020年3月期決算短信

    ※4    Matsuda Y, Nonaka Y, Futakawa S, Imai H, Akita K, Nishihata T, Fujiwara M, Ali Y, Bhisitkul RB,
        Nakamura Y. Anti-angiogenic and anti-scarring dual action of an anti-fibroblast growth factor 2
        aptamer in animal models of retinal disease. Mol. Ther. Nucl. Acids, 17:819-828 (2019).
     
    ②   開発状況、及びスケジュール
    (イ)滲出型加齢黄斑変性症(wet AMD)
     wet AMDを対象にした臨床試験として、第1/2a 相臨床試験(試験略称名:SUSHI試験)を2018年10月から2019
    年7月にかけて米国で実施いたしました。
     本第1/2a 相臨床試験は、オープンラベル(非盲検)、非対照(対照薬を置かない)の試験で、RBM-007の3用
    量(3コホート)を、計9人の被験者に対して、単回投与(硝子体内注射)し、安全性、忍容性を確認することを
    主な目的として、米国西海岸の複数の治験施設において実施いたしました。
     その結果、全ての用量において、主要評価項目(安全性と忍容性の確認)を達成し、あわせて副次的評価項目に
    おいて薬効を示唆する結果も認められました。とくに薬効評価の指標となり得る光干渉断層撮影(OCT)による中
    心窩網膜厚の変化について、治療抵抗性のある高齢の患者を対象としたにもかかわらず、中心窩網膜厚の減少(50
    マイクロメートル以上)が、高用量(第3コホート)の3名全例で認められ、その効果が投与後56日目まで維持さ
    れました。さらに、その3名中2名の被験者においては、56日目で中心窩網膜厚が約200マイクロメートル減少
    し、ほぼ正常レベルに回復していました。
     この結果を受けて、2019年12月より、RBM-007の複数回投与による臨床POC確認を目的とした第2相臨床試験が米
    国で開始されました。この試験は、wet AMD患者を対象に、①RBM-007硝子体内注射の単剤投与群、②既存薬として
    アイリーア(アフリベルセプト)硝子体内注射との併用投与群と、③アイリーア硝子体内注射の単剤投与群との間
    で、有効性と安全性を比較評価する無作為化二重盲検試験です。
     またこれと並行して、国内外の製薬企業との提携協議を進めてまいりました結果、2020年3月、韓国AJU薬品株式
    会社(以下、AJU 薬品)との間で、韓国・東南アジア地域におけるRBM-007のwet AMDを適応疾患とするライセンス
    契約を締結いたしました。この締結により、AJU薬品は、RBM-007の韓国・東南アジア地域における独占的開発権と
    販売権を取得します。また、当社は、AJU 薬品より、契約一時金として1百万USドルを受領、今後、RBM-007の開発
    段階に応じて、開発マイルストンとして最大5百万USドル、合計最大6百万USドルを受け取る権利を取得します。
     今後もRIBOMIC USA Inc.との緊密な連携の下、関連法令、ガイドライン等を遵守しつつ、この臨床試験を迅速・
    適切に推進してまいります。
     
    (ロ)軟骨無形成症(Achondroplasia, ACH)
     本プロジェクトは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の補助(2015年度からの3年間ならびに
    2018年度からの3年間)を受け、GLP適合非臨床安全性・毒性試験及び治験薬製造が完了しております。当事業年
    度において、これらの非臨床試験データが第1相臨床試験を実施するための条件を充足しているかどうかの見解を
    求めるため、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)との対面助言を実施いたしました。その結果、非臨床
    試験データの充足性がPMDAにより確認されました。この結果をうけて、2020年4月、新薬の治験計画届出書をPMDA
    に提出し、その後のPMDAによる30日間の審査を経て、第1相臨床試験の実施が許可されました。今後、当社は、特
    段の問題が発生しなければ、2020年6~7月に、第1相臨床試験を開始いたします。第1相臨床試験は、RBM-007の
    安全性、忍容性及び薬物動態を調べることを目的として、国内の1治験施設において、合計24名の健康成人男性を
    対象に実施される予定です。
     
