4591 M-リボミック 2019-11-12 15:00:00
2020年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結) [pdf]

 


               2020年3月期  第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
                                                                              2019年11月12日
上場会社名        株式会社リボミック                                           上場取引所  東
コード番号        4591  URL  https://www.ribomic.com/
代表者          (役職名) 代表取締役社長                 (氏名)中村  義一
問合せ先責任者      (役職名) 取締役執行役員管理本部長            (氏名)宮崎  正是            TEL  03(3440)3745
四半期報告書提出予定日           2019年11月13日           配当支払開始予定日        -
四半期決算補足説明資料作成の有無:有  
四半期決算説明会開催の有無      :有 (機関投資家・アナリスト向け)
 
                                                                         (百万円未満切捨て)
1.2020年3月期第2四半期の業績(2019年4月1日~2019年9月30日)
   (1)経営成績(累計)                                               (%表示は、対前年同四半期増減率)
 
                       事業収益               営業利益             経常利益              四半期純利益
                      百万円        %        百万円       %     百万円          %      百万円       %
  2020年3月期第2四半期            3     -        △400      -       △398       -      △399      -
  2019年3月期第2四半期           - △100.0        △463      -       △473       -      △474      -
 
                                       潜在株式調整後
                      1株当たり
                                         1株当たり
                     四半期純利益
                                        四半期純利益
                              円 銭               円 銭
  2020年3月期第2四半期              △25.91                -
  2019年3月期第2四半期              △33.07                -
(注)潜在株式調整後1株当たり四半期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり四半期純損失であるた
      め記載しておりません。
 
   (2)財政状態
                           総資産                      純資産                   自己資本比率
                                    百万円                     百万円                         %
  2020年3月期第2四半期                     2,430                   2,120                     87.2
  2019年3月期                          2,569                   1,483                     57.7
 
(参考)自己資本     2020年3月期第2四半期           2,118百万円      2019年3月期       1,481百万円
 
2.配当の状況
                                                  年間配当金
 
                   第1四半期末         第2四半期末         第3四半期末            期末            合計
                          円 銭             円 銭           円 銭            円 銭           円 銭
  2019年3月期                   -             0.00           -             0.00          0.00
  2020年3月期                   -             0.00                                     
  2020年3月期(予想)                                            -             0.00          0.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無
 
3.2020年3月期の業績予想(2019年4月1日~2020年3月31日)
                                                                    (%表示は、対前期増減率)
 
                                                                               1株当たり
                  事業収益            営業利益            経常利益           当期純利益
                                                                               当期純利益
                百万円        %    百万円        %    百万円       %    百万円         %         円 銭
        通期        116      - △1,055        -    △987      -     △988       -        △68.69
(注)1.直近に公表されている業績予想からの修正の有無:無
      2.当社は年次で業績を管理しているため、通期業績予想のみ開示しております。
       
※  注記事項
  (1)四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:無
 
  (2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
    ①  会計基準等の改正に伴う会計方針の変更    :無
    ②  ①以外の会計方針の変更                  :無
    ③  会計上の見積りの変更                    :無
    ④  修正再表示                              :無
 
  (3)発行済株式数(普通株式)
    ①  期末発行済株式数(自己株式を含む)            2020年3月期2Q   16,097,284株   2019年3月期   14,389,900株
    ②  期末自己株式数                      2020年3月期2Q          -株     2019年3月期          -株
     ③  期中平均株式数(四半期累計)  2020年3月期2Q 15,409,683株 2019年3月期2Q 14,351,121株
 
 
※  四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
 
※  業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
   (将来に関する記述等についてのご注意)
    本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
   断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等
   は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての
   注意事項等については、四半期決算短信(添付資料)5ページ「1.当四半期決算に関する定性的情報(4)業績予
   想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
                                 株式会社リボミック(4591) 2020年3月期第2四半期決算短信

○添付資料の目次
 
    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………………………        2
     (1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………………………        2
     (2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………………………        4
     (3)キャッシュ・フローの状況 ………………………………………………………………………………………        4
     (4)業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………………………        5
    2.四半期財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………        6
     (1)四半期貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………        6
     (2)四半期損益計算書 …………………………………………………………………………………………………        7
             第2四半期累計期間 ………………………………………………………………………………………………   7
     (3)四半期キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………        8
     (4)四半期財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………        9
         (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………      9
         (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………………………      9
                                                               
