4591 M-リボミック 2019-01-04 15:00:00
株式会社イーベックとの共同研究の目的を達成し契約を満了 酸に脆弱な抗体精製に道を開く [pdf]

                                                                    平成31年1月4日
各位
                          会 社 名        株    式    会    社    リ    ボ    ミ    ッ    ク
                          代表者名         代 表 取 締 役 社 長 中 村 義 一
                                       (コード番号:4591 東証マザーズ)
                          問合せ先         取締役執行役員経営企画部長 中 村 恵 美 子
                                                  TEL. 03-3440-3745


       株式会社イーベックとの共同研究の目的を達成し契約を満了
            〜酸に脆弱な抗体精製に道を開く〜

 当社は、株式会社イーベック(以下、「イーベック社」といいます。本社:札幌市)との
間で、当社の IgG アプタマー(RBM-101)を用いた抗体精製技術につき、平成 28 年 12 月
5日付で共同研究契約を締結し、共同研究を推進してまいりましたが、次のような成果を
上げて、昨年 12 月末日をもって当該契約が満了したことをご報告させて頂きます。


 この共同研究により、当社の RBM-101 による抗体精製工程を最適化し、酸に脆弱な抗体
であっても、活性を維持した抗体を高収率で精製する手法を開発いたしました。
 現在、抗体医薬品の精製に使用されている分離剤である Protein A は抗体精製の過程で酸
性溶液の使用が必要であり、そのために酸に脆弱な抗体は凝集を引き起こすなどして失活
することが珍しくありません。この共同研究の成果は、そのように失活してしまう抗体に
ついても医薬品利用への道を開くものであり、抗体医薬品の研究開発促進に大いに資する
ものとなります。
 当社では、抗体医薬品開発に取り組む国内外の製薬会社、抗体製造受託 CMO へ、この
RBM-001 のライセンスアウトや販売を含めた事業開発活動を推進してまいります。


 尚、共同研究の成果は、学術誌「Biochimie」にて論文発表されており、次の web サイト
でご覧頂けます。
  https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S030090841730278X?via%3Dihub


 本件による当事業年度の業績に与える影響はありませんが、本共同研究成果を利用した
事業開発活動により中長期的に当社の事業に寄与するものと考えております。


                                                                                   以上