    ③   推進体制
     当社では、事業開発部と臨床開発部を中心に外部機関の協力も得て、治験実施体制の構築を進めてきました。そ
    の一環として、2019年10月1日付で第一三共株式会社で37年間臨床開発を担当した池上直隆氏を執行役員臨床開発
    部長として採用し、体制強化を図っております。米国での臨床開発は、当社完全子会社であるRIBOMIC USA Inc.が
    治験スポンサーとなり、新薬開発経験が豊富なYusuf Ali氏(Ph.D.)がCEOとして陣頭指揮を執っております。
    2019年5月に、当社の取締役執行役員1名が、RIBOMIC USA管掌として着任するとともに、2019年8月より眼科専
    門医(Daniel de Souza Pereira氏)が社員として新たに加わり米国での臨床開発体制をさらに強化いたしまし
    た。また、眼科専門医及び眼科領域の製品開発のエキスパートを含む科学諮問委員会が設置されており、同委員会
    においては継続的に臨床試験計画の審議、治験データの評価等が行われています。
     さらに、ACH治療薬開発については、大阪大学医学部附属病院小児科の臨床医で、小児における骨系統疾患の専
    門医である大薗恵一教授と医学アドバイザーの委嘱に関する契約を締結し、各種助言等を行っていただいておりま
    す。
     今後もRBM-007の開発推進に向け、体制の一層の整備を図ってまいります。
 
 

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    その他のプロジェクト
         
    ①       RBM-003及びRBM-010
     当社は、既存パイプラインを継続的、重層的に拡大し中長期的に成長するために、特に優れた薬効が動物試験で
    確認されているRBM-003(抗キマーゼアプタマー、心不全等)及びRBM-010(抗ADAMTS5アプタマー、変形性関節症
    等)を、RBM-007に次ぐ重点開発プログラムと位置づけております。
     RBM-003が標的とするキマーゼの阻害剤として、バイエル社(独)が開発した低分子のキマーゼ阻害剤があり、
    これを用いた、慢性心不全に対する臨床試験が第2相まで実施されていましたが、最近開発の中止が報告されてお
    ります。当社のRBM-003はバイエル社のキマーゼ阻害剤に比較して、強い酵素阻害活性をもつことが確認されてお
    り、急性心不全に対する即効性の注射薬の開発を目指し、今後の研究開発を加速してまいります。
     RBM-010が対象とする変形性関節症は、種々の原因により、膝や足の付け根、肘、肩等の関節に痛みや腫れ等の
    症状が生じ、その後関節の変形をきたす病気です。現在、治療法としては痛みや腫れを和らげる薬の服用や関節置
    換術などの手術しかなく、根治する薬はありませんが、RBM-010はその根治療法に道を開く可能性があり、今後の
    研究開発に取り組んでおります。
     
    ② 抗IL-21アプタマー
     抗IL-21(インターロイキン21)アプタマーを用いた肺動脈性肺高血圧症に対する新薬の開発研究を、AMEDの難
    治性疾患実用化研究事業の一環として助成を受けて(2017〜2019年度)、国立循環器病研究センターと共同で進め
    てきましたが、今般、その継続研究がAMEDの治験準備(ステップ1)研究として採択されました(2020〜2022年
    度)。
     肺動脈性肺高血圧症は、難治性呼吸器疾患に認定されている原因不明の病気であり、肺動脈壁が肥厚して血管の
                          ゙障害が生じ、最終的には心不全から死に至ることのある重篤な
    狭窄が進行した結果、全身への血液や酸素の供給に
    疾患です。近年、プロスタグランジンI2製剤などの治療薬の開発で予後は改善しつつありますが、治療薬が十分な
    効果を発揮しない患者様の予後は依然として極めて悪い状態です。これらの既存治療薬は、いずれも血管を拡張さ
    せる作用を持つものであり、血管壁の肥厚を抑制する作用を持つ薬はなく、その開発が強く望まれています。
     国立循環器病研究センターとの3年間の共同研究によって、当社が創製した抗IL-21アプタマーは、動物実験に
    おいて、肺動脈壁の肥厚に対して、顕著な抑制効果をもつことが明らかになっています。今後は、肺動脈性肺高血
    圧症の国内での専門医療機関である国立循環器病研究センターと密に連携して、本剤を臨床試験に進めるべく注力
    したいと考えております。
     