                                                               
                                                               
                                                               
                                                               
                                                               
                                                               
 




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                                                   株式会社リボミック(4591) 2020年3月期第2四半期決算短信

1.当四半期決算に関する定性的情報
    (1)経営成績に関する説明
      当社は、抗体に継ぐ次世代新薬として期待されているアプタマー(核酸医薬の一種)に特化して医薬品の研究開
     発を行うバイオベンチャーです。当社は、アプタマー創製に関する総合的な技術や知識、経験、ノウハウ等からな
     る創薬プラットフォームである当社独自の「RiboARTシステム」を活用して、革新的なアプタマー医薬の研究開発
     (「アプタマー創薬」)を行っております。
      当社の当事業年度における最重点経営目標は、「自社での臨床Proof of Concept※1の獲得に向けた開発」であ
     り、その実現に向けた取り組みを進めてまいりました。
         その具体的な進捗を以下に要約いたします。
            
         ※1  臨床Proof of Concept(臨床POC):新薬の開発段階において、投与薬剤がヒトでの臨床試験において意図
            した薬効と安全性を有することが示されること。
 
         「RBM-007」の開発について
      
     ①    「RBM-007」(抗FGF2アプタマー)による臨床開発の狙い
         当社では、自社で創製したRBM-007(FGF2に結合し、その作用を阻害するアプタマー)を、自社での臨床開発のテ
     ーマに選び、開発を進めております。
      線維芽細胞増殖因子2(Fibroblast Growth Factor 2、FGF2)は、40数年前に発見されたタンパク質で、血管新
     生促進等の様々な生理作用を持つことが報告されております。しかしながら、長年に渡りFGF2は創薬標的の候補で
     あったにもかかわらず、抗体を含め優れた阻害剤の開発がほぼない状態でした。そうした中、当社は、独自のアプ
     タマー創薬技術により、過年度においてFGF2に結合しその作用を特異的に阻害するアプタマーRBM-007の創製に成
     功いたしました。
      開発の対象疾患としては、上述のようなFGF2の生理作用に鑑みて加齢黄斑変性症と軟骨無形成症を選択いたしま
     した。
      加齢黄斑変性症は、加齢に伴い網膜の黄斑部に障害がおこる疾患で、無治療の状態だとやがて失明に至ります。
     欧米では失明原因の第一位となっています。この疾患の病態の一つは異常な血管新生によるとされており、10年ほ
     ど前に治療薬として血管新生を阻害する医薬品(VEGF阻害剤)が開発され、臨床医からは夢のような薬と評価され
     ました(既存薬の全世界市場規模は約1兆円)。しかし、その後の経過観察によって、臨床上の問題点が明らかに
     なってきました。その一つは、相当数の患者に対して、既存薬の有効性が乏しいことです。また、有効とみられた
     患者も2~3年程度経過すると薬効が低下し、再び失明のリスクにさらされます※2。これらの要因として、病変
     による網膜組織の瘢痕化(線維化)が関与していると考えられていますが、既存薬には瘢痕化を抑制する作用はあ
     りません。これに対してRBM-007は血管新生のみならず瘢痕形成を抑制する作用を持つことが、疾患モデル動物で
     の薬理試験から明らかになりました(非臨床POC獲得※3)。RBM-007のような二つの異なる作用を持ち合わせる医
     薬品は既存薬(VEGF阻害剤)にはなく、既存の医薬品では奏功しない患者に対して新規の治療法を提供できる可能
     性があります。
      一方、軟骨無形成症は四肢短縮による低身長を主な症状とする希少疾患で、治療薬はなく、厚生労働省から難病
     指定を受けています。軟骨無形成症患者においては、FGF2が骨伸長を抑制する要因の一つとして作用しています
     が、RBM-007は疾患モデルマウスを利用した実験で、体長の短縮を約50%回復する効果を示しました。さらに、軟
     骨細胞への分化誘導が欠損していることが知られている軟骨無形成症患者由来のiPS細胞(人工多能性幹細胞)
     は、RBM-007存在下で、その分化誘導が回復することも確認しました(非臨床POC獲得)。現在、本邦では治療に成
     長ホルモンが使用されていますが、効果は十分とは言えず、骨延長術(足の骨を切断して引き離した状態で固定
     し、骨の形成を促す)といった非常に厳しい治療が幼い子供に施されることもあり、新薬が待ち望まれています。
      自社での臨床開発の実施により臨床POCが獲得されれば、新規治療法の確立に至る第一歩になるとともに、新薬
     候補品としてのRBM-007の価値が高まり、ライセンス収益の拡大及び将来に向けた発展に寄与するものと考えてお
     ります。同時に、硝子体という局所投与のみならず、全身投与による疾患治療の世界初の事例として、アプタマー
     医薬品の開発に大きく貢献するものとなります。
      