    ③       新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するアプタマー治療薬の開発
     当社は、現下の世界情勢と当社の使命に鑑み、新型コロナウイルス感染症に対する治療薬の開発を目的として、
    アプタマー創薬研究を開始いたしました。
     COVID-19の原因ウイルスSARS-CoV-2は、ウイルス表面のスパイクタンパク質(Sタンパク質)がヒトの細胞表面
    にある受容体(ACE2タンパク質)に結合することによって、感染が開始され、その後細胞内に侵入し増殖すること
    が明らかになっています。当社は、Sタンパク質やACE2タンパク質に結合することで、Sタンパク質とACE2タンパク
    質の結合を阻害したり、あるいはウイルスの細胞内への侵入を阻止するような活性を持つアプタマーの創製を開始
    しました。今後、社外の専門研究グループと共同で細胞ならびに動物モデルを用いて検証する予定です。
     世界的なパンデミックとなっているCOVID-19に対して、多くの企業や研究機関がワクチンや抗ウイルス薬の開発
    を進めており、臨床試験も開始されておりますが、その終息は全く見通しがたっておりません。一刻も早い感染症
    克服のためには、ワクチン開発と並行して、作用機序の異なる様々な治療薬の開発を緊急に間断なく推進すること
    が重要です。当社は、タンパク質・タンパク質結合阻害剤としてのアプタマーの卓越した有用性に鑑み、上述のア
    プタマー開発がCOVID-19の克服に繋がる有力なアプローチであると期待しています。本研究の遂行に当たっては、
    研究員の健康に十分配慮の上、短期間に開発可能であるアプタマーの特徴を最大限に発揮して、迅速にCOVID-19治
    療薬の開発に取り組んでまいります。
     
    ④       共同研究契約
     前々事業年度において当社は、米国プリツカー精神神経疾患研究コンソーシアムのメンバーの一員であるミシガ
    ン大学と、当社が創製したアプタマーの精神疾患に対する効果を検証することを目的に、共同研究試料提供契約
    (MTA)を締結し、現在、同大学において当社が提供したアプタマーの評価が進められております。
      また、ビタミンC60バイオリサーチ株式会社との間の2019年1月18日付共同研究開発契約に基づき、化粧品原料
    候補の創製・開発に関する共同研究を実施しております。




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                                         株式会社リボミック(4591) 2020年3月期決算短信

         また、当社はアステラス製薬株式会社と2017年3月21日付でアプタマー医薬品開発に関する共同研究契約を締結
     し、共同研究を推進してまいりましたが、2019年9月21日に研究期間が満了し、当該共同研究を終了いたしまし
     た。
      
     ⑤    継続中の自社創薬プロジェクト
      アプタマー医薬品の汎用性をさらに活かすため、GPCR(Gタンパク質共役型7回膜貫通型受容体)を標的とする
     アプタマー創薬や、コンピューター科学を応用した技術開発(JST委託事業)等を継続して進めております。
      
         開発コスト
      
      今後の開発資金の調達を目的として、2018年6月13日に株式会社ウィズ・パートナーズが業務執行組合員を務め
     るウィズ・ヘルスケア日本2.0投資事業有限責任組合及びTHEケンコウFUTURE投資事業有限責任組合を割当先とする
     第三者割当の方法による第1回無担保転換社債型新株予約権付社債(1,000百万円)、及び第14回新株予約権
     (1,001百万円)を発行し、これらの転換・行使により1,028百万円を調達しており、主にRBM-007のwet AMDの臨床
     開発費として充当を進めております。なお、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の未転換の200百万円につ
     いては、2020年2月12日に繰上償還いたしました。
         また、2020年1月27日にSMBC日興証券株式会社を割当先とする第三者割当の方法による第15回新株予約権(行使
     価額修正条項付)を発行し、5,659百万円※5の調達を予定しております。本調達による資金は主に、①RBM-007の
     wet AMD及びACHを対象とした臨床開発費用(臨床開発のための薬剤合成費用を含む)、②RBM-003の心不全を対象
     とした非臨床試験費用、③RBM-010の変形性関節症を対象とした非臨床試験費用、④新規技術開発費用(製剤化技
     術開発・導入他)等に充当する予定です。2020年3月末時点での調達額は約5億円(発行総数の12%)となっており
     ます。
      
     ※5    当初行使価額で全ての新株予約権が行使されたと仮定した場合で発行諸費用の概算額を差し引いた金額。
      
      これらの結果、当事業年度においてAJU薬品へのRBM-007に関するライセンス収入108百万円等を計上したことに
     より事業収益を121百万円(前事業年度比1,427.0%増)、事業費用として研究開発費を673百万円、販売費及び一般
     管理費を362百万円計上し、営業損失は914百万円(前事業年度は928百万円の営業損失)となりました。
      また、営業外収益として、AMEDの支援事業による助成金収入68百万円、JST委託事業による助成金収入6百万円
     等を計上した一方で、営業外費用として、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の転換及び第14回並びに第15
     回新株予約権の発行諸費用等に係る株式交付費14百万円、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の償還に係る
     社債償還損2百万を計上したこと等により、経常損失は853百万円(前事業年度は835百万円の経常損失)となりま
     した。これにより当期純損失は855百万円(前事業年度は836百万円の当期純損失)となりました。
      なお、当社は創薬事業及びこれに付随する事業を行う単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略し
     ております。
 
    (2)当期の財政状態の概況
         (資産の部)
          当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べて299百万円減少し、2,269百万円となりました。これ
         は、AJU薬品へのRBM-007のライセンス・アウトに伴い売掛金が108百万円、研究用機器の購入等に伴い有形固定
         資産が30百万増加した一方で、有価証券が600百万円、RBM-007の開発に関連する外注費等に対する前渡金が45百
         万円減少したこと等によるものです。なお、当事業年度末において保有している有価証券は、保有する資金を、
         研究開発への充当時期まで、適切な格付けを得た安全性の高い金融商品で運用することを目的としたものです。
          
         (負債の部)
          当事業年度末における負債は、前事業年度末に比べて997百万円減少し、88百万円となりました。これは、第
         1回無担保転換社債型新株予約権付社債の行使800百万円、及び未行使分200百万円の繰上償還を行ったことによ
         り転換社債型新株予約権付社債が1,000百万円減少したこと等によるものです。
           
         (純資産の部)
          当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べて697百万円増加し、2,180百万円となりました。これ
         は、転換社債型新株予約権付社債の転換、並びに、新株予約権の一部について権利が行使されたことにより、資
         本金が768百万円、資本剰余金が768百万円増加した一方で、当期純損失855百万円を計上したことにより、利益
         剰余金が同額減少したこと等によるものです。
          

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         以上の結果、自己資本比率は、前事業年度末から37.6ポイント増加し、95.3%となっております。
    
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
         当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比較し187百万円増
        加し、1,199百万円となりました。
          
          
        (営業活動によるキャッシュ・フロー)
         営業活動の結果使用した資金は902百万円(前事業年度は830百万円の支出)となりました。主な資金増加要因
        は、減価償却費17百万円によるものです。一方で主な資金減少要因は、売上債権の増加額108百万円、未払金の
        減少による支出11百万円、RBM-007の開発を中心とした研究開発への投資を行ったこと等に伴う税引前当期純損
        失853百万円によるものです。
          
        (投資活動によるキャッシュ・フロー)
         投資活動の結果得られた資金は553百万円(前事業年度は418百万円の支出)となりました。主な資金減少要因
        は、定期預金の預入による支出401百万円、有形固定資産の取得による支出46百万円によるものです。一方で、
        主な資金増加要因は、有価証券の売却による収入600百万円、定期預金の払戻による収入401百万円によるもので
        す。
     