     ※2     Rofagha S, Bhisitkul RB, Boyer DS, Sadda SR, Zhang K. Seven-year outcomes in ranibizumab-
          treated patients in ANCHOR, MARINA, and HORIZON: a multicenter cohort study (SEVEN-UP).
          Ophthalmology 2013;120(11):2292-99.
     ※3    非臨床Proof of Concept(非臨床POC):ヒトでの臨床試験に入る前に、病態モデル動物での薬効確認試験に
          おいて、投与薬剤が意図した薬効を有することが示されること。
      
      


                                                   - 2 -
                            株式会社リボミック(4591) 2020年3月期第2四半期決算短信
 
②    開発状況、及びスケジュール
(イ) 加齢黄斑変性症
 加齢黄斑変性症を対象にした臨床試験として、RBM-007の安全性・忍容性を調べることを主な目的とした、第
1/2a 相試験(試験略称名:SUSHI試験)を2018年10月から2019年7月にかけて米国で実施いたしました。
  本第1/2a 相試験は、オープンラベル(非盲検)、非対照(対照薬を置かない)の試験で、RBM-007の3用量(3
コホート)を、計9人の被験者に対して、単回投与(硝子体内注射)し、安全性、忍容性を確認することを主な目
的として、米国西海岸の複数の治験施設において実施いたしました。
 その結果、全ての用量において、主要評価項目(安全性と忍容性の確認)を達成し、あわせて副次的評価項目に
おいて薬効を示唆する結果も認められました。とくに薬効評価の指標となり得る光干渉断層撮影(OCT)による中
心窩網膜厚の変化について、治療抵抗性のある高齢の患者を対象としたにも関わらず、中心窩網膜厚の減少(50マ
イクロメートル以上)が、高用量(第3コホート)の3名全例で認められ、その効果が投与後56日目まで維持され
ました。さらに、その3名中2名の被験者においては、56日目で中心窩網膜厚が約200マイクロメートル減少し、
ほぼ正常レベルに回復していました。
 この結果を受けて、RBM-007の複数回投与による臨床POC確認を目的とした第2相試験の準備を進め、米国FDAに
対して治験修正届出(IND Amendment)を提出し、治験審査委員会(IRB)で審査が開始されております。この試験
は、RBM-007硝子体内注射の単剤投与群、既存薬としてアイリーア(アフリベルセプト)硝子体内注射との併用投
与群と、アイリーア硝子体内注射の単剤投与群との間で、有効性と安全性を比較評価する無作為化二重盲検試験で
す。これと並行して、国内外の製薬企業との提携協議を進めてまいります。
 今後もRIBOMIC USA Inc.との緊密な連携の下、関連法令、ガイドライン等を遵守しつつ、この臨床試験を迅速・
適切に推進してまいります。
 
(ロ) 軟骨無形成症
 本プロジェクトは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の補助(2015年度からの3年間ならびに
2018年度からの3年間)を受け、GLP適合非臨床安全性・毒性試験及び治験薬製造が完了しております。当四半期
において、これらの非臨床試験データが第1相試験を実施するための条件を充足しているかどうかの見解を求める
ため、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)との対面助言を実施いたしました。その結果、非臨床試験デ
ータの充足性がPMDAにより確認されましたので、今後速やかに準備を進め、2021年3月期中に第1相試験を開始す
る予定です。
 