        (財務活動によるキャッシュ・フロー)
         財務活動の結果得られた資金は536百万円(前事業年度は1,080百万円の収入)となりました。主な資金減少要
        因は、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の繰上償還を行ったことによる支出202百万によるものです。一
        方で、主な資金増加要因は、第14回及び第15回新株予約権の一部について権利が行使されたこと等に伴う株式の
        発行による収入732百万円によるものです。
   
(4)次期の見通し
        (事業収益)
         当社は、アプタマー創薬技術のプラットフォームである「RiboART システム」をベースとして、新規のアプタ
        マー医薬の開発に取り組んでおります。
         当社の基本方針は、自社で創製した開発候補アプタマーを製薬企業にライセンス・アウトし、そのライセンス
        収入を見込む「自社創薬」と、安定的な共同研究収入を一定期間期待できる製薬企業との「共同研究」の二つを
        バランス良く組合せ、持続的な収益向上を図ることであります。
         2021年3月期においては、既存の共同研究の推進とステージアップ、創薬品目のライセンス・アウト、及び新
        規共同研究契約の締結により事業収益として118百万円を見込んでおります。
     
        (事業費用)
         事業費用は、研究開発費と販売費及び一般管理費とに分け、各費用における過去の実績金額を勘案しつつ、今
        後の研究開発の拡大・進捗計画等に基づいて見積もっており、総額で1,680百万円を見込んでおります。なお、
        2021年3月期においては、RBM-007の加齢黄斑変性症、及び軟骨無形成症を対象とした臨床開発費、その他のパ
        イプラインにおける、早期の臨床段階へのステージアップ、他社との提携等の成果に繋げるために必要な研究開
        発費用を見込んでおります。
     
        (営業利益)
         営業利益は、事業収益から事業費用を差し引き、△1,561百万円を見込んでおります。
 
        (営業外収益・費用)
         営業外収益は、主にAMEDの支援事業による助成金収入を見積もっており、営業外費用につきましては、特筆す
        べき費用は見込んでおりません。
 
        (経常利益)
         経常利益は、営業利益から営業外収益・費用を加減算し、△1,484百万円を見込んでおります。
 
        (当期純利益)
         当期純利益は、経常利益から法人税、住民税及び事業税を差し引き、△1,485百万円を見込んでおります。




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    (新型コロナウイルス感染症に関するリスク情報について)
     
        新型コロナウイス感染症が世界的に流行(パンデミック)しており、当社事業に関わるステークホルダーの皆
    様の安全を最優先としつつ、当社の理念であるUnmet Medical needs(未だに満足すべき治療法のない疾患領域の
    医療ニーズ)に応えるため事業活動を継続してまいりますが、以下のリスクが想定されるとともに、当社の業績
    に影響を及ぼす可能性があります。
     
    ①臨床開発の遂行に関するリスク
     当社が米国で進めているRBM-007による滲出型加齢黄斑変性症を対象疾患とした第2相臨床試験につき、FDAか
    ら発出された臨床試験実施に関するガイダンス等を総合的に勘案し、3月下旬から5月上旬にかけて新規患者登録
    を一時的に停止しておりましたが、現在は、地域の各種規制下でこれが認められ、かつ責任医師が被験者の安全
    性を確保可能と判断した施設において進めております。
     一方、RBM-007による軟骨無形成症を対象疾患とした新薬の治験計画届書を、4月9日に審査当局である独立行
    政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出いたしました。その後のPMDAによる30日間の審査を経て、第1相
    臨床試験の実施が許可されました。
     当社は、パンデミックの状況や当局の指導を遵守し、治験に参加する被験者、医師、実施施設スタッフの安全
    性を最優先としてまいりますが、これにより、米国、及び日本での患者登録が円滑に行われない場合には、RBM-
    007の臨床開発の円滑な遂行ができなくなる可能性があります。
     
    ②事業活動の遂行に関するリスク
        当社は、パンデミックの状況に鑑みて在宅勤務や時差出勤を取り入れ、事業を遂行することにより感染防止と
    事業の遂行の両立を図っておりますが、社員に感染者が出た場合には、必要な業務を遂行することができず、当
    社の事業活動に影響を及ぼす可能性があります。
        また、広く社外にも専門的な意見を求め、さらに機動的な事業運営を図るため、当社はアプタマーの合成(前
    臨床試験用及び臨床試験用の各種アプタマー)や前臨床試験をはじめとした研究開発に関する業務の多くを外部
    に委託しており、随時状況の把握を行っておりますが、パンデミックの影響により外部委託先での作業が滞った
    場合には、当社の事業活動に影響を及ぼす可能性があります。
 




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2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
    当社は、財表諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を確保するため、当面は、会計基準につきましては、日
    本基準を適用する予定です。
 




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3.財務諸表及び主な注記
    (1)貸借対照表
                                                       (単位:千円)

                                前事業年度                当事業年度
                             (2019年3月31日)         (2020年3月31日)
    資産の部                                                            
     流動資産                                                           
       現金及び預金                         1,413,982            1,601,728
       売掛金                                   -               108,830
       有価証券                             999,994              399,994
       貯蔵品                                8,182                6,364
       前渡金                               48,179                2,390
       前払費用                               8,914               18,764
       未収入金                                 185                1,831
       未収消費税等                            22,273               34,028
       その他                                  301                1,661
       流動資産合計                         2,502,014            2,175,594
     固定資産                                                           
       有形固定資産                                                       
         建物                              22,555               22,555
          減価償却累計額                      △13,619              △14,415
          建物(純額)                          8,935                8,139
         工具、器具及び備品                      223,297              270,053
          減価償却累計額                     △206,577             △222,380
          工具、器具及び備品(純額)                  16,719               47,673
         有形固定資産合計                        25,654               55,812
       無形固定資産                                                       
         ソフトウエア                           2,404                1,626
         無形固定資産合計                         2,404                1,626
       投資その他の資産                                                     
         関係会社株式                          22,552               22,552
         敷金                              14,453               13,560
         長期前払費用                           1,956                  591
         投資その他の資産合計                      38,962               36,704
       固定資産合計                            67,021               94,143
     資産合計                             2,569,036            2,269,737
    負債の部                                                            
     流動負債                                                           
       未払金                               35,471               24,230
       未払費用                              11,272               10,202
       未払法人税等                            18,455               28,038
       前受金                                6,750                6,875
       預り金                                7,567                6,442
       その他                                6,500               13,000
       流動負債合計                            86,016               88,788
     固定負債                                                           
       転換社債型新株予約権付社債                  1,000,000                   -
       固定負債合計                         1,000,000                   -
     負債合計                             1,086,016               88,788
 




                          - 9 -
                             株式会社リボミック(4591) 2020年3月期決算短信

 
                                                 (単位:千円)

                          前事業年度                当事業年度
                       (2019年3月31日)         (2020年3月31日)
    純資産の部                                                    
     株主資本                                                    
       資本金                      3,261,040           4,029,956
       資本剰余金                                                 
        資本準備金                   3,234,040           4,002,956
        資本剰余金合計                 3,234,040           4,002,956
       利益剰余金                                                 
        その他利益剰余金                                             
          繰越利益剰余金              △5,013,695          △5,868,737
        利益剰余金合計                △5,013,695          △5,868,737
       株主資本合計                   1,481,385           2,164,174
     新株予約権                          1,634              16,773
     純資産合計                      1,483,019           2,180,948
    負債純資産合計                     2,569,036           2,269,737
 




                    - 10 -
                            株式会社リボミック(4591) 2020年3月期決算短信

    (2)損益計算書
                                                     (単位:千円)