③    推進体制
    当社では、事業開発部と臨床開発部を中心に外部機関の協力も得て、治験実施体制の構築を進めてきました。そ
の一環として、本年10月1日付で第一三共株式会社で37年間臨床開発を担当した池上直隆氏を執行役員臨床開発部
長として採用し、体制強化を図っております。米国での臨床開発は、当社完全子会社であるRIBOMIC USA Inc.が治
験スポンサーとなり、新薬開発経験が豊富なYusuf Ali氏(Ph.D.)がCEOとして陣頭指揮を執っております。2019
年5月に、当社の取締役執行役員1名が、RIBOMIC USA管掌として着任するとともに、2019年8月より眼科専門医
(Daniel de Souza Pereira氏)が社員として新たに加わり米国での臨床開発体制をさらに強化いたしました。ま
た、眼科専門医および眼科領域の製品開発のエキスパートを含む科学諮問委員会が設置されており、同委員会にお
いては継続的に臨床試験計画の審議、治験データの評価等が行われています。
 さらに、軟骨無形成症治療薬開発については、大阪大学医学部附属病院小児科の臨床医で、小児における骨系統
疾患の専門医である大薗恵一教授と医学アドバイザーの委嘱に関する契約を締結し、各種助言等を行っていただい
ております。
    今後もRBM-007の開発推進に向け、体制の整備を図ってまいります。
 
④    開発コスト
    今後の開発資金の調達を目的として、2018年6月13日に株式会社ウィズ・パートナーズが業務執行組合員を務め
るウィズ・ヘルスケア日本2.0投資事業有限責任組合及びTHEケンコウFUTURE投資事業有限責任組合を割当先とする
第三者割当の方法による第1回無担保転換社債型新株予約権付社債、及び第14回新株予約権を発行いたしました。
第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の発行により調達した1,000百万円については、現在株式転換が進んで
おります。また、第14回新株予約権の行使により総額1,001百万円の調達を予定しており、徐々に行使が進んでお
ります。
 




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                                  株式会社リボミック(4591) 2020年3月期第2四半期決算短信
       
          その他のプロジェクト
           
      ①       ライセンス・アウト契約ならびに共同研究契約
       前事業年度において当社は、米国プリツカー精神神経疾患研究コンソーシアムのメンバーの一員であるミシガン
      大学と、当社が創製したアプタマーの精神疾患に対する効果を検証することを目的に、共同研究試料提供契約
      (MTA)を締結し、現在、同大学において当社が提供したアプタマーの評価が進められております。また、三菱商事
      株式会社の子会社であるビタミンC60バイオリサーチ株式会社との間の2019年1月付共同研究開発契約に基づき、
      化粧品原料候補の創製・開発に関する共同研究を実施しております。
       また、当社はアステラス製薬株式会社と2017年3月21日付でアプタマー医薬品開発に関する共同研究契約を締結
      し、共同研究を推進してまいりましたが、本年9月21日に研究期間が満了し、当該共同研究を終了いたしました。
        
 
      ②    継続中の自社創薬プロジェクト
          上記以外の自社創薬プロジェクトのうち、特に優れた薬効が動物試験で確認されているRBM-003(抗キマーゼア
      プタマー、心不全等)及びRBM-010(抗ADAMTS5アプタマー、変形性関節症等)について、RBM-007に次ぐ重点開発
      プログラムと位置づけて、今後開発パートナーとの提携等に向け、努力する方針です。また当社は、アプタマー医
      薬品の汎用性をさらに活かすため、GPCR(Gタンパク質共役型7回膜貫通型受容体)を標的とするアプタマー創薬
      や、コンピューター科学を応用した技術開発(JST委託事業)等を継続して進めております。
           
          これらの結果、当第2四半期累計期間において事業収益を3百万円(前年同四半期の事業収益は-百万円)、事
      業費用として研究開発費を228百万円、販売費及び一般管理費を176百万円計上し、営業損失は400百万円(前年同
      四半期は営業損失463百万円)となりました。
       また、営業外収益として、JST委託事業による助成金収入6百万円等を計上した一方で、営業外費用として、転換
      社債型新株予約権付社債の転換等に係る株式交付費3百万円を計上したこと等により、経常損失は398百万円(前年
      同四半期は経常損失473百万円)となりました。これにより四半期純損失は399百万円(前年同四半期は四半期純損
      失474百万円)となりました。
       なお、当社は創薬事業及びこれに付随する事業を行う単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略し
      ております。
 