                          前事業年度                   当事業年度
                    (自    2018年4月1日         (自    2019年4月1日
                     至    2019年3月31日)        至    2020年3月31日)
    事業収益                           7,949                  121,385
    事業費用                                                         
     研究開発費                       612,979                  673,605
     販売費及び一般管理費                  323,596                  362,360
     事業費用合計                      936,576                1,035,965
    営業損失(△)                     △928,626                △914,580
    営業外収益                                                        
     受取利息                            823                      993
     助成金収入                       103,611                   74,855
     その他                             610                    1,203
     営業外収益合計                     105,045                   77,053
    営業外費用                                                        
     株式交付費                        11,498                   14,305
     社債償還損                            -                     2,000
     その他                             119                       -
     営業外費用合計                      11,618                   16,305
    経常損失(△)                     △835,200                △853,832
    特別損失                                                         
     固定資産除却損                         214                       -
     特別損失合計                          214                       -
    税引前当期純損失(△)                 △835,414                △853,832
    法人税、住民税及び事業税                   1,210                    1,210
    法人税等合計                         1,210                    1,210
    当期純損失(△)                    △836,624                △855,042
 




                   - 11 -
                                                                   株式会社リボミック(4591) 2020年3月期決算短信

    (3)株主資本等変動計算書
            前事業年度(自    2018年4月1日         至    2019年3月31日)
                                                                                                          (単位:千円)

                                                     株主資本

                                       資本剰余金                       利益剰余金

                                                          その他利益                                    新株予約権      純資産合計
                      資本金                                 剰余金
                                                                                       株主資本
                                              資本剰余金                     利益剰余金          合計
                                  資本準備金
                                              合計                        合計
                                                          繰越利益
                                                          剰余金

    当期首残高             3,214,482   3,187,482   3,187,482   △4,177,070    △4,177,070     2,224,893     2,278    2,227,171

    当期変動額                                                                                                             
    新株の発行               46,558       46,558      46,558                                   93,117                93,117

    当期純損失(△)                                                 △836,624       △836,624   △836,624               △836,624
    株主資本以外の項目の
                                                                                                     △644         △644
    当期変動額(純額)
    当期変動額合計             46,558       46,558      46,558      △836,624       △836,624   △743,507      △644     △744,152

    当期末残高             3,261,040   3,234,040   3,234,040   △5,013,695    △5,013,695     1,481,385     1,634    1,483,019

 
            当事業年度(自    2019年4月1日         至    2020年3月31日)
                                                                                                          (単位:千円)

                                                     株主資本

                                       資本剰余金                       利益剰余金

                                                          その他利益                                    新株予約権      純資産合計
                      資本金                                 剰余金
                                                                                       株主資本
                                              資本剰余金                     利益剰余金          合計
                                  資本準備金
                                              合計                        合計
                                                          繰越利益
                                                          剰余金

    当期首残高             3,261,040   3,234,040   3,234,040   △5,013,695    △5,013,695     1,481,385     1,634    1,483,019

    当期変動額                                                                                                             
    新株の発行              768,915      768,915     768,915                                1,537,831              1,537,831

    当期純損失(△)                                                 △855,042       △855,042   △855,042               △855,042
    株主資本以外の項目の
                                                                                                     15,139     15,139
    当期変動額(純額)
    当期変動額合計            768,915      768,915     768,915      △855,042       △855,042     682,789     15,139    697,928

    当期末残高             4,029,956   4,002,956   4,002,956   △5,868,737    △5,868,737     2,164,174     16,773   2,180,948

 




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                                      株式会社リボミック(4591) 2020年3月期決算短信

    (4)キャッシュ・フロー計算書
                                                                  (単位:千円)

                                    前事業年度                      当事業年度
                              (自    2018年4月1日            (自    2019年4月1日
                               至    2019年3月31日)           至    2020年3月31日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー                                                             
     税引前当期純損失(△)                             △835,414                   △853,832
     減価償却費                                      27,503                     17,718
     為替差損益(△は益)                                  △839                       △204
     株式交付費                                      11,498                     14,305
     社債償還損                                           -                      2,000
     受取利息                                        △823                       △993
     売上債権の増減額(△は増加)                                  -                  △108,830
     たな卸資産の増減額(△は増加)                           △4,970                       1,818
     未収入金の増減額(△は増加)                                659                    △1,650
     前受金の増減額(△は減少)                               6,750                        125
     未払金の増減額(△は減少)                            △20,964                    △11,503
     その他                                      △13,866                      38,686
     小計                                      △830,468                   △902,361
     利息の受取額                                      1,301                      1,278
     法人税等の支払額                                  △1,297                     △1,206
     営業活動によるキャッシュ・フロー                        △830,464                   △902,288
    投資活動によるキャッシュ・フロー                                                             
     有形固定資産の取得による支出                           △15,794                    △46,834
     有価証券の純増減額(△は増加)                         △399,999                     600,000
     無形固定資産の取得による支出                            △2,511                           -
     定期預金の預入による支出                            △803,325                   △803,529
     定期預金の払戻による収入                              803,223                    803,427
     投資活動によるキャッシュ・フロー                        △418,407                     553,063
    財務活動によるキャッシュ・フロー                                                             
     株式の発行による収入                                 92,032                    732,218
     転換社債型新株予約権付社債の発行による収入                     989,124                          -
     転換社債型新株予約権付社債の償還による支出                           -                  △202,000
     その他                                         △183                       6,447
     財務活動によるキャッシュ・フロー                        1,080,973                    536,665
    現金及び現金同等物に係る換算差額                               839                        204
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                      △167,057                     187,644
    現金及び現金同等物の期首残高                           1,179,351                  1,012,293
    現金及び現金同等物の期末残高                       ※   1,012,293              ※   1,199,938
 
 




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                                                株式会社リボミック(4591) 2020年3月期決算短信

    (5)財務諸表に関する注記事項
        (継続企業の前提に関する注記)
          該当事項はありません。
 
        (キャッシュ・フロー計算書関係)
        ※       現金及び現金同等物の期末残高と貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係
                                          前事業年度                         当事業年度
                                    (自    2018年4月1日                (自   2019年4月1日
                                     至    2019年3月31日)               至   2020年3月31日)
                現金及び預金                    1,413,982千円                    1,601,728千円

                預入期間が3か月を超える定期預金          △401,688                       △401,790          

                現金及び現金同等物                 1,012,293                      1,199,938 
 
        (持分法損益等)
                該当事項はありません。
 
        (セグメント情報等)
           当社は、創薬事業及びこれに付随する事業を行う単一セグメントであるため、記載を省略しております。
          
        (1株当たり情報)
                                          前事業年度                         当事業年度
                                     (自   2018年4月1日                (自 2019年4月1日
                                      至   2019年3月31日)               至 2020年3月31日)
    1株当たり純資産額                                   102.95円                     123.27円

    1株当たり当期純損失(△)                             △58.22円                      △53.62円

    潜在株式調整後1株当たり当期純利益                               -円                          -円
    (注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在するものの、1株当たり当期純損失であ
         るため記載しておりません。
                2.1株当たり当期純損失算定上の基礎は、以下のとおりであります。
             
                                          前事業年度                         当事業年度
                                     (自   2018年4月1日                (自   2019年4月1日
                                     至    2019年3月31日)              至    2020年3月31日)
    1株当たり当期純損失(△)                                                                      

        当期純損失(△)(千円)                          △836,624                     △855,042

        普通株主に帰属しない金額(千円)                               -                            -

        普通株式に係る当期純損失(△)
                                              △836,624                     △855,042
        (千円)

        期中平均株式数(株)                            14,370,457                  15,944,883
    希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1          新株予約権7種類及び転換社債              新株予約権6種類
    株当たり当期純利益の算定に含めなかった潜在          型新株予約権付社債1種類                (潜在株式数      11,868,900株)
    株式の概要                          (潜在株式数      3,626,086株)      
     




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                                       株式会社リボミック(4591) 2020年3月期決算短信

    (重要な後発事象)
     (新株予約権の行使)
       当社が発行いたしました第15回新株予約権は、2020年4月1日から2020年5月13日までの間に、その一部に
       ついて権利行使されました。その概要は以下のとおりであります。
       ① 行使された新株予約権の数              7,913個
       ② 交付株式数                       791,300株
       ③ 資本金増加額                    140,771千円
       ④ 資本準備金増加額                  140,771千円
 




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