    (2)財政状態に関する説明
      ①    資産の部
          当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べて138百万円減少し、2,430百万円となりまし
      た。これは現金及び預金が125百万円減少したこと等によるものです。なお、当第2四半期会計期間末において保
      有している有価証券は、保有する資金を研究開発への充当時期まで、適切な格付けを得た安全性の高い金融商品で
      運用することを目的としたものです。
       
      ②    負債の部
          当第2四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べて775百万円減少し、310百万円となりました。こ
      れは、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の転換により転換社債型新株予約権付社債が800百万円減少した
      こと等によるものです。
       
      ③       純資産の部
       当第2四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べて637百万円増加し、2,120百万円となりまし
      た。これは、転換社債型新株予約権付社債の一部の転換及び新株予約権の一部の行使により、資本金及び資本剰余
      金がそれぞれ518百万円増加した一方で、四半期純損失399百万円を計上したことにより、利益剰余金が同額減少し
      たこと等によるものです。
        
    (3)キャッシュ・フローの状況
       当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比較し125
      百万円減少し886百万円となりました。
        
      (営業活動によるキャッシュ・フロー)
       営業活動の結果使用した資金は356百万円(前年同四半期は410百万円の支出)となりました。主な資金増加要因
      は、たな卸資産の減少額5百万円、減価償却費5百万円によるものです。一方で主な資金減少要因は、未払金の減少
      額13百万円、税引前四半期純損失398百万円によるものです。
       

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                             株式会社リボミック(4591) 2020年3月期第2四半期決算短信
      
     (投資活動によるキャッシュ・フロー)
       投資活動の結果使用した資金は0百万円(前年同四半期は714百万円の支出)となりました。主な資金増加要因
     は、定期預金の払戻による収入401百万円によるものです。一方で主な減少要因は、定期預金の預入による支出401
     百万円によるものです。
       
     (財務活動によるキャッシュ・フロー)
      財務活動の結果得られた資金は232百万円(前年同四半期は1,081百万円の収入)となりました。主な資金増加要
     因は、今後の開発資金の調達を目的として発行した第14回新株予約権の一部について権利が行使されたこと等に伴
     う株式の発行による収入235百万円によるものです。
 
    (4)業績予想などの将来予測情報に関する説明
      当社は、アプタマー創薬技術のプラットフォームである「RiboART システム」をベースとして、新規のアプタマ
     ー医薬の開発に取り組んでおります。
      当社の基本方針は、自社で創製した開発候補アプタマーを製薬企業にライセンス・アウトし、そのライセンス収
     入を見込む「自社創薬」と、安定的な共同研究収入を一定期間期待できる製薬企業との「共同研究」の二つをバラ
     ンス良く組合せ、持続的な収益向上を図ることであります。特にライセンス・アウトにつきましては、開発候補ア
     プタマーの価値を高めるため、POC取得を目的とした臨床試験を行っております。
      2020年3月期においては、既存の共同研究の推進とステージアップ、創薬品目のライセンス・アウト、及び新規
     共同研究契約の締結により得られる収入を見込んでおります。
      なお、2020年3月期の業績予想につきましては、2019年5月14日付の決算短信で公表しました通期の業績予想か
     ら変更はありません。




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                       株式会社リボミック(4591) 2020年3月期第2四半期決算短信

2.四半期財務諸表及び主な注記
    (1)四半期貸借対照表
                                                    (単位:千円)
                             前事業年度            当第2四半期会計期間
                          (2019年3月31日)         (2019年9月30日)
    資産の部                                                        
     流動資産                                                       
       現金及び預金                     1,413,982            1,288,236
       有価証券                         999,994              999,994
       貯蔵品                            8,182                2,953
       前渡金                           48,179               44,112
       前払費用                           8,914               20,280
       未収消費税等                        22,273               10,647
       その他                              487                3,254
       流動資産合計                     2,502,014            2,369,478
     固定資産                                                       
       有形固定資産                        25,654               21,375
       無形固定資産                         2,404                2,015
       投資その他の資産                      38,962               37,833
       固定資産合計                        67,021               61,224
     資産合計                         2,569,036            2,430,703
    負債の部                                                        
     流動負債                                                       
       未払金                           35,471               23,228
       未払費用                          11,272                9,371
       未払法人税等                        18,455               20,376
       前受金                            6,750                7,250
       その他                           14,067               50,280
       流動負債合計                        86,016              110,507
     固定負債                                                       
       転換社債型新株予約権付社債              1,000,000              200,000
       固定負債合計                     1,000,000              200,000
     負債合計                         1,086,016              310,507
    純資産の部                                                       
     株主資本                                                       
       資本金                        3,261,040            3,779,454
       資本剰余金                      3,234,040            3,752,454
       利益剰余金                     △5,013,695           △5,412,974
       株主資本合計                     1,481,385            2,118,934
     新株予約権                            1,634                1,261
     純資産合計                        1,483,019            2,120,196
    負債純資産合計                       2,569,036            2,430,703
 




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                      株式会社リボミック(4591) 2020年3月期第2四半期決算短信

    (2)四半期損益計算書
     (第2四半期累計期間)
                                                  (単位:千円)
                       前第2四半期累計期間           当第2四半期累計期間
                       (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                        至 2018年9月30日)        至 2019年9月30日)
    事業収益                               -                3,832
    事業費用                                                     
     研究開発費                       297,877              228,011
     販売費及び一般管理費                  165,447              176,690
     事業費用合計                      463,324              404,702
    営業損失(△)                     △463,324             △400,869
    営業外収益                                                    
     受取利息                            360                  583
     助成金収入                             -                6,018
     その他                             669                  280
     営業外収益合計                       1,030                6,882
    営業外費用                                                    
     株式交付費                        11,438                3,788
     その他                               -                  898
     営業外費用合計                      11,438                4,686
    経常損失(△)                     △473,732             △398,673
    特別損失                                                     
     固定資産除却損                         214                    -
     特別損失合計                          214                    -
    税引前四半期純損失(△)                △473,947             △398,673
    法人税等                             605                  605
    四半期純損失(△)                   △474,552             △399,278
 




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                             株式会社リボミック(4591) 2020年3月期第2四半期決算短信

    (3)四半期キャッシュ・フロー計算書
                                                         (単位:千円)
                              前第2四半期累計期間           当第2四半期累計期間
                              (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                               至 2018年9月30日)        至 2019年9月30日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー                                                 
     税引前四半期純損失(△)                      △473,947             △398,673
     減価償却費                                13,316                5,865
     受取利息                                  △360                 △583
     為替差損益(△は益)                          △1,539                 1,343
     株式交付費                                11,438                3,788
     たな卸資産の増減額(△は増加)                         519                5,229
     前受金の増減額(△は減少)                         4,750                  500
     未払金の増減額(△は減少)                      △16,296              △13,039
     その他                                  52,597               39,242
     小計                                △409,522             △356,328
     利息の受取額                                  525                  798
     法人税等の支払額                            △1,185               △1,139
     営業活動によるキャッシュ・フロー                  △410,182             △356,669
    投資活動によるキャッシュ・フロー                                                 
     有形固定資産の取得による支出                     △14,056                 △399
     無形固定資産の取得による支出                        △380                     -
     有価証券の純増減額(△は増加)                   △699,999                     0
     定期預金の預入による支出                      △401,636             △401,738
     定期預金の払戻による収入                        401,586              401,688
     投資活動によるキャッシュ・フロー                  △714,486                 △449
    財務活動によるキャッシュ・フロー                                                 
     株式の発行による収入                           92,092              235,475
     転換社債型新株予約権付社債の発行による収入               989,124                    -
     その他                                   △183               △2,809
     財務活動によるキャッシュ・フロー                  1,081,033              232,666
    現金及び現金同等物に係る換算差額                       1,539              △1,343
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                 △42,095             △125,796
    現金及び現金同等物の期首残高                     1,179,351            1,012,293
    現金及び現金同等物の四半期末残高                   1,137,255              886,497
 




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                              株式会社リボミック(4591) 2020年3月期第2四半期決算短信

    (4)四半期財務諸表に関する注記事項
    (継続企業の前提に関する注記)
     該当事項はありません。
 
    (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
     株式会社ウィズ・パートナーズが無限責任組合員として組成する投資事業有限責任組合の保有する第1回無担保転
    換社債型新株予約権付社債の転換がありました。この結果、資本金が400,000千円、資本準備金が400,000千円増加
    し、当第2四半期累計期間における他の新株予約権の行使による増加を含め、当第2四半期会計期間末において、資
    本金が3,779,454千円、資本準備金が3,752,454千円となっております。
 




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